ソーシャルメディアの世界では受け入れてもらえない。
もしまだRedditの「私の仕事はDiggをカモにすることだった」というスレッドを読んだことがないのなら、このスレッドやそれに関するHacker Newsでのやり取りは、SEOに対するソーシャルメディアの動きが原因となっている認識上の問題の例として、とても参考になるだろう。特に、次に示すコメントは、突出していると思う。
mint.comがいい例だ。たくさんのインフォグラフィックを掲載しているが、何も楽しみのためだけにやっているわけじゃない。
mint.comのリンクベイト用インフォグラフィックを僕が不快に感じないのは、君のインフォグラフィックを不快に感じないのと同じ理由からだ。何かがあるんだよ。mint.comは僕に製品(ソフトウェア)を売り込もうとしているし、君も製品(ぱっと見にはユーモリストとしてのブランド[みたいなもの]だし、具体的にはポスターとかTシャツといったくだらないもの)を売り込もうとしている。
君の友人が作ったインフォグラフィックがつまらないのは、裏付けとなるものがないからだ。どこかの誰かが紹介料を手に入れようとしているのか、あるいは、自分のドメイン名にリンクジュースを溜め込んで売り飛ばそうとしているのか、それとも、まだほかにあるのか……。そいつがどうやってお金を稼ごうとしているのかについて、もしかしたら僕の考えは間違っているかもしれない。だけど、重要なのは「僕がなんだかよく分からないゲームの駒にされている」ってことだ。
mint.comやThe Oatmealの場合、僕は顧客として望まれているのだし、僕にサイトを訪問させるためにあれだけの労力を費やしてすごく面白いものを作ってくれてるというのは、嬉しく思える。だけど、あのくだらないスパムサイトでは、僕はよく分からない目的のための手段になっている。そんな風に利用されるなんて、まっぴらだ。
ご覧の通り、ソーシャルサイトで投票したり投稿したりする人たちは、「正しい」種類の最適化にはそれなりの寛大さを見せているけれど、礼儀をわきまえない者達に対しては相当な嫌悪感を抱いている。
グーグルでは「話題からずれた」リンクベイトであっても効果が出るとしても、リンクベイト屋自身は気にかけておくべきだ。
検索エンジンから相手にされなくなる。
とはいえ、検索エンジン側も、たとえばVinceアップデート(およびそれに続く、Webの「どぶ」さらいの手段としてのブランド重視化)などの変更を経て、反撃をどんどん強めている。
また最近では、グーグルが取り組み姿勢を大幅に強め、サイトのタイトルや説明を変更したり、この線引きを踏み越えたサイトに対して検索順位や露出度を落とそうとしたりしているのも目の当たりにしている。
長い目で見れば、特に不正操作によって検索順位の上位を獲得した連中がのさばるような、お粗末な検索結果をグーグルが容認するなど、とうてい考えられない。
サイト内リンクに対してだけでなく、外部のサイトでリンクビルディングを行う際に、「完璧な」アンカーテキストを目指してキーワードに注ぎ込まれる多大な努力に至るまで、ありとあらゆる最適化戦術を採り入れたこれらのサイトやページは、検索エンジンにとっては場違いなまでに目に付く。ホストサイトへの関連性がまったく、あるいはほとんどないリンクを呼び込むような設計のページを構築しているサイトは、ソーシャルメディア世界の偏見の餌食になって苦しむことになるだろう。
そして、こうしたやりかたを悪用した(サイト内であれサイト外であれ)サイトやページは、「自然な」リンクを獲得するのにとてつもなく苦労するだろう。Webのオーガニックな部分は、できるかぎり、そうした類のサイトやページにはリンクしたがらないものだ。
反語的な言いかたになるが、真の「最適化」を達成するために、完全な「最適化」になる手前にとどめておくという手もある。
追記:勧められたので、優れた「ページ内最適化のベストプラクティス」の記事も紹介しておこう。参考にしてほしい。
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