アスクルが出荷頻度の低い商品の品切れ解消へ実証実験を実施、販売機会の損失を低減

カスケード型発注の運用でプラットフォームを改革、2022年の本格運用開始へ効果検証

通信販売事業のアスクルは、出荷頻度が低い商品への在庫数以上の注文に伴う品切れ解消に向けた実証実験を実施している、と12月15日発表した。販売機会の損失低減が目的。対象の商品や物流拠点を拡大しながら、カスケード型発注の運用でプラットフォームの改革を進める。2022年2月まで実験し、実務上の効果検証やシステム化への必要機能の選定などを行う。

カスケード型発注は、注文予測量に基づくアスクルからの商品発注量、納品希望日にサプライヤー(商品供給元)からの納品が困難な場合に別のサプライヤーに自動発注するプロセス。実証実験は、オフィス関連(OAPC)用品の一部から物流拠点「ASKUL Logi PARK 横浜」(横浜市鶴見区)で10月に始め、11月には検証範囲を同拠点「DCMセンター」(東京都江東区)に広げた。

対象商品は現在約500アイテムだが、カテゴリーを増やすとともに、物流拠点を順次拡大。課題要件の洗い出しやシステム対応の検討を進め、2022年に本格運用を開始する。これまでも品切れ解消の施策を実施してきたものの、十分に改善していなかったため、カスケード型発注の導入を決めた。アスクルは今後も、在庫商品の拡充や物流プロセスの高度化を推進する。

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