2025年 日本ブランド価値ランキング、成長率No.1はASICS 新登場はドンキ、丸亀など【インターブランド調べ】
インターブランドジャパンは、日本発のブランドを対象としたブランド価値ランキング「Best Japan Brands 2025」を発表した。独自のブランド価値評価手法「Brand Valuation」を用いて、ブランドの持つ価値を金額換算している。

ASICS(アシックス)が対前年成長率28% 増で最高の成長率
「Best Japan Brands 2025」では、1位「トヨタ」、2位「ホンダ」、3位「ソニー」と、前年と同じ顔ぶれがトップ3を占めた。トヨタは調査開始から連続して17回目の1位。
トップ100ブランド個別の対前年成長率の平均は+4.6%(昨年は+4.8%の成長)、全100ブランドのブランド価値総額は、3,142億ドル(前年比+7.7%、昨年は同+6.7%)となり、日本ブランド全体が堅調に成長していることがわかる。この全体傾向は、2024年10月に発表されたBest Global Brands 2024(昨年比+5%)と同様。

1位~25位の中で、前年比ブランド価値成長率が24%で最も高かったのは、13位「Recruit(リクルート)」だった。オンライン教育サービス「スタディサプリ」では、グッドデザイン賞を受賞するなど、新しい価値創造にも成功している。

26位~50位の中で、前年比ブランド価値成長率が28%で最も高かったのは、46位「ASICS(アシックス)」だった。 2024年より始動した「中期経営計画2026」では、「グローバル×デジタル」を掲げ、会員の健康やスポーツをサポートするロイヤリティプログラム「OneASICS」を展開している。

53位にはTokyo Electron(東京エレクトロン)が初ラインクインした。51位~75位で前年比ブランド価値成長率が26%で最も高かったのは、Mitsui Fudosan(三井不動産)。

76位~100位では、93位にITOCHU(伊藤忠商事)、94位にDon Quijote(ドン・キホーテ)、95位にSBI(SBIホールディングス)、98位にANA(全日本空輸)、99位にMarugame Seimen(丸亀製麺)の5社が初ランクインした。
調査概要
- 【評価対象基準】
- 日本発のブランドであること:日本の企業によって生み出されたコーポレートおよび事業ブランドであること
- 各種財務情報が公表されていること、または監査済みの財務情報が入手可能なこと
- 「Best Global Brands 2024」ランクインブランドは 2024年のブランド価値金額を適用
- 日本で一般に認知されていること
- 資本コストを織り込んだエコノミックプロフィットが長期的にポジティブであること
- 【評価手法】
- 1. 財務分析:企業が生み出す利益の将来予測を行う
- 2. ブランドの役割分析:利益のうちブランドの貢献分を抽出する
- 3. ブランド強度分析 :ブランドによる利益の将来の確実性を評価する
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