日本のマーケターは、「コンテンツのチャンネル別のパフォーマンス把握」に課題【アドビ調べ】
アドビは、「国内外のマーケターのコンテンツ需要実態と課題調査」の結果を発表した。日本、米国、英国、フランス、ドイツ、インド、オーストラリアの日常的にマーケティング業務に携わる企業のマーケティング担当者2,835人が回答している。
ブランドアセットの制作、日本は最下位
まず「コンテンツ増加の要因は何ですか」という質問に7か国のマーケターは、「パーソナライズされた体験に対する顧客の期待の高まり」だと指摘。すべての国でもっとも多い数値を示した(米国62%、インド・オーストラリア・英国61%、フランス・ドイツ55%、日本43%)。

「年間を通してどれほどのブランドアセットを制作しているか」については各国で大きな差があり、インドは57%、米国は55%に達している。一方日本は33%にとどまり、調査対象国のなかでもっとも低かった。

「コンテンツ需要に対する課題」として、多くの国では「コンテンツ制作のスピード」があがるが、日本は「人材不足」が最多で、他国とかなりの傾向差が見られた。さらに「テクノロジー」および「AI/AIコンテンツ作成ツール」への投資にも意欲を感じていた。一方で、「コンテンツの効果測定の改善」や「一元化されたコンテンツワークフローの構築」といった運用面への投資については、それぞれ24%、20%にとどまっている。

さらに27%の日本のマーケターは「どのチャンネルが有効かまったく把握できていない」と回答しており、「自社のコンテンツがどのチャンネルでもっとも成果を上げているか」について、十分に把握できていない現状も判明した。「ある程度の理解はあるものの、インサイトは手作業でサイロ化されており、遅延がある」と過半数が認識しており、大きな課題と言える。

調査概要
- 【調査対象】日本、米国、英国、フランス、ドイツ、インド、オーストラリアの日常的にマーケティング業務に携わる企業のマーケティング担当者
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年5月
- 【有効回答数】2,835人
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