ネットショップ担当者フォーラム

EC売上TOP500サイトでリターゲティングメールを導入しているのは7%、ナビプラス調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
海外の状況や高い効果から今後の導入社増加に期待

レコメンドシステムなどを提供するナビプラスは10月13日、国内EC売上TOP500サイト(参照:日本ネット経済新聞社公表)における「リターゲティングメール」の導入状況に関する調査レポートを発表した。

上位500サイトのうち、リターゲティングメールを導入しているのは34サイト(7%)。ほとんどのサイトでリターゲティングメールが導入されていない状況が明らかになった。

ナビプラスでは該当する500サイトを対象にメール会員登録を行い、サイトに訪問。買い物カゴへ商品を投入した後にサイトを離脱、届いたメールの「件名」「内容」「配信タイミング」などから、どのような目的・意図を持ったメールを配信しているか独自調査した。

「カートに入れていた商品」の再訴求など、従来のメルマガとは異なるアプローチでカゴ落ちしたユーザーにリターゲティングメールを配信していたECサイトは、全500サイトのうち34サイト(約7%)。

リターゲティングメールを配信していた34サイトを業種別に見てみると、総合通販(8サイト/23.5%)、アパレル(6サイト/17.6%)、家電/PC(5件/14.7%)、スポーツ用品(4サイト/11.8%)。売り上げの大きいサイトで導入されていることがわかった。

34サイトの業種別の導入

送られてきたメールの件名を見てみると、「買い忘れの商品ありませんか?」「カートに残っている商品あります」など、実際にカートへ入れられている商品の再訴求を目的としたメール件名が23件(63.8%)で、多数を占めた。

一方、「商品は見つかりましたか?」「あなたへのおすすめ」など、離脱をきっかけとした単純な再訪問の促進を目的としたメール件名は10件(27.7%)。「クーポンお得」などのプロモーションを目的としたメール件名は2件(5.5%)だった。

ナビプラスでは、海外で導入が先行している状況や施策としての有効性、ECサイト事業者としての課題の優先順位を踏まえると、今後、リターゲティングメールの導入が進んで行くのは必然だとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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インスタグラムが話題だけど、ツイッターだってまだまだできる子なんです! など10記事【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2015年10月5日~10月11日のニュース

今週の要チェックはSNS関連です。Instagram(インスタグラム)が何かと話題になっていますが、Twitter(ツイッター)だってまだまだ活用できます。というか活用した方がいいです。岩下の新生姜さんはとっても自然にツイッター文化に馴染んで大きな成果を上げています。やっぱりSNSで上手くパターンは無理せず自然に始めた人ばかりですね。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • ネットショップの改善は、新しい技術に飛びつくのではなく、他社のよいところを取り入れよう | ECzine(イーシージン)
    http://eczine.jp/article/detail/2193

    他店から学べることはほんとうにたくさんあります。どんなことにも言えますが、「慣れ」はおそろしいです。どんなに使いづらいサイトでも慣れてしまえば、それなりに使えてしまいます。ひどいときはそれが快適と勘違いするほどに。 あなたのショップはほんとうに、快適な購入体験を提供できているのでしょうか。「慣れ」に甘えていませんか。

    毎日の消費行動=市場調査という意識を持ってみるとこのあたりに気付くことができると思います。いつも買っているモノをネットで買ってみる。違うお店で買ってみる。これだけでも得られるものは多いですよ。

  • クレカよりも購入単価が1.4倍も高い。決済サービス「Paidy」を導入した「X-Border」の事例 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2182

    IDやパスワードなどの事前登録は必要なく、クレジットカード番号の代わりに携帯電話番号とメールアドレスを入力するだけで利用できるオンライン決済サービス「Paidy」。

    公式サイトを見ると「お支払いは100%保証します」と書いてありますね。実際はどうなのかが分かりませんが、未払いにお悩みの方は問い合わせてみてはどうでしょうか?

配送

  • 日本郵便の荷物がファミリーマートで受け取り可能に、ECの多様なニーズに対応 | ECzine(イーシージン)
    http://eczine.jp/news/detail/2194

    ファミリーマートはAmazonの商品も受け取れますよね。ネットショップ・配送会社・コンビニ、この3つのつながりがどうなるかは今まで通り注目です。

モール関連

  • Amazonログイン&ペイメント、開始から5ヵ月で200社が導入 | Shopping Tribe
    http://shopping-tribe.com/news/22472/

    サービス開始時の導入社数は「劇壇四季」と「出前館」の2サイトのみだったが、その後「J'aDoRe JUN ONLINE」「スプートニクス」「DEAN & DELUCA」など約200社に導入されている。

    また、導入支援パートナーとして、8月にはECサイト構築パッケージ「ecbeing」、9月にはEC構築支援プラットフォーム「FutureShop2」がそれぞれ対応したほか、「Magento」「FRACTA」なども対応している。

    導入パートナーに機能を提供し始めてからは急激に導入企業が増えています。人気の高さもわかりますが、ASPカートを使っているショップが多いこともわかってなかなか興味深いです。

カート関連

  • 「AmebaOwnd」と「BASE」が連携、手軽にネットショップ開設が可能に | ECzine(イーシージン)
    http://eczine.jp/news/detail/2192

    「AmebaOwnd」のサイトオーナーは、「BASE」で会員登録または認証を行うことで、「AmebaOwnd」で開設された自身のサイト内で簡単にネットショップを開設することが可能になる。

    お手軽サービス同士の連携です。別ブランドをテスト的に……という時などにいいかも。

  • 専用サーバープランをリリースしました | おちゃのこネットブログ
    http://blog.ocnk.net/blog/2015/10/private_server/

    売れてきたけどシステムの限界で引っ越し……となると大変ですよね。使い慣れたサービスで上位プランがあるのはありがたいです。

SEO関連

  • グーグル、一部の通販系クエリでスパムフィルタを導入 | ::SEM R (#SEMR)
    http://www.sem-r.com/news-2015/20151002161852.html

    新しいスパムフィルタは、「アクセサリ、雑貨、ファッション系の一部の検索クエリ」を対象に、購入・販売系のクエリやブランド系クエリと掛け合わた複合語検索が行われた際に、スパムサイトを検索結果から排除する動作をする。

    思い切った対策です。それだけGoogleが検索品質の保持に力を入れているということですね。

SNS関連

  • Twitterで話題の「岩下の新生姜」、熱烈ファン獲得への道 | 東京IT新聞
    http://itnp.net/story/1468

    Twitter上ではお互いに細かいことは気にしない文化も気に入った。投稿は140文字、お礼も「ありがとうございます!」などと一言でもいい。岩下氏は「私がブロックされてしまう場合もありますよ。商用のアカウントと思われてしまうんでしょう」と苦笑するが「深くは気にしません」とTwitter独特のコミュニケーションを理解する。

    こうした文化にすんなり入れる人だと運用がスムーズというか何もしなくても進んでいってしまいます。社内に適任者がいないかを探してみると良いかも。パソコンに詳しくない人でもいいはず。

スマホ・タブレット・ウェアラブル関連

  • CEATEC JAPAN 2015:ディスプレイ上の商品をスマホで確認、そのまま購入――楽天、スマホ連動のデジタルサイネージ「WallSHOP」 | ITmedia ニュース
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1510/07/news116.html

    QRコードを読み込むと、スマホと大型ディスプレイの両画面に丸いカーソルが出現。スマホ画面のカーソルを指で操作すると、ディスプレイ上のカーソルが連動して動き、好みの商品をタップしてスマホの画面上で商品ページが開ける仕組みだ。

    これって1人で操作していると自分の操作が丸わかりですよね。と、思いますが、そんなちっぽけなことじゃなくて大掛かりな場所で使われるでしょうから気にする問題でもないでしょう。

売上アップのヒント

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

ネット通販の売上高ランキングTOP30社、最新版を公開! | ネットショップ担当者フォーラム2015年10月2日~10月8日の週間人気記事ランキング

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

新規客3人に1人が「Amazonログイン&ペイメント」で決済、フューチャーショップ調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
「Amazonログイン&ペイメント」は自社サイトの新規顧客獲得などの効果が期待されている

EC構築支援プラットフォーム「FutureShop2」のフューチャーショップは、9月1日から提供を始めたオプションサービス「Amazonログイン&ペイメント」を導入し、稼働した店舗が開始1か月で150店舗を突破したことを明らかにした。

フューチャーショップはECプラットフォームとしては初めて「Amazonログイン&ペイメント」を搭載。「他社ID連携・決済オプション」として「FutureShop2」の導入企業が利用できるようにしている。

「Amazonログイン&ペイメント」は、自社ECサイトで「Amazon.co.jp」のアカウント情報を使って配送先指定やクレジットカード決済などができるもの。自社サイトの新規顧客獲得などの効果が期待されている。

フューチャーショップは「Amazonログイン&ペイメント」を利用しているECサイト10店舗を無作為に抽出し調査を実施。調査期間中の購入顧客のうち、「Amazonログイン&ペイメント」を利用した消費者の割合は平均29%(最高44%、最低8%)、新規購入者だけでは平均34%(最高48%、最低12%)だった。

新規会員登録を行った顧客の割合は「Amazonログイン&ペイメント」利用ユーザーでは平均60%(最大71%、最低39%)。それ以外の決済方法利用ユーザーの平均は25%で、約2.4倍の開きがあった。

新規購入者の3人に1人が「Amazonログイン&ペイメント」を利用して注文を完了しており、そのうちの6割が新規会員登録を完了している。フューチャーショップによると、「多くの消費者がAmazon以外のECサイトにてAmazonアカウントを利用することを選択し、買い物を完了していることが伺える」としている。

フューチャーショップの「FutureShop2」で「Amazonログイン&ペイメント」機能を利用している店舗の一部

「Amazonログイン&ペイメント」を導入しているユーザーの一部

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

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簡単に商品ページが作成できるように「助ネコ商品登録」をリニューアル、アクアリーフ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
初期費用も8万円から3万円に値下げ

通販管理システムを提供するアクアリーフは10月5日、複数モールへ簡単に一括出品ができる「助ネコ商品登録」をリニューアルした。提供価格を引き下げ、簡単に出品できる機能などを追加。手軽に利用できるようにすることで、多くのEC事業者への導入を図る。

「助ネコ商品登録」は、商品情報や画像を1画面で登録でき、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」など、さまざまなモールに簡単に一括出品ができるシステム。直観的に入力できるインターフェイスで、これまでの商品一括登録システムを十分に使いこなせなかった店舗でも、無理なく利用できるようになっているのが特徴。

一度登録した商品の情報は蓄積され、類似商品を登録する際、自動的に情報を呼び出すことができるので、最短40秒で出品が可能になっている。

今回のリニューアルで「テンプレートデザイン」を用意。商品ページ作成のための初期設定に時間がかかるという声が多かったが、すぐに商品ページを作成できるようにした。こだわり商品ページもドラッグ&ドロップで簡単に作成が可能となっている。

未対応だった「ポンパレモール」「カラーミー」「ヤフオク!」「MakeShop」にも、リニューアルにあわせて対応させた。

価格は従来初期費用が8万円だったところを3万円に値下げ。月額基本料は商品点数1万点までであれば3万円となっている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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福岡・天神に誰でも無料で利用できるコワーキングスペースを開設、ペンシル | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
セミナールームの有効活用と、福岡への恩送りをしたいという思いから

通販コンサルティングのペンシルは10月6日、セミナールームを無料のコワーキングスペースとして活用できるようにしたと発表した。ペンシルのセミナールームはセミナーやイベント開催時以外は使用していない時間が多かった。空き時間を有効活用するとともに、福岡への恩送りをするという思いから、無料のワーキングスペースを開設した。

無料のコワーキングスペース「天神コワーキングスペース フデバコ」は、福岡でチャンスをつかむために一生懸命なヒトを応援したいという思いから、事前予約すれば誰でも利用できるとしている。ただし、同社のセミナーなどがある場合は予約不可となる。

設備はフリーアドレス57席、電源、フリーWi-Fi、ウォーターサーバーを設置している。

ペンシルでは2015年2月に創立20周年を迎えた。「これまで多くのチャンスと環境をいただいた福岡に恩送りをしたい」という思いからフデバコを開設。一般社団法人ペンシルアカデミーを設立し、経営者育成講座や海外インターンシップ制度を発足するなど、これまで挑戦できなかったさまざまな取り組みを行っていくとしている。

フデバコの内装

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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通販サイトのSEO対策は、「キーワード」の見直しから始めよう | ハンコヤドットコムの事例に学ぶ 自社ECサイトの売上UP講座 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
ターゲットとするユーザーが検索して満足するキーワードは何か、を検討しよう

独自ドメインの集客がうまくいっていないなと感じたら、まずはそのECサイトの基礎となる情報から見直すことをおすすめいたします。では、基礎データとは何を見直すのか、それは「キーワード」です。基礎がしっかりしていなければ、最新のSEO施策を行っても効果が上がる可能性は低くなります。まずは、ターゲットとするユーザーが検索して満足するキーワードは何か、見直しましょう。

ハンコヤドットコム流、キーワードを見直す3つのポイント

集客の基礎の基礎「キーワード」をなぜ見直す必要があるのか?

独自ドメインサイトをオープンしたんだけど、なかなか売り上げが伸びなくて……。

某ショッピングモールでは、うらやむほど素晴らしい売り上げを立てている企業でさえ、独自ドメインサイトの売り上げがEC通販事業の割合の半分も占めない……そんな事例をよく伺います。

ショッピングモールでは、売上額からシステム利用料や決済代行費用、必要に応じての広告費やポイント付与費用など、商品やサービスを販売するにあたり、さまざまな諸経費が必要になります。手元に残る利益額に悩みを抱えての相談をいただくのです。

では、独自ドメインのECサイトでどのように売り上げを獲得していくのか。

それは言わずもがな、集客、そう「SEO」でのWebマーケティング! と、みなさんがお考えの通りになるのですが、ではどのようにすればいいのでしょうか。実はその方法がわかならないって人が多いんです。

方法がわからないまま時が過ぎるか、またよくわからないけれど、Webサイトで調べたSEOの記事を読んで、できる範囲でやってみる方も多いでしょう。

でも、なかなか検索順位が上がらず、売り上げは伸び悩み、独自ドメインのサイトにどんどん投資できなくなる……負のスパイラルに陥って、そのまま現在に至る。商品には自信があるのに、お客さまに見てもらう機会がないために売り上げが伸びない……。

そう、インターネットでの販売は、ターゲットとするユーザーに商品やサービスを掲載するページ、Webサイトを見てもらってからがスタートラインなのです。

なぜ集客が上手くいかないのか。それは「ユーザーの検索ニーズがわかっていない」

キーワードの見直しで注意するポイント

  • 基礎ができないうちに流行のSEO施策を行っても効果は上がりにくい
  • 「Titleタグ」などのHTMLソースの見直しは、「キーワード」見直しの後
  • 「行為を達成するための商品を探すキーワード」を探す、つまり商品を使用するユーザーのニーズを深く理解することが重要

今、SEO施策のテクニックが必要になる施策はもちろん、コンテンツSEOやソーシャルメディアを使った手法など、さまざまな方法が情報として掲載されています。

しかし、その情報は、基礎があってこそ生かされるもの。基礎がないサイトで今のSEOトレンドに沿った施策を行っても、目に見えて効果が上がるものでもありません

独自ドメインの集客がうまくいっていない、と感じたら、まずはそのサイトの基礎となる情報から見直すことをおすすめします。

では、基礎データとは何を見直すのか、それは「キーワード」です

「Titleタグ」などのHTMLソースの見直しはまだその後です。まずは、サイトに訪問してもらうユーザーのニーズに適したキーワードを見つけることが第1です。一般的なネット通販事業者の集客は検索エンジン経由からです。検索するユーザーの検索ニーズを満たせるキーワードで正しく対策することが重要です。

検索ユーザーが満足する内容や情報を提供できてこそ、初めて購入経路が生まれるといっても過言ではありません。ユーザーが満足するキーワードを見つけて、しっかりと施策を行った結果、売り上げが伸びた、上がったといった声が聞かれます。

巷に流れる最新のSEO施策を行う前に、ターゲットとするユーザーが検索して満足するキーワードは何か、見直しましょう。

キーワードを見直すためには、まず自社の商品やサービスを求めるユーザが「何を目的に求めるのか」を知ることから始めます

たとえば、「ハンコヤドットコム」の主力商品である「はんこ」を購入するお客さまの目的は、実印の印鑑登録や金融機関の口座開設はもちろん、結婚や会社設立などの「行為を達成するための商品」になります。

そこで考えるのが、「行為を達成するための商品を探すキーワード」。商品を使用するユーザーのニーズを深く理解することが、集客できるキーワード探しの第一歩です。

キーワードの見直しはトップページだけじゃない、商品ページもやろう

キーワード対策で失敗する例

  • 集客が伸び悩む要因の1つに、メインキーワード、トップページだけの施策だけといったケースが多い
  • 最新情報と最新のテクニックばかりに注目すると、小手先のテクニック的な施策しかできなくなる

もしいま、トップページに置くメインのキーワードが見つかったら、次は下の階層にあるページ群のキーワードを、それぞれ1ページごとで探してみましょう。検索エンジン経由の集客の多くは、メインキーワード以外の複合キーワード経由になります。

集客が伸び悩む要因の1つとして、メインキーワード、トップページだけの施策だけといったケースが多いのが現状です。通販事業者の取り扱う商品の多くは、カラーバリエーション、サイズ、素材など、いろいろな特徴を持った商品が多いでしょう。

それぞれ個性がある商品は、本当にメインキーワードだけでユーザーのニーズを満足させられるでしょうか?

一覧ページ、商品ページごとにも、ユーザーが求める目的の商品を紹介しているはずです。まずは、しっかりとユーザーニーズを満たせるキーワードを、それぞれのページごとに見つけていくことが大切な手段になります

インターネットに関わらず、実店舗でもイベント運営でもお客さまを集客しなければ、良い商品・良いサービスであっても、何も始まりません。

売り上げを伸ばすためには、集客が必要。そして、集客の手段としてSEOでのWebマーケティングにたどり着きます。

しかし、今は情報の多くが最新情報と最新のテクニックばかりに注目され過ぎています。それだけをしていたら、小手先のテクニック的な施策しかできていない……そんなサイトになってしまいます。

まずは、ターゲットとするユーザーが検索して満足するキーワードは何か、といったユーザーニーズとキーワードを理解することが、独自ドメインサイトの売り上げを伸ばすためには必要ユーザーニーズとキーワードを理解することが、独自ドメインサイトの売り上げを伸ばすためには必要なのです。

藤田 優

株式会社ハンコヤドットコム

藤田 優(ふじた・まさる)

株式会社ハンコヤドットコム 代表取締役社長

大学卒業後、家業である飲食店経営の傍らインターネットビジネスに可能性を感じ、 1998年に「ハンコヤドットコム」のECサイトを開設し創業。2000年3月に株式会社ハンコヤドットコムを設立し、 代表取締役に就任。2014年、ECビジネスを基盤にマーケティング事業を中心とした株式会社AmidAを設立、代表取締役に就任。

ハンコヤドットコムについて

ハンコヤドットコムは1998年に創業。従業員数は100人を超えるはんこの通販・ECの大手企業。社内に製造部門からサポート、物流部門を抱え、ワンストップでECサービスを提供している。

AmidAについて

親会社のAmidAでは、これまでハンコヤドットコム内で手がけてきたEC事業のノウハウを生かし、ネット通販企業などのサポートを手がけている。集客ノウハウのほか、販売促進やプロモーションなど、経験を強みを生かしたデジタルマーケティングサービスを提供。事業内容はデジタルマーケティング、WEB・ITコンサルティング、ECビジネス企画・運営など。

 

売上金額の最大化を目的としたUI改善が行える機能を追加、Kaizen Platform | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
EC機能の拡充第1弾として提供開始

Kaizen Platformは10月8日、Webのユーザー・インタフェース改善を簡単に実現するサービス「Kaizen Platform」に、売上金額の最大化を目的とした改善が行える機能をリリースした。「Kaizen Platform」はECサイトによる利用が増えており、EC向け機能の拡充を図っている。今回の拡充は第1弾で、今後もEC向けの機能拡大を進めていく考え。

従来のサイト改善では、コンバージョン数とCVR(コンバージョン率)によって改善効果を評価してきたが、新たに提供を始めた機能を利用すると、購入金額などの毎回価値が変動するトランザクションを計測、コンバージョン率向上ではなく売上金額の最大化を目的としたサイト改善ができるようになるとしている。

複数の改善施策を包括的に集計し、事業に対してどのくらい改善効果があったのかを金額で可視化できるROIダッシュボードも提供する。

サービスイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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EC-CUBE利用店舗向けに決済手数料を3か月間無料に、ペイパル | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
あわせてSSLサーバ証明サービスなどが無料になるキャンペーンも実施

ペイパルは10月1日、EC-CUBEを利用しているEC店舗向けに決済手数料を3か月間無料にするキャンペーンを開始した。期間は2015年12月末日まで。

対象は、EC-CUBEのオーナーズストアからペイパルの決済モジュールをダウンロードし、キャンペーンに申し込んだ全店舗。ダウンロードが完了した日から90日間、手数料を無料とする。

あわせて、キャンペーンに申し込んだ店舗に対して、さくらインターネットが提供するSSLサーバ証明書サービス「ラピッドSSL」の利用料金1年分の値引きと、Cyber Catsのカートホームページ制作サービス3000円の値引きを提供する。

ペイパルでは新規にサイトを構築し、ECを開始する小規模EC事業者の獲得を進めている。こうしたキャンペーンを実施することで、利用店舗数の拡大につなげていく。

キャンペーンバナー

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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ファーストリテイリング、EC売上の割合を30~50%に拡大へ。「3~5年で実現したい」 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、「現在約5%のeコマース売り上げを将来的には30~50%に拡大」するとの意向を宣言

ファーストリテイリングが10月8日に実施した決算説明会で、代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、「現在約5%のeコマース売り上げを将来的には30~50%に拡大」するとの意向を明らかにした。現在のEC事業は国内ユニクロ事業における通販・ECが主力だが、これをグローバルに展開。時間軸は「早ければ3~5年で実現したい」と宣言した。

国内ユニクロ事業における2015年8月期の通販・EC売上高は前の期比27.9%増の324億900万円だった。国内ユニクロ事業の売上高に対する構成比率は4.1%。今後、海外を含めて急拡大する。

ファーストリテイリングは2015年9月1日付で、デジタルイノベーション推進のための新会社「株式会社ウェアレクス」を設立した。合弁会社設立に関する契約を締結しているアクセンチュアも資本参加する。

ウェアレクスの役割は、さまざまな業務におけるデジタル化、必要なIT領域の改革を推進し、新しい産業の実現につなげること。アクセンチュアのノウハウを活用し、グローバルでデジタル化を進める。

ファーストリテイリングはEC事業を強化する

EC事業を強化するファストリ(出典はファストリの決算説明会資料

柳井社長は次のように抱負を語っている。

デジタルイノベーションにより、グローバルでeコマース事業を拡大していく。海外ではリアルのブランド認知がある。リアルとバーチャルの融合を進める。(製品をオンラインで予約し、店舗で受け取るサービスの)クリック&コレクトを海外で展開しているが、ネット販売の20~30%に達している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

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SEO実践編、カテゴリと商品ページにキーワードを設定してみよう | ネットショップのためのSEO施策ゼミナール | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago

ネットショップのカテゴリと商品ページのキーワードはどう選ぶ?(連載第11回)

ネットショップに共通するサイトの基本的な構造と言えば「トップページ」「カテゴリページ」「商品ページ」「特集ページ」の4つ。前回はまずトップページと特集ページにキーワードを設定するお話をしました。今回はネットショップに欠かせないカテゴリと商品ページのキーワードについて解説します。

カテゴリページのキーワードに必要な5つのポイント

カテゴリとは商品を格納する箱のようなものですね。すべてのサイトに必要なわけではありません。商品数が多く、目的の商品がなかなか探し出せないような場合に、カテゴリ分けをするといいでしょう。

「なぜ、カテゴリ分類するといいのか?」その理由は、ある特定の商品ページよりも、たくさんの商品が陳列されているカテゴリページのほうがコンバージョン率が高いことがあるからです。ですから、カテゴリページのキーワードはSEO的にも非常に重要です。

さて、ネットショップでは、どのようにカテゴリ分類するといいでしょうか

まず、思いつくのはネットショップで扱っている「商品/アイテム」ですね。

そしてショップによっては「メーカー」や「シリーズ」といったカテゴリも必要かもしれません。さらに美容・健康商品を扱っているショップでは「お悩み」や「効能」といったカテゴリもあるとよいかもしれません。

少し規模の大きいサイトになると、たとえば、「資生堂×化粧水」といった、「メーカー×アイテム」をクロスした「クロスカテゴリ」も重要になるかもしれません。扱っている商材の種類や数によって必要なカテゴリは変わってくると思います。

今回は前回に引き続き寝具ショップを例にします。必要なカテゴリはアイテムですね。

アイテムカテゴリを作るうえでのポイントを5つご紹介したいと思います。

ポイント ① カテゴリはユニークにする

1つのサイトに同じカテゴリ名が2つ以上、存在しないようにするということです。次の例を見てください。

例:ある寝具サイトのカテゴリ構成

「ボックスシーツ」というカテゴリ名が、「布団カバー()」と「ベッド用関連()」の2か所に出てきています。

また、①と②それぞれのリンク先ページを見てみると、ほぼ同じ内容のページになっています。

これではURLも2種類できてしまい、SEOの効果が分散してもったいないですね。内容が全く同じであれば、どちらかのみに置いて、もう片方のカテゴリからはリンクだけにするといいでしょう。

もしくはどちらかのURLをメインと決めてしまって、もう一方のページにはcanonicalタグ(カノニカル)を入れてしまって正規化してもいいかもしれません。

例:①をメインとして、②のページのmetaタグ内に次のカノニカルタグを入れる。

<link rel="canonical" href="http://www.futontown.co.jp/cate/futon_cover/box_sheet/">

※メインと決めるのはそのページが紐づくカテゴリがより重要なほうにしましょう

これで②にリンクが集まっても①に効果が継承され、検索エンジンでは①のみヒットするようになります。

もし内容が若干違うのであれば、次のように名称を差別化するといいでしょう。

布団カバーのカテゴリには、「ボックスシーツ」
ベッド用関連のカテゴリには、「ボックスシーツ(ベッド用)」

また、1階層目の大カテゴリと2階層目の中カテゴリなど上下階層で同じ名称になっている次のようなカテゴリ分類も避けたほうがいいでしょう。

大カテゴリと中カテゴリで同じカテゴリ名になっている

このような場合、たとえば、中カテゴリを「座布団・クッション」から「座布団」と「クッション」と分ける。また、「クッション」は派生語の検索が複数あるので、もし商品があるのであれば、より細かく、「ビーズクッション」「円座クッション」に分けて、大カテゴリと重複する名称のカテゴリをなくせるといいでしょう。

名称の重複が原因で評価が下がるといったことはありません。たとえ、カテゴリ名が重複していたとしてもGoogleは、最善のカテゴリを自動的に選んでヒットしてくれるでしょう。

ただし1つのページであれば集約できる被リンクが2つに分けることによって分散してしまいます

商品構成などによってはなかなか難しい部分もありますが、なるべくユニークなカテゴリ分類ができるといいでしょう。

ポイント ② 人気のキーワードを使う

これはわざわざ解説しなくてもその通りだろうと思いますよね。第9回で、紹介したツールで調べれば人気のワードはすぐにわかります。

でも、「人気度」だけに注目すると落とし穴があります。布団ではいい例を思いつかないので、今回は靴のネットショップサイトを例とします。

たとえば、キーワード調査をしていたら「ハイヒール」が7500の検索数と非常に人気なのでハイヒールに関するカテゴリページを作ってみたけれど、なかなか検索上位に表示されなかったり、アクセス数がのびなかったり……そんなことってありませんか。

こんな場合は、Googleで「ハイヒール」と検索してみてください。

「ハイヒール」の検索結果
「ハイヒール」の検索結果

「ハイヒール」の検索ニーズには、お笑い芸人の検索やTV番組もあるようですね。

そして、下図「ハイヒール」の派生語の状況などから「ハイヒール」のキーワード検索には買い物ニーズがあまりないとGoogleは判断しているのか、通販サイトは1ページ目にも2ページ目にも1件もヒットしません

「ハイヒール」の派生語

ですから、ハイヒールの検索数が多いからといって、検索しているユーザーがハイヒールを購入する目的で検索しているとは限らないのです。カテゴリにキーワードを設定するときは、人気度だけに注目するのではなく、「派生語」や「検索結果」を確認してユーザーの検索意図をしっかり探ってから、キーワードを考えていくといいでしょう。

また、人気のキーワードというと、表記揺れも気になるところです。日本語には送り仮名、カタカナ、漢字、英語などさまざまな言葉使いがあります。引き続き寝具ショップを例に考えてみましょう。「敷布団」が人気キーワードだとして、「敷き布団」、「敷きふとん」など複数の表記が考えられます。

例:「敷きふとん」を使っているサイトの例

ひと昔前であれば必ず人気の「敷布団」を使いましょう、とすすめるところですが、最近はGoogleの辞書が進化しているので、多少の表記揺れはカバーしてくれます。

実際に、Googleで「敷布団」と検索した結果がこちら。

「敷布団」の検索結果

「敷き布団」や「敷きふとん」のサイトも上位にヒットしていますね。

というわけで、表記揺れはあまり気にしなくてもいいですが、言葉によってはやはり別視されていて対策しきれない場合があります。キーワードを設定するときは、一番人気の表記、言い回しにしておくとやはり確実かもしれません

ポイント ③ キーワードは細分化する

カテゴリのキーワードは、なるべく細かく設定したほうがいいです。

たとえば、「枕」1つでも「低反発枕」「高反発枕」「そばがら枕」「ビーズ枕」などいろいろ検索されています。もちろん商品がないのにカテゴリを無理に作る必要はありませんが、商品があるならば、なるべく細分化したカテゴリを作るといいでしょう。

次の例は、枕カテゴリの配下が細かく分かれていてよい例ですね。商品があるのであれば抱き枕や高反発枕があってもいいですね。

例:ある寝具サイトの枕カテゴリの構成

細分化するときのよくある質問として、「どのくらい商品があればカテゴリを作ればいいのか?」というものがあります。

商品が時期によっては取り扱いがない、もしくは1点しかないというのでは、訪れたお客様が逆にがっかりしてしまうかもしれません。「自分がユーザーだったら」という視点で考えるのが一番よいでしょう。

私なら、3点程度あればカテゴリに分かれていたほうがうれしいですし、もし在庫切れなどで商品が0点になるようであれば一時的にそのカテゴリは非表示、非リンクにしておいてもらったほうがいいです。

たまにどのカテゴリを見ても「売り切れです」というショップがあり、がっかりします……

ポイント ④ 言葉をカットしない

寝具に限らず、ベビー用、子供用、男性用、など年代や性別が関係するカテゴリで言葉をカットしている例をよく見かけます。サイトを作っている立場ですと、「いちいち書かなくてもわかるだろう」と思われるかもしれませんが、検索するユーザーの言葉に合わせてキーワード設定をすることが重要です

例①は、「ベビー寝具小物」のラインナップですが、「ベビー」がすべてカットされた言葉で表記されています。

例①

例②は、「ジュニア布団」のラインナップですが、すべてに「ジュニア」が記載されています。

例②

ひと昔前であれば必ず②にしましょう、とすすめているところですが、②は量と文言によっては、ユーザーにとってわかりづらい印象をあたえ、視認しにくくなることもあります。

その場合、ナビゲーションでは例①のように「子供用」や「ジュニア用」「ベビー用」などはカットしてもかまいません。そのかわり、移動先のページでは「ベビー用タオルケット」など細分化したキーワードを使ったほうがいいでしょう。

例①の「タオルケット」をクリックした先のページ

①のタオルケットへ移動したページのtitleタグをみると、次のようにあまりよくない文言になっています。

良くない例:寝装|ベビー寝具小物|タオルケット|ベビーケット

titleタグに、上層カテゴリの「ベビー寝具小物」が入っているのでまだいいですが、本来ならば、次のようにするといいでしょう。

良い例:ベビー用タオルケット・ベビーケット

上層のカテゴリ名は入れずに該当ページのカテゴリ名だけにして、「ベビー用」などの言葉をプラスします。

また、上図赤枠の「タオルケット」はなぜかh3でマークアップされています。ここはh1でマークアップすべきですね。

先ほどの表記揺れ同様、最近の検索エンジンは進化しており、多少言葉をカットしていても、テーマが一致しているページは、たとえ完全一致でなくともヒットしてくれます。

ただ最低限、titleタグには、テーマに関するキーワードが含まれていたほうがいいですし、可能であれば、移動した先のページのh1大見出しにも使ったほうがいいでしょう。結果的にそのページの情報がユーザーに確実に伝わり、検索結果に表示されたときやそこから訪れたユーザーのアクションにもつながりやすいでしょう。

また、共通する言葉をカットするのでよく見かけるのが「セット商品」などです。これも「寝具セット商品」と記載したほうがいいですね。

ポイント ⑤ 上の階層で重要なキーワードを使う

サイトに訪れたとき、ユーザーは「どんな商品があるかな」とまずカテゴリのメニューを見ることも多いのではと思います。

ユーザーが最初に目にするのは第一階層、つまり一番上の階層のカテゴリですよね。

そのため、ユーザビリティ的には「重要な商材」や「売れ筋の商品」を配置することが多いと思います。

SEOでも、同じ考え方ができます。検索エンジンは、トップページから1クリック、2クリックですぐにいけるようなページは、重要と判断する傾向にありますので、検索ニーズのある重要なキーワードは、深い階層よりも上層のカテゴリに配置したほうがいいでしょう。

では、寝具ショップの場合、検索ニーズが高い人気商材はなんでしょう。

1つは「羽毛布団」ですね。私も夏用、冬用と持っています。次の図は、羽毛布団の検索推移を表した図です。

「羽毛布団」の年間検索推移

ピークは秋から冬にかけてですが、年間通しての月平均検索回数は8,514と人気です(キーワードウォッチャーより)。

次に、ある寝具サイトのカテゴリメニューを2つ見てみましょう。例①、②どちらも第一階層のカテゴリ構成ですが、「羽毛布団」は見当たりません

ある寝具サイトのカテゴリメニュー 左:例① 右:例②

例①、②ともに「羽毛布団」は「掛けふとん」の配下にあると考えられるわけですが、下図をみてもわかるように、「掛けふとん(平均:242)」と、より人気キーワードの「掛け布団(平均:2,324)」の年間検索推移を調べると平均検索ボリュームは「羽毛布団」のほうが上回っていますね。

「掛け布団」の年間検索推移
「掛けふとん」の年間検索推移

人気のキーワードである「羽毛布団」を「掛けふとん」のカテゴリのなかから切り出して、SEO的にもユーザビリティ的にも目につく第一階層に配置するといいでしょう。

ただ羽毛布団を上位階層に表示するかわりに掛けふとんを落とす、というわけではありません。両方のカテゴリが第一階層にあるような状態にするといいでしょう。

また、寝具ではないですが、ファッションサイトでは、こんなケースもあると思います。SEO的には①と②、どちらの構成がいいと思いますか。

例①
第一階層 第二階層 第三階層
バッグ グッチ レディース
バッグ コーチ レディース
バッグ シャネル レディース
例②
第一階層 第二階層 第三階層
バッグ レディース グッチ
バッグ レディース コーチ
バッグ レディース シャネル

「バッグ レディース」と「バッグ グッチ」どちらの言葉のほうが検索ニーズが高いか、という観点から考えるとブランド、つまり「バッグ グッチ」のほうが人気です。そのため例①のようにブランドがより上層の第二階層に来ている配置のほうがベターです。

商品ページのキーワードは「盛り過ぎない」

商品には、「型番商品」と「オリジナル商品」の2種類があると思います。型番商品はメーカー、商品名などが決まっていますので大体同じような文言になるように思います。

たとえば、次のような構成ですね。

ビオレ プライムボディ ボディオイル (80mL)
{メーカー名} {シリーズ名} {商品名} {スペック}
型番商品

一方、オリジナル商品は自由に商品名を名付けることができると思います。

SEO的に商品ページは、キーワードをそこまで意識せず、それこそ自由に商品の魅力を表す名称をつけていただいてかまいません。

ただ、「タオルケット」が人気だからといって、全商品「タオルケット」という商品名ではよくないですよね。

「速乾タオルケット」「コットン100%タオルケット」「軽量 シングルサイズ タオルケット」など特性を含めるといいでしょう。

そしてネットショップに一番ありがちなのが長い文字数の商品名です。特にモールに出品しているショップの商品名はモール内SEOも意識しているからか、とにかく長い傾向にあります。

長すぎる例:【本場今治産綿100%5重ガーゼケット/日本製/ダブル・ロングサイズ180cmx230cm】【大自然恵みの中で育ちました。綿をふんだんに使って織りました】【カラー:ピンク・ブルー】2色揃えました。触れただけで涼しく肌ざわりがとってもやわらかなガーゼケットです。

長いですね(笑)。上記のように長いと結局何の商品か、何がキーワードなのかユーザーにも検索エンジンにも伝わりにくいですし、検索結果に出たときに途中で切れてしまいます。商品名は簡潔にメーカー、素材、サイズ、特徴などを2、3個入れる程度にしましょう。

改善例:本場今治産綿100% 5重ガーゼケット/日本製/ダブル・ロングサイズ

「大自然恵みの中で育ちました。綿をふんだんに使って織りました」や「触れただけで涼しく肌ざわりがとってもやわらかなガーゼケットです」といった商品の説明文は、meta descriptionや商品コピー部分に入れるといいでしょう。

◇◇◇

さて前回、そして今回と2回に分けて取り上げた寝具のネットショップのキーワードを次のようにまとめました。

特に集客のかなめとなるのはカテゴリワードと特集キーワードです。皆さんの商品に合わせて最適なキーワードを選んで、コンバージョンアップを目指してください!

江沢 真紀

アユダンテ株式会社

江沢 真紀(えざわ まき)
アユダンテ株式会社 SEOコンサルタント。2001年よりイージャパンにてJeff Rootに師事。
検索キーワードからユーザー心理を読み解くSEOで数々の成果を上げ、大手通販サイトを中心にいままでに手掛けたSEOは100サイト以上。「できる100ワザ SEO&SEM」「いちばんやさしい新しいSEOの教本」(共にインプレスジャパン刊)を執筆。

ネット通販の売上高ランキングTOP30社、最新版を公開! | 週間人気記事ランキング | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
2015年10月2日~10月8日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

ECを実施している企業のネット通販売上高300社をまとめた記事に人気が集まりました。記事中には上位30社のランキングを記載。1位は……やっぱりあの会社!

  1. 2014年度のEC売上高300社合計は約2.9兆円、ヨドバシは800億円で3位にランクイン

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    2014年度EC売上高の1位は断トツのトップでアマゾン、2位は千趣会、3位はヨドバシカメラ2015/10/8
  2. 検索データで見るハロウィンのEC対策。年代別や本番前によく探されるキーワードは?

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    ヤフーの検索データによると、ショッピング関連の検索ニーズは10月中旬過ぎまでがピーク2015/10/5
  3. コンテンツマーケティングで集客&売上UPに成功したECサイトに学ぶ3つのポイント

    tweetこのエントリーをはてなブックマークに追加
    ネクタイECの「Bows N Ties」は利用シーンを想定したコンテンツを用意、発信情報と利用層を絞り、集客を伸ばすことに成功した2015/10/7
  4. 越境ECにも影響するの? 中国でついに策定される見込みの「電子商取引立法」とは

     
    最近の行政の動きから推察してみた。2015/10/2
  5. 「Amazonログイン&ペイメント」提供開始後5か月で200社のECサイトに導入

     
    フューチャーショップとの連携が開始された9月以降、一気に導入者を拡大2015/10/7
  6. インスタグラム広告の運用支援サービスを「モニプラ」で開始、アライドアーキテクツ

     
    インスタグラムのセルフサービス型広告とWebキャンペーンの企画・運用をワンストップで支援2015/10/5
  7. クレカよりも購入単価が1.4倍も高い。決済サービス「Paidy」を導入した「X-Border」の事例

     
    米アマゾンなどの商品の購買代行サイト「X-Border」が「Paidy」を導入した理由などについて聞いた2015/10/6
  8. 第一三共ヘルスケア、「ライスフォース」など化粧品通販のアイムを子会社化へ

     
    第一三共ヘルスケアは、通信販売事業の基盤を速やかに構築し、スキンケア領域のさらなる強化を図る2015/10/6
  9. 価格比較サイト「coneco.net」を10月末で終了、ヤフー

     
    新サービス「Yahoo!買い物ナビゲーター」へ統合2015/10/5
  10. 「価格.com」のトップページを8年ぶりにリニューアル、カカクコム

     
    タブレット端末でのタッチエリアを広げて、操作性を向上2015/10/5

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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ユニクロのネット通販売上が約28%増の324億円に拡大、ECの構成比率は4%台に | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
国内ユニクロ事業の売上高に占める通販・EC売上高の構成比率は同0.6ポイント増の4.1%

カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが10月8日発表した2015年8月期通期連結決算によると、国内ユニクロ事業における通販・EC売上高は前の期比27.9%増の324億900万円だった。同事業の売上高に占める通販・EC売上高の構成比率は同0.6ポイント増の4.1%。

国内ユニクロ事業を手がけるのはファストリ傘下のユニクロで、通販・EC売り上げはここ数年、右肩上がりを続けている。2014年8月期の国内ユニクロ事業におけるオンラインストアの売上高は255億4700万円(売上構成比率3.5%)。2013年8月期は242億円(同3.5%)、2012年8月期は206億円(同3.3%)。

ファーストリテイリングが手がける国内ユニクロ事業のEC売上高の推移

国内ユニクロ事業におけるEC売上高の推移。決算期は8月期

国内ユニクロ事業の売上高は7801億円。近年は国内ユニクロ事業に占めるダイレクト事業の構成比率は3%台で推移していたが、今回は4%台まで上昇。ネット比率が増えている。

ユニクロの通販は1999年に開始。当初はカタログをメインに事業を展開していたが、現在はオンラインが中心となっている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

「Laxas」「エブリデイイングリッシュ」などのEC企業エスが増資で3億円を調達 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
ブランドバッグの在庫の充実、人材採用、キャンペーンなどに充当

ファッションレンタルアプリ「Laxas(ラクサス)」や英会話教材「エブリデイイングリッシュ」を展開するエスは10月6日、WiL, LLC.が運営するファンドを引受先とする第三者割当増資を実施し、3億円を調達したと発表した。調達資金は「ラクサス」の事業拡大に充てる考え。

「ラクサス」はルイ・ヴィトンやグッチ、エルメス、シャネルなど36ブランド、2000点のブランドバッグを月額6800円で何度でもレンタルできるサービス。2015年2月にサービスを開始し、現在の会員数は2500人。

今回の増資で、在庫の充実を図る。最新のファッションを追い求める"ファッショニスタ”受けするようなニッチな人気ブランドの在庫を拡充させていく考え。

新規の顧客獲得、顧客対応のための人材採用、新規会員登録したユーザーに1万円分のポイントをプレゼントするキャンペーンの実施などに利用する。

「ラクサス」のイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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EC向け自動販促ツール「SPIKEオートメーション」の提供を開始、メタップス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
人工知能がECサイト内のユーザの行動を学習し、最適な販促を実現する

オンライン決済サービス「SPIKE」などを提供するメタップスは10月7日、ECサイト内のユーザー行動を人工知能が学習し、購買率や継続率を最大化するマーケティングオートメーションサービス「SPIKEオートメーション」の提供を開始した。無料の決済サービス「SPIKE」の導入者などに提供し、事業化させていく考え。

「SPIKE」はこれまで10万サイト以上に決済を提供。サイトにおける購買を分析してきたノウハウを生かすことで、最適なタイミングでユーザーに販促策を実施する「SPIKEオートメーション」の提供を可能にした。

システムが行動パターンからユーザーをいくつかのグループに自動分類。最適なグループに適切なタイミングで割引クーポンなどを付与するといった販促を実施する。施策を繰り返しながら成果を検証し、精度を向上させていく。

どのようなクーポンを誰に提示するのかといった初期導入作業、運用開始後のPDCAサイクルを回す運用フローはメタップスが行う。ECサイト運営者は運用コストをかけずに成約率の改善が可能となる。

料金は月間PV数に応じた従量課金制。詳しくはメタップスに問い合わせてほしいとしている。

「SPIKEオートメーション」TOPページ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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2014年度のEC売上高300社合計は約2.9兆円、ヨドバシは800億円で3位にランクイン | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
2014年度EC売上高の1位は断トツのトップでアマゾン、2位は千趣会、3位はヨドバシカメラ

本紙姉妹誌「月刊ネット販売」の調査結果によると、2014年度のネット販売実施企業上位300社の合計売上高は2兆9380億円となった。前年度の2兆6662億円から10.2%規模を拡大した。依然、アマゾンジャパンが2位以下を大きく引き離してトップ。アマゾン以外の総合通販企業では売り上げが横ばいや減収となる企業も見られる。分野別では、概ね例年どおりの顔ぶれとなっている。(9月25日発売の「月刊ネット販売」10月号「第15回ネット販売白書」に300社の売上高ランキング表と商材別の市場解説を掲載

前年比10%増、アマゾンがトップ

「月刊ネット販売」の売上高調査によると、14年度のネット販売(BtoCの物販)実施企業主要300社の合計売上額は前年比10.2%増の2兆9380億円だった(表は上位30位までを抜粋して掲載)。伸び率は前年調査と比較して2.9ポイント減少している。

上位企業の顔ぶれに大きな変化はなく今回もアマゾンジャパンが断トツでトップに立っている。2位は前回と同じく千趣会で、3位も前回と同様にヨドバシカメラがランクインしている。トップ10入りした企業のうち2桁増は3社で、逆に減収している企業も3社となっている。

総合ではアマゾンがトップ

商品カテゴリー別に順位を見ると、「総合」分野ではアマゾンジャパンが前年比12.3%増の8379億円でトップとなった。14年度は特に商品数の拡充に注力し、客数を広げる戦略を展開。その一環で仮想モール機能「アマゾンマーケットプレイス」の出店者支援策の強化を図り、昨年2月には出店者向けに仕入れ資金などを融資するサービスを開始したほか、8月には「Amazonポイント」の使い勝手の改善を行うなどの取り組みを実施した。

2位となった千趣会のネット販売売上高は前年比ほぼ横ばいの831億2100万円だったが、ネット受注比率が3.4ポイント上昇して74.5%まで拡大した。14年度はスマートフォンで商品詳細や在庫一覧画面を見やすくするなど、デバイスの特性に合わせた売り場づくりの最適化を推進。スマホ経由の売上高がおよそ1.5倍増の264億円と急拡大している

衣料品ではゾゾ独走続く

「衣料品」分野では、衣料品通販モールの好調ぶりが目立つ。特に「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの独走が続いている。前期(15年3月期)は商品取扱高が前年比12.5%増の1290億円と好調に推移した。昨年10月には全品送料無料をやめて3000円未満の注文には送料350円とした一方で、有料(500円)だった即日配送を無料にし、11月には即日配送エリアをそれまでの1都3県から関西エリアに拡大。出荷全体の50%以上をカバーできるようにした。

2位のファーストリテイリングの14年8月期は前年比5.4%増の約255億円に拡大。3位の丸井は強化中のシューズとバッグがほぼ2桁の増収で好調を維持したものの、売り上げ構成比の高いアパレル商材が数%のマイナスとなり、前年実績を下回った。

化粧品は通販大手がけん引

「化粧品」分野は、通販専業大手が市場をけん引する一方、中小のEC専業企業は競争激化に伴う広告効率の悪化を受け、厳しい状況が続いている

1位のオルビスは「LINE」でのスタンプ配信などSNSを使ったプロモーションが奏功し、新規獲得が順調に推移。ネット販売の伸長率は前年比約18%増と好調に伸びている。

3位にはガシー・レンカー・ジャパンが浮上。同社は著名人を使った「プロアクティブ」のプロモーションで高い知名度を持つが、広告費の割合ではテレビが約9割を占めており、テレビ中心の露出が続いている。とはいえ、受注比率ではウェブが7割(このうちスマートフォンが約6割を占める)に達しており、ウェブに比重を置いた展開にシフトしているようだ。

ファンケルは前回の3位から4位に順位を落としたものの、創業者の池森賢二会長の経営復帰後は、化粧品の流通戦略の強化のほか、主力クレンジング、洗顔料に軸足を置いたプロモーション強化が奏功し、今期(16年3月期)はこれまでの月次売上高(4~7月累計)で前年比約21%増と大幅な伸びを示している。

「健康食品」分野の上位にランクインしたのはネット販売以外を含めた健食市場でも主要プレーヤーとなっている顔ぶれ。

ウェブマーケティングに特化した展開でここ数年急成長を遂げていたライオンは今回も5位にランクインしたが、前期(14年12月期)は総売り上げが減収に転じた。競合増加に伴う広告効率の悪化が原因だが、すでに主力のラクトフェリンを「機能性表示食品」として届出。今後、これをフックにダイエット訴求で再浮上できるかが注目される。

家電はヨドバシカメラが1位に

「PC・家電」分野では1位がヨドバシカメラでネット販売売上高は800億円だった。目標としていた1000億円の大台には届かなかったものの、全社売上高に占める割合は10%を大きく超えている。ここ数年、飲料や日用品など取り扱い商材を大幅に拡大。サービス面でも注文当日の配達が可能なエリアを広げ、今年からは注文から6時間で配送するサービスを東京都内で開始している。

「書籍、CD・DVD」分野は、アマゾンジャパンが断トツで1位となっている。2位はセブン&アイ・ネットメディアで、スーパーやコンビニなど巨大流通グループの資産を活用した戦略を強化。昨春からはグループのイトーヨーカドーの全国の店舗で、通販サイト「セブンネットショッピング」で受注した商品の引き渡しを始めるなど利便性の向上を図っている。

食品のトップはイトーヨーカ堂
「食品」分野ではイトーヨーカ堂が前年に続き2位以下を大きく引き離して1位となった。売上高は前年比11.1%増の500億円。ネットスーパーの認知度向上により、顧客の裾野が広がり顧客数の増加に貢献した。

【表の見方】

調査2015年7~8月、通販・通教実施企業約1000社に対し行った。無回答の企業に関しては取材データや公表資料、民間信用調を基に本紙推定値「※」)を算出した。「受」は受注比率から算出した売上高を示す。調査対象は「個人向け物販」でデジタルコンテンツやチケット販売、宿泊予約、金融などの非物販のほか、オフィス用品などBtoBは調査対象から外した。

「前期実績」は14年6月~15年5月に迎えた決算期、「今期見込み」は15年6月~16年5月に迎える決算期。増減率は前の期の数値が判明していない企業や、変則決算のため比較できない場合については掲載していない。表内項目の「全通販売上高の占有率」は原則、総通販売上高に占めるネット販売売上高の占有率を示す。

表中、企業名横の「◎」は次の理由による。(7)イトーヨーカ堂はネットスーパーの売上高(9)キタムラは宅配売上と店舗受取売上を合算した「EC関与売上」の数値(13)セブン&アイ・ネットメディアは14年3月にセブンネットショッピングを吸収合併、数値はメディア事業などを含む総売上高(15)マウスコンピューターは店舗売上などを含む(17)MOAは卸を含む(22)T-MEDIAホールディングスはネットメディア事業、映像・楽曲配信事業、DVDレンタル事業などを含む総売上高の推定値(29)ストリームは単体の売上高

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
〝月刊ネット販売調べ 2014年度のネット販売市場、主要300社で2兆9380億円(2015/10/2)

「Amazonログイン&ペイメント」提供開始後5か月で200社のECサイトに導入 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
フューチャーショップなどショッピングカートとの連携が開始された9月以降、一気に導入者を拡大

アマゾンは10月7日、自社ECサイトにおいてアマゾンのアカウントでログインし、支払いができる「Amazonログイン&ペイメント」が、提供開始後5か月で約200社のECサイトに導入されたと発表した。

サービス開始は2015年5月だったが、フューチャーショップなどショッピングカートとの連携が開始された9月以降、一気に導入者を拡大。決済金額も急増している。

ファッション、雑貨、食品、コスメなど様々な商品カテゴリのECサイトで導入されており、多くのサイトで高い導入効果も出始めている。

Amazonログイン&ペイメントに関する数値

会見では、アマゾンジャパン・セラーサービス事業本部本部長の星健一氏が、財布などを販売する「SUPER CLASSIC」ではカート画面からの注文成約率が64%改善したという事例を紹介した。

導入支援パートナーは、フューチャーショップ、ecbeingなど5社。現在、連携を進めている業者もあり、今後定型パートナーも増や計画。「Amazonログイン&ペイメント」の導入者拡大につなげていく。

「今後もサービスの機能強化を進めていくことで、さらにEC事業者に利用しやすいサービスにしていく」(星健一氏)としている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

ユークスとネッタポルテが正式に合併 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
新会社の時価総額は約4850億円

ファッションECサイト運営のネッタポルテ(Net-A-Porter)とユークス(YOOX)は10月5日、合併してYOOX NET-A-PORTER GROUP S.p.A. (略称:YNAP S.p.A)を設立した。新会社の時価総額は36億ユーロ(約4850億円)となる。

グループの最高経営責任者(CEO)には、ユークス社からフェデリコ・マルケッティ(Federico Marchetti)が就任。マルケッティ氏は新会社について以下のようにコメントしている。

分野を牽引するリーダーとなるという15年前に始まった夢の実現に向け、第一歩を踏み出した。すでに2つのチームが一体となり、情熱を傾けている姿を見て非常に嬉しく思う。

ユークスの2014年売上は約675億円、ネッタポルテは売上約970億円。合算すると約1645億円の売上規模。ユークスは日本でも本格的に販売を行っており、日本での売り上げは50億円を超えている。

新会社のロゴ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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nakagawa-m

「dazzy store」が若年女性向けドレスの新ブランド「Rifona」の販売を開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
従来のキャバクラ嬢向けドレスから、ターゲットを広げる

ドレスECサイト「dazzy store」を運営するdazzyは9月27日、ブランドを刷新し、従来のキャバクラ嬢向けドレス販売のほか、若年女性がパーティーなどで着用できるドレスの企画・販売を始めた。ターゲットを広めることで、事業の拡大につなげていく。

新たにタレントの藤井リナさんをスーパーバイザーに迎え、新たなドレスブランド「Rifona」を開始。あわせて、9月27日に開催された「東京ガールズコレクション」に参加し、最新アイテムを披露した。

今後、ドレスだけではなく、下着やルームウェア、美容健康商材なども一般消費者向けに展開する。一方、キャバクラ嬢向けドレスの販売も強化していく考え。

「より広い市場に打って出るために、マーケティング施策なども進めている。商品を充実させながら、事業を拡大させていきたい」(下井大学取締役)としている。

新しいブランドイメージ

 

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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nakagawa-m

コンテンツマーケティングで集客&売上UPに成功したECサイトに学ぶ3つのポイント | 海外ECサイトの事例に学ぶ 売上UPのコツ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
ネクタイECの「Bows N Ties」は利用シーンを想定したコンテンツを用意、発信情報と利用層を絞り、集客を伸ばすことに成功した

強引なSEOを行うECサイトは、時としてGoogleの検索エンジンから悪質なサイトと判断されてしまう。ネクタイECの「Bows N Ties」は、強引なSEO対策が原因でGoogleから悪質なECサイトと判断され、検索の上位にECサイトが表示されなくなり大きな売り上げ減少といった憂き目にあったことがある

だが、「Bows N Ties」はこの逆境をバネに、コンテンツを活かしたECサイト運営の強化に乗り出す。顧客の利用シーンを想定したコンテンツを用意し、発信する情報と利用層を絞ることで、集客を伸ばすことに成功したのだ。

ちなみに、「Bows-N-Ties」は2007年に米国サンフランシスコにて設立。2013年には230万ドル(約2億7000万円)の売り上げるなど、いまでは大きな成長を見せている。

「Bows-N-Ties」が扱うネクタイ、就職、結婚式、葬式、それぞれシーンごとに違うカラー・柄のネクタイが必要となってくる。ドレスコードもある。服とどのように合わせればよいのもなかなか難しい。ネクタイ選びや組み合わせについて、頭を悩ませたことのある人は多いだろう。

そんなシーンで、ネクタイの総合サイトと言えるような情報があれば大変助かるのではないだろうか。「Bows-N-Ties」は、そんな「お役立ちサイト」を体現しているネクタイのECサイトなのだ。

3000種類以上ものネクタイを販売すると同時に、ネクタイの結び方、結婚式、葬式などそれぞれのシーンに求められるドレスコード、見栄えの良いネクタイと服のコーディネートの仕方など、ネクタイに悩む人にとり役立つ情報が満載だ。

ネクタイECサイト「Bows N Ties」がコンテンツマーケティングで成功しているポイント①
「Bows N Ties」のECサイト

リストラされたことが起業のきっかけ

「Bows-N-Ties」がコンテンツマーケで集客アップに成功したポイント

  • 顧客の利用シーンを想定したコンテンツを用意し、発信する情報と利用層を絞った
  • ネクタイの総合サイトと言える「お役立ちサイト」としてECサイトを展開
  • 顧客が参加できるキャンペーンを高頻度に実施
ネクタイECサイト「Bows N Ties」がコンテンツマーケティングで成功しているポイント②
「Bows N Ties」創業者のHendrik Pohl氏

創業者のHendrik Pohl(ポール)氏はドイツ生まれ。1998年に父親がシリコンバレーで職を得たこともあり米国カリフォルニアに移住。その後はサンフランシスコのサンタクララ大学でマーケティングを学び、2003年からはリコーの営業として働いていた。

ポール氏は小さい時から物を売るためのアイディアに優れており、自販機を中学校の横に設置して、お菓子やジュースを販売したこともあったという。その素質を活かしてリコーではかなり優秀な成績を収め、2006年にはデータストレージを販売する会社からヘッドハンティングされて転職した。

しかし、転職先では思うような仕事ができず、翌2007年にはなんとリストラされてしまった。少し前に家まで買っていた当時27歳のポール氏は、ローンの支払いで日に日に貯金が減っていくという窮地に立たされた。

突如として先行きを見通せない生活に転落してしまう。この先一体どうしていけばよいのかわからなくなってしまったという。

時間に余裕ができたポール氏は、故郷のドイツに住んでいる家族を訪ねてみた。そこで父親が新しい事業、ネクタイのEC販売で成功しつつあることを知る。

実は、ポール氏の父親は2003年に会社を退職してドイツに帰国した後も、梨をオンライン販売したがうまくいかなかったという経緯があった。そのこともあり、ポール氏は父親のビジネスが成功するとは思っていなかった。

しかし、既にこのときにはヨーロッパ内の各国に向け、ブランドのネクタイを販売する規模にまで成長していたという。

ポール氏は父親のビジネスを見て、これと同じことを米国でやってみればうまくいくかもしれない、と考えた。2週間費やして米国の市場を調査し、ネクタイを販売するECサイトを設立することになった。

創業当初はなかなか売れなかったが、自身のライティングスキルを活かしたブログの執筆、著名ブロガーとのアフリエイト提携など、マーケティングを戦略的に行った結果、徐々に注文が入ってくるようになった。2013年には230万ドル(約2億7000万円)の売り上げを計上している。

ドレスコードについて詳しく教えてくれるネクタイ専門ECサイト

ネクタイECサイト「Bows N Ties」がコンテンツマーケティングで成功しているポイント③
「Bow N Ties」は現在、3000種類以上のネクタイを販売する

「Bow N Ties」は現在、3000種類以上の自社ブランド・提携他社ブランドのネクタイ、蝶ネクタイを取り扱っている。主なターゲットは結婚式に参加する際に必要なネクタイを探している人。ネクタイや蝶ネクタイの他、結婚式で必要なポケットチーフ、アスコットタイ、カフス、ネクタイピンを購入することができる。

また、3000種類以上あるネクタイはカラーやパターン、素材、サイズから検索可能。細かい条件でネクタイを探すことができるのはネクタイ専門ECサイトならではだろう。

「Bows N Ties」が際立っているのは、顧客のネクタイの利用シーンを明確に想定したコンテンツを作っているところだ。とりわけ力を入れているのが、結婚式のドレスコード、着こなしなどの豊富な解説を読むことができるコンテンツだ。

ネクタイECサイト「Bows N Ties」がコンテンツマーケティングで成功しているポイント④
準礼装「Black Tie」の場合のドレスコードの説明

結婚式、面接などを控えているとき、どのようなネクタイが相応しいのか、何か取り決めはあるのか……さまざまなルールが分からない人も多いだろう。

そこで、「Bows N Ties」はそのような人のために、ネクタイを含む服全般のドレスコードについてかなり丁寧に解説している。たとえば、ドレスコードが夜の準礼装「Black Tie(≒タキシード)」の場合のドレスコードの説明、着用するタキシード、シャツ、蝶ネクタイ、靴の種類まで丁寧に説明している。

その他、夜の正礼装「White Tie(≒燕尾服)」の場合について、葬式のドレスコードについて、さらにはネクタイの歴史といったコンテンツを充実させている。これらのコンテンツは顧客にとって大いに役立ち、それぞれのコンテンツが「Bows N Ties」のサイトの質を高め、集客に貢献しているだろう。

また、「Bows N Ties」は自社ブログで度々コンテストを実施。どのネクタイの着こなしが良いのか、投票した人に商品をプレゼントする企画も頻繁に行っている。この企画はなかなか大きな反響があり、1000以上の「いいね!」を獲得した。

ネクタイECサイト「Bows N Ties」がコンテンツマーケティングで成功しているポイント⑤
1000以上の「いいね!」を獲得したコンテストもある

その他、著名なブライダル関連のブログやメディアとのアフィリエイト提携やキャンペーンもあり、「Green Wedding Shoes」というブライダルをテーマとしたブログでは500ドル(約6万円)の商品引換券をプレゼントするコンテストなども行っていたようだ。

「コンテンツ&キャンペーン」で顧客のファン化を促進

顧客にとって有用な情報を提供するというのはなかなか難しいことだが、「Bows N Ties」は、顧客の利用シーンを想定したコンテンツを用意し、発信する情報と利用層を絞ることで、集客につなげていることが分かる。

なお、結婚式関連のコンテンツを拡充するに至ったのは、「Bows N Ties」が一度痛い目にあったことかきっかけだそうだ。「Bows N Ties」は強引なSEOがきっかけで、2012年4月にGoogleの検索エンジンに悪質なサイトと判断され、検索の上位に上がってこない状態となった。そのため、一気に売り上げが落ちてしまったという。

その経験をもとにマーケティング方針を真剣に見直し、現在のような顧客にとって本当に役立つコンテンツを配信。それが成長につながっているようだ。

コンテンツの配信だけでなく、顧客が参加できるキャンペーンを高頻度に実施していることにも注目したい。実際、コンテンツ配信だけでは「顧客のファン化」はなかなか進まない。そこで、参加型のキャンペーンをコンスタントに打ち出し、そこでファン化をぐっと進めている、というわけだ。

尼口 友厚

株式会社ネットコンシェルジェ

尼口 友厚(あまぐち・ともあつ)

株式会社ネットコンシェルジェ CEO プロダクト・マーケティング責任者

明治大学経営学部卒。米国留学からの帰国後、デザイナー/エンジニアとしての活動を経て、2002年に国内有数のウェブコンサルティング会社「キノトロープ」に入社。

2003年同社関連会社としてネットコンシェルジェを設立。eコマースとブランディングを専門領域とし、100億規模の巨大ECサイトからスタートアップまで150を超えるクライアントを抱える。現在は、ショッピングSNSサービス「#Cart」を運営する。趣味はブラックミュージック鑑賞。

著書に『なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか?』(日経BP)
訳監に『ハックプルーフィングLinux』(秀和システム)

ノエビア、グループの商品をまとめて販売する「ノエビアショッピングモール」を新設 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 1ヶ月 ago
「NOV」「REFINIST」「excel」「SANA」「CELLPHARMA」「Simps」の6ブランドを統合

ノエビアは10月19日、グループ各社が展開している6つのオンラインショップを統合した「ノエビアグループ ショッピングモール」を新設する。サイトごとに必要だった会員IDを共通化するほか、複数ブランドの同時購入でまとめて発送できるようになる。今後、グループを横断したマーケティングにも生かしていく。

ショッピングモールとして統合するのはノエビアグループで展開する「NOV」「REFINIST」「excel」「SANA」「CELLPHARMA」「Simps」の6つのブランド。グループのブランドを同時購入できるようにすることで、ブランドごとのユーザーに他ブランドの認知度を高めるほか、併せ買いを促進する。

新サイト開設にあわせて、新たに即日発送キャンペーンを開始するほか、1品からでも送料が無料になるキャンペーンなども行う。

ノエビアショッピングモール

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m
確認済み
59 分 49 秒 ago
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