日本マンパワー・キャリアのこれから研究所 『(仮称)新・キャリア発達モデル』ご紹介のオンラインイベント、中原 淳教授(立教大学 経営学部)をゲストお招きし開催

リリース情報提供元: プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
2021年11月05日(金)
株式会社日本マンパワー
企業内のキャリア開発・人材開発を支援する株式会社日本マンパワー(東京都千代田区、代表取締役 片山繁載)は、2020年9月に設立した「キャリアのこれから研究所」で検討を進めていた、ニューノーマル時代におけるキャリア自律のあり方「(仮称)新・キャリア発達モデル」をご紹介するためのオンラインイベントを開催することをご報告いたします。


人生100年時代、VUCAの時代と言われる今、「キャリア自律」というワードが企業と個人の関係性において注目を集めています。キャリアのこれから研究所では、変化の時代のキャリア自律の姿とはどのようなものなのか?個人と組織がより豊かに成長していくことの出来る形とは?について探求を開始し、この度日本社会に必要なキャリア自律の考え方を「(仮称)新・キャリア発達モデル※」としてまとめました。

今年の1月に実施した、キャリアのこれから研究所設立記念イベント(2021.1.15開催)では、キャリア領域の専門家だけでなく、アート・禅・スポーツなど多様な領域の先駆者の見ている世界に触れ、これからのキャリア自律のあり方について多くのヒントやインスピレーションを得ることができました。

今回のイベントでは、中原 淳教授(立教大学 経営学部)をゲストにお招きし、「(仮称)新・キャリア発達モデル~9つのテーゼ~」に関連したご自身のキャリアストーリーをお話いただきます。そこで得られたヒントやインスピレーション、さらには参加者の皆様との対話を通じて、この新たなモデルの理解を深めて参りたいと考えております。

<イベント概要>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

イベントの詳細・お申込はこちら → https://peatix.com/event/3045072
 
◇日   時:2021年12月1日(水)14:30-17:30
 
◇方   法:Zoom
 
◇定   員:参加チケット + アーカイブ視聴 180名
       アーカイブ視聴のみ(当日不参加) 200名
 
◇参 加 費:2,200円(税込み)
 
◇対   象:企業の経営、人事に関わる方
       キャリアコンサルタントの方
       キャリア支援、キャリアカウンセリングに関心のある方
 
◇プログラム:1.インスピレーション・ビデオの上映
       2.これからのキャリア発達モデル~9つのテーゼ~の紹介
       3.中原先生のキャリアストーリー
       4.ブレークアウト 対話の時間
       5.中原先生を交えた対話&質疑応答
       6.ブレークアウト 対話の時間

◇ゲ ス ト:中原 淳(なかはら・じゅん) Jun Nakahara, Ph.D.
       立教大学 経営学部 教授(人材開発・組織開発)
「大人の学び」を科学する
立教大学 経営学部 教授。立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース主査、立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長などを兼任。博士(人間科学)専門は人材開発論・組織開発論。北海道旭川市生まれ。   東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学講師・准教授等をへて、2017年-2019年まで立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラム主査、2018年より立教大学教授(現職就任)。
「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発・組織開発について研究している。単著(専門書)に「職場学習論」  (東京大学出版会)、「経営学習論」(東京大学出版会)。一般書に「研修開発入門」「駆け出しマネジャーの成長戦略」「アルバイトパート採用育成入門」など、他共編著多数。著作のいくつかが、中国語・韓国語に翻訳・出版。研究の詳細は、Blog:NAKAHARA-LAB.NET(http://www.nakahara-lab.net/)。Twitter ID : nakaharajun
民間企業の人材育成を研究活動の中心におきつつも、近年は、横浜市教育委員会との共同研究など、公共領域の人材育成についても、活動を広げている。2021年より、文部科学省・中央教育審議会・臨時委員。一般社団法人 経営学習研究所 代表理事、特定非営利活動法人 Educe Technologies 副代表理事、認定特定非営利活動法人カタリバ理事、一般社団法人ピアトラスト 理事。
専門性:人材開発・組織開発、趣味:人材開発・組織開発、特技:人材開発・組織開発、大好物:人材開発・組織開発。「画狂老人」と号した葛飾北斎をリスペクトし、自らは「学狂老人」として一生涯、「学び」にまつわる研究を行おうとしている。現在は「学狂中年」。

◇ファシリテーター:水野 みち(みずの みち) キャリアのこれから研究所 所長
株式会社日本マンパワー フェロー。企業内のキャリア開発、組織開発、D&I推進に従事。国際基督教大学卒業。2005年ペンシルバニア州立大学にてキャリアカウンセリングを学び教育学修士取得。組織開発ファシリテーター、NPO日本キャリア開発協会認定スーパーバイザー。キャリアのこれから研究所:https://future-career-labo.com/

【オンラインイベント当日の取材について】
 イベント当日取材を希望されるメディアの方は、下記広報担当までご連絡をお願い致します。
  
 株式会社日本マンパワー 広報担当
 担当:和泉 h-izumi@nmp-g.jp
 TEL:03-5294-5041/FAX:03-5294-5029

【モデル概要】
 (仮称)新・キャリア発達モデル~9つのテーゼ~

9つのテーゼの解説

1.自分の中の多様性、複雑性を大切にしよう
私たちは、「自分はこういう人間だ」と規定することで安心感、安定感を覚える面もあります。しかし、その規定した自己のために、自分の可能性を狭めてしまうこともあります。そんな時は、人は想像以上に多様で複雑、かつ変化・成長していける存在であることを思い出してください(注1)。自分を窮屈に規定せず、狭めず、決めつけず。自分の願いに意識を向けると何が見えてくるでしょうか。

2.つながりを感じよう
私たちは、誰もがつながりの中にいます。つながりを感じられると、人は居場所を持つ感覚が芽生え、自分が自分であって良いと感じ、貢献意欲が育まれます。しかし、つながりを感じられない時、自分のことでさえ他人ごとにしてしまうこともあります。つながりを感じる上で大切な要素の一つに、「自己受容」があります。自己受容とは、ありのままの自分を感じるということです。他者とつながるには、自分とのつながりを深めることも大切です(注2)。みなさんは、自分と、他者と、つながりを感じられていますか?

3.年齢を超えよう
みなさんは、自分の年齢に対してどのようなイメージを持っていますか?「自己ステレオタイプ化」と言って、人は周囲が自分をどう見ているかという「文化的イメージ」に自分を合わせてふるまいやすいそうです。この自己ステレオタイプ化といのは、「私は女性だから」「もういい年だから」「まだ〇〇だから」「〇〇を持っていないから」など様々な形でキャリア形成に影響を及ぼします。ぜひ、この自己ステレオタイプの影響を意識してみてください。超えられる一歩は何でしょうか。(注3)

4.複線から伏線を育もう
キャリアの世界でも有名な話が、アップルの創業者スティーブ・ジョブズによるスタンフォード大学卒業式スピーチです。ジョブズは、大学の中退経験や、会社を首になり頭を殴られたような失望経験を語っています。しかし「コネクティング・ドット」のように、後から点と点が線で結ばれて価値や意味を感じられる時が必ず来ることを強調しました。私たちの人生には、思い通りにならない紆余曲折は山ほどあります。また、最近では単線的にゴールを目指すより、あえて副業や越境(現業以外の活動など)など、逸れてみたり、平行して2つ3つの専門性を得たりなど、多様な経験をしてみることの価値が見直されています。それらも含め、複線のキャリアでも後から必ず「伏線」になってつながるとしたら、あなたはどう感じますか?荷を下ろせるものは何ですか?何をやってみたいですか?(注4)

5.生産性と人間性を両立しよう
機械的に指示命令に従って作業をした方が生産性は高まると考える人もいます。しかし、そのような仕事はこれからさらにAIやロボットが代替するでしょう。これからの生産性は持続可能な価値を含むのだとすると、そこには人間であるが故に発揮される価値観や想い、共感やコミュニケーション、創造性やイノベーションがさらに求められます。人間性の発揮とは、一人ひとりが創意工夫をし、仕事や役割を創造するということでもあります。あなたの仕事に、あなたらしい人間性を発揮するとしたら、どんな工夫が出来そうですか?

6.あるべき自分とありたい自分の両方を意識しよう
仕事をする上で、「こうあるべき」と、「こうありたい」という姿の板挟みになることがあります。「べき」は多くの場合、他者の期待や、やらねばならないこと、周囲との規範や調整、生存のための行動などです。「ありたい自分」は内から湧き出る自由な好奇心や心からの願いです。他者視点と自己視点は両方大切で、行き来しつつ、視座が深化・拡大します。今のあなたは、それぞれをどう捉えていますか?

7.ビジョンとリアリティの両感覚を磨こう
ビジョンとは、想像する理想の未来です。キャリアのビジョンを描くことで、アンテナが高まり、日々の行動が変わるという効果があります。しかし、同時に今現在の自分がどこにいるのかという現在地・リアリティに意識を向けることも大切です。現実の捉え方には主観が左右しますし、不本意な現実は見たくないものです。そこで、勇気を持って自己を見つめ、開示し、フィードバックを受けることが、現実を知る上で参考になります。ビジョンとリアリティの両方を持つことで、対処的・反応的に生きるのではなく、方向性を持って人生の舵取りをすることにつながります。あなたはビジョンとリアリティ、両方を意識できていますか?

8.こころの成長痛(葛藤や違和感)を大切にしよう
成長痛が自然な反応であるように、こころの痛みや「もやもや・葛藤」も成長する上で大切なプロセスです。悩み、停滞するということをネガティブに捉えると、逃げたり、追いやりたくなったりするかもしれません。しかし、それらを歓迎し、丁寧に観察し、何が心の中で動いているのかを味わうことで、気づきと成長が生まれます。あなたには、心の成長痛を大切にする時間や場所、または聴いてもらえる他者はいますか?

9.計画しつつもアジャイルな行動を取ろう
バスケットボールの選手がゴールを決めるためには、シュートをすることが大切です。同じように、私たちも、想像や想定の世界で縮こまっていては、何もはじまりません。動いてみることで知れる現実もあります。次のシュート角度や力の入れ具合を考えるきっかけも作ることができます。また、思いがけないアイデアが得られるかもしれません。何を止め、何をやるのかも見えてきます。得た情報をビジョンやリアリティに加えていくことで、実現可能性の高い計画が上書きされていきます。あなたが取れる小さな最初のお試し行動は何ですか?

注1)心理学の研究では、「自己複雑性」を許せている人ほど心が安定していることも分かっています。また、日本人は本来多様な自己を受け入れやすい文化を持つとも言われています。
参考文献:木谷 智子・岡本 祐子(2015)「青年期における多元的な自己と アイデンティティ形成に関する研究の動向と展望」
Linville,P. W. (1987) . Self-complexity as a cognitive buff er against stress-related illness and depression. Journal of Personality and Social Psychology, 52, 663-676
JCDAの提唱する経験代謝では、自己概念を、自分と世界を含む世界をどう捉えたかという中にこそ自己概念が映し出されると言っています。

注2)アドラー心理学の提唱する共同体感覚を構成する概念として「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」があります。

注3)「自己ステレオタイプ化」とは、顕在化された社会的アイデンティティに沿って自己を評価・規定することです。自己ステレオタイプ化は、親密度の高い集団にいると回避されやすいことなどが分かっています。
参照:”Self-Stereotyping in the Context of Multiple Social Identities” Stacey Sinclair University of Virginia Curtis D. Hardin Brooklyn College Brian S. Lowery Stanford University, Journal of Personality and Social Psychology, 2006, Vol. 90, No. 4, 529 –542

注4)ジョン・クランボルツ博士は、「ハップンスタンス・ラーニング理論」を通じて偶然の出来事や方向転換を歓迎しながらキャリア形成をする方法を提唱しました。
参考:「その幸運は偶然ではないんです!」J.クランボルツ著(2005)ダイヤモンド社
参考;スティーブ・ジョブズ スタンフォード卒業スピーチ動画

<キャリアのこれから研究所 概要>
事業内容: キャリアをテーマにした最新事例・活動報告、調査研究・提言活動、コミュニティ
     づくりなど、インタラクティブな活動を実践する新たな研究発信機関です。
設立: 2020年9月
公式サイト: https://future-career-labo.com/

<株式会社日本マンパワー 会社概要>
事業内容: 創業以来キャリアドックやキャリアカウンセラー養成講座など日本のキャリア開発支援を
     支える事業を創出。 長年の実績やノウハウ・最新のテクノロジーを駆使したキャリア開発
     支援事業を展開中。
代表者: 片山 繁載(かたやま しげとし)
設立: 1967年9月
資本金: 1億円
従業員数: 約240名
所在地: 東京都千代田区神田東松下町47-1(本社)

お問い合わせ先
株式会社日本マンパワー 広報担当
担当:和泉 h-izumi@nmp-g.jp
TEL:03-5294-5041/FAX:03-5294-5029
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