
以前の小売業は、対面での交流が主流でした。消費者は店舗を訪れ、商品やサービスを購入したり、店員にアドバイスを求めたり、質問したりしました。小売事業者は、こうした関わりを通して、長期的で価値の高い関係性を消費者と確立することができたのです。
インターネットが普及するにつれて、ショッピングも進化しました。消費者は時間を節約するためにオンラインを使い始めました。そして、消費者が店舗での体験を諦め始めたことで、個人的な関係構築においてテクノロジーが取って代わり始めました。Amazonの影響力は拡大し、消費者は徐々に素早い配達オプションに慣れていきました。
その結果、店舗内の人間関係が急速にテクノロジーに取って代わられ、「デジタル振り子」が揺れたのです。しかし、現代の消費者の需要に応えるために、デジタル振り子はオンラインとオフラインのショッピング体験の融合に戻りつつあります。小売事業者はオンラインとオフラインの正しいバランスを見つけるのに苦労しているのです。
消費者とより強固な関係性を築くために小売事業者が利用すべき技術と、対面での関わりの適切な組み合わせとは何でしょうか? 小売事業者はオムニチャネル戦略を用いて、いつでもどこでも、どんなデバイスからでも消費者にリーチする必要があります。小売事業者がテクノロジー志向の消費者とつながり、彼らを店舗に案内し、ロイヤルティを生み出し、コンバージョンを高める特別な体験を提供できる唯一の方法がオムニチャネルです。
オムニチャネル戦略を利用して消費者と関われば、購入前に商品を見せたり、補完品やアクセサリーを紹介することで、購入金額を3倍から10倍にすることが可能です。実際、BigCommerceによると、アメリカの消費者は買い物予算の64%を実店舗で費やしており、店舗でより多くのお金を使うことが確認されています。

小売事業者がオンラインとオフラインの体験を統合する方法の1つは、消費者が店舗内の予約をオンラインでできるシステムを利用することです。予約機能は信じられないほど価値のあるもので、消費者が電子機器のような高額商品を購入したい場合やスタッフに質問がある場合、店内の専門家とのミーティングを予約することができます。これらの消費者は自分のお気に入りの小売事業者との関係を積極的に発展させたいと考えていますが、それはデジタル上で発展させることはできません。
おそらく予約の最も重要な要素は、消費者がオンラインでは体験することのできない、カスタマイズされたサービスが提供できることでしょう。たとえば、消費者が店内で電子機器の専門家と会いたい場合、店内のスタッフからアドバイスやデモを受けることができます。この種のサービスは消費者のロイヤルティを高めます。最終的に、消費者は満足して、場合によっては追加購入もしてお店を後にするでしょう。
予約はまた、大量のアップセルやクロスセルの機会を提供します。なぜなら、店内のスタッフは、最初の購入を補完する追加アイテムをおすすめできるからです。興味深いことに、First Insight Reportによると、消費者の71%が店内で買い物をする際に50ドル以上を費やしているのに対し、オンラインで買い物をする際に50ドル以上を費やしているのはわずか54%に止まっています。
現代の店舗は経験がすべてです。店舗は同じ関心を持つ消費者の目的地になっています。たとえば百貨店チェーンのノードストロームは、店舗内での体験を便利で利用しやすいサービスハブとして再定義し、在庫ゼロ店舗を各地に開設し、消費者が注文を受け取ったり、交換できるようにしています。小売事業者が、これらの体験をオンラインで再現することはできません。オンラインで始めることができても、消費者との関係はオフラインで培われなければならないのです。
だからこそ小売事業者は、ブランドや店舗を、コミュニティを育む没入型の体験に変えなければいけません。デジタルの世界から実店舗に消費者を呼び込むために、特定のVIP会合、新商品の発売、事前販売などができます。また、イベントに参加する消費者にインセンティブやプロモーションを提供し、店舗で利用してもらうことも可能です。
イベントに参加する消費者に商品やサービスについてのフィードバックを求めることで、彼らと強い関係性を築く絶好の機会を得られます。消費者が店内にいるとき、改善の視点を大切にしていることを示すために、スタッフが直接意見を聞きます。これにより、消費者と店舗の従業員が顔を合わせて考えを共有することで信頼関係が確立されるのです。
小売事業者は消費者とより深い会話をすることができ、消費者はオンラインでレビューを書いて共有するよりも多くのインサイトを提供できます。対面での会話は信頼関係を築き、人間関係を築く上で非常に価値があるのです。
小売事業者は顧客データを分析できなければ革新できません。データを用いれば、オンラインからオフラインにまで拡張されたパーソナライゼーションを提供することができます。BRPの最近の調査によると、消費者の80%近くが「販売員によるパーソナライズされたサービスが、どこで買い物をするかを決める重要な要素である」と考えています。そして消費者は、より良い体験をするのに役立つなら、個人情報を喜んで共有します。
小売事業者は顧客データにアクセスすることで購買履歴を把握し、消費者との関係が最も良好な時期を理解し、個人的な関心を確認できるため、カスタマイズされたプロモーションや商品を提供できます。この顧客中心のサービスは、小売事業者が消費者を個人として扱っていることを示しています。
小売事業者が消費者の行動を理解しているため、彼らをビジネスの中心に置いているのです。その結果、消費者はその価値を理解し、小売事業者が自分たちのことを本当に気にかけていることを知ることになり、より多くの商品を購入するようになるのです。
「デジタル振り子」を超えて成功するためには、小売事業者はオムニチャネルのアプローチで消費者とつながり、より高いロイヤルティとコンバージョンをもたらす豊かな経験を消費者に提供しなければいけません。小売事業者が独自のテクノロジーを使用する場合、店舗での重要な要素が欠落しているため、消費者とのより強固な関係を確立できません。デジタル体験と物理的な体験を組み合わせることで、一般的な消費者をブランドのファンに変えることができるのです。
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オリジナル記事:オンラインとオフラインの体験を上手く統合するための3つの方法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ
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ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは、全国の20代~40代の男女500名を対象に「年末のお金の使い道と買い物に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
年末にもっともお金を遣うことは、「趣味」が23.0%で1位。「忘年会」(18.6%)、「年末セール等の買い物」(16.8%)と続いた。eBay Japanは「コンサートやイベントなど、年末に開催されるイベントが多いため、趣味としての出費が増えやすいのではないか」と推測している。

年末セールでの買い物について、「予定がある」と回答したのは37%。そのうち、75.7%が年末セールで「ネットショッピングの利用を考えている」と回答した。

年末セールで買いたいものは「衣類」(69.7%)、「日用品・雑貨」(45.9%)、「食料品・飲料」(33.5%)、「靴」(33.5%)という結果だった。予算については「1万円以上5万円未満」という回答が44.3%でもっとも多かった。


年末に「金欠」になった経験があるかを聞いたところ、半数近くが「経験がある」と回答した。また、増税後初の年末ということで、節約を意識するかという問いには7割以上が「意識する」と回答した。

調査期間:2019年11月8日(金)~11月12日(火)
対象:全国の20代~40代 男女500名
調査方法:インターネット調査
調査会社:株式会社ネオマーケティング
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オリジナル記事:「年末セールで買い物予定あり」は約4割。予算は5万円以内、7割以上が節約を意識
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先週末「ウェブ解析士講演@大阪」で登壇をさせていただきました。
先日、講演のアンケート結果の内容と集計を拝見させていただきました。
おかげさまで高評価をいただけたのですが*1、今回の登壇にあたり意識したポイントを紹介しておきますね。いろいろな講演手法があるかと思いますが、1つの例という事で気になる部分だけ取り入れていただければ嬉しいです。
参加者の人数やレベルに関係なく役立つポイントを入れてみたつもりです。
8つのポイントは以下の通り!この後、時系列で詳しく説明いたします。
ポイント1:参加者全員に自分に関係する内容だと思ってもらうこと
ポイント2:誰もが実行できる内容でないと意味がない
ポイント3:誰もが実施できる内容だが、私ならではの実績や凄さを伝える
ポイント4:最初にアイスブレイクを行う事
ポイント5:短いワークを入れること
ポイント6:後に印象に残る、覚えやすい内容にする
ポイント7:共感×ホラーストーリーの組合せ
ポイント8:資料を後で見れば良いやはなく、参加してよかったと思わせる
ウェブ解析士協会の関西支部長の稲葉さんから、ご講演依頼をいただきました。テーマや概要は以下の通り!

(他にも登壇時間や日時等詳しく書いておりましたが、いったんここを抜粋)
テーマはアクセス解析であればなんでもOKな感じでしたので、何を話すかを考えることに。せっかくなのでFacebookでちょっと意見聞いてみよう!という事で書き込み。

というわけで、八木さんにコメントをいただきこちらのテーマで行こう!と決めました。
「分析最初の1時間で何をする?」というお題をベースに中身を考えてみました。中身を考える際に意識したのは
ポイント1:参加者全員に自分に関係する内容だと思ってもらうこと
です。
ウェブ解析士講演@大阪は、ウェブサイトの分析を行っている方もいますが専業の割合は少ないことは過去の東京の講演からもわかっています(大体2割切るくらいかなと)。多くの方は自社のウェブサイト担当者あるいは制作会社や広告代理店のようにお客様のサイトの集客やサイト改善の側面を一部支えているという方が多いのです。
また対象の規模も月間100万PVのようなサイト規模が多いサイトばかりではないでしょう。ということで、今回のポイントとしては
「サイト規模・業種関係なく役立つ情報にしよう」という事に決まりました。これは自分にも関係ある内容だと思っていただければ、その後の聞く姿勢も変わってきます。
話した内容は3つあるのですが、その3つとも「サイト規模関係なく使える」というところを意識しました。八木さんに以前お伝えした内容は主にその3つの1つ目の内容でしたので、こちらを広げることにしました。

そして伝えて感心してもらうことが目的ではなく、その後実行してもらわなければ意味がありません。そこで意識した2つ目のポイントが
ポイント2:誰もが実行できる内容でないと意味がない
ということです。関係あっても「難しそうだから」とか「小川さんだから」と思われてしまえば、そこで止まってしまいます。特殊な実装や設定が無くても、そして極論言えばアクセス解析の用語がほぼ分からなくてもできる!という事が大切でした。
今回紹介した方法のうち3はGoogle アナリティクスの画面を使いますが、残りの2つはアクセス解析ツールにログインせずとも利用できる内容です。
ただ、これは矛盾するようですが、以下のポイントも重要になってきます。
ポイント3:誰もが実施できる内容だが、私ならではの実績や凄さを伝える
という事です。ここは細かく分けると2つで「ちゃんと発表者がその内容をやっている」ということと「その内容を圧倒的な量をやって成果を出している」という事です。そのためには実際にやった内容を見せることが一番!
そのため資料には入れずにその場でお見せしただけですが、実際の私が行った事例を紹介しました。見た方の多くは「ここまでやっているんだ!」と思ったのではないでしょうか。自分自身が実感してやっていないと、説得力に欠けてしまいますからね…。
ここからは資料の作り方の部分になります。ウェブ解析士の大型イベントの良い所は、CSS Niteの創始者である鷹野さんの資料レビューを受けられるという事です。そのため表現や誤字脱字、よりよく伝える部分はアドバイスいただけるので、中身ついて集中することができました。
今回資料を作成する上で特に意識したのは以下の3つです
ポイント4:最初にアイスブレイクを行う事
こちらに関しては結構ギリギリまで悩みました。結果として「今回の資料を最初にダウンロードできますよ。こちらのURLにアクセスして名前・メールアドレスを入力すればダウンロードページにアクセスできます。その代わり月1回程度、小川の近況などを伝える営業メール送りますけどね!」という形で正直に話したところ、(少し)笑っていただけたので良かったです!
そして次に意識したのは
ポイント5:短いワークを入れること
1時間で出来るというのを感覚的に分かってもらうためには、参加者に「あ、これは確かに短時間でも役立つ情報が得られた」と納得していただく事が大切です。そのため短めのワークを入れました。

このワークに関しては「短ければ短いほど今回の内容を実感しやすい」という事が伝わります。ですので10分間でも良かったのですが、あえて短い時間にしています。また実際の講演の時にも「だいたいサイトの滞在時間って数分ですよね。メモする時間を含めたとしても5分間あれば判断できますよね」という事を伝えています。
またワークの内容もシンプルであればあるほど良いです(そして新たな示唆が得られればなおよいです)。何故なら難しすぎると参加しにくくなってしまい、それが理解の促進を妨げ、理解度も納得度も下げてしまうからです。
そしてシンプルなワークであればあるほど「自分でもできる」と思ってもらえる可能性があがります!
ポイント6:後に印象に残る、覚えやすい内容にする
印象に残らないと意味がありません!という事で資料を作成する際に、以下のことに気をつけて実践しました。
・伝えるべきポイントは3つに絞る
色々話したくなるが、個人的に3はキリが良い数値だと思っており(2だと少ない、4以上だと覚えられない)という事で3を使うケースが非常に多いです。
・覚えやすい名称を使う
今回は敢えて「3Kシート(仮説・検証・改善)」という名称にしました。特に名称は今まで決めていなかったのですが、覚えてもらうためにもネーミングをつけました。またポイントととしてKは「英語の頭文字」ではなく「日本語の頭文字(Kasetsu・Kenshou・Kaizen)」としたところも覚えやすさを意識してものです*2
・最後のメッセージは1つにする
3個紹介するのですが、言いたかったことは1つですという形で、本当に重要な1行に絞りました。これであれば、3つの内容は覚えきれなくても1つであればいけるかな!という思いと、1つの文章の方が締まりが良いからです。
さて、資料が出来たら当日の発表*3です。
さて当日の発表です。6時間を超えるイベント中でトリの1つ前です!皆さんもお疲れですが熱意は高いのが伝わってきました。会場の後ろで他の方の講演内容や雰囲気はつかんでおりましたので、望みやすかったです。これは先に登壇された皆様と司会・スタッフの皆様のおかげです。感謝!
私の番になりました。プレゼンで意識したことは2つで、どちらも最初の数分に集約されていました。
ポイント7:共感×ホラーストーリーの組合せ
「共感」と「ホラーストーリー」に関してはプレゼンの講座でも著名な西脇さんの内容に感化されて準備したものです。
http://analytics.hatenadiary.com/entry/2019/08/03/191640
今回の講演の掴みは
「ウェブサイトを分析する前って不安ではありません?(ホラーストーリーの提示)」
↓
「小川自身も、この仕事を行っていて一番不安になるのは分析前のタイミングです。改善案が出せるかいつも不安です(私自身もそう感じていることで安心してもらう)」
↓
「ですが今回紹介する誰でもできる方法を使えば、分析の不安をなくすことができ、時間短縮してよい改善案を出すことができるようになります(サクセスの提示)」
という流れにしました。これにより、聴衆を巻き込みやすくなるという考え方です。「小川さんも不安に感じていることを知り、安心しました」というコメントもいただけたので、多少は上手くいったのかなと!
ポイント8:資料を後で見れば良いやはなく、参加してよかったと思わせる
これも非常に大切です。そのため私自身は全てを資料に書くという事はしておらず(後では便利なのですが、会場では字が多すぎて読みにくい、あるいは、文章に集中してしまうため)トークでカバーするようにしています。
もちろん重要なポイントは書いておくのですが、ちょっとしたポイントや質疑応答に関しては会場ならではのメリットです。もちろん他の人と話し合うワークも参加者ならではの特典です。
改めて8つのポイントは以下の通りです
ポイント1:参加者全員に自分に関係する内容だと思ってもらうこと
ポイント2:誰もが実行できる内容でないと意味がない
ポイント3:誰もが実施できる内容だが、私ならではの実績や凄さを伝える
ポイント4:最初にアイスブレイクを行う事
ポイント5:短いワークを入れること
ポイント6:後に印象に残る、覚えやすい内容にする
ポイント7:共感×ホラーストーリーの組合せ
ポイント8:資料を後で見れば良いやはなく、参加してよかったと思わせる
様々なことを書いてきましたが、あえてまとめるのであれば「参加者に自分事化してもらう」という事に尽きるかなと。
最初に登壇された松尾さんがおっしゃってた「人は物語を求めている」ということで、今回は講演までに流れを物語化してみましたが、いかがでしょうか?(笑)
私自身としてはまだ改良ポイントもあると思っていますし、いつか夢の5点満点を目指してこれからも邁進してまいります!!!

「NP後払い」などを提供するネットプロテクションズは11月27日、大規模アップデートの実施について発表した。今回発表されたのは「即時与信の実装」「請求・支払の個別最適化」「与信通過率の向上」「システムの無停止化」の4つ。

「即時与信」とは取引の与信結果が数秒後に返却される機能。従来のNP後払いでは、登録情報、名寄せ、加盟店の特別対応はシステムで自動化されていたが、詐欺の疑いがある取引の検知や、加盟店独自の判断が必要な場合は目視で審査をしていたため、判断までに最短でも5分から10分が必要だった。
今回、AI活用の強化とアーキテクチャの刷新により、「不正利用」「未収取引あり」「上限」以外のNGを出さないという従来の与信ポリシーのまま、システムの完全自動処理が可能になった。

また、これまでは一部の取引情報と決済情報のみを活用してきたが、今後は商品明細情報などを含め、内部データをフル活用し、外部データともシステム処理を自動化。不正検知能力が向上することでで、これまでNGを出していた取引の中にもOKが出せるものが増えることになり、与信通過率向上する。
請求・支払いを自動で個別最適化する機能や、加盟店のロイヤルカスタマー情報をもとにした与信、予約注文時に上限額を別途付与するオプションなど、加盟店と調整して行う施策も2020年以降に実施する。

サーバーはAWSに移行。マイクロサービス化することにより、一部に停止が発生した場合でもサービス全体としては稼働可能な状態を維持し、遅延・停止のない決済インフラの実現を目指す。
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オリジナル記事:ネットプロテクションズの「NP後払い」が大規模リニューアル。即時与信の実装や与信通過率の向上など4つのポイント
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紳士服大手の青山商事はファッションブランド「アメリカンイーグル」の事業を2019年末で終了する。実店舗は12月18日から31日にかけて順次閉店し、ECサイトは12月31日に閉鎖する。
青山商事は2010年に連結子会社「イーグルリテイリング」を設立し、アメリカンイーグルアウトフィッターズ(AEO)社のフランチャイジーとして事業を手掛けてきた。
2012年4月に1号店の「表参道店」(東京・渋谷区)をオープンした。店舗数は2019年3月末時点で33店舗。店舗展開と併せてオンラインストアを運営している。
青山商事はAEO社と今後の事業方針について協議。今後はビジネスウェア事業に注力するため、AEO社とのライセンス契約の終了を決めた。
青山商事の2019年3月期におけるEC売上高は約27億円だった。EC売上高のうち約6億円はECと実店舗が連携した「テジタル・ラボ」によるもの。
「デジタル・ラボ」は店内に設置されたデジタルサイネージやiPadを使い、オンラインショップで商品を購入できる店舗形態。スーツを試着して素材や着心地を確認し、スタッフによる採寸を行なった後、オンラインで注文できる。
2016年10月に1号店を東京・秋葉原に出店。2019年3月末時点で22店舗を展開している。
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オリジナル記事:青山商事が「アメリカンイーグル」全店舗閉鎖、ECは12/31で終了
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「ふるさと納税」の商品選びが毎年の楽しみだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自身のふるさとや応援したい自治体に寄附ができる制度として、多くの方に利用され、平成30年度のふるさと納税受入額は約5,127億円となっており、地方自治体にとって大きな財源となっています。(※自治税務局市町村税課調べ)
一方で、ふるさとの魅力を知ってもらい、納税の寄附増加につなげたいとプロモーションに力を入れる地方自治体も増えてきました。この記事では、プロモーション手法のひとつとして動画を取り上げ、活用するメリットや実際の事例を取り上げます。
ふるさと納税のプロモーションでは、その土地柄の魅力を知ってもらい、共感や親近感をもってもらうことが大切です。ここでは、より多くの魅力を伝えるために動画を活用することによって得られるメリットを紹介します。
ふるさとをプロモーションするうえで、差別化は重要な要素となります。どのような場所なのかアピールをし、他の地域とは異なる魅力を表現することで、「ふるさと納税をするのならここを応援したい!」と視聴者に思わせる必要があります。
ふるさと納税は、制度が始まって以来、どんなものを返礼品とするかで差別化を図り、寄付額をアップさせていました。しかし、返礼品の過剰な競争により、本来の目的と外れているといった指摘がなされ、規制が強化されています。
このような状況において、その土地ならではの魅力を発信するうえで動画を活用したプロモーションに力をいれる地方自治体が増えてきました。動画は、地域ブランディングと相性がよく、多くの魅力を発信できますので、ふるさとの認知度をあげ、差別化を行う手法として適しているツールだといえます。
返礼品に対する規制が強化されたといえ、廃止されたわけではありません。返礼品には、そのふるさとならではの魅力がつまっています。動画を活用することで、今まで気づかなかった返礼品の魅力を知ってもらう絶好の機会になり、返礼品自体をより丁寧に、かつ、詳細に伝えることができます。
たとえば、返礼品の魅力をそのふるさとでとれた食材だけの紹介にとどまるのではなく、生産された地域の美しい自然を動画の中でみせることで、食材が育つ背景をひとつの物語で表現でき、より一層魅力的なプロモーションにつなげることができます。
また、地元の方であれば、返礼品の食材はふだんから見慣れているので調理も困りませんが、そうでない方の場合は、どう扱っていいものかがわからないというケースもでてきます。食材を調理するレシピ動画をアップしたり、製品を使用している様子を動画で撮影したりすることで、視聴者に返礼品を手に入れた後のイメージを想像してもらうことができ、寄附のアクションにつながります。返礼品には地元の特産の食材を採用している自治体も多く、その食材で作られた料理をシズル感あふれる映像で表現することで視聴者をよりひきつけることもできます。
ふるさと納税は、その土地自体をアピールするのはもちろんですが、ふるさと納税自体を積極的に利用してもらうことも重要な役割を果たします。動画を使ったプロモーションは、視聴者の感情に訴求できるので、より多くの人たちにふるさと納税を利用しようと働きかける効果が生まれます。
たとえば、返礼品の食材を育てた生産者の思いや、ふるさと納税によって自治体の生活がどのように変わるのかを伝えると、視聴者は自分が行った納税がどのように役にたったのかを知ることができるので、そこから「応援しよう」「寄付をしよう」という行動を呼び起こせる可能性があります。市民自ら動画に出演し、直接視聴者に訴えかける手法もひとつです。
ふるさと納税のプロモーション動画を制作するときは、どのような点に気をつければよいのでしょうか。動画制作で押させておきたいポイントについて紹介します。
ふるさと納税のプロモーションで動画を使う地方自治体が増えています。同じ動画の活用でも、アプローチの仕方によって、視聴者の受ける印象は異なります。どのようなアプローチを行うか、その動画を誰に向けて発信していて、何を訴求するかによって異なります。
ふるさと納税の動画では、まず目的を明確にして、その目的に応じてどうアプローチするか検討していくことが大切です。目的を達成するために最適な見せ方は何か、じっくりと練る必要があります。視聴者としてその土地に馴染みのある方を想定しているのか、土地に関する前提知識がほとんどない方なのかによっても動画の見せ方は異なります。
ふるさと納税のプロモーションで動画を活用する自治体が増えているので、その中でインパクトを出すことは重要です。すでに認知度があり、広く知られているポイントに絞ったプロモーション動画では新鮮味に欠け、差別化することが難しくなっています。
また、どんなにすばらしい動画を完成させたとしても、その動画が多くの視聴者に届かなければプロモーション効果は小さくなってしまいます。多くの人たちに印象付けるためには、インパクトが強く、話題性が高い動画にすることが重要です。
では、どのような動画であれば話題にあがりやすいのでしょうか。たとえば、SNSで影響力をもつ地元出身のYouTuberやタレントを起用することで、話題性をもたせるのもひとつの手法です。
また、動画はどんどん拡散されることで、より多くの視聴者に届きますので、返礼品を盛り込んだレシピ動画をレシピサイトやSNS上で拡散させるといった手法も有効です。
動画のストーリー性を活かし、寄付者の感情に訴求するようなブランディング戦略を行うことを心がけましょう。
実際にどのような動画が制作されているのでしょうか。ふるさと納税プロモーション動画の具体的な事例を3つ紹介します。
出典:上峰町ふるさと納税
映画監督の菊地健雄さんが監督を務めた佐賀県上峰町のブランデッドムービーです。佐賀県上峰町に引っ越してきた親子が主人公です。全編を町内で撮影した動画なので、佐賀県上峰町の豊かな自然の風景や、町の雰囲気がそのままストレートに心に響きます。
動画の最後に、ふるさと納税による寄付金が子どもと町の未来のために使われているメッセージが入り、「上峰町 笑顔をつなぐ ふるさと納税」と具体的に寄附への申し込みにつなげています。佐賀県上峰町の魅力を優しいテイストで伝えた印象に残る1本です。
公開は1年たたずに再生数が100万回を突破しており、これからもさらに視聴回数を伸ばすことが期待されます。
出典:cityAsahi
千葉県旭市のふるさと納税プロモーション動画は、千葉県旭市の特産品である返礼品を余すとこなく紹介しています。美味しそうな果物やお肉といった食べ物から、花やバッグなどまでバリエーション豊かな返礼品が紹介されています。
旭市のイメージアップキャラクター「あさピー」もところどころで登場し、生産者や声も紹介するなど、旭市の魅力がたっぷりで、親近感がもてる見せ方になっています。
ふるさと納税をレシピ動画としてアピールです。鹿児島県曽於市の特産は、きれいな霜が自慢の市内産の黒牛です。このステーキ肉を、同じく特産品の柚子(ゆず)こしょうを使って、おいしいひと皿に仕上げていく様子が動画で紹介されています。
この鹿児島県曽於市のプロモーション動画が配信された配信月の寄付金が対前年比140%を超え、財源増加に大きく貢献する結果となりました。
ふるさと納税のプロモーションの手法として、動画活用の魅力を紹介させていただきました。動画制作サービスのCrevo(クレボ)でもプロモーション動画の制作が可能ですので、制作ご検討の際は、ぜひご相談ください!

VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約5,000名のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!
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ユナイテッドアローズは11月27日、約2か月間半にわたって運営を停止していたECサイト「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE」を再オープンした。一部で再開できていないサービスがあるものの、ほぼ全面的に復旧している。
11月27日時点で再開していないのは、ECサイトで気になった商品を店舗に取り寄せて試着できる「お店で試着」、「お直しサービス」。準備が整い次第、再開するとしている。

ユナイテッドアローズはECサイトを全面刷新するために自社ECの運営を9月12日に一時停止、10月中にリニューアルオープンするとしていた。だが、新システムでの運営スタートが難航。長期にわたるサイトの運営停止を避けるため、従来システムへ切り戻した。停止期間は約2か月半に及んだ。
これまでECシステムの開発や運営を委託していた先はファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO子会社のアラタナ。ECサイト運営の一時停止措置は、自社主導に切り替えるため。システム開発を内製化し、機能追加の迅速化、オムニチャネルサービスの強化などを進める方針だったが、システム開発などはアラタナへ再委託する格好となった。
長期にわたってサイト運営が停止に陥った事態を受け、12月1日付で自社EC開発部を社長直下に新設、情報システム部の部長とデジタルマーケティング部の担当執行役員の2人が自社EC開発部を管掌する組織体制に移行する。自社ECサイトの開発、オムニチャネルサービス開始に向けたインフラ整備が主な目的。

ユナイテッドアローズは「自社運営化によるオムニチャネル施策は当社の今後の成長を支える重要施策だと認識しており、必ずやり遂げる」と説明。プロジェクト管理を強化するために組織変更を実施し、12月1日付で自社EC開発部を社長直下に新設。
担当執行役員には、過去に情報システム部長、デジタルマーケティング部長を歴任し、現在は経営企画部門とファッションマーケティング部門を担当する髙田賢二執行役員が就いた。自社EC開発部の部長は、情報システム部長が兼務する。
なお、「専門組織として推進することで責任の所在を明確にし、行動計画に基づいて進捗管理を行いながら、今後の開発を進める。手続きの都合上、組織設立は12月となるが、すでにこの体制でプロジェクト管理をスタートしている」(ユナイテッドアローズ)。
ユナイテッドアローズでは、内部監査室を中心に開発遅延とサイト停止に至った原因と責任の所在を明らかにするために調査を実施中。調査結果に基づき、適切な処置を下す予定としている。

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オリジナル記事:ユナイテッドアローズのECサイトが再開、停止期間は約2か月半。自社開発への移行は「必ずやり遂げる」
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楽天は11月28日10:00から11月30日23:59まで、「楽天市場のブラックフライデー ポイント最大44倍!」を行う。
今回のキャンペーンでは、ブラックフライデーにちなんでデロンギのエスプレッソマシンやニコンの一眼レフカメラなど、黒色のセール商品を多数販売する。
特集ページでエントリーして商品を購入すると、期間中の合計購入金額に応じてポイント付与の倍率が最大10倍になるキャンペーンを実施。楽天市場の既存ポイントアッププログラムと合わせると、買い物金額に応じたポイント付与率が最大44倍となる。

そのほか、期間中の購入金額に応じて最大9600円オフとなるクーポンや、最大9600ポイントの楽天スーパーポイントが当たる「お買い物パンダ ダーツくじ」を実施する。
楽天のオンライン・ポイントバックサイト「Rebates(リーベイツ)」でも「Rebates ブラックフライデー」を実施。期間は11月29日10:00から12月2日21:59まで。

ナイキやレノボなど、提携する国内外のECサイト45店舗の情報をキャンペーン特集ページに掲載。特集ページから事前にエントリーし、期間中に合計5000円以上(税抜き)買い物をしたユーザーに対して、抽選で100名に5000ポイントの楽天スーパーポイントが当たるキャンペーンを実施する。
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オリジナル記事:楽天市場が「ブラックフライデーセール」を11/28から開催。ポイントが最大44倍になるキャンペーンを実施
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「“本気の”CVRアップ実践講座」最終章となりますが、今回は「Web接客を運用する」をテーマにお送りします。Web接客は長期戦です。Web接客で“長期的に成果を出すコツ”について解説します。
キャラクターデザイン◎材井千鶴 イラスト◎宮川綾子

弊社ではこれまで多くのECサイトでWeb接客ツールを運用してきました。当然ながら成功だけでなく、多くの失敗もあります。準備にたくさんの時間をかけて、「この接客シナリオは絶対に上手くいく!!」と、自信満々で始めたのに、初日からCVRが大幅ダウン……なんて事もありました。
逆に、準備には全く時間をかけず「ひとまず簡単なやり方でやってみよう」と、半ば勢いで始めたものが、予想を上回るCVR改善につながる……なんて事もあります。
こういう、予想外の結果が出るたびに、「結局Web接客って、あまり考えすぎても意味ないのでは?」と思うこともあるわけです。鉄板シナリオだからと、あまり考えずに始めた接客で結果が出るという、半分ラッキーパンチのようなケースは実際にありますし、「数を多くやる」という点で、否定はしません。しかしながら、ラッキーパンチだけでは、次第に接客効果も先細りとなり、長期的には上手くいきません。今回お伝えしたいのは、Web接客で長期的に成果を出すコツです。

Web接客を運用するということは、例えるなら、野球のペナントレースを戦うようなものです。1試合勝ったら終わりではなく、長い期間をかけて試合を繰り返し、勝ち点をたくさん稼がなければなりません。
そのためには、各ポジションの選手(接客シナリオ)が、それぞれの役割の果たしながら、チーム(ECサイト)として目的を持って戦っていく必要があります。いわばチーム戦なのです。Web接客運用という、長い長いペナントレースを勝ち残って行くためにはどうしたらいいのか? 以下の3つのことをお伝えします。
1-1 ファネル分析で課題をあぶり出す
2-1 ユーザーの状態に合わせてKPI設定をする
2-1 接客に力を入れるべきは再来訪ユーザー
2-2 早く成果を求めるならカートから着手
3-1 一発で当てようなんて思わない
3-2 CVRを上げるだけがWeb接客ツールの活用方法ではない

コンバージョンが完了するまで、ユーザーの行動はページ軸で何ステップかに分かれます。これに加え、ユーザーには買い物に対するモチベーションの変化、つまり検討段階のレベル(時間軸)も存在します。
接客のシナリオを決めるには、このページ軸と時間軸の2つの軸を組み合わせて考えるのが有効です。

これらを掛け合わせることでユーザーを細かく分解することができ、それぞれの課題が見えてきます。ユーザーの状態がわかるので、接客のスタンスを考えやすくなります。
| 検討段階 レベル | ユーザーの感情 | 接客のスタンス |
|---|---|---|
| 情報収集 | 知りたい | お店のメリットなど伝え、ユーザーにまた来てもらえるためのブランディングを意識した接客シナリオが大切です。 |
| 比較検討 | 理解・納得したい | 商品選びのお手伝いをしましょう。コンテンツ内では伝えてきれていない情報を提供し、買い物かごに入れてもらえるよう、熱心な商品アピールが大切です。 |
| 意思決定 | 安心したい | 返品交換の条件など、購入にあたって不安になっているポイントが何なのかを考えましょう。自分がこのお店で商品をレジに持っていくまでに、不安になりそうなことをイメージし、それを解消することが必要です。 |

お客様は1回の訪問でコンバージョンするとは限りません。商品によっては、検討期間が1か月以上かかるものもあります。ランディングページがトップページとも限りません。
「Web接客を開始したけどまったく成果が上がらない」と判断された接客シナリオの中には、KPIの定義が間違っているケースがあります。CVには結びついていないものの、検討段階レベルが上がっているのであれば、それは接客の効果があったと評価して良いでしょう。
検討レベルの低い「情報収集」段階のユーザーであれば、「再往訪率」や「特定のページを閲覧」をKPIとするなど、接客でお客様を育てていくというスタンスが大切です。
| 検討段階レベル | 訪問回数 | 閲覧ページ | KPI設定 | 指標(GA) |
|---|---|---|---|---|
| ①情報収集 | 1回目 | トップ | 特定ページの閲覧、 再来訪 | 直帰率 |
| ②情報収集 | 1回目 | 商品 | カートイン、再来訪 | 直帰率・回遊離脱率 |
| ③比較検討 | 2〜3回 | 検索 | 商品への遷移 | 直帰率・回遊離脱率 |
| ④比較検討 | 2〜3回 | 商品 | カートイン | 回遊離脱率 |
| ⑤意思決定 | 4回以上 | 商品 | カートイン率 | 回遊離脱率 |
| ⑥意思決定 | 4回以上 | カート | コンバージョン | カート離脱率 |

検討段階レベルを定義するにあたっての訪問回数はサイトによって違うので、何回目のセッションで購入率が上がるのかなどををGAで調べましょう。カスタムセグメントでセッション数を元に、それぞれのコンバージョン率を調べます。
Web接客ツールを導入すると、当然ながら初月からそれなりのコストがかかります。Web接客運用がいくら長期戦とはいえ、早く勝ち点を上げられれば後半戦が楽になります。時間がかかるけど、本当にやりたい接客も試すこともできますよね。
一般的なECサイトでは、新規ユーザー(セッション1回目)の離脱率が高いのは当たり前です。ユーザー数が多いので、どうしても新規ユーザーに力を入れてしまいがちですが、これは間違いです。新規ユーザーのお客様は、買い物ではなく情報収集で来ている人が大半だと認識しましょう。
新規ユーザーの再来訪を促すための接客も重要ですが、複数の接客シナリオを一斉にスタートできない場合は、優先順位は一番最後で良いでしょう。お店のブランディングに関わる部分ですので、かえって再来訪率を落としたり、お店のイメージダウンにつながったりするリスクがあります。しっかり時間をかけて接客シナリオを考えましょう。
Web接客に力を入れるべきは、2回目以降の再来訪ユーザーです。再来訪ユーザーには、買い物のモチベーションの高いユーザーが多いのでCVに大きく影響します。初回来訪時と違うアプローチができるのが、Web接客ツールの最大の特長ですので、再来訪してくれたことに感謝をしつつ、機能をフル活用しましょう。
1回目で知り得ていない情報を求めています。ファーストビューで、1回目と違いを見せられるかが大切です。比較検討で来ているユーザーが多いので、口コミ情報、レビューなど、購入後のイメージがストレートに伝わる内容が有効です。
本気の検討レベルに入ってきています。購入することへの納得感を高めることが大切です。受賞履歴やメディア掲載情報など、対外的な評価がある場合は、このタイミングで改めてアピールすると有効です。
購入にあたっての不安を解消しましょう。送料や返品交換について、また、設置などが必要な場合はそれらの情報を提供し、安心して次のステップに進んでもらえるようにしましょう。
買いたいのに1歩踏み出せない何かがありそうです。自分でも購入の決め手が何かわからなくなっているケースもあります。こちらから決め手を作ってあげることで、コンバージョンの後押しをしてあげましょう。
例えば「タイムセールクーポン」や「あなただけクーポン」など、限定感を打ち出したクーポン施策が有効です。どのお店でも、クーポンはあまり多用したくないもの。この段階に入っているユーザーにだけ配布することで、コスト削減にもつなげられます。
この段階まで来ると迷うポイントがたくさん出てきています。今買うか買わないかの2択にして、選択肢を減らしてあげることがポイントです。
当然ですが、カート離脱率を軽減することは即、CVに結びつきます。カート離脱率の改善にはWeb接客ツールも有効ですが、カート離脱の要因は大きく3つあり、それぞれ取るべき対策が異なります。
① 使い勝手が悪い→エントリーフォームの改善が効果的です。こちらの記事を参考にしてみてください。
② 迷い・不安→この場合はWeb接客が効果的です。下記の項目をチェックしてみてください。
③ 使い方が違う→気になった商品を保存する、ブックマーク的な扱いをされている場合です

「ファネル分析で、数値のどこに課題があるのかがわかった!」
「KPIの設定もして、接客シナリオもバッチリ!」
「よし、早速Web接客で離脱率を改善だ」
「あれ、全然数値上がらない……」
すぐに結果が出ることもありますが、うまくいかないことがあるのも接客です。うまくいく確率を上げるために、ペルソナやカスタマージャーニーマップを作ったり、ファネル分析を行ったりしますが、結果が出なかった場合は次の仮説を立てて、トライ&エラーを繰り返しましょう。
Web接客ツールはABテストツールです。CVRは上がらなかったものの、仮説が正しかったのかを検証するのに有効だった例を紹介します。
あるECサイトでは、カートステップの2ページ目の離脱率が高いことが課題でした。離脱の原因として「必須項目の1つの入力方法がわからないからでは?」という仮説が出ました。そこで解決策として「入力方法の解説ページを案内する」という施策を実行することになりました。
当初は「カート自体を改修して、案内を常設した方が良いのでは?」という意見もありましたが、検証するために、Web接客を利用して「入力方法の解説ページを案内する/しない」でABテストを行いました。
結果、CVRが高かったのは「案内しない」方でした。これはどういうことでしょうか? 誰もが入力方法を解説しているページを教えてあげる方が親切だと思っていたので、予想外の結果でした。
その理由は受注データを調べることでわかりました。実はその必須項目は、入力しないと次に進めず、入力方法がわかりにくいのは間違いなかったののですが、適当に入力して次に進んでいる人が多かったのです。
幸い受注オペレーションには影響しないレベルだったので、あまり問題になってこなかったようですが、入力方法を案内されることで、心理的な影響として「適当に入力してはいけない」という意識が高まり、適当に入力するユーザーの離脱率が高まったと推測できました。
さらにわかったことは、Web接客のポップアップから案内ページへ移動したユーザーは、CVRが劇的に上がっていました。これらの結果を整理して、次の打ち手を施しました。
| ユーザー属性 | ユーザー数 | 案内の効果 | 次の打ち手 |
|---|---|---|---|
| 適当に入力するユーザー | 多い | 案内は逆効果 | 案内は出さない(現状維持)。質問の仕方を簡単な内容に変更する |
| 正しく入力したいユーザー | 少ない | 案内は効果あり | 入力に迷っている人(滞在時間が長いユーザー)だけにポップアップを表示する |
結果的に、カート離脱率が20%近く改善されました。
もしカート自体を改修して、案内を常設していたらどうなっていたでしょうか? 間違いなく、カート離脱率は上がっていたでしょう。しかも、常設してしまうと、比較対象が期間比較になってしまうため、施策が有効だったかどうかを正しくジャッジするのが難しくなります。
このように、Web接客ツールはABテストの機能を活用し、仮説を検証するにも有効です。サイトデザインの改修を考えている場合は、一度Web接客ツールを活用して、仮説を検証してから改修してみてはいかがでしょうか。

本編をもちまして、「“本気の”CVRアップ実践講座」は終了となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました!
「なぜCVRに着目するのか?」から始まり、「ユーザーを知る方法」「CVにつながる集客」「本気のEFO対策」「Web接客」など、全9回に渡って連載してきた「“本気の”CVRアップ実践講座」ですが、いかがだったでしょうか? CVRに対する考え方から、テクニック的なものまで、たくさんの情報や思いを詰め込みました。
まだ他の回を読んでいない方は、順番は関係ありませんので、ぜひ全シリーズご覧ください。CVRを上げることに対して本気で考えるきっかけになってくれると嬉しいです。そして、皆様のサイトが、今以上にお客様に愛され、今以上にCVRが上がることを、本気で願っております。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Web接客の運用はペナントレース。CVRアップを長期にわたって継続するコツとは | “本気の”CVRアップ実践講座
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