典型iPhoneユーザーは男性40代で年収620万円/iPhone利用動向調査ハイライト
iPhone/iPod touch活用のキーは“ブランドアプリ”にあり!
ブランドアプリ利用者の6割が実際の購買行動へ影響
日経BPコンサルティングとアドモブは、「iPhone利用動向調査」の結果を公表した。この調査は、企業がサービス展開するうえで重要な課題である「iPhoneユーザーの実像」を明らかにするとともに、“ブランドアプリ”と呼ばれる、iPhoneならではのブランディング手法の可能性も調べたものとなっている。
リアルな「iPhoneユーザー」はこんな人たちだった
iPhoneユーザーは男性が多く、男性72.3%に対し女性は27.7%だった。男性の平均年齢は40.6歳、女性は36.1歳。ボリュームゾーンは男性「40歳〜44歳」(21.3%)、女性「30歳〜34歳」(26.4%)である。年齢層は高めだと言える。
職業は一般会社員が多く(男性41.2%、女性32.5%)、次いで男性は管理職(13.0%)、女性は専業主婦(20.9%)が多かった。ユーザーの平均年収は569万円(男性620万円、女性432万円)で、1か月に自由に使える金額は平均5万6,000円(男性5万7,000円、女性5万1,000円)と、比較的リッチな層が使っているようだ。
男性では、約半数(49.4%)がiPhone以外にも携帯電話を持ち、複数所有でもっとも多かったのはドコモで、7割以上が「Yahoo! BB」や「無料のWi-Fi」を利用している。iPhoneユーザーの女性は36.5%がSNSを利用し、男性より8ポイント以上高かった。
iPhoneユーザーは「購入へのこだわり」が強い
具体的なネット上の行動として、男性、女性ともに、買う前にインターネットで値段をよく比較し(男性72.1%、女性65.7%)、商品やお店の情報を調べることがよくある(男性52.0%、女性53.4%)と回答した。
物を買うときのスタイルは、「自分の好きなブランド・メーカーのものを購入する」「歩いて探し、店頭で見て自分でいいと納得したものを購入する」「自分の直感・感覚でいいと思ったものを衝動的に購入する」といった“自分の価値観や考え方を重視する傾向”が強かった。さらに“周りの人とは違うものを購入する傾向”もあった。
企業にとって「こだわった、または、ワンランク上の製品(商品)やサービス」をアピールすべき対象になると考えられる。
iPhoneユーザーには“ブランドアプリ”が有効
企業が製品やサービスなど広告・宣伝のために無料で提供する「ブランドアプリ」の効果についても調査されている。なお今回の調査では、「企業が製品(商品)を広告・宣伝するために、iPhone上のアプリとして無料で提供しているアプリケーション」を「ブランドアプリ」と定義している。
「ブランドアプリ」は半数を超える50.6%が認知し、うち4割近くが利用経験を持っていた。回答者全体の2割が利用経験を持っていることになる。具体的に利用したブランドアプリとしては、40種類298のアプリケーションの名称が寄せられ、ネスレのレシピやトヨタ「iQ」などの具体名が挙がったとのこと。
ブランドアプリ利用経験者の6割弱に当たる58.3%は、ブランドアプリを提供している「企業の製品や商品、企業に関する興味が増した」と回答しており、「知ったことを誰かに口頭やメールで伝えた」というBUZZ効果も12.7%で見られたという。この結果より「ブランドアプリ」は、iPhoneでかなりの効果を期待できると見て良いだろう。
調査の概要
- 目的:iPhoneユーザーの利用実態とその動向をまとめること。
- 調査方法:Webアンケート調査
- 調査対象:全国iPhoneユーザー(男女15歳以上)
- 回収数:1000
- 調査時期:2009年10月23日~10月25日
- 名称:「iPhone利用動向調査」〜携帯電話”個人利用”実態調査 2009 別冊
- 発行日:2009年12月10日
- 通常版:報告書(A4冊子)とCD-ROM1枚(Excelデータ収録)のセット、価格49,350円(税込)
- ローデータ版:報告書(A4冊子)とCD-ROM1枚(Excelデータ&ローデータ収録)のセット、価格472,500円(税込)
- iPhone利用動向調査 |日経BPコンサルティング
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/iphone2009/index.html
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