大手企業の9割がデジタルによる顧客体験の向上を意識。ただし着手できているのは約4割【アドビ調べ】

アドビは日本の大手企業を対象に、企業におけるデジタル活用の現状と課題について調査した。

アドビ システムズ(以下「アドビ」)は年間売上高200億円以上のB2C(企業対消費者間取引)の日本企業を対象に、企業におけるデジタル活用の現状と課題について調査を行い、レポート「Adobe Digital Survey 2018 デジタル変革実態調査」として取りまとめた。

大手企業の約9割がデジタルによる顧客体験の向上を意識するも、半数は未着手

「顧客体験に照準を合わせた施策を、御社は実施していますか?」との問いに対する回答結果がこちら。

顧客体験の向上に向けた施策の実施状況

半数(49.9%)の企業が「今後検討したいと考えている」と回答。これに対し、既に実施フェーズにある「実施して成果を上げている」が4.7%、「試行している」は14.4%で、あわせて2割弱にとどまっている。検討フェーズといえる「実施する予定がある」は4.7%、「重要性を認識し、検討に着手している」は14.0%。

6割以上の企業が、デジタルでのコミュニケーションチャネルを統合管理する必要ありと回答

Webサイトやメール、ソーシャルメディア、スマホアプリなど、デジタルでのコミュニケーションのチャネルを統合管理する必要性について聞いたところ、63.4%の企業が必要性が高いと回答した。

デジタルコミュニケーションチャネルを統合管理する必要性

デジタル基盤への投資額、年間1,000万円以上が全体の約4割

企業のIT予算におけるデジタル基盤への年間投資額について聞いた結果がこちら。

デジタル基盤への年間投資規模

調査対象企業の約1割がデジタル基盤に年間1億円以上投資しており、年間1,000万円以上では約4割。全体の平均金額は3,504万円。また62.5%の企業が今後のデジタルマーケティング予算の増加を見込んでいるとのこと。

調査概要

  • 【調査対象】年間売上高200億円以上の日本企業4,400社の経営企画部門とマーケティング部門の責任者8,800人
  • 【調査方法】郵送調査
  • 【調査時期】2018年5月~6月
  • 【有効回答数】472件
  • 【調査主体】アドビ システムズ
  • 【調査機関】日経BPコンサルティング
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