Aggregator

Google、MFI移行時にSearch Consoleに通知を送信か&WRSのアップデートは今年後半か来年前半に from SMX Munchen

7 years 11ヶ月 ago

独ミュンヘンで今週前半に開催された SMX München 2018 で2つの耳寄りな情報が Google のジョン・ミューラー氏から出てきた。1つはモバイル ファースト インデックスに関すること、もう1つは Web Rendering System(ウェブ レンダリング システム)に関すること。

投稿 Google、MFI移行時にSearch Consoleに通知を送信か&WRSのアップデートは今年後半か来年前半に from SMX Munchen海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

定期購入事業者は知らなきゃマズい「改正特定商取引法」改定のポイント【事例あり】 | 徹底追跡 消費者契約法・特定商取引法の見直し動向

7 years 11ヶ月 ago

「平成28年改正特定商取引法」(2017年12月施行)ではいくつかの大きな改定があり、EC事業者が知っておかなければならないのが、定期購入契約について、支払総額や契約期間などの販売条件を明記することが義務化されたこと。消費者庁が購入条件を明確に表示せずに申し込みを誘導する定期購入への対応を強化したものなんです。EC事業者が知っておくべきこと・順守しなければならないことなどをまとめました。消費者庁の情報と合わせてお読みください。

定期購入の申込ページに表示しなければならない内容と表示方法とは?

定期購入契約に関する表示義務の追加・明確化(施行規則第8条第7号等)

「平成28年改正特定商取引法」では、いわゆる定期購入契約に関し、通信販売の広告やインターネット通販における申し込み・確認画面上に、下記の2点を明示することが義務付ました

  • 定期購入契約である旨、および金額(支払代金の総額等
  • 契約期間その他の販売条件(それぞれの商品の引渡時期や代金の支払時期など

これは、健康食品や化粧品などの通信販売において、「“初回お試し500円”というコピーにひかれて申し込んだが、実際は1年間の定期購入コースへの加入が条件で、思った以上の料金を請求された」といった相談が急増したことを受けての改定です。

	飲料	健康食品	化粧品2012年	44	386	2282013年	40	740	5172014年	105	1337	3712015年	322	2887	6972016年	1258	9678	2193
定期購入に関する相談(2017年3月31日までにPIO-NETに登録された消費者相談情報)
出典:「平成29年度消費者白書」を元に編集部で作成

趣旨としては、顧客の意に反して売買契約の申し込みをさせようとする行為を禁止するものです。

「支払代金の総額」について、「1か月に1箱(○○円)」と決まっていない商品でも、半年または1年の消費量から、目安となる金額を明示する必要があります。以下に良いとされる例・悪いとされる例を示します。

良い例①のポイント

良い例①
注文内容確認注文内容を確認し、注文を確定してください(これが最後の手続きです)。下記の注文内容が正しいことを確認してください。「注文を確定する」ボタンをクリックするまで、実際の注文は行われません。注文明細  変 更 商品名	5か月間購入コース 商品価格	1,000円(税抜)	※初回(月)分	3,000円(税抜)	※第2回〜第5回分 送料	2,500円(税込)	※5か月分 消費税	1,040円 総額	16,540円	※5か月間購入コースお届け先  変 更ネッ担 太郎〒101-0051東京都千代田区神田神保町1-105発送方法宅配便  変 更支払方法  変 更△△カード XXXX-XXX-XXXX有効期限 06/2020TOPに戻る(注文は確定されません)注文を確定する

申し込みの最終確認画面に消費者が締結することになる定期購入契約の主な内容(契約期間または商品の引き渡しの回数、消費者が支払うことになる金額(各回の商品の代金、送料、消費税などの総額)がすべて表示され、その画面上で「注文を確定する」といったボタンをクリックして初めて申し込みが確定する。

良い例②のポイント

良い例②
注文内容確認注文内容を確認し、注文を確定してください(これが最後の手続きです)。下記の注文内容が正しいことを確認してください。「注文を確定する」ボタンをクリックするまで、実際の注文は行われません。注文明細  変 更 商品名 5か月間購入コース 商品価格	1,000円	(税抜)	 送料 500円	(税込)	 消費税	80円 総額	1,580円 ※5か月間購入コースのうち初月分・税込5か月間定期購入コースの内容を確認する(内容を確認するまでは申込みができません)クリック・定期購入コースは5か月間の定期購入契約となり、総額16,540円になります・初(月)回のみ、お支払額は1,580円(送料・税込)になります・第2回から第5回までのお支払額は1月あたり3,740円(送料・税込)になります・初月を含めた5か月間のお支払の総額は16,540円になります

「内容を確認する」といったボタンをクリックすることにより、定期購入契約の主な内容のすべてが表示され、この操作を行って初めて申し込みが確定する

悪い例①のポイント

悪い例①
○○コース 初回特別価格通常価格 3,000円→1,000円(33%OFF!)商品説明・○○コースは5か月間の定期購入契約となります・5か月間の定期購入を条件に、初(月)回が1,580円(送料・税込)になります・第2回から第5回までのお支払額は1月あたり3,740円(送料・税込)になります

申し込みの最終画面に定期購入契約のすべての内容が表示されていない。または、容易に認識できないほど離れた場所に表示されている

悪い例②のポイント

悪い例②
○○コース 初回特別価格通常価格 3,000円→1,000円(33%OFF!)注文を確定する

申し込みの最終画面に定期購入契約のすべての内容が表示されていないか、容易に認識できないほど離れた場所に表示されており、「注文内容を確認する」といったボタンの設定や、「ブラウザの戻るボタンで前に戻ることができる」旨の説明など、契約内容を確認、または訂正するための手段が提供されていない

定期購入契約に関する各事業者の取り組み

実例として、消費者庁のインターネット消費者取引委員会の配布資料より、ファンケルと「Rakuten RAXY」(楽天ラクシー、運営は楽天)の取り組みをご紹介します。

ファンケル

ファンケルでは健康食品とサプリメントの定期便「健康・得楽便」において、電話の場合はトークスクリプトの中に定期サービスであることや次回のお届けについて伝えるように徹底。ネットでは「ご利用ガイド」やFAQ、利用規約を設け、利用者がサービスについて調べやすい工夫をしているほか、下記のタイミングで繰り返しサービス内容を案内している。

ファンケル「健康・得楽便」最終確認画面
定期便「健康・得楽便」の最終確認画面で、コース名とお届け開始年月を明記
ファンケル「健康・得楽便」最終確認画面
同じく最終確認画面。規約の下に「規約に同意し申し込む」というボタンを設置
ファンケル「健康・得楽便」活用ガイドブック
商品の到着10日前に「お届け内容のご案内メール」を送信。また、初回お届け時に「健康・得楽便」 のガイドブックを同梱。登録内容の確認、変更、停止について説明
ファンケル「健康・得楽便」商品お届け明細
商品お届け明細書にも次回分がいつ届くのかを記載
※画像はすべて 第27回インターネット消費者取引連絡会配付資料より、編集部でキャプチャ

Rakuten RAXY

コスメの定期購入サービス「Rakuten RAXY」には1か月プランと3か月プランがあり、解約手続きが行われなければ自動更新される。意図しない購入を防ぐために、プラン選択ページ、最終確認画面、メールやマイページでプランの詳細と解約について案内している。

解約受付期間と併せ申込ボタン前に表示注意事項を最終確認画でも改めて表示
プラン選択ページに自動更新の旨と解約期間を記載。最終確認画面にも重ねて記載
自動更新月前にメールでの通知を実施
解約ボタン近くにも解約期間を表示
更新月にはメールとマイページで解約期間についての案内を記載

また、利用者からの解約や住所変更についての問い合わせが多かったため、下記のような改善を行った。

解約に関するページ改善(例)
マイページにて、「解約」ボタンを設け、分かりやすく。改善前 改善後
ヘルプページに具体的な例や手順を記載すると共に、マイページに「送付先の変更ボタン」と「解約ボタン」を設置し、手続きをわかりやすくした。この改善により、問い合わせが約8割減少した
※画像はすべて 第27回インターネット消費者取引連絡会配付資料より、編集部でキャプチャ

まとめ

「平成28年改正特定商取引法」のガイドラインではECの定期購入の表示例を示していますが、施行規則の対象はカタログ通販やテレビ通販なども含んでいます。通販ビジネスに全般に対する規制なんです。

皆さん、数年でECビジネスに対する行政の規制強化が少しずつ強まっているのはご存知ですか?

記憶に新しいのが、消費者契約法・特定商取引法の見直し。「『勧誘』に広告を含めるようにし、不当勧誘にもとづく取消権(注文キャンセル)をECサイトでも認めるべきではないか」という「勧誘概念の拡大」が議論されました(結局は法律に盛り込むことは見送られることになりましたが、継続的に議論されています)。

こうしたことを含めて、法改正の動向を注視すると同時に、業界全体で問題を改善していかなければ「法律でビジネスががんじがらめにされてしまう」可能性はゼロではないということを知っておきましょう。

「平成28年改正特定商取引法」は、ECビジネスの台頭によって増加している悪質な定期販売事業者を排除することが目的にあります。

「平成28年改正特定商取引法」に関する行政の情報をまとめましたので、ぜひぜひ目を通してください

定期購入契約に関する表示義務の追加・明確化(「ガイドライン」)
顧客の意に反して売買契約の申込みをさせようとする行為に該当しないと考えられる例(編集部が消費者庁の資料をキャプチャし追加)
定期購入契約に関する表示義務の追加・明確化(「ガイドライン」)
顧客の意に反して売買契約の申込みをさせようとする行為に該当すると考えられる例(編集部が消費者庁の資料をキャプチャし追加)
ネットショップ担当者フォーラム編集部

SMXミュンヘンでのJohn Muller氏のMFI関連のセッションについて

7 years 11ヶ月 ago

3/20,21にドイツ・ミュンヘンで行われたSMXミュンヘンに参加しています。

そこでGoogle John Muller氏のmobile first indexに関するセッションがあったのでレポートしてみたいと思います。

 

まずJohn氏はかつてのGooge検索について説明しました。

1,一般的なクロール

 - すべてのページを見つけてすべてのページを見る

2,一般的なindex

 - ページ上の情報を理解する

3,等しいServing

 - 同じ検索結果を提供する

これが現在では、

1,一般的なクロール

 - すべてのページを見つけてすべてのページを見る

2,モバイルバージョンのチェック

 - モバイルバージョンのURLを特定しモバイルフレンドリーかどうか判断する

3,一般的なindex

 - ページ上の情報を理解する

4,特定されたServing

 - モバイルorデスクトップのURLをユーザーに提供する

すでにモバイルを考慮した検索結果の提供がなされています。

これがさらに進化し、モバイルファーストに変化しつつあるわけですが、その理由として、

これはいつも説明があるように、

多くのユーザーがGoogle検索をスマートフォンで使用しているのに、

Googleがデスクトップ版で判断しているのがおかしいから

ということでした。

 

改めてにはなりますが、最近のモバイルファーストのGoogle検索の仕組みとしては、

1,スマートフォンクローリング

 - スマートフォンのUAですべてのページをクロールして見る

2,デスクトップバージョンをチェックする

 - デスクトップ版のURLを見つける

3,スマートフォンindexing

 - スマートフォンで見たページの情報をindexする

4,特定されたServing

 - モバイルorデスクトップのURLをユーザーに提供する

となっているとのことでした。

Mobile First Indexに移行するのは、

1,準備ができているか?

 - モバイルファーストへの準備はできているか確認

2,準備ができているサイトへの再クロール

 - indexバージョンをモバイル版に変換

3,デスクトップバージョンと紐付けする

 - デスクトップページとモバイルページの関係性を理解する

4,検索においてモバイルバージョンをindex&serveする

 - モバイルorデスクトップのURLをユーザーに提供する

準備ができているか確認し、できていると認識したら再クロールしてMFIに移行していくようです。

この説明は今まで通りと見て良いのではないでしょうか?

 

“準備”についてですが、下記のようなことができているか確認してほしいとのことでした。

・デスクトップのモバイルで同じコンテンツを提供できているか?

・同質のout-links(サイト外への発リンク?)とする

・画像やaltが使用できるようにする

・構造化データやAMP,hreflang等のアノテーションを正しく記述する

・サーバーを強力なものにする

レスポンシブ、ダイナミックサービング、セパレートのそれぞれの状況について、

レスポンシブは何もすることはない、もう準備できているだろうとしており、

ダイナミックサービンスについては同じURLではあるが、すべての項目についてチェックが必要だとしている。

また、セパレートはモバイル・デスクトップそれぞれのURLをクロールする。そのためすべての項目のチェックが必要だとのことだった。

次のステップとしてJohn氏が明かしたのは、

・ブログポストでより多くの情報を提供する

・モバイルインデックスについてのドキュメントを提供する

・より多くのサイトを一括してスイッチする

・サーチコンソールでMFI移行する際にはメッセージ送信する

とのことでした。

最後のMFI移行時については移行する前なのか後なのかは定かではありませんが(私の英語力の問題の可能性あり;すいません)これまでモバイル版にだけ異なるテキストをいれておくなどの本末転倒なことで確認するかモバイルクローラーのアクセスのほうが多くなったときに”予測"するくらいしかなかったのに比べて、大変ありがたい機能になると思います。

かつてGoogle Dance Tokyoで、MFI ReadyになったサイトはSearch ConsoleからMFI移行許可が出せるようになることを検討しているとGary氏が語り、その後その予定がなくなりましたが、この機能はなんとしてもリリースしてほしいものです。

 

その他、AMPに関しての話など補足がありましたが新しい情報は特になかったので割愛させていただきます。

 

なお、会場で直接MFIとは関係ありませんが質問を投稿できるようになっていたので質問したら取り上げられました。

レンダリングエンジンをChrome41から変えないの?

という質問をしたところ。

変える。

ただ、ビッグプロジェクトなので今年遅くか来年早い段階になるんじゃないか。

とのことでした。

モデレーターから「Good Question」と言われたので良しとしますが、早くバージョンを引き上げてもらいたいところです。

 

全体的にはこれまでの流れを踏襲したものとなっていますが、今後の予定についても語ってくれて満足なセッションでした。

Gary氏が発言したような数週間で一気に推し進めるような雰囲気ではありませんでしたが、

今後MFIが加速していくことは間違いないと思われますので、より一層モバイルサイトのユーザー体験の向上に力を注ぎたいですね。

現場からは以上です。

 

注:筆者の英語が中学レベルのため内容についての保証はいたしかねますのでご注意ください

 

@kimuyan (:本日も参加したセッション内容は少しですがツイートします)

DNVBの登場とファネルの崩壊

7 years 11ヶ月 ago



 マーケティング業界で少し感度の高い人なら、「Warby Parker」というブランド名を聴いたことがあるだろう。またBonobosという男性アパレルブランド名はどうだろうか。
D2C(ダイレクトtoコンシューマ)というキーワードで出てくるブランド名だが、もっとこれらのブランドの特徴を言い表したワードが、Bonobosの創業者であるAndy Dunnが作った造語「DNVB(Digital Native Vertical Brand)である。

 「デジタル・ネイティブを起点に生まれたバーティカル・カテゴリーに特化したブランド」で、別名「v-commerce brand」とも言われ、従来品がE-Commerce 上に乗っかるだけの形態と区別される。

この情報は、デジタルインテリジェンスNYの榮枝から今年になってレポートされたなかでも特筆すべきものである。
ベムは彼を早々に東京に招聘して、この動向の意味を、セミナーを実施しつつ、特に企業の経営企画が把握すべき情報として発信したいと考えている。

さて、DNVBを定義すると
①「製造直販」をテクノロジーの力で可能にさせている。中間コストが少ない分粗利率が高い。
②「ブランド体験」がオンライン起点で拡散される。自社ブランドが提供するメッセージだけでなく、インフルエンサーを筆頭としたソーシャル上のユーザー起点のコンテンツがブランドを支える。
③通常のEコマースやアマゾンのチャンネルと競合しない「第3の流通チャネル」
④顧客情報を直接保有している。(サブスクライバーとしてクレジットカードが登録)
⑤スタートアップの起業マインドでコミュニティを成長させるパワーを持つ。大企業の自社開発で立ち上げるブランドとは趣が違う。



さらに、DNVBに共通する特徴は
・CPGブランドでは、一見衰退していた「老舗の工場」や「リアルの製品や素材」をM&Aや提携で確保している。そして「テクノロジー・プラットフォーム」で再生させて、流通経路をユーザーまで直結させている。
・SNSを中心にオンライン上に「オーディエンス」を持つメディアであること。
・スタートアップとしてP/L、B/S全体の管理 →マーケティング費用はR&D費用の概念でオーディエンスを開拓する投資である。
・強烈なリーダーシップ→届けたいサービスに対する創業者の思い、バイブルが存在する。
・エグジットを前提としたビジネスモデルで、エグジットで得た資金をさらなる成長に再投資するマーケティング

ということになる。
レポートしてくれたDIニューヨーク榮枝は、このモデルを従来のマーケティングファネルに対して、筒状のモデルで表現する。

 ファンを数万人、数十万人を集められる強烈な個性と、独自のブランドテイストをもつブランドがいきなり顧客(サブスクライバー)を集めて始まり、ファンがメディアとなってその筒の直径が大きくなっていく。
 ここにはマス市場に向けてブランドの認知から始めるマーケティングファネルのモデルは全くそぐわないものとなっている。

 
 ウォルマートが約3000億円で買収したJet.comとそのカリスマリーダーであるマーク・ローリが、ウォルマートでやっているのがBonobosをはじめとするDNVBの立て続けの買収である。
これが対アマゾンのウォルマートの戦略のひとつであることが垣間見える。

デジタルインテリジェンス主催のDNVBに関するセミナー情報はまた追ってこのブログでもお知らせする。


ベム

DNVBの登場とファネルの崩壊

7 years 11ヶ月 ago

 マーケティング業界で少し感度の高い人なら、「Warby Parker」というブランド名を聴いたことがあるだろう。またBonobosという男性アパレルブランド名はどうだろうか。
D2C(ダイレクトtoコンシューマ)というキーワードで出てくるブランド名だが、もっとこれらのブランドの特徴を言い表したワードが、Bonobosの創業者であるAndy Dunnが作った造語「DNVB(Digital Native Vertical Brand)である。

 「デジタル・ネイティブを起点に生まれたバーティカル・カテゴリーに特化したブランド」で、別名「v-commerce brand」とも言われ、従来品がE-Commerce 上に乗っかるだけの形態と区別される。

この情報は、デジタルインテリジェンスNYの榮枝から今年になってレポートされたなかでも特筆すべきものである。
ベムは彼を早々に東京に招聘して、この動向の意味を、セミナーを実施しつつ、特に企業の経営企画が把握すべき情報として発信したいと考えている。

さて、DNVBを定義すると
① 「製造直販」をテクノロジーの力で可能にさせている。中間コストが少ない分粗利率が高い。
② 「ブランド体験」がオンライン起点で拡散される。自社ブランドが提供するメッセージだけでなく、インフルエンサーを筆頭としたソーシャル上のユーザー起点のコンテンツがブランドを支える。
③ 通常のEコマースやアマゾンのチャンネルと競合しない「第3の流通チャネル」
④ 顧客情報を直接保有している。(サブスクライバーとしてクレジットカードが登録)
⑤ スタートアップの起業マインドでコミュニティを成長させるパワーを持つ。大企業の自社開発で立ち上げるブランドとは趣が違う。

DNVB.png

さらに、DNVBに共通する特徴は
・CPGブランドでは、一見衰退していた「老舗の工場」や「リアルの製品や素材」をM&Aや提携で確保している。そして「テクノロジー・プラットフォーム」で再生させて、流通経路をユーザーまで直結させている。
・SNSを中心にオンライン上に「オーディエンス」を持つメディアであること。
・スタートアップとしてP/L、B/S全体の管理 →マーケティング費用はR&D費用の概念でオーディエンスを開拓する投資である。
・強烈なリーダーシップ→届けたいサービスに対する創業者の思い、バイブルが存在する。
・エグジットを前提としたビジネスモデルで、エグジットで得た資金をさらなる成長に再投資するマーケティング

ということになる。
レポートしてくれたDIニューヨーク榮枝は、このモデルを従来のマーケティングファネルに対して、筒状のモデルで表現する。

 ファンを数万人、数十万人を集められる強烈な個性と、独自のブランドテイストをもつブランドがいきなり顧客(サブスクライバー)を集めて始まり、ファンがメディアとなってその筒の直径が大きくなっていく。
 ここにはマス市場に向けてブランドの認知から始めるマーケティングファネルのモデルは全くそぐわないものとなっている。

 
 ウォルマートが約3000億円で買収したJet.comとそのカリスマリーダーであるマーク・ローリが、ウォルマートでやっているのがBonobosをはじめとするDNVBの立て続けの買収である。
これが対アマゾンのウォルマートの戦略のひとつであることが垣間見える。

デジタルインテリジェンス主催のDNVBに関するセミナー情報はまた追ってこのブログでもお知らせする。

DNVBの

7 years 11ヶ月 ago

DNVB登場によるファネル崩壊

 マーケティング業界で少し感度の高い人なら、「Warby Parker」というブランド名を聴いたことがあるだろう。またBonobosという男性アパレルブランド名はどうだろうか。
D2C(ダイレクトtoコンシューマ)というキーワードで出てくるブランド名だが、もっとこれらのブランドの特徴を言い表したワードが、Bonobosの創業者であるAndy Dunnが作った造語「DNVB(Digital Native Vertical Brand)である。

 「デジタル・ネイティブを起点に生まれたバーティカル・カテゴリーに特化したブランド」で、別名「v-commerce brand」とも言われ、従来品がE-Commerce 上に乗っかるだけの形態と区別される。

この情報は、デジタルインテリジェンスNYの榮枝から今年になってレポートされたなかでも特筆すべきものである。
ベムは彼を早々に東京に招聘して、この動向の意味を、セミナーを実施しつつ、特に企業の経営企画が把握すべき情報として発信したいと考えている。

さて、DNVBを定義すると
① 「製造直販」をテクノロジーの力で可能にさせている。中間コストが少ない分粗利率が高い。
② 「ブランド体験」がオンライン起点で拡散される。自社ブランドが提供するメッセージだけでなく、インフルエンサーを筆頭としたソーシャル上のユーザー起点のコンテンツがブランドを支える。
③ 通常のEコマースやアマゾンのチャンネルと競合しない「第3の流通チャネル」
④ 顧客情報を直接保有している。(サブスクライバーとしてクレジットカードが登録)
⑤ スタートアップの起業マインドでコミュニティを成長させるパワーを持つ。大企業の自社開発で立ち上げるブランドとは趣が違う。

さらに、DNVBに共通する特徴は
・CPGブランドでは、一見衰退していた「老舗の工場」や「リアルの製品や素材」をM&Aや提携で確保している。そして「テクノロジー・プラットフォーム」で再生させて、流通経路をユーザーまで直結させている。
・SNSを中心にオンライン上に「オーディエンス」を持つメディアであること。
・スタートアップとしてP/L、B/S全体の管理 →マーケティング費用はR&D費用の概念でオーディエンスを開拓する投資である。
・強烈なリーダーシップ→届けたいサービスに対する創業者の思い、バイブルが存在する。
・エグジットを前提としたビジネスモデルで、エグジットで得た資金をさらなる成長に再投資するマーケティング

ということになる。
レポートしてくれたDIニューヨーク榮枝は、このモデルを従来のマーケティングファネルに対して、筒状のモデルで表現する。

 ファンを数万人、数十万人を集められる強烈な個性と、独自のブランドテイストをもつブランドがいきなり顧客(サブスクライバー)を集めて始まり、ファンがメディアとなってその筒の直径が大きくなっていく。
 ここにはマス市場に向けてブランドの認知から始めるマーケティングファネルのモデルは全くそぐわないものとなっている。

 
 ウォルマートが約3000億円で買収したJet.comとそのカリスマリーダーであるマーク・ローリが、ウォルマートでやっているのがBonobosをはじめとするDNVBの立て続けの買収である。
これが対アマゾンのウォルマートの戦略のひとつであることが垣間見える。

デジタルインテリジェンス主催のDNVBに関するセミナー情報はまた追ってこのブログでもお知らせする。

買い物弱者問題はネットでどう解決する? シェアリングエコノミーでうるるがアプローチ

7 years 11ヶ月 ago

主婦向けクラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営する、うるるは3月16日、近所の住民同士で買い物をサポートする地域密着型の買い物代行サービス「Twidy(ツイディ)」を本格的に開始すると発表した。

スマホアプリ(iOS、Android)を通じてサービスを提供する。2020年3月末までに利用者1万人をめざす。

「Twidy(ツイディ)」は、主婦などが自分の買い物のついでに近隣住民の買い物リクエストに応えて商品を届けるサービス。地域住民同士が買い物をサポートする「地域シェアリングエコノミーサービス」で「買い物弱者問題」の解決を図る。

2018年2月1日から都内で実証実験を行った。丸正総本店(新宿区)とエヌマート(荒川区)の2店舗が参加し、「シュフティ」に登録している消費者や、地域の日経新聞販売員が買い物を代行した。

実証実験中に登録者数が100人を超え、注文数も着実に伸びているという。

「Twidy(ツイディ)」のスキーム
「Twidy(ツイディ)」のスキーム

サービスを提供する上でシステムや店舗運営に問題がないことを確認ができたことから、本格展開に踏み切った。

今後、サービスの対象店舗を全国のスーパーマーケットなど約1万8000店舗に拡大する計画。東京海上日動火災が「Twidy」専用の保険プログラム(買い物代行中の対人・対物事故に伴う賠償責任、及び商品の損害対する補償)を提供する。

「Twidy」はインターネットサービス事業を手がけるダブルフロンティアとの共同事業。

買い物弱者は推計約700万人

日常の買い物が困難になる「買い物難民」は近年、問題化している。経済産業省の調査によると、買い物弱者は2016年10月時点で推計約700万人。2010年の調査と比べて約100万人増えた。

買い物弱者は2016年10月時点で推計約700万人
経済産業省が2015年4月に公表した買物弱者問題に関する調査結果から(編集部が資料をキャプチャ)

同省は買い物弱者の定義を「流通機能や交通網の弱体化とともに、食料品等の日常の買物が困難な状況に置かれている人々」としている。

食品宅配市場は堅調に推移しており、2016年度の市場規模は矢野経済研究所の推計値で前年度比3.3%増の2兆782億円。

食品宅配市場は堅調に推移
食品宅配総市場規模推移と予測

日本スーパーマーケット協会などが2016年10月に公表した「スーパーマーケット年次統計調査」によると、ネットスーパー事業を全店・またはほぼ全店舗で実施している事業者は20.7%。

店舗外販売・配送サービス実施状況(スーパーマーケット年次統計調査報告書)
店舗外販売・配送サービス実施状況(スーパーマーケット年次統計調査報告書)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

AIの未来とインテリジェントサーチ : SMX West2018レポート

7 years 11ヶ月 ago
3/13から3/15にかけて、米国シリコンバレーの中心都市サンノゼにて「SMX West 2018」が開催され、SEO Japan編集部も参加して参りました。セッションレポート、スピーカーへの質問、独占インタビューなど、SMX Westの様子を数回に分けてお伝えしていきますので、どうぞお楽しみください!- 続きを読む

30分で37,400いいねを獲得! 原口あきまさ、ライブコマースでぬいぐるみと圧力鍋を売る【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

7 years 11ヶ月 ago

ライブコマースってインフルエンサー的な人がひたすら商品を紹介するイメージがあったんですが、芸人さんがやると完全にエンターテインいメントですね。ツッコむのも楽しいし、コメントに流されて自分も買ってしまうこともありそう。

ツッコミやすさがライブコマースを盛り上げる秘訣かも?

「Yahoo!ショッピング」+ライブコマースの裏側に潜入! テレビとIT企業のコラボはスゴかった! | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5225

まとめると、

  • 「Yahoo!ショッピング LIVE」はスマホを使って配信できる。今回の公開配信もスマホで配信
  • ライブ中にコメントをしてる人の名前を呼ぶと喜んでもらえる
  • フリップとかアングルとかカンペのように、テレビ的なテクニックはライブコマースにも効果的
「Yahoo!ショッピング LIVE」の配信画面
公開配信の様子

画像を見てわかるように、タレントさんが出ているライブコマースはかなり盛り上がりますよね。しかも、原口あきまささんというツッコミどころ満載のタレントさんなので、コメントも面白いw ライブコマースはTVとネットの融合の極みという感じなので、これからあっという間に広がりそうです。見たかったな~。

ユーザーに合わせれば“無人接客”もあり

洋服も接客なしで店頭で買える時代に 渋谷の無人店舗体験レポート | Yahoo!ニュース(砂押貴久)
https://news.yahoo.co.jp/byline/sunaoshitakahisa/20180315-00082756/

まとめると、

  • 渋谷パルコ パート2の跡地に開業した「ホテル コエ トーキョー」では、21時~23時の2時間で無人店舗を実施している
  • ハッシュタグやWi-FiのID/PASSを記載したカードが置いてある。そのため、いつもはできない店内撮影もOK
  • 支払いはセルフ&キャッシュレスの「スマートレジ」。万引き対策はRFID

アパレル業界は21時以降も営業しているショップ自体が少ないため、これまで遅い時間しか買い物ができない方々は休日やECサイトでしか購入できませんでした。この店舗では店頭購入のニーズにお応えするためロー・コストオペレーションの手段として実験的に無人店舗を導入しました

─ストライプインターナショナル「koe」事業部クリエイティブディレクター 篠永奈緒美氏

ポイントは「無人」ではなくて「接客」です。店員から話しかけられない方が心地良いと感じる人にはこうした“無人の接客”は選ばれるでしょうし、アドバイスをしてほしい人は“有人の接客”を選べばいいことですよね。関連記事にもあるように、無人ばかりが目立つAmazonもデータやテクノロジーを駆使した接客をしています。

関連記事

自分に合った売り方を見つけることが重要

ぼくたちの仕事はクライアントに自走してもらうこと|中小ネットショップを支えるコマースデザイン代表取締役の坂本悟史さん | marketeer
https://marketeer.jp/sakamoto/

まとめると、

  • 楽天時代にクライアントの売上と利益を上げることを必死に考え、ネットでの売り方を学んだ
  • 売上が上がればげれば必ず幸せというわけではない。その人に合ったショップの運営を見つけたい
  • 中小でお店をやっている人の「人生に寄り添える位置」にいたいと思っている

商売が上手な人って、構造を観察してその構造の異常値とかを見つけるのが上手な人なんじゃないかと。業界の常識では品揃えが大事だと言われているけど、実はお客さんはそんなに品揃えを求めていないとか、売り場面積が広くないといけないと思われているけど実は1坪でいいとか、そういうのを見つけられる人は業界をひっくり返してドカンと売り上げを上げることができる。世の中の仕組みを見つけてハックするのが上手な人は本質的に商売が上手な人だと思います。

ネットショップ業界では有名なコマースデザインの坂本さんのインタビュー記事。どこを読んでも参考になります。「売り方ではなく、売れる隙間を見つけられる人が商売がうまい人」というのも納得ですね。じっくり読んでみてください。

EC全般

アマゾンが「協力金」要請、悩む取引先の本音 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/212167

アマゾン「協力金」要請は独禁法の優越的地位の濫用にあたるか | ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/163509

公取委、アマゾンジャパンに立ち入り検査 | LOGOS
http://blogos.com/article/283951/

話題に事欠かないアマゾン。力を持つとこうなってくるのでしょうか。

悪質クレームに国が対策へ 顧客暴言などパワハラ報告書明記 | 産経新聞
http://www.sankei.com/life/news/180315/lif1803150007-n1.html

「紛争を仲裁する第三者機関があれば企業として対応しやすい」。これは私も同感です。良い仕組みができるといいのですが。

「失敗したらやり直せばいい」ナノ・ユニバース越智さんと探る、コンテンツのあり方と実践の方法 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/5464

「お客様をコントロールしようとすると上手くいかない」。無人店舗の考え方と同じですよね。

ヤマト運輸、確実な荷物の受取方法にTポイントを付与(初回のみ) | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5240

ゆうパック、受取人の依頼なければ再配達しないことに 従業員の負担軽減も期待 | HUFFPOST
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/15/yupack-re-delivery_a_23386225/

配達方法にまた工夫が。受け取る方の都合を無視した再配達は困ることが多いので、これは良い判断だと思います。

[30~40代の消費意識]約2割がスマホにECアプリを入れている、「家族との交流」にお金を使う | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5228

デジタルに精通した新世代「ミレニアル世代」の消費行動とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5231

調査データを2つ。こちらはライブコマースの記事と関連して。

今週の名言

飽きるっていうのは無理があるっていうことだと思うんですけれど、コーヒーに関しては嫌々じゃない。常に新しい発見ができる。

15歳のコーヒー焙煎士・岩野響さんに聞いた「僕が学校をやめて焙煎士になった理由」 | メシ通
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/hiro-watanabe/18-00018

「飽きるっていうのは無理がある」。う~ん、これは納得ですね。楽しいことは続けられるし、飽きたときが終わる時なんでしょうか。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

「失敗しない越境EC」のポイントは? 「藤巻百貨店」「転送コム」「PayPal」が成功の秘訣を大公開

7 years 11ヶ月 ago

日本をテーマにした逸品を販売するECサイト「藤巻百貨店」が、一時中断していた越境EC(日本から海外へのネット通販)を再開した。不正注文対策や海外発送オペレーションの構築といった越境ECに関する課題を克服するために、「転送コム」「PayPal」を新たに導入。アジアを中心に海外市場の開拓を進めている。

藤巻百貨店はなぜ「転送コム」と「PayPal」を活用して越境ECに取り組むことを決めたのか? 藤巻百貨店を運営するcaramo、「転送コム」を手がけるtenso、「PayPal」を提供するPayPalの3社がトークセッションを実施。越境ECを始める際に必要なこと、失敗しないためのポイントを語った。写真◎Lab

藤巻百貨店が越境ECを中断した理由とは?

「藤巻百貨店」は、カリスマバイヤーとして知られた実業家の故・藤巻幸大氏(本名:藤巻幸夫)がプロデュースしたECサイト。2012年5月にオープンした。

取扱商品は雑貨、アパレル、革小物、食品など幅広く、すべて日本製。商品選定のポイントは「日本をテーマにしたもの」「ストーリーのあるアイテム」「元気・幸せ・豊かさを感じる」「オリジナリティが高い、個性が強い」こと。

商品の魅力をストーリーで伝えるために、商品ページごとに商品を紹介するオリジナルの記事を掲載し、「商品にまつわる物語を語る」(caramo・小出勝洋執行役員)と言う。

ECサイトに掲載する商品写真はすべて自前で撮影するなど、コンテンツ制作へのこだわりは強い。「商品の魅力を伝えるためのコンテンツ制作のノウハウが、藤巻百貨店の強みだ」(小出氏)。

日本をテーマにした逸品のみの商品構成
取扱商品は雑貨、アパレル、革小物、食品など幅広く、すべて日本製

「藤巻百貨店」は過去に一度、越境ECに取り組んだものの、いくつかの課題に直面したため一時中断した。

課題となったのは、海外で発行されたクレジットカードの不正利用が頻発したことと、海外配送のオペレーションが煩雑になり、コストが上昇したこと。

越境ECに取り組む上で、クレジットカードの不正利用は多くのEC事業者が直面する課題の1つ。「藤巻百貨店」においても、海外で発行されたクレジットカードの不正利用が度々発生し、チャージバックによる金銭的被害もあったという。

また、海外発送のオペレーションを構築するには、物流会社のシステムや人員などを海外発送専用に準備する必要があった。関税や送料は配送先の国ごとに異なるため、注文ごとに対応するなど、業務フローが複雑になる。その結果、「それらが、すべてコストに跳ね返ってきた」(小出氏)。

そして、「こうした課題を解決できるまで、越境ECを中断することにした」(小出氏)と振り返る。

株式会社caramo 執行役員 小出 勝洋氏
株式会社caramo 執行役員 小出 勝洋氏

海外発送の負荷軽減は「転送コム」で実現

「藤巻百貨店」が越境ECの再開を決めたのはなぜか。小出氏は、「転送コム」と「PayPal」を活用することで、「クレジットカードの不正利用対策や、海外配送のオペレーションの課題を解決できると判断した」と説明する。

まず、「転送コム」を導入したことで、海外発送のために専用のオペレーションを組む必要がなくなった。

「転送コム」を導入すると、ECサイトに「転送コム」のバナーを貼るだけで、EC事業者は国内向けの発送と同じオペレーションで海外配送を行える。その仕組みは次のようになっている。

まず、ECサイトに海外からアクセスしたユーザーが「転送コム」のバナーをクリックすると、「転送コム」のサイトへ移動する。サイト内で会員登録すると、「転送コム」の日本国内の倉庫の住所が発行されるので、買い物をする際は配送先の住所欄に「転送コム」の国内倉庫の住所を入力する。

注文を受けたEC事業者は、転送コムの国内倉庫に商品を発送。すると、tensoのスタッフが商品の確認や梱包、インボイスなどの必要書類の作成を行い、海外に出荷する。

「転送コム」を活用すると、国内向けのEC事業と同じ感覚で、越境ECに取り組むことができる。(tenso・浜田祐輔執行役員)

浜田氏によると、「転送コム」を利用して越境ECに取り組んでいる企業は1700社以上、登録会員数は約80万人という。

転送コムのサービスフロー ①サイト訪問 ②日本住所付与 ③日本住所で商品購入 ④転送コムの倉庫(国内倉庫)へ発送 転送コム国内倉庫 ⑤海外発送 海外ユーザー
「転送コム」のサービスの流れ
tenso株式会社 執行役員 浜田 祐輔 氏
tenso株式会社 執行役員 浜田 祐輔 氏

「PayPal」で不正注文防止や集客に期待

「藤巻百貨店」が「PayPal」を導入した理由について、小出氏は「不正注文対策や、集客にメリットがあると考えた」と説明する。

「PayPal」は、EメールアドレスでIDを登録し、IDに紐づいたクレジットカードや銀行口座(一部地域)で支払いを行うオンライン決済サービス。「創業以来、特に力を入れているのがリスクマネジメント」(PayPalの野田陽介・事業開発部長)であり、不正が疑われるユーザーをシステムや目視で監視している。

PayPal Pte. Ltd. 事業開発部 部長 野田 陽介氏
PayPal Pte. Ltd. 事業開発部 部長 野田 陽介 氏

さらに、クレジットカードの不正利用が発生した際は、一定の条件下で、販売事業者に対してチャージバック補償を行う。そのため、「PayPalを導入することで、不正注文のリスクを減らせる」(小出氏)と判断した。

また、利用者数は世界で2億2700万人、年間決済額は40兆円に上る「PayPal」を導入することで、「PayPal会員の(ECサイトへの)流入を期待している」(同)と言う。

ペイパルの仕組み カード情報をペイパルが安全に保護
・買い手はカード情報を売り手に渡すことなく決済できる
・売り手はカード情報を扱う必要がなく情報漏えいの心配がない
・不正取引防止のため24時間365日監視
PayPalを使った決済の仕組み

「決済の信頼性」も重要に

「PayPal」の野田氏は、ECサイトに「PayPal」を導入するメリットとして「消費者心理の面からも、売上拡大の効果が期待できる」と話す。

「PayPal」が実施した消費者アンケートでは、越境ECサイトを選ぶ基準として「安全な支払い方法」をあげるユーザーは4割超。また、越境ECサイトで買い物をやめる理由として、ECサイトのセキュリティへの懸念や、他国の通貨を使うことへの不満などが多い

「PayPal」で決済する場合、ECサイトにクレジットカード番号を入力する必要がない。そのため、「消費者にとって、海外のECサイトを利用することへの心理的なハードルは下がる。カゴ落ち(カートに商品を入れた状態でサイトを離脱すること)を防ぎ、売り上げアップが期待できる」(野田氏)。

越境ECで購入率を高めるドライバー 安全な支払い方法の提供は購入の可能性を高める
越境ECユーザーは「安全な決済方法」を求めている

越境EC市場規模は米国7.1兆円、中国4.8兆円

世界の越境ECの市場規模は現在、どのような状況にあるのか。

「PayPal」の野田氏は、同社が調査した各国の越境ECの市場規模を紹介。2016年時点(1ドル=108円換算)で米国は7兆1000億円、中国は4兆8000億円、インドとフランス、英国は、それぞれ9000億円であると説明し、「海外に目を向けると、これだけ大きな市場が存在する」(野田氏)と強調した。

EC市場規模 越境EC市場規模
PayPalが調査した世界の越境EC市場規模

また、中国人が越境ECで買い物をする際、購入先の国・地域として日本が最も多く選ばれていることも説明した。

中国 越境ECユーザーの購入先国 過去12か月、オンラインでどの国または地域から購入しましたか?
中国の越境ECユーザーは日本製品を求めている

越境ECの成功の秘訣は「投資を抑える」こと

数多くの企業の越境ECを支援してきたtensoの浜田氏と、PayPalの野田氏は、越境ECの成功確率を上げるためのポイントとして、「できるだけ初期投資を抑え、国内の運営のままで、海外のニーズを探ってみること」をあげた。浜田氏は次のように言う。

最初から物流や決済、プロモーションなどに大きな投資を行うと、投資回収のリスクが増える上、現場の業務負担が重くなり、事業が続かないこともある。越境ECに参入するか迷っているのであれば、まずは小さく始めて、「売れる兆し」を確認してから本格参入すると、失敗しにくい。(浜田氏)

「藤巻百貨店」が越境ECに取り組む3つの理由

最後に、「藤巻百貨店」が越境ECに取り組む理由を紹介する。

小出氏は越境ECに取り組む理由として、①海外からのニーズに応える②東京・銀座の実店舗との相乗効果が見込める③新たなマーケットへの挑戦――の3点をあげた。

「日本の逸品を販売する」というコンセプトを掲げる「藤巻百貨店」には、メイド・イン・ジャパンの製品を求める海外ユーザーのアクセスも多いという。「そうした海外からのニーズの受け皿として、越境ECが重要だと感じている」(小出氏)。

また、訪日観光客の増加に伴い、東京・銀座の実店舗に多くの外国人観光客が来店。その観光客が帰国後に商品を購入するチャネルとして、越境ECサイトを運用することで、実店舗との相乗効果を狙っている。

そして、越境ECに取り組む理由の3つ目は、「成長する海外市場に挑戦する」(小出氏)こと。PayPalの野田氏が紹介したように、世界の越境EC市場は大きく、日本製品へのニーズもある。小出氏は「まずは中国や韓国、台湾などアジア市場を開拓したい」と越境ECへの意気込みを語った。

会場風景

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

Search Consoleの「HTMLの改善」でレポートされるメタデータやタイトルの重複は無視できる

7 years 11ヶ月 ago

Search Console の 「HTML の改善」に出てくる「重複するメタデータ (descriptions)」と「タイトルタグの重複」の警告は必ずしも修正する必要はない。想定される重複であったり、正規化の対処を実行済みだったりするなら無視できる。

投稿 Search Consoleの「HTMLの改善」でレポートされるメタデータやタイトルの重複は無視できる海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

AIチャットボットで商品提案&健康相談、化粧品通販の協和がECに「SENSY」を活用

7 years 11ヶ月 ago

化粧品や健康食品などを販売する通販サイト「fracora(フラコラ)」を運営する協和は3月1日、SENSYが提供するチャットボット「SENSY BOT」と連携し、会話を通じて顧客の悩みに合った商品を提案する新たな取り組みを開始した。

「SENSY BOT」のアプリを利用しているユーザーが、美容健康関連の悩みをチャットで書き込むと、悩みに合わせて美容ドリンクやスキンケア化粧品などをレコメンドする。レコメンドされた商品画像をタップするとECサイト「fracora」の商品ページに移動する仕組み。

ユーザーへの質問やレコメンドは人工知能が行う。商品の提案だけでなく、美容健康関連のコンテンツも配信する。

協和は「SENSY BOT」を活用することで、顧客との対話を深め、顧客一人ひとりに寄り添った関係を築いていくとしている。

協和が取り組む、チャットボット「SENSY BOT」と連携した顧客対応策

「SENSY BOT」の活用イメージ

「SENSY BOT」はLINE上で稼働するチャットボット。会話をしながら「レストラン案内」を行うサービスなどを提供しており、このほど美容健康関連の対話エンジンを追加した。

LINEで「SENSY BOT」を友達に追加すると利用できる。

協和とSENSYは人工知能を活用したマーケティングを共同で進めてきた。協和が保有するデータを人工知能に学習させ、顧客に合った商品やキャッチコピー、口コミコンテンツを選択・提案する「パーソナライズDM」などを実施している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

「ZOZOスーツ」認知率33%、Instagramでファッション情報入手するのは22%

8 years ago

マクロミルは15~49歳の女性を対象にした「ファッションに関する調査」の概要を公表、スタートトゥデイが提供している採寸用スーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の認知率や、Instagramでファッション情報を収集する消費者の割合などを3月16日に公表した。

スタートトゥデイが2017年11月に公表(配送開始は2018年1月31日)した、伸縮センサー内蔵の採寸用スーツ「ZOZOSUIT」を「利用したことがある」と答えた割合は1.6%。「利用したことはないが知っている」は16.4%、「名前は聞いたことがある」は15.2%だった。

回答者全体から「知らない」(66.8%)の割合を除いた認知率は33.2%。

スタートトゥデイが提供している採寸用スーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の認知率

「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の認知率

ファッションに関する情報を、どのように入手しているかを選択式・複数回答で質問した。情報収集チャネルの上位は「店頭」(60%)、「ファッション誌」(39%)、「TV」(33%)。

SNSでは「Instagram」が22%、「Twitter」は9%だった。10~20代に限ると「Instagram」は 37%、「Twitter」 は22%。一方、30~40代は「Instagram」が 14%、「Twitter」 は2%。

ファッションに関する情報の入手先

ファッションに関する情報の入手先

調査概要

  • 調査主体:マクロミル
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:全国15歳~49歳の女性(マクロミルモニタ会員)
  • 割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代(5歳刻み)の人口動態割付/合計1000サンプル
  • 調査期間:2018年2月28日~3月1日

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る