ecbeingは中国向けネットマーケティングのクロスシーと業務提携し、中国のソーシャルECに関する支援業務を始める。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」を利用しているEC事業者の中国向け販売戦略や課題に応じた中国ソーシャル越境ECへの進出、出店、運用、商品プロモーションといった支援を行う。
中国のEC市場とソーシャルECの状況
中国のEC流通規模は約200兆円、EC化率は30%で、日本国内のEC流通総額と比較して約16倍、EC化率は約4倍。また、中国では国内のEC利用だけでなく、海外から商品を購入する越境利用率が42%と高い状況になっている。
世界の国別EC市場規模(出典:経済産業省 令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業)
国別EC(越境)利用動向(出典:経済産業省 令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業)
近年、中国ではSNS上でECを行うソーシャルECが急成長しており、月間アクティブユーザー数トップの「WeChat(ウィーチャット)」だけでも、流通額は日本国内のEC流通総額を超える約26兆円に達している。
2019年からECをスタートしたショート動画・ライブアプリの「Douyin(ドウイン)」と合わせると、2つのアプリだけで流通額は約34兆円もの規模。中国EC市場に大きな変化をもたらしているという。
2019年と2020年のWeChatとDouyinのEC流通額
店舗構築や消費者対応などにも対応
今回の提携で、「ecbeing」導入企業に対して中国向けソーシャル越境EC支援を手がける。初期費用を抑えて次の対応が可能となる。
- 10億人を超えるユーザー数を誇る「WeChat」上のミニプログラムで越境ECサービスを簡単に実現(SaaSで提供)
- ユーザー数6億人の「Douyin」、ユーザー数3億人の「RED(小紅書)」での越境ECにも対応
- 店舗構築や消費者対応などのフルフィルメント対応
- 中国語や商習慣理解も不要、商品情報の提供と商品の出荷のみで越境ECが可能
「RED(小紅書)」でのインフルエンサーによるライブコマース(左)と「WeChat」ミニプログラムでのECサイト(右)
商品マスタや在庫情報は「ecbeing」の情報を今後活用する予定で、クロスシーと連携することで、越境EC商品の管理を一元化する。クロスシーがリレーションを図っている在日中国人300名以上のインフルエンサー、在日クリエイターを活用した日本から中国のSNSへのスピーディーなコンテンツ制作、情報発信など、ソーシャルECならではのプロモーションを予定している。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ecbeingが中国向けソーシャルEC支援をスタート、クロスシーとの業務提携で実現
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.