「Oisix」が新物流センターへの移転でトラブル 欠品や遅延、配送見送り発生をおわび

24年予定を前倒しで22年1月移転、実在庫とデータ在庫が一致せず「計画や判断に甘さ」

生鮮宅配大手のオイシックス・ラ・大地は、新物流センター移行に伴うトラブルで商品の発送手配ができない状況が続いて欠品や配送遅延が多数発生した、と1月21日に公表し、おわびをサイトに掲載した。トラブルは1月25日も継続しており、「Oisix」と「Oisix物流センター」から出荷を予定している「ISETAN DOOR」と「dミールキット」の常温・冷蔵商品は不安定な状態で、欠品や遅延、配送見送りが続いている。

25日15時の更新情報によると、今週の注文分については問題なく届けることを目指して復旧作業を進めているが、受け取りに不安がある場合はキャンセルを呼びかけている。問い合わせも多く、返信に時間がかかっている。一時的に販売商品を少なくして問題の拡大を抑えて、商品の棚卸しと出荷体制の立て直しをしている。社員総出で出荷作業と発生した問題の解決を並行して進め、移転完了と復旧に取り組んでいる。

2020年5月に新型コロナウィルス感染拡大に伴う巣ごもり需要で注文が増え、当初は24年予定だった物流センターの大規模拡張を大幅に前倒して22年1月18日に移転した。しかし、初日に大量の商品が想定外に同時入荷して受け入れが混乱。作業が進まず大量欠品の影響が他の工程に波及して、実際の在庫とデータ上の在庫が一致しなくなった。「計画の甘さ、判断の甘さがあった」としている。

(2021-01-26 編集部追記)
オイシックス・ラ・大地は、新物流センター移行に伴うトラブル情報を1月25日20時に更新し、25日に予定していたすべての出荷を完了した、とサイトで公表した。物流センターでのオペレーションの見直しを進め、出荷完了率や欠品率は大幅に改善した。ただ不安定な要素がまだあり問題は収束していない。すべての注文を問題なく届けることを最低ラインに、引き続き改善を進めている。

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