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NTTドコモ、Sansanが語る「AI時代に届く」採用・企業ブランディングとは? 【AI時代の企業発信サミット2026 パネルディスカッションレポート】

AI時代に届く広報術とは?

note[転載元]

7:05

noteの許諾を得て、Web担で掲載しています。オリジナル記事はこちら →https://biz.note.com/n/na99309211296

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AIの進化・普及が進み、企業の情報発信のあり方が問われるようになっています。自社の商品やサービスに関する正しい理解を促進し、ユーザーに伝えるためにはどうすれば良いのでしょうか。

2026年2月16日に実施された「AI時代の企業発信サミット2026」では、noteの法人向け高機能プランnote proを活用し、AI検索からの流入によって多くの方に読まれる記事発信を行なっている2社が登壇しました。

モデレーターのnoteプロデューサー徳力とともに、株式会社NTTドコモの寺町沙紀さん、木戸采華さん、さらにSansan株式会社の和田海希さん、青山晴菜さんをお迎えしたセッションをダイジェストでお届けします。

※当日の様子は、アーカイブ動画でもご覧いただけます。


採用HPにはない、社員の生の声を届ける「moreドコモ」

株式会社NTTドコモ 総務人事部採用担当 寺町 沙紀さん
株式会社NTTドコモ 総務人事部採用担当 寺町 沙紀さん
2022年にNTTドコモ入社。営業・キャンペーン企画業務を経て、社内公募制度を活用し総務人事部採用担当へ異動。noteを活用した「moreドコモ」の立ち上げに携わる。現在は採用プロモーションを中心に担当しながら、moreドコモ運営にも従事。料理がマイブーム。

寺町さん 元々、採用担当ではプロモーション媒体として採用HPしか利用していませんでした。しかし学生アンケートの結果を見たり、話を聞いたりしていると「YouTubeやSNSを通じて就職活動の情報収集している」と分かってきて。そこで「noteで情報発信をしてみよう」という経緯で、新卒採用向けのオウンドメディア「moreドコモ」がスタートしました。

採用HPはどうしても形式ばったトーンになってしまいます。そこでは表現できない「社員のリアルな体験」を発信し、「学生に共感してもらいたい。ファンになってもらいたい。」という想いがありました。今では多くの学生から「moreドコモを見て入社しました」という声をいただけるようになった実感もあります。

徳力 従来の採用HP上のインタビュー記事とは違う内容が書かれているわけですね。moreドコモでは学生が求めている“生の声”が読めると。

寺町さん はい。記事も私たちが現場の社員に執筆を依頼するだけでなく、社員自身が「次はこの人に書いてもらいたい」とお願いをするケースも多いんです。かなり主体的に取り組んでもらっており、個々の業務の棚卸しとしても活用されています。

株式会社NTTドコモ マーケティング推進部コンシューマーマーケティング推進室モバイルマーケティング担当  木戸 采華さん
株式会社NTTドコモ マーケティング推進部コンシューマーマーケティング推進室
モバイルマーケティング担当  木戸 采華さん
2016年にKDDIに入社後、NTTぷららを経て2022年よりNTTドコモへ。2025年11月より現職。ドコモオンラインショップのチャットサポート領域の主管業務と並行して社内ダブルワーク制度を活用し、noteを活用した「moreドコモ」運営に参画。趣味はラーメンの食べ歩き。

木戸さん 私もmoreドコモを読み「すごく面白そうな取り組みだ」と感じました。本業の稼働の2割を利用して、社内の他業務を半年間経験できる「社内ダブルワーク制度」を利用し、採用に携わることになったんです。

社員の飾らない声を「Sansan公式note」で発信。企業ブランディングにつなげる

Sansan株式会社 コーポレートブランディング室 青山 晴菜さん
Sansan株式会社 コーポレートブランディング室 青山 晴菜さん
2018年にSansanへ入社。カスタマーサクセスとしてユーザーの導入支援・活用促進を担当しながら、既存顧客向けのオウンドメディアやイベント運営を担当。現在は企業ブランディングに関するコンテンツ制作に従事。プライベートでは、穴の空いたプラスチックボールをパドルで打ち合う
スポーツ「ピックルボール」に夢中。

徳力 NTTドコモはかなり「採用寄り」ですが、Sansanはいかがでしょう?

青山さん Sansanの公式noteは、企業ブランディングのための認知拡大とファン醸成を主な目的として運用を始めました。2022年に立ち上げた、採用を主な目的としたオウンドメディア「mimi」による情報発信を補完し、プロダクトや開発の裏側について語るストーリーを載せるためにスタートしました。

mimiは人に焦点を当てたストーリーが中心で、文章も堅めです。一方でnoteでは社員自ら発信している個人アカウントと紐付けられ、社員個人の声が「会社の情報」として発信されています。

徳力 載せても良さそうな記事を、編集部側でピックアップしているのですか?

青山さん それもありますが、社員から「公式noteに載せてほしい」と要望があれば発信するようにしています。積極的にnoteを通じて「言語化」しているクリエイターも多いです。

和田さん そうですね。部署ごと、チームごとにアカウントを持っているケースもあるので、それぞれのアカウントにも公式noteからアクセスできるようになっています。

Sansan株式会社 コーポレートブランディング室 和田 海希さん
Sansan株式会社 コーポレートブランディング室 和田 海希さん
社史を専門に制作する出版社、企業の社内報・オウンドメディアを手がける編集プロダクションにて編集を経験。2020年よりSansanに入社し、マーケティングや企業ブランディングに関するコンテンツ制作に携わる。ハンバーグが大好物。

徳力 公式サイトの文体はなぜか、堅くなってしまいますよね。もう少しカジュアルに書いても良いと思うのですが。みんな似たような文章になってしまうのは、なぜなんだろう?(笑)おそらく昔のWebサイトが、堅い文体だった影響がいまだにあるんでしょう。

読み手が知りたい情報を的確に記事化し、届ける

登壇中の様子

徳力 AI検索によって多く読まれたnoteを拝見してみて印象的だったのが「AI面談を始めました」という記事。2025年3月公開で非常にアクセス数が多かったそうですね。さらに「これで安心!就活の極意シリーズ」も人気でした。記事を作る上で、どのようなことを意識しているのかについてもお聞きしたいです。

寺町さん 私たちが意識しているのは「学生が知りたい情報を的確に届ける」というところです。例えば「就活の極意」シリーズも、面接が始まる前の時期にあえて投稿しています。

また「面接官が本音で語る」というテーマはHPでは出しにくい情報ですが、実は学生が知りたいポイントでもあります。

AI面談についても不公平感や不安を与えないように、学生の心情にも丁寧に配慮する必要があると考えました。そこで「AI面談を導入した経緯」「学生へのメリットは?」など、安心して面談を受けてもらえるような情報を意識し、記事化しました。

新しい選考のカタチ〜新卒採用におけるAI面談〜

徳力 学生が気になっていること、つまりニーズを記事化しているんですね。だから学生がAIに質問した結果、記事へのアクセス数が多くなると。

寺町さん そうですね。例えばChatGPTへの入力はキーワードだけではないですよね。LLM(大規模言語モデル)で構築された生成AIに対しては質問文や、文章を入力すると思うんです。ということは、おそらく学生が悩んでいることにより近い情報だと判断され、AI検索でヒットしやすくなったのではないかと考えています。

公式noteだから出せる一次情報は、企業の価値になる

登壇者が語り合う様子

徳力 一方でSansanはいかがでしょうか?

和田さん 特にAIを意識した制作はしてこなかったです。ただ、公式noteにしか出せない「オリジナリティのある一次情報を出す」という意識は常に持っています。やはりプロダクトやサービスの裏側や、そこに込められた想いは、企業として発信したい価値あるものだからです。

徳力 ブランディングとしての意味があるものだと考えているんですね。こちらの「累計18,000時間超の議論!?Sansanが全社員で企業理念をつくる理由」という記事がその象徴とも言えます。

青山さん そうですね。当社はミッション、ビジョンを含めた企業理念を「Sansanのカタチ」と呼んでおり、全社員が暗唱できるほどしっかりと浸透しています。そうした社風は非常に特徴的なのではないかという声を受け、情報として発信してみようというところから立ち上がった記事です。

記事制作を進める中では「世の中の関心事と紐付けること」も重視しています。そのため、こちらの記事を執筆する際には「ミッション・ビジョンと一緒に検索されているキーワードは何か?」を調べ、生成AIを活用しながら記事テーマを練り上げていきました。

企画立案、記事制作における生成AIの活用方法

記事制作での生成AI活用

徳力 note記事を執筆する上で、生成AIはどのように使っていますか?

青山さん 社内のセキュリティチェックに合格した複数の生成AIを組み合わせながら、企画立案の段階から活用しています。先ほどの記事は「ミッション・ビジョンと一緒に検索されているキーワード」を調べるところからスタートし、AIでピックアップしたキーワードを分析していきました。インタビューなどの文字起こしが必要な原稿は、音声データ、取材メモ、企画書などの情報をNotebookLMに読み込ませて使用しています。

生成AIによっては、事実と異なる内容を盛り込んで作成してしまうケースもあるので、注意をしながら作成を進めるようにしています。

採用活動におけるめざす姿とAI活用

徳力 NTTドコモでは、生成AIをどのように活用していますか?

寺町さん 私たち新卒採用担当が担っているのは、学生への認知〜内定承諾までです。その中ではnote執筆でのAI活用、AI面談が挙げられます。さらにその先の人材の最適配置、業務の棚卸しに関しても活用が進んでいる状況です。

AI面談ではもちろんAIだけでは業務とのマッチングの精度を見極められない部分もありますので、必ず人事の目は通しています。

選考の一部をAI面談に置き換えることで、面接官もより多くの学生と会えるようになったため、学生にとってもメリットが大きいのではないでしょうか。

木戸さん 記事制作の部分では「採用課題の理解」を深めるための、リサーチをする際に使うことが多いです。

「学生の悩みを解決するために、どのような企画の記事を書くと喜ばれるのか」「学生が会社を選ぶ際のキーポイントは」などを、AIとブレストしながら進めています。

記事執筆においては、AIにすべて頼ってしまうとどうしても人間らしくないところが気になってしまって。学生が読んだ時に響く内容かどうかが、疑問に思えてしまうんです。ですからタイトルや冒頭のフックになるような表現はAIに手伝ってもらい、他の文章は人の手で書いています。

徳力 NTTドコモとSansanに共通している「記事へのこだわり」が、AI検索に選ばれるかどうかの差を生んでいるような気がします。両社とも「記事を読む人のイメージ像」が見えているんですね。

「確実に届いた手応え」を読み解く効果測定

Sansanによる効果測定

徳力 「こういう人に届けよう」と思って書いた記事が、狙いどおりに届き、検索されて選ばれている──そうした状況が両者ともに起こっているのだと思います。Sansanでは普段の効果測定をどのように行なっているのですか?

和田さん こちらはnote proのアナリティクス機能から引用した「記事の流入経路」を示すデータです。Facebookからの流入が45%と高く、これは社員が記事を拡散してくれたのだろうと判断しています。

「Sansan User Forum」は弊社のユーザーコミュニティです。まさにファンに届いていることが可視化されていると思います。私たちが分析において重視しているのは「流入元からの意味」です。note記事のテーマとターゲットの親和性を見て、次に取り上げる記事の内容に活かしています。

PVなども見てはいますが、届けたい人に届いているかを重視していますね。

徳力 NTTドコモはいかがでしょうか?

寺町さん 私たちもnote proのダッシュボードやGoogle Analyticsを見て分析していますが、数字へのこだわりはありません。

採用担当にとって一番のゴールは「noteを見てNTTドコモに応募し、入社をしてくれたかどうか」です。そこで内定者アンケートを実施し、「入社の決め手」の選択肢にnoteを入れてデータを取っています。最近の結果も、上から3番目でした。学生に刺さる記事を書けばエントリー、さらには入社へとつながります。ゆくゆくはそこから、PV全体の数字も上がっていくと期待しています。

徳力 記事を届けたい相手のことをしっかり考えて、書く。それが結果としてAI検索に選ばれていることがよく分かりました。本日はありがとうございました。


noteでは、法人向け高機能プラン「note pro」を通じて、AI時代にあった発信を応援しています。ご興味のある方は資料をご覧ください。

「note」掲載のオリジナル版はこちらNTTドコモ、Sansanが語る「AI時代に届く」採用・企業ブランディングとは? 【AI時代の企業発信サミット2026 パネルディスカッションレポート】

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