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SEOサービス向上のためのポイント—サービス・リストおよび作業要項の作成と改善

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この数か月、僕はSEOの仕事が少し減って空いた時間に、顧客に提供するSEOサービスをどのように改善できるかについて考えているんだ。

SEOをやっている連中は、こなしていく仕事の内容においても、仕事のやり方においても、非常に創造的な人物であることが多い(と、僕は思っている!)。SEO業界にいて喜ばしいことの1つは、取り組まなければならない課題、そしてこれらの課題を処理する最善の方法が、常に進化し続けるということだ。ある仕事を片づけてから1週間後に同じような仕事が舞い込んできたとしても、前回とはまったく違う方法でやらなくちゃいけないことも多くて、創造性が強く刺激される。

やりがいや創造性という点から考えると、これはとてもすばらしい仕事だね。課題に毎回ゼロから取り組むなんて、創造力がみなぎってくるよ。だけど、経営や一貫性という観点から見ると、毎回毎回最初からからやり直すなんて悪夢だ!

ビジネス戦略に関する議論の中で、僕らはよく「自分たちが果たさなければならないさまざまな役割を区別するためには、いろんな顔を使い分けなきゃいけない」って話をするんだ。僕は1日のうちに、株主から経営者、SEO担当者あるいは開発者まで、さまざまな顔を演じることができる。

経営者(山高帽をかぶった紳士の顔かな)としての僕は、創造力を自由に発揮したいという思いと、顧客にサービスの質と一貫性を保証したいという思いとの間で、適切な妥協点を探ってきた。

そこで、僕の考えていることを少し説明したいと思う。今はまだ、僕らの正式な作業プロセスと呼ぶには時期尚早だし、はっきり言って、一貫性という側面を少し強調し過ぎているような気もするんだけどね。

製品およびサービスのリストを作成する

一貫した品質を保つという経営目標に向かう最初のステップは、提供する製品およびサービスのリストを作成するということだ。SEOは常に変化する(そしてセールスマンは何でもかんでも売ろうとする)ので、このリストも絶えず変わっていく。だが、リストがあれば、いろいろと多くの面で仕事がずっとやりやすくなると思うんだ。

販売プロセス

規模が小さく成長過程にある企業だと、相手の求めることを何でもしようって気になってしまう。僕らはみな、顧客が求めるとおりのサービスを提供したいと思ってはいるが、詳細事項をきちんと指示しなかったり、販売チームと作業チームとの間の引継ぎがうまく行かなかったりすると、何をどうやればいいのかはっきりわからなくなってしまう可能性があるよね。

僕らは、販売チームに対して、リストに載っているものだけを売り込むよう依頼してきた(「依頼」ってのは「命令」って言う意味の経営者用語さ)。リストに載せてあるのは、自信を持って他人にはひけをとらないといえるものばかりだ。僕らが販売するサービスは、どれもそのリストに載っている。これはつまり、はなっから「全員が同じレールの上を進んでいる」ということだ(こういう経営者風の言葉遣いにハマりそうだよ)。

こうしておけば、本当は欲しくないものや不必要なものを顧客に売り込むなんてことが起こらないってことは言っておくべきだろう。企業やWebサイトは、どこもそれぞれ異なるものだから、包括的な製品やサービスを“すべての”顧客のWebサイトに利用するなんてことは、決してお勧めできない。

そうは言っても、とことん突き詰めて考えると、ほとんどのプロジェクトに共通して発生する作業というのも、ごく少数だが存在するんだ。キーワード調査なんてそうだね。ほかには? サイトの技術的レビューはどうだろう? また、あやふやな点をできるだけ残さないために、僕らは販売チームに、特に注意すべき部分や標準的なサービスと異なる部分があれば、それをリストアップさせている。

作業要項の作成

僕らは、自分たちの意図するものや、それぞれの作業に対しどのように取り組んでいくのかを、時間をかけて練り上げてきた。これは、さっき説明した妥協点を探る作業だ。ここで作業内容を厳密に管理してしまうと、僕らがSEO担当者として享受している創造性がすべて失われ、1つの決まった手順に追従するだけになってしまう。一方、こうした作業要項がまったくないと、今度は経営の枠組みが失われてしまうよね。

作業要項を作成しておけば、時間をかけてそれを再検討し、状況に合わせて変えていけるし、自分たちの創造力によってもっと優れた方法が見つかった場合は、それを追加することもできる。作業要項が改善できれば、僕らが顧客に提供するサービスも進化することになる。

確実にこの作業要項が使用され、最新の状態が保たれるよう、僕らは絶えずその再検討を行う。僕らは、取り組んでいるさまざまなプロジェクトについて議論するために、SEOチームで毎週ミーティングをしている。週ごとに作業要項の1つを再検討し、それを改善できる方法についてフィードバックを得ていく。

作業プロセスを改善し、迅速化するための新しいSEOツールは常に存在する。新しいツールを見つけたときはいつも作業要項に追加するので、理論上は、「これができるツールの名前を覚えている人はいる?」などとオフィス中に響き渡るような大声でみんなが叫びあう日々は、いつか終わるはずなんだけどな。

作業要項を絶えず見直し、全員が最新のツールや戦略、技術を知っておくようにすることで、僕らは常に、顧客に提供するサービスを少しずつ改善し続けているんだ。

完了したプロジェクトの見直し

ガイ・ベラミーという人物が、かつて次のように書いていた。

後知恵とは精密科学だ

僕らはプロジェクト管理プロセスの一環として、完了したすべてのプロジェクトについて議論するミーティングを定期的に開いている。こういうミーティングを実施するのは、完了したプロジェクトが十分な数になった場合だけなので、話し合うべき事項はたくさんあるよ。

初めてこのようなミーティングを開いたとき、いかに多くのことが学べるかを知って、僕はとても驚いた。仕事を完了してから数か月後にプロジェクトを見直すと、効果のあったものとなかったものが見えてくる。SEOとは多くの場合、何かを試してその効果を測定し、作業プロセスを改善してから、別の手段を試してみることだと思うんだ。時間をかけて多くのプロジェクトを見直すことで、見直しをしなければ見逃していたかもしれない動向に気付くことができるんだ。

技術的な問題点を修正する前にリンク構築を開始してしまうようなプロジェクトが、それとは逆の順序で行うプロジェクトよりも上手く機能することなんてあるだろうか? こうした疑問に対する答えを知っていることが、作業要項に還元され、結果として自分自身を向上させることにもなるんだよ。

◇◇◇

今回の記事で1つだけ覚えておいてもらいたいことがあるとすれば、1日のうち数時間を費やして、SEOチームと話し合うことを強くお奨めするということだ。過去数か月の間に完了したすべてのプロジェクトについて見直し、分析し、議論しよう。何か興味深いことがわかること請け合いだ。新たに得た知識を使って何をするかは、もちろん、完全に自分次第だけどね。

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