日本ブランドランキング、1位「トヨタ」のブランド価値総額は289億ドル【WPP/カンター調べ】
WPPグループのカンターは、世界におけるブランド価値を計る年次調査「ブランドZトップ50 もっとも価値のある日本ブランドランキング」(BrandZ Top50 Most Valuable Japanese Brands Ranking)を発表した。財務データの分析と消費者調査結果を組み合わせ、評価を行っている。
WPPグループでは、ブランド価値調査「ブランドZ」を定期的に実施。グローバルブランドランキングの他、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、サウジアラビア、アメリカ、ラテンアメリカなどの各国ランキングを発表してきた。日本は今年が初のランキング公開となる。
日本初のランキング、1位は「トヨタ」でブランド価値総額は289億ドルに
それによると、1位を獲得したのは「トヨタ」(ブランド価値総額289億ドル)。以下、2位「NTT(日本電信電話)」(同201億ドル)、3位「ホンダ」(同117億ドル)がトップ3だった。
日本の消費者ブランドランキングにおけるトップ50ブランドの価値総額は、総計で2,230億ドル以上。調査対象国全体では6位にあたり、アメリカ、中国、ドイツ、フランス、英国の5か国が日本を上回っていた。
なお、全世界規模の「ブランドZトップ100 もっとも価値のあるグローバルブランドランキング」にランクインしたのは、「トヨタ」(41位)と「NTT」(70位)の2社に留まっている。
もっとも価値のあるカテゴリは「自動車」、ランクイン数では「小売およびアパレル」
トップ30にランクインしたブランドの「目的意識に関するスコア」(トップ100にランクインした全企業の平均スコアを100とした数値)は、124。これに対し、「ヤマト運輸」(ブランド価値24位、27億ドル)は、スコア159を記録し、もっとも目的意識が高い日本ブランドとなった。ブランド価値1位の「トヨタ」は154。そのほかでは、「全日本空輸」(26位、26億ドル)153、「セブン-イレブン」(8位、89億ドル)150、「ブリヂストン」(36位、15億ドル)149などが、高スコアだった。
カテゴリ別で見ると、「トヨタ」「ホンダ」など6ブランドがランクインした自動車カテゴリが、もっとも価値のあるカテゴリとなった。6ブランドの価値総額は547億ドルで、ランキング総額の25%を占めている。「トヨタ」「ホンダ」、さらに「日産」(5位、105億ドル)の3ブランドは、「世界でもっとも価値のある自動車ブランドランキング」でもトップ10にランクインしている。
小売およびアパレルカテゴリでは、ランキングトップ50にカテゴリ別最多の13ブランドがランクイン。実店舗型の「ユニクロ」(7位、98億ドル)、「セブン-イレブン」(8位、89億ドル)に加え、「ZOZOTOWN」(16位、45億ドル)、「メルカリ」(47位、7億6,100万ドル)などがランクインしている。
調査概要
【対象ブランド】財務情報が公開されている企業が保有する日本発、または日本市場を事業の中心とする消費者ブランド(40市場のカテゴリ)
【調査方法】財務データの分析と綿密な消費者調査結果の組み合わせ
【調査対象】世界51カ国380万人を超える消費者のインタビュー(日本は、8万人以上の消費者インタビュー)
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