ブログのトップページに出す記事数はいくつが最適なのかを計算する方法&自動計算ツール
2009年最初のコラムですから、普通は「2009年の抱負」とか「今年はこうなる」とか、そういった内容にするのが普通なのでしょうけれども、あまりそういったことは気にせずに、ふつうの内容でいきます。
今日のお題は、「トップページに掲載するコンテンツの数はいくつが適切なのか」。
ブログのトップページに何記事出すのが良いのでしょうか。また、企業サイトのトップページの「新着情報」には何項目出すのが良いのでしょうか。通常は、「まぁ7つかな」とか、デザイン的な要素をベースに判断することが多いと思います。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
答を先に出すと、アクセス解析のデータからリピーターの訪問頻度を調べ、自分のサイトの更新頻度と併せて判断して、更新されたコンテンツをできるだけ多くの人が逃さない数を導き出すというのが良いでしょう。
トップページの役割は、いろいろありますが、今回は「常連さんに対して更新されたコンテンツが判断できるようにする」という役割をしっかりと果たすことを目的として考えてみましょう。となると、トップページに掲載するコンテンツは「6つ」や「10個」といった数で考えるのではなく、「その人が前回サイトを訪れたあとに更新されたコンテンツが過不足なく表示されるようにする」と考えるのがいいでしょう。
そこでアクセス解析データの登場です。リピーターの訪問頻度を調べて、たとえばその7割に対して更新内容を漏れなく見せるとしたら何日分のコンテンツを出すのがいいのかを調べるのです。
Google Analyticsを例にしてみましょう。メニューから[ユーザー]>[リピート訪問数]>[訪問頻度]を選んで訪問頻度のデータを表示します。Google Analyticsでは初訪問ユーザーもその日のうちに再訪問したユーザーも「前回のセッション」が「0日前」のところに含まれているようなので、あまり気にせずに「1日前」以降の数字を見ましょう。「1日前」~「365+日前」のセッション数を合計し、その合計数の7割に達するまで「1日前」から順にセッション数を足していけばいいのです。
Web担では、「1日前」から「8-14日前」までを足すと約7割になりましたので、14日分の更新情報をトップページに表示すれば7割のリピート訪問者に対応できることがわかりました。Web担では1週間あたり記事が平均17.5本出ていますので、2週間分にあたる35記事をトップページに掲載しておけば、7割のリピート訪問者に対して更新内容を漏れなく見てもらえる計算になります。
と、それだけではアレなので、Google Analyticsの画面を見ながら値を入力していけば、何日分まで出せばいいかを出してくれるフォームを作りましたので使ってみてください。テキストボックスのところにあなたのサイトの数値を入れていってボタンを押すだけです。デフォルトで70%を対象にする場合を出すようにしていますが、そこも60%でも92%でも好きに変えられるようにしてあります。
実際には、前述の計算で出た数より少し多めに出しておくのが良いでしょう。そうすれば、「これは前に見たことがある」という記事までトップページに出て、それ以上更新されたコンテンツを探す必要がないことがリピート訪問者に伝わりますから。そうじゃないと、「ほかに見てない記事はないかな」と探さなきゃわからないですからね。
もちろん、この計算だけでトップページの見せ方が決まるわけではないですが、1つの考え方としては知っておいて損はないでしょう。
この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト 上に再掲したものです。
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