流通小売り向けDX(デジタル変革)支援事業・リテールメディア(小売店や流通業などが持つ広告媒体)開発のアドインテは、ドラッグストアチェーン大手のツルハホールディングスと同ウエルシアホールディングスに提供していたデータクリーンルーム(DCR)を統合した、と12月2日発表した。国内ドラッグストア市場最大級のデータ分析・広告配信基盤として運用を始めた。
ツルハとウエルシアは12月1日に経営統合し、日本で最大規模のドラッグストアチェーンが誕生した。アドインテはそれを受けてDCRを統合した。DCRは、企業が保有するデータについてプライバシーを保護した形で分析できるシステム環境。DCRの統合で両社のDCR同士でそれぞれのデータを突き合わせ、グループ全体の店舗網を横断した大規模な購買データが活用可能になる。
構築済みの両社のDCRを即時に連携することで、ID-POSデータ(個人識別情報と販売時点情報管理をひも付けたデータ)、会員データと、クライアント企業のデータを安全に組み合わせられ、外部メディアへの広告配信から効果測定まで一括提供。プライバシーに配慮した高精度なターゲティングと効果検証が可能で、潜在ニーズや購買行動の傾向も深く把握できるようになる。
- この記事のキーワード