国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

グーグルがリダイレクト処理を完了するまでに必要な期間は何日?

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グーグル検索SEO情報②

グーグルがリダイレクト処理を完了するまでに必要な期間は何日?
定まった期間はない (John Mueller on Bluesky) 海外情報

リダイレクトの処理にかかる時間について、グーグルのジョン・ミューラー氏にBlueskyで相談した人がいた:

リダイレクトが検索結果に反映される時間が、ページによって違っていました:

  • ページAからページBのリダイレクト → 7〜10日で入れ替わり完了
  • ページCからページDへのリダイレクト → 20日近く経過しても入れ替わらず

しかも、301をしている間に、一部のキーワードではページC(リダイレクト元のほう)が順位を上げていました。通常の挙動でしょうか?

ミューラー氏は次のように回答した:

リダイレクトには定まったタイムラインは存在しないと思う。リダイレクトは本質的には正規化であり、正規化には複数の要因が関与する。すべてのシグナルを整合させることが役立つ。

しかし、もし本当に奇妙な動きがあれば、例を挙げてほしい。

I don't think there was ever a defined timeline for these. This is essentially canonicalization, and there are multiple factors involved (we have a help page); what helps is to make sure everything is aligned. But also, if things are really weird, give me examples :)

— John Mueller (@johnmu.com) March 11, 2025 at 10:48 PM

リダイレクトはSEO的にはURLの正規化に関係するものだ。しかしURL正規化を行うにあたってグーグルは、複数のシグナルを用いる。たとえば次のようなものだ:

  • リダイレクト
  • rel="canonical"
  • サイトマップ
  • 内部リンク
  • httpshttphttpsを優先)

これらのシグナルが一貫していない場合は、正規化に余計な時間が必要となることがある。「シグナルが一貫していない」というのは、たとえば次のような状況だ:

  • ページAを新しいURLにリダイレクトしているが、サイトマップやrel="canonical"ではページAのURLとして古いURLを指定している。

また一口にリダイレクトと言っても、302リダイレクトは301リダイレクトよりも(正規化を目的とした場合は)時間がかかるし、JavaScriptリダイレクトも時間がかかることがある。

さらに、グーグルがリダイレクト処理を完了させるには複数回のクロールが必要だ。トップページのように1日に何回もクロールされるページもあれば、アーカイブページのように2か月~3か月に1回しかクロールされないページもある。

つまり、さまざまな要因が絡み合ってリダイレクトが処理されるため、固定の期間というものは存在しないのだ。

リダイレクトが反映されない場合は、まず「リダイレクトと相反するシグナルをサイトマップやrel="canonical"などで指定していないか」を確認しよう。チェックして問題なければ、あとは待つしかなさそうだ。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

サイト内検索スパムによる404エラーの大量発生、robots.txtでの対処は適切?
noindexも利用可能 (Reddit) 海外情報

「Search Consoleで404エラーが大量にレポートされている」というサイト管理者が、robots.txtでのブロックが適切かどうかをReddit(レディット)のSEO掲示板で相談した。存在しないパラメータ付きのURLに対して、外部サイトからリンクされているとのことだ。

グーグルのジョン・ミューラー氏がコメントした。

私ならrobots.txtを使う。404の場合、それらのURLはまだクロールされる必要がある(canonicalの場合、解釈も必要)。robots.txtは、このような公開された検索ページに最適だ。

添付された画像から判断するに、原因はサイト内検索スパムのようだ。「スパマーが自社に関連するサイト内検索を行い、その結果のURLを公開してインデックスさせる」という迷惑行為だ。

サイト内検索スパムからの防御にはrobots.txtほかnoindexも役に立つ。詳細は、以前にこのコラムで取り上げたJADEの村山氏による解説を見返してほしい。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

サイトの評判の不正使用の対応方法をグーグルがより詳しくアドバイス
手動対策を受ける前に (Search Consoleヘルプ) 国内情報

「サイトの評判の不正使用」が原因で手動対策を受けてしまったら、どう対処すればいいのだろうか。それを解説するヘルプ記事を、グーグルが更新した。対応方法をより具体的に示している。

以前はこうだった:

違反コンテンツの対応方法を決定し、対応します。たとえば、違反しているコンテンツを新しいドメインに移動する、noindex を使用して検索インデックスからコンテンツを除外する、ファースト パーティ コンテンツとしてコンテンツをやり直すなどです。

現在は次のようになっている:

違反コンテンツの対応方法を決定し、対応します。次に例を示します。

  • 違反しているコンテンツを新しいドメインに移動します。古いサイトから新しいサイトにリンクする場合は、リンクに nofollow 属性を使用します。古いサイトから新しいサイトに URL をリダイレクトしないでください。リダイレクトすると、サイトの評判の不正使用に関する問題が再び発生する可能性があります。

  • noindex を使用して、違反しているコンテンツを検索インデックスから除外しますnoindex ルールを確実に適用するには、そのコンテンツを robots.txt ファイルでブロックしないでください。

  • ファーストパーティのコンテンツとして違反しているコンテンツをやり直す

  • サイトからコンテンツを削除します。

もし、サイトの間貸し・間借りをいまだに続けていているとしたら、サイトの評判の不正使用の手動対策を受ける前に、ヘルプ記事を参考にして対応しておいてほしい。

★★★★☆
  • サイトの間貸し・間借りをやってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

GBPに営業時間を登録し★ない★ほうがローカル検索で上位表示の場合も!?
同業者が閉店している時間帯だけなら (Sterling Sky) 海外情報

グーグルマイビジネスに登録している「営業時間」の情報が地図検索結果のランキングにどのくらい影響を与えるかを、ローカルSEOの専門家であるジョイ・ホーキンス氏が検証した。特に、営業時間を登録していないビジネスの検索ランキングを確かめるための検証だ。

次のような発見があった:

  • 営業時間中 ―― 営業時間を明示的に登録しているビジネスプロフィールは、ユーザーがその時間帯に検索すると、営業中であることをグーグル確認できるため、優先的に上位に表示される
  • 営業時間外 ―― 通常の営業時間外に検索が行われた場合、営業時間を登録していないビジネスはランキングで優位になった

この発見からホーキンス氏は次のような仮説を立てた:

営業時間が提供されていない場合、ビジネスがまだ営業している可能性があるとグーグルは想定し、閉店と明示的にマークされているビジネスよりも高いランキングを与える

つまり、同業者が閉店している時間帯であれば、営業時間を登録していないビジネスは地図結果で上位表示する可能性が高まるというのだ。

では営業時間を登録しない方が有利なのかというと、そういうことでもない。

営業時間を登録する場合としない場合それぞれの利点を、ホーキンス氏は次のようにまとめている:

  • 営業時間登録ありの利点:
    • 顧客の不満を防ぐ(閉店中の店には誰も行きたくない)
    • プロフィールが信頼でき、頼りになる
    • 営業時間中のランキングが向上する
  • 営業時間登録なしの利点:
    • 見込み客が主に営業時間外に探している場合の露出が高まる(可能性あり)
    • 日中のランキングが低く、営業時間外の露出を試している場合の露出が高まる(可能性あり)

一般的に考えると、営業時間を登録しないことで恩恵を受けるビジネスは限られてくるのではないだろうか。日中ならともかく、朝や夕方あるいは休日のようなタイミングでは、営業しているかどうかが重要な情報になることもある。信頼性のためにも、営業時間の登録は不可欠だと考えておくほうがいいだろう。

★★★☆☆
  • ローカルSEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

とっても簡単! GBPからレビュー用QRコードを作成
レビュー獲得に役立てよう (Google Business Profile on X) 海外情報

グーグルマップにレビューを投稿するためのQRコードをビジネスプロフィールから簡単に作成できるようになった。

手順は次のとおりだ:

  1. 自分のビジネスのローカルナレッジパネルの「クチコミ」欄から「クチコミを増やす」ボタンをクリックする

    レビュー投稿用QRコード
  2. レビューのQRコードがURLとともに作成される

    レビュー投稿用QRコード

QRコードは画像ファイルとしてダウンロードできる。ショップカードや店内のテーブル、ドアに貼っておけば、お客が手早くレビューを投稿できる。

レビューはランキングにも影響するし集客にも役立つ。自前でQRコードを準備していたビジネスも多いだろうが、これからはマイビジネスで入手できる。

★★★★☆
  • ローカルSEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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