公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、「経済的に困難な子育て世帯の中学・高校の入学時の負担」に関する調査結果を発表した。同団体の支援活動「子ども給付金 ~新入学サポート~」に申請した親1800人が回答している。

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高校無償化「授業料に関する支援ではなく、授業料以外の教育費の支援が増えてほしかった」
まず「卒業・入学に関わる費用について、どのような費用を用意することが難しいですか」(複数回答)と聞くと、新中学1年生で84.4%、新高校1年生で82.3%の世帯が「制服代」の準備が難しいと回答した。これは2022年の調査開始以来、もっとも高い割合とのこと。
「卒業・入学に必要な費用をどのように捻出しますか」では「他の生活費を削る」が新中学1年生%、新高校1年生ともに70%を超え、前年より10ポイントと大きく増加した。具体的には「親自身の食事量を減らしている」「冷暖房をあまりつけないようにしている」などが上位だった。また数値は低いが「家族・親族からの借入」「クレジットカードによるキャッシング」などの回答も存在する。
「家族・親族からの借入」「友人・知人からの借入」「クレジットカードによるキャッシング」「銀行・消費者金融などからのカードローン」を選択した人に「卒業・入学に必要な費用についての借入金額(予定を含む)」を聞くと、新中学1年生では「9万円以上~11万円未満」21.2%だが、新高校1年生では「19万円以上」38.7%が最多だった。
さらに「卒業・入学に関する困りごと」を聞くと、「入学時に必要な制服を含む学用品が指定で選択の余地がなく、高額で、捻出できるか不安だ」74.0%、「物価高騰の影響で制服代や運動着代などの学用品が値上がりしている」70.0%が上位で、制服代の悩みが大きいことがわかる。
最後に2026年4月からの「高校無償化」(高等学校等就学支援金制度改正)については、回答者の半数以上が「教育に関する経済的支援が増えて助かると思う」と肯定的に捉えている一方、新高校1年生の保護者は「授業料に関する支援ではなく、授業料以外の教育費の支援が増えてほしかった」45.3%、「私立高校の授業料や授業料以外の教育費など、家計負担はあまり変わらないと思う」42.2、「すでに授業料無償化の対象となっている世帯には大きな影響がないため、改正内容を残念に感じている」24.6%と否定的な声も多かった。
調査概要
- 【調査対象】2026年4月に中学校や高校などに進学予定の子どもがいる世帯の保護者
- 【調査方法】セーブ・ザ・チルドレンの「子ども給付金 ~新入学サポート2026~」申請時にオンラインアンケートを実施、すべて必須回答(一部、紙による回答と支援者による代理回答も受け付け)
- 【調査時期】2026年1月8日~23日
- 【有効回答数】1800人(子ども1人の申請ごとに保護者が回答。きょうだい申請の場合など、同一保護者による回答を含む)
