2017年に台湾で創業したAIスタートアップ「クレッシェンドラボ」は、日本市場でのさらなる事業拡大に向けたAI戦略および新製品群の記者向け勉強会を3月3日に都内で実施した。
同社は台湾、タイ、日本、シンガポールで事業を展開。800社を超えるブランドにソリューションを提供している。コミュニケーション領域に特化した独自データを武器に、企業のマーケティング課題を解決するAIコミュニケーションクラウドを提供している。
LINE主要3カ国でパートナー認定、3つのコア製品を展開
同社は、台湾およびタイにおいてLINEのゴールドパートナー認定を受けており、日本を含む主要3カ国でLINE社からパートナー認定を受けている唯一の企業である。
現在、同社は以下の3つの製品を軸にポートフォリオを構築している。
- MARK(マーク): AIを活用したマーケティングオートメーション(1対複数のコミュニケーション)。
- CAAC(カーク): AIマルチチャネルコマース(1対1のチャットコミュニケーション)。近年では、Web電話の録音・AI自動要約機能も追加された。
- DAAC(ダーク): 新たに発表されたAIネイティブなインサイト提供ツール。蓄積された顧客データを学習し、最適なメッセージ配信戦略(ブロック率の低下など)を提案する。
これらはLINEだけでなく、SMS、メール、Instagram、Webチャットなどあらゆるチャネルを統合管理できるのが特徴だ。
「独自のコミュニケーションデータ」が最大の武器
同社の最大の競争優位性は、過去の配信結果や顧客とのコミュニケーションデータを独自に学習させている点にある。
一般的なChatGPTなどの外部LLM(大規模言語モデル)の仕組みを活用しつつも、同社が長年蓄積してきた「どのようなメッセージや画像がクリックされやすいか」といった独自のデータを掛け合わせることで、汎用AIには真似できない精度の高いコンテンツ生成やインサイト抽出を実現している。
今後の展望:AIコミュニケーションクラウドの実現へ
今後のビジョンについて同社は、企業内に散在するローデータ(未加工のデータ)を整理し、マーケターがいつでも容易にAIを通じて「インテリジェンス(最適な施策や示唆)」にアクセスできる「AIコミュニケーションクラウド」環境を提供していくとしている。
