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5人の賢人が検索の未来をズバリ予測 パート2」 からご覧ください。
前回に続いて検索業界の重鎮が検索の未来を占う記事のパート2を。特にスマートフォンの普及によるモバイル検索についての考察が日本の我々にも非常に興味深い内容になっています。 — SEO Japan 過去数ヶ月間、私は検索の未来を推測しようと試みてきた。そして、賢人たち – ステファン・ウェイツ氏(マイクロソフト)、シャーシー・セス氏(ヤフー!)、ジョアンナ・ライト氏(グーグル)、ハンパス・ヤコブソン氏(RIM)、そして、ジョン・バッテル氏(フェデレイティド・メディア)と内容の濃い議論を重ねてきた。 前回のコラムでは、この会話から見えてきた包括的なテーマをまとめた。今回は、もうすぐ1年半を迎える取り組みを締めくくりたいと思う。 異なるデバイスで検索を実行 検索における変化の最大の要因の一つは、各種のデバイスで検索を採用するようになったことである。突然、検索が広範なコンテクストに放り込まれたのだ。スマートフォンで行う検索は、タブレットやデスクトップで行う検索とは大きく異なる可能性がある。 意図も、期待も、そして、利用方法はそれぞれ異なる。フリーサイズの検索はもはやフィットしなくなっているのだ。 ステファン・ウェイツ ディレクター – Bing 検索: 「“検索行う”と言う考え方は急速に廃れている。私の娘は5歳であり、皆さんのご想像通り、私の家にはコンピュータが12台あり、常に稼働している。ウェブにつながっているiPod タッチがあれば、娘はこのデバイスを使ってクエリを入力し、検索を行う。娘のエンジンに「向かい」、検索を行うと言う概念は、かなり面白い。指で何かしらのメカニズムを介して、何でもすぐに知ることが出来ると考えているのだ。 検索の観点で私達が理解している情報のことを考えると、このようなデバイスの一つを使って出来ることは、驚異的である。検索エンジンは、ユーザーの緯度および経度を理解する。そのため、ユーザーの居場所を把握する。過去のクエリをより深く理解する。なぜならPCとは異なり、モバイルデバイスは個人に特化しているためだ。ユーザーが要請しなくても、情報をプッシュすることも出来る。個人的にはこの能力が一番刺激的である。」 シャーシー・セス氏 上級副社長 – Yahoo!検索製品: 「私は5年以内にモバイル検索がデスクトップの検索に取って代わる存在になると考えている。そして、成長が早い地域はアジアとヨーロッパである。 アンドロイドの電話機やiPhoneのようなスマートフォンが提供する – アプリからアプリへ移動可能なタッチインターフェースに関して – 双方向性を持っているなら、そして、もし大きなスクリーンを持っているなら、もっと多くの作業を行うことが出来るのだろうか?このような疑問に答えるのがiPadだと思う。この類のタブレットの双方向性は、次世代のデスクトップに望むエクスペリエンスを構築することが出来るのだ。間違いなく、今まで存在しなかった様々なポテンシャルが期待できるだろう。」 ジョアンナ・ライト プロダクト・マネージメント・ディレクター – Google 検索: 「モバイルはグーグルの戦略の重要なパーツであり、未来に向け、様々な可能性が広がっている。スマートフォンの機能がますます改善されており、ユーザーはさらに多くの検索を行うようになっている。また、電話機は、新しいタイプの検索の入力を可能にする。例えば、現在、ユーザーは、クエリを電話に話しかけることで、声による検索を実行することが出来る。さらに、グーグルゴーグルで写真を撮影することで、視覚による検索を実行することも可能だ。モバイルのグーグルのホームページで単純に「Near me now」をクリックすることで、場所による検索を行うことすら出来るのだ。電話機は他のデバイスよりもユーザーとの距離が近く、それゆえ、さらなるパーソナライゼーションを可能にし、その他の胸が躍るようなポテンシャルを持っている。」 検索ビジネスにおける力のバランスの変化 ユーザーの期待の違いが、グーグルが優先的に支配する検索マーケットを揺るがす可能性があると言うテーマは、今回の議論を通して繰り返し登場した(私が何度も突っついたため)。 グーグルの競合者達は、グーグルの優勢(独占と言っても過言ではない)に風穴を開けることに失敗してきたが、この議論で明らかになったことが1つあるとすれば、それは、デスクトップでの検索が終わりを迎えようとしていると言う見解である。グーグルは、有利な現状を新しく登場する検索マーケットでも確立することが出来るのだろうか? ジョン・バッテル ファウンダー – フェデレイティド・メディア ザ・サーチの著者: 「ビジネスモデルに大きな影響が出るのではないかと思う。そして、グーグルのような企業では、従業員がこの点を考慮しているはずだ。なぜなら、目的地としての検索、つまり、どこからでもなんでも受けつけるツールとしての検索こそが、四半期ごとにグーグルが数十億ドルを収益に落としている理由だからだ。1度目の検索は実は検索ではなく、適切なアプリケーションに対する検索が行われるアプリケーションとしての検索は、全く状況が異なる。ユーザーがマーケットに影響を与え、一人勝ちの状況が、大勢のプレイヤーによってバラバラに割かれていくだろう。 これは、スティーブ・ジョブズ氏とエリック・シュミット氏(注記: これはエリック・シュミット氏がグーグルでのCEOの役職を辞任する前の意見である)がお互いを嫌っている理由の一つである。インターフェースの戦争が起きており、個人的には素晴らしいことだと思っている。 この戦争の発生は、グーグルがモバイルに参入し、アンドロイドを開発した大きな理由の一つに数えられるだろう。グーグルは「ユーザーがコンピューティングを利用する仕組みにおける進化、そして、ユーザーが情報をまとめ、利用可能にする仕組みの中で重要な役割を持つことで、グーグルの主力製品を守らなければならない。」と述べている。それはグーグルの企業として使命であり、この分野での戦いから撤退することが出来ない点を示唆している – HTMLのウェブが今後も静的なままでいると思いこむことは出来なかったのだろう。素晴らしい判断だと私は思う。 転換期となったのが、iPadの登場である – 新しいインターフェースがコンピューティングに到来していることが如実に表れた瞬間であった。既に14万個のアプリケーションが開発されているデバイスをローンチするのはとても珍しく、また、一大事でもある。そのため、大きな検索の問題が存在し、個人的にはグーグルが巧みにその検索の問題を解決することが出来るのではないかと思っている。 私はこれは非常に重要な不動産であり、だからこそスティーブ・ジョブズ氏はすべての端末間のエクスペリエンスを管理しているのだと思う。バーティカルの統合は収益性が高い。iTunesのネイティブの第三者の開発者がiTunesストアでクローリングを行うことはない。iTunesで検索を行うのはやはりスティーブ・ジョブズ氏である。アップルは、ウェブ検索は行わないものの、アプリ検索には長けている。これこそがアップルそのものである。そして、この検索を改善し、ネットブックやタブレットを含むプラットフォーム全体で検索を展開する機会が存在すると私は思う。」 [...]