初代編集長ブログ―安田英久

無料ツール「Zoomit」の使い方|画面拡大など便利なショートカット一覧

画面の一部を拡大表示するフリーソフト「Zoomit(ズームイット)」の使い方について解説します。セミナーやプレゼン、老眼が気になる人など、お持ちのパソコンにインストールさせておきたい優れものです。日本語じゃなくても簡単に設定、使用できるように説明いたします!豊富なショートカット一覧も!
Web担のなかの人

今日は、またちょっとWebそのものの話ではないのですが、私が手放せない便利な画面拡大ツール「ZoomIt(ズームイット)」を紹介します。本当に便利ですよ。

  • セミナーで講演しているときに、「画面のここだけちょっと拡大したり、ポイントを囲んだりできるといいのに」と思ったことはないですか?

  • オフィスで部下に指導しているときに、画面を見せながら「ここがね」と示していて、ちょっと見づらいからと部下が画面に寄って見なきゃいけないシーン、ないですか?

  • 夕方ぐらいになってくると目がショボショボして、Web記事やWord文書の小さな文字が読みづらくなってしまっている、四十路越えのWeb担当者さん、いませんか?

そんな人に超便利な、ホットキーを押すだけで画面の一部をそのときだけ拡大して表示できるツールを紹介します。それが「ZoomIt(ズームイット)」です。

小さくて読みづらい画面が
ググッと拡大されて見やすく!

マイクロソフト製のツールで、設定画面は日本語化されていませんが、最初に設定して慣れてしまえば気になりません。

このツールを常駐させておけば、「今ちょっと」だけ、ほかの要素には一切影響を与えず(ブラウザの拡大・縮小でレイアウトが変わることもなく)、画面の一部分を拡大できます。

もちろん、セミナーでのプレゼン中も大丈夫です。

私はもうこれが手放せません……主に老眼っぽい視力低下のせいですが。

ZoomItのインストール方法と使い方

使い方は簡単。

  1. まず、ZoomItのダウンロードページからダウンロードします。

  2. ダウンロードしたZipファイルを解凍すると「ZoomIt.exe」が出てきます。これが実行ファイルなので、デスクトップでもどこでも、お好みの場所に置いておきましょう。インストールは必要ありません。

  3. 置いたZoomItを実行すると、タスクトレイにアイコンが現れますので、右クリックして[Option]を選びます。

  4. 設定画面が表示されます。

    まず、設定画面の下にある「Show tray icon(トレイアイコンを表示)」と「Run ZoomIt when Windows starts(Windows起動時にZoomItを実行)」をオンにしておきましょう。

    これで、OSの起動時に自動的にZoomItが起動するので、必要なときにホットキーを押せばすぐに使えます。この楽さがポイントなんですね。

    あとは、拡大などに使いたいキーの組み合わせなどを各タブで指定していきます。

    • 「ズーム」のホットキーを指定します。[Zoom Toggle:]の入力ボックスをクリックして、設定したいキーの組み合わせを押すだけです。

      標準の[Ctrl]+[1]だと、ブラウザのタブ選択キーとかぶりますので、[Ctrl]+[Shift]+[1]などに変えておくのがいいでしょう。

      拡大率も1.25倍~4倍まで設定できますし、拡大中にも[Ctrl]+[↑][↓]キーで拡大率を変更できます。

      ズームを終了するには、ズーム用のホットキーをもう一度押すか、右クリックするか、[Esc]キーを押します。

    • 「ライブズーム」のホットキーを指定します。さきほどの「ズーム」はホットキーを押した瞬間の表示で固定されて拡大されますが、「ライブズーム」では拡大している間も表示が変わりますし、クリックなどの操作もできます。

      基本的に、「ズーム」は使わずに「ライブズーム」だけでもいいかもしれません。

      ライブズームを終了するには、ライブズーム用のホットキーをもう一度押します。右クリックや[Esc]キーでは終了できないので、ホットキーを忘れないようにしましょう。

    • 描画モードに入るホットキーを指定します。描画モードになると、マウスで線を描けます(描画モードには「ズーム」や「ライブズーム」中でも、非ズーム時でも入れます)。

      さらに、画面に線や囲みも描ける

      描画モードでは、以下のキーを利用できます。

      • [Esc]キー: 描画モードを終了
      • マウスの右クリック: 描画モードを終了
      • [Ctrl]+[z]キー: 描画を1つ元に戻す
      • [スペース]バー: 画面の中央にカーソルを移動させる
      • [e]キー: 描画をすべて消す
      • [Ctrl]キー+マウスホイール: 線の太さを変える([Ctrl]キー+[↑][↓]キーでも可)
      • [r]キー: 文字の色を赤に変える
      • [g]キー: 文字の色を緑に変える
      • [b]キー: 文字の色を青に変える
      • [o]キー: 文字の色をオレンジに変える
      • [y]キー: 文字の色を黄色に変える
      • [p]キー: 文字の色をピンクに変える
      • [Shift]キー押しっぱなし: 直線を描く
      • [Ctrl]キー押しっぱなし: 四角形を描く
      • [Tab]キー押しっぱなし: 円形を描く
      • [Shift]+[Ctrl]キー押しっぱなし: 矢印を描く
      • [Ctrl]+[c]キー: 描画込みの画面をクリップボードにコピーします
      • [Ctrl]+[s]キー: クリップボードにコピーした画面を保存します
    • 文字入力モードで使うフォントを指定します。描画モードで[t]キーを押すと文字入力モードになるのですが、日本語を入力できないようなので微妙です。

    • 「Break」モード、つまり「セミナーのお休み時間」モードに入るホットキーと、休み時間の長さを指定します。

      ここで指定したホットキーを押すと、指定した時間をカウントダウンする次のような表示だけの画面になります。

      カウントダウン中でも[↑][↓]キーやマウスホイールで時間を増減できます。カウントダウン画面から復帰するには[Esc]キーを押します。

うーん。インスト-ル方法や設定画面を説明するだけでは、ZoomItの魅力や便利さは伝わらないですね。いちど使ってみてください。あなたも虜になるはずです。

あ、まぁ、すでにおわかりかと思いますが、Windows用です。はい。

メルマガでご覧になった読者さんが、「最近のWindowsなら『拡大鏡』がインストールされているので、[Windows]+[+][-]キーで起動できますよ」と教えてくださいました(メールありがとうございます!)

ZoomItのように囲みとか線とかを描画はできないですが、テキスト入力中の場所を追っかけて拡大するなどの機能もありますし、そもそも何もダウンロードしなくても利用できるので、もしかしたら[Windows]+[+][-]キーのほうが便利かもしれません。

まぁ、でも私はたぶんZoomItを使い続けます……体が慣れちゃってますので。

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