ネットショップ担当者フォーラム

楽天がフリマアプリ「ラクマ」のテレビCM、イメージキャラクターに本田翼さんを起用

10 years 3ヶ月 ago
「メルカリ」や「minne」もテレビCMを展開することでユーザー獲得につなげている

楽天は展開するフリマアプリ「ラクマ」のテレビCMを3月12日から開始すると発表した。イメージキャラクターに女優・モデルの本田翼さんを起用。テレビCMでサービスの知名度を高め、市場活性化につなげる。

CMでは「ラクマしよ!」をキャッチフレーズに、本田さんが出品したハンドバッグなどが次々と売れて喜ぶ「あれもこれもラクマ編」と、フィットネス用品を売ったり買ったりして楽しむ「それ欲しい人きっといます編」の2作を放映する。いずれも「ラクマ」の親しみやすさを表現する内容とした。

また、「ラクマ」ではテレビCM開始を記念し、3月10~21日の間、「ラクマ」の出品者を対象に、出品点数に応じて「楽天スーパーポイント」を最大300ポイントプレゼントするキャンペーンを実施。さらに、抽選でハワイ旅行もプレゼントする。

フリマアプリにおいては、「メルカリ」や「minne」もテレビCMを展開することでユーザー獲得につなげており、「ラクマ」もテレビCMで新規ユーザーの獲得を図る。

楽天、フリマアプリ「ラクマ」のテレビCMを開始

放映するテレビCMの動画から

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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消費者が食品ECに求めること…約3割が「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」

10 years 3ヶ月 ago
次いで多かったのが「配送料を安くして欲しい」が全体で23.6%

「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」――。

日本政策金融公庫の調査によると、農林水産物やその加工品をネット通販で購入した消費者の3人に1人が、販売事業者にこうした情報の提供を求めていることがわかった。

今回の調査は2016年1月に実施した消費者動向調査で、ネット通販を利用した農林水産物や加工品の購入について調べた。

「インターネット通販の事業者に期待すること」という設問に対し、「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」と回答した消費者は全体で34.7%。

次いで多かったのが「配送料を安くして欲しい」。全体で23.6%、女性の比率が高く27.0%だった。「商品の価格をより安くて欲しい」は全体で17.5%。

日本政策金融公庫が実施した農林水産物や加工品のネット通販での購入状況調査①

ネット通販の事業者に期待すること

農林水産物や加工品の購入先は「インターネットのショッピングモール」がトップ。全体で71.0%がモールで購入している。

生産者や食品メーカーなどのインターネット直販を利用しているのは全体で46.9%。ネットスーパーや量販店のネット通販は全体で26.0%、食品販売会社のネット通販は11.3%だった。

日本政策金融公庫が実施した農林水産物や加工品のネット通販での購入状況調査②

ネット通販による主な購入元

農林水産物や加工品をネット通販で購入したことがある消費者は全体で31.8%にとどまっている。20~30代は約22%、40代以降は30%台で、1割超の開きがあった。

日本政策金融公庫が実施した農林水産物や加工品のネット通販での購入状況調査③

農林水産物やその加工品をネット通販で購入した経験の有無

ただ、購入未経験者に対してネット通販での農林水産物の購入の意向を聞いたところ、全体で28.1%が「購入してみたい」と回答。今後、農林水産物や加工品といったネット通販利用がさらに伸びていく可能性がある。

調査概要

  • 調査時期:2016年1月1日~1月19日
  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査
  • 調査対象:全国の20歳代~70歳代の男女2000人(男女各1000人)

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

EC売上約2倍! ecbeingが支えるナノ・ユニバースのオムニチャネル

10 years 3ヶ月 ago
ecbeingがシステムの構築を受託しているアパレルセレクトショップ「ナノ・ユニバース」。その高成長の理由は?

2014年に本格的なオムニチャネル戦略を開始した大手アパレルセレクトショップ「ナノ・ユニバース」は、ECサイトのリニューアルから1年以上が経過した2015年秋時点でも、EC売上高は前年同月比約2倍の成長率を維持しているという。ナノ・ユニバースがオムニチャネルで高い成果を上げ続けている理由は何か。同社のECサイトやオムニチャネルシステムの構築を受託しているecbeingの布田 茂幸 執行役員が解説した。 写真◎Lab

セミナーのポイント
  • オムニチャネルの本質はCRM
  • アプリこそオムニチャネル時代の顧客インターフェイス
  • ︎「3Dスキャン」「メディア化」未来を見据えたあくなき挑戦
株式会社ecbeing 執行役員マーケティングソリューション部・部長 布田茂幸氏
株式会社ecbeing 執行役員マーケティングソリューション部・部長 布田茂幸氏

オムニチャネルの本質はCRM

ECサイトの企画から構築、運用までワンストップで手掛けているecbeing。EC機能を主軸としたソリューションパッケージシステム「ecbeing」は、1999年の発売以来、大手や中堅企業を中心に900サイト以上の導入実績がある。

布田氏は冒頭、オムニチャネル化に取り組む企業の多くはECシステムやインフラを作ることに注力し、肝心のサービス強化が果たされていないケースが散見されると指摘した。

一方、ナノ・ユニバースは、リピーターやロイヤルカスタマーといった「ファン」への満足の提供、つまりCRM(顧客リレーションシップ管理)をオムニチャネル戦略の軸に据えているという。

ナノ・ユニバースが高い成長率を維持できている理由の1つは、オムニチャネルの目的と戦略をしっかり描いた上で、実店舗とECの在庫連携や顧客統合といったインフラ構築に取り組んでいることにあると布田氏は指摘した。

ナノ・ユニバースのオムニチャネル戦略において、ECと店舗のシステム統合はあくまでも手段であり、その本質はサービス強化によるCRMの実現にある。「ロイヤルユーザーのために」が徹底されている。

ナノ・ユニバースは、直販サイトのターゲットを「ロイヤルユーザー」に特化し、この層に対するサービス強化をオムニチャネル戦略のベースとしている。布田氏によると、ナノ・ユニバースはオムニチャネル化に取り組む上で、「店舗とECのサービスレベルを合わせる」ことを前提として施策を考案しているという。実店舗で商品を購入したことがある顧客をECサイトでも同様に満足させることができなければ、オムニチャネルは成功しないと考えているためだ。

会員特典をECと実店舗で共通化したほか、実店舗の持つ世界観をECで表現するため、ECサイトの商品画像は店舗のディスプレイをイメージしてレイアウトしている。ECサイトに商品のディテールや着心地を伝える写真や説明文を豊富に掲載し、店舗スタッフによる接客にも負けないような利便性の提供に取り組んできた。

商品が体のサイズにフィットしているかどうかを調べるシステムを構築し、試着せずに自分にフィットする商品を探せるようにするなど、先進的な取り組みも目立つ。いずれも2014年に開始し、成果を上げた施策だ。

ナノ・ユニバースのECサイトの特徴
  • 会員特典を店舗と共通化
  • 店舗の持つ世界観をECで表現
  • 優れた検索機能とレコメンド
  • 商品のディテールや詳細を伝える接客レベルの説明文
  • 体のサイズにフィットした商品を検索できる
  • 商品のフィット感をビジュアルで確認できる(マイサイズとの差を可視化)
  • 会員情報の登録項目(性別、年齢等)に応じてポイント還元率が上昇

アプリこそオムニチャネル時代の顧客インターフェイス

ナノ・ユニバースのオムニチャネル戦略
ナノ・ユニバースのオムニチャネル戦略

ナノ・ユニバースは2015年、オムニチャネル化の取り組みを一層加速させた。

まず、それまで当たり前であった物理的なメンバーズカードを廃止しスマホアプリに一本化した。思い切った決断だが、これによりスマホアプリが必然的にオムニチャネル戦略の軸となった。

アプリには「会員カード機能」のほか「チェックインスタンプ」「実店舗の来店履歴」「店舗ECの購入履歴」「お気に入り商品の管理」「新着ニュース」などの機能も備えている。新着ニュースはもちろんプッシュ通知で届き、高い反応率となっている。また、新規客層とつながることも重視し、会員でない方については氏名などの個人情報を入力せずにアプリを使えるようにして裾野を広げることにも成功している。

スマホアプリはすべての顧客にとってのナノ・ユニバースとの最初のインターフェイスになると定義したからこそ、機能だけでなくビジュアルとユーザビリティには細心の注意を払って設計されている。これを格好良くない、使いづらいと思われてしまったら戦略の肝が崩れることになる。そのくらい重要なツールとして今でもビジュアルとユーザビリティ、そして機能を強化し続けている。

スマホアプリにはWebにはない魅力がある。例えばLINEの台頭でも分かる通りプッシュ通知は今やメルマガよりも効果が高い。これをアプリ内に持つことで会員の直販サイトや店舗、ECモール等への誘導を自社でコントロールできるようになる。アプリこそ、すべての客層や販売チャネルを網羅的につなげることを可能にするオムニチャネルツールだ。

こうしたアプリができることで、オンラインから実店舗へ誘導する「O2O」を積極的に進められるようになったほか、会員の行動履歴や購買履歴に基づくレコメンドやプロモーションも開始した。

ECと実店舗の顧客データ統合は、ECだけに留まらない、実店舗も含めた一人ひとりの顧客に対して最適なプロモーションを実施するワン・トゥ・ワン・マーケティングの実現を可能にした。

店内にiBeaconを設置し、スマホにアプリをインストールした会員が入店すると、店舗スタッフが持つタブレット端末に顧客情報が表示される仕組みを導入した。店舗スタッフは、顧客毎のリアル・ネットを横断した購入履歴や来店履歴を確認しながら接客することができる。さらに店舗スタッフが口頭で話した内容は自動でテキスト化されるため接客メモも簡単に残すことができる。

こうしたワン・トゥ・ワン接客はこれまでも売上を上げる店舗スタッフが当たり前に行っていたことであるが、統合システムの構築でそれが全射的に仕組化されることにつながった。布田氏は、ナノ・ユニバースのこうした取り組みがオムニチャネルの目指すべき方向の1つの答えになりうると指摘した。

多くの企業は、そのデータをマーケティング・オートメーションなど主にネットのために活用する。しかし、ナノ・ユニバースではこのデータを実店舗での接客にも積極的に活用できるようにした。このことはECと店舗のデータを統合する上で、各社が考えるべき1つの答えと言えるのではないか。

「3Dスキャン」「メディア化」未来を見据えたあくなき挑戦

業界初の3Dスキャンサービス

ナノ・ユニバースは2015年10月、業界初となる「3Dスキャンサービス」を開始した。実店舗に設置された3Dスキャナーで全身30か所をわずか2秒で測定し、3D画像・データとしてアプリに登録できるサービスだ。今後は、アプリに登録されたサイズに基づいて商品を提案する「サイズマーケティング」に力を入れていくという。

これからの未来、オムニチャネルが進めば進むほど、ショールーミング化が進んでいくとナノ・ユニバースは考えている。企業がどんなに実店舗だと言おうが、時代の流れには逆らえないと。だからこそ、ネットでも安心して買い物ができるサイズマーケティングはこれからのアパレルに必要だろうと考えているのだと布田氏は語る。

ナノ・ユニバースの先進的な取り組み

ナノ・ユニバースが生業とするセレクトショップというのは、その名の通り国内外から良いものをセレクトして提供する小売を指すが、ここ数年は利益率の高いセレクトオリジナル商品のシェア拡大により、各社とも業績重視の経営を行っている。そんな中、ナノ・ユニバースはセレクトショップの原点に帰りたいと願った。ナノ・ユニバースの藤田社長は布田氏に語ったという。

「1999年の創業当時、自分たちは国内外の最先端の服(モノ)ではなく情報を提供していることにプライドがあったし、顧客もそれを求めていた。オリジナル商品で溢れるようになった今だからこそ、今また原点に戻りたい。そうならなければセレクトショップの未来はない。これからも次々チャレンジする」

その結果、今現在最も注力しているのがECサイトのメディア化(Webマガジン化)だ。今のナノ・ユニバースのECサイトを見ると、Men's、Women'sなどのアパレルとして一般的なカテゴリの下に“Magazine”というカテゴリがある。

その下層には「旅行」「車」「音楽」「映画」「アート」さらには「日本」など、10以上のライフスタイルに関連するサブカテゴリがあり、それぞれに数十の記事が存在している。これは、今よく言われるコンテンツマーケティングの領域を超えている。

コンテンツを使ってECの売上を上げようとしている訳ではないのだ。今ある商品を良く見せるためのコンテンツを掲載している訳ではないのだ。現時点ではそれぞれの記事は記事として存在しているだけでそこからモノは買えない。しかし、いずれはそれも考えている。こうしてナノ・ユニバースは真のセレクトショップへの道を歩みはじめている。今年の夏までには予定されているECの越境対応も含めもはやオムニチャネルの先を見ていると布田氏は語る。

ナノ・ユニバースは3Dスキャン、メディア化に代表されるように、経営者自ら目的に向かって時代を深く読み解き見据えた上で、次々と新しいことに本気でチャレンジしていく。オムニチャネルは手段であり通過点と言っているのが印象深い。

ナノユニバースはオムニチャネルや未来戦略の担当部署(EC部署)を社長直轄とし、ECを全社的な経営戦略の中に組み込んでいる。オムニチャネルの先を見据え、考え抜いたさまざまな施策を他社に先駆けて実現する実行力も、EC事業で成果を上げ続けている理由の1つだろう。

布田氏はナノ・ユニバースの成功事例を引き合いに出し、国内企業はオムニチャネル化への取り組みを「“本気”でやるか、やらないかが勝負の分かれ道」と強く訴えていた。

関連リンク:

伊藤 秀樹

ライター

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50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省調査まとめ]

10 years 3ヶ月 ago
総務省が始めたネットショッピングによる家計の消費実態把握調査に関し、2015年のEC利用実態をまとめた

ネット通販を使う人は右肩上がりで増えている」「ネットショッピングにお金を最も使うのは50歳代」――。総務省が2015年から始めたネットショッピングによる家計の消費実態把握調査。このほどまとまった2015年の調査資料から、こうしたネットショッピングの利用状況が浮かび上がる。2015年、消費者はネット通販をどのように利用したのか。さまざまな角度から資料をまとめてみた。(調査結果を見る上での注意点

家計消費実態把握調査からわかること

ネットショッピングを利用した世帯の割合

2015年のネット通販の利用状況(1か月あたりの平均、2人以上の世帯)を簡単にまとめると、

  • ネットショッピングの支出額:8643円
  • ネットショッピング利用した世帯における1世帯あたりの支出額:3万1310円
  • ネットショッピングを利用する世帯の割合:27.6%

2人以上の世帯におけるネットショッピングでの1か月間の平均支出額は、1世帯あたり8643円。調査内容が異なる2014年は6505円だった。正確な増減率は算出できないが、確実にネットショッピングを使った支出が増えていると推測できそう。

インターネットを利用して商品・サービスを購入した世帯(2人以上の世帯)の割合は、全体世帯の27.6%。2014年調査の25.1%から、2.5ポイント増加している。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、ネットショッピングを利用した世帯の割合の推移
ネットショッピングを利用した世帯の割合の推移(出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」)

世帯主の年齢階級別によるネット通販への支出

2人以上の世帯でのネット通販利用に関する年間支出総額は、1世帯あたり平均で10万3716円。

年齢階級別に見ると、50歳代が15万5916円で最も多く、40歳代が14万6064円で続いた。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、世帯主の年齢階級別 1世帯当たりの年間のネットショッピングを利用した支出総額
1世帯あたりのネット通販による年間支出額(出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」)

平均を下回ったのは60歳代以降。主たる要因は、調査対象の世帯数(ネット通販を利用していない世帯含む)に対して、年齢階級が高くなるほどネット通販を利用する世帯数が低下しているため。

ネット通販を利用している世帯は39歳までで45.2%。50~59歳までは38.2%と比較的高い数値となっているが、60~69歳になると22.1%まで急激に低下。70歳以上では11.1%にとどまっている。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、世帯主の年齢階級別ネットショッピングを利用した世帯割合
世帯主の年齢別によるネット通販利用に関する世帯割合)出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」)

ネット通販を利用する高齢者層の世帯は少ないものの、ネットショッピングを使うシニア世帯の支出額は大きい。

ネット通販を利用した世帯における1世帯あたりのECへの年間支出額は50~59歳が40万7988円でトップ。続いて、60~69歳が39万9336円、70歳以上が38万7804円で続いている。いずれも平均の37万5720円を上回る。

ネット通販を利用する世帯数が最も多い39歳までの消費者だが、ECを利用する世帯に限ってみると支出額は最も低い(31万3168円)。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、ネットショッピングを利用した世帯における世帯主の年齢階級別1世帯当たりの年間のネットショッピングを利用した支出総額
ネット通販を利用した世帯における1世帯あたりのECへの年間支出額(出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」)

地域別に見たネット通販の利用状況

地域別のネット通販への支出額(1か月平均)では、平均は8643円。最も多いのは関東で11万248円。近畿が8956円で続いた。3番目に多いのは東海で8046円。

最も低いのは北陸で5750円。僅差であるが東北が5751円で上回っている。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、地域別のネット通販に対する1世帯あたりの支出額
地域別のネット通販に対する1世帯あたりの支出額(表は総務省の「家計消費状況調査結果」をもとに編集部で作成)

都道府県別の消費支出総額に占めるネットショッピングによる購入割合は、神奈川県が最も高い。次いで埼玉県、東京都、秋田券、奈良県などとなっている。※「平成26年全国消費実態調査結果」から

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、都道府県別ネットショッピングによる購入割合
都道府県別ネットショッピングによる購入割合(出典は総務省統計局「平成26年全国消費実態調査結果」)

収入階層別に見たネット通販への支出額

2人以上の世帯における収入階層別のネット通販への1か月あたりの支出額は、平均で8643円。最も高いのは世帯収入2000万円以上で、1か月あたり3万2326円をネット通販で支出している。

世帯収入が低くなるにつれてネット通販への支出も減っており、200万円未満の世帯では1か月あたり2600円の支出となっている。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、収入階層別のネット通販への1か月あたりの支出額
収入階層別のネット通販への1か月あたりの支出額(表は総務省の「家計消費状況調査結果」をもとに編集部で作成)

項目別のネット通販への支出割合

2人以上の世帯におけるネットショッピングを利用した支出総額の内訳を見ると、「旅行関係費」の支出が21.8%で最も高い。

次いで「食料」が14.3%、「衣類・履物」は10.7%、書籍や音楽ソフトなどの「教養関係費」は10.3%、「家電・家具」が10.1%。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、ネットショッピングの項目別支出割合
ネットショッピングの項目別支出割合(出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」)

2人以上の世帯におけるネットショッピングの月別支出金額を見ると、「旅行関係費」は多くの働く人が夏休みを取得する8月が最も多い。「食料」は2015年12月が最も伸びる。

「家電・家具」はボーナスシーズンの12月、7月のほか、年度末の3月が多い。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]、主な項目のネットショッピングを利用した月別支出金額
主な項目のネットショッピングを利用した月別支出金額(出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」)

各項目別の2015年におけるネット通販を利用した支出額(1か月の平均)の内訳は次の通り。

50代が最もネット通販にお金を使う、など2015年のEC利用実態[総務省の家計の消費実態把握調査2015]
出典は総務省統計局の「家計消費状況調査結果」
◇◇◇

※2015年調査から、調査項目などが変更されました。総務省による注意点を記載しました。

家計消費状況調査では、2014年(平成26年)12月までは「インターネットを利用して購入した財(商品)・サービスの支出総額」を調査してたが、ネットショッピングによる消費をより詳しく把握するために、2015年(平成27年)1月から、内訳となる22区分の財(商品)・サービスについても調査を開始。総額のみの回答から項目別の内訳を具体的に回答することにより、今までは回答者の意識に入りにくかったものも含めインターネットによる購入について広く把握されると考えられることから、2014年(平成26年)以前の結果と時系列で比較する際は注意が必要。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

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「ポンパレモール」で地方創生を! リクルートLSがJAバンクなど異業種3社とタッグ

10 years 3ヶ月 ago
農林中央金庫、ABC Cooking Studio、農協観光の異業種3社と連携し、海外輸出支援・地域活性化に取り組む

リクルートライフスタイルは農林中央金庫(JAバンク)、ABC Cooking Studio、農協観光の異業種3社と組んで、ポンパレモールなどを活用した海外輸出支援・地域活性化といった活動を始める。

4社は包括的パートナーシップ協定を締結したと3月9日に発表。各社の強みを生かして、国内とインバウンド(訪日外国人旅行者)に向けて、地域間の交流を促進する企画・開発を行っていくという。

リクルートライフスタイルはショッピングモール「ポンパレモール」を運営。2015年には中国ECモール大手「京東全球購」への出品サービスも始めている。「ポンパレモール」を通じて地場食材を国内外に販売。日本食文化発信による海外輸出支援、地方企業などの販路拡大などを通じて、地域活性化の実現につなげる。

各社の役割は主に次の通り。

  • リクルートライフスタイル
    「じゃらんnet」による強力な販売体制(「ポンパレモール」による地場食材販売など)
  • ABC Cooking Studio
    国内外の多用なメンバーシップの活用(日本食レシピの開発など)
  • 農協観光
    地域に根差したツアー・プログラムの企画(観光施設などとの連動)
  • 農林中央金庫
    ローカル・グローバルなネットワークを生かしたトータルサポート

リクルートライフスタイルは農林中央金庫、ABC Cooking Studio、農協観光の異業種3社と連携し、海外輸出支援・地域活性化に取り組む

4社の包括的パートナーシップ協定に関するスキーム

3月9日時点での展開予定のプログラム案としては、農業体験や田舎暮らしの体験プログラムの開発、道の駅をかつようしたイベント開発、国内法人向け地域特産品の販売促進など。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

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ブランド品モール「ブラモ」が越境EC、米国・EU・中国・東南アジア向けに海外展開

10 years 3ヶ月 ago
不正取引が発生した際の出店者の損害を防ぐ「チャージバック保険」も提供開始

ブランド品専門ショッピングモール「ブラモ!」を運営するブラモは3月9日、米国、中国、EU各国、ロシア、東南アジア各国などを対象とした越境ECサービスを開始した。海外では日本で販売されているブランドに対する安心感が高いことから、ニーズが高いと判断し越境ECサービスを開始する。

日本語を含め9か国語での商品情報表示ができるようにし、海外からの注文を受け付ける。日本円、米ドル、中国元、香港ドル、台湾ドルでの多通貨決済、PayPal、銀聯カード、アリペイなどの決済に対応した。

海外からの注文は不正取引が多く、高価格商品が多いブランド品は特にターゲットとされやすい。三井住友海上火災保険と提携し、出店者向けにチャージバックによる損害に対しる保険金を支払う「ブラモ!安心チャージバック保険」の提供をあわせて開始した。

出店者は不正取引が発生した際、代金と同額の保険金を受け取ることができるようになり、安心して越境取引を行うことが可能になる。

ブラモ!

中川 昌俊

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ファミマで「ヤフオク!」の配送手続きができる。「ヤフネコ!パック」がコンビニ対応

10 years 3ヶ月 ago
「ヤフネコ!パック」はヤマト運輸が一般向けに提示している正規価格よりも安価に利用できるのが特徴

ヤフー3月14日から、「ヤフオク!」出品者の商品発送を、コンビニエンスストアで受付できるようにする。対象は、2月からヤマト運輸と始めた「宅急便」「宅急便コンパクト」「ネコポス」を安価で利用できる配送サービス「ヤフネコ!パック」。

まずは、全国のファミリーマートから開始する。3月14日正午からの対応で、「ヤフオク!」出品者は、ファミリーマート店頭のFamiポート端末に所定のQRコードをかざすと、宛先印字済みの宛名ラベルを出力できる。

そのラベルを送付する荷物に貼ってレジに持参するだけで、発送手続きが完了する。配送料金の支払いは「Yahoo!ウォレット」を使いオンライン上で完了するため、現金での支払いやクレジットカードの提示といった手間が省ける。

3月14日正午以降は、荷物を持ち込んで配送手続きできる場所が「ヤマト運輸営業所」「全国のファミリーマート」の2択になる。

全国のファミマで「ヤフオク!」の配送手続きができる、「ヤフネコ!パック」がコンビニ対応

「ヤフネコ!パック」のティザーサイトを開設(画像は編集部がキャプチャ)

「ヤフネコ!パック」はヤマト運輸が一般向けに提示している正規価格よりも安価に利用できるのが特徴。全国翌日配送(一部地域を除く)にも対応している。正規料金よりも安価に利用できるのは、差額分をヤフーが負担しているため。

「ヤフネコ!パック」の料金体系(すべて税込)

  • 宅急便
    486円~(通常料金は756円~)
  • 宅急便コンパクト
    416円(税込)~(通常料金は594円~)
  • ネコポス
    全国一律205円 (通常料金は上限378円)

たとえば「宅急便」。同一エリアで3辺合計が60㎝以内の荷物の場合、通常は756円(税込)かかるところ、486円(税込)で利用可能。その他のサイズや異なるエリアへの配送でも、利用しやすい価格での提供を実現しているという。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

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「eBay」で最も売れる日本の商品は衣料品。2015年の越境EC取引データを公開

10 years 3ヶ月 ago
RPGゲームのような画像で現在の「ebay」における越境ECの状況をわかりやすく紹介

イーベイ・ジャパンは3月7日、オンライン・マーケットプレイス「eBay」における2015年の越境EC取引データを紹介するRPG調インフォグラフィックス「探し出せ!伝説の越境EC成功のカギ」を公開した。

RPGゲームのような画像を中心に構成、「ebay」における越境ECの状況をわかりやすく紹介している。

▼「探し出せ!伝説の越境EC成功のカギ」の全編(ebayのHPにジャンプします)

「探し出せ!伝説の越境EC成功のカギ」によると、「ebay」で日本と取引のあった国と地域数は201。中でも日本の出品者から商品を購入しているのは1位が米国、2位は英国、3位はオーストラリア、4位はカナダ、5位がフランスとなっている。

売れている日本商品をカテゴリーごとに分けると、1位は衣類、バッグ。2位はカメラ関連、3位は装飾類・宝石・時計、4位は収集品、5位がゲーム。

「タオバオ」など中国向け越境ECの場合、ベビー用品や健康食品、化粧品などが人気だが、「eBay」ではそれらの商品はTOP10に入っていない。大きく市場環境が異なることが明らかになった。

イーベイ・ジャパンは、「探し出せ!伝説の越境EC成功のカギ」の公開に関し、海外での販路開拓や売上拡大を目指す企業に対し、越境ECの理解向上やビジネスチャンスの大きさの認知拡大を目的としたものとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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セブン&アイ「オムニチャネル戦略を収益の柱に」、オムニ7の成果が出始めた

10 years 3ヶ月 ago
オムニチャネル戦略を収益の柱とするためにグループが総力をあげて取り組むことなどを宣言

セブン&アイ・ホールディングスは3月8日、グループの成長戦略としてオムニチャネル戦略の推進などを発表した。セブン-イレブン店舗を商品受け取り拠点としてサービスを強化。オムニチャネル戦略を収益の柱とするためにグループが総力をあげて取り組むことなどを宣言した。

セブン&アイは「成長の第2ステージ」としてオムニチャネル戦略の推進などをあげた。将来的には収益の柱にするため、グループ企業が総力をあげてオムニチャネルに取り組むとした。

コンビニエンスストア事業へ積極的に投資、オムニチャネル戦略における受け取り拠点としてのサービス強化などを実現する。

セブン&アイ「オムニチャネル戦略を収益の柱に」、オムニ7の成果出始める①
セブン&アイのオムニ戦略(出典はセブン&アイの決算資料)

セブン&アイはグループの通販サイトを横断して利用できる「omni7(オムニセブン)」を2015年11月に開設。セブンネットショッピング、アカチャンホンポのEC、LoFtのネット通販などの商品をそろえている。

「オムニセブン」開始後、セブン-イレブン店頭での受取率が伸長、その内70%弱の消費者が店頭で他の商品を購入するといった消費行動が生まれている。

「オムニセブン」で商品を見て、実店舗で購入するといったWebルーミングの動きも出ているという。

また、販売側やマーチャンダイジング(MD)側がオムニチャネル発想での品ぞろえも始めている。たとえばイトーヨーカ堂で販売する醤油。リアル店舗では地域に根付いた商品を取りそろえる一方、ネットでは日本全国の醤油を販売し、リアルとネットの特性を生かしたMD戦略を進めている。

セブン&アイ「オムニチャネル戦略を収益の柱に」、オムニ7の成果出始める
イトーヨーカ堂における事例(出典はセブン&アイの決算資料)

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

ライオンの通販に勧告の衝撃 消費者庁が指摘したトクホ商品は何が問題だったのか? | 通販新聞ダイジェスト

10 years 3ヶ月 ago
消費者庁から勧告を受けた「トマト酢生活トマト酢飲料」は、15年6月から16年1月までに約4億7000万円を売り上げていた

消費者庁は3月1日、ライオンが販売する特定保健用食品(トクホ)に対し、健康増進法に基づく勧告を行った。トクホに対する運用も初めてだが、健増法の勧告も初めて。今回の措置は、消費者庁が健増法の運用を変えてきたことを示している。だが、国の許可を得たトクホに対する社名公表を伴う措置は、そのハレーションがあまりに大きい。業界内外からは早くもこの判断に「過剰規制でやりすぎ」との声があがっている。事業者へのインパクトの大きさだけを求めた無理筋ともいえる規制は、議論を呼ぶことになりそうだ。

消費者庁判断に「過剰規制」

「勧告」も初 「トクホ」も初

勧告は、通販で展開していたトクホ飲料「トマト酢生活トマト酢飲料」の広告が対象。広告では、ヒト試験結果のグラフとともに「臨床試験で実証済み!これだけ違う、驚きの『血圧低下作用』」などと表示。昨年6月から今年1月末までに約4億7000万円を売り上げていた。

ただ、トクホとしての許可表示は、「血圧が高めの方に適した食品」という範囲。あたかも血圧を下げる効果があると許可を受けているかのように表示していたことや、薬によらず改善効果が得られるかのように表示していたことを許可表示の“逸脱”と判断した。景表法を含めトクホへの措置は初めてとみられる

ライオンが通販で展開する特定保健用食品(トクホ)商品に消費者庁が、健康増進法に基づいて勧告①
「トマト酢生活トマト酢飲料」

措置内容は景表法を踏襲

初の勧告であるため、今回のケースは事業者、行政双方にとってメルクマールになる。勧告の内容は、消費者と役員・従業員に対する違反行為の周知、今後、同様の表示を行なわないことと再発防止策の実施。これを受け、ライオンでは全国紙2紙に社告を掲載。ホームページでも勧告に至る経緯を説明した。広告は制作部門と品質保証部門のダブルチェック体制を敷くが、今後、健増法の理解促進に向けた社内教育、自社の広告出稿基準見直しを検討する。具体的内容は「検討中」とした。

一方、これまで実績のない勧告がなぜ行えたのかという疑問が残る。

「勧告」が行えない理由は一つ。要件となっている「国民の健康に重大な影響を及ぼす」の認定が難しいことだ。極端なイメージでいえば、その広告のためにがん患者が治療を受けない、といったことがあてはまるとみられる。今回、消費者庁は、判断基準として健増法の運用指針(=表)の「重篤な疾病を持つ患者が(略)診療機会を逸する」という解釈を持ちだした。「高血圧」は、薬による治療等が必要な病気だが、ライオンの広告を見た患者が診療機会を逸すると判断した。

ライオンが通販で展開する特定保健用食品(トクホ)商品に消費者庁が、健康増進法に基づいて勧告③

「トクホ制度の意味なし」

ただ、判断を巡っては批判的な声が多い。一つは、ようやく知名度が高まってきたトクホ制度を揺るがす措置であるため。「血圧低下をヒト試験で実証したのに『著しく誤認』で社名公表ではトクホの意味がない」、国が許可したものであるにもかかわらず、「指導をしたのに直さないなら分かるが、一足飛びの勧告はあまりにひどい」「健食の方がやりやすい」といった声だ。

「高血圧」を重篤な疾病とした判断にも「高血圧や糖尿病は『生活習慣病』の範囲。血圧は食生活の改善によっても下がる」「確かに『驚きの血圧低下作用』と書いている。ただ、グラフも事実、下がっているのも事実。事業者も開き直って争えばよかった」といった指摘がある。こうした意見は業界だけでなく、行政関係者からも聞かれた。それも今回の勧告が招くハレーションがあまりに大きすぎるためだ。

機能性表示食品規制への布石

消費者庁の狙いの一つは、機能性表示食品へのけん制だろう。企業の自己責任を前提とする新制度の導入で、すでにさまざまな表示が氾濫している。これより上位に位置するトクホの表示を規制することで、“聖域”がないことを実例をもって示せる。「何人も」を対象にする健増法は、考査を行う媒体社へのプレッシャーとしても有効に働く。

加えて、健増法の執行強化は、消費者庁創設来の課題。2013年、表示対策課所管の景表法と、食品表示課(当時)所管の健増法の“一体的運用”を目指し発足したのが表示対策課に設置した「食品表示対策室」でもあった。

根拠資料の「報告」を依頼?

ただ、調査の流れをみると、対策室が目指した“一体的運用”には違和感を覚えざるを得ない。

手元に「報告書」という表題の書面がある。記載前のものだが昨年末、消費者庁からライオンに送られた報告依頼の文書とみられる。独自に入手したものだ。これによると、対策室は、ライオンに「事業別売上高」から「『トマト酢生活』の販売実績」「商品の開発経緯」「表示状況」などに至る詳細の報告を求めている。

注目すべきは新聞広告(=画像、昨年11月27日付朝日新聞掲載)について、「50・60・70・80代の方におすすめします!」「ライオンの『トマト酢生活』が上の血圧と下の血圧の両方に作用!」など13表現の“根拠資料”を求めていることだ。

ライオンが通販で展開する特定保健用食品(トクホ)商品に消費者庁が、健康増進法に基づいて勧告②

健増法の運用に戻る。同法では「表示通りの効果がないことを行政が立証しなくてはいけない」(13年1月当時、消費者委員会における片桐一幸表示対策課課長の説明)。ただ、認められた権限は、「収去」のみ。収去とは、「商品を無償で提供してもらうこと」だ。「報告書」の要求はその範疇を超えていることになる。ライオンにも提出資料を問い合わせたところ、調査のあった11月、「新聞広告を提出した」との回答はあった。

ライオンが通販で展開する特定保健用食品(トクホ)商品に消費者庁が、健康増進法に基づいて勧告④

事業者を欺く一体的運用?

対策室の三上伸治室長は一体的運用の詳細の説明を避ける。一方で、元執行担当官が話す。

「景表法の案件であれば不実証広告規制がある。そうであれば、例えば『命令書』といった形で根拠を要求できる。書面にも『○○の規定に基づき』と記載すればよい。ただ、事業者側は(健増法で根拠の要求権限がないことなど)事情を知らない。特にそのことを説明せず、法的根拠によらず『報告書』と“任意”で求めても、素直に提出してくる事業者はいる」。

地方自治体の元執行担当官も「昔、景表法の指示に関する調査でよくやっていた手法。地方には、合理的根拠の提出要求権限がない(注・当時)ため提出依頼、報告依頼といった形でやる。本来、出す必要はないが、事業者が拒否する覚悟を持つのは難しい」と話す。

今回のケースがこれと同様かは分からない。「健増法の指導案件として着手したものに対し、景表法が適当と判断するものもある」(前出の担当官)という判断もある。だが、「食品は健増法の適用が妥当」(三上室長)と法律に定める趣旨に沿って案件を振り分けながら、運用面で各法の“いいとこ取り”をするのが対策室が目指す一体的運用なのか。これには「アンフェア」(前出関係者)と身内からも非難がある。

「容器包装」と「広告」同一視

「容器包装」と「広告」の同一視も進む。昨年末には消費者向けにキャッチコピーだけでなく、パッケージの確認を求めるチラシを配布。会見でもこれに言及した。

最近でも機能性表示食品の広告の解釈で、「○○の健康に」といった省略表現を「省略し過ぎると誤認を招く。容器包装に表示した内容は、広告でも求められる」(表示対策課)との見解を示した。だが事業者からは「『容器包装』と『広告』は異なる。一致を求めると広告は味気ないものになる」と怨嗟の声があがる。

◇◇◇

機能性表示食品制度は始まったばかり。トクホを含め消費者に浸透するか、成否は定まっておらず重要な時期にある。にもかかわらず、現在行われている積み残し課題の検討会では、政府方針を無視して制度の再設計すら持ちだす委員すらいる。加えて、残るのが景表法や健増法の規制強化だけ、となれば市場は規制緩和と執行の両輪どころか間違いなく冷え込む。健増法を巡る今回の判断は、議論の余地を残す。

消費者庁「食品表示対策室」・三上室長との一問一答

勧告要件「診療機会の逸失」

勧告の会見に臨んだ消費者庁表示対策課「食品表示対策室」の三上伸治室長に勧告の経緯を聞いた。(聞き手は本紙記者・佐藤真之)

ライオンが通販で展開する特定保健用食品(トクホ)商品に消費者庁が、健康増進法に基づいて勧告⑤
消費者庁表示対策課「食品表示対策室」の三上伸治室長

――勧告には「国民の健康に重大な影響を及ぼす」という要件の認定が必要。今回、どの表現がこれにあたると判断したのか。

「健増法の運用規定に定める勧告要件の解釈に『疾患を抱える患者が(略)診療機会を逸してしまう場合』というものがある。高血圧は、薬物治療を含む医師の診断・治療が必要な疾病。(前出の)解釈に十分当てはまる」

――対象となった表示は景品表示法上も問題となるか。

「対象になりうるが、景表法はさまざまな商品・サービスを対象にするのが特色。対する健増法は、食品を対象に『健康の保持増進効果』の表示を規制する。今回はトクホ。それらを踏まえ健増法が適当と判断した」

――ダイエット対応の健食はこれまで景表法で処分されてきた。何が異なる。

「広告は50~80代に訴求している。年齢が高いほど、高血圧の割合が増え、中には病気ではないかという人もいる。そうした人に『薬に頼らず下がる』と広告すると適切な診療の機会を奪う。(健康に重大な影響を及ぼす案件であるため)健増法が適当と考えた」

――機能性表示食品も健増法規制の対象になるか。

当然(届出表示を逸脱した広告を行えば)なる」

――過去に勧告の実績はない。これまでは勧告となるような問題がないとの認識か。

「正直な話、世の中にある全ての広告を見ているわけではない。接したものを法令に基づき判断している。(問題の有無ではなく)これまではその実績がなかったということ」

――調査の流れを聞きたい。今回、勧告に至る前に(消費者庁設置法に基づく)行政指導を行ったか。

「行っていない。行政指導か、健増法に基づく勧告のいずれかを判断する」

――健増法上の権限として、検査、収去がある。具体的な中身は。

「収去権限は、(企業が)扱っている食品を国が無償で検査のために引き受けるもの」

――合理的根拠の提出要求権限がある景表法に基づいて調査に着手し、健増法で措置を行うケースもあるか。

「一体的な運用を行うが、テクニック的な部分もあるので(回答は控えたい)」

会見の最後、三上室長は、「トクホや機能性表示食品にキャッチコピーがつけられているケースがある。国民の皆様にはパッケージの機能が表示されている部分をよく読んでもらいたい」と、消費者に呼びかけ、会見を締めくくった。

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
ライオンのトクホに初の勧告 健増法「誇大広告」初適用の衝撃(2016/03/03)

takikawa

メルカリの「らくらくメルカリ便」、ファミリーマートでの商品発送を可能に

10 years 3ヶ月 ago
マルチメディア端末「Famiポート」から受付

メルカリは3月8日、ヤマト運輸との連携で提供している「らくらくメルカリ便」(手軽に個人間で荷物を配送できるサービス)で、全国のファミリーマートに設置しているマルチメディア端末「Famiポート」から発送手続きが行えるサービスを開始した。

従来はヤマト運輸の営業所に商品を持ち込まなければ「らくらくメルカリ便」での発送はできなかった。コンビニで発送できるようにすることで、出品者の手間を減らす。

「らくらくメルカリ便」は、メルカリが配送料の一部を負担することで、全国一律料金で商品を発送できるようにするサービス。ヤマト運輸とのシステム連携で、自動的に伝票が印刷されるなど、簡単に発送できるようにもしている。

ファミリーマートで発送するには、アプリで荷物の発送手続きを行い、QRコードを発行するまでは、ヤマト運輸の営業所に持ち込む際と同じ手続きとなる。

その後、「Famiポート」のリーダーにQRコードをかざすと、レシートが発行。それを商品と一緒にレジで渡すと商品発送が可能になる。配送料は販売代金から自動的に差し引かれるため、レジで支払う必要はない。

ファミリーマートでの商品発送フロー

ヤマト運輸では、メルカリのほかにも「FRIL」「ラクマ」「minne」など6つのフリマ・オークションと連携してサービスを提供している。今後、こうした他のフリマ・オークションでもコンビニ発送ができるようにする。あわせて、ファミリーマート以外のコンビニでも発送可能になるようしていく。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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ECサイト制作とコンタクトセンター支援をあわせて展開する新会社設立、テレネットなど

10 years 3ヶ月 ago
通販企業向けにECトータルサポートサービスを提供

コンタクトセンター事業のテレネットは3月1日、Web制作のソフトコムと共同で、ECとコンタクトセンターが融合したサービスを提供するする新会社「コムネット」を設立した。両者の強みを持ち寄り、新会社では通販企業向けにECトータルサポートサービスを提供していく。

新会社では、両社の過去実績や過去データから構築したナレッジデータを生かし、支援企業の通販での売上向上を支援する仕組みを提供する。

具体的には、ニーズや悩み、改善したいことをヒアリングし、Webの見直し提案や制作、UI(ユーザインターフェース)やUX(ユーザエクスペリエンス)見直す。

また、電話やチャットに対応したカスタマーサービスを提供することで、顧客満足度を向上。通販企業の価値向上につなげるとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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楽天とヤマト運輸、フリマアプリ「ラクマ」で「ラクマ定額パック」の提供を開始

10 years 3ヶ月 ago
ヤマト運輸によるフリマアプリとの連携は7例目

楽天は3月7日、運営するフリマアプリ「ラクマ」において、ヤマト運輸の配送サービス「ネコポス」と小型荷物宅配サービス「宅急便コンパクト」を低価格で利用できる「ラクマ定額パック」の提供を開始した。出品者が簡単、安価に商品発送できる環境を整え、「ラクマ」の取引活性化につなげる。

出品者は商品が購入された際、「ラクマ」アプリ内の発送ステップで「ラクマ定額パック」から、「ネコポス」か「宅急便コンパクト」のいずれかを選択。その後、全国のヤマト運輸営業所に商品を持ち込み、店頭の端末「ネコピット」で「ラクマ」アプリに表示されたQRコードを読むと、自動で送り状が発行される。発送先の住所情報などを記入する手間を省くことができる。

また、発送から配送までの各段階の状況を出品者、購入者ともにアプリ上で確認できる。

発送料金は全国一律で、「ネコポス」が195円、「宅急便コンパクト」が380円。

「ラクマ定額パック」の概要

ヤマト運輸では拡大するフリマアプリ市場に着目し、いち早くフリマアプリ用の配送サービスの提供を開始。すでに「メルカリ」「FRIL」「minne」など6つのフリマアプリサービスに、それぞれ最適な形で連携サービスを提供している(参照記事)。今回の「ラクマ」で7つ目の連携となる。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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トレンドは「囲い込み」から「ゲスト購入」へ。2万人の調査で見えた日本のEC など12記事【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

10 years 3ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年2月29日〜3月6日のニュース

今週の要チェックはEC全般。3つともぜひ目を通していただきたい調査データです。スマホ化、ゲスト購入など、この流れに乗り遅れないようにしないといけませんね。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 2万人超の消費者意識などをまとめた「中小EC企業向け2016年EC戦略白書」を発表 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2713

    【ozie】柳田社長

    「会員登録を強制させてはダメだ。逆にアクティブではなくなる。コストもカゴの中でようやくわかる、ではいけない。お店は選んでもらうことが大事だ。ショールームでよくわかるが、実店舗で商品を購入する時に会員登録してくださる方は少ない」

    ─ジェシカ「中小EC企業向け2016年EC戦略白書」(PDF)

    自分が買い物をするときもそう思います。「会員登録をすればお得な情報を受け取れます」ってのが定番ですが、「お店にとってお得な情報」にしか見えないことがほとんど。ユーザーの選択肢が豊富にあるから囲い込むのではなく、選択肢の中から選んでもらうことが大切ですね(→資料ダウンロード)。

  • [データは語る]国内EC市場は2017年に7兆2272億円に拡大―富士経済 | ITpro
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/110601779/030100518/

    PC市場(PCサイトからの受注)は2014年に4兆1,962億円で市場の68.2%を占めたが、2017年にはやや縮小して4兆1,704億円が予測され、市場占有率は57.7%になるとみられる。一方、スマートフォン市場(スマートフォンサイトからの受注)は2014年に1兆4,962億円で市場の24.3%を占めたが、2017年には2014年比57.6%増の2兆3,573億円が予測され、市場占有率は32.6%になるとみられる。

    ─ 富士経済「PCサイトなどからスマートフォンサイトなどへ 通販企業の受注形態の変化が進む国内通販市場の調査を実施

    伸びているのはスマホだけといった感じですね。スマホサイトだけではなくてアプリも必須になってきそうな気配です。

  • 【ファッションEC買い方調査】よいお客様は、55%が店でみた商品をECで買い、買って失敗したものは、さっさと処分 | 株式会社シンクエージェント
    http://www.think-agent.co.jp/2016/02/24/service-6/

    こちらは上の2つの調査を把握してから読むといいですね。共通で言われていることは事実として受け止めて対応。そうでないものは自社の状況に合わせて(→資料ダウンロード)。

  • [対談]不確定要素が多いファッションECで「積み上げ」ていくには マガシーク井上さんと語る | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/2706

    サイトのデザインやUIに力を入れています。すでに、見ているブランドや好みによって、トップ画面がパーソナライズされています。さらに、もう7割がスマホですから、スマホならではのファーストビューを突き詰めていきたいですね。

    ─マガシーク 代表取締役社長 井上 直也氏

    こちらも調査データを関連して見てみるといいですね。普通にショップを作っていても売れる時代ではなくなってきています。

  • 自社ECサイトのリニューアル、失敗せず効果を最大化する3つのポイント | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/2775

    カテゴリの構造を変える機会ではあるんですが、リダイレクトを失敗すると売上半減……ということもあり得ます。くれぐれも慎重に。

モール関連

  • 「Yahoo!ショッピング」ポイント5倍付与は2月末で終了、会員向けキャンペーンは継続 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2702

    ポイントを増やした期間は売上が急激に伸びましたよね。次のキャンペーンはどんなものが出てくるのかが気になります。

カート関連

  • 【重要】2月の月次機能アップグレードが完了いたしました! | MakeShopマガジン
    http://www.makeshop.jp/magazine/release20160225-7019/

    1. 「ランキング」機能がスマホに対応
    2. スマホでの商品検索がより詳細に
    3. 「会社紹介ページ」がスマホに対応

    これ以外にも3つのアップグレードが行われています。こちらもスマホ対応が中心。市場の伸びを見ればスマホに対応できないASPカートは選びづらくなりますよね。

スマホ・タブレット関連

  • フリマアプリ「メルカリ」84億円を調達 ─月間流通金額は100億円超に | Shopping Tribe
    http://shopping-tribe.com/news/26768/

  • 「ZOZOフリマ」の販売手数料を無料化、「フリマSALE」開始でユーザーの獲得狙う | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2710

  • 【重要なお知らせ】LINE MALLアプリの終了について | LINE MALL公式ブログ
    http://mall-official-blog.line.me/ja/archives/1052721184.html

    メルカリはどんどん突っ走る。ZOZOフリマは無料化で追いかける。LINE MALLは撤退。フリマアプリの動きがはっきりと分かれた週でした。メルカリはTVCMが炎上しちゃいましたけど、とにかく売れるのでこれからも伸びそうです。

売上アップのヒント

  • 諦めが大事?ワーキングマザーを助ける「ちょうどいい」の見つけ方 | 北欧、暮らしの道具店
    http://hokuohkurashi.com/note/94559

    子どもを産んだことは、マネジメントにとても役に立っていると思っています。子どもへの「母性」が開花していくに連れて、社員に対しての接し方も変わっていって。

    たとえば、子どもと一緒で、社員の弱みに対してバランスの取れた見方ができるようになりました。すぐに突き放すんじゃなくて、寄り添って、その社員の成長を促してあげたいみたいな動きが、母親になってからすごく生まれてきたんです。

    ─「北欧、暮らしの道具店」店長 佐藤氏

    これは父親にも多少はあるかな~。仕事をだけを考えると結婚・出産・育児って大変かもしれませんが、実際はそんなことがなくて新たな視点を得るチャンスなんだろうなと思います。

  • たった1%の経費で、数十億の宣伝効果! お金をかけずに話題をさらう近畿大学の自虐テクニック 達人に学ぶ「伝わる技術」 | PRESIDENT Online
    http://president.jp/articles/-/17492

    「記者さんの苦労をわかっていましたので、ニーズがあるやろうなと思い、冊子とウェブで『近大コメンテーターガイド』(近畿大学教員名鑑)をつくりました。胃がんはこの先生、犯罪心理なら……と、あらゆる側面から専門家が見つかります」

    記事にする側の立場に立った広報。発信するだけではなく、こうした努力も必要ですね。

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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

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ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り

10 years 3ヶ月 ago
ヤフーの執行役員でショッピングカンパニー長の小澤隆生氏は成長のための4つの方針を公表

「Yahoo!ショッピング」は2016年、どんな施策を打つのか? 急増する流通総額のけん引役であるポイントの“爆投”は続くのか? ヤフーの執行役員でショッピングカンパニー長の小澤隆生氏が「Yahoo!ショッピング Best Store Awards2015」(3月3日開催)で語った2016年の戦略、月商1億円超が2倍に増えたという2015年実績の振り返りなどから、「Yahoo!ショッピング」のこれからを探る。

小澤氏が掲げる4方針、2016年は「加速度が増すかもしれない」

4つの方針を覚えてほしい。加速度が増すかも知れない

「Yahoo!ショッピング Best Store Awards2015」に参加した受賞店舗の前で、小澤氏は2016年の戦略についてこう説明した。その4つの方針は「リピート施策」「集客」「販促施策」「信頼性」。

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り①

① ロイヤルカスタマーの醸成

カギを握るのは「Yahoo!プレミアム」会員などヤフーグループの会員基盤。

ヤフーは2015年、まず「Yahoo!プレミアム」会員にターゲットを絞ってポイント施策を集中的に実施。買い物時に常時ポイントが5倍付与される特典や会員限定クーポンなどを提供した。その成果もあり、プレミアム会員による取扱高は2016年1月度に前年同月比226%で成長。総取扱高に占める「Yahoo!プレミアム」会員による取扱高シェアは56%まで上昇した。

小澤氏はこう言う。

まだまだ伸びている。「Yahoo!プレミアム」会員は1000万人以上いるが、何分の1のユーザーが使うだけで、このような状況。伸びしろだらけだと思っている。ご案内するだけで購入していただける。

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り②
ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り③

2016年に注力していくのが「Yahoo!プレミアム」会員以外への「Yahoo!ショッピング」の誘導策。「『Yahoo!プレミアム』会員の成功モデルを横に持っていく」(小澤氏)案が主軸になる。

  • ソフトバンク契約者 → 3000万人超
  • Yahoo! JAPANカード、ソフトバンクカード(おまかせチャージ) → 約180万人(2015年12月末)
  • Tポイント会員 → 5700万人超(2016年1月末)
ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り④

4月1日から「Yahoo!ショッピング」出店者が負担するポイント原資負担料率を、現在の「1%~」から「2.5%~」に変更する施策で生じるポイントを、「ソフトバンク契約者の方に差し上げる案もある」(同)。

具体策は言及を避けたが、構想案としては割引きやクーポン活用などの可能性にも指摘。「『Yahoo! JAPANカード』、Tポイントなどの会員にしっかりマーケティングしていく」と小澤氏は言及した。

② 集客強化、マーケティングオートメーションの実現

2016年、出店者に向けてマーケティングオートメーションツールの提供を始める。子会社のバリューコマースを通じて2015年12月に買収したデジミホの顧客情報管理ソフト「Rエイト(∞)」(アールエイト)だ。

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑤

「アールエイト」は、既存顧客の行動履歴や購買情報を蓄積・分析し、各顧客に合った情報を適切なタイミングでメールなどで通知できるCRMツール。「Yahoo!ショッピング」での活用について小澤氏は次のように説明する。

デジミホさんの機能を『Yahoo!ショッピング』の皆さんに開放していく。ツールを使うなどして、ロイヤルカスタマーにアプローチできるようにする。

また、具体的な施策内容については言及を避けたが、「Yahoo!検索」を中心にショッピングへの集客を強化する。「早ければ来期の早々にテストを始めて、テスト結果を見ながら早ければ下期に導入したい」(同)

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑥

③ 2016年の販促施策を公表

5のつく日はポイント5倍、全員まいにちポイント5倍……など、2015年は定常的に大規模なポイント付与の施策を実施した。小澤氏は2015年を振り返り「べた付けのもの(いわゆる定常的なポイント施策)はお金があったからできた。(2016年のポイントキャンペーンは)季節と状況を見ながらやる。ただ、仮説ではある。どのようにポイントを付ければいいのかわかってきた」と説明している。

こうしたことを含め、2016年の大きな販促セールとして5つを掲げた。

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑦

特に力を入れるとみられるのが2016年6月に行われるヤフーの「20周年感謝祭」。内容はまだ決まっていないようだが、「全社的にセールをやろう」(同)という意見があがったという。

今後のポイント施策としては、定常的な大規模ポイントの付与施策は縮小し、イベントごとに大きな販促を仕掛けていくものと考えられる。

④ 信頼性の高い場所作り

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑧

2015年に詐欺目的サイトが相次いぎ見つかったことから、不正検知などの強化によるパトロールを厳格化したヤフー。だが、2016年1月、詐欺目的で店舗を開設する悪意ある第三者が再び現れた。

その該当サイト「ヒロタストアー」の詐欺行為について、ヤフーは事態発生から数時間で把握し、店舗閉鎖などの対策を矢継ぎ早に実施した。

こうした詐欺サイトの出現は、販売手数料の撤廃など出店ハードルが下がったことに起因するが、小澤氏には出店審査を厳格化する考えはない。

「eコマース革命」の理念は踏襲しながら、パトロールなどの強化で詐欺行為の事前防止に取り組む方針。「審査基準を厳しくすることはしないが、悪いことがあれば対処していく。パトロールの強化検索ロジックをいじったりするなどパトロールをしっかりやり、何かあったときの対応を強化する」(小澤氏)と気を引き締める。

こうしたことを踏まえ、次のように方針を説明した。

クオリティが担保されているようであればショッピングモールとして推していく。そうではないところは、パトロールをし、検索結果など、しっかりと厳密なルールでクオリティをコントロールする。

月商1億円超えの出店者が倍増 2015年の振り返り

月商1億円超えストアが倍増した。もっともっと売りたい、もうかりたいというストアが増えてきた。「Yahoo!ショッピング」は、ちょっとは売れると思ってもらえるような場になりつつある。以前はオオカミ少年的なところがあったが、やっと数字で提示できるようになった。

急成長ストアの事例

  • スポーツ用品 → 2016年12月度に250%成長(前年同月比)
  • オートバイ、自転車 → 2016年12月度に230%成長(同)
  • コスメ、香水 → 2016年12月度に270%成長(同)
  • 花、ガーデニング → 2016年12月度に260%成長(同)
ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑨

こうした急成長店舗は月商で「うん億円も売っている店舗が、そこから何倍も伸している」と小澤氏は説明。セールやクーポンを活用し、売り上げを伸しているという。

特に伸びが顕著なのは型番商品。価格を比較して同じ値段であれば「ポイント還元率が一番高いところで買おう」(小澤氏)。こうした消費行動の好循環が生まれていると指摘する。

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑩
ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑪

このように出店者の売り上げが伸びている背景の1つには、「PRオプション」というモール内の新広告が影響している。

「PRオプション」はモール内商品検索の結果画面や買い物カゴページ内などのページでレコメンドとして掲載する広告商品(詳細はこちらを参照)。ヤフーのビッグデータを活用し、コンバージョンされやすいユーザーや場所を計算して掲載位置を自動的に決めるもので、コンバージョン課金という料金体系で提供されている。

ヤフーによると現在はテスト段階といい、一定数の出店者に限定提供。ただ、「PRオプション」の利用幅は拡大しており、近く多くの店舗が利用できる環境になりそうだ。

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り⑫

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

江崎グリコの通販サイトでカード情報が漏えい、「グリコネットショップ」に不正アクセス

10 years 3ヶ月 ago
対象は2012年10月12日~2016年2月3日の間に、「グリコネットショップ」を利用した顧客の情報

江崎グリコは3月7日、菓子・飲料などのECサイト「グリコネットショップ」が不正アクセス攻撃を受け、クレジットカード情報を含む個人情報が漏えいしたと発表した。

江崎グリコは「今回の不正アクセスによって実際に流出した情報を特定することが困難」と説明。不正アクセスを受けた当時に利用していたシステムの導入時期から、2月3日の運営停止までの期間を流出対象とした。

対間は2012年10月12日~2016年2月3日の間に、「グリコネットショップ」を利用した顧客の情報。住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報(番号、有効期限、カード名義)、届け先情報、家族情報が漏えいしたという。

対象となる消費者には、お詫びに関するダイレクトメールを3月7日に発送した。

江崎グリコの通販サイトでカード情報が漏えい、「グリコネットショップ」に不正アクセス

通販サイトは現在、運営を停止している(画像は編集部がキャプチャ)

2016年1月29日にクレジットカード会社からカード情報流出の懸念について連絡を受け、同日に「グリコネットショップ」のカード決済を停止。第三者調査機関であるPayment Card Forensics社へ調査を依頼した。2月29日に調査機関から最終調査報告書を受けた。

「グリコネットショップ」で取り扱っていた商品のネット販売は、システムの安全性を確認した上で再開する予定。今後は一層のセキュリティ強化と監視体制の強化を図っていくとしている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

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Eストアー「ネットショップ大賞」、金賞はカニ販売などの「厳選特産品専門店 匠本舗」

10 years 3ヶ月 ago
総合2位の銀賞には、授乳服などの「スウィートマミー本店」、銅賞は声優グッズなどを販売する「L-MART」が選ばれた

Eストアーは3月6日、ECサイト構築システム「ショップサーブ」を利用している約2万店舗のなかから、成長率、リピート率、売上高などの指標をもとに優れたネットショップを表彰する「ネットショップ大賞2015GRAND PRIX」を決定し、授賞式を開催した。

グランプリにあたる金賞は、カニやおせちなどを販売する「厳選特産品専門店 匠本舗」が受賞。高いリピート率と売り上げを大きく伸している点などが評価された。

総合2位の銀賞には、授乳服などを販売する「スウィートマミー本店」を選出。銅賞は、声優グッズなどを販売する「L-MART」が選ばれた。

商品ジャンルごとに優秀な店舗を表彰する「カテゴリー賞」は23賞、2015年にサービスを利用し始めた店舗のなかから優秀な店舗を選ぶ「新人賞」を用意。全国47都道府県のなかから、各県で優れた店舗を表彰する「全国銘店賞」を47賞、合計74店舗を表彰した。

上位受賞店3店舗で記念撮影

金賞を受賞したスカイネットの和田浩史郎社長

モールの場合、1度買ってくれたお客さまに再度購入してもらうことは難しいが、自社サイトではファン作りがしやすいので、リピート購入につなげられます。こうした積み重ねで、今ではネット通販の売り上げの約8割が自社サイトになっています。

2015年はファン作りを進めるため、お客さまへのアンケート調査のほか、リアルの場に集まっていただき意見を聞いて、商品開発に反映させてきました。こうした取り組みが奏功し、多くの方に買ってもらえることができています。

毎年スマホの比率が高まっており、すでにスマホ割合が5割を超えるようになってきています。そのため、2016年はスマホサイトを中心にしたサイト作りを進めていこうと考えています。また、香港などからの注文も増えてきているので、海外展開を強化していきたいと思っています。

 

銀賞を受賞したスウィートマミーの鵜澤光児代表取締役

2015年は会員限定のセールなどを行うとともに、今までできていなかったFacebookやtwitterの更新に力を入れた結果、会員数の増加や、1人ひとりの会員さまとより密接な関係作りを行うことができました。最初の頃は売り上げにつながることはなかったのですが、長いスパンで見てみると、徐々にですが売り上げに貢献してきているように感じています。

以前から顧客の声を反映した商品作りを強みにしてきました。2015年はさらにお客さまの声をいただき、それを商品に反映させるまでの期間を短くするといった商品戦略も進めてきました。

2016年も、2015年に進めてきたことをさらに強化していくことが大事だと思っています。また、海外からの注文も増えてきているので、今年は海外展開を本格的に行いたいと考えています。

 

銅賞を受賞したランティスの高野宏之氏

アニメソングなどアーティストのCDやDVDの販売を行っているのですが、ECサイトでは「ここでしか買えない」商品の取り扱いを強化しています。特に、アーティストと有名商品のコラボレーションアイテムが人気なので、他業種の方との連携を強化しています。

2015年からネットで予約をして、アーティストのコンサート会場で商品を受け取れるサービスも開始しました。とても好評で、多くの方に利用いただいています。

2016年もお客さまに喜んでいただける商品作りを進めていくことで、ECサイトをより多くの人に利用していただけるようにしていければと考えています。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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高品質な物流を求めるEC向け物流サービス「コネクトロジPro」の提供を開始、いつも.

10 years 3ヶ月 ago
無料コンサルティングを行い、問題点を改善した上で最適な物流環境を構築

EC支援サービスを展開する、いつも.は3月3日、EC企業の各データの流れやオペレーションの改善で質の高い物流サービスを実現する「コネクトロジPro」の提供を開始した。

いつも.は2015年12月に宅配配送料を全国一律で1個当たり480円から提供する物流サービス「コネクトロジ」を開始し(参照記事)。「コネクトロジ」の上位サービスとして、高品質な物流サービスを求めるEC企業に提供していく。

いつも.はこれまで、EC企業へのコンサルティングを行う中で、物流会社との折衝や見直しを行っても物流強化が進まなかった事例を見てきたという。その多くは、本社とEC事業部間も含めた受発注、入出庫指示、決済などの「物流情報管理」が問題になっているためと指摘する。

たとえば、当日入出荷ができない原因の1つになっているのが、本社で行う卸商品コードからEC商品コードへの変換処理に時間がかかる、といったケースという。

「コネクトロジPro」はEC事業全体の「物流情報管理」の無料コンサルティングを行い、物流強化の妨げになっている根本原因を特定、最適な物流環境を構築する。物流情報管理の改善だけで解決できる場合は、物流の乗り換え提案ではなく、業務改善提案を行う。

こうしたサポートを通じ、注文処理の自動化による「土日祝日の出荷」、購入頻度や注文内容に応じた「クーポンやノベルティの個別アソート対応」「360日カスタマーサポート」「当日入出荷」などが行えるようになるとしている。

「コネクトロジPro」の利用の流れ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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越境ECは小売で行うべき? 卸で展開すべき? 海外展開に悩む問題の正解とは。 | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート

10 years 3ヶ月 ago
中国に駐在し、実際にECも手がけるエフカフェの高岡正人取締役が中国ECの状況をレポート(vol.14)

越境ECを始めるにあたり、自社で直接現地の消費者に売るのか、卸経由で販売するのかは悩みどころ。今回は両方のメリット・デメリットを考察していきます。前回連載で2015年12月に中国で開かれた「第2回 World internet conference(世界インターネット大会)」で、京東商城(JD、中国モールシェア2位)とアリババ(モールシェア1位)のスタンスの違いを紹介しました。スタンスの違いから、日本企業が越境ECを行う際のファーストステップをお伝えします。

アリババとJDの両トップで異なるECへの考え方

2016年2月19日から21日まで開催された 「2016亜布力中国企業家フォーラム第16回年会」で、JDの劉強東(リウ・チアンドン)CEOはECの事業収益に関して、次のように発言しました。

事業ドメインがメーカーの場合、自社でネット通販を行うことをやめ、卸や代理店などに任せて自社のEC事業部をリストラすべきだ。

この背景として、ある著名な靴メーカーを例にあげた。総売上約66億元(約1200億円)のこの会社は、ネット通販売り上げは3分の1である22億元(約440億円)だったが、利益はわずか1000万元(約2億円)であることを指摘。仮に代理店へのアウトソーシングを想定した場合、利益は3.8億元(約76億円)になるだろうと試算しました。

私が推測するところ、JDは自社で卸販売も行っているため、そこへの誘導を意図した発言だと思いますが、このコメントは物議を醸しています。

一方、アリババ会長のジャックマー氏は、次のように指摘します。

企業は自分たちの店舗を通じ、お客さまのニーズや心の声を聞くべきだ。

商品を提供することが一番大切なので、もっと積極的に自社でECを行うべきだと発言しています。

2016亜布力中国企業家フォーラム第16回年会

この両者の発言を聞いて思ったことは、日本企業が越境ECを考える際のファーストステップと酷似しているということです。

越境ECにおける卸と小売のメリット、デメリット

中国展開を考えているさまざまな企業の担当者などとミーティングをしていますが、まず相談されることは「卸で商品を展開すべきか」「小売で展開すべきか」ということです。

(当たり前ですが)企業によって、全く異なります。

越境ECの観点で簡単に比較します。

卸のケース

メリット

  1. 買い取ってもらえるので在庫リスクがない
  2. 個配モデルではないので一括納品で手間がかからない
  3. ロットではける
  4. ゼロからブランディングを担ってくれることもある

デメリット

  1. 顧客接点がない
  2. 1商品あたりの利益が少ない
  3. 商品改善などがしにくい
  4. ある程度有名でないと卸ルートに乗らない

小売のケース

メリット

  1. 直接顧客にぶつけるのでニーズなどをマーケティングできる
  2. 顧客リストを保持できる(ただしモールだと制限)
  3. 販売価格をコントロールできる(メーカーなどはなお可能)

デメリット

  1. 大量に売れない可能性もあり、在庫リスクがある
  2. 個配モデルを構築する必要がある

最大のキーは顧客とどのようにつながるのか

越境ECの場合、最大のキーになるのは、顧客とどのようにつながるのかです。

もちろん日本人ではなく中国人なので、消費行動は異なります。だからこそ、顧客と直接的につながることは価値が高く、中長期的にいろいろな施策が実現可能となります。

日本国内のように、卸の手を借りないと流通しにくい状況とは異なり、まだまだ発展途上段階とも言える中国において、ネットでの日本商品販売は多くのチャンスが存在します。3年前に本格的な越境ECのスキームができ、多くの企業が同じスタートラインに立てる機会はビジネス的にそうあるものではありません。

ただ、あくまで現状はモール内での顧客接点になるので、そこは制約条件があることを忘れてはいけません。

一方、商品を認知してもらうのはそれなりの時間とコストがかかってくるため、メーカーであれば卸からスタートし、その後小売も行っていくありだと思います。

2015年中盤あたりからお陰さまで問い合わせが殺到しています。今年は間違いなく多くの企業がスタートラインに立つ年になると感じています。

高岡 正人

株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

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DeNAショッピング「ベストショップ大賞」グランプリは「神戸レタス」、33店舗を表彰

10 years 3ヶ月 ago
総合2位は前年グランプリの日用品ECサイト「爽快ドラッグ」、3位は家電ECの「Joshin web」が受賞

ディー・エヌ・エー(DeNA)は3月4日、「DeNAショッピング」「auショッピングモール」に出店する約4000店舗のなかから、売り上げ実績や、顧客満足度の優れたショップを表彰する「ベストショップ大賞2015」を発表、都内で受賞式を開催した。グランプリは女性向けファッションECサイト「神戸レタス」が2年ぶり3回目の受賞となった。

「神戸レタス」では2015年、商品MDを見直し、これまでの20代前半女性向けアパレルから、30代女性もターゲットに含めた、ベーシックな商品の取り扱いを強化することで顧客を拡大。

顧客対応をさらに改善するため、細かなチューニングを何度も行い、リピート顧客の育成につなげたことが評価された。

表彰式に参加した「神戸レタス」の林純司取締役は「こうした賞が取れたのは、細かい注文にもしっかりと対応してくれたDeNAの担当コンサルタントのおかげ」と話し、担当コンサルタントを壇上に呼んで喜びを分かち合った。

総合2位は前年にグランプリを獲得した日用品ECサイトの「爽快ドラッグ」が獲得。3位は家電ECの「Joshin web」が受賞した。上位3店舗は昨年と同じ顔ぶれとなった。

「auショッピングモール」で優れた実績を残したショップを表彰する「auショッピングモール賞」は、お米や青果を販売する「ジェイエイてんどうフーズ」が受賞。新人賞は楽天市場でも人気のファッションECサイト「オシャレウォーカー」などが獲得した。

このほか、各ジャンル賞など全33店舗が表彰された。

授賞式は「DeNAショッピングフォーラム2015」のイベントの1つとして開催。「DeNAショッピング」の2016年の戦略のほか、DeNAが推進しているキュレーションメディアの活用方法、「au wallet」の現状などについての講演を開催した。

「ベストショップ大賞2015」受賞店舗一覧
 法人名店舗名
グランプリ株式会社マキシム神戸レタス
総合2位株式会社爽快ドラッグ爽快ドラッグ
総合3位上新電機株式会社Joshin web
auショッピングモール賞株式会社ジェイエイてんどうフーズジェイエイてんどうフーズ
三菱UFJ二コス特別賞株式会社ピーシーあきんど激安家電販売PCあきんど
トレンド賞エルアンドエス株式会社エンジェルルナ
トレンド賞株式会社タイムhillsmode by taimu
新人賞有限会社mightyオシャレウォーカー osharewalker
新人賞株式会社ビーエム神戸GRAMOROUS
レディースファッションカテゴリ大賞株式会社マキシム神戸レタス
レディースファッションカテゴリ賞有限会社ズーティーイーザッカマニアストアーズ
レディースファッションカテゴリ賞株式会社ネオグラフィックRe:EDIT
メンズファッションカテゴリ大賞株式会社FLAVAJiggy's shop
メンズファッションカテゴリ賞株式会社エヴァー・グリーンJOKER by evergreen
メンズファッションカテゴリ賞株式会社インプローブスインプローブス
キッズカテゴリ大賞株式会社西松屋チェーン西松屋チェーン
ブランドカテゴリ大賞株式会社AXESブランドショップAXES
ブランドカテゴリ賞シェスタ株式会社Riverall
アクセサリー・時計カテゴリ大賞株式会社nanaple腕時計のななぷれ
健康食品ダイエットカテゴリ大賞株式会社オーガランドサプリメント専門店 -ogaland-
美容コスメカテゴリ大賞株式会社イノベートCosme Land
コンタクトレンズカテゴリ大賞リーチフェイス株式会社イーレンズスタイル
ドリンク・米カテゴリ大賞株式会社爽快ドラッグ爽快ドラッグ
グルメカテゴリ大賞有限会社森源商店食の達人 森源商店
グルメカテゴリ賞ビーサイト株式会社食探七福神
スイーツカテゴリ大賞株式会社ドゥマンオーガニックサイバーストア
インテリアカテゴリ大賞株式会社激安良品家具激安良品家具
家電カテゴリ大賞上新電機株式会社Joshin web
おもちゃ・ホビーカテゴリ大賞株式会社エフネットMediaWorld
携帯・スマホグッズカテゴリ大賞株式会社エムズ・インダストリーズスマケー
携帯・スマホグッズカテゴリ賞株式会社インテリジェンススマコレ
本・CD・DVDカテゴリ大賞株式会社ネオ・ウィングCD&DVD NEOWING
スポーツアウトドアカテゴリ大賞株式会社eSPORTSeSPORTS

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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