「ネットストーキング」(ネトスト、サイバーストーキング。Net Stalking)は、他者が公開しているネット情報に対して収集・分析を行い、個人を特定しようとする行為を指す。いわゆるストーカーのオンライン版と言える。
ネットストーキングする理由としては、気になる人物の素性を知りたいといった単純な興味だけでなく、問題行動を投稿した人物の個人情報を暴こうというケースが、近年のオンライン界隈では多発している。
近年のSNSの普及で、日常的な行動や風景を投稿することは当たり前になっているが、そうした投稿内容や写真から本名・居住地・活動域・交友関係を特定しようとするアクションも盛んになっている。具体的には以下のようなケースが発生している。
・写っていた建物や看板から、住所を特定。
・投稿写真の風景(植物、路面、太陽の位置など)から、住所を特定。
・投稿写真内で反射しているイメージから、撮影者を特定。
・会話の細部(メニュー内容、撮影方向)などから、ふだん通っている飲食店を特定。
・着用している制服などから、所属する学校や勤務先企業を特定。
ネットストーキングは個人が個人に対して行うだけでなく、不特定多数が個人に行うケースも多い。たとえば不適切行為を行った個人に対して集団でネットストーキングを行い、サイバーリンチに発展すると言った事例も多数発生している。最終的には、嫌がらせ投稿やスパム、個人情報の暴露などを行う人たちも見受けられるが、こうしたストーキング行為はオンライン・オフラインを問わず刑事罰を受ける恐れがあるので要注意だ。
●ネットストーカーに注意|国民のためのサイバーセキュリティサイト|総務省
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/case/end_user…
●ストーカー被害を未然に防ぐことを目的とした警察庁の情報発信ポータルサイト|TOP
https://www.npa.go.jp/cafe-mizen/