事例

多変量テストでトップページからの誘導率を5%向上させた、ある金融機関の事例

顧客セグメントに応じた多変量テストでCVRを最適化した、ある金融機関サイトの事例
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オンラインでの売上がビジネス全体の50%を占めるという、ヨーロッパの金融企業Cetelem社。そのサイトを改善するということは、ビジネス全体の売上を伸ばすことに直結する。

コンバージョンを伸ばすには、ランディングページとトップページで、コンテンツ・デザイン・レイアウト・価格設定・サービスといった要素を、どのように提示するのが良いのか。顧客セグメントに応じたリアルタイムでの多変量テストによってサイトを最適化した事例をお届けする。

訪問者が当社のWebサイトとどのようなやり取りをするのか、また、そのやり取りを改善してクリックスルーと売上を増やすにはどうすればよいのかを、HP Optimostによって詳しく知ることができます。

Cetelem、デジタルプロジェクトマネージャー、Nicolas Votte氏
今回の事例のポイント
  • 対象サイト: Cetelem社のWebサイト
  • 目標: 会社のWebサイトをわかりやすく、使いやすいものにして、クリックスルーを増やし、売上を増大

顧客が求めているものを提供

Cetelem社はヨーロッパの大手個人ローン企業であり、オンラインでのがビジネス全体の売上の50%を占めます。適切な顧客を引き付け、その訪問を売上につなげる上で、Web効率性は極めて重要です。そのため、同社はHP Optimostをマネージドサービスとして使用して、会社のサイトを最適化することに決めました。HP Optimostテストに基づく変更により、Webサイトにおける訪問者のクリックスルーが大幅に増加しました。

売上に欠かせないWebページ

今日のオンライン販売の世界では、企業が自社のWebサイトを最適化して適切な訪問者を引き付け、その訪問を確実に売上につなげることが至上課題となっています。これはフランスの企業、Cetelem社にとっては特に重要なことです。同社のWebサイトには月に100万人の訪問者がおり、Web経由の売上はビジネス全体の売上の50%を占めます。

Cetelem社はヨーロッパの大手個人ローン企業であり、自動車ローンや住宅ローンなどを扱っています。世界最大級の金融グループ、BNP Paribas Personal Financeグループの3大ブランドの1つです。BNP Paribas Personal Financeは、ビジネスを展開しているすべての国において、責任ある融資ポリシーを確立することに注力しています。Cetelem社は2年近くにわたり、消費者、家族、慈善団体、さらには個人ローンの問題に関心を寄せる社会/政治/政府機関と定期的に面談を行ってきました。その目的は、クレジットの慣例およびサービスを変更することと、クレジット利用の基本的テーマを調査することです。これと並行して、Cetelem社は自社のWebサイトも詳しく調査しました。

Cetelem社のデジタルプロジェクトマネージャー、Nicolas Votte氏は次のように述べています。

Webサイトは当社のビジネスに欠かせないため、使いにくい箇所を特定するために顧客調査を実施しました。その結果、訪問者が使いやすいようにWebサイトを変更できました。この調査では、潜在顧客が重要な情報を見つけにくいという問題が明らかになりました。トップページには非常に多くの情報があったため、混乱して、必要な情報を見つけられなかったのです。

(Nicolas Votte氏)

マネージドサービスとしてのテスト

Cetelem社は、同社の顧客調査ニーズに最適なのは、当時既にグループに実装済みであったHP Optimostであるという結論に至りました。HP Optimostはマネージドサービスとして使用されており、Cetelemはそのライセンス契約を12ヶ月間延長することを決めました。HPのスペシャリストがお客様のWebサイトに最も適したテスト計画を策定して実行し、結果を報告します。

HP Optimostは、高度な分析機能を特長とします。この機能により、さまざまなチャネルの情報を理解して、マーケティング最適化構想のパフォーマンスを詳細に把握することが可能です。

Cetelem社のオンラインビジネスにとって重要な結果をもたらしたHP Optimostは、ランディングページを最適化し、販売におけるコンバージョンを最大限に高める上で理想的なツールです。インテリジェントな多変量テスト機能により、実際の顧客に対してコンテンツ、設計、レイアウト、価格設定、およびサービスの組み合わせを複数試し、最良の結果をもたらす組み合わせを特定できます。セグメント化/ターゲット選定機能が顧客セグメントをリアルタイムで自動的に生成して更新し、各セグメントに対して最も説得力のあるコンテンツを特定します。さらに、そのターゲットを絞ったコンテンツと推奨事項をWebサイトの訪問者にプロアクティブに配信します。

オンラインコストの大半を検索やソーシャル/モバイルマーケティングに費やしていると言われるマーケティング担当者のニーズを満たすために、HP Optimostは、クロスチャネルマーケティングコストを自動的に最適化する手段を提供します。

Votte氏は次のように述べています。

HP Optimostを使用して、トップページ、クレジットコストの詳細を含むページ、大量のコンテンツを含むその他のページなど、多数のページをテストしました。当社がマネージドサービスを利用しているのは、すべてのテストをチェックし、最終レポートを仕上げるための社内リソースがないためです。

テスト結果を受け、当社ではWebサイトの内容を変更しました。HP Optimostのおかげで、効果的に提示できることがわかりました。たとえばクレジットシミュレーションページでは、あるボタンの形を長方形から円形に変更しました。お客様は、丸いボタンの方がクリックしやすい傾向にあるからです。

現在、当社のトップページは3つのエリア、ローン、保険、そして貯蓄に明確に分かれています。以前は右側に保険、左側に貯蓄のエリアを配置していましたが、Optimostのテスト結果から、逆に配置した方が効果的であることがわかったため、ページを設計し直しました。

(Nicolas Votte氏)
今回の事例の成果
  • アプローチ: 既にHP Optimostをマネージドサービスとして使用していたため、ライセンス契約を12ヶ月延長
  • IT上の利点:
    • 高度な分析を用いて、Webサイトのパフォーマンスをより深く理解
    • 実際の顧客に対してコンテンツ、設計、レイアウト、および価格設定の組み合わせを複数試し、最良の結果をもたらす組み合わせを正確に特定
    • ランディングページを最適化して、マーケティング/広告キャンペーンの効果を最大化

ビジネス上の効果

HP Optimostテストの結果行った変更により、クリックスルーにより顧客をサービスページに導いた割合が8.33%増加しました。また、クレジットシミュレーションを行う訪問者数が1.71%増加しました。クレジットシミュレーションは、同社サービスの利用時の意思決定プロセスにおける重要な要素です。

Votte氏は次のように述べています。

HP Optimostによるテストの後にWebサイトを変更したことで、明らかにビジネス獲得数が増えました。トップページの各ボタンのクリック回数が5%増加したことも、嬉しい結果でした。クリック回数が増えたということは、以前よりもサイトが使いやすくなり、お客様が満足されているということです。つまり、より多くのビジネスを獲得できるということなのです。今後もHP Optimostを活用して、当社の非常に複雑な構造をさらにテストしていく予定です。

(Nicolas Votte氏)
今回の事例の成果
  • ビジネス上の利点:
    • Cetelem Webサイト経由の売上高が増大
    • クリックスルーにより顧客をサービスページに導いた割合が8.33%増加
    • クレジットシミュレーションを行う訪問者数が1.71%増加し、トップページの各ボタンのクリック回数が5%増加
  • 導入ツール: HP Optimost
導入ツールHP Optimost
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