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「検索者のことを考えればSEOは大丈夫」
というのはほとんどのケースで正解だと思います。
検索者に最高のユーザー体験を提供できれば、そのページやサイトのSEOはほとんど成功と言えるでしょう。
ただ、現時点で残念ながら、100%成功とは言えません。
順位決定はユーザーが100%評価するのではなく最終的には検索エンジンが評価しているからです。
先日こういうツイートをしました。
木村賢(Satoshi Kimura)@kimuyan これは今SEOに効果ないけど、やっておいたほうが検索エンジンも人も理解しやすいなとか、安心感出るなとかいうものは一応やっておく派。無駄なことが無駄じゃなくなることがあり得るのもSEOだと思う。
2020年01月17日 12:31私がやるSEOはその時点で無駄になるかもしれないことを行うこともそれなりにあります。
ご存知の通り、業務上いろいろなデータをとっており、
この項目はどうも効いていなさそうだなと思うものが多々あります。
例えば構造化データと順位の関係性ですが、
構造化データを入れたからランクが上がっているとは言い難いものになっていました。
実際に、新たに構造化データを入れて全体的にランクがあがったなあという印象を持ったことは正直ないと思います。
それでも
「可能な限り構造化データは入れておきましょう」
ということをよく言います。
これはリッチスニペットの問題もありますが、
今後検索エンジンがというかGoogleがどう使うかわからないし、
今時点でもどう使っているか分からないもので、かつ入れてマイナスになることもないだろうと思われるものは、
基本的にやっておくべき
だと考えるからです。
ランクには影響出ないレベルだとしても、構造化データをコンテンツを読み取るヒントに使うというのはある程度しているのではないかと思いますし、今後結果としてSEOの結果において、構造化データを入れているほうがポジティブになるような使い方がなされる可能性はないとは言い切れないと思います。
もちろんリソースの問題があるので一概には言えませんが、そのサイトにおいて改修コストが対してかからないのであれば
やっておいたほうが将来よくなるであろうことはやれるときにやっておく
が良いと思っています。
構造化データだけでなく、最近ではYMYLの領域を中心にそのサイトそのものや著者や運営者の実体を見ていると思われるケースがあります。
この実体を伝えるためにも、なるべくやれることはやろうという派です。
「そんなの効果ないでしょ」とか嘲笑されること多々ですが、
コーポレートサイトでその分野の専門性示すとか、自社の研究論文に発リンクするとか、もっと言ったらDOMAINのWHO ISで運営母体状態をマスクしないようにするとか、運営元の連絡先を明記するとか、ひょっとしたらこういうところで検索エンジンは(というかGoogle)は実体を把握するかもしれないな、と思うところは無駄かもしれない場合でも工数やコストにもよりますが、なるべく対応するようにしています。
ひょっとすると実体を云々ということ自体だった間違っているかもしれませんが、
今の信頼性、専門性などを重要視する流れの中で、仮に今”実体”なんてものを考慮していなかったとしても将来的には考慮するかもしれないので、やはり対策しておいたほうが良いと思います。
ごく一部の人を除いて、Googleはじめとする検索エンジンの細かい仕様だったり仕組みだったり、将来的な計画など知らないわけで、それらを想像するしかないわけです。
もちろん想像するためのデータだったり経験だったりというのは必要だとは思います。
この”想像”というのは結構SEOをやるうえで重要だと思っています。
特にYMYLの領域だったり、そこにかかってくるかもしれない(これも想像になりますが)領域の場合は、どうしたら専門性が伝えられるのだろう?信頼性が伝えられるのだろう?と想像して対策を立てておくことは重要になると思います。
サイトの力を伸ばすというよりも、サイトや運営元が本来もっている力や地位を示すというややディフェンシブなことではありますが、それができないと大きな痛手を被ることは間違いないと思います。
そうならないためにも"SEOにおいて想像を巡らせて保険をかけておく"、というのは悪くないのではないかと思っています。
(ということで、諸事情により、これからこのような緩やかなどうせもいい感じのSEO周辺のことを書くことになりそうです)
@kimuyan