(3)浸透度
(3)浸透度
今度は、「放送関連」「PCインターネット関連」「携帯インターネット関連」のそれぞれのサービスについて認知度・利用経験・利用意向を聞いた。
放送関連、CATV利用意向が伸び悩み
- 地上デジタル放送
- BSデジタル放送
- CSデジタル放送
- CATV(ケーブルテレビ)
- IPTV(インターネットテレビ)
- データ放送
- ワンセグ放送
- EPG(電子番組表)
- インターネットラジオ放送
- ビデオオンデマント(VOD)
- HD内蔵型(DVD/ブルーレイ)レコーダー
放送関連のサービスについて聞いたところ(図11)、地上デジタル放送の認知度が70%程度、利用意向が60%程度、HD内蔵型(DVD/ブルーレイ)レコーダーの認知は60%程度、利用意向50%弱となっている。CATVは認知度70%程度に対して利用意向が30%程度となっており、需要が伸び悩んでいることがうかがえる。
SNS認知度はおよそ40%
- インターネット
- eメール
- インターネットでのチャット/メッセンジャー
- メールマガジン
- ブログ作成
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
- RSSリーダー
- ポッドキャスティング
- ファイル交換ソフト
- 楽曲配信サービス
- ブロードバンド動画配信サービス
- 動画投稿・閲覧サービス
- ネットショッピング
- ネットオークション
- 3Dバーチャルコミュニティ(セカンドライフなど)
パソコンでのインターネットについて聞いたところ(図12)、SNSの認知度が半数以下のおよそ40%、3Dバーチャルコミュニティについては20%程度となっている。
ネットショッピングは認知度およそ80%で利用経験・利用意向ともに約60%と、ネットオークションに比べて高いことがわかった。
認知に対して利用意向の低い携帯ネットサービス
- インターネット
- eメール
- 携帯電話の専門番組配信サービス
- 動画配信サービス
- 画像ダウンロードサービス
- 着メロ/着うた
- 楽曲ダウンロードサービス
- 二次元バーコードサービス
- 決済サービス
- クーポン
- 位置情報サービス
- ゲームなどのアプリダウンロードサービス
- メールマガジン
- ブログへの書き込み
- SNS/コミュニティサイトへの書き込み
- ネットショッピング
- ネットオークション
- 携帯小説
- 携帯電話コミック(まんが)
携帯電話でのインターネット関連サービスについて聞いたところ(図13)、ほぼすべてのサービスにおいて認知度は半数以上となっているものの、「決済サービス」「携帯小説」「携帯電話コミック(まんが)」などの利用意向がそれぞれの認知度に比べ40~50ポイント低くなっている。
(4)トピックス
図11~13の調査結果のうち「ワンセグ」「パソコンからのSNS」「動画投稿閲覧」「携帯小説」の利用経験について、性年代別・時系列で比較を行った。
ワンセグ利用、10代女性で35ポイント増加
ワンセグにおいては(図14)、男女とも10代の利用経験が最も高くなっており、男性では10~40代が35%を超えている。また、15~19歳の女性は2007年と比べて35.5ポイント増加している。
20代男女の利用が多いSNS
パソコンからのSNSでは(図15)、15~19歳女性と20代男女の利用経験が高い。
また、15~19歳女性では、2007年に比べて24.6ポイント増加している点が特徴的である。
動画は10~50代男女で増加
動画投稿閲覧では(図16)、男女とも10~20代の利用経験が高い。また、60代女性以外の性年代で2007年よりも利用が増加している。
10代女性が断トツに多いケータイ小説
携帯小説では、15~19歳女性の利用経験が突出して高いことがわかる。
また、女性に比べ男性のほうが年代を問わずまんべんなく利用されていると考えられる。
調査概要
- 調査目的:メディア環境の変化にともない、既存のメディア、新しく出現したメディアのライフステージを定点観測(俯瞰)し、市場形成の兆しを発見すること
- 調査地区:東京都・大阪府・高知県(本記事は東京都の調査結果をピックアップし掲載している)
- 標本抽出方法:RDD(Random Digit Dialing 機械的に電話番号を乱数で作成し、自動的に電話をかける調査方法)
- 回収率:85.9%
- 調査方法:郵送調査法
- 調査対象者:対象エリアに住む15~69歳の男女個人
- 標本構成:3地区合計2186サンプル発信、1877回収、性別・年代別に割付回収を行い、2007年度住民基本台帳に基づいて性年代でウェイトバック集計を行った。
- 調査期間:2008年2月4日発送~2月22日投函締切
- 調査実施機関:株式会社ビデオリサーチ
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