ブランド価値評価でZOZOTOWNが急成長、トヨタは10年連続1位「Best Japan Brands 2018」
ブランドコンサルティング事業のインターブランドジャパンは2月14日、独自の価値評価手法を用いたブランド価値ランキング「Best Japan Brands 2018」の結果を発表した(今すぐ結果一覧へ)。
ランキングは、海外売上高比率30%以上のグローバルブランドを対象とした「Japan's Best Global Brands(JBGB)」と、同売上高比率30%未満の国内ブランドが対象の「Japan's Best Domestic Brands(JBDB)」の2部門。
評価基準は、日本発のブランドであることに加え、2017年10月31日時点で上場しており財務情報などからアナリストが業績予測できること。それぞれ、次の3つによって分析、評価される。
- 財務分析:企業が生み出す利益の将来予測を行う
- ブランドの役割分析:利益のうちブランドの貢献分を抽出する
- ブランド強度分析:ブランドによる利益の将来の確実性を評価する(10要素で評価)
ブランド成長率の高い企業は、いずれもブランドを経営の軸に据えており、中期経営計画や代表メッセージとしてブランドを強く打ち出す傾向があるという。
また、同社のブランド価値評価は、ブランドの金銭価値測定の手法としてISO認定(ISO 10668:2010)されており、財務や収益予測も含まれることから、ブランド価値が高いと評価されている企業は、市場の株価指数よりも相対的に高い価値を示すなど、経営指標にも結びつくという。
Japan's Best Global Brands
日本ブランドを牽引する自動車産業、10年連続でTOYOTAが1位
グローバルのブランドランキングでは、TOYOTAが10年連続で第1位となった。自動車ブランドはTOYOTAを含めてトップ10で4社、トップ40で10社がランクインしており、グローバル市場におけるブランド力の高さがうかがえる。
ブランド価値成長率では、Nintendoが前年比プラス21%で1位だった。ニンテンドースイッチの発売がグローバル市場でのさらなるファン獲得を後押しし、評価につながった。2位には、創業100周年を迎えて自動車部門のブランド名である「SUBARU」社名変更した富士重工業が入った。
新たなブランドとして、OMRON(39位)が初めて加わり、SMFG(三井住友フィナンシャルグループ)とMIZUHOが国内ブランドランキングからグローバルに移っている。
Japan's Best Domestic Brands
ZOZOTOWNが急成長で初ランクイン、トップ3は通信キャリア大手が独占
国内のブランドランキングでは、通信キャリア大手3社が上位を独占しており、NTT DOCOMOが8年連続で1位を獲得した。ブランド価値成長率では、中期経営計画の戦略において「世界に通用するブランドの育成」を掲げるKOSEが前年比プラス20%で1位だった。
新たなブランドとしては、ファッション通販で急成長するZOZOTOWN(32位)のほか、保険金融のMS&AD(36位)、旅行業のH.I.S.(40位)がランクインしている。
ソーシャルもやってます!