電通総研、「好きなものまるわかり調査」で若者の消費の特徴は「趣味のメリハリ化」と「消費の総“交際費”化
低コストの割り切りと高額消費を使い分け、他者とのコミュニケーションを消費の動機に
2013/3/6 22:10 調査/リサーチ/統計
電通グループの研究機関、電通総研の電通若者研究部(ワカモン)は、若者の「好きなもの」を軸に消費動向の実態を把握する「好きなものまるわかり調査」を首都圏15~29歳の男女を対象に実施。3月5日、調査結果を発表した。最近の若者の消費行動における大きな特徴は、好きなことの中でも「低コストの割り切り」と「高額消費」を使い分ける「趣味のメリハリ化」と、他者とのコミュニケーションを消費の動機にする「消費の総“交際費”化」であることがわかった。調査は2012年12月27~29日に、首都圏(1都6県)の15~29歳の独身男女を対象に、インターネットを利用して実施。有効回答数は3180だった。
「若者の趣味・好きなこと」に関する項目では、高校生、大学生、社会人のそれぞれが「ハマっていること」の上位4位以内に「音楽鑑賞」「PCでのインターネット」「アニメ」が共通してランクインした。「スマートフォン、携帯電話でのインターネット」がハマっていることでトップ10入りしたのは高校生だけだった。消費金額別にみたハマっていることランキングでは、高校生、大学生、社会人とも「海外旅行」が1位だった。1ヵ月に自由に使えるお金は、高校生が1万970円、大学生は3万6514円、社会人は6万8132円だった。また、若者の消費項目や金額の傾向として、多くの消費が「友人や家族など周りの人とのコミュニケーション」を意識した「交際費としての側面」があった。
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