ダークパターン とは 意味/解説/説明 【Dark Pattern】
「ダークパターン」(Dark Pattern)は、ユーザーを騙したり勘違いさせたりして判断を誤らせるUIのこと。インターネットでは悪質なサイトや広告、サービス解除の手順などで見受けられる。
たとえば「残り○個!のような表示だが、実際には数値は変わらない」「押しにくい場所にボタンを配置して押させない」「逆にまったく押す気がないのに、勘違いするようなデザインや配置でボタンを押させる」「特定個所をクリックしないと表示がループする」「サービス解約がネットで完結せず、電話連絡などを強要する」といったものがある。その結果、不要な出費が強いられたりプライバシー情報が流出するケースが多発している。
ネット黎明期より問題視されていたが、2010年代に入って注意を呼びかけるサイト「Deceptive Pattern(旧Dark Patterns)」が公開。2020年代になるとネットユーザーが増加したことで被害が拡大した。ネット業界では「一般社団法人ダークパターン対策協会」が設立された他、すでに政府も問題視しており、さまざまな注意喚起がなされている。
OECD(経済協力開発機構)が発行したレポート「Dark commercial patterns)」では、以下の7つの類型が言及されている。
- 行為の強制(Forced Action)
- インターフェイス干渉(Interface Interference)
- 執拗な繰り返し(Nagging)
- 妨害(Obstruction)
- 隠匿、こっそりでの情報収集(Sneaking)
- 社会的証明、他ユーザーの情報によるプレッシャー(Social Proof)
- 緊急度での煽り(Urgency)
Deceptive Patterns (aka Dark Patterns) - spreading awareness since 2010
https://www.deceptive.design/
「一般社団法人ダークパターン対策協会」設立、新認定制度で年間1兆円超の被害撲滅へ
https://webtan.impress.co.jp/n/2024/10/03/47859
Webの同意を考えようプロジェクト|さよなら、ダークパターン。
https://www.non-deceptivedesign.jp/
国民生活センター|ダークパターンとは(PDFファイル)
https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202403_01.pdf
消費者庁|ダークパターン その構造と向き合い方(PDFファイル)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/meeting_materials/...