ネットショップ担当者フォーラム

オルビスが実践するLTVマネジメントを解説!【全22講演のECイベント9/16の見どころ】

3 years 5ヶ月 ago
オルビスが実践するLTVマネジメントを聞ける! 全22講演すべて無料で視聴できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」を9月15日(木)・16日(金)の2日間にわたって開催

9月15日(木)・16日(金)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」では、オルビス、ビームス、オイシックス・ラ・大地、北の達人コーポレーション、ユナイテッドアローズといった有名企業が登壇。

「『顧客』を『個客』に変えるデジタル戦略」「ファンづくりの秘訣」「LTVマネジメント」「デジタル時代の『ブランディング』『ファン作り』」などのテーマについて、企業の責任者などが講演します。ECサイトを運営する企業のみが参加できるイベントで、22講演すべて【無料】で視聴できます。

まだお申し込みをしていない方のために、22講演のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2022春

見どころ⑤ オルビスが実践するLTVマネジメント

11:00~11:45 K2-1 オープニング基調講演

スキンケアを中心にビューティーブランドを展開するオルビスは、創業時からCRM(顧客関係管理)に重きをおき、近年はさらに一歩踏み込み、「LTV(顧客生涯価値)マネジメント」を実践しています。LTVを軸とした経営へ移行する構造改革を実施し、リブランディングや組織にLTVを浸透させてきました。

創業35周年の今年、事業計画の柱の1つである「アプリコアサービス事業」の加速も踏まえ、オルビスのLTVマネジメントを解説します。

オルビス株式会社 CRM統括部 部長 松枝 奏輔 氏
オルビス株式会社 CRM統括部 部長 松枝 奏輔 氏
オルビス株式会社に入社後、マーケティング部門にて、CRM戦略企画実行の上流から下流まで各工程を包括的に担当。現在は新規顧客体験価値の創造から実際のコミュニケーション設計・実行までを担うCRM統括部を率いる。
オルビスの公式オンラインショップより(編集部がキャプチャ)
ネットショップ担当者フォーラム 2022夏

「ネッ担 Meetup vol.2」(オンライン懇親会)を開催!

9月15日(木)18:30~20:30に、先着100人限定で、登壇者や参加者と情報交換ができるオンライン懇親会を実施。参加賞や豪華賞品(ソーダストリーム、お米セット、家電製品など)が当たるプレゼント抽選会も開催します!

ネットショップ担当者フォーラム2022夏 ネッ担Meetup オンライン懇親会

明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

小豆島ヘルシーランドなど有力D2Cブランドが語るファンづくりの秘訣&成功事例【全22講演のECイベント9/15の見どころ】

3 years 5ヶ月 ago
有力D2Cブランドからファンづくりの知見を聞ける! 全22講演すべて無料で視聴できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」を9月15日(木)・17日(金)の2日間にわたって開催

9月15日(木)・16日(金)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」では、小豆島ヘルシーランド、mederi、オイシックス・ラ・大地、北の達人コーポレーション、ユナイテッドアローズといった有名企業が登壇。

「『顧客』を『個客』に変えるデジタル戦略」「ファンづくりの秘訣」「LTVマネジメント」「デジタル時代の『ブランディング』『ファン作り』」などのテーマについて、企業の責任者などが講演します。ECサイトを運営する企業のみが参加できるイベントで、22講演すべて【無料】で視聴できます。

まだお申し込みをしていない方のために、22講演のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2022夏

見どころ④ 有力D2Cブランドが語るファンづくりの秘訣 ~小豆島ヘルシーランド、mederiの社長がファン化の仕組みと事例を大公開~

17:00~17:45 KA1-7 クロージング講演

消費者個人の課題に加え、社会の課題を一緒に解決することにより、消費者から支持されるファンを獲得しているD2Cブランドがあります。フェムテック領域で急成長しているmederiと地方創生で実績を上げている小豆島ヘルシーランドです。具体的な取り組みから実践例から、顧客のエンゲージメントを高めるコミュニケーションについて解説していきます。

小豆島ヘルシーランド株式会社 代表取締役社長  柳生 敏宏 氏
小豆島ヘルシーランド株式会社 代表取締役社長 柳生 敏宏 氏
1978年1月20日香川県の小豆島生まれ。城西国際大学系情報学科卒業後、地元金属加工業に2年半努め、小豆島ヘルシーランド株式会社に入社。フルフィルメント(受注、出荷、入金)、マーケティング(DM企画、広告出稿)、オリーヴの栽培・収穫など行いながらオリーヴオイル官能鑑定士やオリーヴオイルテイスターの資格を得る。イタリアへオリーヴを尋ねて3000km旅をし、帰国後300年続くオリーヴの森作りを決意。2016年に事業構想大学院大学事業構想研究所研究員としてヘルスケア事業プロジェクトに参加。28歳より同社の2代目代表となり現在に至る。
小豆島ヘルシーランドの公式通販サイト
小豆島ヘルシーランドの公式通販サイトより(編集部がキャプチャ)
mederi株式会社 代表取締役  坂梨 亜里咲 氏
mederi株式会社 坂梨 亜里咲 氏
明治大学卒業後、大手ファッション通販サイト及びECコンサルティング会社にてマーケティング及びECオペレーションを担当。 2014年より女性向けWebメディアのディレクター、COOを経て、2018年より同社代表取締役に就任し1年で黒字化を達成。2019年12月末に任期満了に伴い退任。2019年にmederi株式会社を設立し、2020年3月より自らの3年に渡る不妊治療経験から気づきを得たサービスをスタート。オンラインピル診療サービス「mederi Pill」、妊活サポートプロダクト「mederi Baby(旧:Ubu)」を展開。2021年より実業家・前澤友作氏が設立した前澤ファンドの「13の事業」に採択。
オンラインピル診療サービス「mederi Pill」より
オンラインピル診療サービス「mederi Pill」より(編集部がキャプチャ)
にっぽんD2C応援委員会 委員長・プロデューサー 関 洋祐 氏
にっぽんD2C応援委員会 関 洋祐 氏
オンライン語学学習プラットフォームの立ち上げやもつ鍋店経営など事業者側としてデジタルマーケティングを実践してきた一方、その知見を活かし支援者側としてコンサルに従事。 2015年株式会社ペンシル入社以降は、大手メーカーのECサイトを中心にマーケティング、プロモーション、UI/UX、CRMなど全領域のコンサルティングに従事し、多くの成功事例を創出。海外事業部を立ち上げ台湾及び東南アジアへの越境・進出EC支援サービスを構築。 旧来型ECをD2C転換するためのリブランディングやDXコンサルも増えている中で、にっぽんDtoC応援委員会を立ち上げ、委員長に就任。D2C SUMMIT 2020〜2022主催 ad:tech tokyo 2020,21,22公式スピーカー
ネットショップ担当者フォーラム 2022夏

「ネッ担 Meetup vol.2」(オンライン懇親会)を開催!

9月15日(木)18:30~20:30に、先着100人限定で、登壇者や参加者と情報交換ができるオンライン懇親会を実施。参加賞や豪華賞品(ソーダストリーム、化粧品セット、家電製品など)が当たるプレゼント抽選会も開催します!

ネットショップ担当者フォーラム2022夏 ネッ担Meetup オンライン懇親会

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ネットショップ担当者フォーラム編集部

「通販生活」のカタログハウス、紙ベースの経理業務を見直して「月次決算の早期化」を実現

3 years 6ヶ月 ago

「通販生活」のカタログハウスは経理部門の業務効率化に着手し、請求書をメール添付や電子インボイスで受け取る場合は自動で取り込みデータ化する請求書受領システムを導入、月次決算の早期化を実現した。

今回の取り組では、分析に時間を割き、資金管理という重要業務を担う経理だからこそできる「経営への提言」をめざそうという目標を設定している。

株式会社カタログハウス 経理部 「通販生活」のカタログハウスは経理部門の業務効率化に着手し、請求書をメール添付や電子インボイスで受け取る場合は自動で取り込みデータ化する請求書受領システムを導入、月次決算の早期化を実現した
カタログハウス 経理部のスタッフ

紙ベースでの業務フロー、属人的で複雑な科目体系の見直しから着手した。従来の請求書業務は、月末までに各拠点や部署に届いた請求書を、翌月10日までに経理に送り、内容を精査したら会計ソフトに入力するフローだった。全社分まとめて処理するため、経理に届いてからの作業ボリュームが大きく、取りまとめめに時間がかかっていた。

後送の請求書が発生すると、毎月10日から会計ソフトへの入力をスタートできなくなり、最終的な月次決算が締まるのが翌月下旬、または翌々月初になってしまうことがあった。各部署や拠点では紙の原本を経理に送るのため、原本発送前に控えを保存しておくといった作業も発生していた。

請求書受領システムを導入したことで、振り込みデータ・仕訳けデータの自動生成、24時間365日送金ができる「pring法人送金」での振込情報連携、スキャンサービス利用で、月あたりの作業時間は20時間を削減した。遠方拠点で受け取った請求書はメールで取り込む機能を使用、各拠点の複合機でスキャンするだけでアップロードできるようになった。なお。アップロードした請求書は、クラウド上で検索でき、都度コピーをする必要がない。

データ化した情報は経理が画面上で確認、承認を回すと仕訳データと振り込みデータを自動生成するる。入力やコピーといった作業がなくなり、作業時間の削減につながっている。

カタログハウスが導入したのは、Deepworkの振込・仕訳データを生成し経理の支払・計上業務を自動化するクラウドサービス「invox受取請求書」。

石居 岳

富士ロジテックホールディングス、在庫管理と出荷のフルフィルメント物流サービスを提供開始

3 years 6ヶ月 ago

EC向けのフルフィルメントサービスを手掛ける富士ロジテックホールディングスは、在庫管理と出荷のフルフィルメント物流サービスを9月1日から提供開始した。

EC構築サービス「Lexica」を提供するE-リテイリングシステムズとの連携で実現した。フルフィルメント物流サービスを通じて、EC事業者や小売事業者の多くが力を入れているオムニチャネルコマースやOMOの拡大に寄与していく。

在庫管理・出荷のスキームを改善

在庫管理と出荷のフルフィルメント物流サービスは、「Lexica」の基本機能を活用。ECサイトで注文した商品を受け取る「BOPIS」、ECサイトで注文した商品を店舗で返品できるサービス「BORIS」から連携する。

「オムニチャネルコマースのサービスを拡張をしたい」「在庫管理・出荷の対応を改善したい」「顧客管理や発送業務を再設計して、店舗スタッフのモチベーション向上や店舗の販売力を強化したい」といった考えるEC事業者や小売事業者に導入を提案する。

コマースシステムとバックオフィスto物流業務を一貫して連携
在庫管理と出荷のフルフィルメント物流サービス

今回提供開始したフルフィルメント物流サービスを導入すると、導入企業は以下のようなメリットが得られるという。

  • 在庫管理と出荷をシンプルに運用できる
    • 取り扱う商品それぞれの在庫残数、配送手段、利用可能出荷拠点を把握して、注文確定/出荷指示できる。
  • 「ヘッドレスコマース」(ECサイトのフロントとバックエンドを分離させることができるECプラットフォーム)と一体化した注文管理システム
    • ​​​​​​​「Lexica」の基本機能の設定でサービスを「ヘッドレスコマース」を提供開始できる。このことから、「バックエンド側の注文管理システムの機能を充実させたいが、工数や費用などの問題で実施をためらう」という課題をもつ事業者に対して、リプレース導入を促している。
  • 分散出荷に対応する物流・発送代行サービス
    • フルフィルメントと物流・発送代行業務を、返品・交換・回収・転送までデザインを再設計できる。
  • 返品・交換・回収サービスを一つのプラットフォームで提供
    • あらかじめ設定した何らかのトリガーによってシステムから送られる自動送信メール「トランザクションメール」の、リッチコンテンツ化への対応が可能になる。このほか、返品・交換・回収の顧客購買後体験をよりユーザー視点、バックオフィスの効率化視点で導入できる。

今までのコマースシステムは、「ヘッドレスコマース」の、ヘッドレス側の機能面が重視されてきた。一方で、実際の運用設計・運用改善には、顧客データの一元化と、商品在庫とフルフィルメント機能が確立していないと、価値ある顧客体験やスタッフの満足度を得ることができなかったという。

高野 真維

マーケットプレイスに出店・販売するメリットとデメリットを考える | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

3 years 6ヶ月 ago
マーケットプレイスでビジネスを行う際、メリットデメリットもあります。一方で、米国ではマーケットプレイスで販売する小売事業者は、そうでない小売事業者に比べて、総合的にEC売上が高い伸びを示しているというデータもあります

小売事業者がマーケットプレイスでビジネスを行う際、慎重になるべき要素もあります。米国最大のディスカウント小売および産業用パッケージ供給会社「Paper Mart」のアリソン・マクガイア氏(マーケティング担当副社長)は、Amazonのマーケットプレイスと距離を空けています。

Amazonから撤退した理由

その① 高い手数料

マクガイア氏は最近、Amazonでの商品販売をやめることにしました。その理由はさまざまだと言います。まず、Amazonのフルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)の高い手数料が問題でした。 

FBAプログラムは手数料が高くて大変でした。Amazonは取引のたびにさらに2ドルを請求します。それがどんどん膨らんで、ある時点で"いい加減にして欲しい"という感じになりました。(マクガイア氏)

さらに、Amazonのマーケットプレイス出品者向け規制は、Paper Martのスタッフに負担を強いていました。 

FBAでは、すべての商品に異なるラベルを貼る必要があります。すべてのラベルを貼り直し、ダッシュボードで注文を入力し、すべての箱の重量を報告するなど、追加で必要な要件があります。仕事の流れが中断され、非常に手間がかかります。そのため、ある時点から利益の分析を行う必要があります。手作業が必要になると、私たちにとっては割に合わないんです。(マクガイア氏)

理由② お客の競合

Amazonのマーケットプレイスから撤退することを決めた2つ目の要因は、Paper Martのギフトバッグ、テープ、装飾用リボンなどをAmazonのマーケットプレイス内で購入し、転売する自社顧客と競合することがわかったためです。

顧客と争いたくなかったのです。転売者がすべての作業を行い、Amazonで商品を販売することを望んでいるのであれば、転売者から見るとなぜPaper Martも同じことをするのか、ということになるのです。Amazonは、大幅な値引きや低いマージンを喜んで受け入れるという、奇妙なマーケットプレイス。そのようなチャネルは、おそらく自前で仕事をしている中小企業なら、上手く機能すると思いますし、多分彼らにとっては、それが唯一のチャネルなのでしょう 。

マーケットプレイスで販売するかどうかの決め方

マーケットプレイスで販売するかどうかの選択は、小売事業者にとっては難しい判断です。

多くの場合、マーケットプレイスでは、より多くの消費者にリーチでき、小売事業者はすぐに売り上げを伸ばすことができます。一方、売り上げに対する大きな課金、その他の手数料が発生、加えてマーケットプレイス上の他の多くの商品のなかに埋もれてしまい、注目を集めることが難しくなるケースがあります

では、小売事業者はどのようにマーケットプレイスでの販売を決定すればよいのでしょうか?どの商品がどのマーケットプレイスで最も効果的に販売できるのでしょうか?

業界の専門家によると、重要な要因は、どのマーケットプレイスでも消費者の特徴にあると言います。CI&Tのリテール戦略ディレクターであるメリッサ・ミンコウ氏は、こう指摘します。

 ブランドはコア顧客がすでにいる場所に行くことが大切です。マーケットプレイスで販売される商品は、そのプラットフォームに対する利用者の期待に沿うモノでなければいけません。

中核となる顧客は通常、最もトレンディな商品を求めてマーケットプレイスにアクセスするのでしょうか? それとも定番商品を求めているのでしょうか? そのマーケットプレイスは、コアな消費者の中ですでにどのように位置づけられているのでしょうか? 商品はどのように販売されるのでしょうか?

つまり、選ばれた商品の隣にはどんなブランドが配置されるのでしょう?それが、マーケットプレイスの品ぞろえを決定することになるのです。

マーケットプレイスで販売するメリット

マーケットプレイスで販売する小売事業者の多くは、新しい市場へ参入するためにマーケットプレイスを利用します。AmazonやWalmart、その他何百ものマーケットプレイスに出店することで、潜在的な顧客にブランドを紹介することができるという考え方です。

しかしミンコウ氏は、既存の小売事業者と新参者の両方が、マーケットプレイスでリーチできる消費者から利益を得る可能性があると言います。

興味深いことに、ブランドが消費者によく知られ、望まれている場合も、そうでない場合も、マーケットプレイスで販売することがブランドにとって最善の利益になることが多いのです。

以前は純粋なDtoCだったブランドの多くは、今ではマーケットプレイス経由の販売を戦略の1つにしています。ミンコウ氏は、小売企業に戦略、テクノロジー、デザインのサービスを提供しています。

一方、マーケットプレイスは、他にはない商品の発見機会を提供することで、知名度の低いブランドの成長を助けることができます。そのブランドの商品が高い評価を得て、検索結果の上位で表示されるようになれば、新しい顧客を獲得することができます。

これは、Google、Amazon、Facebook、Walmartなど、あらゆるデジタルマーケティングおよびショッピングチャネルへ商品コンテンツ配信を行うProductsup社のCIOであるマーセル・ホラーバック氏が、小売事業者に対して行っているアドバイスに近いものがあります。

重要なのは、マーケットプレイス間の標準化と多様性の適切な組み合わせを見つけることです。

複数のマーケットプレイスで商品を表示する方法は、一貫している必要があります。ブランドは、画像や説明文などの商品コンテンツが一致していることを確認するだけでなく、価格や在庫状況も同期させる必要があります。しかし、一貫性とは、ブランドがすべてのマーケットプレイスに同じカタログコンテンツを送信することを意味するものではありません。Amazonで商品を宣伝するには、Facebookマーケットプレイスのようなチャネルで販売するのとは異なるアプローチが必要です。たとえばAmazonでは、ブランドは、動画などの追加コンテンツで充実させることができ、より魅力的な体験を作ることができます。(ホラーバック)

パレートの法則を当てはめる

マーケットプレイスのなかでは、自国の大手モールへの出店から始めるのが、ほとんどのブランドにとって最も理にかなっています。

私は、ここで常にパレートの原則を適用します。現実には、1つのマーケットプレイスが収益の80%を占めることが予想されます。米国では、Amazonから始めてその後、Walmartに拡大することを意味します。(ホラーバック氏)」

パレートの法則とは、多くの結果について、20%の要因から80%の結果が生まれるというものです。

Amazonで全売上げの8割を占めるケースも

クッキーカッターの製造・販売を手がけるAnn Clerk Cookie Cuttersのトム・ファンク氏(eコマース担当ディレクター)は、「Amazonは当社が展開する販売チャネル唯一のマーケットプレイスで、おそらく全売上の約80%を占めています」と話します。 

ファンクス氏によると、Ann Clerkの全売上の30%は、オーストラリア、日本、イギリス、アラブ首長国連邦など、消費者がマーケットプレイスにアクセスできる米国外17の市場経由です。

対照的に、ギフト商品のブランド「Just What You Need」を販売している タミカ・リッチー 氏は、eBay(Digital Commerce 360発行 オンライン マーケットプレイス データベースで第5位)Etsy、Amazon など複数のマーケットプレイスで検索、広告用に商品を最適化しています。

大手小売事業者の動き

大手の小売事業者がマーケットプレイスをどのように見ているかを考察することは、非常に有益なことです。このデータによると、ほとんどの小売事業者はマーケットプレイスを利用する価値があると考えています。

米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』の分析によると、売上トップ1000位の小売企業と、 2000 位~3000位の小売企業の半数以上が、マーケットプレイスで販売を行っています

米国のEC売上上位1000社のうち各マーケットプレイスで販売している割合(出典:『Digital Commerce』の北米EC事業トップ1000社データベース)
米国のEC売上上位1000社のうち各マーケットプレイスで販売している割合(出典:『Digital Commerce』の北米EC事業トップ1000社データベース)

米国最大の小売事業者にとって、Amazonは自社に利益をもたらす企業でもあり、圧倒的な強者でもあります

Amazonは、米国最大のオンライン小売事業者であると同時に、米国を拠点とする最大のオンラインマーケットプレイスです。つまり、他のトップ小売企業にとって、競争相手にもマーケティングパートナーにもなり得るということです。

しかし、マーケットプレイスで販売している企業の割合に関するデータは、競合リスクにもかかわらず、米国のほとんどのトップ小売企業が、Amazonのマーケットプレイスでビジネスを行うことを望んでいることを示唆しています

さらに重要なのは、マーケットプレイスで販売する小売事業者は、そうでない小売事業者に比べて、総合的にEC売上が高い伸びを示しているというデータです

米国のEC売上上位1000社のマーケットプレイス販売の有無別EC売上成長率(出典:『Digital Commerce』の北米EC事業トップ1000社データベース)
米国のEC売上上位1000社のマーケットプレイス販売の有無別EC売上成長率(出典:『Digital Commerce』の北米EC事業トップ1000社データベース)

しかし、Amazonでの販売を選択した小売事業者では、大きく異なる戦術を展開することが多いようです。

たとえば、Similarwebの調査によると、Nikeは2019年にAmazonでの直接販売を停止しました。その決定前の2019年第3四半期(2018年12月-2019年2月期)、AmazonにおけるNikeのファーストパーティセラー(1P)の売上高は、同サイトでのNikeの全販売の約36%でした。

これに対し、Johnson and Johnsonは、1Pの販売をすべて第三者(3P)であるPharmapacks.comに委託。これにより、Amazonでの販売メリットを享受しながら、ブランドマネジメントや運営を効果的に第三者に委託することができました。

ニッチなマーケットを見つける 

小売事業者のなかには、自社商品のために特定のマーケットプレイスタイプ、つまりニッチマーケットプレイスを検討したいと考える事業者がいるかもしれません。

ニッチマーケットプレイスとは、特定のカテゴリーで販売する非量販店型のマーケットプレイスのことです。オンラインマーケットプレイストップ100位のなかには、46のニッチマーケットプレイスがあります。 

その例としては、以下のようなものがあります。

  • Houzz(オンラインマーケットプレイス17位):家庭用品や家具を販売
  • Choron24(同29位):ドイツに本拠を置く宝飾品のマーケットプレイス
  • Drizly(同41位):地元の小売店からお酒を配達する

最新のニッチマーケットプレイス

最新のニッチマーケットプレイスは、中古の楽器や機材を扱うマーケットプレイス「Gear Exchange」です。親会社であるSweetwaterのウェブサイトで新しい楽器の販売を促進することを主な目的の1つとする、珍しいビジネスモデルを持っています。アンディ・ロス副社長はこう言います。

これは確かな成長戦略です。sweetwater.comが新商品で知られているのと並行して展開される、ある種パラレルワールドのようなものです。

Gear Exchangeのキーポイントは、売り手がSweetwaterのギフトカードという形で支払いを受ければ、機材の販売に伴う手数料を回避できることです。 

その商品を販売した金額の100%を受け取ることができ、あなたはそれをSweetwaterギフトカードに入れ、そのサイトにある何百万もの商品のいずれかでそれを使用できます。これが購買力の向上です。これこそ、最も費用対効果の高い販売・購入方法なのです。Sweetwaterは、活発な新商品販売者と活発な中古商品販売者の市場を結びつけています。そのつながりがユニークなのです。(ロス副社長)

魅力的なマーケットプレイスを探す 

最終的に、マーケットプレイスを選択することは、ブランド自身にしかできない決定です。そしてそれは、ブランドのビジネス全体にとって何が有効で何が有効でないかを知ることに帰結します。

Paper MartはAmazonから離れたかもしれませんが、マーケットプレイスの世界を完全に放棄したわけではありません。 

「Walmartのマーケットプレイスには残っています」とマクガイア氏は説明。「法外な手数料を取られることもないようです。それに、その方が私たちには都合がいいんです」

重要なのは、Paper Martが4年前にWalmartのマーケットプレイスに参加したのは、そこで商品が転売されていなかったからだということです。

自分たちの顧客と競合しない場所が必要でした。そして、Walmartだけで買い物をする新しい顧客を見つける、まったく新しい機会になりました。自社ブランドと自社商品を展開していますが、我々だけがWalmartのマーケットプレイスで独占的に販売しています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

【コールセンター売上ランキング】35社中23社が増収。人材育成は「研修内容の充実化」「オンライン化」が進展 | 通販新聞ダイジェスト

3 years 6ヶ月 ago
通販新聞者はコールセンター事業を手がける企業の2021年度売上高を調査。上位35社の合計売上高は1兆3230億3400万円で、20年度に比べ4.3%増加した

通販新聞社はこのほど、コールセンター事業を手がける企業の2021年度売上高を調査した。上位35社の合計売上高は1兆3230億3400万円で、20年度に比べ4.3%増加した。35社のうち増収企業は23社。通販企業からの業務受託が増えたほか、新型コロナウイルス関連など公共系の業務も前年度と同様に増加したとこともあり、業績を伸ばした企業が多く見られる。

1位のトランスコスモス、2位以下に2000億円以上の差を付ける

コールセンター売上高ランキング35社の売上階層別状況や注目企業について見ていく。

通販新聞 コールセンター売上高ランキング
コールセンター売上高ランキング

1位はトランスコスモス。売上高は3540億8500万円(収益認識に関する会計基準を適用したため増減率は未記載)で、2位以下に2000億円以上の差を付けた。DXパートナーとして企業の経営、事業の変革を支援するDECサービス・BPOサービスの展開に加え、社会インフラとしてコロナ禍で政府・自治体・民間企業が推進する諸政策に関連する業務支援を行い、受注の増加につなげたという。

2位はベルシステム24ホールディングス。スポット需要や既存継続案件の売り上げが拡大したほか、伊藤忠商事など株主企業との協業強化によるシナジー案件も堅調に推移したことで増収になった。4位のりらいあコミュニケーションズは、一部業務の終了や縮小の影響で減収となった。

専門性向上、既存クライアントの拡大で2倍以上増収した企業も

300億円以上の売上規模となる5~11位の企業では、5位のNTTマーケティングアクトProCXは4月に事業継承したNTTマーケティングアクトの実績となる。NTTマーケティングアクトは昨年7月に一部事業をグループ会社へ引き継いでいた関係で24.7%減になった。

6位のTMJはコロナに関連した自治体の業務が20年度に続き継続したほか、大手の既存クライアントの業務も順調に拡大して売上高が伸長した。

9位の日本トータルテレマーケティングは134.0%増と2倍以上の売上実績になった。コロナ関連のスポット業務を取り込んだほか、既存クライアントで健康食品や化粧品、アパレルなどの通販業務が拡大。さらに博報堂グループとの協業によるシナジー案件も堅調に推移したという。

11位のビーウィズは、コンタクトセンター・BPOサービスで「ライフライン」「金融」「流通」「情報通信」をターゲットとし、専門性を高めて各業界に必要とされるサービスの企画や提案力の向上、品質の向上を図ることで順調に受託数を伸ばした

コロナ禍で案件増加、増収につながる

200億円台の中堅と言える階層の企業では、12位の日立システムズはコロナ禍の投資削減による大口案件の売上減少で減収になった。15位の富士通コミュニケーションサービスは減収となったが、ここ数年、収益性を重視した事業に取り組んでおり、利益面で成果を挙げているという。

17位のキューアンドエーはグループ売上高(ディー・キュービック、ランゲージワンを含む)が0.6%増。コロナ対応による自治体からの案件が増加したほか、DX化推進でのトータルサポートや営業支援業務の提供も拡大した。

売上高100億円台の企業では、19位のかんでんCSフォーラムが1.8%増。グループ企業向け以外の外販が10億を超える実績になり、そのうち通販企業向けも伸びを見せた。

20位のWOWOWコミュニケーションズは6.2%増で、コロナ関連業務の受託やデジタルマーケティング業務で増収につながった。

新規クライアント、大規模案件受託で2桁増企業多く

100億円未満となる21位以下は、9社が2桁の増収を果たした。通販企業からの受託が大半となる28位のエン・コンシェルは、新規クライアントの営業強化とアウトバウンド業務拡大から増収。公共案件も増加した。

29位のベルウェール渋谷は、官庁や自治体などからコロナ関連をはじめとする公共系業務の受託が増加。一般企業向け業務においても広い業種の新規クライアントから数多く受託するなどで、2桁の伸びにつながった。

33位のアイ・エヌ・ジー・ドットコムは、健康食品や化粧品の通販コールセンター業務の案件が増えたほか、コロナ関連の予約コールセンターなどで売り上げを伸ばした。

34位のTACTは21年1月以降、コロナ感染者数増加に伴い緊急事態宣言が長期化、それによる事業者向け給付金手続きのコールセンター、バックオフィス業務の大規模案件を受託。また、コールセンター自動応答サービス「AIコンシェルジュ」が通販企業や公共インフラ企業での活用が始まったことも増収に寄与した。

研修内容の充実化、オンライン化が進展

コールセンターの主役と言えるオペレーター、スーパーバイザーといった人材の育成にコールセンター事業者が一層注力するようになっている。仕事に魅力や関心を抱かせていくことが、その成果にも直結するだけに、研修や教育制度の整備・充実化は欠かせない。一方、コロナ禍にあって研修のオンライン化の動きも大きく進展している。注目コールセンター企業の人材育成の最新動向を見る。

21年度に新たな研修体系導入、キャリアプラン描きやすい体制に

りらいあコミュニケーションズ 人事本部長 黒澤慎悟氏

通販新聞 りらいあコミュニケーションズ 人事本部長 黒澤慎悟氏
りらいあコミュニケーションズ 人事本部長 黒澤慎悟氏

当社の研修は、大きく2つの体系に分類できる。1つはオペレーション、つまり実際にサービスを提供するための「りらいあオペレーションスクール」という研修体系。もう1つは正社員向けの「りらいあカレッジ」であり、オペレーションに加えてビジネスの基礎的な知識やマネジメントについて必要な研修を行っている。

「りらいあオペレーションスクール」では、オペレーターからセンターのマネージャーまでを対象としたそれぞれのコースを設けている。入社したオペレーターからセンター運営を担うマネージャーまでの教育を体系化した教育プログラムである。

通販新聞 りらいあオペレーションスクール カリキュラム
「りらいあオペレーションスクール」のカリキュラム
(画像は編集部が「りらいあ」サイトからキャプチャし追加)

以前は「SV学校」と称しスーパーバイザー(SV)向けの研修プログラムは用意していたが、これはSVやマネージャーなどの管理者向けに特化していた。つまりオペレーターはオペレーター、SVはSV、マネージャーはマネージャーという形で別々に整理していた。しかし、当社でマネージャーとなる人材はオペレーターで入社し、リーダー、SV、そしてマネージャーとステップアップしていくケースが多い。つまり長期的に活躍する人材が大変多い職場となっている。

長期的に働けて、キャリアプランを描きやすい環境を構築

企業にとって長期的に働ける環境を整えることは重要なことであり、それには教育体系が大いに関連する。そこで、教育環境をしっかり整備し、個々の能力を引き出しながら活躍してもらうため、以前の断片的だった教育体系からの改革に着手し、ようやく前期に「りらいあオペレーションスクール」として体制が整った。

この体制によって実際に働いていただく従業員がキャリアプランを描きやすくなった。最初にアルバイトで入社して実際に働いてみたら「面白そうじゃないか」と関心を高めてもらい、そしていろいろなことにチャレンジしていこうという好奇心を強めていくようになり、その思いにも応えられるよう体系を提示できるようになっている。

オペレーターからSVへキャリアアップする場合、まず「SVコース」の研修を受講してもらうことなる。ここで管理者としての基礎をしっかりと学んでいて、実践上でもきちん対応できるということがSVへの登用条件のひとつとなる。それに加え、スキルや技術面だけでなく、多くの人たちと仕事をしていく立場になるので、倫理観や人間力というような面なども確認して、総合的に判断していくことになる。

SVコースの研修内容は多岐にわたりボリュームもあるが、「基礎」と「応用」で構成され、段階的に学べるようになっている。

人材マネジメント観点でのカリキュラムでは人に接する態度、目標設定の仕方、面談の仕方などが組まれている。加えて、オペレーション実務に関わる研修やマニュアルの作成方法、センターのKPI管理などテクニカル面の研修も網羅している。また、法規制について、特商法や各種関連法令、労務面の法令についても学ぶ。

テーマごとの研修を実施、所属・エリアを問わず教育を受けられる

このほかに、さまざまな部署が個別に実施する研修もある。たとえば、DX戦略本部が提供する新たなサービスに関する研修、法務部門が提供する契約関連などの研修、人事から提供する面談研修(部下との個別面談に関するもの)など。テーマごとに提供しているので、本人が希望する研修を選んで受けることができるようになっている。

さらにSVの次のステップとなるマネージャーには、「マネジャーコース」を用意し、組織マネジメント力と業務責任者として求められるスキルを身につけられるようになっている。

当社の「りらいあオペレーションスクール」は、オペレーション現場で必要な教育を必要なタイミングで提供し、所属やエリアを問わずに同質の教育を受けられるのが特長である。

また、キャリアの変遷に応じ計画的に従業員の成長をサポートすることで、多様な人材が長期的に活躍し、結果として企業価値を高めていくことをめざしている。

現場の実践研修重視、リーダーSV教育の改善を

トランスコスモス デジタルマーケティング・ECコンタクトセンター統括デジタルカスタマーコミュニケーション統括 人財開発本部 本部長 中尾順子氏

通販新聞 トランスコスモス デジタルマーケティング・ECコンタクトセンター統括デジタルカスタマーコミュニケーション統括 人財開発本部 本部長 中尾順子氏
トランスコスモス デジタルマーケティング・ECコンタクトセンター統括デジタルカスタマーコミュニケーション統括 人財開発本部 本部長 中尾順子氏

トランスコスモスは全国に数多くのコンタクトセンターを有し、コミュニケーター(オペレーター)とスーパーバイザー(SV)に対しての教育は現場で行うことを基本としている。ただ、基礎となる部分についてはコンタクトセンター部門で統一した研修を用意している。

リーダーやSVの育成では、独自の認定制度を実施している。今期から注力しているポイントでもあるのだが、当社のノウハウに基づくワークブックを活用した新たな取り組みを行っている。これまでも認定制度自体はあったが、より現場でOJTをしながらリーダーやSVの役割を学んだ上で、認定、登用する制度に変更した。

OJTを中心にしたワークブックによる教育は、抜けや漏れのないようにトレーニングをできるようにしているのが大きな特徴となる。全国各センターのトレーニング担当者がリーダーやSVを育成した上で、認定、登用していく制度となっている。

以前は、上司がリーダーやSVの認定研修を受けるよう勧めて、一定の研修後に認定を受けたものの、現場からはあまり実践的でないという声も少なくなかった。それは全体研修でリーダーやSVの認定希望者を集め、その後の試験で合格者を認定していたためだった。研修に頼った教育だけでなくより現場で実践に即して教育していく方が、最善と判断した

リーダーとSVの違いは、50人程度が在籍するコンタクトセンターを例にすれば、7~8人あるいは10人でチームを構成するが、そのチームを見るのがリーダーであり、さらにそのチーム2~3単位をまとめて管理するのがSVの役割となる。

リーダーは基本的にメンバー1人ひとりのエスカレーションを受けて、内容をチェックしたり、シフト管理だったり、今週の運営をどうしていこうかというところを考えていったりといったことを行う。一方、SVは全体の呼量を管理したりと、もう少し長いスパンでの観点からの業務施策や育成などを担当する。

顧客体験を重視し、クライアント企業に「何ができるか」を考え行動する

いずれにしても、リーダーやSVに求められているのは、事業ミッション、つまりクライアント企業のミッションを理解して、それに沿った運営を行っていくこと。そのために、センターごとにクライアント企業のビジョンや、ありたい姿を把握した上で、我々がどうあるべきかを考えて行動していこうという文化のようなものを作っていくことが重要になると考える。

それは、まさにリーダーやSVがそのような思いを抱きながら行動していくことで、全チームで共有できるものでもある。その意味では、より重要なのはスキルアップというよりも、マインドをどのように持ち、クライアントに向けて何をできるかということを能動的に働きかけるようになることとも言えるだろう。

この点は現在、非常に注力している。教育という面もあるが、カルチャーを浸透させるということをより重視している。

昨今、コンタクトセンターは従来のように問い合わせを受けて対応していくということだけではなくなっている。そして人以外の対応も受け入れられるようになり、特にEC・通販の企業はそうだろうと思うが、顧客体験の部分を重要視している。コンタクトセンターの顧客の声を顧客体験向上に活かしていくことが非常に大事な要素と考えている。

そこでDX化という点から、コミュニケーションチャネルがデジタル化していき、電話だけでなくてソーシャルネットワークだったり、チャットだったり、いろいろなチャネルで応対できる体制が必要になる。私どもはチャットの認定制度「チャットオペレーション事務能力認定」も2年前にスタートしている。この認定を通じて、チャットオペレーションでの「お客さま満足向上」と「上質な顧客体験づくり」を進めている

アウトバウンド人材育成に着手、DX人材育成とともに差別化策に

かんでんCSフォーラム ソリューション部デジタルイノベーショングループ部長 平田和義氏

通販新聞 かんでんCSフォーラム ソリューション部デジタルイノベーショングループ部長 平田和義氏
かんでんCSフォーラム ソリューション部デジタルイノベーショングループ部長 平田和義氏

当社は昨年、アウトバウンドに特化したセンターを新たに設置した。通販向けアウトバウンド業務などを強化するのが狙いだが、それに伴いアウトバウンド人材の育成も行っていくことにした。新規客の獲得が難しくなっている状況下、休眠顧客に対し再度アプローチしようという需要が高まっていることにも対応できるようにしている。

アウトバウンド業務自体は従来から展開していたが、社内に特別なプログラムを用意していなかった。適性のある人材をアサインして配置していた。そこで、アウトバウンド人材育成に向け、昨年6月からプロジェクトとして準備に取り組み、今年の春から育成プログラムとしてスタートさせている。成果がこれから期待できる。営業上の訴求手段としてもアウトバウンドへ注力することで、売り上げ拡大につなげていく。

一方、デジタル・AIに関連して、ボイスボット、音声認識、音声解析に注力している。通販受注を自動化することができるボイスボット「レオカニ」は音声の認識率は97.4%という高精度を誇り、またわかりやすい料金体系の設定という特長がある。24時間365日の受注業務を行えるなどのアプローチを行っていく。3月下旬から正式に提供をスタートしている。

通販新聞 かんでん レオカニ
ボイスボット「レオカニ」の特徴(画像は編集部が「かんでんCSフォーラム」サイトからキャプチャし追加)

音声認識であってもオペレーターと同じ通話時間で可能であり、後処理も一切不要となっている。有人と比較して費用対効果に優れ、ライトプランでは1時間当たり33円で済む。

DX人材は素養のある未経験者を採用、育成

このデジタル・AIのカテゴリーにおける人材育成も強化。開発と分析のできるメンバーを10人増員中である。DX人材は、未経験者を採用して育成している。現在のメンバーも経験なしの段階から育成してきた。

我々が行うのは、コーディングやセッティングが主であり、音声認識のエンジンを開発するのとは基本的に異なる。その音声認識のエンジンをチューニングすることであったり、パブリッククラウドサービスの設定作業を行うことが主な任務になる。初心者であっても元々素養があるような人材は半年程度で業務が行えるようになる。

そのような人材を採用する際に育成できる人材かどうかを見極めるノウハウも必要となり、これまでの経験が生きている。データベースを扱う素養のある人材などだが、その素養に加えて、コールセンターでの業務経験もあった方が良い。なぜかと言うと、エンジニア目線だけでなく、現場の目線があるとよりブラッシュアップすることに役立つ

パブリッククラウドの販売も行う

このようなDX人材に加えて、パブリッククラウドの販売も行っていくことが決まり、こちらも自社で育成してきエンジニアが活躍できる業務となるだろう。

パブリッククラドはジェネシスクラウドサービスのBPOパートナーとして「ジェネシスクラウドCX」の販売を手掛けていくことになった。BPO事業者としての販売は当社が初めてとなる。当社は2016年の初期からのユーザーであり、構築ノウハウを蓄積している。

自社のエンジニアがユーザー視点で理解しているところが強みとなる。構築ノウハウを社内で蓄積しており、そのノウハウを活かして提案していけると考える。自社のエンジニアを活用して、実際に現場で使っているのでユーザー視点で使い方を理解している。ベンダー側の視点と異なる提案が行える。「レオカニ」もジェネシスクラウドベースで構築している。センターを構築するノウハウを加味して拡販していきたい。外販しようとなると皆のモチベーションが上がると考えている。

内製講座でSVを育成、一昨年から認定制度もスタート

ビーウィズ 執行役員 Chief Quality Officer 仲江洋美氏

通販新聞 ビーウィズ 執行役員 Chief Quality Officer 仲江洋美氏
ビーウィズ 執行役員 Chief Quality Officer 仲江洋美氏

私は品質マネジメント部の部長も兼任しているが、その品質マネジメント部が担っているのが主にSV教育であり、そして、SVの育成に関する環境が十分に整備されているのが当社の特長と言える。アウトソーサー企業として各現場でのオペレーター育成の質を高めるために、SVがオペレーターを育てる力を磨くことに重きを置いている制度設計となる。

SV向けには20講座ほどを用意している。すべて内製の講座であり、オリジナルの教材を用意している。クレーム対応などは研修事業会社でもお持ちと思うが、一方で、SVに特化したスキルであるエスカレーション対応に関する研修などは、自社でのノウハウに基づいて考案してきた。

エスカレーション講座やトークスクリプト作成講座、業務フロー作成講座、KPIに関する講座などSV特有の講座については、創業当初から22年間にわたり作り上げ、現在も毎日何かしらの講座を実施するなど定着している。

このように取り組んできたのは、SVがそれまでに積み上げてきた現場のノウハウを言語化しようという試みが元になっていると言える。現場のSVの声を我々の部門がドキュメント化していくというような作業を行って作り上げた。今でも新しい講座を作る際には現場のSVらの声が重要な要素になっている。

一昨年から「初級SV認定」「中級SV認定」を設けた。SVとして1人前に仕事ができるのが初級SVで、中級になると自主的に改善活動を行えるなど、そのような制度設計になっている。

1年半で初級、3年で中級をめざしていただく。講座の内容は、中核となるSVとしての心構え・立ち居振る舞いといったような研修の場合は、丸1日コースとなるが、現在はオンラインで受講できるようにしている。コロナ前は全国8都市で各エリアのメンバーが集合して講座を設けていた。コロナ後は、1日がかりの講座もオンラインで受けられるようにしている。

eラーニングや専門コースも設置

一方でエスカレーション講座やクレーム対応講座など単独スキル講座の場合、講義と実践があり、講義についてはeラーニングあるいは講師のリアルタイム講義から選べるようにしている。選択肢を増やすことで、多忙といわれるSVでも受講しやすいようにしている

そもそもコロナ前においても、核となる研修は現地で行っていたほか、テレビ会議システムを活用し、全国中継も行っていた。そのためオンライン授業については慣れていた。ただ、当時はzoomやTeamsといったオンライン会議システムが普及していなかった。テレビ会議システムと違って、オンラインは1人1人それぞれの顔が映し出され、講師も全員の顔を見て研修できるメリットは大きい。

中級SVの先は専門性の高い研修を用意している。「総合マネジメント」や「QA(品質保証)スペシャリスト」、「マーケティング」、「BPOマネジメント」などで、QAを専門とする人もいれば、通販業務向けに用意したマーケティング領域などに興味を抱く人もいる。これは受講しただけでは合格とならず、レポート提出などが必要になる。

専門コースはスタートして1年で、数人が受講するものもあれば20人が受講しているコースもある。何度か講師とレポートを通じてやり取りをするなかで、専門性を身に付けていく。

多様な応対が行える人材を、自ら考えCX向上に貢献

富士通コミュニケーションサービス コーポレート本部 CSL University 統括部長 松本祐一氏、姪川真巳子氏

通販新聞 富士通コミュニケーションサービス コーポレート本部 CSL University 統括部長 松本祐一氏と姪川真巳子氏
富士通コミュニケーションサービス コーポレート本部 CSL University 統括部長 松本祐一氏(右)と姪川真巳子氏(左)

富士通コミュニケーションサービス(略称=CSL)において人材育成を担当する「CSL University(CSLユニバーシティー)」は、独立した部署として約20人体制で運営している。前身は2006年に立ち上げた「CSLカレッジ」で、19年にCSLユニバーシティーへと改組しカリキュラムなどを引き継いで業務を行っている。コンタクトセンターにおいて従前と比べ幅広いクライアントを対象とするようになったため、現部署は基本的なスキルの習得に留まらず、多様な目的での人材育成をミッションとしている

主な取り組みに、電話応対トレーニングやスーパーバイザー(SV)の養成・認定がある。当社では新人受入れの際に研修を実施しているが、新人といっても中途採用者と新卒社員の2タイプあり、それぞれに適応するカリキュラムを提供している。

毎月実施しているのが入社時研修であり、最低限必要となる電話応対のスキルを習得してもらう内容となる。横浜と九州の2拠点で対応するが、横浜ではコロナ禍でオンライン研修も行うようにした。一方、新卒社員向けには4月より1か月間、社会人の考え方やマナーの習得などの研修を行っている。

入社時以外においても先を見据えキャリアアップのための研修も設けている。電話応対に限らず、ビジネスに必要なエクセルの使い方、さらにハイスキル習得のための研修も用意している。

知識を持ち寄ってシェアするワークショップ型研修を実施

いずれの研修とも受講して終わりではない。研修スタイルも変化しており、知識面においては、もはや自分で調べることができる時代であり、逆に言えば講師がいても話を良く聞いていないというケースがあってもおかしくない。

そこで、どのように能動的に学んでもらうかを考えていかないと、研修の時間が双方にとって無駄になってしまう。講師と受講者という関係での研修だけでなく、参加型、つまり知識を持ち寄ってシェアしていくようなワークショップ型研修を取り入れている。“研修=集合して実施”というスタイルでないものが必要になっている。

知識をインプットするような研修を会社としてどれだけ用意するのか、初心者はある程度共通の研修で良いが、一定の経験や知識をもっている人材は求めるものが多様である。インプット系の研修と人が教えるものとのバランスを急いで整えなければならないと考えている。

ライブチャット対応向けの研修もスタート

また、昨今はノンボイス系の業務も増えている。いわゆるコールセンター業務に限定せず、さまざまな業務への対応も必要となり、そのための研修にも注力している。メールに関しては従来から行っているが、ライブチャット対応向けの研修も始めた。業務の品質アップに向け、まずは基本編を提供している。当社はCXをテーマに掲げているので、その概略を理解する研修も実施している。

全社での研修の受講状況は、20年度が約4500人(およそ半数が正社員)のうち、3773人だった。研修のオンライン化を進めていることで1000人程度増加した。目標としては正社員の場合、1人当たり年2回以上を掲げている。

今年度はオンライン化したものを、いつでも閲覧できるように動画化を進めていく考えだ。受講タイミングの合わない人がいつでも研修できるようにする。オンライン研修はコロナ禍以降、そのニーズが高まっている。

当社では、先の見えない時代のビジネス環境の中、“CX”推進を強化している。相手のリクエストにしっかり対応するということはもちろんだが、それ以上に自分自身で相手の見えない部分を想像し、ベターを考えられる人材の育成が重要と考える。このままで良いのかという“問いかけ”を常に発し、また、この仕事で誰が喜ぶかを意識することが望まれる。すべての人がこのような問いかけができるようになれば、それが強みになるはず。

現場とSVで情報共有、ベテランのスキルが最高の手本に

アイ・エヌ・ジー・ドットコム 代表取締役社長 澤田英士氏

通販新聞 アイ・エヌ・ジー・ドットコム 代表取締役社長 澤田英士氏
アイ・エヌ・ジー・ドットコム 代表取締役社長 澤田英士氏

当社では、管理者の能力を見極めながら工夫して人材を育成する仕組みがある。たとえばスーパーバイザー(SV)は、管理者としてオペレーターの教育業務をはじめ、トークの台本や準備資料を作成したり、データ分析といったさまざまな作業を行っている。

以前はこれをチームのSVが1人で行っていたが、SV個人にも得意・不得意の分野がある。そこで、SVそれぞれが持つ得意な分野を中心に担当してもらい、管理業務を回せるようにしている。

そして、外部の動画研修も活用しており、コミュニケーションやビジネス基礎力・マナーなど、スタッフのレベルに応じてカリキュラムを決めて、受講してもらうようにもしている。現在は業容拡大のため、中途も含めて毎月オペレーターの採用活動を行っている状況。オペレーターのなかには(異業種からの)転職者もいるため、こうした研修から学べたことは多いとの反応があった。

また、当社の場合、ベテランで年配のオペレーターが揃っており、関西を拠点にしていることから、その地域柄、トークスキルの高い人材が多いことも特徴となる。キャリアもあるため、言われたことをただやるだけではなく、成約に上手くつながった応対の流れなどを積極的にSVと情報共有してくれる。オペレーターとSVの距離が近くて話しやすい環境ができているからでもあるが、やはり、彼女たち自身が現場で良い見本となってくれるのは大きい。

日本化粧品検定、通販エキスパート検定などの取得を推進

そのほか、顧客対応のスキルを上げていくという点では、以前からオペレーターに対して日本化粧品検定や毛髪診断士、通販エキスパート検定などの資格を取得するよう声掛けを行っている。その結果、化粧品検定などは徐々に社内での有資格者が増えており、今では、国内に4つあるすべての拠点で資格者がいる状況。

関連して、医薬品の通販市場が拡大していることから、薬剤師を雇用してコールセンター業務で専門的に対応できる仕組みをこの秋から進めていく予定。

今年度の全社的な取り組みとしては、7月からタレントの藤原紀香さんをホームページや販促物などに起用している。著名人を使って会社のブランドイメージを強く打ち出していき、会社を知ってもらうという狙いがある。

また、拠点については、今年の秋に大阪の本社近くに新センターを開設する予定。コロナのこともあるので、(有事の際に)近くに拠点を持つことでスタッフの補充などもしやすくなるのではないだろうか。

24時間対応、シニア層に特化したリサーチ業務を展開

並行して、24時間対応の案件にも力を入れていく。他社のコールセンターでは夜間の稼働を縮小しているケースもあるが、先ほど話した新センターでは大手テレビショッピング企業の案件を24時間対応で受託することが決まっている。今後も夜間の案件対応は積極的に取り込んでいく考え。

そのほかにも、2020年に産経新聞社との合弁で、市場調査など行う産経リサーチ&データを設立し、シニア層に対するリサーチ業務を展開している。これは産経新聞グループが手がけるイベントや展覧会、ネットサービスの利用者などから集めたシニア層が母体の会員約40万人のデータベースを活用しているもの。

これまでにも、通販企業が商品モニター企画で利用されたり、通販サイトに掲載する「顧客の声」を集めたり、パッケージカラーを選定する際の判断材料とした事例などがある。新聞社との取り組みであるため信頼性もきちんと担保しながら、シニアに特化したリサーチが行えることを強みにしている。今後も、様々な形で通販企業向けの提案に力を入れていく考え。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

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創業1805年の老舗和菓子「船橋屋」のファンとの共創ブランディング&SEOにつながるコミュニケーション設計を学ぶ【全22講演のECイベント9/15の見どころ】

3 years 6ヶ月 ago
顧客満足と企業利益を継続的に高めるための知見を聞ける! 全22講演すべて無料で視聴できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」を9月15日(木)・17日(金)の2日間にわたって開催

9月15日(木)・16日(金)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」では、船橋屋、ビームス、オルビス、オイシックス・ラ・大地、北の達人コーポレーション、ユナイテッドアローズといった有名企業が登壇。

「『顧客』を『個客』に変えるデジタル戦略」「ファンづくりの秘訣」「LTVマネジメント」「デジタル時代の『ブランディング』『ファン作り』」などのテーマについて、企業の責任者などが講演します。ECサイトを運営する企業のみが参加できるイベントで、22講演すべて【無料】で視聴できます。

まだお申し込みをしていない方のために、22講演のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2022夏

見どころ②創業1805年の老舗和菓子「船橋屋」に学ぶファンとの共創ブランディング

くず餅の製造・販売で知られる船橋屋の創業は1805年。くず餅に含まれる乳酸菌を活用したサプリメントやドリンク、化粧品の販売など、老舗の伝統を受け継ぎながら新規事業にも積極的に取り組んでいます。
14:00~14:45 KA1-4 ゼネラルセッション

ファンに愛され売上を伸ばし続ける秘訣はファンベースという考え方。ファンを基盤に経営やマーケティングを行う体制を築いています。

その老舗の和菓子屋がネット通販とSNSを活用し、どのようにファンとコミュニケーションを取り、ファンと共にブランドを創り続けているのか。その取り組みなどを解説します。

株式会社船橋屋 通販事業部 部長 川妻 智彦 氏
株式会社船橋屋 川妻 智彦 氏
2006年船橋屋入社。くず餅職人や生産管理部門を経験したのち通販事業部を立ち上げるタイミングで責任者となり8年目。当部署ではHPやECサイトの運営から受注・梱包出荷までを管理。Webマーケティング、DM施策、定期購入、CRM、バックオフィス改善などの取り組みをする一方で、全社の中期経営計画やマーケティング戦略も牽引。「ファン一人ひとりと向き合う通販戦略」で自社ECサイトの売上を着任当時から7.3倍に伸ばした。
株式会社船橋屋 広報室 室長 月岡 紋萌 氏
株式会社船橋屋 月岡 紋萌 氏
2019年新卒で船橋屋に入社。販売部経験後、広報へ異動となり3年目。年間300件もの取材対応やメディアリレーションを行う。ファンとのコミュニケーションを軸としたTwitter運用は2年間でフォロワー5000人から7万人超に。くず餅の日やファンネーム#フナバシストという用語を生み、ファンの口コミ強化にも繋がっている。他企業との共創施策も行い、会社全体のブランディングに幅を広げる。
元祖くず餅船橋屋公式通販ショップ https://www.funabashiya.jp/より

見どころ③ 流入が取れてもコンバージョンしない!を解決する「SEO×コミュニケーション設計」

増えつつあるコンテンツマーケティング。BtoBやECサイトでもオウンドメディアやコラムを運営しているサイトをよく見かけます。
14:00~14:45 KB1-4 ゼネラルセッション

ただ最近「記事で流入は取れるけど、リード獲得できない、CVにつながらない…」というお悩みをよく聞きます。記事で情報収集したユーザーはすぐに離脱します。またよくある一律「お問合せ」に誘導している記事から問い合わせをするでしょうか。

SEOで獲得したトラフィックをどうコンバージョンまでつなげていくか、コンテンツマーケティングの次の打ち手について、対談形式で2人のスペシャリストがお話します。

アユダンテ株式会社 SEOチーム SEOコンサルタント 江沢 真紀 氏
アユダンテ株式会社 江沢 真紀 氏
アユダンテ株式会社 江沢 真紀 氏 アユダンテの創業メンバー、SEOは2001年から。『できる100ワザ SEO&SEM』『いちばんやさしい新しいSEOの教本』などの著書を執筆。現在ネットショップ担当者フォーラムにて「EC事業者のためのSEOと広告の話」の連載中。
株式会社A-can 代表取締役 白砂 ゆき子 氏
株式会社A-can 白砂 ゆき子 氏
映像コンテンツプロバイダー・化粧品メーカーECでのWebディレクション・マーケティング担当を経て、コンサルタントに。20社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計を行った経験を持つコンテンツマーケティング専門家。2018年5月に独立。検索ユーザーに寄り添うコンテンツ設計を得意とする。株式会社FaberCompanyでもシニアコンサルタント、MIERUCA機能・情報設計、ディレクターとして活動中。
ネットショップ担当者フォーラム 2022夏

「ネッ担 Meetup vol.2」(オンライン懇親会)を開催!

9月15日(木)18:30~20:30に、先着100人限定で、登壇者や参加者と情報交換ができるオンライン懇親会を実施。参加賞や豪華賞品(ソーダストリーム、化粧品セット、家電製品など)が当たるプレゼント抽選会も開催します!

ネットショップ担当者フォーラム2022夏 ネッ担Meetup オンライン懇親会

明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ビームスによるファン作りの全貌など全22講演のECイベント【9/15の見どころ】

3 years 6ヶ月 ago
顧客満足と企業利益を継続的に高めるための知見を聞ける! 全22講演すべて無料で視聴できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」を9月15日(木)・17日(金)の2日間にわたって開催

9月15日(木)・16日(金)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」では、ビームス、オルビス、オイシックス・ラ・大地、北の達人コーポレーション、ユナイテッドアローズといった有名企業が登壇。

「『顧客』を『個客』に変えるデジタル戦略」「ファンづくりの秘訣」「LTVマネジメント」「デジタル時代の『ブランディング』『ファン作り』」などのテーマについて、企業の責任者などが講演します。ECサイトを運営する企業のみが参加できるイベントで、22講演すべて【無料】で視聴できます。

まだお申し込みをしていない方のために、22講演のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2022春

見どころ① ビームス、ファン作りの全貌 ~「モノ」から「コト」「ヒト」へ、「顧客」を「個客」に変えるデジタル戦略~
11:00~11:45 KA1-1 オープニング基調講演

「モノ」から「コト」「ヒト」へ、「顧客」を「個客」に変えるデジタル戦略について、ビームスの矢嶋氏(執行役員 DX推進室 室長)と、企業のEC/マーケティング関連のビジネスを支援するゼロゼロウエストの大西氏(代表)が解説します。

ビームスでは「公式サイトのオウンドメディア化」「店舗スタッフのメディア化」を推進する一環として、社員1人ひとり自らが情報発信していくことに取り組んでいます。実店舗とオンライン上で共感した「顧客」が「個客」、つまりファンとなってコミュニティを形成、そのコミュニティに対してさらなる情報発信が行われるという循環が生まれています。「モノ」を売るだけではなく、「コト」「ヒト」へと視点を充てることで新たな個客体験を生み出す取り組みとともに、ファンを生み出すビームスの戦略をお伝えします。

株式会社株式会社ビームス 矢嶋 正明 氏
株式会社株式会社ビームス 矢嶋 正明 氏
1998年にビームスのアルバイトを経て入社。店舗販売から内勤カスタマー業務の後、2005年にEC部門を立ち上げ、責任者に就任。EC事業の拡大、店舗とのサービス連携を推進。2016年に自社ECサイトとビームス公式サイトを統合し、ECと店舗のオム二チャネルサービスを構築。2020年に執行役員就任。2021年より現職、全社のDX化を推進している。
ゼロゼロウエスト 大西 理 氏
ゼロゼロウエスト 大西 理 氏
カタログ総合通販・株式会社セシールにてEC事業立ち上げ後、デジタルマーケティング全般に従事。その後、文具メーカー(デザインフィル)、スキンケア通販(新日本製薬)、ファッション雑貨小売(ヌーヴ・エイ)、アパレル(オンワード/グラニフ)など複数の業界にてECを中心にデジタルマーケティング/コミュニケーション/ブランディング/CRM領域のマネジメントなど幅広い領域を担当。2021年9月からフリーランスで企業のEC/マーケティング関連のビジネスを支援している。
ネットショップ担当者フォーラム 2022夏

「ネッ担 Meetup vol.2」(オンライン懇親会)を開催!

9月15日(木)18:30~20:30に、先着100人限定で、登壇者や参加者と情報交換ができるオンライン懇親会を実施。参加賞や豪華賞品(ソーダストリーム、化粧品セット、家電製品など)が当たるプレゼント抽選会も開催します!

ネットショップ担当者フォーラム2022夏 ネッ担Meetup オンライン懇親会

明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ZOZOのコスメ専門モール「ZOZOCOSME」の「ARメイク」、チーク+アイブロウ+アイライナー+マスカラに対応

3 years 6ヶ月 ago

ZOZOは9月6日、ファッションECモール「ZOZOTOWN」上のコスメ専門モール「ZOZOCOSME」で提供している「ARメイク」機能の対応カテゴリーに、チーク、アイブロウ、アイライナー、マスカラの4カテゴリーを新たに追加した。

THREE、hinceなどの22ブランドを新たに「ARメイク」対応ブランドに加えた。今回のアップデートで、2022年4月5日のサービス開始時から対応しているリップとアイシャドウと合わせて、全47ブランドの計6カテゴリー・1800点以上のアイテムを「ARメイク」で試せるようにした。

「ARメイク」は高度なARとAI技術で、鏡を見ながら商品を試すような感覚で「ZOZOCOSME」のさまざまなコスメアイテムを「ZOZOTOWN」のアプリ上で試すことができる機能。商品詳細ページからワンタップで「ARメイク」を起動でき、簡単な操作で自分の顔にバーチャルメイクができる。

ファッションECモール「ZOZOTOWN」上のコスメ専門モール「ZOZOCOSME」で提供している「ARメイク」機能の対応カテゴリーに、チーク、アイブロウ、アイライナー、マスカラの4カテゴリーを新たに追加
「ARメイク」の利用方法

「ARメイク」画面下部の「カラーチップエリア」からワンタップでカラーの切り替えや、「カートに入れる」ボタンからそのままアイテム購入に進むことも可能。また、メイクの濃淡調整、メイクのON/OFF切り替え機能により、実際にコスメアイテムを使用した際の色感やテクスチャーをイメージできる。

「ZOZOCOSME」は2021年3月、コスメ専門モールとして「ZOZOTOWN」上にオープン。厳選ブランド600以上のコスメアイテムを取りそろえている。コスメに特化した検索UIで、ブランド名やアイテム名による検索だけでなく、好みや悩みによる絞り込み検索も充実させている。

このほか、現在「ZOZOCOSME」で取り扱う「ファンデーション」と「コンシーラー」の一部は、ZOZOが独自開発したフェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」に対応。「自分の肌の色」に近いファンデーションの候補が表示されることで、ECにおけるコスメ購入時の課題である「色選び」に関する不安や悩みを解消している。

石居 岳

【読者プレゼント】ノインのオリジナルコスメブランド「sopo」のコスメセットを5名様にプレゼント!

3 years 6ヶ月 ago

ノインが手がけるオリジナルコスメブランド「sopo」のコスメセットを5名様にプレゼントいたします!

「みんなの試してみたかったを叶える」をコンセプトにした、ファミリーマート限定で販売しているコスメ「sopo」。店頭での累計売り上げは160万本を突破し、コスメ愛好家から注目を集めています。

質感、色味にこだわったアイシャドウパレット、一度塗りでしっかり色づくネイルポリッシュ、アイシャドウとアイライナーが1本になったパウダー&ライナーなどのセットです。

コスメセット内容

  • アイパレット:ストロベリーショコラ または スモーキーブルー(限定色)いずれか1点
  • ネイルポリッシュ:パールライラック(限定色) または アクアプール(限定色)いずれか1点
  • パウダー&ライナー:ピーチラムネ 1点
  • カラーマスカラ:モーヴピンク(限定色) 1点
  • リーフレット 1点
ノイン NOIN オリジナルコスメブランド「sopo」 コスメセット
セット内容の一例(画像提供:ノイン)

※カラーはお選びいただけません。

「sopo」の詳しい情報はこちらをご覧下さい。「sopo」がヒットした理由、ノインが運営するコスメECサイト「NOIN」成長秘話も要チェック!

ご希望の方は下記のフォームにご記入の上、お申し込み下さい。締め切りは2022年9月26日(月)午前10時です!

[個人情報の取り扱いについて]

  • メールアドレスには株式会社インプレスからのお知らせを送らせていただくことがあります。
  • 賞品の当選は発送をもって代えさせていただきます。抽選結果のお問い合わせにはお答えしかねます。
  • 当社の詳しいプライバシーポリシーについてはこちら(http://www.impress.co.jp/privacy_policy/)をご覧下さい。
藤田遥

ファミリーマート限定販売コスメ「sopo」とコスメECサイト「NOIN」の成長秘話とは? カギは若年層と地方へのアプローチ

3 years 6ヶ月 ago
1万7000点以上の商品を扱うコスメECサイト「NOIN」、ファミマ限定コスメ「sopo」を展開するノインが語る、ブランド作りの重要ポイントとは?

コスメECサイト「NOIN」と、オリジナルコスメブランド「sopo(ソポ)」を運営するノイン。「NOIN」は取扱商品数1万7000点以上、アプリのダウンロード数250万を突破し、若年層ユーザーを中心に支持されている。「sopo」は、トレンドのメイクアップアイテムを高品質かつリーズナブルな価格で、コンビニエンスストア大手のファミリーマート限定で販売。店頭での売り上げは累計160万本を突破し、コスメ愛好家から注目されるブランドだ。ECサイトとブランドの立ち上げの背景、成長の軌跡と戦略、将来的な事業の展望などを、ノインの千葉久義取締役COOに取材した。

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ノインが手がけるオリジナルコスメブランド「sopo」のコスメセットを5名様にプレゼントいたします!詳しくはこちらをクリックしてください。

取扱商品数1万7000点以上、アプリのDL数250万を突破したコスメECサイト「NOIN」の魅力とは?

ノイン コスメを販売するECサイト「NOIN」
コスメを販売するECサイト「NOIN」(画像は「NOIN」サイトからキャプチャ)

もともとInstagramでコスメの情報を発信するメディアだったコスメECサイト「NOIN」。「将来的にコスメアイテムを扱うECサイトを展開するにあたり、メディアのユーザーは顧客になり得る」と考え、メディア運営からスタートしていた。

こうした経緯をたどってECサイトへと生まれ変わった「NOIN」は、立ち上げ当初から若年層をターゲットにしている。利用ユーザーの平均年齢は約26歳、メインの購買層は20歳前後だ。将来的には年齢層の拡大を視野に入れている。

正規品の取り扱い、ユーザーへの親身な対応で他サイトとの差別化を図る

コスメの販売や紹介を行うサイトは数多い。そんな環境下、「NOIN」は他社サイトとの差別化施策として次のような取り組みを行っている。

大手ECモールに出店している店舗では並行輸入品を販売していることも多いが、「NOIN」では正規品を取り扱うことにこだわっていること。

ユーザーとのコミュニケーションを重視している点も「NOIN」の特徴だという。「『NOIN』のInstagramアカウントには、多いと1日に100件くらいDMが届くが、テンプレートではない返信を行っている」と千葉氏は話す。

たとえば、リップアイテムの紹介をすると「このリップは私に合いますか?」と、自撮りの写真を添付して問い合わせをするユーザーも存在し、「この色が合うのではないか」といった返信対応を行っている。これは1つの例だが、ユーザーに対する親身な顧客対応が「NOIN」への好感度を引き上げる要因になっている。

相談したユーザーのリピート率、購買率は高く、対応したユーザーの約7割が購入しているというデータがあり、ロイヤリティが高いサービスだと言える。

ブランドとユーザーとの接点作りも担うオフラインイベントを実施

「NOIN」のコミュニケーション施策はオンラインだけではない。2~3か月に1回のペースでオフラインイベントを実施している。

ノイン オフラインイベントのようす
オフラインイベントのようす(画像提供:ノイン)

イベントでは毎回テーマを設定し、テーマに沿ったブランドとユーザーを募集する。直近では「SDGs」に特化したイベントを実施、「グリーンコスメ」や「サステナブル」に注力しているブランドを20ほど、10代~20代のユーザー約500人を集めた。

ノイン オフラインイベント トークイベントのようす
イベントでは参加したブランドのトークイベントなども実施(画像提供:ノイン)

参加するブランドは常に新規ユーザー、特に若いユーザーとの接点作りやファン作りに取り組んでいる。既存ファンとのコミュニケーションは比較的行いやすいが、若年層との新しい接点を持つことは容易ではない。そこで「NOIN」がオフラインイベントという場を設け、ブランドとユーザーの橋渡しの役割を果たし、接点作りにも注力、ブランドの新規顧客開拓をサポートしているのだ。

ノイン オフラインイベント ブランドが出展したブースに立ち寄る参加ユーザー
ブランドが出展したブースに立ち寄る参加ユーザー(画像提供:ノイン)

メインターゲットを若年層ユーザーにした理由は「ブランドイメージの維持」

なぜノインは若年層をメインターゲットに設定したのか? 若いユーザーは高品質よりもプチプライスのアイテムを好む傾向があるため、顧客単価は低くなる。それでも若年層をメインターゲットに設定したのは「ブランドイメージをいかに作っていくかが重要だと考えている」(千葉氏)ためだと言う。

ブランドイメージの年齢層の広げ方は不可逆だと考えている。若いユーザーに人気のブランドをターゲット層より高い年齢層に広げることは可能でも、ブランドの若返りはとても難しく、コストも非常にかかってしまう。(千葉氏)

ノイン 取締役COO 千葉久義氏
ノインの取締役COO 千葉久義氏

「年齢の高い層向けのブランドでは?」と一度認知されてしまうと、イメージの引き戻しは難しくなるという。常に若年層の新規ユーザーを得るために、フレッシュなブランドイメージを維持。同時に、年齢があがる既存ユーザーのニーズに対応しながら、徐々に対応年齢層を広げてきたのである。

成長のポイントは「小売り」「メディア」「ブランド」という3つの事業領域

2017年10月の開設以降、「NOIN」は取扱商品数1万7000点以上、アプリのダウンロード数250万を突破。大きな成長の要因は、ECサイト「NOIN」の運営という「小売り」、「メディア」、プライベートブランド「sopo」の3つの事業領域を持っていること

この3事業領域の関係性について、千葉氏は「ユーザーに商品を販売する小売り、商品の魅力を伝えるメディア、商品を作るブランドの3つの関係性はジャンケンみたいなもの」だと言う。

小売りとブランド(メーカー)なら、売り場の権限がある小売りが優位に立ちやすい。ブランドとメディアでは、メディアの収益源である広告を出稿する立場であるブランドの方が強いことが多い。そして、メディアと小売りでは、商品のポイントや使用方法を魅力的に伝えられるメディアに小売りが憧れを抱くことが多い。

「小売り」「メディア」「ブランド」という3つの顔を持っていることで、交渉力の強さにつながっている。パートナー企業に合わせて、どの顔でどんなカードを出すか選べるのは大きい。(千葉氏)

3つの事業領域を持つノインだからこそ、注意すべき点も心得ている。千葉氏は「メディアとブランドを両方運営するなら、メディアの価値とユーザーの感情の塩梅(あんばい)に敏感になることはとても重要だ」と言う。

「NOIN」と同じようにブランドを作りたくなるメディアは多いが、すべてが順調な状況とはいえません。これはメディアの価値が「中立であること」だから。中立であるメディアだから信頼していたのに、急に自分たちの商品を推し始めると、ユーザーは強い違和感を抱くようになる。現在はSNSで情報を得る機会が多く、ユーザーはそういったことに非常に敏感だ。(千葉氏)

論理的に勝ち筋を見つけたうえで、ユーザーに寄り添い丁寧に事業を進めたことが「NOIN」の発展につながったのだ。

独自性の高いカラー&ミニサイズ&プチプラで「試してみたかったを叶える」

ノインが展開するプライベートブランド「sopo」は、「みんなの“試してみたかった”を叶える」をブランドコンセプトに掲げ、2020年11月にデビューした。全国のファミリーマート限定で販売し、2022年8月時点で累計販売数160万本を突破している。

ノイン オリジナルコスメブランド「sopo」
ノインのオリジナルコスメブランド「sopo」(画像は「sopo」サイトからキャプチャ)

「試してみたかった」というコンセプトの通り、たとえばマスカラは定番色の黒は出しておらず、あえてパンチの効いたカラーを採用。それは他のアイテムも同様で、色味を他のブランドに寄せず、流行色を出さないこともある。決して「二番煎じ」にならない、独自性の高いカラーを展開しているのだ。

カラーマスカラは、他の商品と比べて小さいサイズで価格は半額程度に抑えている。カラーマスカラは、使ったことがある人が少なく、「購入してもフルサイズを使い切れるかわからない」という理由から手に取りにくいと予想。そのため「sopo」では価格を抑えたミニサイズにすることで、ユーザーが攻めたカラーもトライしやすくした

ノイン オリジナルコスメブランド「sopo」 試しやすいサイズのカラーマスカラ
試しやすいミニサイズのカラーマスカラ(画像提供:ノイン)

「sopo」は「NOIN」同様に10代~20代がメインターゲットだ。若年層ほど「攻めたカラーで遊んでみたい」という願望があるのではないかと考えたからだ。

しかし蓋を開けてみると、若年層に加えて想定よりも上の年齢層も購入していた。「どの年齢層でも『試しやすいアイテムを使ってみたい』という気持ちがある、ということがわかった」(千葉氏)。

アイテムの企画・開発で注力したクオリティとデータ活用

「sopo」のこだわりは「気軽に手に取れるコンビニ商品の価格帯で、クオリティはデパートコスメ」という点だ。

実際、デパコス(デパートなどで販売している有名ブランドのコスメ)と「sopo」を比較したユーザーから「『sopo』の方が品質は上」だと評価され、SNSで拡散されることもあるという。

工場の選定にもこだわっており、「sopo」のアイテムは有名ブランドと同じ工場や同じラインで製造している。全国のファミリーマートで販売しているため、大量に発注することでボリュームディスカウントを可能にし、高品質なアイテムを買いやすい価格で提供できているのだ。こうして「コンビニで買いやすいプライス」と「デパコスと並ぶ高クオリティ」を両立するコスメができあがった。

またデータの活用にも注力しており、マーケティングと商品開発にはECサイト「NOIN」のユーザーの情報を分析・活用している。

「sopo」を立ち上げた当時はコロナのまっただ中、「NOIN」で売れている商品に変化がみられていた頃だ。

日常的にマスクをするようになったことでリップの売り上げと価格が下がっており、逆にアイメイク商品の価格は少しずつ上昇していた。目元のアイテムにもニューノーマルな兆しが見え、それまで売れていなかったビビッドカラーの売り上げが高まりつつあったのだ。

こうした状況を受け、「sopo」の記念すべき最初のラインナップはアイブロウ、カラーマスカラ、アイライナーとなった。

ノイン オリジナルコスメブランド「sopo」 アイシャドウパレット
アイシャドウパレットは2種類(画像提供:ノイン)

女性が化粧をしなくなることはほぼないため、化粧品は不況の影響を受けにくいといわれている。ただ傾向が変わることはある。コロナ禍前後での顕著な変化がその例で「sopo」はデータをしっかりと活用して、結果を出せた。(千葉氏)

コスメブランドをコンビニで展開するという戦略

元々「sopo」は商品内容より先にファミリーマートで販売することが決まっていた。コンビニが抱える悩みとして「若い人の来店頻度が低い」というものがある。「sopo」はこうした課題解決策として誕生した商品・企画だった。

コンビニのコスメは「持ってくるのを忘れた」「急な宿泊が決まった」など“緊急時の”需要がほとんどだが、ノインはこの点に注目。「コンビニには普段使いできるコスメが少ない」という点から競合が少ないのではないかと分析していた。

ドラッグストアでは棚の取り合いが厳しいが、コンビニなら競合が少なく激しい戦いが少ない。コンビニが注力しているのは食品で、日用品の棚は熾烈な争いがなかったので狙い目だった。食品でより売れる物を作るより、他のカテゴリで売れる物を作る方が売り上げを作りやすいと考えていた。(千葉氏)

ノイン オリジナルコスメブランド「sopo」 ファミリーマート限定販売
「sopo」はファミリーマート限定で販売している(画像は「ファミリーマート」サイトからキャプチャ)

こうして誕生したコスメブランド「sopo」は、全国におよそ1万6000店舗あるファミリーマートのうち、約90%で販売されている。店舗数の多いファミリーマートで販売することで、地方の悩みに応える結果となった。

地方は百貨店の撤退が続いており、必ず新商品が並ぶわけではないドラッグストアも多く、気軽にトレンドコスメを手に取れない人たちもたくさんいるのだ。

こうしたなかノインは「コンビニに行けばトレンドコスメが買える」という新しい状況を作り出した。コンビニでコスメを“日常的に”買うという習慣が「sopo」を通じて全国に広がりつつある。

キーワードは「J₋Beauty」。海外でみるコスメの未来

今後のノインの事業の展望、見据える未来について、千葉氏は「『NOIN』『sopo』ともに今は国内がメインなので、海外への進出に力を入れていく」と話す。

「sopo」は香港で販売をスタートしているが、もっと販路を世界に広げて、さまざまな国で販売されるワールドワイドなブランドにしていきたい

海外進出における大きなキーワードとして、安全性と品質の高い日本メーカーのコスメや日本人女性の美容習慣などを表す「J₋Beauty」が挙げられる。この価値を海外で高めていきたい。(千葉氏)

日本のコンビニで気軽に手に取れるように、海外ユーザーの“試してみたかった”を叶える未来をノインは見据えている。

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小林 義法

レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」導入サイトにおけるクチコミ、Q&Aの投稿数が550万件を突破

3 years 6ヶ月 ago

ZETAは、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」導入サイトにおけるクチコミおよびQ&Aの投稿数が、2022年8月末時点で550万件を突破したと発表した。

CX向上に向け、クチコミやQ&Aに注目集まる

ブランドの認知向上、エンゲージメント構築には消費者の期待に応え信頼を獲得することが重要とされており、消費者の購買行動に影響を与え、CX向上に寄与する要素の1つとしてクチコミ、Q&Aが注目されている。

Q&Aは消費者とブランドリテールの双方にメリットのあるUGCであり、蓄積したデータはコンテンツとしてさまざまなチャネルで消費者の安心感や信頼感の創出につながっている。

サイト内に蓄積した膨大なクチコミ、キーワードはハッシュタグとして活用することで消費者自身がまだ気付いていないトレンドや知りたい情報などセレンディピティを提供し、よりショッピングが楽しくなるCX実現につながるという。

こうしたなかで、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」の需要も高まりを見せており、2022年8月末時点で「ZETA VOICE」導入サイトにおけるクチコミ、Q&Aの投稿数が550万件を突破した。

ZETAは2022年7月からハッシュタグを活用したCX向上ソリューション「ZETA HASHTAG」の提供を開始。EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」との連携で、さらなる効果が見込まれる。

「ZETA VOICE」とは

サイト自体や提供する商品・サービスに対して、複数の評価軸を用いた多面な評価によるレビューコンテンツをサイトに実装できるエンジン。点数による評価やフリーコメント、スタッフレスポンスなどの機能を有するほか、投稿レビューデータの分析、A/Bテストでの活用ができる。

ZETA VOICE 主な機能
「ZETA VOICE」の主な機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
藤田遥

「ポストパーチェス(購入後)」に商機あり ! すべての顧客接点を活かそう【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

3 years 6ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年8月29日〜9月4日のニュース

購入後の顧客体験をおろそかにしているECサイトが多い感があります。商品の発送が完了したら一安心ですが、ユーザーは受け取るまで安心できません。最後の最後まで気を抜いてはいけません。

商品が届くまでにも接客の機会があります

【購入後にチャンスあり】ECの「配送追跡」「返品対応」にイノベーション到来 まだあった改善余地! | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/6999

「ポストパーチェス」に特化したプラットフォーム「Narvar」は、宅配会社が提供している配達予定日や配送状況の情報を、ブランドごとに最適化した特設ページ上で顧客に伝えることができる。配達予定日を分かりやすく紹介しているため、米国では配達日に関する問い合わせが半減した実績もある。

「ポストパーチェス」とは「購入後」という意味です。アメリカではこのサービスが流行り始めています。アメリカは国土が大きいので配送に時間がかかりますし、返品も多いので荷物が行ったり来たりするため配送関連は気になるわけです。Amazonは配送状況を簡単に確認できますが、独自ショップの場合は「Narvar」のようなサービスを利用するのが良さそうです。

「米国での調査では、『返品に満足しない』と33%のユーザーがそのサイトで二度と商品を購入しないという。逆に『返品に満足する』と96%がリピーターになる。健全な返品率を上げることは、長期的に重要な施策だ」

こんな調査結果が出ていたら購入後のサービスを充実させようという気になりますよね。返品に限らずショップ側のサービスに満足しなければリピートしないということだけは注意。

顧客の手元に届くまで気を抜けない「購入体験」の創出 EC安定運用に必須な施策・ツール活用の考えかた | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11694

通知することが手間だと感じるかもしれませんが、1通メールを送る、もしくは注文追跡ページからステータスを閲覧できるようにするだけで、配送に関する問い合わせ対応工数の削減といった業務効率改善が可能です。また、ECサイトに来訪する頻度を増やすことができれば新たな顧客接点創出にもつながります。つまり、考えかたによっては「注文追跡ページへのアクセス」というアクションをマーケティングの機会として活用できるということです。

日本でもじわじわと購入後のサービスが注目されているようです。書かれているようにユーザーが自社サイトにアクセスしてくれるということは、そこでバナーなどを見て商品に興味を持ってくれるかもしれません。自社サイトにアクセスすれば商品に関することは全部わかると認識してもらうことが大切ですね。

通販は荷物が届いて、ユーザーが満足して使ってくれて、SNSでシェアしたりリピートしてもらうまでを考えないといけません。シームレスにつながっているので一直線ではなくてサイクルで考えましょう。

今週の要チェック記事

「No.1」を謳った広告、20代の半数が購買意欲に「影響する」と回答/マクロミル調査 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/39818

「影響する」のは良いほうにも悪いほうにも。「No.1」は使い方が難しくなってきましたね。

メルマガ開封は「お得・セールだとわかったとき」が5割。購読停止は「興味がない情報ばかりが届いたとき」が53% | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10104

かといって毎回お得情報でも飽きられちゃいます。メリハリを。

ヤフーの統合・リニューアルする新生「Yahoo!ショッピング」、PayPayかPayPayカードで支払うと最大5%のポイント還元 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10097

そして、10月17日から12月28日まで超PayPay祭です。

【私の視点 観光羅針盤 347】祭りの有料・プレミアム化 | 観光経済新聞
https://www.kankokeizai.com/...

「マラソン大会の参加費」が急騰する理由、コロナ後は2万円が当たり前に? | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/308782

リアルな場ではプレミアム化というか有料化が進んでいます。サブスクも同じようなものだと考えれば……?

事業の成否を左右するECカート選び 商材別の相性や拡張性などポイントを押さえて最適な選択をしよう | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11618

カートの引っ越しは想像以上に大変です。軌道に乗るまでカスタマイズは控えましょう。

Amazonが梱包の簡素化を推進、紙袋による発送など | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1435970.html

自販機のようにAmazonを使っている身とすればありがたいです。ゴミが減るのは良いことですね。

中国発EC「Shein(シーイン)」は「究極のビジネス」か? 「売れる商品」を特定し、速く、安くつくる仕組み 次世代中国 | NEC wisdom
https://wisdom.nec.com/ja/series/tanaka/2022082601/index.html

「一回の発注ロットが小さく、工場の採算が合わない部分は、Sheinが負担する」。これを繰り返して当たれば回収できるというモデル。

今週の名言

75歳の〝水彩画YouTuber〟柴崎さんが若者に支持されるワケ | withnews
https://withnews.jp/article/f0220827001qq000000000000000W08k10101qq000025054A

「今日という日は一日しかないんです。『これ、面白い』と思うことを、毎日積み重ねてほしい。日常の中にどれぐらい楽しみを見いだせるか、絵があなたにとって、そのきっかけになったらいいなと思います」

ネットショップの運営って決まったことの繰り返しになることが多いです。そんな日常をどれだけ楽しめるのか? 楽しめていれば発信する内容も楽しくなってユーザーも楽しくなってくれるはず。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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森野 誠之

ROAS1000%、LINE経由のCVが2倍を実現! 費用対効果の高さで選ばれるCRMツール「LTV-Lab」、1300ショップ超が使う理由とは?

3 years 6ヶ月 ago
リピート対策の強化に欠かせないCRMツール。数多くのツールが存在するなか、費用対効果の高さでEC事業者から支持されているのが「LTV-Lab(エルティーブイラボ)」だ。同ツールの特徴や強み、高い成果を出したサザビーリーグが展開しオンライン販売を主とするジュエリーブランド「ARTIDA OUD(アルティーダ ウード)」への導入事例などを紹介
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EC事業への参入が増えて競争が激化、新規顧客の獲得が難しくなっている。その結果、EC事業者は既存顧客のLTV向上に軸足を向け始めた。最適なCRM施策が重要になるのだが、事業者の悩みどころとして「数あるツールのなかで何を使えばいいか」ということがあげられる。

この記事では1300ショップ以上が利用するCRMツール「LTV-Lab」の開発・提供を行うLTV-Xが、①リピート施策が重要な理由、②CRMツールの選び方、③オンライン販売を主とするジュエリーブランド「ARTIDA OUD(アルティーダ ウード)」のROAS1000%を実現した事例――などを解説する。

コロナ禍でビジネス環境が激変、リピート施策が重要な理由とは?

新型コロナウイルスの影響で、EC事業への新規参入が増えている。アパレル業界ではその傾向が顕著で、実店舗で商品を販売していた企業がECに大きく舵を切った。そうしたトレンド背景や、D2Cブランドなどの新規参入は増え、EC業界全体で競争が激しくなっている

さらに広告単価が上がり、新規獲得コストが高騰。加えてサードパーティーCookieの規制が進んでおり、集客を広告に頼るのが徐々に難しくなっている。従来のように、広告出稿によって新規顧客をどんどん獲得し続けて、事業を拡大していくという戦略は通用しなくなっている

EC業界では競争環境は激化、加えて新規獲得も難しくなっている。こうした状況下で、通販・EC企業が注力しようとしているのが、既存顧客のリピート購入を促すCRM施策だ。

CRMの強化は、サードパーティーデータの活用(広告出稿)から、ファーストパーティデータ(自社の顧客リスト)へのシフトにつながり、最終的には既存顧客の継続化に直結する。ビジネス環境が激変している今だからこそ、リピート対策の成否がEC事業成長の鍵と言えるのだ。

通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」を展開するLTV-Xの事業部マネージャー 柴田喬英氏はこう言う。

ここに来てLTVという観点が再評価されている。新規顧客の獲得が徐々に難しくなっており、CRMによるリピート対策の強化という流れになってきている。(柴田氏)

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 事業部マネージャー 柴田喬英氏
EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」を展開するLTV-Xの事業部マネージャー 柴田喬英氏

事業内容に応じて身の丈に合ったCRMツールを選ぶコツ

そもそもCRMとは、Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ ・マネジメント)の略で、顧客管理を指す。

実際のCRMでは、まず顧客情報を「管理」し、それを「分析」、そこからさらに「施策」へと展開していく。この「管理」「分析」「施策」の3段階のうち、企業側が「施策」に注力するために役立つのがCRMツールだ。つまり、顧客の「管理」や「分析」はシステムを活用することで業務を効率化し、残ったリソースを「施策」に割くというわけだ。

CRMツールを使うことで、顧客の年齢、性別、電話番号、メールアドレスなどに加え、購入日、購入アイテム、購入金額といった情報も管理することが可能になる。さらに管理している顧客データベースをもとに、顧客の好みや購買傾向などの分析もできる。

昨今ではSaaS系のツールが多く登場しており、CRMツールも多くの製品が市場に出ている。まだまだ世の中に知られていないツールも多く存在する。そうした状況下で、自社の規模や事業内容に応じて身の丈に合ったツールを選ぶにはどうすればよいのだろうか?

柴田氏はCRMツールを入れる際に一番重要なポイントは「費用対効果」だと指摘する。

どんなに高くていいツールを入れても、それに見合った収益が出なければ、導入を続けることはできない。(柴田氏)

また、これまでにEC業界ではさまざまな施策が実施されており、一定の成果が期待できる施策がいくつか誕生している。そうした“鉄板リピート施策”を押さえているツールを選ぶとよいようだ。

「100ある機能のうち20しか使えない」失敗例も

CRMツールに何を導入すればよいか事業者にとっては悩むところだが、ここでツール導入による失敗例を紹介する。

ある企業のケースでは、高額の費用をかけて「あらゆる施策が可能」と謳っているツールを導入した。しかし結果的に100ある機能のうち20程度しか使えず、費用対効果がまったく合わないという事態に至った。

なぜこうした状況が生じるかと言うと、導入前に情報収集するなかで「アプリもやりたい」「プッシュ通知も実施したい」と要件定義が増え、高額なツールを導入することになる。ただ、そのツールの能力に見合った運用ができるリソースがなく、ツールのポテンシャルを生かせない状況に陥るというわけだ。

こうした失敗を避けるために、リソースに合ったKPIの設定と業務設計が必要になる。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 事業部マネージャー 柴田喬英氏

「ARTIDA OUD」はROAS1000%、LINE経由のCV2倍を達成

次にLTV-Xが提供する通販特化型CRMツール「LTV-Lab」の導入事例を見ていく。

サザビーリーグは、2018年4月、「ARTIDA OUD(アルティーダ ウード)」の立ち上げを機に「LTV-Lab」を導入した。通販での機会損失を最小限に抑えたいと考え、サイト立ち上げ時から自社内で運用できる顧客管理・顧客育成ツールの導入を検討。結果、「LTV-Lab」の導入に至ったようだ。

「LTV-Lab」の導入前、「ARTIDA OUD」はカートシステムに備わっているメール配信機能では顧客育成に限界があると感じており、顧客のデータを蓄積し、管理から分析、さらには施策の実施までを一気通貫で行えるツールを模索していた。また、顧客分析や施策に割けるリソースが少なく、データ分析のノウハウを持つ人材も少なかった。

そうした背景から、顧客育成・管理・分析・施策運用をトータルにカバーできて価格もリーズナブルな「LTV-Lab」に魅力を感じたという。

「ARTIDA OUD」が「LTV-Lab」を活用して実施している施策はシンプルだ。

カゴ落ちしたユーザーに配信するメールを自動化。メールは開封率が低い場合は20%程度で、多くても50%。そこでメール未開封の顧客にはLINEを送る。さらにLINEも見ない場合はDMを郵送する。

この3段階のチャネルによるコミュニケーションによって顧客との接点を増やし、ブランド意識やロイヤリティを高め、リテンションにつなげている。DMの内容は四半期に一度、デザインを変える。そうした取り組みを続けることで、顧客からは「以前届いていたDM、次はいつ来ますか?」といった声が寄せられるほどにブランド意識が醸成されているという。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 「ARTIDA OUD」の事例 DMも自動シナリオに基づいて送付
DMも自動シナリオに基づいて送付

「ARTIDA OUD」でのベースの施策は自動シナリオによるフォローメール、LINE、DMでのアプローチだが、「LTV-Lab」はそれ以外の効果検証も簡単に実施できる。さらに次の施策も打ちやすく、PDCAも回しやすいのが特徴だ。DMにはQRコードを記載し、DM経由のサイトへのアクセスや購入を計測できるようにしており、そうした仕組みもPDCAの高速回転に寄与している。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 「ARTIDA OUD」の事例 施策効果が見やすいUIで効果検証も簡単に行える
施策結果が見やすいUIで、効果検証も簡単に行える

さまざまなトライアルをしながら、効果が出なければ次の施策に移るという具合にPDCAを素早く回している。意思決定も数字を踏まえて迅速に行っている印象。(柴田氏)

こうした施策を展開したところ、1回のDM施策あたりのROASが1000%になったこともあるという。さらに圧巻なのは、カゴ落ちしたユーザーに送るLINEからのコンバージョンがメール施策と比較すると2倍にのぼるという。

CRMの担当者は1、2人。少ないリソースで効率的に成果を出している。

「ARTIDA OUD」は「LTV-Lab」について、費用対効果の高さを評価。合わせて、POSデータとの連携など新機能を半年に1度は追加している点にも満足しているようだ。

「LTV-Lab」で可能になる世界とは?

改めて「LTV-Lab」について整理しておこう。

「LTV-Lab」はEC・通販に特化したCRMツール。主要なECカートと自動連携しているため、早ければ導入後1週間で施策を打てる。過去のデータも導入段階で収集できるため、カートにあるデータをすべて取得し、すぐに分析や施策につなげることが可能だ。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 連携している主要なECカート
主要なECカートと自動連携している

「LTV-Lab」では、「分析」と「施策」の両軸で企業の課題を解決する。分析では、顧客管理からRFM分析、リピート分析などに対応。施策では、ステップメールやフォローメールを簡単に実施できる。

また、コミュニケーションの方法が多様化するなかで、メールだけでなくLINEなどさまざまな手法で顧客にアプローチできる点も特徴だ。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 LINEでの配信にも対応
LINEでの配信にも対応

「LTV-Lab」の価格は、初期費用が5万円、月額費用は3万円から。メールの配信通数やシナリオの設定数に上限はない。メールもLINEも配信アドレス数によって月額料金が変わる。会員登録数や配信通数ではなく有効アドレス数での課金のため、メルマガを送れば送るほど費用対効果が良くなる料金設定だ。メルマガの設定を解除した顧客がいれば、次の月には課金の人数から外れる仕様になっている。

費用についてはリーズナブルな価格設定にしており、費用対効果が高いツールだと自負している。競合と比較した際、最大の差別化ポイントはこの価格面だと考えている。配信通数を気にしなくていいので、どんどんメルマガを打っていただき、どんどんトライアンドエラーしていただきやすい。(柴田氏)

この料金設定のため、大規模事業者は10万人の会員を抱えていてもメルマガ配信対象者が仮に5万人であれば価格は下がる。「規模が大きくなればなるほど、その違いが大きくなる」(柴田氏)というわけだ。一方、小規模事業者にとっても手軽に始めやすい料金プランになっている。

「LTV-Lab」は2022年7月時点で累計1300のネットショップに導入されている。これらのショップが「LTV-Lab」を選んだ理由としては、「使っているカートと自動で連携できる」「他のツールと比べた結果、費用対効果が高かった」といった理由が多いようだ。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 導入企業の効果例
「LTV-Lab」導入企業の効果例

複数のチャネルを組み合わせて配信を自動化

「LTV-Lab」の大きな特徴が「組み合わせ」だ。「ARTIDA OUD」の事例でもあったように、メール・LINE・郵送のDMといったコミュニケーションチャネルを組み合わせて、配信を自動化することができる。

LTV-Xによると、他社のツールで同様の施策を行う場合、費用が高くなったり初期設定が大変だったりするが、「LTV-Lab」であれば手軽に実施できるという。

LTV-X EC・通販特化型のCRMツール「LTV-Lab」 メール配信をすべて自動化できる
メール配信がすべて自動化できる

このツールでLTVを伸ばして、売り上げアップを図ってもらいたい。EC事業で課題がある事業者の方はぜひ使ってみてほしい。(柴田氏)

コロナ禍でEC化率がどんどん高まるなか、EC事業者が新規獲得とリピート促進という両輪のうち、リピートの部分の取り組みをサポートするCRMツールの「LTV-Lab」に注目が集まっている。

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吉田 浩章

アダストリアがEC物流倉庫を刷新、AGVなど導入で1日3.4万件の出荷に対応

3 years 6ヶ月 ago

アダストリアは9月1日、グループの物流子会社アダストリア・ロジスティクスが運営する茨城西物流センター内のEC物流センターを全面リニューアルし、本格稼働した。

オークラ輸送が提供するAGV(自動搬送ロボット)による歩行レスピッキングシステム、PTI・LED仕分け機などのマテハン機器を導入。効率的かつスタッフにとって働きやすい物流オペレーションを実現させていく。

出荷業務の効率化とスタッフの作業負荷低減による働きやすさの実現を目的に、EC物流センターにAGV120台、POD(移動棚)1400台をはじめとするマテハン機器を導入し、全面リニューアルした。今回のリニューアルで、1日あたりの出荷可能件数は従前の最大1万9000件から最大3万4000件に増加、作業生産性は現状比で約1.6倍の向上を見込んでいる。

アダストリア・ロジスティクスの茨城西物流センターを刷新 120台のAGV(自動搬送ロボット)が稼働するGTPエリア
120台のAGV(自動搬送ロボット)が稼働するGTPエリア
アダストリア・ロジスティクスの茨城西物流センターを刷新 PTI・LED仕分け機
PTI・LED仕分け機

ピッキング作業では、約6000坪の倉庫内を歩き回って商品を探す必要をなくすために、人が歩かないことを念頭に棚の配置や導入機器を設計・選定。一方、割れ物の梱包やギフトラッピングなどは、働く人の手を介するようにする。注文者に付加価値を提供できる作業へ人員を充分に配置し、これまで以上に正確、迅速、丁寧に顧客へ商品を届けていく。

従業員休憩室も全面改装した。ブランド店舗の内装デザインを手がける社内の店舗デザインチームにより、ファッション企業らしいオシャレで居心地の良い空間をデザインを採用している。

アダストリア・ロジスティクスの茨城西物流センターを刷新 休憩室
従業員休憩室

アダストリアは、成長戦略の1つに「自社ECの成長加速と楽しいコミュニティ化」を掲げ、自社EC「.st(ドットエスティ)」の売上高は2022年2月期に311億円、会員数は1400万
を突破した。国内EC売上高は574億円で前期比6.8%増、国内売上高に占めるECの割合は30.1%。アダストリア・ロジスティクスは今後も、“人”を主役に安心・安全な環境を維持しながら、物流需要拡大の時代に対応し、顧客へ安定した高いサービスを提供していくとしている。

アダストリア・ロジスティクスは、アダストリアグループの物流業務を担うグループ会社。グループ全体の商品流通を一括管理し、国内6か所の物流拠点から、全国約1200のグループブランド店舗、通販利用顧客へ、在庫管理・流通加工・配送を行っている。

アダストリア・ロジスティクスの茨城西物流センター外観

 

石居 岳

AppleがiPhone「マップ」に検索広告を表示する仕組みを検討? | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

3 years 6ヶ月 ago
「マップ」アプリの検索広告は、Appleに広告料を払うことで、関連するキーワードで検索したユーザーに対して自店舗の広告を上位に表示し、効果的に宣伝できるという仕組み

Appleが、2023年からiPhoneの「マップ」アプリに検索広告を表示する計画を立てていると、Appleの内部情報に精通するBloombergのMark Gurman氏が述べたことで話題になっています。

検索結果に応じた広告を表示予定か

Mark Gurman氏は、「広告を表示するためのエンジニアリング作業がすでに進められており、来年中には実装されるのでは」と語っています。

導入される予定の広告は、Webページで表示されるようなバナー広告ではなく、検索結果に連動した「検索広告型」となる見込みです。

つまり、Appleに広告料を払うことで、関連するキーワードで検索したユーザーに対して自店舗の広告を上位に表示し、効果的に宣伝できるという仕組みです。Google Maps、Waze、Yelpなどの類似サービスではすでに導入されています。

Appleからの正式発表はありませんが、

  • Apple Storeでは検索広告を導入しており、開発者はアプリを宣伝するためにお金を払えるようになっていること
  • Appleが長期的に広告事業を大幅拡大する計画であること

以上から、マップアプリにも検索広告が取り入れられる可能性が高いとみられます。今後の動向に注目です。

<参考>MacRumors:Gurman: Apple Planning to Show Ads in Maps App Starting Next Year

 

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ

行政不服審査会、景表法の不実証広告規制の運用を問題視。根拠資料の評価を具体的に記載するよう求める | 通販新聞ダイジェスト

3 years 6ヶ月 ago
2019年7月に消費者庁が大正製薬に下した措置命令(優良誤認)について、企業の提出資料を根拠と認めない場合の理由の説明に改善を求めました

大正製薬の審査請求をめぐり、行政不服審査会(以下、審査会)が景品表示法の不実証広告規制の運用を問題視していたことがわかった。答申に関する付言のなかで、企業の提出資料を根拠と認めない場合の「理由」について、「理解しやすく記載されているとは言い難い」と指摘。根拠資料の評価を具体的に記載するよう求めた。

第三者機関での製品試験の結果認めず、措置命令を下す

通販新聞 審査請求の流れ
審査請求の流れ

今年4月、審査会は請求棄却が妥当と答申している。

付言を受けた対応について消費者庁は、「対応への言及は個別案件に踏み込むことが避けられない。まったく聞かないということではなく受け止めはするがお話できない」(表示対策課)とコメント。重ねて一般論として対応の説明が可能と指摘したが「答申は匿名化された個別案件の付言であり、一般化して話すのは不適当」(同)とした。

審査請求は、19年7月、消費者庁が下した措置命令について。大正製薬は光触媒技術を活用したマスク「パブロンマスク365」シリーズで、マスクに付着した粒子が分解されているイメージ図とともに「ウイルス」、「光触媒で分解」、「太陽光、室内光でも」などと表示していた。

消費者庁は、不実証広告規制(景表法7条2項)の規定に基づき、表示の裏付けとなる合理的根拠を要求。同社は、複数の第三者機関で実施した製品試験の結果を提出した。消費者庁は、これを認めず措置命令(優良誤認)を下した

大正製薬はこれを不服として同年10月に審査請求。棄却を受け、行政処分取消訴訟の提起に向けた準備を進めるとしていた。「提訴の方針に変更はなく、近く予定している」(同社)としている。

資料への評価「理由として具体的に記載」を求める

請求は棄却されたものの、審査会は答申のなかで不実証広告規制の運用に付言している。

不実証広告規制は、表示内容・媒体・期間に加え、「あたかも」との文言を用いて表示が示す効果・性能を認定。企業の提出資料が「合理的根拠とは認められないものであった」旨が公表される。

審査会は、この記載が行政手続法14条1項が求める「不利益処分の理由の提示」を「満たしていないとはいえない」としつつ、「理由が理解しやすく記載されているとは言い難く、記載が具体的でないことで審理手続の長期化を招いた」と指摘。「14条の意義を十分踏まえ、資料について行った評価を、理由として具体的に記載することが望まれる」とした。

また、審査会に提出した「諮問説明書」も、消費者庁が「審理員意見とは結論を同一にするものの、判断過程を異にする」と記載しながら、判断過程が異なる理由の説明がないとして改善を求めている。

審査請求は、事業者の審査請求を受け、審査庁が指名した審理員の意見書を踏まえ、審査会に諮問する。審理員は、請求内容と関連のない職員を指名される。

実環境とかい離あり「根拠として十分ではない」と判断

大正製薬は、製品について抗ウイルス性や抗アレルゲン、抗菌性等の試験をJIS規格に沿って行い、光触媒の効果を確認。学術界・産業界で一般的に認められた試験方法であり、得られた結果から「分解」と表示したとする。合理的根拠の判断要素である(1)客観的に実証された内容、(2)表示された効果・性能と根拠の一致を満たすと主張した。

審理員意見書は、試験について、使用する実環境すべてを想定した光照射条件を設定することは「合理的ではない」と一定の理解を示す意見があった。一方、室内光の実環境と明らかなかい離があるものがあり、「室内光でも」との表示の根拠とはいえないなどと指摘。また、代表的な使用場所に応じて照射条件を選択することも可能であり、根拠として十分ではないとの意見があった。

審査会も意見を踏まえ、「試験は、実際の使用環境に応じた照射条件を設定するJIS規格の定めからかけ離れたもの」として妥当性に疑問を呈し、少なくとも「表示された効果と根拠の一致」の要件を欠き、命令に違法な点はないとした。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

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通販新聞

コクヨがoViceと業務提携、「デジタルワークプレイス」の事業化をめざす

3 years 6ヶ月 ago

コクヨはアバターで交流する2次元のバーチャル空間「oVice(オヴィス)」を展開するoViceと業務提携契約を締結し、新たなハイブリッドワーク環境の構築を推進する戦略的な事業提携を始めた。

分散した人と情報をつなぎ、離れていても常時自然につながっている状態を創り出す、新たなサービスを研究・開発。「デジタルワークプレイス」の事業化をめざす。

コクヨはアバターで交流する2次元のバーチャル空間「oVice(オヴィス)」を展開するoViceと業務提携契約を締結し、新たなハイブリッドワーク環境の構築を推進する戦略的な事業提携を始めた
「oVice」を活用した働き方のイメージ

生産性が高くチームでコラボレーションできる新しい環境を構築し、「出社か、リモートか」という二項対立的思考から脱却、リアルとデジタルが融合したハイブリッドワーク環境を創出する。

それぞれの得意分野でシナジー効果を生み出し、リアルとデジタルに分散したワークプレイスをデジタルで“シームレス”につなぎ、さまざまな企業の課題解決をめざす。

コクヨはアバターで交流する2次元のバーチャル空間「oVice(オヴィス)」を展開するoViceと業務提携契約を締結し、新たなハイブリッドワーク環境の構築を推進する戦略的な事業提携を始めた
提携の目的について

個人の成長やワーク・ライフ・バランスを重視し、働く場がオフィス以外の在宅などにも分散が進む一方、相手や仕事の内容・環境に縛られる「働き方・働く場の選択の制約」が社会課題となっている。

また、分散化によるコミュニケーションロスによって、生産性の低下や従業員のメンタル不調が問題化。一部ではオフィス出社回帰の傾向も見られる。

こうした環境下、コクヨはワークスタイル領域における新規ニーズの事業化として、リアルのオフィス空間構築の強みを生かした新たなハイブリッドワーク環境の検討を進めていた。

瀧川 正実

Amazonが紙袋での配送を開始、梱包の簡素化で資材削減と顧客体験を向上

3 years 6ヶ月 ago

アマゾンジャパンは、段ボール製の箱や封筒などで出荷していた日用品など一部商品を対象に、紙袋での配送を開始、梱包を簡素化した。一部の物流施設に専用のオペレーションを追加して実現した。

今後、紙袋での配送に加え、メーカーの梱包による配送を拡大していく。梱包の簡素化で梱包資材を削減、顧客による梱包の開封やその処理による手間を削減する。

アマゾンジャパンはこれまで、梱包の選定に機械学習を活用。商品のサイズに適した段ボール製の箱や封筒等を使用することで商品を保護しつつ、梱包を削減してきた。一部物流施設に追加した専用オペレーションは、商品を保護しつつ梱包資材の削減ができるように工夫した。商品保護の観点から、ギフトや危険物、壊れやすいもの、液体は、紙袋での配送は行わない。

メーカー梱包のまま配送する商品も拡大している。これまでも大型・中型商品の一部はメーカーの梱包のまま配送していたが、一部の小型商品などもメーカーの梱包のままで配送することを可能にした。紙袋による配送と同様、専用のオペレーションを経て出荷することで実現した。

壊れやすいモノや危険物、散乱しやすいモノ、メディア(本やCDなど)、ギフトやコレクター向け商品、顧客のプライバシーに関わる商品は、メーカー梱包のままの配送対象にはしない。今回発表した取り組みは、Amazonの独自配送網のみでの取り扱いになる。

アマゾンジャパンは梱包について、商品の保護、リサイクルのしやすさ、資材の削減が重要であると判断。すべてリサイクル可能な梱包材の開発や、資材の使用をさらに抑えるなど、梱包の削減に向けたイノベーションを続けている。2015年から、出荷時の梱包重量を38%、梱包資材を150万トン以上を削減した。

その他、Amazonと寄稿団体のGlobal Optimismは2019年、パリ協定よりも10年早い2040年までにネットゼロカーボン(温室効果ガスの排出量実質ゼロ)の達成を約束する「The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)」を共同で立ち上げた。

Amazonは世界最大の再生可能エネルギーの購入企業であり、当初の目標である2030年よりも5年早く、2025年までに自社の事業を100%再生可能エネルギーで運営する取り組みを進めている。

石居 岳

新Yahoo!ショッピングのポイント還元/オイシックスがシダックスにTOB【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 6ヶ月 ago
2022年8月26日~9月1日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. ヤフーの統合・リニューアルする新生「Yahoo!ショッピング」、PayPayかPayPayカードで支払うと最大5%のポイント還元

    日曜日に集中していた注文を他の曜日に分散させる狙いもある。ヤフーは出店者や宅配業者の業務負担分散・軽減も期待できるとしている

    2022/8/30
  2. オイシックス・ラ・大地がシダックスにTOB

    買い付け価格は1株541円。上限としている株式の買い付けが成立した場合、取得価格は98億円規模になる

    2022/8/31
  3. ビックカメラ、ECやOMO推進の責任者・秋保専務が社長に就任

    連結EC売上高2000億円をめざすビックカメラは「O2O」「オムニチャネル」から「OMO」を掲げ、実店舗とECの融合に取り組みを進めている。秋保専務はその推進役

    2022/8/30
  4. ECサイトでの買い物&これまでの変化を編集部が語り合う内輪な座談会【ネッ担8周年記念】

    ネットショップ担当者フォーラム創刊8周年記念企画! 編集部と森野氏の4人で個人的なショッピング事情について語り合いました。

    2022/8/29
  5. 10代~30代のAmazon利用頻度が増加。利用回数は「月1回利用」が最多【コロナ禍前後のAmazon利用実態調査】

    ウブンが行った「コロナ禍前後のAmazon利用実態調査」によると、10代~30代の若年層のAmazon利用頻度がコロナ前より増加した

    2022/8/26
  6. 小売事業者が大量の在庫を抱え、処分している理由とは?その実態と今後の見通しを解説

    サプライチェーンの不確実性により、通常より長いリードタイムが小売事業者の予測能力を悪化させ、在庫の決定を早めることを余儀なくされました

    2022/9/1
  7. 【注目ジャンル別通販・EC売上高ランキング】巣ごもり需要の反動で苦戦目立つ総合通販、好調な企業が多い家電

    通販新聞社が行った「第78回通販・通教売上高ランキング調査」によると、総合通販は巣ごもり需要の反動で苦戦が目立った

    2022/8/30
  8. ネットショップで売上を伸ばすにはキャッチコピー! とにかく考えて量産を【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年8月22日〜28日のニュース

    2022/8/30
  9. スタッフがきちんと評価される文化を作る――“ネクスト”オンライン接客「スタッフコマース」を実現するために必要なこととは?

    利用スタッフ10万人、導入ブランド数1700を突破したスタッフのDXアプリケーションサービス「STAFF START」。サービスを通じて「スタッフがきちんと評価される文化作り」を実現するため、バニッシュ・スタンダードは何に取り組むのか?

    2022/8/31
  10. ZOZOが始めるファッションブランドの在庫リスクゼロをめざす生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」とは

    まずはナイテッドアローズの商品を販売開始。今後は、TSI、シップスなどが参画し、計50型以上の受注販売を行い、対応ブランドや型数を拡大する

    2022/8/26

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子
    確認済み
    1 時間 13 分 ago
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