「推し」と「好き」は何が違う? 「推し活」に熱中する日本人、記念日には平均1.41万円【jeki調べ】
ジェイアール東日本企画の「jeki応援広告事務局(Cheering AD)」は、15~79歳の約2.5万人を対象に「推し活・応援広告調査2024」を実施した。本調査は3年目を迎える。
2人に1人は、好きで応援しているものがある
「好きで応援しているものがある人」は全体の53.3%を占め、そのうち26.3%が「推し」がいると回答した。「推し」と「好き」には異なる意識や感情があることが伺える。
また、男女、世代別に「推しがいる」割合を聞くと、男女ともに15~29歳が最も多く、女性は56.9%、男性は43.4%だった。世代が上がるにつれて、推しがいる割合は下がる傾向はあるが、男女ともに60代、70代でも10%は「推しがいる」と回答していた。

「推し」と「好き」の意識の違いを聞くと、「推し」は「好き」よりも応援への熱量が高く、幸せや成功を願う傾向にあった。

推し活の内容を調査すると、「推しの情報やSNSでチェック」が最も多く51.8%。次いで「映像や書籍の鑑賞」49.9%、「コンサート・舞台・試合などへの参加」49.7%と続いた。また、「推しの誕生日や記念日を祝う」は28%で、4人に1人が推しの特別な日を大切にしていることがわかった。

推しの記念日に平均1.41万円をかけ、半年以上前から準備する人も20%にのぼる。自分や家族の誕生日と比べても、推しの記念日には特にお金と時間をかける傾向が強く、半年前から準備を始める人も20%に達している。

「推しの記念日に行うこと」、1位はSNSでの投稿、2位は市販のケーキを用意する、3位は応援広告の企画・出資・見学だった。応援広告とは、推しの誕生日や記念日にファンが広告主となって推しを祝う活動。

応援広告の認知率は、推しの有無にかかわらず19.5%だった。特に推し活をしている人の認知度は59%と高く、実際に見たことがある人も27%に上った。推し活実施者の認知度は、昨年より14.7ポイント増加した。

「応援広告」の認知度は、東京が最も多く25.6%、次いで千葉県21.9%、沖縄県21.2%とと続いた。

応援広告のポテンシャル市場は約769億円と試算され、推し活市場規模(約8,000億円)の約10%、屋外広告・交通広告費(約4,338億円)の約18%に相当する。企業ではなく一般のファンが広告主となる応援広告は、今後さらに拡大していく傾向がある。

調査概要
- 【調査名】「推し活・応援広告調査2024」 調査概要
- 【調査主体】株式会社ジェイアール東日本企画 jeki応援広告事務局「Cheering AD」
- 【調査手法】インターネットアンケート調査
- 【調査期間】2024年12月26日~2025年1月9日
- 【調査エリア】全国
- 【調査対象者】15~79歳の男女
- 【サンプル数】24,136
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