インターネット白書に掲載しきれなかったデータも! 日本のWeb担当者大調査2008年版
インプレスR&Dでは、『インターネット白書2008』よりも広く深く分析したデータを掲載している「インターネット白書2008 リサーチャー/アナリスト向け特別調査報告書」を、2008年6月27日に発行しました。
→ http://www.impressrd.jp/news/080618/net08
今回は、そのなかから「企業ウェブサイト編」のデータをいくつかご紹介します。Web担では2007年9月に「2000人の独自調査データに見る日本のWeb担当者とサイト運営」として大規模調査データを紹介する特集記事を掲載していますが、その2008年版の調査結果となります。
2000人の独自調査データに見る日本のWeb担当者とサイト運営(こちらは2007年版)
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/1527
■キーワード広告実施率が5.3ポイントアップ
アクセス解析実施率も10.1ポイントアップ
2007年の調査と比べると、キーワード広告とアクセス解析に関して、それぞれ実施率が大きく向上していました。
2007年 | 2008年 | 変化 | |
---|---|---|---|
キーワード広告 | 11.9% | 17.2% | +5.3ポイント |
アクセス解析 | 56.9% | 67.0% | +10.1ポイント |
どちらも、本気でやると手間がかかるマーケティング施策ですが、それだけ効果を実感できるものであり、実施率が高まっているのは好ましいことだと思われます。
■ケータイサイト開設率は16.4%
小売業では開設率が29.2%にも
ケータイサイトの開設率をみてみると、全体では16.4%と、多いような多くないようような微妙な数字でした。
ただし、業種別にみてみると、小売業(29.2%)や官公庁(25.3%)はケータイ開設率が高いようです。
小売業 ……………………… 29.2%
官公庁 ……………………… 25.3%
放送・出版・印刷 ………… 21.8%
通信業・情報サービス業 … 21.6%
その他の非製造業 ………… 15.1%
情報通信機器製造業 ……… 14.8%
製造業 ……………………… 14.4%
運輸業 ……………………… 12.1%
卸売業 ……………………… 11.3%
金融・保険業 ……………… 10.8%
建設業 …………………………6.1%
■効果測定の指標は実コンバージョンに移行の気配
ウェブサイトの効果を測定する際の指標としては、「商品・サービスの販売額や成約数」が34.5%と前年比+5.1ポイントと最も多くなったのが特徴的。2007年に1位だった「ページビュー数」も33.9%とまだまだ多いものの、「資料請求数」が19%と前年比+4.2ポイント、「滞在時間」が7.5%と前年比+2.3ポイントなど、効果測定の指標にも変化があるようです。
■インターネット白書の2倍のサンプル数によるデータを収録
本調査報告書は、インターネット白書の2倍のサンプル数(有効回答数2127サンプル)によって、白書には掲載しきれなかった調査精度と市場代表制の高いデータを掲載しているのが特徴です。
価格は30万円とお高めですが、RAWデータや集計結果を収めたCD-ROMが付いていますし、ここに掲載したもの以外にも約1500個のグラフ+表が掲載されています。
オリジナルの調査設計にWeb担も協力している調査ですので、興味のある方はぜひご覧ください。
インターネット白書2008 リサーチャー/アナリスト向け特別調査報告書
RAWデータ付き<企業ウェブサイト編>
→ http://www.impressrd.jp/iil/iwp2008_web
この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト上に再掲したものです。
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