ECサイトのソーシャル化の意義と事例紹介<オプトEC支援本部>
「ECサイトのソーシャル化」に焦点を当て、ソーシャル化の意義やパターンをまとめてみました。
2011年6月3日 16:16
■Market Insight
これまで、企業のコーポレートサイトやECサイトは、そこを訪問する人や会員登録した人に対して情報提供や商品・サービスの販売を行うという、いわば「閉じられた世界」での活動を行ってきました。 しかしながら、Twitter、Facebook等ソーシャルメディアの普及によって「情報はオープンな世界でやり取りするもの」という価値観がひろがってきており、それが新しい基準になりつつあります。 ソーシャルメディアを活用することは、ソーシャルメディアが急速にクチコミを広げたり、企業およびその企業の商品・サービスに対しての信頼性を高めたりする効果あるがことからも今後は欠かせない対応となると思われます。 そこで、今回のECジャーナルでは企業のECサイトをソーシャルメディアに対応していく「ECサイトのソーシャル化」に焦点を当て、ソーシャル化の意義やパターンをまとめてみました。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -■ ECサイトのソーシャル化とその意義?
ECサイトのソーシャル化とは、ユーザーが単独でそれぞれ利用していたECサイトに、ネットワークを通じて人と人との双方向コミュニケーションが図れるソーシャルメディアの要素を加えることをいいます。 ECサイトをソーシャル化することで、ソーシャルメディアの集客力、クチコミ拡散機能、興味喚起機能、定性情報収集機能を活用することができるので、大きな費用をかけずに効率的なプロモーションができます。 また、活用の仕方によっては個人情報やユーザーの定性的情報が取得できるので、これからのマーケティング活動のみならず、カスタマーサポートや製品開発にも活用することが可能となります。【ECサイトのソーシャル化で得られる効果】1.SNSの集客力を活用できる 2.ほとんどコストを掛けずに信頼性のある情報 (クチコミ)を拡散できる 3.消費者の定性的情報を直接取得し活用できる - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -■ ECサイトのソーシャル化は4つのタイプに分けられる
ECサイトのソーシャル化には大きく4つのパターンが存在する。- ソーシャルASPツール導入型: 例:Facebook「いいね!」プラグイン(Facebook)、ツイっとレビュー(メンバーズ)、CustomerReviews(PowerReviews)など ASP提供されているソーシャルアプリケーションツールを導入し、自社ECサイトにソーシャルアプリケーション機能を埋め込むタイプ(Faceookの「いいね!」のようなソーシャルプラグインも含む)。 導入が容易で費用も少なく外部からのトラフィックを増加させたり、SNSの情報拡散機能を活用できたりしますが、ユーザーデータ自体はASPツール提供事業者のサーバに蓄積されるため、自社で蓄積・活用することは難しい。
- 大手SNS連携型: 例:、Levi‘s、楽天市場、Yahoo!ショッピング、eらでぃっしゅなど 自社ECサイトを大手SNSとコネクトさせるタイプ。 集客・プロモーション・コミュニケーションの機能はSNSに持たせ、外部の自社ECサイトに誘導し購買に結びつけるタイプ。 SNSとECサイトで機能を切り分けて活用するため、大規模なシステム改修をしなくても大手SNSの集客力を活用できる点が大きなメリット。 しかし機能を切り分けている分、デザインの違いやデータの受け渡しなどで不具合が生じやすいという欠点もある。
- 大手SNS完結型: 例:satisfaction guaranteed、RICE FORCE、チャプチーノなど 大手SNS(Facebook、mixiなど)の中にECサイトを設置して運営するタイプ。 SNS利用者をそのまま見込み顧客として容易にアプローチできるためプロモーション効率がよく、SNS内でそのまま購買させることができるので外部のECサイトに誘導する場合より購買率が高くなるといわれている。 しかしEC事業者にとっては各SNS内に支店を増やすことになるので、管理の手間が増加してしまう。
- 専用システム構築型: 例:ZOZOTOWNなど 自社でSNSとECサイトが融合したソーシャルコマースシステムとして導入するタイプ。 元々ソーシャルコマースを想定したシステムとなっているため、ユーザーからも管理者からも使い勝手が良く、集客から購買までスムーズに結びつけることができる。 一方新規のシステム構築もしくは改修となるため比較的コストがかかってしまう。
■ 国内の事例(ZOZOTOWN)
ZOZOTOWNはECサイトのソーシャル化においてまさにお手本となるサイト。 上記ソーシャル化の類型で解説した①ソーシャルASPツール導入型②大手SNS連携型、④専用システム構築型を取り入れ複合的にソーシャル化を進めている(④に関しては自社ECサイトと自社SNSを連携させた活用をしている)。 自社でECサイトとSNSの両方を運営しており、それを上手く連携させ賑やかさの演出に活用している。 また、Facebookページの活用も上手く、Facebookページに約4500人がファン登録している。ほとんどの記事にECサイトへのリンクが貼られ、Facebookからの集客することに成功している。 ↓クリック拡大http://livedoor.2.blogimg.jp/ec_concierge/imgs/3/2/3230fae8.jpg 【ZOZOTOWNの事例に学ぶ活用方法】ZOZOTOWNでは、ソーシャル化を複合的に組み合わせながら「賑やかさの演出」「集客窓口」として活用している。 特に「賑やかさの演出」はアクセスしている人を可視化することで、ユーザーが直感的に賑やかさを感じられるように工夫されている。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -■著者の視点■
ECサイトのソーシャル化には大きく「外部からのトラフィック増加」「顧客の定性的情報の直接取得・蓄積」という2つの方向性があります。 この点はあまり整理されておらず、ソーシャルアプリケーションを導入することでソーシャル化したと満足されている事例も多々見られます。 もし、顧客の定性的情報を直接取得することが目的であれば、システムを大きく構築したり改修する必要も出てきます。 さらに、ソーシャル化は様々な方法を複合的に組み合わせることで効果を発揮しやすくなります。 まずは、自社におけるECサイトソーシャル化の目的を整理しそれが解決できる手法を選択し実施する必要があるでしょう。 記事元はこちら⇒ http://blog.livedoor.jp/ec_concierge/株式会社オプトEC支援本部- この記事のキーワード
