DNPがクッキーに依存せずに推定した検索キーワードでターゲティング広告を提供

シンガポールVaticと提携、ターゲットとなる可能性の高い人が訪れるWebサイトを選別

大日本印刷(DNP)は、Webサイトの利用履歴を企業がまたいで共有する「サードパーティークッキー」に依存しないターゲティング(追跡型)広告の配信・分析サービスの提供を10月26日から始める、と10月25日に発表した。独自のデジタル広告配信ソリューションを開発・提供するシンガポールのVaticAI(バティックエーアイ)と連携し、クッキーを使わず推定した検索キーワードでターゲティングするサービスを日本で初めて提供する。

それぞれのキーワードを照合して、広告を配信するWebサイトを選定するイメージ

Webサイトのパーパス(意図)を解析して推定した検索されやすいキーワードと、広告主が設定する広告と親和性の高いキーワードを照合。広告ごとに親和性の高いサイト(配信先)を選定して広告表示の効果を高め、さらにサイトに来訪した人の中で広告に興味を持ちやすい属性の人に限定して広告を表示する。広告用途の利用に同意して提供された個人の属性情報を暗号化してIDを作成し、類似属性を持つID群(コホート)として活用している。

2024年後半にはプライバシー保護のためクッキー利用が全面的に廃止される。クッキーに依存しない広告サービスとして、サイトの内容を解析して広告配信先に適したサイトを選定する「コンテクスチュアル・ターゲティング広告」が注目されているが、来訪者の属性を加味できない課題があった。Vaticのサービスを用いることで、より広告と関連性の高い配信先サイトと、広告に興味を持ちやすい来訪者の両方をターゲティングできる。

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