国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

超有名企業でもミス連発? XMLサイトマップの落とし穴と今すぐ見直すべきポイント

グーグル検索SEO情報②

超有名企業でもミス連発? XMLサイトマップの落とし穴と今すぐ見直すべきポイント
XMLサイトマップのミスには気づきにくい (Joost.blog) 海外情報

誰もが知る大企業や公的機関ですら、サイトマップの中身は間違いだらけだった

これは、WordPressの人気SEOプラグイン「Yoast SEO」の開発者であるJoost de Valk(ヨースト・デ・ファルク)氏が、自作のXMLサイトマップ検証ツールを使って調査して発覚した事実だ。

有名サイトで見つかった「XMLサイトマップの数々の致命的なミス」は次のとおりだ。

  • Adobe(アドビ) ――canonical(正規化先)がテンプレートを指している
    検証した100件中98件で、canonicalが実URLではなく /__template__ という未置換のプレースホルダーURLを指定していた。「インデックスせよ」とサイトマップで指示しながら、ページ側でテンプレートを正規ページとして宣言する矛盾が発生。

  • Anthropic(アンソロピック) ―― noindexページ、404、リダイレクトの混入
    537件中、21件に noindex(利用規約やプライバシーポリシー等の法務ページ)が指定されており、1件の404エラー、4件のリダイレクトが存在。法務ページを検索結果から除外する判断自体は妥当でも、サイトマップに載せることで相反するシグナルを送っている。

  • Manchester City(マンチェスター・シティ) ―― URLの重複・更新日時の食い違い、退団選手ページの放置
    12件のURLが重複登録され、それぞれ異なる lastmod(最終更新日)を持つ。また確認した100件中17件が404等のHTTPエラー(退団選手の削除ページ)、16件がリダイレクト(退団選手からトップチーム一覧へ転送)となっていた。

  • GOV.UK(英国政府) ―― noindexページの大量掲載
    先頭の500件中118件にnoindexを確認。個人名を含む裁判決定文書であり、検索非表示の措置自体は意図的とみられるが、サイトマップに掲載しているため設定が衝突している。

  • X (旧Twitter) ―― 記載先のサイトマップが存在しない
    robots.txt内で「https://x.com/sitemap.xml」のURLを指定してフォーマット指示のコメントまで書いているにもかかわらず、そのURLにアクセスしてもサイトマップが存在しない(404が返る)。

  • Semrush(セムラッシュ) ―― 自社サイトマップのリンク切れ・リダイレクト・索引の入れ子
    SEO監査ツールを販売する企業であるにもかかわらず、ニュース用サイトマップが404、別サイトマップが商品ページへ301リダイレクト。さらに、サイトマップインデックスファイルの中に別のサイトマップインデックスファイルを含める「入れ子」状態になっていた(グーグルの仕様で禁止されている形式)などの問題があった。

また、致命的ではないが「許容されるが非推奨・無駄」なミスも見つかっている。次のようなものだ:

  • 最終更新日時(lastmod)の欠落 ―― 必須ではないが、更新情報の伝達機会を逃す(例: Semrushの索引内23件すべてで未記載)。
  • 時刻なしの日付(日付のみ) ―― 仕様上は有効だが、正確な更新タイミングを伝えるうえでは不十分。
  • 同一の最終更新日時の大量共有 ―― バッチ処理等で機械的に付与された可能性が高く、実際の更新を反映していない場合が多い(例: Adobeで数分〜十数分の範囲で大量のページが同一日時)。
  • グーグルが無視する属性(priority / changefreq) ―― グーグルはこれらを無視するため無害だが、余計なファイルサイズ(転送バイト数)を増やすだけとなる(例: GOV.UK)。

こうした問題が起きる原因としては次のようなものが考えられる:

  • システムがバラバラで連携していない
    多くの場合、「サイトマップを書き出すバッチ処理」と、現場が触る「リダイレクトやmetaタグ(noindex、canonical)の管理画面」が別の仕組みで動いている。そのため、現場がページを削除したり転送をかけたりしても、サイトマップ側にはそれが伝わらず、古い情報が残り続けてしまう。

  • XML構文チェック(バリデーション)を通過してしまう
    XMLファイルとしての文法が正しければ、構文チェックツールを通してもエラーは出ない。構文チェックは「記載されているURLが本当に存在するか」「ページ側のメタタグと矛盾していないか」までは見てくれないため、誰も問題に気付かないまま何年も放置されることになる。これが一番の盲点だったりする。

次のような項目はXMLファイルを直接眺めるだけでは見抜けない。実際に各URLへアクセスしてHTTPステータスやmetaタグを照合するツールを使い、「ページの実態とサイトマップの記載が一致しているか」を定期的に監査したい。チェックする項目は、次のようなものだ:

  • サイトマップに載せているURLは、本当に「検索結果に出したい正規ページ」か?
  • 404エラーや301リダイレクト、noindexのページが混ざっていないか?
  • ページのcanonicalが別のURLを指していないか?

サイトマップは一度設定したら終わり、というものではないのだ。

ちなみに、元記事の筆者が提供しているChrome拡張機能「Sitemap Inspector」を使えば、こうしたチェックをしてくれる※。

※Web担編注 編集部で拡張機能をインストールして試してみたが、おかしな挙動は見られなかった。とはいえ個人開発でインストール数が少ない拡張機能なので、今後も含めてセキュリティ面で問題がないかは各自で判断してほしい。個人的には、こういった場合は少なくとも拡張機能のオプションで「サイトへのアクセス」を「クリックされた場合のみ」にするようにしている。

★★★★★
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • 技術がわかる人に伝えましょう

ユーザーからのGBP編集提案は4日以内に承認・拒否を示すこと
期限を過ぎると自動公開されることも (Googleビジネスプロフィールヘルプ) 国内情報

グーグルビジネスプロフィールの情報はユーザーからの編集提案に基づいて更新されることがある。一部の編集の提案については、公開前にグーグルから通知が届くのだが、4日以内に承認・拒否を示さないと自動的に反映される場合があるとのことだ。

この仕様に関してヘルプドキュメントに新しいセクションが追加された。

GBP管理者は認識しておこう。

★★★★☆
  • すべてのGBP担当者 必見!

Search Consoleに新機能: カメラや画像を使った検索結果を計測する「マルチモーダル」が新登場
ビジュアル検索の成果を可視化 (Google Search Central Blog) 海外情報

Search Consoleに「マルチモーダル」フィルタが追加された。

このフィルタを設定すると、スマートフォンなどのカメラを用いた「画像を使った検索」でコンテンツがどのように表示されているかを把握できる。マルチモーダル フィルタは「検索結果」のほか、「AI パフォーマンス」と「プラットフォーム プロパティ」のレポートでも利用できる。

マルチモーダル

マルチモーダル フィルタの対象は次のとおりだ:

  • Googleレンズ
  • かこって検索(Circle to Search)※Androidデバイスのみ
  • 画像のアップロード検索
  • Chrome の「この画像を検索」機能

ただし、「検索に使われた画像そのもの」や、「どの機能で検索されたか(レンズ、かこって検索など)」までは確認できない。

マルチモーダル フィルタを使えば、たとえばECサイトなら、見た目で探されている商品を発見できそうだ。画像を使った検索で見つかる商品ページを確認し、そのページに掲載している写真や商品説明を充実させれば売り上げアップにつながるかもしれない。

なお、マルチモーダルの対象となる検索データは新たにレポートに追加されたものだ。以前はレポートに含まれていなかった。9月10日頃からマルチモーダルの計測が始まっているようなので、対象となる検索が多いサイトでは全体のインプレッションやクリックがひょっとしたらこの日を境に増えているかもしれない。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

WordPressのSite KitプラグインにSite Goals機能が追加、アクションを自動計測しレポート
グーグル純正WPプラグイン (Google Search Central on LinkedIn) 海外情報

WordPress用にグーグルが公式に提供しているプラグインSite Kit(サイトキット)に新機能が追加された。「Site Goals(サイトゴール)」というもので、「カートのチェックアウト」「フォーム送信」といった重要なアクションのレポートを、WordPressのダッシュボード上で直接確認できるようになった。

そもそもSite Kitは、「Search Console」「Google AdSense」「Googleアナリティクス」の情報をWordPressのダッシュボード上で利用できるようにするプラグインだ。

新機能のSite Goalsでは、「サイトがビジネス目標の達成にどう貢献しているか」を把握できるように、サイト訪問者の重要なアクションを検出してアナリティクスにイベントを送信する。こうすることで、データの欠落を補う。そして、それらの統計をダッシュボード上にまとめ、何がうまくいき、何がうまくいかなかったかを示す。

次の利点がある:

  • WooCommerce、WPForms、Contact Form 7 などの人気プラグインでのカートのチェックアウトやフォーム送信といった重要なサイト訪問者のアクションを、手動でのタグ設定やコードなしで自動的に計測する。

  • オンラインストアの売上の追跡でも、リード獲得のための登録の追跡でも、事業内容に合わせたレポートが得られる。

  • 目標達成に貢献している上位の要因を強調表示するため、実際にコンバージョンした訪問者を獲得できたトラフィックチャネルやランディングページを確認できる。

Site Goalsの詳細はこちらのドキュメントで参照できる。

なお、Site Kitは2019年6月に(プレビュー版が)公開されたグーグル純正のWordPressプラグインだ。あまり大々的に知られていないようにも思う。かく言う筆者も使っていない。とはいえ、便利なプラグインではあるようなので、これを機にインストールしてみるのもいいだろう。

★★★☆☆
  • WPでSEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

2026年9月のGoogle検索オフィスアワー: SCの表示回数と順位の仕組み、Googlebot によるサーバー負荷対応、サイトマップがダウンロードされない、など
久しぶりのオフィスアワー (#Google検索オフィスアワー on YouTube) 国内情報

2026年9月のグーグル検索オフィスアワーがYouTubeに公開された。今回あんな氏が回答した質問は次のとおりだ。

  • サーチコンソールの表示回数と順位の仕組みについて(5:27)
  • サイト移転後の旧 URL・旧ステージング環境の残留について(6:50)
  • 検索結果のサイトリンクとページ内容のズレについて(9:14)
  • Googlebot によるサーバー負荷への対応について(11:34)
  • iframe 埋め込みコンテンツのインデックス確認について(13:30)
  • 一度インデックスされたページが未登録に戻る現象について(15:48)
  • サイトマップが一度もダウンロードされない件について(18:48)

タイムスタンプは、その場所から始まるようにリンクしてある。気になる質問だけでもチェックしよう。

なお、次回のオフィスアワーは12月中旬を予定しているとのことだ。2か月半後になるが、聞きたいことがあればフォームから質問しておくといい。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

グーグルのAI検索機能に関する記事を2本ピックアップ。

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る