ネットショップ担当者フォーラム

ユーザーの28%が3分以内に購入。数字で見るAmazonが興味深い【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

4 years 6ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年9月27日〜10月3日のニュース
ネッ担まとめ

「Amazonは自動販売機」と言われることもありますが、3分以内の購入が28%となるとまさにその通り。プライムユーザーの満足度も高いので、まだまだAmazonは成長していきそうですね。

Amazonを使い続ける理由は品揃え、買いやすさ、プライム

Amazonを利用する最大の理由は「品ぞろえ」。継続率9割を超えるプライム会員など【アマゾン最新情報】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9119

まとめると、

  • 米国のEC利用者1,000人を対象に行った調査で、Amazonを利用する理由は66%の消費者が「必要なものがほとんど見つかる」と回答し、「プライム会員になればほとんどの商品の送料が無料になるから」は56%となった
  • 7月にCEOを退任したジェフ・ベゾス氏は、「消費者はAmazonでの買い物の半分を15分以内に完了し、28%が3分以内にチェックアウトしている」と発言した
  • 米CIRPの調査では93%のプライム会員1年後も継続し、98%が2年後も契約を継続していることがわかった

プライム会員の半数以上が、プログラムをとても気に入っていて、Amazonが再び会員費を値上げしても、プライム会員を継続すると回答しています(Amazonは2018年に会員費を年間99ドルから119ドルに値上げしました)。

また、もしAmazonが年会費を139ドルに値上げした場合、プライム会員を解約するかどうかを尋ねたところ、54%が「いいえ」、46%が「はい」と答えました。

米国の調査ですが日本でも同じような傾向なのではないのでしょうか。私もAmazonでの買い物は3分どころか30秒もかからないことも多いですし、年間4,900円の会費が1.5倍ぐらいになったとしても問題なく払うと思います。送料無料も大きいですが、それ以外の特典がどんどん増えますし便利ですからね。

こちらのまとめで取り上げた記事にあるように、日本のAmazonは品質面の向上を考えていますので、信頼性が高まればますますAmazon依存になってしまいそうです。

一点突破で売り上げを伸ばした海苔屋さんの事例です

EC売上40%増「ぬま田海苔」4代目当主が語る、新規顧客増につながった新商品発売の裏側 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9050

まとめると、

  • アパレル業界で働いていた沼田さんは家業の海苔専門店「ぬま田海苔」を引き継ぎ、注文受付のオンライン化から始めた
  • 中小企業発で相対的に値の張る商品を売っていくには、一点突破するためのポイントを絞る必要がある。ぬま田海苔は実際に食べると違いがわかるので、インフルエンサーに海苔をプレゼントしInstagramで紹介してもらった
  • コロナ禍になってEC強化の必要にせまられ、オリジナル商品である「初摘み海苔のうまみフレーク」を開発。ギフトシーンでの活用、口コミで購入など、以前より新規顧客が増えている

お客さまに思い出してもらうという点に関していえば、日々の接客対応を磨くのが肝心で、「特別に送るのだから、この商品を」と思ってもらえるサービスをお客さまに提供できるかが鍵だと思っています。それは店舗だけでなくてECでも同じこと。どうやり切るかが勝負です。

目新しいことを先駆的に取り組んでいるのかなと思ったのですが、実際は引用文にある通りで日々の積み重ねが土台にありました。商品力があるので食べてもらうことが重要。店舗なら試食だがネットはそうもいかないのでインフルエンサーに代弁してもらう。新しい人たちにも気にしてもらうために新商品を出していく。すべては商品から始まっていますので、やはりECは売れる商品作りと再認識した記事でした。

売れるもののヒントは目の前に

売れるものを探そう:利益が出る商品を見つけるための12の戦略【2021年版】 | shopify
https://www.shopify.jp/blog/product-opportunities

まとめると、

https://www.shopify.jp/blog/product-opportunities より編集部でキャプチャ

ブームとは、純粋に目新しさやギミックに基づいて脚光を浴びたものです。ブームは大きなマーケティングチャンスをもたらしますが、ブームに基づいてビジネスを構築した場合、その需要はいずれ消滅してしまうことを忘れないでください。一方、トレンドとは、既存のニーズを新しい方法で満たすものであり、だからこそ、ブームよりもはるかに長く需要を維持することができるのです。

売れる商品を見つける王道的な手法が説明されています。不満や悩みの種は大きなヒントなので、クレームだと思わずに真剣に考えているとひらめきがあるはず。注意したいのは引用文で取り上げた「ブーム」と「トレンド」の違い。ブームは瞬間風速なのでそれに乗ったらすぐに引くことが重要で、トレンドの波には乗ったら乗り続けることが重要です。ブームが続くと思っていると「あの時は売れたのにな……」と思い続けることになってしまいますよ。

EC全般

食品自販機─シェアキッチンの新しい販売の仕組み─ | 食と食をデザインするヒト/Coneru 代表 | note
https://note.com/coneru_nazoko/n/nc835b38d1547

作るのは得意だけど売るのは苦手。ネットはわからない……。となると自販機。納得です。

ヤフーとヤマト運輸、PayPayフリマ等の発送商品を梱包なしで宅急便センター等に持ち込める実証実験 | イーシージン
https://eczine.jp/news/detail/9807

個人的に待ちに待ったサービス! 売りたいものがあっても梱包が面倒であきらめている人って多いと思います。

Shopify関連書籍が立て続けに出版されたので読んでみました | ECzine
https://eczine.jp/blog/detail/9759

Shopifyの過去記事と書籍のまとめなので、これからShopifyを勉強する人にはおススメの記事です。

生産者と寄附者が直接やり取りできるふるさと納税サービス「ポケマルふるさと納税」スタート | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9114

年末はふるさと納税のピークですよね。となると今からサービスを開始しないと間に合わないということかなと。

ヤマト運輸、「宅急便をスマホで送る」に新設サイズ180・200やスキー宅急便など追加 10/4から | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/9783

「送り状の作成から運賃のお支払いまで、宅急便の発送手続きをスマホの専用サイトで完結できるサービス」。梱包だけは自力で。

Hameeとモノファクトリー、ECにおける滞留在庫循環型プロジェクトを開始!滞留在庫を再生資材にリサイクルし、ネットショップの廃棄物ゼロを目指す | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/8686

「廃棄もセールもしない」ブランドが、「苦肉の策」として取り組んだ在庫問題解消法とは? | WWDJAPAN
https://www.wwdjapan.com/articles/1265281

SDGsもありますが、こういった動きが企業に求められていますので早めの取り組みを。

百貨店に“買えない”売り場 商品を手に取って見る→購入はスマホで | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/28/news107.html

デジタル空間におけるセレンディピティの場はどこにある? | アナグラム株式会社
https://anagrams.jp/blog/serendipity-in-the-digital-space/

商品との出会いはどこ? 買う場所はどこ? アフターコロナの世界もちょっと考えてみるといいかも。

今週の名言

CPA効率が悪くても良いから1カ月で1,000件取ろうっていう方が潔いですよね。時間より大事なものはないので。

BULK HOMMEの圧倒的成長から考える、バルクオムCEO野口卓也さんが提唱するD2C Eコマース、スケールの方程式 | commerce+
https://commerceplus.jp/takuya-noguchi/

「そんな無茶な」と思った人は記事を読んでみてください。時間とお金の使い方に納得するはずです。

森野 誠之
森野 誠之

【2021年版】EC売上ランキング1位はアマゾン。2位はヨドバシカメラ、3位はビックカメラ、4位はZOZO、5位はユニクロ | 通販新聞ダイジェスト

4 years 6ヶ月 ago
通販新聞の姉妹誌「月刊ネット販売」で2021年に実施した売上高調査「ネット販売白書」によると、1位はアマゾンジャパンで2兆1852億円、2位位はヨドバシカメラで2221億4300万円、3位はビックカメラで1487億円、4位がZOZOで1474億円、5位がユニクロで1076億円だった

本紙姉妹誌の「月刊ネット販売」で実施した売上高調査「ネット販売白書」では、2020年度のネット販売実施企業上位300社の合計売上高は6兆1443億円となり、前年調査の4兆8042億円と比べて27.9%増加した。コロナ禍の影響でEC化が加速。前年に引き続き、アマゾンジャパンが2位以下を大きく引き離す結果となった。(9月25日発売の「月刊ネット販売」10月号「第21回ネット販売白書」に300社の売上高ランキングと商材別市場解説を掲載→購入はこちら

トップは前年と同じくアマゾン、3位にビックカメラがランクイン

通販新聞 ネット販売実施企業の売上高上位30社
ネット販売実施企業の売上高上位30社

300社の内、上表では上位30社までを掲載。30社の中で増収となったのが23社で、その内21社が2桁増収となり、減収企業は1社のみだった。アマゾン以外では、家電量販店企業のEC事業の躍進が目立っている。

ランキングの上位企業を見ると、トップとなったアマゾンジャパンでは、昨年4月から玄関先や車庫など顧客が事前に指定した場所に商品を配達する、いわゆる「置き配」について、都内を含む30都道府県で標準の配送方法として採用したほか、スーパーマーケットチェーンを展開するライフコーポレーションと組んで、ライフの商品を受注後最短2時間で配送するサービスの展開エリアを拡充。コロナ禍で増え続ける受注、配送、ニーズに効率的に対応する施策などが奏功した

2位のヨドバシカメラについては、前年比60.3%増の2221億円となり、上位30社の中で最も伸び率が大きくなった。通販サイトでは日用品や食料品、飲料なども多数取り扱っているほか、購入額によらない送料無料、追加料金なしでの注文当日の配達、追加料金なしで最短2時間30分以内に届ける「ヨドバシエクストリーム」が他社との差別化の鍵となり、大幅な増収につながったとみられている

3位は同じく家電量販店ジャンルから、ビックカメラがランクイン。同37%増の1487億円となった。ビックカメラ単体では同51・6%増。特に下期は前年同期比67.2%増と好調だった。グループであるコジマのネット販売は前期比35.8%増となった。通販サイトでは、同社が編集したカテゴリーごとに商品の特徴や使い方をまとめた特集ページを強化。商品の販売の後押しとなっているほか、検索流入にも貢献しているという

上新電機、ヤマダデンキなど家電量販店が躍進

ジャンル別に見ると、「家電」では今回、躍進が目立った家電量販店企業から、上新電機が全体の8位にランクイン。「楽天市場」店舗を対象にした「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」において、同社店舗が4年ぶりに総合グランプリに選ばれるなど好調だった。そのほか、ヤマダデンキもトップ10入りを果たしている。また、エクスプライスについては同20%超の増収で全体21位となった。

巣ごもり消費増影響も受け、総合・日用品は全体的に成長

「総合・日用品」ジャンルではアマゾンジャパンに次いでDINOS CORPORATIONや千趣会、ジュピターショップチャンネルなどが続いている。EC市場が全体的にコロナ禍による巣ごもり消費増を受けて成長しているが、特に生活に密着した様々な商材を展開し、日常的に利用されている総合EC事業者が受けた恩恵は大きかったようだ。

また、全体17位のアスクルが運営する「LOHACO(ロハコ)」については、ソフトバンクが携帯電話利用者向けに行う販促キャンペーン「サイバーサンデー」やヤフーの大型販促セール「超PayPay祭」などグループ企業の販促施策を活用して売り上げを伸ばしている

衣料品では前年に続きZOZOがトップに

前年に引き続き、「衣料品」ではZOZOがトップとなった。21年1月の年始セールや3月のコスメ専門売り場「ゾゾコスメ」開始時のテレビCM効果などで新規顧客の開拓に成功。サイト訪問者に対するレコメンド戦略を磨いてきた成果もあり、「ゾゾタウン」の年間購入者数は前年比121万人増の948万人に拡大している

次点のユニクロも、同29.3%増の1076億円となり、EC事業で同社初となる1000億円の大台を突破。特に下期は緊急事態宣言による実店舗の休業などを受けて、前年同期比54.7%増と大幅に伸長。通販サイト刷新をはじめ、デジタル広告やテレビCMでECに関する情報発信を強化したことに加え、アプリ会員の特別限定価格を開始したことで新規顧客数が大幅に増加し、売り上げを押し上げた。

オイシックスが食品初の大台に

「食品」分野は多くの企業が好調な業績を挙げている。全体で6位となったオイシックス・ラ・大地が同ジャンルでの首位を獲得。売上高は同40.9%増の1000億円で、食品専門の企業として初めて大台に乗せた。緊急事態宣言発令に伴う外出自粛の影響で顧客ニーズが急増し、食品宅配全3事業とも新規顧客の獲得増、さらに1人当たりの購入額を伸ばしている

次点は432億円のイトーヨーカ堂だが、前年比では4.3%の減収。メインとなるネットスーパーが前の期に比べ10.1%減となったことが響いた。ネットスーパーは構造改革で実店舗閉店に伴うものとしている。また、グループ会社で弁当などの宅配業務のセブン・ミールサービスも上位に入っている。

化粧品と健康食品、上位30位内にランクインなし

「化粧品」と「健食」ジャンルについては、全体でトップ30入りした企業はなかった。まず、「化粧品」は調査企業の中ではオルビスがトップを獲得。そのほかファンケルや資生堂が続いている。

当期の化粧品ジャンルは、店頭市場においてこれまで成長をけん引したインバウンド需要が大きく減少。テレワークの拡大や外出自粛、また、マスクの着用機会の増加により肌悩み、スキンケア習慣も変化した。越境ECなど、海外戦略を積極化する企業も増えている。

そして「健食」については調査企業中でトップとなったのがファンケル。次いで、ニコリオ、ファビウスという順になっている。

健食ジャンルはこの数年、ECが主戦場となる中、マーケティングでは「定期縛りを背景とする強力なオファー訴求」、広告クリエイティブでは「コンプレックスの刺激する表現」など、インパクトの強い広告戦略が奏功。だが、市場では、20年7月の「ステラ漢方事件」を一つの契機として変化の兆しが見られており、行政の執行強化の方針などを受けて、多くのプラットフォーマーは広告適正化に舵を切っている

◇表の見方

調査は2021年7~8月、通販・通教実施企業約1000社に対して行った。無回答の企業に関しては本誌や姉妹紙「週刊通販新聞」の取材データや公表資料、民間信用調査を基に本誌推定値(「※」)を算出。社名横の「受」は受注比率から算出した売上高を示す。

BtoCでもデジタルコンテンツやチケット販売、宿泊予約、金融などの非物販に加え、オフィス用品などBtoBも調査対象から外した。

対象決算期‥「前期実績」は20年6月~21年5月に迎えた決算期、「今期見込み」は21年6月~22年5月に迎える決算期。増減率は前の期の数値が判明していない企業や変則決算のため比較できない場合については掲載していない。

表内項目の「EC化率」は原則、総通販売上高に占めるネット販売売上高の占有率。一部、総売上高に占めるネット販売売上高の占有率となる。表中、企業名横の「◎」は次の理由による。

(1)アマゾンジャパンは物販以外のその他事業を含むアマゾンの日本における売上高
(3)ビックカメラはコジマ、ソフマップを含むグループにおけるネット販売売上高の合計
(4)ZOZOは会計上の売上高で、商品取扱高(流通総額)は4194億3800万円
(6)オイシックス・ラ・大地は一部カタログなどの売り上げを含む
(11)DINOSCORPORATIONは3月1日にディノス・セシールから社名変更した
(13)マウスコンピューターは店舗売上などを含む
(15)アダストリアはモール経由を含めた全EC売り上げで、うち自社ECは約280億円
(18)ベイクルーズは他社ECを含めた全EC事業の売上高で、うち自社通販サイト「ベイクルーズストア」の売上高は約391億円
(20)キタムラは宅配売上と店舗受取売上を合算した「EC関与売上」の推定値
(21)エクスプライスは4月1日、MOAから社名変更
(22)イトーヨーカ堂はネットスーパーなどの売上高
(23)オンワードホールディングスは外部モールを含めた全EC売上高で、うちグループの自社EC売上高は約357億円
(24)TSIホールディングスは外部モールを含めた全EC売上高で、うちグループの自社EC売上高は約179億円
(25)ワールドはグループEC売上高の合計
(28)ユナイテッドアローズは外部モールを含めた全EC売上高で、うち自社EC売上高は約102億円

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

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通販新聞

ビックカメラがサブスク事業領域を拡大、「GooPass」のカメラブと資本業務提携契約

4 years 6ヶ月 ago

ビックカメラは10月1日、カメラ機材のサブスクリプションサービス「GooPass」のカメラブと資本業務提携契約を締結したと発表した。

ビックカメラはサブスクリプション事業(リカーリング事業)へ事業領域を拡大する方針を掲げる。カメラブの各種ナレッジ、ビックカメラグループの店舗・EC販売といったリソースを掛け合わせ、事業シナジーを創出する。

提携内容は次の通り。

  • ビックカメラグループ店頭。ECにおけるカメラブ協業モデル「テイクアウトレンタル」の取扱拡大
  • ビックカメラグループ、カメラブユーザーの相互送客およびユーザー利便性の向上
  • カメラユーザー拡大のための「体験型サービス」領域での協業検討

「テイクアウトレンタル」は、ビックカメラ店頭でカメラ機材を購入する際、購入するかどうかその場で決めずに、新品在庫をお試しレンタル品として持ち帰って試せる、カメラのサブスク「GooPass」の新プラン。購入しなくても、一定期間後に返却できるカメラの新しい購入手段という。

ビックカメラは、カメラ機材のサブスクリプションサービス「GooPass」のカメラブと資本業務提携
「テイクアウトレンタル」について(編集部が「テイクアウトレンタル」からキャプチャ)

今回の資本業務提携は、総額100億円規模のコーポレートベンチャーキャピタル「ビックイノベーションキャピタル」の第1号案件。スタートアップ・外部企業などが持つ先進的な技術・商品(開発力)・事業アイデアと、自社の資本・顧客基盤・人材・営業力・ブランドを融合し、新たな戦略的事業やプライベートブランド商材の開発、新たな価値を創造することで本業の成長拡大につなげることを目的に創設した。

ビックカメラは資本業務提携の背景について、「ビックカメラの祖業であるカメラ市場において『カメラ離れが起きている』と言われて久しく、さらにはお客さまのニーズは確実に『モノを買う』ことから『コトを楽しむ』ことにシフトしており、小売業の在り方にも変化が求められている」と説明。サブスクリプションやレンタルモデルでのカメラ利用からの循環型社会(サーキュラーエコノミー)への取り組みを強化していくとしている。

瀧川 正実
瀧川 正実

「コロナ禍の出口は少しずつ近づいている」。アダストリアの連結売上は16%増、EC売上は8%増の273億円【2021年3-8月期】

4 years 6ヶ月 ago

コロナ禍の出口は少しずつ近づいており、お客様が店舗に戻ってくる日は必ず来ると信じている。子会社の米ベルベット社が、4月以降のアメリカのコロナ禍からの回復によって、大きく活性化した。

アダストリアが発表した2021年3-8月期(中間期)決算
上半期の振り返りと今後の展望(アダストリアが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

 

アダストリアが発表した2021年3-8月期(中間期)決算の説明会資料。代表取締役会長である福田三千男氏は、中間期の振り返りと今後の展望をこのように説明する。

中間期連結売上高は前年同期比16.3%増の926億1100万円。アダストリア単体の同期売上高は、同14.0%増となる798億300万円。

単体売上高は、2020年同期間に多くの店舗が休業していたが、今期は営業状況が改善したことから増収となった。主力ブランド「グローバルワーク」のEC販売が好調に推移し、比較的コロナウイルスの影響が小さい郊外の店舗が売り上げ回復を牽引した。

アダストリアが発表した2021年3-8月期(中間期)決算
上期の振り返り(アダストリアが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

国内EC売上高は同8.3%増の273億円。自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」の伸びが貢献し、国内売上高に占めるEC比率は31.2%へ拡大。「.st」の会員数は8月末時点で1270万人となり、2021年2月末と比べ100万人増加している。連結ベースでは国内子会社でEC専業のBUZZWITが好調に推移したほか、ハイブランドのエレメントルールも店舗再開とECの伸長で増収となった。

アダストリアが発表した2021年3-8月期(中間期)決算
Web事業について(アダストリアが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

海外事業の売上高は、前年同期比29.6%増の60億8600万円(円換算ベース)。エリア別の内訳は香港が同6.5%増の13億200万円、中国が同199.7%増の12億6700万円、台湾は同5.6%増の12億3400万円、米国は同49.2%増となる22億8200万円。米国はワクチンの普及による経済の回復や、実店舗と卸売り事業の需要が増加した。

デジタルでは今期、ECや事業を支えるシステム投資、デジタル人材への投資を継続している。以前に失敗した「.st」のシステム入れ替えを継続して再検討しており、今期中には新しい仕組みにする予定。

アダストリアは2019年10月、2020年2月期に予定していたオムニチャネルサービスの導入を来期以降に延期すると発表している。2019年8月、「.st」はECサイトのリニューアルに伴い、システムの不具合が発生。1か月超のECサイト停止を経て、9月12日にリニューアル前の旧システムに戻し、サイト運営を再開した経緯がある。

石居 岳
石居 岳

【自治体・DMO向け】Googleマイビジネスのメリット・デメリットを把握しよう | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

4 years 6ヶ月 ago
自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用する場合のメリット・デメリットをざっくりとわかりやすく解説

各業種におけるGoogleマイビジネスの活用方法について、Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパートの永山卓也氏に取材する連載企画「業種別Googleマイビジネス対策講座」第1弾。

前編では、全業種に共通して必要な知識である「Googleマイビジネスのメリット、デメリット」に関する内容のうち、一般の店舗オーナーにとってのメリット、デメリットを永山氏に解説いただきました。

また中編では、複数の店舗を展開する「チェーンビジネス」がGoogleマイビジネスを活用する場合のメリット・デメリットを解説いただきました。

今回、後編では、自治体・DMO※がGoogleマイビジネスを活用する場合のメリット・デメリットをざっくりとわかりやすく解説いただきます!

※DMOとは……Destination Management/Marketing Organizationの略で、「地域の多用な関係者を巻き込みつつ、科学的アプローチを取り入れた観光地域づくりを行う舵取り役となる法人」。これを要約して「観光地域づくり法人」と観光庁では定義しています。

自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用するメリット

――最近、地域のGoogleマイビジネス支援を行う自治体・DMOが少しずつ増えてきたように思います。自治体・DMOでデジタルマーケティング等を担当している方が、Googleマイビジネスを活用するメリット・デメリットとしてはどういったものがありますか?

永山:

自治体・DMOに関しては、今おっしゃったような「地域の店舗・施設のGoogleマイビジネス導入を啓発、促進、支援したい」場合と、「自治体が管理する施設のGoogleマイビジネスを運用したい」場合でそれぞれのメリット・デメリット要素は変わってきます。もちろん、両方行いたい場合もあると思います。

――なるほど!確かにその2つの目的は別々に考えた方が良さそうですね。自治体ならではの視点といえそうです。

自治体 DMO Googleマイビジネス
▲自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用する目的:編集部作成

永山:

まず、「自治体が管理する施設のGoogleマイビジネスを運用する」メリットは、チェーンビジネス編でお話したことと似ているのですが、観光地や自治体管理の施設は個人店舗などと比べて閲覧数が多くなることが多いので、正しい情報、求められる情報を発信するメリットも非常に大きなものになる、ということですね。

「地域の店舗・施設のGoogleマイビジネス導入を支援する」メリットは、特に小規模店舗のオーナーさんがデジタルマーケティングで足らない場合が多い「分析思考」や「情報伝達思考」への転換のキッカケになること。

それを継続的に啓発、促進、支援することで、エリア全体で取り組める導入線になることが挙げられるでしょう。

さらにこれらを官民含め複合的に取り組むことで、ぼんやりと感覚で取り組んでいた商工・観光系の施策を「この施策を行うとこのくらい検索数やアクション数が増えるので、今後はこう取り組む」というように、ある程度データを基にして考えることが出来るようになります。これは大きなメリットです。

こういった「データを基に考える」ことは他の様々なデータを用いても可能ではあるものの、Googleマイビジネスで得られるデータは「どのくらい検索に引っかかっているか」「どれくらい行動に移されているか」「どんな言葉で引っかかっているか」など、非常にストレートで、はじめてデータ利用に取り組むには非常に馴染みやすく、そして利用価値の高いデータです。

自治体 DMO Googleマイビジネス
▲自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用するメリット:編集部作成

――確かに。特に地方部では、なかなかデータをもとにした分析までは進んでいないところが多いですよね…。現状足りていない部分を改善していけるというメリットがありますね!

自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用する際のデメリット・ハードルは?

――自治体やDMOがGoogleマイビジネスを活用する際のデメリットやハードルとしては、どういったものが考えられるのでしょうか。

永山:

自治体やDMOの場合、地域の店舗のため、そして地域全体、他にも観光地のためだったり、デジタルマーケティング促進のためなど、本当に様々な目的が考えられます。

目的をきちんと決め優先順位を決めてやらないと、ただ「やることが膨大に増えてしまう」だけになってしまうんです。

――やることが増えてしまう、というのがデメリットなわけですね…。やったことが無駄にならないよう、「なぜやるのか」をより明確に考えなければいけないんですね。

自治体 DMO Googleマイビジネス
▲自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用するデメリット:編集部作成

永山:

そうなんです。目的もなくただ仕事が増えるだけって、誰でも嫌ですよね…笑

それもあって、全員がやりたがらない状態に陥ってしまっていることもあります。

単純に事業主、単独の店舗と比べて目的が多岐に渡る事が多いですし、特に自治体などは異動も多いため、きちんと意識して取り組む必要があります。

少し話はズレるんですが実際にあった事例で、ある自治体が管理している有名観光地で、Googleマップの電話番号が違う課の番号になっていたため、間違い電話が多発していました。

おそらく現場レベルでは薄々気づいていた可能性もあるんですが、修正方法を調べたりしないといけませんし、単純に自分の仕事ではない(そのような仕事が存在しない)ので難しかったのかもしれません。実際は、電話番号を変えるだけならマイビジネスでなくてもGoogleマップから上方修正提案もできるのでそこまでの手間作業ではないのですけど。

この事例で言うと、自治体の方がGoogleマイビジネスの効果に着目され情報整備に取り組んだことで、この問題が解消され観光客の間違い電話を減らせ、観光客のマイナスな観光体験に繋がる要素をひとつ無くせたのです。

――なるほど。ただやることが増えたのではなく、観光客のマイナスな体験を減らせたというのはいいですね!それも立派な「Googleマイビジネスを活用する目的」ですよね。

永山:

そうなんです。

いわゆる担当が誰もいない「穴」の要素なんですが、有名な観光地だったりすると特に影響が大きい要素になるので、こういった情報を正すことを「目的」のひとつにぜひ加えてください。

自治体 DMO Googleマイビジネス
▲自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用した事例:編集部作成

永山:

他に考えられる問題でいうと、去年まで違う担当だった人がいきなり担当になったりするので、ノウハウが自治体や団体に貯まっていかないと言うのも、デメリットというか問題点の一つとして挙げられますね。

マニュアル化・ルール化・体系化して引き継ぎしていかないと、またイチからになってしまいます。

――担当が2、3年ですぐ入れ替わるというのも、自治体ならではですよね。継続的に施策を行いたいのであれば、どうやって引き継ぐのかまで含めて考えなければいけないわけですね。

自治体・DMOのGoogleマイビジネス支援、どうやって進める?

――では、民間の店舗を支援したい自治体・DMOは、具体的にどうやって支援を進めていけばいいのでしょうか。

永山:

民間での活用を支援する場合、店舗向けのセミナーや個別相談会を開催したり、登録支援を行ったり、マニュアルを作成し、配布するといった方法が多いです。

これを行うためには自治体や団体側がある程度の知識や人的工数が必要になるため、セミナーやマニュアル作成、登録代行は自治体のホームページ等と同様に予算を組み、外部委託することが多いです。

(予算もそんなに組めないし、知識もない!という場合には、Grow with GoogleというGoogle公式の学習プロジェクトを利用し、トレーニングセミナーなどを開催することもできます。ぜひ活用してみてください。)

他にも組合に活用を促すという流れもありますね。その場合は組合向けの勉強会を開きます。理解を深めてもらい、活用方法を提案するんです。組合全体に促すことで加盟店舗に広がっていくので、効率良く広めることができるというメリットがあります。

自治体 DMO Googleマイビジネス
▲自治体・DMOがGoogleマイビジネスの支援ででできること:編集部作成

――色々な方法があるんですね。ただ、説明会やマニュアルでメリットを理解してもらって自発的に登録してもらう場合と、「登録を支援するよ」という文句で登録を促す場合では、店舗側のモチベーションも異なる気がするのですが、どう思われますか?

永山:

登録の支援は、いきなり編集可能だったりインサイト情報などデータが閲覧できるようになったところから始まるので、面倒でやってこなかった事業主やスマホやPC操作が苦手な経営者にはいいきっかけになるでしょう。

説明会やセミナー、運用支援は行うことでそれを継続的に活用してくださるキッカケになります。

逆に言えば登録支援だけではマイビジネスをどう使っていいかわからず結局活用されない店舗が多く発生してしまうというデメリットになります。

セミナーや勉強会、運用支援などだけだと、最初の登録の壁が面倒で、結局オーナー登録しないままになってしまう事が増える というデメリットになります。

件数より質!と言いたいですが、ある程度この流れを広げていくためには導入件数も重要になってきます。この辺りはバランスですね。

――なるほど、説明会やマニュアル配布では継続的な活用を促せるというメリットが、一方登録支援では導入件数の母数を増やせるというメリットがあるわけですね!

件数と質を両立させたいなら、両方ともバランスよく進めていくと良さそうですね。

自治体 DMO Googleマイビジネス
▲自治体・DMOのGoogleマイビジネスの支援方法別 メリット・デメリット:編集部作成

――今回もわかりやすい解説、ありがとうございました!

まとめ

今回は「業種別Googleマイビジネス対策講座vol.1」後編として、自治体・DMOがGoogleマイビジネスを活用するメリット・デメリットについて、永山氏に語っていただきました。

<業種別Googleマイビジネス対策講座vol.1 後編のまとめ>

  1. 自治体・DMOが店舗のGoogleマイビジネス登録・運用を支援することで、小規模店舗のオーナーなどに足りていない「デジタルマーケティング」への転換のきっかけを生む。最終的には地域のITリテラシーの向上につながる、というのがメリット。
  2. 観光地や自治体管理の施設のGoogleマイビジネスを運用する場合、元々の認知度が高く閲覧数が多くなることが多いため、得られるメリットも大きい。
  3. デメリットは民間以上に目的を明確化して施策を進めないと「やることが増える」だけになってしまうこと。
  4. 支援方法別メリット・デメリット:セミナーやマニュアルなどで自発的な運用を促す場合、継続的な活用を促進できる。一方登録支援はスマホが苦手な事業主などにも支援を届けることができ、幅広い層の経営者に対して支援できる。

※一般の店舗オーナーがGoogleマイビジネスを活用するメリット・デメリットについては前編の記事をご覧ください。

プロフィール

永山卓也(ながやまたくや)- Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパート

「口コミコム」テクニカルアドバイザー&「訪日ラボ」アドバイザー

永山卓也
▲Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパート 永山卓也氏

ローカルビジネスコンサルティング、店舗マネジメント業を行い、 デジタル、アナログ両面で小売・飲食・宿泊業、観光業に豊富な経験。

各都道府県の地方自治体、地域団体などを中心にセミナー、講演実績多数。観光庁 インバウンドの地方誘客促進のための専門家。

Googleマイビジネス プラチナプロダクトエキスパート。Google Maps, Google広告プロダクトエキスパート。東京観光財団 観光おもてなしアドバイザー。

株式会社movが運営するお客様の声のDXサービス「口コミコム」テクニカルアドバイザー&インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー。

 

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ
口コミラボ

単品系通販サイトでやるべきSEO施策① アイテムキーワードからの脱却! 商品名の対策と周辺ニーズから“売れる”コンテンツを作ろう | EC事業者のための「SEO」と「広告」の話

4 years 6ヶ月 ago
「SEO」と「広告」、2つの視点から語るEC事業者のためのデジタルマーケティング講座。業態別SEO施策解説「単品系ECサイト編」(前編)【連載第8回】

サイトのタイプ別にSEO施策を解説するシリーズの2回目。規模のあまり大きくない単品系通販サイトについて解説していきます。単品系通販サイトの特徴は「商品のバリエーションが限られる」「商品数が限られる」「自社商品しか扱っていない」といったところで、メーカーEC、メーカーブランドサイト、ショップEC、輸入商品ECなどが該当します。

アイテムキーワードの対策は難しい!? 最近のSEO事情

単品系通販サイトの具体例で言うと、チーズケーキ専門サイト、チョコレートメーカーのECサイト、ジュエリーブランドのブランドECサイト、マットレスなど寝具の専門サイトなど、さまざまなサイトがあります。ただ、このタイプのサイトではSEOがかなり難しい状況になってきています。なぜなら、GoogleはECサイトにおいて、関連性、オリジナル性、信頼性などを重視。そして、もう1つ、網羅性も求められるからです。

たとえば「マットレス」など、比較ニーズのあるアイテムキーワードにおいては網羅性が重要で、あらゆるメーカーの商品を数多く扱っているECサイトがヒットしやすいという傾向があります(最近はあらゆる商品を比較解説する記事もよく目にしますが)。

もう1つ、信頼性の一環として「知名度」もアイテムキーワードにおいてはかなり重視されてきていると感じます。たとえば「ネックレス」の検索結果。

「ネックレス」のスマホの検索結果
スマホで「ネックレス」を検索した結果

ネックレスは比較検討するより、自分のお気に入りのブランドがすでにあることが多い商材でしょう。Googleはその意図を汲んでか、女性なら誰でも目にしたことのあるメーカーサイトが検索上位に並んでいます

前回解説した指名検索やサイテーションが効いてくるので、どうしても大手サイトが強くなりがちなのです(詳しくはこちらの記事を参照)。つまり、新興メーカーや個人がネックレスをデザインしてネットで販売しても、そう簡単には「ネックレス」で上位には表示されません。

そのため、単品系通販サイトのSEOにおいてはアイテムキーワードの対策は最低限頑張りつつ、もう少しセグメントを狭めて商品名、ユーザーの悩み、ハウツーなどの周辺ニーズからコンテンツを作って集客することが一案となります。

そして、広告の併用も重要です。SEO × 広告でさまざまなチャネルを活用し、ユーザーとの接点を持ち、コミュニケーションを取りながら、丁寧な施策で販売につなげる、それがこのジャンルのポイントです。

サイトの構造と検索ニーズを俯瞰してみる

さて、今回もSEOの最初のステップ、サイトの構造と検索ニーズを俯瞰して見ていきましょう。例として醤油を販売しているメーカーサイトの構造を作ってみました。

醤油メーカーの構造例
 

これに「know(知りたい)」「go(行きたい)」「do(やりたい)」「buy(買いたい)という4つのモーメントを当てはめます(モーメントに関してはこちらの記事を参照)。

醤油メーカーの構造例とモーメント
 

こうしたECサイトに共通してよく見られる構造は、

  • カテゴリはある場合もあるし、商品数によってはないこともある
  • メーカーサイトの場合、自社紹介やブランド訴求ページなどがある
  • 末端に商品やサービスがある
  • リアルビジネスがある場合、店舗ページがある

これらのサイトにおいて今、どんなSEO施策が重要なのか解説していきます。

ここに注力! 今気にすべき5つのSEO施策

前回の繰り返しになりますが、SEO施策には内部施策、外部施策、コンテンツ施策、ローカル施策などいろいろな種類があります。さらに、たとえば内部施策にはtitleのチューニング、内部リンクの設置、カテゴリの設計など各種作業があります。Googleの順位を決めるアルゴリズムが数百あるわけですから、やるべき作業もたくさんあるのです。

その数あるなかから、今回は単品系通販サイトが今注力した方が良いポイントを5つに絞って解説します。

前編(今回)

ポイント① アイテムキーワードでなく商品名に注力する

ポイント② アイテム以外の周辺ニーズを対策する

ポイント③ 周辺ニーズをコンテンツ化する

後編(次回)

ポイント④ ユーザー行動を分析して離脱されないサイトに

ポイント⑤ スニペットを徹底的に最適化、CTR向上を

おまけ:SEO以外のチャネルを活用する

ポイント① アイテムキーワードでなく商品名に注力する

前述したように「マットレス」「アクセサリー」「チーズケーキ」といったアイテム1語での上位獲得は難しくなる傾向にあります。比較ニーズがあれば大規模サイトやモールがヒットし、「チーズケーキ」のように作りたいニーズ(do)やお店に買いに行きたいニーズ(go)があると、レシピサイトやGoogleマップが最上部に表示されてしまうのです。

もちろん、そのジャンルで非常に話題となり知名度が上がり、サイテーションが発生すれば、アイテム名で上位に来ることもあります。ただ商品力も関係しますし、Web上での話題作りも必須なので簡単ではないと思います。

とりあえず最低限の施策、たとえばメインワードをTOPページのtitleや見出しにしっかり記載する、メインワードに関連するテーマのページを作成してテーマ性を高めるということはやっておくと良いでしょう。

後は商品名への注力です。商品名はユニークであることが多いので、何もしなくても上位に表示されることが多いです。ただSEO視点ではいくつか気を付けたほうがいいポイントがあります。

最近話題になっている豆でできた麺「ZENB(ゼンブ)」を例に見ていきます。

SEO視点で見る商品名のポイント
  • 覚えやすい、打ちやすい(入力しやすい)商品名にする
  • できれば英語は使わない。使うならカナも併記する(ゼンブも「ZENB」はなかなか覚えられない)
  • Googleで検索してみて同音異義語がないか確認する(あると大変。上位に来にくくサイテーションも得にくい)
  • できればメインキーワードを入れる(ゼンブなら「ゼンブ麺」「ゼンブヌードル」など)
  • うろ覚え検索に対応する(ゼンブなら「豆の麺」など記憶の断片検索。ちなみにゼンブは「豆の麺」ではヒットしないが広告が出る)

もちろん商品名はそう簡単に調整できる部分ではありませんが、新規で命名する際には上記を意識してみてください。

また、商品名の認知と獲得には広告を活用してもいいでしょう。認知を促すところから始める商品の場合、そもそも商品名が検索されないと、広告もなかなか表示されないので、まずはSNSやSNS広告・ディスプレイ広告などで認知させることが重要です。

そしてGoogleショッピングも活用したほうがいいでしょう。商品データベースがなくても、スプレッドシートで簡易DBを作ってマーチャントセンターに送ることも一案です。詳しくは広告の回でまた解説します。

ポイント② アイテム以外の周辺ニーズを対策する

単品系通販サイトではアイテム以外の周辺ニーズの刈り取りがポイントです。その商品を利用するユーザーの検索シーンを考えてみてください。商品につながるような課題、お悩み、情報収集、ハウツー、利用シーン、こういった切り口でキーワード調査を行うと対策できるニーズが案外見つかります。

ECサイトの場合、やはり商材へつなげることが1つの目的なので、商材からニーズを考えることが重要です。たとえばフォーマルドレスの通販サイトだったら、

ちょっと華やかな新作スーツを重点的に売りたい → 「フォーマルスーツ」のようなアイテムキーワードはカテゴリや商品で対策している → そのようなスーツを買う利用シーンはどんなものがあるだろう?→ パーティ? 会食? 同窓会?

といった感じで、商材からシーンやハウツーを連想していくと良いでしょう。いくつかニーズを考えたら以下のように表にまとめてみます。

種類ターゲットメインワードニーズ
情報収集初めて礼服を買うユーザー礼服とは(3,600)「礼服 スーツ 違い」「礼服 と喪服の違い」などの検索もあり、礼服について情報検索するニーズ
ハウツー結婚式の参列者結婚式お呼ばれドレス(18,100)、結婚式 参列 ドレス(4,400)他にも+メイク、ネイル、マナーなどの検索もあり。「お呼ばれ」や「参列」を入れることで花嫁ではなく参列者の検索に絞ることができる(=購入ターゲット)。
シーン40代〜60代の主に女性同窓会服装(12,100)+ドレス、ワンピース、年代などもあり。同窓会でどんな服装をしたら良いかの検索

カッコ内の数字はキーワードツールの検索ボリュームです。キーワードツールは以前紹介した「Ubersuggest」がおすすめです。

ポイント③ 周辺ニーズをコンテンツ化する

検索ニーズの調査が終わったら、次はメインキーワードをGoogleで検索し、検索結果を調べてみます。どんなページが1位から10位にヒットしているか、先ほどの表に入れてみてください。

種類ターゲットメインワードニーズ検索結果1ページ目の記事数
情報収集初めて礼服を買うユーザー礼服とは(3,600)「礼服 スーツ 違い」「礼服 と喪服の違い」などの検索もあり、礼服について情報検索するニーズ9
ハウツー結婚式の参列者結婚式お呼ばれドレス(18,100)、結婚式 参列 ドレス(4,400)他にも+メイク、ネイル、マナーなどの検索もあり。「お呼ばれ」や「参列」を入れることで花嫁ではなく参列者の検索に絞ることができる(=購入ターゲット)。7
シーン40代〜60代の主に女性同窓会服装(12,100)+ドレス、ワンピース、年代などもあり。同窓会でどんな服装をしたら良いかの検索7

Googleの検索結果の大半を記事ページが占めていればユーザーのニーズは「know(知りたい)」か「do(やりたい)」になりますので、記事などのコンテンツで対策していくことが正解となります。

もしECサイトのカテゴリや商品ページが大半を占めているようであれば、ニーズは「buy(買いたい)」になりますので、コンテンツでの対策が難しいワードということになります。

商品の羅列、文字の羅列のコンテンツはNG

コンテンツでの対策が決まったら、コラムやブログ、特集ページなどを作成していきます。コンテンツの効果的な作り方については、別の回で詳しく解説したいと思いますが、今回お伝えしたいポイントは2つ。「商品の羅列にしない」そして逆の「文章の羅列にしない」ということです

●良くない例(商品の羅列)

ECサイトの記事や特集は商品を前面に押し出したものになっていることが多いのですが、ユーザーが知りたいのは答えです。検索ニーズを汲んだ構成にした上で、まず答えを提示してください。

「礼服とは」であれば礼服が何なのかを解説する、スーツや喪服との違いを解説する。「同窓会の服装」であれば、どんな種類の服装が良いのか年代別に解説する、マナーやNGポイントも取り上げるなど、答えを提示した上で、最善の商品を提示してみてください。疑問や不安が解決した後の商品誘導は購入につながりやすいです。

良くないコンテンツの例(商品の羅列)
良くないコンテンツの例(商品の羅列)
特に解説もなく商品一覧のみが掲載されているケース。なぜこの商品がおすすめなのか理由がわからず、ユーザーのニーズにも応えていないので上位に来にくい

●良くない例(文章の羅列)

逆もしかりです。記事が集客に有効だからといって、単なるブログ記事では購入につながりません。

良くないコンテンツの例(文字の羅列)
良くないコンテンツの例(文字の羅列)
完全に読み物になっていて、最後に一応、関連商品が掲載されているケース。商品も関連性の薄い自動表示の場合もあり、あまり購入にはつながらない

●良い例

解説と解説の合い間の適切な位置にその悩みや課題を解決する商品を提示してみてください。かなりのCTRになるはずです。

良いコンテンツの例
良いコンテンツの例。解説して答えを提示しつつ、ブロックごとに最適な商材を提案。なぜその商材がおすすめなのかも記載し、価格やレビュー点数も出すと親切
◇◇◇

最近、このようなコンテンツ(記事、特集)は広告にも活用できるのではと感じています。ユーザーのニーズに応じた最適なコンテンツがあれば、それはきっと広告からの入り口としても活用できるはずです。

SEO側から見ても、広告でのコンテンツデリバリーの重要性は高まっています。記事が乱立する昨今、ただ書いて公開してもあまり効果はなく、広告で露出することでサイテーションが獲得でき、結果的にSEO効果も期待できるように感じています。

特にSNSやYahoo!のインフィード、Googleのファインドなど、記事に溶け込む形の広告プロダクトを活用することで、違和感なく記事を拡散することが可能です。

詳しくは広告の回で解説しますが、広告出稿する場合は、広告用にクリエイティブ(複数の写真、タイトル、説明文)を用意することもおすすめします。記事をそのまま出稿するより高い効果が得られることが多いです。

次回は後編として、残りの2つポイントについて解説します。

江沢 真紀
江沢 真紀

JP楽天ロジスティクスがドローン配送の実証実験、目視外飛行での物件投下による往復配送に国内初成功

4 years 6ヶ月 ago

楽天グループと日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスは、長野県白馬村の山岳エリアにおけるドローン配送の実用化に向けた実証実験に参加し、補助者を配置しない目視外飛行での物件投下による往復配送に国内で初めて成功した。

実証実験では、長野県白馬村の白馬岳の登山口にある宿舎から山頂にある宿舎までの往復約10キロメートル、高低差約1600メートルを配送ルートとして、ドローンの往復飛行による物資配送の検証を行った。配送物資は生鮮食品、飲料、医療物資など。

JP楽天ロジスティクスは、長野県白馬村の山岳エリアにおけるドローン配送の実用化に向けた実証実験に参加し、補助者を配置しない目視外飛行での物件投下による往復配送に国内で初めて成功
ドローン配送の様子

新機体を用いることで機体性能が向上し、最大7キログラムの物資の配送に成功。航空法に基づく許可承認の下、高度1メートル以下からの物件投下による配送を行い、2020年の実証実験では実施できなかった往復飛行での配送を実現した。

2020年に白馬村で行った実証実験では、7人の補助員を配置し10人以上で運用していた。今回は補助員を配置せず、2人体制の運用でドローン配送に成功。運用体制の省人化を推進し、大幅にコストを削減した。

JP楽天ロジスティクスは、ドローン配送におけるパイロット任務や運航管理を担う地元事業者の育成・支援を通じ、地元事業者を主体とした配送オペレーションの運用体制を確立。そして、配送ソリューションを提供した。

本実験は、長野県白馬村を含む11の企業・団体・自治体が参画する白馬村山岳ドローン物流実用化協議会が、2021年8~9月までの約2カ月にわたり長野県白馬村の山岳エリアで実施した。

JP楽天ロジスティクスは今後も、ドローン配送を山小屋への新たな配送ソリューションとして提供していくなど、ドローンやUGV(無人走行車両)の活用に取り組んでいくとしている。

実証実験のイメージ動画(編集部が追加)
石居 岳
石居 岳

ニトリの通販・EC売上は2.8%増の362億円、巣ごもり需要は一巡【2021年度中間期】

4 years 6ヶ月 ago

ニトリホールディングスの2021年3-8月期(中間期)における国内通販事業の売上高は、前年同期比2.8%増の362億円だった。

前年の2020年3-8月期の通販売上高の伸び率は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で前の期比56.4%増。巣ごもり消費は一巡したものの、2021年中間期も通販・EC売上は堅調に拡大している。

ニトリの通販・EC売上は2.8%増の362億円、巣ごもり需要は一巡【2021年度中間期】 国内通販売上高の推移など
国内通販売上高の推移など(画像はIR資料からキャプチャ)

ニトリ事業の売上高は3431億円で前年同期比5.3%減、通販売上高が占める割合を示すEC化率は10.6%。前年同期と比べて0.9ポイント増えた。

VR(仮想現実)による最新3D技術を使用し、実店舗での買い物の楽しさとネットでの買い物の便利さを兼ね備えた「バーチャルショールーム」をスタート。ECサイトでの掲載商品に説明動画を加えるなど、商品の魅力を伝える取り組みを強化した。

「ニトリアプリ」に「コーディネートページ」を導入。ニトリが提案する暮らしのコーディネートを実際の部屋のコーディネート画像で閲覧できるようにする機能で、好みの画像を選択すると、コーディネートのコンセプト、実際に使用されている商品の一覧を表示できる。

ニトリの通販・EC売上は2.8%増の362億円、巣ごもり需要は一巡【2021年度中間期】
「コーディネートページ」について(画像はIR資料からキャプチャ)

買上品目数と客単価向上の取り組みとして、高評価商品を実店舗とECサイトの特集ページ「みんなのイイね。」コーナーで紹介する取り組みも始めた。

ニトリの通販・EC売上は2.8%増の362億円、巣ごもり需要は一巡【2021年度中間期】
「みんなのイイね。」コーナーで紹介する取り組み(画像はIR資料からキャプチャ)

「One to Oneマーケティング」を支える「ニトリアプリ」会員は、2021年2月末時点の908万人から、半年後の2021年8月末には1098万人に拡大した。

ニトリの通販・EC売上は2.8%増の362億円、巣ごもり需要は一巡【2021年度中間期】
「ニトリアプリ」会員数について(画像はIR資料からキャプチャ)

ニトリホールディングスの2021年2月期におけるEC事業の売上高は、前期比59.2%増の705億円。今後、EC事業の基盤強化を進め、2025年度までにEC事業の売上高を1500億円まで拡大させる。

瀧川 正実
瀧川 正実

休業支援金の対象期間11月まで延長/ニトリが新物流センターを神戸に新設【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 6ヶ月 ago
2021年9月24日~30日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 休業した労働者が生活資金を直接申請できる「休業支援金」の対象期間を11月まで延長

    「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」(休業支援金)の申請対象期間はこれまで、9月末までだった。これを11月末まで延長する

    2021/9/27
  2. ニトリHDが神戸市に新物流センター、EC需要の拡大などに対応

    ニトリグループは国内物流拠点の再配置を進めている。神戸DCの新設は、北海道石狩市の石狩DCに続く物流拠点再構築の第2弾

    2021/9/28
  3. 必勝パターンは自社サイト × モール × リアルの融合。越境EC歴14年のコンサルのノウハウとは【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年9月20日〜26日のニュース

    2021/9/28
  4. EC売上200億円をめざすヒマラヤのEC強化やOMOの実現などを掲げた新中期経営計画

    ヒマラヤは中計最終年度となる2024年8月期に、EC売上高200億円、EC化率25.0%をめざす方針。2021年8月期のEC売上高は126億円で、EC化率は20.6%

    2021/9/29
  5. コロナ禍で市場拡大、食品通販・EC市場は13.1%増の4.3兆円【2020年度】

    2020年度の国内食品通販市場規模は、小売金額ベースで前年度比13.1%増の4兆3057億円。チャネル別市場構成比は、ECサイトが39.7%、生協が37.2%、食品メーカーによるダイレクト販売(直販)が16.8%

    2021/9/27
  6. 実店舗企業の次なる成長のカギは店舗のフルフィルメント活用、「車中受け取り」「店舗受け取り」への対応を

    コロナ禍は、カーブサイドピックアップ(車中受け取り)のようなオムニチャネルサービスのさらなる拡大に拍車をかけています

    2021/9/24
  7. ユーザーに自社の価値を見いだしてもらうには?製品と価格の明確な戦略を立てる【製品・価格戦略検討フェーズ】

    卒塔婆のECサイト「卒塔婆屋さん」の谷治大典店長が自社の実例を踏まえてECサイト運営について解説。3回目は商品と製品の違いや、価格戦略について【「卒塔婆屋さん」の「鬼塾」:連載3回目】

    2021/9/27
  8. EC売上40%増「ぬま田海苔」4代目当主が語る、新規顧客増につながった新商品発売の裏側

    勝負所でプロに依頼できるかどうかが成否の分かれ目─。海苔専門店「ぬま田海苔」の沼田晶一朗氏とEコマース先生こと川添隆氏が食品ECを語る

    2021/9/29
  9. 「ドモホルンリンクル」の再春館製薬所が中国EC市場に進出、「天猫国際」「Wechatミニプログラム」などで販売

    中国最大のECモール「天猫国際(Tmallグローバル)」に旗艦店をオープン。「ドモホルンリンクル」の継続購入客に対しては、自社の「Wechatミニプログラム」で7月から、「ドモホルンリンクル」8点を販売している

    2021/9/24
  10. ジャパネットたかたが始めたライブコマース「みんなで買いまショッピング」とは

    ジャパネットたかたのライブコマースは、ライブショッピング中に購入者を募り、商品購入希望者が目標数に達すると自動的に購入できる仕組みを採用している

    2021/9/28

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    「本気のDX」の進め方をプロが解説! オイシックス・ラ・大地の奥谷氏、オムニチャネルコンサルタントの逸見氏が登壇【10/5開催の無料ウェビナー】

    4 years 7ヶ月 ago

    バニッシュ・スタンダードは「DX検討中の小売企業必見! プロが教える『本気のDX』の進め方」と題したウェビナーを、2021年10月5日(火)17時30分からオンライン形式で開催する。

    セミナーでは「アパレル業界のDX」事例を紹介するとともに、オイシックス・ラ・大地の奥谷孝司氏とオムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎氏をゲストに迎え、「小売業にDXが必要な理由」「DX推進時に陥りがちな失敗と回避策」などについて解説する。

    こんな人にオススメ

    対象者

    • オンライン接客を検討中
    • 今後DX・デジタルを有効活用していきたいと考えている
    • マーケティング担当者
    • EC/店舗担当者
    • DX推進担当者

    解説内容

    • 「DX」とは何か
    • なぜ小売業に「DX」が必要なのか
    • 「DX」を始めるならどこから、何から行うべきか
    • 「DX」を進める上でのマイルストーン
    • 「DX」推進時に陥りがちな失敗と回避策

    セミナー開催概要

    藤田遥
    藤田遥

    Amazonを利用する最大の理由は「品ぞろえ」。継続率9割を超えるプライム会員など【アマゾン最新情報】 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years 7ヶ月 ago
    2020年1月時点で1億5000万人だったAmazonのプライム会員は、2021年春時点で全世界で2億人を突破しました

    消費者がAmazonを利用する一番の理由は、幅広い品ぞろえです。Amazon Prime(Amazonプライム)の会員になることで得られる無料配送の特典よりも、品ぞろえの方が大切な消費者が多いようです。2020年1月時点で1億5000万人だったプライム会員は、2021年春時点で全世界で2億人を超えています。

    Amazonを利用する最大の理由は商品の品ぞろえ

    新型コロナウイルスが大流行しているなか、「何でも屋さん」のAmazonは消費者にとって大変魅力的な売り場となっています。また、プライム会員向けの特典である送料無料も、北米No.1のオンライン通販事業者Amazonで買い物をする大きな理由です。

    2021年8月に『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが米国のEC利用者1000人を対象に行った調査で、Amazonを利用する理由を5つまであげてもらったところ、66%の消費者が「必要なものがほとんど見つかる」と答えました

    Amazonを利用する2番目の理由は、「プライム会員になれば、ほとんどの商品の送料が無料になるから」で56%に達しました。2020年6月の同様の調査では、51%がプライム特典の送料無料をあげ、Amazonを利用する一番の理由でした。

    一方、2020年の調査では「必要なものがほとんど見つかる」という選択肢は含まれていませんでした。

    Amazonで買い物する理由
    Amazonで買い物する理由(消費者が5つまで理由を選択、出典:『Digital Commerce 360とBizrate Insights』が1000人のEC利用者を対象に2021年8月に行った調査)

    3分以内に決済終了は約3割、プライム会員の継続率は93%

    2021年4月15日に発行した株主への年次報告書のなかで、当時CEOだったジェフ・ベゾス氏は、プライムの会員数が全世界で2億人を超えたと報告しました。2020年1月時点でのプライム会員数は1億5000万人強でした。

    7月にCEOを退任したベゾス氏は、大成功を収めているプライムの詳細を明らかにしませんでしたが、いくつかの驚異的な数字を開示しました。消費者は、Amazonでの買い物の半分を15分以内に完了し、28%が3分以内にチェックアウトしているというのです。

    これらの購入の多くは、消費者が迅速かつ無料の配送、返品を簡単に行うことができる(コンバージョン率の向上に寄与する要素)プライム会員の特典に起因していると思われます。さらに、AmazonのWebサイトやアプリでのワンクリック購入機能が、購入を促進している可能性もあります。

    実際、『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人の消費者を対象に行った調査によると、米国のオンライン通販利用者の26%が、ワンクリック購入や支払い情報の保存などの効率性が、小売サイトではなくマーケットプレイスで購入する最大の理由であると回答しています。そして、米国のマーケットプレイスでは、アマゾンが圧倒的にNo.1です。

    ベゾス氏は報告書のなかで、米国のプライム会員に関する詳細を明らかにしませんでしたが、調査会社のConsumer Intelligence Research Partners LLC(CIRP)は4月15日、Amazonプライムのプログラムに関する新たな推計値を発表しました。その推計によると、2021年6月時点の米国におけるAmazonプライム会員数は、2020年6月の1億2200万人から25.4%増の1億5300万人に拡大しました。

    アマゾン プライム会員数推移
    プライム会員数推移(単位:百万人、注:データが取得できなかった期もあり。出典:Consumer Intelligence Research Partners LLC)

    CIRPの共同設立者でもあるマイク・レビン氏は、プライム会員の動向について次のように述べています。

    コロナ禍の1年間で、Amazonプライムの会員数は過去数年に比べて急速に増加しました。コロナ禍の影響でライフスタイルや買い物方法が制限されているなかで、在宅の消費者が配送の特典やその他の機能に魅力を感じたのでしょう。

    競合企業はプライムと同様のプログラムを提供するようになりましたが、なかでもWalmartの送料無料プログラム「Walmart+」が有名です。ドイツ銀行によると、「Walmart+」は3200万人の会員を集めているそうです。

    プライム会員がAmazonにとって重要な理由はいくつかあります。プライム会員のサブスクリプションによる売上高は、2020年に252億1000万ドルとなり、前年比31.2%の急増となりました。サブスクリプション売上がAmazonの全売上に占める割合は、2019年が6.8%、2018年が6.1%で、2020年は6.5%でした。一方、Amazonの売上高は、2020年は3860億6000万ドルとなり、2019年の2800億5200万ドルから37.6%増加しています。

    Amazonの売上高の内訳(2020年)
    Amazonの売上高の内訳(2020年)。カッコ内の数値は全体売上高に占める割合

    消費者は一度プライムに登録すると、解約することはほとんどありません。たとえば、CIRPによると無料のトライアルに登録した消費者の69%が有料会員に移行しており、2020年第3四半期の64%から5ポイント増加しています。

    93%の消費者が1年後も継続してプライム会員費の支払いを行い、98%がプライム会員になって2年後も契約を継続しています。CIRPの推計によると、1年後と2年後の更新率は、2020年第3四半期と比較して横ばいでした。

    高い更新率が示すように、多くのプライム会員はプログラムに満足しています。2020年6月にRBC Capital Marketsが2800人の消費者を対象に行った調査によると、1年以上プライムに加入している消費者の少なくとも7割が、Amazonでの体験に満足している、または非常に満足していると回答しています。また、3分の2以上の消費者が、プライムに初めて加入した時よりも今の方がAmazonでの消費額が多いと回答しています。

    さらに、プライム会員の半数以上が、プログラムをとても気に入っていて、Amazonが再び会員費を値上げしても、プライム会員を継続すると回答しています(Amazonは2018年に会員費を年間99ドルから119ドルに値上げしました)。

    また、もしAmazonが年会費を139ドルに値上げした場合、プライム会員を解約するかどうかを尋ねたところ、54%が「いいえ」、46%が「はい」と答えました。

    プライム特典の目玉は送料無料だけではない

    2005年2月にプライムプログラムが登場したとき、類似サービスは他にありませんでした。年会費79ドルを払えば、1年間、プライム対象商品を2日以内に無料で受け取ることができ、本1冊を2~3日以内に届けるのにかかる送料9.48ドルと比べても、大変お得でした。

    消費者に「無料」で「速い」配送の前払いを納得してもらうことで、何度もAmazonに足を運んでもらい、確実に元を取ってもらおうという考えで、プライムプログラムはスタートしました。

    プライムが導入されてから約1年後、Amazonはすでにそのメリットをアピールしていました。Amazonの前CFOであるトーマス・J・スクタク氏は、2006年2月に行われた2005年第4四半期の決算説明会で、次のように話していました。

    プライム会員による購入が、多くのカテゴリーで増加しており、特に電子機器、キッチン、健康・パーソナルケアの購入が多かったです。

    また同氏は、プライムを利用することで、会員全体で4億7500万ドル以上の配送料を節約したと説明しました。

    プライムプログラムには、テレビ番組や映画、音楽のストリーミング配信、ホールフーズ店舗での限定割引、Prime Nowの2時間配送、Amazon Photosなど、無料で迅速な配送以外の特典が年々追加されてきました。そして、プライム会員はそれらの追加特典を利用しています。

    2021年8月の『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが行った調査では、消費者の18%が過去1年間にプライムに登録したと答え、解約した人はわずか4%でした。さらに、16%が、音楽やテレビ番組・映画のストリーミングなど、プライム会員だけが利用できる特典のために登録したと回答しています。これは、送料無料以外に、消費者がプライム会員を継続する理由が増えたことを意味しています

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    生産者と寄附者が直接やり取りできるふるさと納税サービス「ポケマルふるさと納税」スタート

    4 years 7ヶ月 ago

    産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営するポケットマルシェは9月27日から、ふるさと納税サービス「ポケマルふるさと納税」を開始した。

    生産者が寄附者と直接やりとりし、返礼品の出品や管理を行う。ポケットマルシェによると、この仕組みを採用したふるさと納税サービスは国内初で、特許を出願中という。

    生産者と寄附者が直接やりとりできる

    既存のふるさと納税は生産者と寄附者の間に自治体が入る仕組みで、返礼品の出品、在庫管理、発送管理などを主に自治体が行う。そのため、生産量が少ない食材や供給が不安定な食材は返礼品の対象にできない、返礼品の魅力を十分に伝えきれない、寄附者が配送日を把握しにくいといった課題などがあった。

    「ポケマルふるさと納税」は、自治体が関わりながらも生産者自身が返礼品の管理、発送、出品や寄附者とのやりとりを行う仕組み。そのため、返礼品の魅力を伝えやすく、申し込みから返礼品発送までのリードタイムを短縮できる。

    生産者が在庫管理を行うことで、旬が短く生産数が少ない食材や鮮魚など供給が不安定な食材も出品しやすくなり、返礼品のラインナップが広がる。また、直接寄附者とやり取りを行うことで、ファン作りにもつながる。

    ポケットマルシェ ポケマルふるさと納税 既存のふるさと納税との違い
    既存のふるさと納税と「ポケマルふるさと納税」の違い

    自治体にとってはふるさと納税関連業務の削減や、関係人口の創出、中長期的な地域の活性化が期待できるという。

    寄附者は返礼品を早く受け取れる、疑問点を直接生産者に質問できるなどのメリットがある。また、気に入った商品は「ポケットマルシェ」でリピート注文も可能。また、生産者とのやり取りや返礼品を通じて生産者や地域の魅力を知ることができ、第2のふるさとを持つきっかけにもなる。

    ポケットマルシェ ポケマルふるさと納税 生産者・自治体・寄附者のメリット
    「ポケマルふるさと納税」を活用した自治体、生産者、寄附者それぞれのメリット

    9月27日時点で20自治体、195人の生産者が参加している。2022年度中に100自治体の参加をめざす。

    オンライン体験も返礼品に

    寄附者は「ポケマルふるさと納税」サイトから食材を探し、食材の商品説明画面から申し込みできる。手続き画面では配送先などの基本情報のほか、ワンストップ特例申請書の送付希望有無、納税情報などを入力して申し込み完了となる。

    ポケットマルシェ ポケマルふるさと納税 手続きイメージ
    「ポケマルふるさと納税」の手続きイメージ

    「ポケマルふるさと納税」ではポイント制度を採用。ふるさと納税額1000円ごとに300ポイントが自治体からの返礼として付与される。付与されたポイントは生産者が出品する食材の注文に利用できる。

    返礼品には食材のほか、Zoomを活用した鯛捌き方教室やりんご狩り体験などオンライン体験商品もある。サービス開始時点ではオンライン体験のみとなるが、今後は地域に足を運んで生産現場での体験ができる返礼品も加わる予定。

    ポケットマルシェ ポケマルふるさと納税 返礼品の一例
    ポケットマルシェ ポケマルふるさと納税 返礼品の一例
    ふるさと納税返礼品の一例(画像は「ポケマルふるさと納税」サイトからキャプチャ)
    ポケットマルシェ ポケマルふるさと納税 オンライン体験の返礼品
    オンライン体験商品の「真鯛 zoom捌き教室 鯛めし干物付き」
    (画像は「ポケマルふるさと納税」サイトからキャプチャ)
    藤田遥
    藤田遥

    東南アジア・台湾のECプラットフォーム「Shopee」が日本のセラー向けに独自物流サービス、海外への配送でリードタイム削減など

    4 years 7ヶ月 ago

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)は9月29日、セラーが効率的に商品を海外に発送できるワンストップ物流サービス「Shopee Logistics Service(SLS)」を開始した。

    SLSは、リードタイムの短縮、配送コストの削減を実現。日本市場のセラーは日本への返送が可能になる。SLSは2021年9月から、シンガポール市場を対象に開始。日本のセラーは今後、多くの市場でSLSを利用できるようになる。なお、SLSは東京・大阪エリアにおいて、集荷サービスも提供する。

    ShopeeはSLSを採用することで、シンガポール市場向け越境を行うセラーのリードタイムと配送コストを削減。Shopeeプラットフォーム内での正確な配送状況の確認による、顧客体験の向上をめざす。

    日本への返送も可能となり、消費者とセラーの両方が国境を越えて商品を取引する際の安心感も高めることができる。

    Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム。幅広い商品の品ぞろえ、各市場向けにローカライズした人気のエンターテインメント機能(ライブストリーミング・ゲーム・SNS機能)などが人気を下支えしている。

    石居 岳
    石居 岳

    フェリシモがWebメディア運営のメディアジーンと提携、D2C・EC企業の商品PRからフルフィルまでを支援

    4 years 7ヶ月 ago

    フェリシモは、『ギズモード・ジャパン』『ライフハッカー[日本版]』などのメディアブランドを運営するメディアジーンと提携し、D2C・EC支援事業を10月1日から始める。

    商品PR領域をメディアジーンが担い、サブスクリプションやフルフィルメント領域をフェリシモがサポートする。D2CブランドやEC事業者が抱える課題を一気通貫で解決する体制を整える。

    2社のアライアンスに参加するブランド企業の商品をメディアジーンが運営する各種メディアで、ストーリーによって商品の魅力を紹介。購買行動を喚起し、フェリシモが商品開発から調達、保管、梱包(こんぽう)、配送支援などを支援する。

    D2C・EC支援事業の役割 フェリシモは、『ギズモード・ジャパン』『ライフハッカー[日本版]』などのメディアブランドを運営するメディアジーンと提携し、D2C・EC支援事業を展開
    D2C・EC支援事業の役割

    フェリシモがサポートする領域は次の通り。

    • フェリシモ独自ノーハウのサブスクリプション商品開発を支援
    • ShopifyなどECプラットフォームの構築・運用を支援
    • パートナーの直営EC、モールの在庫管理と物流を支援
    • D2C(ダイレクトtoコンシューマー)事業全般を支援

    フェリシモは2017年から自社のサブスクリプション事業に最適化した配送センター「エスパスフェリシモ」を活用。国内外のEC・D2C事業者の商品開発・調達・物流の支援を手がけてきた。流通量は年々上昇し、右肩上がりで増えている。

    過去4年間におけるフェリシモのD2C支援事業の推移 フェリシモは、『ギズモード・ジャパン』『ライフハッカー[日本版]』などのメディアブランドを運営するメディアジーンと提携し、D2C・EC支援事業を展開
    過去4年間におけるフェリシモのD2C支援事業の推移

     

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    EC売上200億円をめざすヒマラヤのEC強化やOMOの実現などを掲げた新中期経営計画

    4 years 7ヶ月 ago

    ヒマラヤが策定した2022年8月期を初年度とする3か年の中期経営計画(中計)で、中計最終年度となる2024年8月期に、EC売上高200億円、EC化率25.0%をめざす方針を掲げた。2021年8月期のEC売上高は126億円で、EC化率は20.6%。

    ヒマラヤの中期経営計画 売上とEC売上推移
    売上計画(画像は発表資料から編集部がキャプチャ)

    2021年8月期は、不採算店舗の閉鎖や既存店舗の改装、資源集中で既存店の成長を図ってきた。EC事業は物流、店頭接客を中心に捉えた店舗オペレーションを強化。ECオペレーションの改善による収益性の改善に取り組んだ。

    スポーツ用品販売事業はオーバーストア化の問題で、従来のターゲット層(スポーツライト層・エントリー層・部活生層など)へのアプローチ方法では縮小均衡に陥るのが明白と判断。

    今後は、「アフターコロナを見据えた収益強化」、「スポーツ用品を売る」から「スポーツの価値を売る」という観点の進化を持ち、各カテゴリーごとに最適なターゲットの深掘りと絞り込みを行うとしている。

    具体的には、スポーツファッションではなく、「機能好き」のターゲット層、スポーツ屋としてのメリットを最大限に生かし、スポーツの機能を明確に打ち出す。コーディネイト売りだけではなく、「単品販売に強みを持ったPB」を成長させ、現状の市場にない強みを打ち出していく。

    ヒマラヤの中期経営計画 ヒマラヤがめざすターゲットなど
    ヒマラヤがめざすターゲットなど(画像は発表資料から編集部がキャプチャ)

    中計の骨子は、ECおよび既存店における販売力の強化、新規出店による規模の成長。今後3年間で安定的に毎年、経常利益30億円を計上できる体制を構築し、売上高1000億円、経常利益50億円に向けた長期成長への道筋を作る。

    ヒマラヤの中期経営計画 ヒマラヤの行動指針
    ヒマラヤの行動指針(画像は発表資料から編集部がキャプチャ)

    デジタル戦略に連動した投資を継続する。利便性や価値が高いメンバーシッププログラムの構築、自社アプリや自社サイトでの高いサービス提供を維持。リアル店舗とECの融合によってOMOを実現させる。

    重点戦略としては、将来の成長ステージの育成、マーケティング戦略、物流機能の拡張計画を設定した。子会社でEC支援を手がけるコアブレインと連携。適切なタイミングでの段階的な投資で、ECの規模拡大と収益性向上の両立を図る。

    ヒマラヤの中期経営計画 重点戦略・販売戦略
    重点戦略・販売戦略(画像は発表資料から編集部がキャプチャ)

    自社サイトの独自性と利便性向上による売上拡大、ヒマラヤメンバーズのプログラム開発とロイヤリティの向上、デジタルマーケティングの再構築とMD戦略との連携強化、EC倉庫運営強化によるEC倉庫出荷比率の拡大などに取り組む。

    新規事業として展開している、自社のEC運用ノウハウを生かしたEC支援事業も強化する。コアブレインはECサイトの構築から出荷までをオールインワンサービスとして提供。ECパッケージソフト「Seller Brain」の開発販売や、撮影採寸支援アプリ「Seller Brain Photo Studio」の開発販売、ECフルフィルメント支援、ECコンサルティングなどを手がけている。

    ヒマラヤの中期経営計画 新規事業のEC支援について
    新規事業のEC支援について(画像は発表資料から編集部がキャプチャ)
    石居 岳
    石居 岳

    EC売上40%増「ぬま田海苔」4代目当主が語る、新規顧客増につながった新商品発売の裏側 | 「Shopify」でECサイト構築・運営

    4 years 7ヶ月 ago
    勝負所でプロに依頼できるかどうかが成否の分かれ目─。海苔専門店「ぬま田海苔」の沼田晶一朗氏とEコマース先生こと川添隆氏が食品ECを語る

    「ぬま田海苔」は、東京合羽橋に実店舗を持つ海苔専門ブランド。九州・有明産の1回しか採れない初摘みの海苔にこだわり、レシピやペアリングなど、海苔の食べ方についても積極的に発信しています。

    家業である「ぬま田海苔」を継ぎ、ブランドを率いる4代目当主の沼田晶一朗氏と、Eコマース先生こと川添隆氏が、食品EC展開する際の課題やポイント、そして、ユーザーから選ばれるブランドになるための秘訣について語り合いました。

    「ぬま田海苔」のECサイト
    「ぬま田海苔」公式サイト(https://numatanori.com/

    アパレル企業を辞めて家業を継いだ理由

    川添隆氏(以下、川添氏):沼田さんは、以前はアパレル企業で働いていたんですよね。家業を継ぐ前提で、他業種で修行されていたのでしょうか?

    沼田晶一朗氏(以下、沼田氏):いえ、もともとは家業を継ごうという意思はありませんでした。ただ、1人で家業の海苔屋を切り盛りしていた母が高齢になり、家族で海苔屋の今後について話し合う機会があり、家族で協力して事業を進めようとなったのが2017年の冬です。当時、母は電話とFAXで注文を受ける形で事業を営んでおり、まずはECサイトを立ち上げ、注文の受け皿をオンライン化することから始めました

    店舗立ち上げの準備を始めた頃に、前職を辞め家業に入りました。それから2018年5月に浅草・合羽橋に実店舗をオープン。ただ実を言うと、その頃は「店舗が軌道に乗ったらアパレルに戻ろう」という気持ちも少しありました(笑)。

    ぬま田海苔 4代目当主 沼田 晶一朗氏
    ぬま田海苔 4代目当主 沼田 晶一朗氏
    1977年生まれ、神奈川県川崎市出身。大学卒業後大手アパレル企業に就職し、東京、千葉、京都、福岡と全国の旗艦店店長を経験。17年勤務した後、家業である海苔屋に転職。東京合羽橋に「ぬま田海苔」本店をオープン、2019年に代表取締役に就く。海苔の魅力を伝えることで日本の食文化を海外に知ってもらおうと、越境ECに向けた準備を進めている(写真提供:ぬま田海苔)

    川添氏:そうだったんですか。ECサイトや実店舗といったBtoCの接点を増やすことと並行して、商品設計やデザインなどリブランディングを進められたんですよね。どういう形で「ぬま田海苔」の魅力を伝えようと考えたんですか?

    Eコマース先生 川添隆氏
    Eコマース先生 川添隆氏
    1982年生まれ、佐賀県唐津市出身。全国のEC担当者を応援し、ECビジネスの可能性を伝えるEコマース業界の先生。企業再生を2社経験し、独自のメソッドと実践を通じてEコマース売上2倍以上に携わったのは6社。アパレル関連企業3社を経験後、2013年7月よりメガネスーパーに入社。8年でEC関与売上は8倍、自社ECの月間受注は13倍に拡大。現在は親会社のビジョナリーホールディングス 取締役 CDO 兼 CIO(現任)として、EC事業・オムニチャネル推進などの領域、IT・情報システム、新規事業を統括。2017年より代表を務めるエバンでは小売企業(モノ・スイーツ)、大手メディア、B2Bスタートアップ、D2CブランドへECやDX領域のアドバイザーに従事。著書に『「実店舗+EC」戦略、成功の法則~ECエバンジェリストが7人のプロに聞く~』がある。

    沼田氏:うちは海苔屋なので、まずは海苔へのこだわりです。一般的に海苔屋というと全国各地の海苔を扱うことが多いですが、「ぬま田海苔」は九州・有明産の希少な初摘みの海苔しか置いていません。これがトロッと口溶けがよく、本当においしいんですよ。

    採れた漁場や等級に着目したシングルオリジンの提案をしているのも特徴の1つです。どこで採れた、どんな評価の海苔かわかるとお客さまの安心につながります。しかも、それぞれの海苔に個性があり、採れた場所によって味が変わります。それぞれの海苔に合った食べ方を提案できるのが「ぬま田海苔」の魅力の1つです。

    創業期の「ぬま田海苔」
    創業期のぬま田海苔(画像提供:ぬま田海苔)

    川添氏:食やファッションなど小売り全般の傾向として、昔と比べてさらに商品のバリエーションや競合が増えていますよね。技術革新もあって、生活者は低価格で良質な商品を手に入れることができます。一方、中途半端な価格帯で特徴が際立たない商品やブランドは苦しい状況になってきています。

    こういった中で、中小企業発で相対的に値の張る商品を売っていくには、一点突破するためのポイントを絞る必要があると考えています。言うは易く行うは難しですが、そのあたり沼田さんはどうやって乗り越えましたか?

    沼田氏:実店舗に関しては試食が大きいです。やはり実際に食べると、「今まで食べてきた海苔と全然違う」と皆さん言ってくださいます。食べ比べで味のおいしさの違いを伝えることにも力を入れています。あとは、実店舗もECも、どれだけ「食べたい!」と思ってもらえるかが勝負です。おいしさを伝える工夫として、動画や画像なども活用しながら挑戦しているところです。

    集客の足掛かりになったInstagram

    川添氏:これまでの間で大変だったことを挙げるとすれば何ですか?

    沼田氏:そうですね。ECも店舗も立ち上げの頃は認知度がゼロに等しかったので、集客面でしょうか。その頃行ったのが、インフルエンサーに海苔を差し上げてInstagramで紹介いただくモニターアクションです。そこから認知が広がった感覚はあります。その時につながった方々とは今でもお付き合いが続いています。

    特にアンバサダー制度などがあるわけではないですが、定期的に商品をおススメしてくれています。立ち上げ期は大変な時期でしたが、その時にやってよかったと思います。

    インフルエンサーによる商品紹介の様子(画像提供:ぬま田海苔)

    川添氏:今のようなお話を聞いてもECサイトを見ても、本当にしっかり運用されていますよね。食べ方の提案やレシピなどコンテンツの充実に加え、プレスリリースも打っている。ただ、そうやってブランドに愛情をカタチにしていくのは手間暇かかると思いますが、どのような体制で運用しているんですか?

    沼田氏:基本的には自分たちでやるスタンスで、私とブランドディレクターの2人で回しています。ただ、勝負所に関しては、デザイナーやカメラマンなど各領域のプロに助けてもらう形をとっています。商品のデザインも非常に重要になりますから。

    プロのフォトグラファーに依頼した商品撮影(画像提供:ぬま田海苔)

    川添氏勝負所でプロに依頼できるかどうかはブランドの成否の分かれ目になりますよね。それができない企業が意外と多いんですよね。すべて内製化することも大事ですが、その結果疲弊して運用を辞めてしまうケースも見ます。それに肝心なところをケチると、伝えたいことが伝えられないということも出てくる。ここの見極めはとても重要です。

    沼田氏自分たちだけだと、いつもと同じ提案になってしまうところがあって。やるからには結果を残したい。だから、プロの皆さんと良いもの作り送り出したい感覚はあるかもしれません。

    「初摘み海苔のうまみフレーク」でEC売上がアップ

    川添氏:ECをスタートして、手応えを感じるようになったのはいつ頃ですか?

    沼田氏:本当に手応えを感じたのは2020年末ですね。それまでは実店舗が主軸で、ECで買いやすい商品を考えられていませんでした。そんな中、コロナ禍になってEC強化の必要に迫られ、オリジナル商品の開発が進みました。それが「初摘み海苔のうまみフレーク」です。

    2020年12月に発売を始めてすぐ売り上げがぐーっと伸び、EC売上は前年対比40%増を達成できました。ヒット商品の誕生もあり、コロナで実店舗の売り上げが厳しい中でも、事業全体の売り上げが前年比9%増と前年を上回る結果も残せました

    「初摘み海苔のうまみフレーク」のパッケージはプロのイラストレーターさんに依頼しましたが、そのデザインも今回の成功の要因の1つだと思います。

    ぬま田海苔のオリジナル商品「初摘み海苔のうまみフレーク」(画像提供:ぬま田海苔)

    川添氏:ECでは試食の物理的なハードルが高いため、パッケージデザインも含めて画像を魅力的にする工夫が必要ですよね。ECを利用されているのは、来店歴のある方ですか。それとも口コミなどを経由した新規のお客さまですか。

    沼田氏:以前はリピーターのお客さま中心で、お店に来ていただく代わりにECを利用されるケースが多かったです。それが「初摘み海苔のうまみフレーク」の発売以降、ギフトシーンで活用いただいたり、口コミで新規に購入していただけたりと、以前より新規のお客さまが増えてきている印象です。

    川添氏:店舗とECで売れ筋の傾向も違いますか? 

    沼田氏:海苔は賞味期限が長いのでまとめ買いしたいという方が多く、実店舗では「全形海苔」が売れ筋です。一方、ECではやはり「初摘み海苔のうまみフレーク」が好調です。今年に入り、自炊料理家・山口祐加さんと新味を開発し種類が2つに増えて、さらに売り上げが伸びています。

    川添氏:店舗での売れ筋に頼らずに、“ECで買いやすい商品”(エントリー商品)をつくるというのはできそうでできないことです。店舗とECでは試食も含めて、お客さま側が可能な行動に違いがあります。そこを新商品でカバーされたのが素晴らしいと感じました。

    ECでおいしく見せる工夫

    川添氏:私がアドバイザーとして実際に事業に関わってみた実感として、食品ECには、意外とリピートされにくい、ブランド化しにくいなど、特有のハードルがあると思います。店舗のように試食もできません。そうした事情に加えて、海苔は比較的画力の部分で地味だと思います。そういった前提の中で海苔をおいしく見せるため、ここだけは譲れないというポイントはありますか?

    沼田氏「そんな食べ方あるの!?」「食べてみたい!」と思ってもらえる提案をすることですね。たとえば、最近は生ハムや発酵バターとペアリングしてみたり、チーズのパッケージと一緒に撮影したりとさまざまな試みを行っています。

    川添さんがおっしゃるように、海苔だけだと代わり映えもしないですからね。「ぬま田海苔」には個性的な海苔が揃っているので、それぞれに合った食べ方の提案をできます。その特徴を活かしたり、他の食べ物と組み合わせたりして、おいしさを演出しています。

    高級バターとして有名な「エシレ」との食べ合わせを提案(画像提供:ぬま田海苔)

    今年4月には、冷凍の「羽根つき焼きおにぎり」を発売したんですが、それも「羽根つき」のフォルムは意識しました。おいしさが伝わるよう焼いている動画を作って発信したり、オンラインでおいしさを伝える工夫もしていたりします。

    羽根付き焼きおにぎり」(画像提供:ぬま田海苔)

    川添氏:ブランドがいざ商品を売ろうとすると「うちのブランドが」「うちの商品が」となるのが一般的です。そもそも味という軸で、自社ブランド以外の食品とも組み合わせた提案をできるのが「ぬま田海苔」の強み。その強みを生かして、レシピやそれに基づいたクリエイティブはどんどん増やすことが可能になる。

    そして食べる側も、それによってどう食べるのかのイメージできるんだとわかりました。いい意味で他の食材の力も借りながら味を想起させたり、「インスタ映え」に気を配ったりというのは、できそうでなかなかできません。

    沼田氏:お客さまのことを考えた提案を大事にしたいと思っています。

    気になるアプリをすぐに試せる手軽さと越境対応が決め手

    川添氏:現在のECサイトはShopifyを利用しているそうですね。

    沼田氏:はい。立ち上げた当初は別のシステムを使っていましたが、2019年3月にリプレイスしました。アプリの追加や外部機能との連携のしやすさが魅力で、最近は「Intercom」を導入し、チャットによる1on1接客に活用しています。

    川添氏:比較的短期間でECシステムのリプレイスをされていますが、Shopifyにして良かったと思うのは、どんなところですか?

    沼田氏:ダイナミックな表現ができる点ですね。食品を商材として扱う場合、いわゆる“シズル感”を伝えることが重要で、それにマッチしたUIだと思います。

    あとは「Intercom」もそうですが、何か新しい施策を行いたいと思ったときに、専用のアプリを使ってすぐに試せることでしょうか。私たちのような中小の事業者にとって、そういった小回りが利くのは大きなメリットだと思います。

    川添氏:なるほど。一般のECシステムと比べると、Shopifyのデザインレイアウト(テーマ)はどれも画像などのクリエイティブが中心に据えてあるので表現しやすいと思います。また自社の事業に適したアプリを選んですぐに利用できるのは、私もShopifyの強みだと捉えています。こういった小回りが効くところは、ビジネスの後押しになっていますか?

    沼田氏:それは感じます。システム改修をしなくても、さまざまなな機能を搭載できるのはありがたいです。また、事業拡大に向け海外展開を視野に入れているので、越境に強いところもShopifyを選んだ大きな理由の1つでした。海外展開は今年中に実現したいと思っています。

    川添氏:逆に使ってみて想定と違った点はありますか? ここはちょっと違うなとか、改善してほしいな、とか。

    沼田氏:ギフト対応ですね。日本のお中元やお歳暮はドメスティックな贈答文化なので仕方ないのかもしれませんが、1回の注文で違う配送先を選択できなかったり、お客さまが注文を間違えて送り主の記載がないままギフトを送ってしまったりする場合があります。

    川添氏:それは、私がアドバイザーとして関わっている企業からも声が出ていますね。私も1ユーザーとして送り先の入力を間違えたことがあります(笑)。

    沼田氏:せっかくのギフトが失礼になってしまうのは避けたいので、私たちの方でも気を付けながらおさまの注文を確認しています。あとは案内の仕方を工夫し、お客さまと1対1でやり取りしながら個別の対応に応えています。

    日本の海苔の魅力や食文化を海外に届けたい

    川添氏:先ほども少し話題になりましたが、食品ECってギフト需要がすごくありますよね。ギフトは注文者と贈る相手という2人のお客さまが自動発生する仕組みなので、それ自体に広告効果があり、ギフトが伸びれば新規客も増える可能性がありますよね。

    ただし「お中元」「お歳暮」など、決まったタイミングにブランドを思い出してもらうのは事業者が思っているほど甘くないと思います。何か施策として取り組まれていることはありますか?

    沼田氏:これは皆さんもされていますが、シーズン早めのタイミングでSNSを使って告知をしています。あとは、そのシーズン限定の詰め合わせギフトも展開しています。

    長崎県産の五島そうめんとうまみフレーク、きざみ海苔をセットにした「うまみと五島そうめん詰め合わせ」(画像提供:ぬま田海苔)

    お客さまに思い出してもらうという点に関していえば、日々の接客対応を磨くのが肝心で、「特別に送るのだから、この商品を」と思ってもらえるサービスをお客さまに提供できるかが鍵だと思っています。それは店舗だけでなくてECでも同じこと。どうやり切るかが勝負です。

    川添氏:なるほど。最後に改めて、こだわりも含めて「ぬま田海苔」というブランドや、沼田さんが大事にしていることを教えてください。

    沼田氏:ちょうど2年ほど前、有明の海苔漁師さんを訪問して種付けを手伝ったことがあります。今より1%でも良質な海苔を採ろうと努力する姿に感銘を受け、私ももっとこの仕事に本気で向き合わなければと思うようになりました。これからも色々な海苔の食べ方を提案し、この食文化を日本だけでなく、世界にも広げていきたいですね。何より、たくさんの楽しい提案ができる海苔屋でありたいと思っています。

    川添氏:すっかり「ぬま田海苔」の海苔が食べたくなりました(笑)。今日はありがとうございました。

    清水美奈
    清水美奈

    消費者庁が後援する景品表示法の検定試験とは?全国公正取引協議会連合会が始めた背景などを解説 | 通販新聞ダイジェスト

    4 years 7ヶ月 ago
    全国公正取引協議会連合会は2021年9月から景品表示法の検定試験を開始しました。景表法の知識を習得し、違反行為の未然防止を図る目的があります
     

    全国公正取引協議会連合会は9月、景品表示法の検定試験を始めた。景表法の知識習得を目的する。資格は「消費者庁後援」。景表法は、第26条で表示の適切な管理に向けた体制整備を求めており、「資格者の配置の有無は、一つの指標になる」(表示対策課)とする。同条の運用をめぐっては、現在行われているアフィリエイト広告の規制に関する検討会でも、運用強化を求める意見がある。今後の法執行に影響を与えることになりそうだ。

    違反行為の未然防止を図り、表示管理責任者としての配置を想定

    「景品表示法務検定試験」は、景表法について一定の知識を持つ者を育成し、違反行為の未然防止を図る目的で始める。公取協連合会は、取得のメリットを、「景表法に一定の知識を備えていることの証明になる」とする。消費者庁の後援も受けており、「信頼性が高く権威のある検定試験」と説明する。試験合格者を、表示管理の適切化に向けた「表示管理責任者」として配置することを想定する

    通販新聞 景品表示法務検定試験
    景品表示法務検定について(全国校正取引協議会連合会サイトから編集部がキャプチャし追加)

    景表法は、第26条に「事業者が講ずべき表示管理上の措置」を定める。指針では、景表法の従業員への周知や教育研修の実施、「表示管理責任者」の配置など、管理体制の明確化を求めている。

    消費者庁は、第26条に基づく「指導・助言」「勧告・公表」の権限を持つ。運用件数は増加傾向にあり、20年度の「指導・助言」は、2年前から約20件増加し109件。「勧告・公表」はない。

    体制整備は、課徴金の免除でも「判断基準の一つになる」(表示対策課、18年当時)とする。今回、資格取得の有無も「合格者がいれば自動的にセーフとはならないが、客観的な指標の一つにはなる」(同課)とする。

    26条の運用をめぐっては、「アフィリエイト広告等に関する検討会」においても運用を強化することで、広告の適正化を図ることを求める意見が複数の委員からあがっている。連合会が認定した資格者の配置の有無は、表示管理体制の整備や課徴金算定、措置命令など、法執行に影響を及ぼす第26条の運用において、重要な意味を持つことになりそうだ。

    公益法人や一般社団法人、自治体は消費者庁の後援を受けられる

    試験は、11月10日まで申し込みを受け付ける。実施は11月24日から12月8日。全国主要都市200会場で行う。受験料は、1人8800円(税込)。合格証の有効期間は3年。更新を希望する場合は研修の受講が必要になる。来年以降の開催時期は未定としている。

    通販新聞 景品表示法務検定の受検概要
    景品表示法務検定試験の詳細(全国校正取引協議会連合会サイトから編集部がキャプチャし追加)

    消費者庁の「後援」は、所定の手続きに沿って申請する。行政の政策との一致などを審査する。ただ、対象は、公益法人や一般社団・財団法人、自治体など。営利目的の民間企業は後援を得ることはできない。

    表示対策課の関連は、日本プラスチック日用品工業組合が毎年行っている「プラスチック日用品優秀製品コンクール」など。資格制度の後援はこれまでないとみられる。

    公取協連合会は、校正取引規約の普及・啓発等を行う。各商品分野の公取協が会員として加盟する。企業向けセミナーなど法令遵守に向けた活動を行うが、資格制度の実施は初めて。

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    ニトリHDが神戸市に新物流センター、EC需要の拡大などに対応

    4 years 7ヶ月 ago

    ニトリホールディングスは、兵庫県神戸市に新たに物流センターを開設する。EC需要の拡大など、増える物量に対応できる体制を整える。

    新たに開設する神戸DC(仮称)は、関西DC(神戸市中央区)から2.5kmの距離に立地。神戸圏に位置する立地環境で、関西圏の物流拠点として広域配送にも最適な立地という。

    地上4階建で、延べ床面積は8万1354平方メートル。着工は11月1日、竣工時期は2022年11月5日を予定している。運用は子会社のホームロジスティクスが行う。

    ニトリホールディングスは、兵庫県神戸市に新たに物流センターを開設
    神戸DC(仮称)のイメージ

    ニトリグループは国内物流拠点の再配置を進めている。北海道石狩市に新物流センターを開設する予定で、2022年夏の稼働をめざしている。

    神戸DCの新設は物流拠点再構築の第2弾。ニトリ店舗の出店加速、消費者のライフスタイル変化に伴うEC需要拡大など、物量に見合う入出荷機能の拡充、コスト削減を進めるため、物流センター機能の全体最適を図る。

    ニトリホールディングスは、兵庫県神戸市に新たに物流センターを開設
    石狩DCについて(画像はニトリHDのIR資料から編集部がキャプチャ)
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    ユナイテッドアローズのオンラインの利便性とパーソナライズした接客サービスを融合させた次世代型小売販売とは

    4 years 7ヶ月 ago

    ユナイテッドアローズは、オンラインの利便性と自社の接客サービスを融合させた次世代型小売販売などを通じ、富裕層を対象としたサービス開発・提供を進める。

    10月1日付で組織変更を行い、営業統括本部に「プライベートサービスデスク」を新設する。次世代型小売販売のスタートを目的に新設することにしたという。

    室長にトップ販売員であるセールスマスターを長年務める藤田裕貴氏が就任し、傘下に社内から選抜した複数のコンシェルジュを配置する。

    ユナイテッドアローズ トップ販売員であるセールスマスターを長年務める藤田裕貴氏
    藤田裕貴氏

    プライベートサービスデスクでは富裕層を対象としたサービスを開発。主軸であるファッション衣料や服飾雑貨のほか、衣食住遊知の多岐にわたる上質なライフスタイルを提案し、LTV(顧客生涯価値)向上に取り組む。

    ECサイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」だけで高い年間購入金額を持つ顧客が存在するという。接客サービスを介さない高額購入者に向け、コンシェルジュによる電話やチャットなどを使ったパーソナル対応を始める。

    顧客の嗜好やライフスタイルに応じて、自社の全ブランドのラインナップから最適な商品を紹介。スタイリングやアフターケアなどのトータル提案を通じた顧客体験価値の向上を図る。

    オンラインの利便性と、顧客1人ひとりにパーソナライズした高度な接客サービスを融合させた新たな小売販売のスタイルを構築。オンライン顧客の醸成、付加価値サービスによるLTVの向上をめざす。

    このほか、DX推進センターの自社EC開発室を同「自社EC開発部」へ変更。自社EC開発室は、自社ECサイトの新規開発に加えて稼働後もサイト開発を継続することから、「自社EC開発部」へ変更する。

    DX推進センターのデジタルマーケティング部部長には横田健一郎氏が、自社EC開発部部長には木下貴博氏がそれぞれ10月1日付で就任する。

    石居 岳
    石居 岳

    ジャパネットたかたが始めたライブコマース「みんなで買いまショッピング」とは

    4 years 7ヶ月 ago

    ジャパネットたかたは、視聴者がリアルタイムでショッピングに参加できるライブコマースを本格展開する。

    名称は「みんなで買いまショッピング」で、ジャパネットたかたの公式アプリで配信する。ライブショッピング中に購入者を募り、商品購入希望者が目標数に達すると自動的に購入できる仕組みを採用している。

    食品や季節物の製品など世の中のロスをベースに集めた商品を中心に展開。ライブショッピングのみの特別価格、ライブショッピングでしか購入できない商品を販売する。

    ジャパネットたかたのライブコマース「みんなで買いまショッピング」
    「みんなで買いまショッピング」のイメージ

    新型コロナウイルス感染拡大の影響による販売店などの営業縮小で販路が減少している商品、ロット数の課題からジャパネットたかたの通販チャネルでは扱うことが難しかった商品を、消費者に届けたいという思いからライブコマースの展開を決めたという。

    ライブコマースでは生産者が出演。商品の魅力を伝える一方、視聴者からのコメントにリアルタイムで回答する。

    ジャパネットたかたは、9月27日に「WEBリニューアル5周年キャンペーン」をスタート。10月21日までのキャンペーン期間中、西川貴教さん、藤本美貴さん、山中秀樹さんが視聴者と生産者をつなぐ天の声としてライブコマースに登場する。

    ジャパネットたかたのライブコマース「みんなで買いまショッピング」 西川貴教さん、藤本美貴さん、山中秀樹さんのアバター
    西川貴教さん、藤本美貴さん、山中秀樹さんのアバター

     

    瀧川 正実
    瀧川 正実
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