ネットショップ担当者フォーラム

休業した労働者が生活資金を直接申請できる「休業支援金」の対象期間を11月まで延長

4 years 7ヶ月 ago

新型コロナウイルス感染症の影響で勤務先から休業させられたものの、勤め先から休業手当を受け取れないといった労働者(パート、短時間勤務、シフトの勤務減少も対象)が直接、生活資金を申請できるようにする労働者向けの給付制度「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」(休業支援金)に関して厚生労働省は、申請対象となる休業期間を11月末まで延長する。

また、申請対象期間が2020年10月から2021年9月までの休業支援金について、申請期限を12月31日まで延長することも決めた。

新型コロナウイルス感染症の影響で勤務先から休業させられたものの、勤め先から休業手当を受け取れないといった労働者(パート、短時間勤務、シフトの勤務減少も対象)が直接、生活資金を申請できるようにする労働者向けの給付制度「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」(休業支援金)に関して厚生労働省は、申請対象となる休業期間を11月末まで延長
申請対象期間などの延長について

「休業支援金」は、企業の選択によって雇用調整助成金を活用しない勤務先から休業手当を受け取れないといった労働者が直接現金を申請できる制度。中小企業・大企業の被保険者(労働者)に対し休業前賃金の80%を、国が休業実績に応じて支給している。

大企業については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業主が休業させ、それに対する賃金(休業手当)を受け取っていないシフト労働者など(労働契約上、労働日が明確ではない労働者)が対象。

中小企業は、シフト制、日々雇用、登録型派遣などで働いている労働者。日々雇用やシフト制で、実態として更新が常態化しているケースにおいて、事業主が休業させたことについて労使の認識が一致した上で支給要件確認書を作成すれば支給対象としている。

原則的な措置の助成額上限は9900円。緊急事態宣言、感染が拡大している地域(まん延防止等重点措置対象地域の知事による基本的対処方針に沿った要請)について、都道府県知事による要請を受けて時短協力などに応じた企業による休業で、事業主に休業させられる労働者が休業手当を受け取れないときは、助成額の上限額は1万1000円。

新型コロナウイルス感染症の影響で勤務先から休業させられたものの、勤め先から休業手当を受け取れないといった労働者(パート、短時間勤務、シフトの勤務減少も対象)が直接、生活資金を申請できるようにする労働者向けの給付制度「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」(休業支援金)に関して厚生労働省は、申請対象となる休業期間を11月末まで延長
「休業支援金」について

 

瀧川 正実
瀧川 正実

コロナ禍で市場拡大、食品通販・EC市場は13.1%増の4.3兆円【2020年度】

4 years 7ヶ月 ago

矢野経済研究所が発表した2021年度の国内食品通販市場調査「2021年版 食品通販市場の展望 ~コロナ禍で拡大する食品EC~」によると、2020年度の国内食品通販市場規模は、小売金額ベースで前年度比13.1%増の4兆3057億円だった。

国内食品通販市場調査「2021年版 食品通販市場の展望 ~コロナ禍で拡大する食品EC~」 国内食品通販市場規模の推移と予測
国内食品通販市場規模の推移と予測

初めて4兆円を突破し、2ケタ成長を記録。コロナ禍における外出自粛、外食を控えた内食化の広がり、巣ごもり需要などが追い風となった。

食品通販のチャネル別市場構成比は、カタログを含むショッピングサイトが39.7%、班配と個配を含めた生協が37.2%、食品メーカーによるダイレクト販売(直販)が16.8%など。

国内食品通販市場調査「2021年版 食品通販市場の展望 ~コロナ禍で拡大する食品EC~」  食品通販のチャネル別市場構成比
食品通販のチャネル別市場構成比

第1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4~6月は、食品の巣ごもり需要やまとめ買いが急増。長期保存が可能な米や飲料、乾麺、レトルト食品、インスタント食品、シリアルなどが大きく売り上げを伸ばした。

食品EC市場は2020年4月以降、新規参入企業が増加。市場は活性化しているが、競争も激しくなっている。新規参入が目立つのは、百貨店のECサイトをはじめ、全国各地のグルメ品をお取り寄せするようなグルメ系ECや、生鮮食品や酒のECだ。

自粛期間の長期化で、在宅時間を充実させたいというニーズが高まり、普段よりおいしい、高品質な食品のお取り寄せ需要が高まっており、そのトレンドは2021年度も継続。2021年度の食品EC市場は前年度比3.5%増の4兆4600億円を予測している。

調査概要

  • 調査期間:2021年6~9月
  • 調査対象:通信販売事業者、食品関連企業、生協、食品小売事業者、食品卸等
  • 調査方法:専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、電話による取材、ならびに文献調査併用
石居 岳
石居 岳

ユーザーに自社の価値を見いだしてもらうには?製品と価格の明確な戦略を立てる【製品・価格戦略検討フェーズ】 | 「卒塔婆屋さん」の「鬼塾」

4 years 7ヶ月 ago
卒塔婆のECサイト「卒塔婆屋さん」の谷治大典店長が自社の実例を踏まえてECサイト運営について解説。3回目は商品と製品の違いや、価格戦略について【「卒塔婆屋さん」の「鬼塾」:連載3回目】

今回は基本戦略の1つである「製品(商品)・価格戦略」について解説します。戦略を策定する理由や、商品戦略・価格戦略にどのような設定方法があるかなどを詳しく説明していきます。

Contents
  1. 製品と商品の違い
    • 製品とは
    • 商品とは
  2. 顧客とお客さまの違い
  3. 戦略と戦術の違い
    • 戦略とは
    • 戦術とは
    • なぜ戦略を策定するのか
  4. 商品戦略
    • コンセプト
    • 商品自体
    • 商品の付帯機能
  5. 価格戦略
    • 一般価格設定

戦略の解説に入る前に、これから使用する言葉の意味を統一しておきます。

製品と商品の違い

製品や商品という言葉をよく耳にすると思います。しかし「製品と商品の違いは?」と聞かれると、答えるのは案外難しいですよね。

製品とは

製造工程から出荷するまでの品物のことを製品と呼びます。基本的に製品も商品も同じですが、見る立場や段階によって呼び方が変わると思ってください。

商品とは

仕入れから販売される品物のことを商品と呼びます。原料を加工して製造されるものは製品、製造されないものは商品と呼びます。農産物や水産物は加工して製造しているものではないため、商品と呼びます。

「卒塔婆屋さん」のように、製造から販売まで行っている企業の場合は製品と商品が混在していますが、ECサイトでは品物を販売しているので、今後は商品で統一します。

顧客とお客さまの違いについて

「顧客」と「お客さま」という言葉は曖昧に使われがちですが、厳密には「顧客」の「顧」とは「かえりみる」という意味合いから「2回目以降購入したお客さま」という意味になります。

新規顧客、既存顧客などと呼ばれることもあり、「顧客」でも「お客さま」でも通常は問題ありません。しかし、計画書段階ではまだ商品の購入に至っていないため、「お客さま」に統一します。

戦略と戦術の違いについて

「戦略」や「戦術」といった言葉はビジネスの場で度々使われます。ただ、両者についてなんとなくわかるものの、違いについて誤って認識している場合もありますので、整理しておきましょう。

戦略とは

戦略とは「目的達成に向けた、大局的な視点での方向性」のことで、企業では経営者や役員レベルの人が考えるべき内容です。

戦術とは

戦術とは「目的達成に向け、戦略に則した具体的な作戦・施策」で、企業では部・課・担当者レベルの人が取り組むべき内容です。

会社としての目的があり、目的を達成するために複数の戦略があり、各戦略にいくつかの戦術があるといったように、戦略・戦術は親子関係のように必ずつながっています。

卒塔婆屋さん 戦略と戦術の関係
戦略と戦術の関係図

なぜ戦略を策定するのか

戦略がなければ、当然戦術を立案することはできません。戦術とは「何をするのか」という具体的な施策のため、戦略がなければ「何をして良いのか」「何から手を付けたら良いのか」がわからず、前に進むことができません。また、施策に対する効果を途中で検証することもできません。

ビジネスでは結果を出さなければならないので、何も考えずに突き進むのは危険です。まず何か施策を行い、検証するにしても、方向性や戦略は必要不可欠です。

戦略が立てられれば、具体的な施策に落とし込むこともでき、検証やその後の軌道修正も筋が通ったものになります

商品戦略

商品戦略は「コンセプト」「商品自体」「商品の付帯機能」という3つの要素に細分化して考えます。

コンセプト

コンセプトでは、「誰が使うのか」「いつ使うのか」「お客さまにとっての価値」を決めます。

商品自体

商品の特徴、デザイン、品質、ブランド、パッケージのことを指し、これらは商品のコンセプトによって大きく変わります。たとえば、日用品と高級品ではまったくコンセプトが異なります。

ECでは梱包もお店への信頼度に大きく影響しますので、商品サイズに合った梱包、破損しない梱包を考えましょう。

商品の付帯機能

商品自体ではなく、「保証」「決済方法」「配送方法」など、商品購入時に付帯する項目です。コンセプトや商品自体と比較して軽視されがちですが、お客さまの満足度を左右する重要な項目になります

保証

商品の返品・交換・返金が可能かどうかという項目です。特に衣料品などは試着ができない分、交換できることはお客さまにとって安心感につながります。

決済方法

お客さまの事情に合わせた決済方法を用意することで、カートからの離脱防止につながります

企業向けの商品では請求書後払いを取り入れると良いでしょう。後払いでは、手数料が発生しますが、決済代行業者を通じて請求書を発行すれば未払いリスクを回避できます。

また、最近では「Amazon Pay」「楽天Pay」「Paypay」などのID決済も必須になってきています。ID決済を導入することで、ECサイトで購入する際に離脱の原因になるお客さま情報入力を省略でき、利便性が高くなります。

配送方法

配送業者は荷物の大きさや配達地域など得意な分野が異なるため、自社の商品やお客さまに合う配送業者を選ぶようにします。日時指定ができるとお客さまの利便性が高まります。

他店とは違うサービスで差別化を図った事例

どこでも購入できる商品は価格重視で選ばれる傾向があるため差別化が難しく、普通の売り方ではなく、視点を変えた売り方が必要となります。視点を変えた売り方で有名な事例を紹介します。

地方の小さな書店と聞くと、経営は厳しいだろうと感じるかもしれません。本は定価販売で、どこで買っても同じ価格。品ぞろえは大手書店やネット販売には叶いません。

ところが、あるサービスで全国から注文が殺到している書店があります。それは、北海道砂川市にある「いわた書店」というお店です。

「いわた書店」では、店主が予算1万円で利用者1人ひとりにオススメの本をセレクトして送ってくれる「一万円選書」というサービスを実施。その内容が話題となり、全国から注文が殺到しています。

書籍販売会社の情報ではなく、一冊一冊店主が読んでいる本のため、お客さまの信頼度や満足度が高く、リピーターの確保にもつながっています。また、本の好みや居住地などのお客さま情報もお店の財産になっているのです。

卒塔婆屋さん いわた書店 一万円選書
「いわた書店」が実施している「一万円選書」(画像は「いわた書店」サイトからキャプチャ)

差別化が難しい商品でも、売り方によっては十分にチャンスがあるという事例です。

価格戦略

京セラや第二電電(現在のKDDI)の創業者で、日本航空(JAL)の再建を担当した有名な実業家、稲盛和夫氏の言葉に「値決めは経営である」とあります。それほど、価格戦略は企業にとって核となる重要な要素です。価格戦略は既存商品の一般価格設定と新商品の新商品価格設定に大別できます。

一般価格設定

一般価格設定は①原価志向(製造コスト基準) ②需要志向(カスタマーバリュー志向) ③競争志向(競合価格基準)の3つに分けられます。

1.原価志向(製造コスト基準)

製造にかかる原価を計算し、一定のマージンを加えた価格を設定する方法で、以下の3つに分けられます。

①コストプラス価格設定

実際にかかったコストに、利益を上乗せして価格を算出します。建設業やシステム開発など、事前にコストが明確に算出されない際に用いられることが多い方法です。コストは後から上乗せするので、予め価格の制約がなく、売り手側にコストダウンの意識が働かないという問題があります。

ECにおいては、購入する際に価格を明記する必要があり、後から価格が変動することはないため、この方法は現実的ではありません。

②マークアップ価格設定

仕入れ原価に一定のマークアップ(上乗せ)を行う方法で、流通業で一般的に用いられています。薄利多売の製品では薄く、高級品では厚く利幅が設定される傾向です。

商品を仕入れして販売するECサイトにおいては、最も一般的な価格設定方法となります。

③ターゲット価格設定

想定の事業規模を元に、一定の利益が確保できるように価格設定を行います。化学品や自動車など、製造設備の稼働率がネックになる業界で採用されます。

製造して販売するECサイトである「卒塔婆屋さん」も、この価格設定を一部採用しています。

2.需要志向(カスタマーバリュー基準)

お客さまが認識する価値に焦点を合わせて価格を設定する方法です。

①知覚価値価格設定

「売れる価格帯」に合わせます。マーケティングリサーチなどにより「売れる価格帯」を見つけ出し、その価格帯に合わせるようようです。もし、その価格帯より原価が高い場合はコスト削減を行います。

先述したターゲット価格設定では、自社のコスト構造が価格に反映されてしまい、実際の適正価格(売れる価格帯)を逸脱してしまう場合があるため、同一商品の価格調査をして、価格設定を考えます。ただし、安ければ良いという訳ではなく、品質や付帯機能も考慮し、お客さまに適正だと思ってもらうことが大切です。

②需要価格設定

市場セグメントごとに価格を変化させる方法です。学割や深夜料金など、お客さま層や時間帯、場所によって異なった価格を提示します

サプリなど単品量販系のECサイトでよく見られる価格設定です。初回半額や購入回数・金額でお客さまをランク分けし、割引するといった手法で、新規お客さまやリピーター獲得に有効です。ただし、定期的に割引販売(セール)をしていると通常時に売れにくくなるため、実施回数には注意が必要です。

3.競争志向(競合価格基準)

競合製品の価格を踏まえて価格を設定するやり方で、下記の方法があります。

①入札価格

入札によって価格を決定し、売り手・買い手の交渉で決められないという特徴があります。市場メカニズムで決まらない場合に有効。買い手は、最低価格の売り手を探すことができます。

「ヤフオク!」などが該当し、ECサイトではあまり見かけません。

②実勢価格

競合の価格を十分に考慮した上で価格水準を決定する方法で、多くの業界で用いられています。寡占的な業界では、首位企業が価格を決め2番手以下はその価格を基準とします(業界全体の価格設定に影響を与える企業を「プライスリーダー」と呼びます)。

電化製品などは非常に有効である反面、中小零細企業では大手に太刀打ちできません。そのため、設置サービス、保証などのサービス面、お役立ちコンテンツなどを作り差別化します

一般価格設定の方法について解説してきましたが、どの価格設定方法を選べば良いか迷いますよね。ECサイトにオススメの方法は、「カスタマーバリュー基準」でしょう。

カスタマーバリューはお客さまの価値が判断材料となります。そのため、競合価格などを基準にするときのように自社でコントロールできない外的要因ではなく、相対的な基準となるからです。

つまり、お客さまがあなたのお店に対して価格に見合う価値を見いだせるような仕掛けを作れば、カスタマーバリューを上げることが可能です。

では、一体どうやってカスタマーバリューを上げるのか。次回はその方法について解説します。

谷治 大典
谷治 大典

Googleマイビジネスのメリット・デメリットを把握しよう【チェーン店向け】 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

4 years 7ヶ月 ago
複数の店舗を展開する「チェーンビジネス」がGoogleマイビジネスを活用する場合のメリット・デメリットを解説

各業種におけるGoogleマイビジネスの活用方法について、Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパートの永山卓也氏に取材する連載企画「業種別Googleマイビジネス対策講座」第1弾。前編・中編・後編に分けてお届けします。

前編では、全業種に共通して必要な知識である「Googleマイビジネスのメリット、デメリット」に関する内容のうち、「一般の店舗オーナーにとってのメリット、デメリット」を、初心者向けにわかりやすく永山氏に解説いただきました。

中編では、複数の店舗を展開する「チェーンビジネス」がGoogleマイビジネスを活用する場合のメリット・デメリットを解説いただきます。

チェーンビジネスの中でも、特に「Googleマイビジネスに登録はしたけど運用について迷っている」「メリット・デメリットを把握した上で運用を始めたい」と考えている初心者の方に必見の内容です!

チェーンビジネスがGoogleマイビジネスを活用するメリット

――チェーン展開している店舗だと、単独店舗のオーナーとは少しメリット・デメリットが違ってくるのでしょうか。

永山:

チェーンビジネスがGoogleマイビジネスを活用するメリットは、どこまで機能を使うかによりますが、まず大きなポイントは「情報の間違いを減らすことができる」ところですね。

ブランドが大きければ大きい程とにかく閲覧者がたくさんいるので、「正しい情報を伝える」メリットは非常に大きいです。反対に「情報が正しくない」「望む情報が入っていない」状態は大きな損失になります。

Googleマイビジネス メリット デメリット チェーン店
▲チェーンではGoogleマップ上の情報の閲覧者がとにかく多いため、Googleマイビジネス活用の影響も大きい:編集部作成
 

特にコロナ禍だと営業日や営業時間の変更がローカル情報では変わっていないという問題が多くなっていますが、これをきちんと修正し反映させて、さらに投稿機能やビジネスの説明で言及することで「ここは今営業しているのかどうか」がお客様に伝わります。

――確かに、営業日・営業時間が間違っているところは多いですね…。弊社調査で、都内飲食チェーン500店のうち、52%が間違った営業時間を掲載しているというデータもあります。

コロナ 営業時間 更新
▲都内飲食チェーン500店のうち、52%が間違った営業時間を掲載している ※公式サイトとGoogleマップ上の営業時間が異なる場合に「間違っている」と計測:編集部作成
 

――こういったガッカリ体験を防止するだけで、お客様からのお店に対する印象もずいぶんと変わりそうですね。

はい。情報整備をするだけで企業への評価や信頼など「行ったけどやっていなかった」という最悪の体験を防いだり、逆に「今営業しているなら行く」「営業時間変わってないから行く」という後押しに繋がったりする大きな導線なのですが、ここに手を入れていない企業も多々あるわけですね。

正直、新商品などのPRをしなくても「情報を正しく」し「それを伝える」ためだけに運用するという選択肢でも、十分な価値があると思いますので是非取り組んで欲しいですね。

他にも、店舗数が多いからこそ、「データをまとめて分析できる」というメリットもあります。これはチェーン店ならではですね。

――確かに!Googleマイビジネス以外のマーケティングなどにも活用できそうですよね。単独の店舗で運用する場合との違いが、なんとなく分かってきました。

Googleマイビジネス メリット デメリット チェーン店
▲店舗数が多いからこそ、データをまとめて分析できるというメリットも:編集部作成
 

チェーンビジネスがGoogleマイビジネスを活用するデメリット(ハードル)は?

――チェーンビジネスがGoogleマイビジネスを活用するデメリットというのはあるんでしょうか?ここまで聞くと、メリットしかないと思うんですが・・・(笑)

永山:

逆になぜそれでもGoogleマイビジネスに取り組んでいない企業が多いのかというと、デメリット・・・というかこれも「ハードル」に近いですが、店舗数が多い場合1店舗ごとの修正や情報整備、発信が必要なため、全店舗でしっかり行うと、なにをするにしても作業工数が膨大になってしまうという問題があるからですね。

元々Googleマイビジネスは小規模ビジネスでの運用を主眼に作られているため、通常の機能の中には複数の店舗を一括で投稿したり、修正したりするといったチェーンビジネス向けの機能はサポートされていません(※スプレッドシートなどで一部の基本情報は登録できますが、投稿はサポートされていなかったりします)。

そのため店舗数が多くなればなるほど、一括で作業ができるツールをAPI* などを用いて自社内で構築するか、サードパーティのツールを導入するなどしないと、ちょっとした修正作業や発信に多くの人・時間のリソースを割くことになってしまいます。

* Google My Business API:Google マイビジネスのサーバーのビジネス情報と直接連携するアプリケーションを作成できるサービス

――APIやツールに頼らないと、管理画面を一つひとつ開いて情報更新や投稿を行わなければならないんですよね…。

はい。これがデメリットとして考えられるひとつです。

Googleマイビジネス メリット デメリット チェーン店
▲ツールを導入するなどして、負担を減らすことが必要:編集部作成
 

ツールの導入にも当然お金はかかりますが、店舗数によっては手作業で行えるレベルを超えている場合もあるため、ビジネスによってはツールで削減できる手間・人件費を考慮して導入を検討されても良いでしょう。

実はこういったツール登場も、ここ1〜2年の話なのでようやく比較検討・導入できる状態になった、とも言えます。

――そうですね、チェーンビジネス向けの管理ツールはかなり増えてきていますね。

宣伝っぽくなってしまいますが(笑)、弊社でも「口コミコム」というGoogleマイビジネス・口コミサイト一括管理ツールを提供しています。

ぜひこの記事を読まれているチェーンビジネスの担当者の方に検討していただければと思います!

口コミコムはGoogleマップ・各種口コミサイトで、 もっと集客ができるようにする一括管理ツールです。
▲口コミコムはGoogleマップ・各種口コミサイトで、 もっと集客ができるようにする一括管理ツールです。
 

――他にも、チェーンビジネスがGoogleマイビジネスを活用する上でのデメリットやハードルは存在するのでしょうか?

永山:

チェーンビジネスのGMBを運用する際の記事などの情報が、インターネット上には圧倒的に少ないというのが結構大きなハードルと言えるかもしれません。

インターネット上で記事化されているGoogleマイビジネスの運用テクニックなどの情報は、ほとんどがどうしても個人店に向けた内容になっていますよね。

チェーンブランドの担当者がマイビジネス運用に踏み込めない理由はこの辺りにもあると思います。

Googleマイビジネス メリット デメリット チェーン店
▲ネット上にチェーン向けGoogleマイビジネスの情報が少ない:編集部作成
 

――今はネット上にあまり載っていない情報の中で、「特にこういう点に留意した方がいい」という例はありますか?

たとえばチェーンと単独店舗を比較すると、大型チェーンになればなるほどブランド名で検索する比率が多くなってきます。そこで「すでにブランドを知っている人」への新たな価値の提供も意識する必要があります。

また有名ブランドになれば単独店舗よりも「名前だけ知っている」という状態の人が多いという特徴もあります。対象となる検索利用者層まで意識した情報整備、発信が求められますね。

あとは、居酒屋を検索した際にあえてよく行くチェーンを外したいといったニーズがありますよね。そういった場合、「居酒屋」と業種で検索した時の検索結果には候補として出てくるわけですが、そのときに「チェーン店には行こうと思ってなかったけど、見てみたら美味しそう」「期間限定のキャンペーンがあるから行ってみようかな」という流れにさせたいですよね。

このように、ある意味、単独店舗とは違った戦略や誘導が求められる場合も多いわけです。

――なるほど…!基本情報の整備だけでもメリットが大きい一方で、一歩先の施策へと推し進めようとすると、さらなる課題が見えてきますね。

チェーンビジネスのGoogleマイビジネス運用では「使わない機能」を決めておく

永山:

先程お話したとおりチェーンビジネスでは作業工数が膨大であることや、ひとつの施策が全店舗に波及する状況が多いため、ある程度運用にルールを設け、効率化を図ったほうが良い場合もあります。

言い方を変えると、すべてやろうとするのではなく「使わない機能、項目を決める」とか、「本社一括で行うのではなく権限を分け立場によって行う業務を決める」といった運用です。

これは小さい店舗でもある程度有効ですが、チェーンビジネスの場合は特にこれが重要です。

――使わない機能、項目というのは、例えばどんなものがありますか?

永山:

例えば、メッセージ機能は現場対応には向いていますが、本社の一括管理では難しいです。管理体制によっては使わない機能としておいても良いわけです。

口コミも返信するメリットはありますが、それでも現場での真偽確認や、本社での判断が必要な場合もあります。

とりわけ特例のような対応をした場合にチェーンビジネスの画一的なサービス、ブランド形成の妨げになる事もあるため、この部分は非常に人的工数を要する可能性があります。

その辺りを考慮して「口コミはデータとして活用するが、返信については行わない」という選択肢だってあるわけです。

逆に、口コミ返信をブランディングとして活用するという考え方もあります。何のために行うのか、そこにどれだけの人的工数がかかるのか、を考えることになるというのが単独の店舗とはかなり異なりますね。

――確かに、チェーンビジネスならではの取り組み方ですね。

Googleマイビジネス メリット デメリット チェーン店
▲管理が難しい機能の運用までやっていくのか?目的と作業工数を考慮してルールを設け、効率化を図る:編集部作成
 

永山:

この部分も場合によっては全ての機能を本社一括にせず、ある程度の権限を店舗ごとに付与することでこれらの機能も活用する方法だってあると思います。店舗ごとの個性などが発揮されるため、こういったブランド展開を行う場合は非常に強みになります。

いわゆる、基本情報は本社側、メッセージや返信は店舗側、店舗側の運用に対して何らかの判断が必要な場合はエリアマネージャー確認 というように、ある程度行うタスクを分散するといったルールにするなどの選択肢ですね。

Googleマイビジネス メリット デメリット チェーン店
▲Googleマイビジネス運用のタスクを本社・店舗・エリアマネージャーで分散して取り組むという選択肢も:編集部作成
 

――店舗ごとに、お客様に合わせた口コミ返信や情報発信ができるのはいいですよね。実際に本社・店舗・エリアマネージャーでタスクを分散して取り組んでいる企業様もいらっしゃいます。

永山:

そうですね、お客様に合わせられるというメリットもありますが、当然ながら現場やエリアマネージャーの負担にはなるので、本社一括管理という選択肢にするほうがいいのか等も含めて決定するといいでしょう。

この辺りはどう扱うかによって、メリットにもデメリットにもなり得ます。どちらの要素もしっかり洗い出した上で検討してください。

――権限をどこに置くか、というのは事前に考えておかなければいけないわけですね。

永山:

そうですね。

チェーンビジネスではGoogleマイビジネスの運用方法も様々あり、無計画に運用を行うと、デメリット(ハードル)が大きくなってしまう場合があるので慎重に検討する必要があります。

一般的な小規模の単独店舗と違い「Googleマイビジネスをやらないと露出できない」状況ではないと思うので、先にどういった方針で、どの情報整備を優先的に実施するのか決めた上で取りかかるのがいいですね。

――なるほど、わかりやすい解説ありがとうございました。後編もよろしくお願いします!

まとめ

今回は「業種別Googleマイビジネス対策講座vol.1」前編として、チェーンビジネスがGoogleマイビジネスを活用するメリット・デメリットについて、永山氏に語っていただきました。

<業種別Googleマイビジネス対策講座vol.1 中編のまとめ>

  1. 元々知名度が高く閲覧者が多いチェーンビジネスでは、Googleマイビジネスを用いて「情報の間違いを減らす」ことができること自体が大きなメリット
  2. 店舗数が多ければ取得できる情報も増え、分析など活用の幅が広い
  3. 作業工数が膨大になるというデメリットがある。ツールの導入や、優先度を決めるといった方法での解決が場合によっては必要
  4. 更に集客効果を高める口コミ返信や投稿施策はブランドにとってメリットとなる要素とデメリットになる要素があるので見極めが重要

プロフィール

永山卓也(ながやまたくや)- Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパート

「口コミコム」テクニカルアドバイザー&「訪日ラボ」アドバイザー

永山卓也
▲Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパート 永山卓也氏

ローカルビジネスコンサルティング、店舗マネジメント業を行い、 デジタル、アナログ両面で小売・飲食・宿泊業、観光業に豊富な経験。

各都道府県の地方自治体、地域団体などを中心にセミナー、講演実績多数。観光庁 インバウンドの地方誘客促進のための専門家。

Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパート。Google Maps, Google広告プロダクトエキスパート。東京観光財団 観光おもてなしアドバイザー。

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ
口コミラボ

実店舗企業の次なる成長のカギは店舗のフルフィルメント活用、「車中受け取り」「店舗受け取り」への対応を | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

4 years 7ヶ月 ago
コロナ禍は、カーブサイドピックアップ(車中受け取り)のようなオムニチャネルサービスのさらなる拡大に拍車をかけています

フルフィルメントの課題は2021年も山積しています。長引くコロナ禍の影響で、多くの人々が休暇を取る期間に十分な在庫を確保できるか、小売企業は懸念しています。また、コロナ禍は、カーブサイドピックアップ(車中受け取り)のようなオムニチャネルサービスのさらなる拡大に拍車をかけています。

コロナ禍は、2020年にフルフィルメントと配送を劇的に変化させましたが、1年経った今でも、小売企業は新型コロナウイルスの影響を受けています。

強制的な店舗閉鎖はほぼなくなりましたが、消費者のショッピング習慣が2019年のコロナ禍前の状態に戻ることはないでしょう

コロナ禍により、オンラインで定期的に購入し、ネット通販の体験を楽しむ消費者が増えましたが、その多くが以前の買い物方法に戻るつもりはないと言います。次のホリデーシーズンに向けて、この傾向はeコマース事業者にとって良いことかもしれません。しかし、在庫がないものを売ることはできません。

コロナ禍による世界的なサプライチェーンへの影響が続いているため、小売事業者はホリデーシーズン商戦のために、十分な在庫を確保できるかどうか不安を抱えています。状況は非常に切迫しており、The Home Depot (Digital Commerce 360発行「北米EC事業 トップ1000社データベース 2021年版」第4位)は、サプライチェーンの管理を強化。商品の在庫切れを避けるために、少なくとも1隻の専用貨物船をチャーターしました。

最近では、6月初旬に中国・広東省の塩田国際コンテナターミナルが、感染拡大を抑制するために部分的に閉鎖されるという、衝撃的な事態が発生。6月末に操業を再開しましたが、閉鎖中に大量の出荷貨物の遅延が発生しました。

7月には、ユニオンパシフィック鉄道が西海岸からシカゴまでの鉄道サービスを1週間停止し、シカゴでの混雑を解消するとともに、一部の車両を他の市場に向けて転用しました。

WalmartとTargetは店舗をフルフィルメントに活用

小売事業者は、新型コロナウイルスの変異株がもたらす潜在的な経済的影響についても懸念しています。『Digital Commerce 360編集部』が、「クリック、出荷、返品レポート 2021年版」をまとめていた頃、東南アジアで新型コロナウイルス感染が発生し、世界的に有名な靴メーカーや衣料品メーカーの生産が停止。工場は、操業継続が困難な状況に陥りました。

2021年のフルフィルメントの傾向として、小売企業がオムニチャネルのオプション、特にカーブサイドピックアップを追加・改善していることがあげられます。「北米EC事業 トップ1000社データベース 2021年版」にランクインしている小売企業のうち、2020年には25社しか提供していなかったカーブサイドピックアップですが、2021年半ばには170社が提供しており、580%も増加しました

2020年にカーブサイドピックアップサービスを提供していた小売事業者の数、2021年にカーブサイドピックアップサービスを提供している小売事業者の数について(出典:Digital Commerce 360)
2020年にカーブサイドピックアップサービスを提供していた小売事業者の数、2021年にカーブサイドピックアップサービスを提供している小売事業者の数について(出典:Digital Commerce 360)

オンライン注文における店舗活用にとりわけ注力している小売企業として、Walmart(「北米EC事業 トップ1000社データベース2021年版」第2位)と、Target(第6位)があげられます。

WalmartのECの拡大に大きく貢献しているのは、食料品事業です。Walmartは、オンライン売上を商品カテゴリー別に開示していませんが、4月30日に終了した会計年度において、食料品のピックアップとデリバリーの販売量が過去最高となったと公表。eコマースやオムニチャネルへの消費者の継続的なシフトを反映したものと言えます。

2020年1月31日時点で、Walmartは米国内の3750店舗でオンライン注文のピックアップサービスを提供し、約3000店舗で当日配送を行っています。コロナ禍直前の2020年1月には、それぞれ3200店、1600店でした。

また、フルフィルメント業務を優位に進めるためのテクノロジー投資も積極的です。在庫切れの商品をどのように代替するのかを決定する複雑なプロセスを処理するために、人工知能ベースのソフトウェアを食料品事業のために開発。Walmartによると、食料品の代替品の決定には、100近い要素が含まれるそうです。また、ロボットによるフルフィルメント技術にも投資しています。

ロボットへの投資もまた、Walmartの効率化の一環です。2019年末にニューハンプシャー州セーラムの店舗でロボットによる自動フルフィルメントシステムのテストを開始し、2021年には数十の店舗で同様のフルフィルメントセンターの展開を開始しました。

一方、Targetでは、カーサイドピックアップ、BOPIS(オンライン購入・店舗受け取り)、Shipt社によるオンデマンド配送の「即日サービス」が、2021年に急速に拡大しています。

2021年第1四半期のカーサイドピックアップ(Targetは「Drive Up」と呼んでいます)の成長率は123%増。2021年は件数が増えているため、前年同期の600%以上の成長率からさらに数字を伸ばしています。BOPISは52%増で、2020年第1四半期の100%増から続伸。Shiptによると配送も86%増で、前年同期の300%増からさらに伸びています。

7月31日に終了した2021年第2四半期では、Targetの即日サービスを利用した販売の成長が続きました。「Drive Up」は、2020年第2四半期に700%以上の伸びを示した後、2021年の第2四半期に80%以上の伸びを示しました。BOPISは、前年同期に350%以上増加した後、前年同期比で30%以上の成長となりました。そしてShiptは、2020年第2四半期に60%以上の成長を遂げた上で、約20%の成長を見せました。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360
Digital Commerce 360

ツルハドラッグが店頭受取サービスを全国に拡大/自転車EC「cyma」(サイマ)初の黒字転換【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 7ヶ月 ago
2021年9月17日~23日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. ツルハとヤマト運輸の連携、EC商品の実店舗受け取りを全国に拡大

    ツルハは新たなライフスタイルへの対応、リアル店舗の強みを生かした利便性向上を進めている

    2021/9/21
  2. エイチームのEC事業「cyma-サイマ-」が初の黒字転換、売上高は過去最高を記録

    エイチームは2016年8月に単独事業としてEC事業を新設。2021年4月に設立したエイチームコマーステックが事業を運営している

    2021/9/17
  3. 今さら聞けないShopify。EC事業立ち上げ時に決めるべき5項目とShopifyが選ばれる理由

    なぜ今Shopifyが注目されているのか? その理由とEC事業計画のポイントを解説(連載5回)

    2021/9/21
  4. 日本のコーヒー文化を世界へ。国内外の愛好家が集う「Kurasu」のEC戦略とこれから

    京都に拠点を持ち、幅広くコーヒー事業を展開する「Kurasu」の創業者・大槻洋三氏と、ECブランディングを手掛けるフラクタの河野貴伸氏の対談

    2021/9/22
  5. アルペン、ヒマラヤ、コメリなどが導入する「ネットで注文、店舗で受け取り」できるYahoo!ショッピング向け出品機能とは

    実店舗で管理している商品在庫を検索・購入し、店舗で受け取れる「実店舗在庫サービス」への出品機能は、「PayPayモール」出店ストアに向けて提供中。「Yahoo!ショッピング」の出店ストア向けにも提供を始めた

    2021/9/21
  6. EC担当者が成長するには「Do it right away」(さっさとやれよ)。Eコマース先生が語るECキャリア【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年9月13日〜19日のニュース

    2021/9/22
  7. Instagramの「地図検索機能」を使って店舗への集客につなげる2つのポイント

    「地図検索機能」は、Instagramアプリ内から近隣の飲食店や美容院、ホテルなどの店舗や人気スポットを検索できる機能。この機能を使って店舗集客につなげる方法を解説します

    2021/9/21
  8. クレカ不正利用対策強化を目的に、かっことユーシーカードが紹介パートナー契約を締結

    ECの利用が進む一方で、クレジットカード番号などの情報を盗まれ不正に使われる「番号盗用被害」が急増。「日本のクレジット統計2020年版」によると、「番号盗用被害」の額は223億6000万円

    2021/9/22
  9. 【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは?

    D2Cビジネスに関わっているもしくは検討している人に対し、「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題について聞いた

    2021/9/22
  10. 最新のECとD2Cが学べるオンラインイベント「EC JAPAN SUMMIT 2021~間違いだらけのDtoC~」【9/28・29開催】

    DINOS CORPORATIONのCECO(Chief e-Commerce Officer)でWACULテクノロジー&マーケティングラボ 研究顧問を務める石川森生氏、オイシックス・ラ・大地の専門役員COCO・奥谷孝司氏、ビームスの執行役員 DX推進室室長・矢嶋正明氏、フラクタの河野貴伸社長、ハックルベリーの安藤祐輔社長らが登壇

    2021/9/21

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    「ドモホルンリンクル」の再春館製薬所が中国EC市場に進出、「天猫国際」「Wechatミニプログラム」などで販売

    4 years 7ヶ月 ago

    再春館製薬所9月22日から、「WeChatミニプログラム」「天猫国際(Tmallグローバル)」といった越境ECを活用し、自社で製造・販売している基礎化粧品「ドモホルンリンクル」の中国展開を始めた。

    11月11日の「独身の日」を前に中国最大のECモール「天猫国際(Tmallグローバル)」に旗艦店をオープン。「基本4点ミニ」「ドモホルンリンクル8点ミニ」「基本4点ハーフセット」を販売する。

    本商品「ドモホルンリンクル」の継続購入客に対しては、自社の「Wechatミニプログラム」で7月から、「ドモホルンリンクル」8点を販売している。

    再春館製薬所の公式アカウント(Wechat、Weibo、RED)を活用し、「ドモホルンリンクル」を知ってもらうための各種コミュニケーションを実施していく。

    「ドモホルンリンクル」ブランドを販売する海外展開は、2011年に香港向けをスタート。2012年に台湾、2018年にはタイへと拡大。現在、世界43か国で約12万人の顧客が利用し、3万人の顧客がリピートオーダーしている。

    中国市場では日本の顧客と同じ「商品品質」「応対品質」を提供、2万人の顧客に「ドモホルンリンクル」を実感してもらうことをめざすという。

    中国市場での実績を成長の基盤として構築、海外事業全体で100億円の事業に育成していく。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    クレカ不正利用対策強化を目的に、かっことユーシーカードが紹介パートナー契約を締結

    4 years 7ヶ月 ago

    統計学や数学、機械学習の技術を活用し、不正検知やデータサイエンスサービスなどを提供する、かっこは9月16日、ユーシーカードと不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」に関する紹介パートナー契約を締結したと発表した。

    急増するクレジットカードの不正利用への対策強化を図るのが目的。

    ECの利用が進む一方で、クレジットカード番号などの情報を盗まれ不正に使われる「番号盗用被害」が急増。一般社団法人日本クレジット協会発表の「日本のクレジット統計2020年版」によると、2020年におけるクレジットカードの不正利用による被害金額は251億円で前年比8.3%減で、ECなど非対面取引が主となる「番号盗用被害」額は223億6000万円(同0.3%増)に達している。

    2018年6月1日に施行された「割賦販売法の一部を改正する法律(改正割賦販売法)」では、クレジットカードを取り扱うEC事業者などに対して、「クレジットカード情報の適切な管理」と「不正使用防止対策の実施」を義務化。

    その実務上の指針となる「クレジットカード・セキュリティガイドライン2.0版」(クレジット取引セキュリティ対策協議会)において、非対面取引におけるクレジットカードの不正利用対策として、加盟店に対し「属性・行動分析(不正検知システム)」などの方策をリスク状況に応じて導入することを求めるなど、不正対策に対する社会的要請が高まっている。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは?

    4 years 7ヶ月 ago

    リサーチ&マーケティング支援を行うネオマーケティングが実施した「D2C」に関するインターネットリサーチによると、D2C関係者は商品のブランド世界観・ストーリー性による差別化の重要性は多くの人が理解しているが、そもそも商品に世界観やストーリー性がないことに課題を感じているという。

    どのようにブランドの世界観やストーリーを創ろうとしているか、あるいはどのように創ったのかを聞いたところ、「自社で顧客分析を実施」は67.4%。世界観やストーリー創りは自社での顧客分析が最もメジャーであることが分かった。次いで「自社でワークショップを実施」が56.2%。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは? どのようにブランドの世界観やストーリーを創ろうとしているか
    どのようにブランドの世界観やストーリーを創ろうとしているか

    ブランドの世界観やストーリーを創る上での課題は、「顧客分析が活用できていないこと」がトップで41.5%。「社内の見解・解釈一致」が39.4%で続いた。ネオマーケティングによると、「社内の見解・解釈一致」にはワークショップが適しているが、ノウハウが必要とされるため社内だけで実施するのは難しいのかもしれないとしている。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは?
    世界観やストーリーを創るうえで感じる課題

    商品開発における他社との差別化については、「商品の機能面(配合成分等)での差別化」が59.2%、「商品のブランド世界観やストーリー性での差別化」が58.4%。世界観やストーリーといった共感を呼ぶ要素・自分ごと化できる背景を作り上げることの重要性の認識自体は浸透している。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは?
    商品開発においてどのように差別化を図ろうとしているか

    商品開発での課題は、「商品について、競合他社との差別化ができていないこと」が最も多く40.5%。「商品開発に関するノウハウ不足」が37.5%で続いた。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは? 商品開発をしていくうえで感じる課題
    商品開発をしていくうえで感じる課題

    D2C事業のサイト制作における課題は、「社内に知見のある人・デザインできる人がいないこと」が37.5%、「どこから手をつけたらいいのか分からないこと」が27.2%と続いた。D2Cビジネスに実際に関わっている人、またはD2Cビジネスを検討している人は、サイト制作部分に関してはいまだ進んでいない・リソースが充分に割けていない場合が多いようだ。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは? D2C事業のサイト制作で感じている課題
    D2C事業のサイト制作で感じている課題

    D2C事業の集客のために利用している広告について聞いたところ、「ディスプレイ広告」が40.8%、「リスティング広告」が39.9%。「SNS広告」は36.2%、「アフィリエイト広告」は35.1%で、Web広告の主要4種類は、どれもほぼ均等に利用されている。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは? D2C事業の集客のために利用している広告
    D2C事業の集客のために利用している広告

    D2C事業の集客における課題は、「社内に知見のある人がいないこと」が37.5%で、「社内で運用しているがうまくいっていないこと」が30.4%で続いた。

    【調査】D2C関係者に聞いた「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」の課題とは? D2C事業の集客で感じる課題
    D2C事業の集客で感じる課題

    「社内で運用しているがうまくいっていないこと」と回答した人に、どのようにうまくいっていないか自由記述で聞いたところ、「D2C事業がいまだ初期段階であるがゆえの悩み、広告改善における悩み」が目立った。

    一方、「外部パートナーへ依頼してるがうまくいっていないこと」を課題に感じる人も25.3%存在。「内部の意見集約が足りず外部にうまく伝わっていない」など、集客においても「社内の見解・解釈の不一致に悩まされている」という声があがった。

    調査概要

    • 調査方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
    • 調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~69歳の男女で、D2Cビジネスに実際に関わっている人またはD2Cビジネスを検討している人
    • 有効回答数:632人
    • 調査実施日:2021年9月2~6日
    石居 岳
    石居 岳

    EC担当者が成長するには「Do it right away」(さっさとやれよ)。Eコマース先生が語るECキャリア【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    4 years 7ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年9月13日〜19日のニュース
    ネッ担まとめ

    ネットショップは打ち手が無限にあります。いちいち許可を待っていたら進みませんので、社内で認められる範囲で勝手にやってみて結果を出すことが重要ですね。結果さえ出れば任せてもらえます。

    売上を上げるには経験と実践の繰り返し

    Eコマース先生・川添氏流ECの学びは「とにかく自分でやって肌身で感じる。それが自身の血肉になる」 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/9069

    まとめると、

    • 川添さんのEC事業のノウハウはSHIBUYA109系のアパレル時代に身に付けた。メガネスーパーなどではその経験をアップデートしていったイメージ
    • 検索をしてもわからないような情報も人とつながっていればわかる。本や人から聞いたフレームワークも、自身の経験とハマった時には浸透率が高い
    • ECは楽しい仕事。より良くするための組み合わせがたくさんあると考えれば、いろいろな発見や学びもあるし仕事も面白くなるはず

    会社って、どうしても承認プロセスを経る必要があるんですけど、自分たちで決められる領域や周辺だけ巻き込めば決められる領域もあるんですよね。もっと言うと、勝手にやるんですよ。勝手にやって結果が出てから「ほら結果出ましたよ」って言ったほうが、説得力もあるし話も早いんです。

    そのためには、社内のルール内で誰にでもわかる結果を先に出す。そしてお客さまにも仕事にも真剣に向き合いながら、頭の中で高速で様々なシミュレーションをしておくと良いと思います、妄想と紙一重ですが。

    今や「Eコマース先生」として活躍する川添がいかにしてECの実務を身に付け、実績を上げていたのかがわかる前後編の記事です。川添さんがおっしゃるように、ECは変えられる要素が多いのでそれを組み合わせる楽しがあります。その一方で必要な知識も経験も膨大になってくるので、自ら吸収する努力を怠ると何も手が打てなくなってしまいます。

    やらせてもらえないのは自分ができないからと考えれば、任せてもらえるような経験をどこかで積まなければ先に進めません。目先のテクニックで売上を作ることも必要ですが、ちょっと長い目で見て経験を積んでいきましょう。

    楽天を含めた3大モールの動きを振り返ってみましょう

    【楽天EXPO 2021】要点まとめ | コマースデザイン
    https://www.commerce-design.net/blog-staff/210918-rakutenexpo/

    まとめると、

    • 「楽天オプティミズム」「SoftBank World」「Amazon ECサミット」と、ECモールの大規模な法人向けイベントが出そろってきた。その中でもAmazonは健全性に注力していきそう
    • 楽天の三木谷氏の講演では、モバイル、カード/ポイントの好調さ、ソーシャルグッドがポイント。特に福利厚生の整っていない中小企業にとってはワクチンの職域接種が好評
    • ショップ向けの機能改善ではアプリ版店舗ページの改善、アイテムのSKU管理、R-Messeの機能拡充などがある

    モバイルもいろいろあるものの、楽天市場・楽天カードとのシナジーは結果として数字に出ているので、ここをさらに拡大するために、引き続きモバイル強化はしばらく続くでしょうね。

    記憶に新しい、7月の日本郵政との物流会社を立ち上げから、ユーザーの拡大を続けつつ、次にネックになる配送の部分も強化して、Amazonのお株だった「利便性」にも手を伸ばしている様相。楽天とAmazonは、それぞれ苦手を強化するフェーズに入っていますね。

    (中略)

    送料無料ラインの統一についても、参加店舗が9割を超え、顧客満足度も順調に伸びているとのことです。

    イベントそのものについて詳しい記事はあっても、過去の流れから読み解いている記事は少ないので、こういった解説記事はとても助かりますね。Amazonの売上は伸びているものの品質面で後れを取っていますし、配送では楽天もYahoo!も追い上げています。こういった状況がある中で、各社がどう動くのかを知っておくことで良い流れに乗れますし、どの流れに乗るのかを選ぶこともできます。中小企業の皆さんに読んでおいてほしい記事です。

    国内のネットショップ数は約420万

    【2021年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数 | eコマースコンバージョンラボ
    https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/71965

    まとめると、

    • 国内ECモールの出店数では1位がYahoo!ショッピング(117万店舗)、2位はAmazon(約40万店舗)、3位は楽天(5万店舗)
    • ショッピングカートでは1位がカラーミーショップ(44,000店舗)、2位はMakeShop(22,000店舗)、3位はCS‐CART(17,500店舗)
    • 国内のECサイト・ネットショップ店舗数は418万7,939店舗で、BASEなどのインスタントECが54.9%、ショッピングモールが40%となっている
    国内のECサイト、ネットショップ店舗数とその内訳(2021年7月時点)
    国内のECサイト、ネットショップ店舗数とその内訳(2021年7月時点)
    https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/71965から編集部でキャプチャ

    総店舗数のうち、インスタントECが54.9%、モールが40%を占めており、この2ジャンルで94.9%を独占。国内のECサイト・ネットショップの大部分はこれら2つのジャンルに出店・開店しており、その傾向は2017年の調査以降大きく変わっていないことがわかる。

    この418万という数は、2019年の総店舗数270万と比較して54.6%増加している。店舗数が大きく伸びているジャンルもインスタントECとモールであり、特にBASEにおける80万もの店舗数増加がその大半を占めている。

    手軽にショップが作成できるBASEなどのインスタントECが急増していて、ECを支えてきたモールも出店数が増えているという状況です。話題になることが多いShopifyは1万5,754店舗とまだまだこれからといったところ。もちろん、複数のモールに出店して自社ECも持っている企業も多いはずなので、その点だけ注意です。

    EC全般

    店舗と柔軟に連携、顧客とは親友に 阪神梅田本店が取り組むナビゲーター施策をおやつ少年腰前さんに聞く | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/9545

    この記事のようにSNSだけではなくリアルまでのお付き合いができるようになりたいですね。接客は今も昔も重要です。

    ISM Virtual 2021 "SMX Advanced & MozCon Virtual Recap" 開催レポート | ISM Hub by In-house SEO Meetup
    https://www.ismhub.com/posts/21190642/

    SEOの今がわかる記事です。アップデート情報は見逃さずに。

    EC-CUBE4系の最新版「EC-CUBE4.1」リリース 26項目のSEO対策機能の追加 | ECzine
    https://eczine.jp/news/detail/9663

    ECパッケージで国内首位のEC-CUBEさんが新バージョンの提供開始です。

    本物の航空機部品をネットオークションで ANAが「ヤフオク!」に出店 | ITmedia NEWS
    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/14/news133.html

    中の人からすれば当たり前のものも欲しい人がいる例ですね。他にはマンホールとか。

    高くて売れなかった下着が、日商2,000万円に。OLがひとりで立ち上げた「24hブラ」の社長が語る、SNSの「クチコミの魔法」と、売上が30%アップした「24hサポート」の話 | アプリマーケティング研究所
    https://markelabo.com/n/nf4940720caf7

    ひとりECはLINEやSNSでの接客が売れるポイントです。

    ダイエーが鮮魚を最短で注文翌日に届けるEC限定事業、「商品」「アプリ等の会員基盤」「店舗網」を活用 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/9071

    ネットスーパーの拡張版といった感じでしょうか?これが当日配送になるとかなり便利になりますね。

    Shopify、越境EC機能を一元管理する新ソリューションShopify Marketsを提供開始 | ECzine
    https://eczine.jp/news/detail/9657

    こちらから早期アクセスに申し込めます。すでに海外で売れている人は申し込んでいいかも。

    「NFT」が壊す「アート」を取り囲む高い壁:山内宏泰 | Foresight
    https://www.fsight.jp/articles/-/48256

    業界初!大量のノベルティにNFTを発行することが可能に!! 商品価値を高め、販促効果も期待大。(特許出願中) | 株式会社ロイヤリティバンクのプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000086015.html

    間違いなくEC業界も影響してくるNFT。今のうちにどんなものかを知っておきましょう。

    今週の名言

    便益のないものは、必ず捨てられ、時代から忘れ去られていくんです。だから僕らは挑戦を続ける
    ─創業約100年の梅干し屋さん「紀州ほそ川」 細川達矢氏

    梅への愛、が止まらない | なぜか元気な会社のヒミツ | 電通報
    https://dentsu-ho.com/articles/7895

    ただ単に続けていても捨てられてしまいますよね。この連載も挑戦を続けないと(汗)

    森野 誠之
    森野 誠之

    日本のコーヒー文化を世界へ。国内外の愛好家が集う「Kurasu」のEC戦略とこれから | 「Shopify」でECサイト構築・運営

    4 years 7ヶ月 ago
    京都に拠点を持ち、幅広くコーヒー事業を展開する「Kurasu」の創業者・大槻洋三氏と、ECブランディングを手掛けるフラクタの河野貴伸氏の対談

    日本製コーヒー器具の販売からコーヒー店の運営まで、幅広くコーヒー事業を展開する「Kurasu」。海外のコーヒー好きからの信頼も厚く、2013年の創業以来、ブランドを大きく成長させてきました。

    「Kurasu」が国境を越えて支持されるのはなぜなのか。どのようにファンを育て、今後どうビジネスを成長させようと考えているのか。ECブランディングを手掛けるフラクタの河野貴伸氏が、「Kurasu」の創業者で代表を務める大槻洋三氏と語り合いました。

    「Kurasu」のECサイト
    「Kurasu」公式サイト(https://jp.kurasu.kyoto/

    他に先駆けて日本のコーヒー文化を発信

    河野貴伸氏(以下、河野氏):まず「Kurasu」について教えてください。

    大槻洋三氏(以下、大槻氏):私たちはコーヒー器具やコーヒーの卸・小売り・販売を、国内外で手掛けています。2013年にECを立ち上げて、2016年には京都でコーヒー店を開きました。現在は京都に3店舗、シンガポールとバンコクに1店舗ずつ、計5店舗と、ECサイトを運営しています。

    合同会社「Kurasu」 代表取締役社員 大槻洋三氏
    合同会社Kurasu 代表取締役社員 大槻洋三氏
    1984年生まれ、京都府出身。幼少期はニューヨーク、大学時代はカナダと人生の大半を海外で過ごす。日本で4年間勤めたゴールドマン・サックスを退職後、シドニーへ移住。2015年にオンラインストア「「Kurasu」(クラス)」をスタートし、海外向けに日本製ハンドドリップ用コーヒー器具の販売を始める。

    河野氏:実は、京都の店舗に何度かうかがったことがあるんです。「Kurasu」にはブランドの思想や取り組みに共感する部分がたくさんあります。ここまで成長するには大変だったことや苦労したこともあったと思うんですがいかがですか?

    株式会社フラクタ 代表取締役 河野貴伸氏
    株式会社フラクタ 代表取締役 河野貴伸氏
    Shopify 日本初代エバンジェリスト。株式会社Zokei 社外CTO。ジャパンEコマースコンサルタント協会講師。1982年生まれ、東京の下町生まれ下町育ち。「日本のブランド価値の総量を増やす」をミッションに、ブランドビジネス全体とD2Cブランドへの支援活動及びコマース業界全体の発展とShopifyの普及をメインに全国でセミナー及び執筆活動を展開している。

    大槻氏:実はあまり大変だったという記憶はないんです。もともと金融業界で働いていて異業種からの転身だったので、ECサイトを立ち上げて商品が売れるまで3か月ほどかかったりはしましたが。目の前のことを1つずつクリアしていたら、今につながっていた感じです。

    河野氏:マイルストーンが設定されていたので、行き当たりばったりで自分の首を絞めたり、苦労したりというのはなかったわけですね。

    大槻氏:初めからコーヒーに絞れていたわけではなく、立ち上げ当初は、雑貨を全般に扱うECサイトでした。それで半年ほど運用してみて、売り上げの約7割がコーヒー器具だとわかったので、ニーズを掴んで日本製コーヒー器具の販売に特化したんです。

    そこで、コーヒーのプロフェッショナルとして発信する方向に舵を切りました。当時はまだSNSでもコーヒーに特化したアカウントがほとんどなかったので、愛好家に見つけてもらいやすく、自然とファンが増え、成長していきました

    洗練されたECの構築を1人で

    河野氏: ECサイトは一貫してShopifyを使っているそうですね。いくつもあるプラットフォームの中でShopifyを選んだのはどのような理由からでしょうか。

    大槻氏海外のお客さまが使いやすいものが良かったからです。ECサイトを開設した当時はシドニーに住んでいたので、日本以外の国の方に向けたECをやろうと思っていました。その先に日本に戻ったとしても越境ECサイトを運営したいと考えていたので、海外の方が利用するプラットフォームを中心に検討して、最終的に事業者側の操作が直感的で一番使いやすかったShopifyを選びました。

    その当時は私1人で運営していたので、コーディング知識がなくてもプロフェッショナルなビジュアルのサイトを作れるのは、ありがたかったですね。

    河野氏:その頃からShopifyも随分変わったと思います。アップデートを含め、使ってみて良かったと思うのはどんなところですか。

    大槻氏:外部に依頼するケースもありますが、今でも基本的には自分たちでシステム周りを運用する体制なので、直感的に操作できるのは魅力です。アプリを追加することで作りたい導線やページを自分たちの手で作っていけるのが良いですよね。年に一度開かれるShopify Unite※も楽しみにしています。
    ※編注:Shopifyがパートナー企業向けに開催しているカンファレンスイベント

    「Kurasu」で販売しているコーヒー器具

    コロナ禍でEC売上げが2.2倍に

    河野氏:2020年は営業自粛などコロナ禍で厳しいビジネス環境が続きました。そんな中でも「Kurasu」はEC売上げを2.2倍に伸ばしたそうですね。どのような施策に取り組まれたのですか。

    大槻氏InstagramやYouTubeでバリスタやスタッフにコーヒーについて発信してもらいました。どのメンバーも無類のコーヒー好きでそれぞれプロフェッショナルなので、普段、店頭で発揮しているパフォーマンスをオンラインでも活かせないかと考えたんです。

    この活動はブランディングや売り上げへの貢献はもちろん、店舗とオンラインそれぞれの相互理解が進んだ点においても大きな意味があったと思います。徐々に店舗にお客さまが戻ってきて、ここのところはスタッフによる発信を中断していたのですが、今また再開に向け準備を進めています。

    コロナ禍に入って急遽ECを立ち上げるブランドも多い中、「Kurasu」の場合は以前からの積み重ねでECの土台を築けていたことはアドバンテージになりました。それ加えて、店舗の代わりに自宅でおいしいコーヒーを飲みたいと考える層にしっかりオンラインでアプローチできたことが、売り上げに寄与したと考えています。

    「Kurasu」商品例
    「Kurasu」で販売している商品例

    ニッチでもいいから一番を追求すること

    河野氏:どうしてもEC運用はテクニック論になりがちですが、日々の積み重ねや、ブランド計画を着実に実行する重要性を改めて感じました。ただ、売り上げが伸び悩んだり、思うような成果が出なかったり壁にぶつかることもあると思います。その壁を乗り越えるヒントがあれば教えてください。

    大槻氏:ニッチでもいいから一番になれるカテゴリーや、そのブランドにしかないことを追求するのが大事だと思います。「Kurasu」で言えば、それは日本のコーヒー文化を海外に発信することです。それをピンポイントでやり続けたこともあって、ありがたいことに、海外の愛好家から日本製のコーヒー器具といえば「Kurasu」と連想してもらえることが増えました。

    的を絞ってブランドらしさを追求して発信していれば、何かしら反応があるはずです。反応があると楽しくなっていきますし、売り上げも自然と伸びていきます。それによってEC運営をもっと楽しめるようになるのではないかと思います。

    EC発の「Kurasu」が実店舗を持った理由

    河野氏:EC拡大の一方で2016年には京都にリアル店舗を初出店されました。店舗を持とうと思ったのはなぜですか?

    「Kurasu」実店舗
    「Kurasu」が京都で構える実店舗

    大槻氏:お客さまから店舗に関する問い合わせが増えたのが一番の要因です。京都から世界にコーヒーカルチャーを届けるというコンセプトで発信してきたこともあり、ECを利用してくださっている海外のお客さまから「今度、京都に行くからお店を訪ねたいんだけど、どこにあるの?」と聞かれるケースが増えて。

    また、京都にはいわゆる老舗の喫茶店は多くありますが、「Kurasu」のようなスタイルで運営している新興のコーヒー店はあまりないんですね。それでシドニーと日本の文化を融合したコーヒー店を開きたい、お客さまとオフラインで交流できる場を持ちたいと考え、シドニーから京都に移り住むタイミングで、お店を開くことにしました。

    河野氏:自然な流れだったんですね。

    大槻氏:そうなんです。当時、EC利用の大半が海外のお客さまで、京都に住んでいらっしゃる方にはまったく無名のコーヒー店だったんですが、海外のお客さまが京都旅行に訪れた際に立ち寄っていただくことがとても多く、「あのコーヒー店はなぜ外国人の訪問が絶えないんだ」と注目され、メディアに取り上げられ、地元にも広まっていきました

    「Kurasu」での大槻氏
    店頭でコーヒーを入れる大槻氏

    河野氏:直近では、新たに焙煎所を移転オープンする予定と聞きました。店舗はこれからも増やそうというお考えですか?

    大槻氏:今の焙煎所の規模ですと作業が追いつかなくなってきたので、場所を移転し、焙煎機を増設して、もう少し工房寄りの店舗をオープンする予定です。

    店舗は急激に増やそういうわけではなく、機会を見つつ関西を中心に出店できればと考えています。海外展開に関しても、東南アジアではコーヒー文化が急成長していることもあり、マレーシア、フィリピン、インドネシアなどで出店の計画が進んでいます。フランチャイズやパートナーシップ型で展開する予定です。

    試してから導入するアプリを選定

    河野氏:サブスクリプション機能を持つShopifyのアプリ「ReCharge」を早い段階から導入されているそうですね。類似のアプリがいくつかある中で、決め手は何でしたか。

    大槻氏2014年からコーヒー豆の定期販売をしているのですが、当時はアプリの選択肢があまりなかったという理由もありますが、初回の決済と2回目以降の決済の日付を変更できるなど、使い勝手の良さも決め手になり、「ReCharge」を使っています。

    河野氏:その他にも、色々なアプリを使いこなしていますよね。

    大槻氏:今は、自動メールマーケティングアプリ「Klaviyo」や、カスタマーサポートサービス「Gorgias」、レビューアプリ「Judge.me」などを使っています。アプリ選定では、Shopifyユーザーのレビューを参考にしながら、実際に新しいアプリをいくつかインストールして、一番フィットしたものを導入するケースが多いです。

    河野氏:使い勝手の良いアプリを抑えるだけでなく、しっかり運用されているところが、さすがだと思います。

    大槻氏:良いアプリを選べるのは、私自身、英語ができるのが大きいかもしれません。インストールして使い始めて、もう少し深いところまで知りたいとか、ローカライズしたいという際に、外国語圏に住む開発者とチャットで質問できるので。

    河野氏:英語でやりとりできるといいですよね。今後、Shopifyに期待することや要望はありますか。

    大槻氏:都市圏ではすでに開催されていると思うのですが、京都など地方でもShopifyユーザーが集うミートアップがあると嬉しいですね。同じようなビジネスをしている方々と横のつながりを作り、お互いに情報交換できたらいいなと。Shopifyを選んでビジネスをされている方とは、お互いに分かり合えることも多いなと思っています。

    新ブランド立ち上げ、海外ブランドの日本上陸を支援

    河野氏:今後何か予定していることはありますか。

    大槻氏:新ブランドの立ち上げを進めています。具体的には、日本の正規代理店として海外のコーヒーブランドを販売するための呼び込みを行います。

    海外ブランドの方と話すうちに、日本展開の際、コミュニケーションが課題になっていることがわかりました。日本のマーケットは魅力的で進出したいけれど、言語の壁で頓挫したり、コーヒーを扱う商社はたくさんあるけれど、ブランディングを理解して、自分たちの商品の魅力を伝えてくれるパートナーが見つからなかったり。

    そういった課題を抱えていることが分かったので、私たちの国内外のコーヒーネットワークやビジネスのノウハウを生かして、海外ブランドの日本展開をお手伝いできればと思っています。

    今回立ち上げるブランドは、日本製のコーヒー器具を海外に販売したのと逆の発想で、海外のコーヒーブランドを日本に紹介する形で進めています。対日本のマーケットでのチャンスかなと思っていて。それが今年注力することのひとつです。

    河野氏:楽しみですね。

    大槻氏:実はもう1つあって。今「Kurasu」が出資して立ち上げた別会社で、アプリ開発を進めています。アプリではコーヒー好きが集うコミュニティを作ろうと思っていて、コーヒー系のコンテンツをキュレーションして発信したり、基準を満たしたコーヒーロースターさんをMAP上で検索できたり、またロースターさんからも情報発信できたり、といったコンテンツを準備しています

    ゆくゆくはアプリ内での決済や、ロースターさんが直接コーヒー豆を販売できる機能も持たせられればと考えています。

    もともと私には、日本のコーヒー文化を拡張し、世界中の人に知ってもらいたいという想いがあります。「Kurasu」の成長はもちろんですが、日本全国には素晴らしいコーヒー店やコーヒーロースターさんがたくさんあるので、今後、アプリを通じてそういった方たちとつながって、一層、日本のコーヒー文化に貢献できればと考えています。

    河野氏「Kurasu」がコーヒーのプラットフォームとして人やお店をつなぐということですね。

    大槻氏:おっしゃる通りです。

    河野氏:「Kurasu」のこれまでとこれからについてお聞きし勉強になりましたし、改めて、ECの成長には、日々の運用や地道な積み重ねが重要であることも痛感させられました。読者の皆様にもそれが伝わって、チャレンジのきっかけになれば嬉しいですね。私自身もコミュニティなどを通じて活動のサポートができればと思います。本日はありがとうございました。

    清水美奈
    清水美奈

    ツルハとヤマト運輸の連携、EC商品の実店舗受け取りを全国に拡大

    4 years 7ヶ月 ago

    ドラッグストアチェーンのツルハは9月16日、ヤマト運輸と連携し、EC注文の商品を実店舗で受け取れるサービスを全国1271店舗に拡大した。

    ECサイト経由で注文を受けた商品を実店舗で受け取れるサービスは2021年3月、北海道内のツルハドラッグ386店舗(3月15日現在)でスタートしていた。

    ECサイト購入時に希望店舗を受け取り場所として設定した消費者は、納品完了メール受信後、メールに記載された二次元コードを店舗で提示すると、荷物を受け取ることができる。クロネコメンバーズの場合、配送予定メールから希望店舗の選択が可能。

    ドラッグストアチェーンのツルハはヤマト運輸と連携し、EC注文の商品を実店舗で受け取れるサービスを全国1271店舗に拡大
    実店舗受け取りの流れ

    ツルハは新たなライフスタイルへの対応、リアル店舗の強みを生かした利便性向上を進めている。2021年5月には、フードデリバリー事業「Wolt」を展開するWolt Japanと提携。剤・掃除用品、スキンケア用品等の日用品や生理用品、アルコールや食料品、ペットフードなどを、注文から30分程度で配達するサービスを北海道で始めた。

    ツルハホールディングスが取り組み利便性向上への取り組み
    ツルハホールディングスが取り組む利便性向上への取り組み(ツルハHDのIR資料から編集部がキャプチャ)
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    最新のECとD2Cが学べるオンラインイベント「EC JAPAN SUMMIT 2021~間違いだらけのDtoC~」【9/28・29開催】

    4 years 7ヶ月 ago

    マーケティングのDX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォームを提供するWACULは9月28日(火)~29日(水)の2日間、無料で参加できるオンラインイベント「EC JAPAN SUMMIT 2021~間違いだらけのDtoC~」を開催する。

    EC、D2C、単品通販、サブスクリプションなどについて知見を持つ著名人らが最新トレンド、マーケティングの「定石」「勝ちパターン」を解説する。

    セッション数は全14講演で、28日と29日それぞれ7講演。DINOS CORPORATIONのCECO(Chief e-Commerce Officer)でWACULテクノロジー&マーケティングラボ 研究顧問を務める石川森生氏、オイシックス・ラ・大地の専門役員COCO・奥谷孝司氏、ビームスの執行役員 DX推進室室長・矢嶋正明氏、フラクタの河野貴伸社長、ハックルベリーの安藤祐輔社長らが登壇する。

    イベント概要

    • イベント名:EC JAPAN SUMMIT 2021 ~ 間違いだらけのDtoC ~
    • 開催日時:2021年9月28日(火)~29日(水)の2日間
    • 開催形式:オンライン(Zoomウェビナー形式)
    • 対象者:ECサイト、特にDtoCに取り組むメーカーの担当者・事業責任者・経営層
    • 主催:株式会社WACUL、株式会社RESORT
    • 申し込みhttps://wacul.co.jp/lp/seminar-ec-japan-summit-2021/
    瀧川 正実

    アルペン、ヒマラヤ、コメリなどが導入する「ネットで注文、店舗で受け取り」できるYahoo!ショッピング向け出品機能とは

    4 years 7ヶ月 ago

    ヤフーは「PayPayモール」出店ストアの実店舗で管理している商品在庫を検索・購入し、店舗で受け取れる「実店舗在庫サービス」への出品機能を、「Yahoo!ショッピング」の出店ストア向けにも提供を始めた。

    出品機能は無料で利用できる。「PayPayモール」向けには2020年10月から提供を開始している。

    現在、ヤマダ電機などが「実店舗在庫サービス」を利用して出品。今後、アルペンやヒマラヤ、コメリなども導入する予定だ。

    ヤフーは「PayPayモール」出店ストアの実店舗で管理している商品在庫を検索・購入し、店舗で受け取れる「実店舗在庫サービス」への出品機能を、「Yahoo!ショッピング」の出店ストア向けにも提供をスタート
    PayPayモール「コメリドットコム」の表示例(現在一部店舗の商品在庫表示のみ実施)。サービス提供開始は2022年2月を予定している

    「ZOZOTOWN PayPayモール店」では、すでに一部の出店ブランド・ショップが実店舗の商品在庫状況の表示を始めているが、今後はこれまで未対応だった出店ブランド・ショップの一部においても、順次、実店舗における在庫状況の表示を開始していく予定。

    「実店舗在庫サービス」への出品機能を利用すると、出店ストアはユーザーが実店舗で受け取る場合、実店舗の集客につながり、実店舗の別商品を購入するといった「ついで買い」による売上増加が期待できる。

    また、ユーザーにとっても「送料がかからない」「自分の欲しいタイミングで受け取れる」「実物を見て受け取りできるため安心」などのメリットがある。「PayPayモール」出店ストアでは、新しい顧客層の獲得、機能の利便性の高さによるリピーター増にもつながっている。

    「実店舗在庫サービス」の対象商品は、検索結果や商品ページ上で「実店舗在庫」ラベルが表示され、ユーザーは「Yahoo!ショッピング」上で在庫状況を確認できる。

    ユーザーは「実店舗在庫サービス」対象の商品を、自宅などへの指定場所配送、もしくは近隣実店舗での受け取りを買い物の際に選択できるようになる。

    9月14日にはラベル表示に加えて、商品を受け取れる実店舗の地図表示を開始。ユーザーは商品ページ内で、一定エリア内の複数店舗の在庫状況を一度に見ることができる。

    なお、実店舗での商品受け取りの仕組みが整っていない一部出店ストアは、実店舗の商品在庫表示のみで、オンライン上での購入・実店舗受け取りができず、実店舗への電話連絡誘導のみとなる場合がある。

    石居 岳
    石居 岳

    今さら聞けないShopify。EC事業立ち上げ時に決めるべき5項目とShopifyが選ばれる理由 | デジタルコマース注目TOPIX presented by 電通デジタル

    4 years 7ヶ月 ago
    なぜ今Shopifyが注目されているのか? その理由とEC事業計画のポイントを解説(連載5回)

    新型コロナウイルス感染症の影響でEC事業へ乗り出すメーカーや事業会社が増えています。自社ECサイトを開設するには、モールへの出店、ASPカートによる開設、SaaS型のECプラットフォームの利用などさまざまな方法があります。最近は、「Shopify(ショッピファイ)」というサービス名を耳にする方が多いのではないでしょうか。なぜShopifyが注目されているのかを紐解き、Shopifyを活用したEC事業立ち上げのポイントをお伝えします。

    Shopifyとは?

    Shopifyは2004年にカナダで設立された世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォームです。Shopify Japanの発表によると、世界175か国で170万以上のオンラインストアをサポートしており、日本国内だけでもおよそ4100憶円の経済効果に貢献。2020年の流通総額は2019年比323%増、新規出店数の伸び率は2019年比228%増と急成長中です。なぜここまで利用されているのでしょうか。代表的な3つのポイントがあります。

    1. EC事業を始めるための機能を網羅している

    注文管理、商品管理、顧客管理といったEC事業を始めるための基本的な機能が用意されており、スピーディーに事業を開始できます。Shopify自体が日々アップデートされており、その機能を追加コストなしで利用できるほか、高額なライセンス費用やバージョンアップ費用も不要。新たに必要な機能が発生した場合は、マーケットプレイスから自社の業務に合ったアプリを購入することで簡単に機能を追加できます。

    2. デザインテンプレートが豊富

    コードの知識がなくても、直感的に操作できるデザインテンプレートが豊富に用意されています。サイト制作において必要だった画面設計、デザイン、実装の工程を省くことができ、スマホファーストな最新トレンドのデザインを制作できます

    3. 販売チャネルの拡大が可能

    さまざまな販売チャネルに展開するための機能が標準で備わっていることもShopifyの強みの1つです。Instagramに商品をタグ付けすることでシームレスな購買体験を提供したり、実店舗がある場合はPOSアプリを導入したりすることでオンラインストアと実店舗のデータをリアルタイムで同期することもできます。

    Shopify導入に向いているプロジェクト

    次に、Shopifyはどのようなプロジェクトに向いているか説明します。一部、売り方が複雑だったり取り扱えなかったりと向いていないケースもありますが、基本的にはShopifyはどんなEC事業にも柔軟に対応できると考えられます。

    海外発祥のため「まだまだ日本向けのローカライズが進んでいない」と言われてることもあるShopifyですが、日本のECでは当たり前の機能や商習慣に合わせたアプリが登場しています。たとえば、定期購入アプリ、日本の贈り物文化に欠かせない熨斗(のし)を設定できるアプリもあります。

    「ギフトラッピング&のし専用アプリ」
    「ギフトラッピング&のし専用アプリ」https://apps.shopify.com/giftwrappingpaper
    ※shopify app storeより編集部でキャプチャ

    この他にも、ShopifyではさまざまなAPIが準備されており、これらAPIを活用して自社の基幹システムと連携したりカスタムアプリを開発したり、企業に合った仕組みを柔軟に構築できます。

    EC事業立ち上げ時に決めるべきこと

    ShopifyでのEC事業の立ち上げに興味を持った方のために、立ち上げ時に重要なポイントをご紹介します。まず、EC事業を開始する際に重要になる項目は大きく5つに分けられます。

    ・事業計画

      事業目標、売上目標を実現するための具体的な計画を立てる。

    ・顧客体験

      商品やサービスとの出会いから購入後まで、ユーザーが体験するすべての接点を最適化する。

    ・販売スキーム

      在庫管理や発送業務など、実際の運用の細部を具体的に設計する。

    ・コミュニケーション手法、サポート体制

      サービスの信頼性を高めるために、適切なコミュニケーションやサポート体制を整える。

    ・集客、売上向上施策

      認知から購入、継続からファン育成に至るまでの施策をあらかじめ用意する。

    事業計画に沿ってお客さまに提供する体験やコミュニケーションの手法を確立する、売り上げを達成するための施策を決めるといったことは、いずれも重要な項目です。この設計を怠ると、スタート後に問題が発生した際に対応できず、売上拡大のために始めたEC事業が、問題解決ばかりに時間を取られるといった事態に陥りかねないだけでなく、ブランド毀損など会社全体に大きなダメージがおよぶ可能性もあります。

    そうならないために、上記の5つの項目全体に通じる重要なポイントを2点紹介します。

    ポイント① 運用業務を緻密に設計し、できる範囲で自動化する

    自社ECサイトを訪れた購入者に商品を届け、継続的に購入してもらうというプロセスの裏側にある運用業務を細部まで棚卸しし、手動でしかできない業務とシステム化して自動で行える業務とに分けて整理する必要があります。

    なかでも購入者からの問合せに対応したり、購入のお礼を伝えたりといった業務はとても重要です。購入者が増えるにつれ、手動で顧客1人ひとりに対応することはできなくなるため、購入完了やお問い合わせの一次返信の自動化は必須です。

    また、できる限り早く商品をお届けできるよう、注文から出荷までのフローや在庫連携などは、可能な限り自動化することをオススメします。Shopifyでは、購入プロセスにおける基本的な設計がなされているため、初期の設定が終わってしまえば多くの業務が自動化されるようになっています。

    ポイント② 事業計画に沿って集客や売上向上施策を構築する

    ECサイトができたら自然とお客さまが来てくれるわけではありません。最初にすべきはまず集客です。Shopifyでは専用アプリを使うことでGoogleショッピング広告など、各プラットフォームでの広告を効率的に出稿できます。他にも、ShopifyとInstagramを連携して販売チャネルを増やせば、より多くのお客さまの認知や購入獲得がねらえます。

    次に、購入者と継続的な関係を築くためのCRMにおいては、Shopifyのメール機能を使った定期的な情報の発信や、シーズンイベントに合わせたクーポン施策も有効です。メールの開封率やクーポンの利用率は管理画面から確認できるため、効果測定がすぐに実施できます。コアファンを育ててLTV(Life Time Value、顧客生涯価値)向上を図ることで、事業はより安定したものになります。

    また上級編として、購買データを外部CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)に蓄積しておけば、ダッシュボードを活用した分析や複雑なステップメール、LINEでのコミュニケーションなどをスムーズに実施できます。

    いずれの場合も「何年後までにどれくらいの事業規模にしたいのか」という事業計画をしっかり立て、KPIを設定し、目標に向かって日々改善・改革を重ねることが重要になってきます。

    ◇◇◇

    EC事業はサイトをオープンした瞬間からが本当のスタートです。Shopifyという便利なECプラットフォームを活用する場合でも、オープン後のトラブルを回避し、収益を上げるためには、しっかりと業務プロセスを検討し、運用体制と売上計画を練ることが大切です。

    緋田 真子
    緋田 真子

    Instagramの「地図検索機能」を使って店舗への集客につなげる2つのポイント | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

    4 years 7ヶ月 ago
    「地図検索機能」は、Instagramアプリ内から近隣の飲食店や美容院、ホテルなどの店舗や人気スポットを検索できる機能。この機能を使って店舗集客につなげる方法を解説します

    Instagramは2021年6月、マップ上に店舗や施設の画像を表示させる「地図検索機能」の提供を開始しています。

    ユーザーはエリアごとに店舗や施設などの情報を検索できるようになるため、今後のInstagramを活用した店舗集客にも期待できます。

    以下では、地図機能の利用方法や機能、そして店舗が対応すべきポイントを解説します。

    Instagramでのユーザーの検索行動

    外出にあたり、ユーザーがInstagramを活用する目的は主に3つのパターンに分類できます。

    店舗集客に活用していくためには、それぞれの検索でユーザーが「何を知りたいのか」を押さえる必要があります。

    また以下に挙げた他にも、ユーザーの嗜好に合わせた投稿が表示される「発見」タブで店舗にかかわるコンテンツをたまたま見つけるということもあります。

    1. 目的地のエリアが決まっている場合…地名✕商品で検索

    訪問するエリアが決まっているユーザーの場合、まずはハッシュタグで条件を絞り、表示される画像から気に入った店舗を探し出します。

    たとえば、渋谷でラーメンを食べるという目的が決まってる場合「#渋谷ラーメン」で検索し、投稿されている多くの画像から、料理や店の雰囲気など自身の趣向に合ったものを探します。

    中でも気になったものはタップして投稿に書かれている内容や店舗の名称を確認し、より正確な情報を得るために公式アカウントや検索エンジンで店舗についての詳細情報を確認します。

    しかしこのような検索行動の場合、ハッシュタグだけでは絞り込めなかったり、同じ場所でも複数のカテゴリが表示されてしまうという課題があります。

    2. 行きたい店舗が決まっている場合…商品詳細や評判を確認

    行きたい店舗がすでに決まっている場合、ユーザーはメニューや商品、期間限定の情報やキャンペーン、売り切れ、口コミなどの店舗のより詳細な情報を確認します。

    店舗が決まっていることで、店舗名称で検索し、公式アカウントや「#店舗名」のついたほかのユーザーの投稿から情報を収集します。

    新たに加わったInstagramの「地図検索」機能

    Instagramの地図検索機能では、目的地に対してより詳細にエリアを指定し、そこにカテゴリをかけ合わせた検索が可能となりました。

    Instagramの地図検索はまだ普及途中と考えられますが、ユーザーの求める情報をピンポイントに検索できるため、今後の店舗集客のカギといえます。

    ここでは地図検索機能の使い方について詳しく紹介します。

    地図検索機能の使い方

    Instagramの地図検索は「発見ページ」の右上に表示されるマップのマークをタップすると表示されます。

    Instagram発見ページ
    ▲Instagram発見ページ:編集部スクリーンショット

    右上のマークをタップすると、現在地情報と合わせてAppleマップにサムネイル画像がいくつか表示されます。

    現在地以外でも、検索したいエリアに地図を動かし「このエリアを検索」をタップすると、そのエリア上での情報も検索できます。

    エリア周辺の投稿情報だけでなく、カテゴリごとの検索も可能で「カフェ」「美容院」「観光名所」「ホテル」「バー」などから検索することもできます。

    Instagramの地図検索ページ
    ▲Instagramの地図検索ページ:編集部スクリーンショット

    「近くで人気」には、検索されたエリアで投稿されている情報がまとまって表示されます。

    Instagram地図検索ページ「近くで人気」
    ▲Instagram地図検索ページで表示される「近くで人気」:編集部スクリーンショット

    サムネイル画像の表示は3パターン

    サムネイル画像は、店舗や施設単体で表示されているものと周辺の投稿でまとめて表示されているものがあり、それぞれタップするとサムネイル画像以外の他の投稿が確認できます。

    また、投稿にストーリーズが含まれる場合にはアイコンを囲む色や店舗数を示す数字の背景色がピンク色になります。

    1. 単体で表示

    店舗や施設が単体で表示される場合、店舗アイコンは四角形で示されます。

    Instagramの地図検索ページで表示される店舗情報

    2. 複数件をまとめて表示

    サムネイルの指し示す位置に店舗や施設が複数件存在する場合、店舗アイコンは四角形で示され、右上にそのスポットに含まれる店舗の数が表示されます。

    Instagramの地図検索ページで表示される複数の投稿情報
    ▲Instagramの地図検索ページで表示される複数の投稿情報:編集部スクリーンショット

    3. ストーリーズあり

    画像の枠に色がついているものは、ほかのユーザーがその場所でストーリーズ投稿をしていることを示しており、タップで確認できます。

    複数件の情報をまとめて示すサムネイルの場合、件数を示す数字の背景は通常水色ですが、そのスポットに含まれる店舗についてのストーリーズ投稿がある場合はピンク色になります。

    24時間限定で公開されるストーリーズには動画コンテンツも多く、ひと目で店舗の雰囲気など多くの情報を伝えられるだけでなく、ユーザーの感性に訴えかけます。

    Instagramの地図検索ページで表示される店舗情報
    ▲Instagramの地図検索ページで表示される店舗情報:編集部スクリーンショット

    地図検索機能が追加された今、店舗がすべき2つのこと

    Instagramの地図検索が利用されるようになった際、新たなユーザーの検索行動に留意し、対応する必要があります。

    ここでは、店舗がInstagramの地図検索において確認すべきことを解説します。

    1. 公式アカウント開設・基本情報や予約ボタンを整備

    店舗のInstagram公式アカウントを用意し、位置情報を設定したFacebookアカウントを紐付けておくと、地図検索の結果にアカウント情報も合わせて表示されます。

    注意点としては、Instagramの公式アカウントを用意するだけでは地図検索結果へ掲載できない点です。Instagramの地図検索でInstagramの公式アカウントを表示させるためには、Facebookアカウントを用意し、位置情報を設定し、Instagram公式アカウントと連携する必要があります。

    また、公式アカウントに注文や予約のボタンを用意しておくことで、ユーザーの料理や商品を注文したいニーズに応えることもできます。

    Instagramの地図検索で表示される店舗情報
    ▲Instagramの地図検索で表示される店舗情報:編集部スクリーンショット

    右隅にある「…」をタップすると、AppleMapsやGoogleマップのページに遷移することもできます。

    外部の地図アプリでは、改めて口コミをチェックしたり、営業時間をチェックしたり、現在地から店舗までのルートを調べたりといった行動をとると考えられます。

    Instagramの地図検索ページ
    ▲Instagramの地図検索ページ:編集部スクリーンショット

    2. 地図検索結果に表示される各種情報の確認

    新たに加わった地図検索機能によって、自身の店舗情報がどのように表示されているかを確認することも重要です。

    Facebook上のアカウントにそのほかの情報を登録しておくと、「情報を見る」から、住所、カテゴリ、営業時間、公式サイトのURLなどの基本情報を表示できます。

    ユーザーが地図検索で詳細情報を確認した際に古い情報が掲載されていると、営業時間外に来店されてしまうなど機会損失や印象の悪化につながりかねません。ユーザーに対して誤解を与えないようにするためにも、正しい情報が設定されているか常に注意を払いましょう。

    店舗の詳細情報

    ▲Instagramの地図検索で表示される店舗の詳細情報:編集部スクリーンショット

    また、地図検索でのサムネイル画像の確認も重要です。ユーザーが検索した際にまず目に留まる画像となるので、人気メニューや、特徴的な内装など、店舗の魅力を伝えられるものが好ましいといえます。

    地図検索で表示されるサムネイル画像は、Instagramのアルゴリズムにより決定されるため、店舗公式アカウントの画像が必ず表示されるとは限りません

    どの投稿画像が表示されても魅力的に感じてもらえるように、店舗からユーザーに写真の撮り方を提案したり、撮影スポットを設けたりすることで、セールスポイントが伝わる画像が投稿されるよう工夫しましょう。

    Instagram地図検索を集客につなげる

    ユーザーはInstagramの地図検索を利用することによって、訪問予定のエリアで店舗を検索し、投稿されているコンテンツや店舗情報を確認できるようになりました。

    公式アカウントに予約ボタンを設置したりウェブサイトのURLを用意したりしておけば、興味を持ってくれたユーザーに対し検索に続く行動を促すことができます。

    Instagramユーザーはこれまでにも、利用客の正直な感想や店舗の雰囲気を知るためにハッシュタグ検索を活用していましたが、ハッシュタグではエリアを区切るために地名などを入れる必要があり細かなチューニングが難しいという特徴がありました。地図検索ではより詳細にエリアを分けて情報を探せるため、今後広く使われていくと考えられるでしょう。

    Instagramの地図検索からGoogleマップなどの地図アプリを開くこともできます。店舗は、ユーザーが外部の地図アプリに移ることを踏まえ、GoogleマップやAppleMapsの店舗情報が正確なものになっているかどうかも合わせて確認しておくとよいでしょう。

    この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

    「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

    口コミラボ
    口コミラボ

    【読者プレゼント】北の達人コーポレーション木下氏の著書『売上最小化、利益最大化の法則――利益率29%経営の秘密』を10名様にプレゼント!

    4 years 7ヶ月 ago

    北の達人コーポレーションの代表取締役社長 木下勝寿氏が執筆した『売上最小化、利益最大化の法則――利益率29%経営の秘密』を10名様にプレゼントします。ご希望の方は下記のフォームにご記入の上、お申し込みください。締め切りは9月30日(木)です!

    『売上最小化、利益最大化の法則――利益率29%経営の秘密』のご紹介

    表紙
    『売上最小化、利益最大化の法則
    ――利益率29%経営の秘密』

    著者: 木下勝寿
    発行: ダイヤモンド社
    出版日: 2021年6月15日
    この本をAmazonで購入

    これまでは「売上が上がれば利益が上がる」が常識。でも、これからは「売上最小化、利益最大化」がキーワードになる!? 無一文から売上100億、利益29億円(利益率29%)を達成した裏側を余すところなく公開。

    会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」と、少数精鋭集団で他を突き放す「5つの戦略」を掲載。5段階利益管理の考え方はeコマース企業だけでなく、全業種で使えます。

    contents

    第1章 売上ゼロでも生き残れる「無収入寿命」という考え方
    第2章 売上OSが利益OSに変わる! 売上最小化、利益最大化の法則
    第3章 会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」
    第4章 小さい市場で圧勝する商品戦略
    第5章 利益率29%を実現する販売戦略
    第6章 ファンの心をつかんで離さない「演歌の戦略」
    第7章 未経験者でも利益を上げ続ける人材戦略
    第8章 売上1000億・利益300億円を実現する戦略

    [個人情報の取り扱いについて]

    • メールアドレスには株式会社インプレスからのお知らせを送らせていただくことがあります。
    • 賞品の当選は発送をもって代えさせていただきます。抽選結果のお問い合わせにはお答えしかねます。
    • 当社の詳しいプライバシーポリシーについてはこちら(http://www.impress.co.jp/privacy_policy/)をご覧下さい。
    内山 美枝子

    エイチームのEC事業「cyma-サイマ-」が初の黒字転換、売上高は過去最高を記録

    4 years 7ヶ月 ago

    ゲームコンテンツや情報サイトなど総合IT企業のエイチームが発表した2021年7月期連結業績によると、自転車専門ECサイト「cyma-サイマ-」を手がけるEC事業が初の営業黒字に転換した。

    営業利益は8400万円(前期は4300万円の営業赤字)、売上高は前期比12.5%増の35億9000万円で過去最高を記録した。エイチームは2016年8月に単独事業としてEC事業を新設。2021年4月に設立したエイチームコマーステックが事業を運営している。

    売上高と営業利益の推移 エイチームが運営する自転車専門ECサイト「cyma-サイマ-」
    売上高と営業利益の推移

    自転車ECサイト「cyma」では、物流オペレーション、仕入れ・物流・販売のサプライチェーンの改善が業績改善に奏功。さらに、「在庫の適正化」「品ぞろえの見直し」「オペレーションの改善」の3点が黒字化の主な要因になったとしている。

    加えて、コロナ禍の3密を避けるパーソナルな移動手段として自転車需要が高まっていることが業績に好影響。完全組み立て自転車をオンラインで販売し、自宅まで配送するといったサービス特性も、巣ごもり消費が後押ししたとしている。

    自転車の市場規模推移 エイチームが運営する自転車専門ECサイト「cyma-サイマ-」
    自転車の市場規模推移

    在庫の適正化

    保有する自転車などの在庫量と回転率を管理する精度が大幅に改善。一時は3万台に達した在庫数を2019年頃には1万台にまで削減し、直近では7000台まで抑えて効率的な運用を実現した。小売業において、管理工数やコストの要因となる在庫の保有を最小限に抑えることで黒字化につながった。

    在庫回転日数・回転率の推移 エイチームが運営する自転車専門ECサイト「cyma-サイマ-」
    在庫回転日数・回転率の推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    品ぞろえの見直し

    「cyma」の品ぞろえは200種類以上。顧客ニーズに合わせて、売れ筋の商品を特定しながら、品ぞろえや在庫の見直し、販売方法の最適化を推進した。

    オペレーションの改善

    商品の仕入れ・販売から整備・出荷に至るまでのサプライチェーンを自社でコントロール。各工程における業務改善や連携を進めてきた。業務の効率化を図りながら、各プロセスにおけるチーム連携を強めることで、入荷から出荷までの時間短縮を図り、コストの最適化を実現した。

    石居 岳
    石居 岳

    コールセンター事業を手がける企業の売上高調査/佐川急便と日本郵便が協業【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

    4 years 7ヶ月 ago
    2021年9月10日~16日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
    1. コールセンター合計売上高は5.4%増加、35社中23社が増収。1位はトランスコスモス、2位はベルシステム24HD【2020年度】

      通販新聞社はコールセンター事業を手がける企業の2020年度売上高を調査。通販利用の増加やコロナ関連業務の対応により、多くの企業が業績を伸ばしました

      2021/9/15
    2. 佐川急便と日本郵便が協業。物流サービス、輸送・集配ネットワーク、システム、ノウハウを共同活用

      小型宅配便荷物の輸送、国際荷物輸送、クール宅配便などで佐川急便と日本郵便は協業していく

      2021/9/13
    3. Googleマップに5つの新機能!最新のローカルSEOニュースまとめ【2021年8月版】

      GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報をはじめ、特に注目したい関連ニュースをピックアップしてお届けする「注目のローカルSEOニュース」の2021年8月版

      2021/9/15
    4. 【EC構築ソリューション市場2020年度】市場規模は199億円、占有率でecbeingが13年連続シェア1位

      富士キメラ総研が発行する『富士マーケティング・レポート ECソリューション市場占有率』において、ecbeingがECサイト構築ソリューション市場占有率で13年連続1位を獲得したと発表

      2021/9/10
    5. ダイエーが鮮魚を最短で注文翌日に届けるEC限定事業、「商品」「アプリ等の会員基盤」「店舗網」を活用

      ダイエーは2021年3月から、自社が保有している「商品」「アプリ等の会員基盤」「店舗網」を生かし、鮮度や物量の問題で店舗では販売することが難しい商品のEC販売を始めている

      2021/9/14
    6. Eコマース先生・川添氏流ECの学びは「とにかく自分でやって肌身で感じる。それが自身の血肉になる」

      EC業界の第一線で活躍する人々がどのようにノウハウや実績を積んできたかを解き明かす連載第2回は、今後の連載インタビューアーとなるEコマース先生「川添隆」氏の後編記事

      2021/9/14
    7. 過去最速! 35%速くなったShopifyの新テーマ「Dawn」の魅力【ネッ担まとめ】

      ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年9月6日〜12日のニュース

      2021/9/14
    8. 【Z世代のファッション意識】Instagramは情報収集&検索で1位、通販サイトは検索ツールとしても活用する

      「SHIBUYA109 lab」独自ネットワークに所属するaround20(15~24歳)のZ世代を対象に、「Z世代のファッションに関する調査」を実施

      2021/9/15
    9. 米Amazonがカード不要の後払い決済サービス「Affirm」を導入した理由

      「Amazonが人気の後払い決済企業と提携するのは初めてのことだ」(シニアアナリスト)と言う。これによってAmazonは、平均注文金額と売り上げの増加が見込まれます

      2021/9/16
    10. アルコールブランド「CRAFTX」のMOON-XとCAMPFIREが業務提携へ。「CAMPFIRE」を通じてECやブランディングなどを支援

      MOON-Xは、「CAMPFIRE」上でクラウドファンディングを展開するビジネスに、製造からマーケティング・物流・EC・ブランディングの一気通貫した専門的な知見を提供する

      2021/9/14

      ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

      内山 美枝子

      【本日開催の無料ECセミナー】北の達人コーポレーション、ラクスルなど14講演[ギフト券プレゼントあり]

      4 years 7ヶ月 ago
      《まだ視聴申込できます!》本日午前11時から配信開始。ネッ担主催イベント「eコマースコミュニケーションDay 2021夏 ~ECビジネスの業績を伸ばすポイントが学べる1日~」のご案内

      「eコマースコミュニケーションDay 2021夏 ~ECビジネスの業績を伸ばすポイントが学べる1日~」を、本日午前11時から開催します。なんと視聴者全員にギフト券がプレゼントされるこのイベント。まだお申し込みできますのでお急ぎください!

      eコマースコミュニケーションDay 2021夏 ~ECビジネスの業績を伸ばすポイントが学べる1日~

      見どころ⑤ ネット印刷のラクスルが手がける「デジマとテレビCMの融合施策」って?

      ラクスルの失敗・成功に学ぶECマーケティング施策
      ~認知向上から購買までECビジネスに役立つデジタルマーケ&テレビCM事例~
      16:40〜17:25 SA-7 クロージング講演

      「ノバセル by ラクスル」の公式サイト
      「ノバセル by ラクスル」の公式サイト https://novasell.com/より

      中小企業はどのようにデジタルマーケティングとテレビCMを活用すれば、ROIを最大化できるのでしょうかか? ネット印刷を手がけるラクスルが、事業会社として取り組んできたデジタルマーケティングとテレビCMの融合施策について解説します。

      コストを抑えながら認知度を上げ、新規顧客を増やす取り組みについて、ラクスルの失敗・成功事例を交えて語ります。

      ラクスル株式会社 ノバセル事業本部 マーケティング部 中野 竜太郎 氏

      ラクスル株式会社 ノバセル事業本部 マーケティング部 中野 竜太郎 氏
      2017年に楽天株式会社へ入社。ECコンサルタントとして200社以上を担当。その後、個人事業主でメディア運営、占い師、広告運用、マーケティング支援を行う。2019年よりSaaSのマーケティング部門立ち上げを経て、2021年1月よりラクスルに参画。ノバセル事業のマーケティングを担当している。

      eコマースコミュニケーションDay 2021夏 ~ECビジネスの業績を伸ばすポイントが学べる1日~

      見どころ⑥ 驚異の高利益率企業の秘密

      利益率29%の北の達人・木下社長に学ぶ
      利益を増やす経営&ECマーケティング
      16:40〜17:25 SB-7 クロージング講演

      「北の快適工房」公式サイト
      「北の快適工房」公式サイト https://www.kaitekikobo.jp/より

      北の達人コーポレーションは5期連続で売上高営業利益率が20%台。2020年2月期には29%を記録した高利益率企業です。同社の原則は「売り上げ最小化、利益最大化」。それを支えているのが、LTV(顧客生涯価値)を元に広告投資判断を行う利益重視型マーケティングです。

      売り上げを拡大しながら常に高い利益率を維持する企業を築くための経営、マーケティングの秘訣はなんなのでしょうか? 北の達人コーポレーションの木下勝寿氏に、元土屋鞄製造所 デジタル戦略担当取締役で、フラクタ 代表取締役の河野貴伸氏がインタビューしていきます。

      株式会社チュチュアンナ デジタルマーケティング部 兼 経営戦略室 マネジャー 池田 雅春 氏

      株式会社北の達人コーポレーション 木下 勝寿 氏
      1968年神戸生まれ。代表取締役社長 兼 現役Webマーケッター。マンションの1室でたった1人で起業し、社員数70人で東証一部上場、時価総額1,000億企業に成長させた。

      リピート率7割を実現する圧倒的な商品力とニッチな市場を狙う戦略、独自のデータ分析に基づく効果的なWebマーケティング手法を武器に、極限までシステム化された広告運用とクリエイティブで注文獲得効率を最大化にできる販売体制を築き、社員1人あたりの営業利益額は2,332万円を誇る。

      東洋経済ONLINE「市場が評価した経営者ランキング」1位。「Forbesアジア優良上場企業200社」選出。日本国政府より紺綬褒章4回受章。著書に『売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密』(ダイヤモンド社)。

      株式会社チュチュアンナ デジタルマーケティング部 マネジャー 西岡 和也 氏

      株式会社フラクタ 河野 貴伸 氏
      元株式会社土屋鞄製造所 デジタル戦略担当取締役(~2020/3/31)。Shopify 日本初代エバンジェリスト。株式会社Zokei 社外CTO。ジャパンEコマースコンサルタント協会講師。

      1982年生まれ。東京の下町生まれ、下町育ち。2000年からフリーランスのCGクリエイター、作曲家、デザイナーとして活動。美容室やアパレルを専門にデジタルコミュニケーション設計、ブランディングを手がける。現在は「日本のブランド価値の総量を増やす」をミッションに、ブランドビジネス全体とD2Cブランドへの支援活動及びコマース業界全体の発展とShopifyの普及をメインに全国でセミナーおよび執筆活動中。

      eコマースコミュニケーションDay 2021夏 ~ECビジネスの業績を伸ばすポイントが学べる1日~

      この他にも、本日午後には下記の講演があります。

      • 14:50〜15:30(A-5)
        進化を続ける「Amazon Pay」〜決済だけじゃない! 自社ECサイトの業務拡大をサポートできるAmazon Payの最新活用法〜(アマゾンジャパン合同会社)
      • 14:50〜15:30(B-5)
        進化を続ける「Amazon Pay」〜決済だけじゃない! 自社ECサイトの業務拡大をサポートできるAmazon Payの最新活用法〜(株式会社イルグルム)
      • 15:45〜16:25(A-6)
        業界特有の既存商流と共存するデジタル新商流 〜 美容サロン業界ミルボン事例に学ぶ BtoBtoC Eコマースモデルの作り方 〜(株式会社ecbeing)
      • 15:45〜16:25(B-6)
        LTVを最大化する顧客中心CRM 〜最短でリピート率を倍増させた”鉄板シナリオ®”を徹底解説!〜(株式会社アドブレイブ)

      皆さまのご参加をお待ちしております!

      ネットショップ担当者フォーラム編集部
      確認済み
      42 分 54 秒 ago
      ネットショップ担当者フォーラム フィード を購読

      人気記事トップ10

      人気記事ランキングをもっと見る