パンダ・アップデートに備えて今からできること
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パンダ・アップデートに備えて今からできること
パンダが来なくてもやる価値あり (Expedia Affiliate Network Blog)
パンダ・アップデートでコンテンツの質が低いと判断されないようにするための施策を簡潔にまとめた記事。6つの項目を取り上げている。
重複するコンテンツを減らす
内容が薄っぺらいコンテンツをなくす
直帰率を下げページビュー数を増やす
検索結果でパーソナルブロックされないようにする
多すぎる広告をファーストビューに置かないようにする
付加価値のない、型にはまったサイトにしない
「パンダ・アップデートに備えて」と書いたが、どれもパンダ・アップデートと関係がなくても実行するべき施策である。今週のピックアップで紹介したグーグルのアルゴリズム変更の解説記事にあったパンダ・アップデートの事前対策と併せて、今から取り組むことを勧める。
これをやったら過剰SEO
アルゴリズム変更に怯えないSEOを目指す (SEOgadget Blog)
「過度なSEOを施策しているサイトの評価を下げる」これは、グーグルのマット・カッツ氏が以前に発言したものだ。
過剰なSEOになりがちなSEOを、SEOgadgetブログが推測している。
- キーワードの詰め込み
- 相互リンク
- アンカーテキスト(の狙いすぎ)
- 不自然なリンク形態
そしてアルゴリズム更新に左右されない、安定した順位のための施策と取り組むべき施策を挙げている。
コンバージョン率とユーザーエクスペリエンスの向上と併せたSEOへの取り組み
ユーザーの検索意図を理解したコンテンツと解決策の提供
グーグルが存在しなかったとしてもやるだろう最適化
検索者だけではなくソーシャルメディアのユーザーも意識し、シェアしたくなるような記事を書くこと
検索順位を上げることで頭がいっぱいになっていると、ついうっかりと過剰SEOに突き進んでしまう可能性がある。ユーザーを置き去りにしたSEOは最終的に必ず失敗するものだと心得ておくのがいいだろう。
不自然リンク警告の原因はコメントスパムか
本人の仕業か? (Google Webmaster Central Help Forum)
ランキングの不正な操作を目的とした不自然リンクに対する警告をグーグルは世界規模で送っている。
この警告メッセージを受け取ったものの、リンク購入はもとより該当するようなことは自分は一切犯していないとウェブマスター向けヘルプフォーラムで主張してヘルプを求めたサイト管理者にグーグル社員のジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした。
あなたのサイトへのリンクを見たところ、あちらこちらのブログにスパム的なコメントを残してそこからのリンクになっている。
さらに使い回したコンテンツをユニークに見せかけるために文字をエンコードするテクニックも使っている。
どのようにしてこんなことをやったのか, もう少し詳しく説明してもらないだろうか。
この記事を書いている時点では質問者からの返答は書き込こまれていない。やましいことはしていないと言いつつ、スパムコメントでリンク集めをしていたのだろうか。
ちなみに筆者の知っている別の事例では、不自然リンクの警告をグーグルから受け取った原因が、委託した外部のSEO会社が、見るに耐えかねない様相のスパムコメントを海外のブログや掲示板に大量に残して被リンク獲得する施策を行っていたことだったというものがある。こんな悪徳SEO業者に引っかからないように十分に注意してほしい。
コピペコンテンツが原因でインデックス削除
不自然リンクとともにご法度なウェブスパム (Google Webmaster Central Help Forum)
あなたのサイトがインデックスから削除された原因は、
他のサイトからコピーしてきたコンテンツだ。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏が公式ヘルプフォーラムで質問者に指摘した。
コピペコンテンツの例として、Yahoo! Answers(日本の「ヤフー知恵袋」に相当)から複数のQ&Aを引っ張ってきていることを暴いている。
不自然リンクの警告と並んで、ヘルプフォーラムに投稿された質問で目立つのがコピーコンテンツなどオリジナル性のない薄っぺらいコンテンツが原因のランキング下落だ。これは国内外を問わない。もはや手抜きではグーグルをだませないことに気付いていなければならない。
URL変更でトラフィックが5割増し
URL変更は上手にやればSEO効果ありかも (High Rankings Forum)
このコーナーでたびたびピックアップ元となっているHigh Rankingsフォーラムがつい最近URLを変更した。その結果、Googleからのトラフィックが変更前に比べ50%アップしたそうだ。
いちばんの大きな変更はURLにスレッドのタイトルを使うようにしたことだ。URLにキーワードが含まれることになる。検索エンジンはランキングの指標に、微々たるものではあるがURLも考慮していると考えられている。
以前のURLから新しいURLへは当然のことながら301リダイレクトを設定している。
URLは極力変更しないというのがSEOの世界では鉄則だ。前のURLの評価が完全には引き継がれなさそうなことがあるし、数が多いと処理が完了するまでに長い時間がかかることがあるためだ。
しかしHigh Rankingsのケースでは301リダイレクトを使ったURL変更により2週間でトラフィックが50%アップするという嬉しい変化が生じた。一時的な上昇ではなく今後も継続するのか気になるところだ。またドメイン名の変更を伴わない同一サイト内のURL変更だったのも関係しているかもしれない。あくまでも、一事例として知っておいて損はないかもしれない。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
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アップルのSiriと対決? - Google、Google+の最新の投稿とプロフィールを検索結果に表示
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