アッカと佐川グローバル 中国向け発送網を構築
アパレルECを中心に撮影や物流などのサポート業務を手がけるアッカ・インターナショナル(本社東京)は4月、佐川グローバルロジスティクス(本社東京)の物流センターを使用したECサポート業務を本格的に開始する。アッカの撮影・物流管理ノウハウと佐川グローバルの物流機能を融合したもので、とくに中国市場を開拓したいアパレルEC事業者向けに海外発送のスキームを構築したのが特徴。
サービスの名称は「ECファクトリー」で、サポート業務の拠点となるのは佐川グローバルの「東扇島SRC」。中国向け荷物の発送は税関や現地での宅配、サイズの制限など現状では課題が多い。
佐川グローバルが持つ国際貨物の配送網を活用するとともに、アッカが独自に開発した簡体字のシステムを利用することで、国内と中国の両方に対応できる配送体制を構築した。
佐川グローバルは現地法人ほか、中国各主要都市に拠点を設けており、自社ネットワークによる配送と、現地の配送業者と組んで日中間のBtoC配送を可能にする。
すでにアッカと佐川は税関の通過や料金、実際の宅配についてテストを行っており、問題なく終了したとしている。現状の送料はEMS(国際スピード郵便)とほぼ同様。現地での決済はアリペイとクレジットカードの採用を計画している。
「東扇島SRC」を利用した「ECファクトリー」を利用するクライアント数は、まずアパレル企業4―5社でスタートする予定。SRC内のアッカが借りているスペースに各クライアントの在庫を保管しながら、撮影や採寸、商品の管理・発送を行う。
商品の保管は通販用と店舗用の両方に対応するメーカー倉庫のような役割を果たす。アパレルメーカーの要望に沿って、BtoC、BtoBにも対応することで「通販用・店舗用商品を1カ所にまとめて、在庫ロスがなるべく出ないような仕組みにした」(アッカ・加藤大和社長)のも特徴となっている。
株式会社アッカ・インターナショナル
http://ecfactory.jp/
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