編集長ブログ―安田英久

広報「PR」は「○○リレーション」の略。○○に入る3つの意味

クイズです。「広報」を意味する「PR」は、何の略でしょうか?

辞書の意味でいくと、「Public Relations」ですね。「広報」という日本語からもイメージしやすいと思います。大辞泉では次のように「PR」を解説しています。

ピー‐アール【PR】
官庁・団体・企業などが、みずからの望ましいイメージおよびその施策や事業内容・主義主張などについて多くの人々に知らせて理解や協力を求める組織的活動。

しかし、インターネットが普及するまでの広報担当者の仕事は、どちらかというと「Press Relations」、つまり報道などのメディア関係者とのやりとりが中心でした。いかに新製品情報をニュースで取りあげてもらうか、いかに自社の活動に注目してもらうかが命だったのです。そのため、いかにプレスリリースを適切な人に届けるか、そして読んでもらうかが大切で、仕事の成果は「雑誌に1/4ページのサイズで新製品の記事が書かれた」といった形で評価されていました。

しかし、インターネットが普及することにより、情報に一次ソースは企業サイトになり、マス媒体も含めてメディアは情報の二次ソースとなりました。そう、メディアを通さなくても、企業が自ら情報を発信して消費者や関係者にリーチできるようになったのです。

その流れが強くなるにつれ、広報担当の仕事も変わってきました。

まず、企業サイトにも情報を蓄積していくことが大切であり、サイトのちょっとした変更やプロモーションの情報なども伝えられればということで、社内的には「販促リリース」「情報リリース」と呼ばれるような、いわゆる企業の公式発表としてのリリース以外の「お知らせ情報」を頻繁に出す企業が多くなってきています。

また、メディア関係者への情報提供はこれまでと変わらず大切ですが、それに加えてブロガーたちにも情報を伝えて記事を書いてもらいたいし、サイト上にもその情報を掲載するということで、リリースは「プレスリリース」から「ニュースリリース」という扱いに変わってきました。

広報とマーケティングの境目があいまいになり、マーケティングのテーマとして「engagement」が語られるようになり、プレスだけでなくブロガーたちもコミュニケーションの対象となった今、PRの意味するべきところは「Personal Relations」となっていくのかもしれません。

そのココロは、やはりマーケティングの流れと同じく、「相手を大勢の消費者の何パーセントかというとらえ方をするのではなく、一個人としての感情をもって反応する人だととらえてアクションを考えることが肝要」となります。

あれ? それって、広報の人がプレスの人たちと築いてきた関係の作り方と同じなんじゃないでしょうか?

この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト上に再掲したものです。

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