仕事はAIに奪われる? 現役エンジニアの約7割がキャリアに不安【ラクスパートナーズ調べ】

生成AIに任せにくい業務は「チームマネジメント」「要件定義」「テスト」。

ラクスパートナーズは、「生成AI普及によるエンジニアの意識変化」に関する調査結果を発表した。ITエンジニア1,007人が回答している。

業務・スキル・キャリア観にAIが大きく影響

まず「生成AI(ChatGPT、Copilotなど)の業務での使用頻度」を聞くと、「ほぼ毎日」31.1%、「週に数回」40.5%、「月に数回」13.6%が上位で、7割が週1回以上の頻度で生成AIを使用していた。

生成AI(ChatGPT、Copilotなど)の業務での使用頻度

月に数回以上使用している858人に、生成AIを主に使っている業務について「頻繁に使っている」「時々使っている」「まったく使っていない」の3段階で聞くと、頻繁に使用する業務としては「情報収集・リサーチ」が最多、時々使用している業務では「ドキュメント作成」「コード作成」が多かったが、「デバッグ支援・テスト」「セキュリティ診断」は「まったく使用していない」が2割を超えた。

生成AIを主に使っている業務

視点を変え「生成AIを業務で使用するようになって、仕事の楽しさややりがいに変化はあったか?/ありそうか?」を聞くと、「効率化が進みやりがいある仕事に注力しやすくなった」50.4%が特に多く、「新しい学びや発見が増えて楽しくなった」23.1%、「特に変化はない」22.8%がそれに続いた。

また「生成AIに任せられないと思う業務」では、「チームマネジメント」34.5%が多く、「要件定義/企画」29.3%、「テスト」28.5%が続く。対人調整・状況判断といったものはまだAIには任せられないという本音がかいまみえる。

生成AIに任せられないと思う業務では、「チームマネジメント」が最多

次に、「生成AIの登場によって必要なスキルは変わると思うか?」を聞くと、「大きく変わる」32.0%、「多少変わる」53.4%と、計8割超が変化を予感している。そこで「今後、生成AIが普及するなかで、エンジニアにとってもっとも重要だと思う知識やスキルは?」と聞くと、「生成AI活用力(プロンプト設計含む)・問いの深さ」23.0%、「設計・アーキテクチャ力」19.6%、「ユーザー目線で判断する力」15.2%が上位となり、対人スキル以上に実践的技術力や構造的思考力を重視する声が目立った。

もっとも重要だと思う知識やスキルは「生成AI活用力(プロンプト設計含む)・問いの深さ」が最多

調査概要

  • 【調査対象】ITエンジニア
  • 【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
  • 【調査時期】2025年5月14日~15日
  • 【有効回答数】1,007人
回答者の主な職種
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