ネットショップ担当者フォーラム

世界で人気の「Japanコンテンツ」に学ぶ、情報発信と越境ECの活用方法 | 越境EC 3.0

4 years 6ヶ月 ago
いま再び注目が集まる日本のコンテンツ。何が求められているのか? 海外にどう情報を発信すれば良いのか?(連載第6回)

東京2020オリンピックの開会式で日本のゲーム音楽が世界から注目を集めるなど、海外からの「Japanコンテンツ」への注目度がいま改めて高まっています。今回は越境ECと相性が良い「Japanコンテンツ」を紹介します。海外のトレンドを紹介しながら、実際の事例を交え、情報発信の方法や越境ECでの活用方法などを解説します。

世界中のお客様にリーチできる越境ECにおいて、趣味性の高いロングテール商材は需要が高い傾向があるため、エンタメ商品は越境ECと相性が良く、流通に結び付きやすいジャンルです。コロナ禍において世界的にステイホームが求められるなか、海外でも「巣ごもり消費」が伸長しているため、その傾向がますます高まっています。

コンテンツはSNSや動画配信サイトなどを通してリアルタイムに世界へ配信され、ファン同士がボーダレスにつながり、コミュニティ内の熱狂が消費を動かしています。今年はどんな「Japanコンテンツ」が海外から人気を集めたのでしょうか? 本、音楽、グッズのジャンルごとに紹介していきます。

【本】日本で人気のコンテンツが同時に世界でも人気に

buyee内の「honto」
buyee内の「honto」サイト https://shop.buyee.jp/honto

大ヒットした国民的アニメ『鬼滅の刃』が世界でも人気を集めるなど、日本のアニメがさらなる注目を集めたのが、2021年上半期でした。コロナ禍の巣ごもりで配信サービスでの動画視聴が増加し、『鬼滅の刃』をはじめ『進撃の巨人』(34巻)や『呪術廻戦』(0巻)、『東京卍リベンジャーズ』など、アニメの原作コミックスも好調な販売を見せました。

最新刊はもちろん、「鬼滅の刃」全23巻の大人買い、関連商品である文房具やフィギュアとのまとめ買いなど、送料を考慮した越境ECらしい一括購入が目立ちました。

<「honto」ご担当者様のコメント>

日本国内でも大ヒットした『鬼滅の刃』が海外のお客様からも熱い支持をいただきました。以前は、日本でヒットしてからコミックスが海外で発売され、そこから他国でも人気が出るというようにタイムラグがあったのですが、コロナ禍の巣ごもり需要で動画配信サービスが浸透したため、日本で流行っているコンテンツが海外でもリアルタイムに人気が出るようになりました

同じコンテンツでも売れ方の違いは、日本では最新刊が売れますが、海外ではまず始めの1巻からや、全巻まとめてご購入されるというケースが多いですね。

【音楽】韓国人DJに再発見されたシティポップがブーム

ワーレコード新宿店のシティポップコーナー
タワーレコード新宿店のシティポップコーナー

1970年代後半から1980年代にかけて日本で流行した、都会的なサウンドが特徴のポップス楽曲を「シティポップ」と呼びます。このシティポップの人気が国内外で盛り上がっています。リリース当時を知らない海外リスナーや若者の間で、シティポップの持つ洗練された雰囲気が「新しい!」と評価されているようです。

韓国の人気DJがクラブでシティポップを流したのがブームのきっかけとも言われていますが、いまや世界的に流行している一大ジャンルとなっています。アナログレコードなどコレクタブルな商品に音楽ファンの需要も高まりを見せています。Buyeeではシティポップ関連商品の流通量が、前年同期比2.24倍に伸長しました。

<「タワーレコード」ご担当者様のコメント>

コロナ前は訪日されたお客様がタワーレコードの店頭で日本のレコードをまとめてご購入され、スーツケースにたくさん詰めて帰国されるようなケースもよくありました。中には、レコードのアートワークに惹かれてご購入され、まだプレイヤーは持っていないけど、ご自宅に飾って楽しむというお客様もいらっしゃいましたね。

動画サイトやストリーミングサービスでは配信されていない楽曲もありますし、それ以上にレコードならではの温かくふくよかな音質が魅力で、それも含めて「モノ」として手に入れたいというお客様に越境ECをご活用いただいています。

【グッズ】トレーディングカードと、英語圏でもファンを持つVTuberのグッズが好調

桐生ココ 誕生日記念2021
BOOTH上で販売されていた「桐生ココ 誕生日記念2021」

2021年上半期は、世界中から熱視線を集めるトレーディングカードの需要が高まり、特典カードが入った限定商品の需要が白熱しました。Buyeeではトレーディングカード関連商品の流通量が前年同期比2.42倍、流通金額に至っては4.51倍に伸長しました。

また、クリエイターによる創作の総合マーケット「BOOTH」では世界的に有名なVTuberのグッズが好調で、アメリカからの注文が殺到しました。中でも、「ホロライブ」所属の「桐生ココ」、英語圏VTuberグループ「ホロライブEnglish」所属の「がうる・ぐら」のグッズが人気で、誕生日を記念したパーカーやアクリルパネルなどが売れました。

VTuberのグッズは海外のリアル店舗での購入が難しいため、日本のコンテンツの希少性との掛け合わせでファンの熱気が生み出されました。

<ホロライブプロダクションご担当者様のコメント>

「ホロライブプロダクション」は、YouTubeなどを中心に活動する女性VTuberグループ「ホロライブ」、男性VTuberグループ「ホロスターズ」および音楽レーベル「イノナカミュージック」が所属するVTuber事務所です。また、「ホロライブEnglish」は英語圏全般向けのVTuberグループです。

YouTubeのチャンネル登録者数308万人を誇り、「サメちゃん」の愛称で世界的に愛されている「がうる・ぐら」のグッズも海外のお客様から人気を集めています。

<「BOOTH」ご担当者様のコメント>

「BOOTH」は創作でつながるクリエイターズマーケットです。クリエイターの想いがこもった創作物が集まるマーケットプレイスで、誰でも簡単に作品の販売や購入ができるのが特徴です。海外では特にVTuberグッズが売れています。動画配信はボーダレスにコンテンツを視聴できるのに、グッズは日本でなければ手に入りにくいという状況が「Buyee」によって解消され、海外でも日本のグッズを手に入れたファンの方々にご好評いただけているようで純粋に嬉しいですね!

「Japanコンテンツ」は以前から一定の人気を得ていましたが「巣ごもり消費」の後押しを受けて、今年それがより顕著な形となってあらわれました。では、海外でこういった「Japanコンテンツ」を支持しているのはどんなお客様なのか?「honto」のデータからデモグラを紹介したいと思います。

「Japanコンテンツ」を愛するお客様はどんな人?

「Japanコンテンツ」を支持しているのはアメリカのお客様が多く、次いでオーストラリア、台湾エリアからの購入も多く、イギリスやドイツ、フランスといったヨーロッパ圏のお客様も「honto」でのお買い物を楽しんでいます。リトアニアやマルタ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦からお買い求めいただいているケースもありました。また、男女比はほぼ半々で、年代層は20代が最多、30代、40代と続き、中には90代のお客様もいらっしゃいました。

ご購入いただいているのはコミックスや芸術・アート、趣味に関する書籍が多く、児童書では日本語の学習本も人気を集めました。特に趣味に関しては手芸や歴史ものなど同じテーマの関連本を複数購入される研究熱心なお客様が目立ちました。また、書籍以外でも、日本のアーティストやアイドルのCDやDVD、Blu-ray Discなどを購入されていて、日本のコンテンツを紙の本やCDでコレクションしたいという思いが表れています。

また、「Japanコンテンツ」とコラボしたノートやボールペンなど安価で品質の良い日本の文房具や、グラノーラやカップ麺、インスタントコーヒー、出汁などの日常食品をお買い求めになるお客様も多く、日本のアイテムで生活を彩りたいという思いを感じる結果となりました。

Buyeeにおける「honto」ユーザーのデモグラフィック
Buyeeにおける「honto」ユーザーのデモグラフィック

実践企業が語る、越境EC活用方法

次は越境ECで海外販売を伸ばしているエンタメ企業をご紹介します。シティコネクションさんは、ゲームのパッケージソフトやサウンドトラックを扱っています。マニア層に向けた商品展開に定評があり、固定ファンも多数いらっしゃいます。『暴れん坊天狗』など海外でも人気のゲームを販売し、越境ECとTwitter施策を組み合わせて海外販売を伸ばしているシティコネクションさんに、越境ECの活用方法に関してお話を伺いました。

暴れん坊天狗
海外でも人気のレトロゲーム『暴れん坊天狗』
  • 企業名:株式会社シティコネクション
  • 取扱商品:ゲーム、サウンドトラック、ゲーム関連商品
  • 購入数が多い国:アメリカ
  • 越境ECを導入しているECサイト:「クラリスショップ」(https://clariceshop.com/
 Q. 越境ECを始めようと考えた背景は?

自社ECの運営を始めてから約10年になりますが、事業の拡大・商品の拡充に伴い、海外のお客様からもお問合せをいただく機会が増えました。近年は特に、世界中で日本のゲームへの関心が高まっていることを実感する一方、海外販売に関してお客様へスムーズなご案内ができないことにもどかしさも感じていました

 Q. 実際に開始してからの反響や感想は?

タグ設置のみで越境ECをスタートすることができ、まずは導入の簡単さに驚きました。 海外のお客様からお問合せいただいた新作タイトルをリリースした際に、自社のTwitter投稿も相まって購入が入り、注文件数が通常の何倍にもなり手ごたえを感じました。海外のお客様からご購入いただき、開発メンバー含めて社内のモチベーション向上にもつながりました。

Q. 越境ECに取り組む際、併用をおススメしたい情報発信やマーケティング

これは現在当社でも課題として少しずつ取り組んでいることなのですが、ECサイトの画像を含めたローカライズをおすすめします。例えば、商品を紹介する文字情報だけでなく、バナーやメニューボタンなどの画像ですね。日本語と英語を併記するといった形でもいいと思います。

当社のTwitterでは英語での情報発信も心がけています。海外のニュースであっても自国の言語で発信されていると、印象が良いですよね。日本ではアニメやゲームが好きな人はTwitterに集まる傾向があり、当社では2011年から情報発信のためにTwitterアカウントを運用しています。そこに海外のお客様も流入いただいています。

海外の熱心なファンが日本語の投稿であっても自発的に翻訳してくれることもあるのですが、海外のお客様に直接伝えたい内容は英語で投稿しています。新作の情報をTwitterでポストすると海外のゲームコミュニティで情報を拡散してくれる方もいて、本当にありがたく思っています。

Q. 越境ECに向いているのはどんな商品でしょうか

海外ファンがついてくれている歴史の長いエンタメコンテンツは強いですね。当社では1980年代~2000年代の家庭用ゲームやアーケードゲームをさまざまな形で現代に復刻させているのですが、当時から思い入れのあるファンだけでなく、後から知ったけど実際に触れる機会がなかったという方にも喜んでいただいている印象です。まさに『暴れん坊天狗』がそうでしたね。

Q. 海外販売に関して目指すこと

将来的には、海外に拠点を持ちたいと考えています。そのために、今はさまざまな分野で海外展開を軸に検討中です。まずは、「シティコネクションが海外に目を向ける会社」だと知ってもらいたいですね。今後はさらに多くの、世界中のゲームファンの方々に楽しんでいただける商品を企画・販売し、世界に向けて自信を持って発信していきたいです。

「Japanコンテンツ」を日本だけでなく、海外にも発信してみませんか?

今回は「Japanコンテンツ」に学ぶ、情報発信と越境ECの活用方法をテーマにお話しました。もともと海外にファンがいるコンテンツはもちろん、ニッチな需要があるコンテンツにも海外販売のポテンシャルはあるので、まずは自社サイトへの海外へのアクセス有無を確認してみてください。

海外からのアクセスがあれば、次にTwitterなどのオウンドメディアで商品情報などを英語などで発信してみて、反応を見てみてください。海外のお客様は積極的なので、問い合わせや質問などが入る可能性があります。

海外からの需要があれば、ぜひ越境ECの導入を検討してみてください。当社は自社サイトにタグ設置のみで越境販売を可能にするサービスや、エンタメDXを支援するサービスを提供しています。

直井 聖太
直井 聖太

【11/19オンライン】はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021 powered by Amazon Pay

4 years 6ヶ月 ago

Amazon Pay主催、ネットショップ担当者フォーラムがメディア協賛する「はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021」のイベントサイトが
オープンし、今年のプログラムが公開されました。これからECを始めたい方から、ECを強化していきたい方、課題を解決したい方など必見の内容です。

今年で2回目の開催となる本イベントのプログラムをご紹介します。

編集長瀧川からのこのイベントのおすすめポイント!編集長瀧川からのこのイベントのおすすめポイント!

「業績を伸ばしたい」「売れるようになりたい」「新規客・リピーターを増やしたい」――。「はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021」は、こうした事業者さまのニーズや課題を解決に導くためのヒントが見つかるオンラインイベントです。タマチャンショップ、ヤッホーブルーイングなどEC業界を代表する事業者さまから、ECのプロ・専門家が集結。ネットショップ運営に役立つ具体的なヒントを1日で得られる貴重な場です。ネットショップ運営に携わる多くの事業者さまのご参加をお待ちしています!

瀧川 正実
はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021
参加申込はこちら

イベントの見どころイベントの見どころ

オープニング基調講演

明日からすぐにできる!
カンタンなテクニックでネットショップ運営を改善する5つのポイント

竹内 謙礼
  • 「ネットショップ運営 攻略大全」著者
  • 有限会社いろは
  • 代表取締役 竹内 謙礼
ネットショップ運営 攻略大全
クロージング基調講演

ヤッホーブルーイング、タマチャンショップ、ozieが語る人気ECサイトの秘訣~ファンが集まるネットショップに共通する「理念」「共感」「顧客接点」とは~

望月 卓郎
  • 株式会社ヤッホーブルーイング
  • コンシューマー事業部門 事業統括
  • 望月 卓郎
田中 耕太郎
  • 有限会社九南サービス
  • (タマチャンショップ)副社長
  • 田中 耕太郎
柳田 敏正
  • (モデレーター)
  • 株式会社柳田織物
  • 代表取締役
  • 柳田 敏正
参加申込はこちら

開催概要開催概要

名称はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021 powered by Amazon Pay
会期2021年11月19日(金)11:00〜18:00
主催Amazon Pay
形式Zoomでのオンライン配信
参加費無料(事前登録制)
参加対象
  • ECサイト運営責任者
  • オンライン/デジタルマーケティング担当者
問い合わせ先
  • はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021 事務局
    (株式会社インプレス イベント事務局)
  • 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)
  • E-mail : netshop-expo@impress-online.jp
高嶋 巌

ファーストリテイリング「店舗受け取りサービス」利用率は40%以上、店頭商品を注文・最短2時間で受け取れる「ORDER & PICK」もスタート

4 years 6ヶ月 ago

ファーストリテイリングの発表によると、ECサイトで購入した商品を実店舗で受け取る「店舗受け取りサービス」の利用率は、EC売上の40%以上に達したという。

2021年8月期におけるファーストリテイリンググループ全体のEC売上高は約3800億円。国内ユニクロ事業のEC売上高は1269億円、ジーユー事業は推定で約274億円。

2021年8月期におけるファーストリテイリンググループ全体のEC売上高は約3800億円
グループEC売上高とEC化率の推移(画像はファーストリテイリングが公表したIR資料からキャプチャ)

「店舗受け取りサービス」に代表されるOnline to Offline (O2O)施策を強化しているファーストリテイリング。10月にはユニクロとジーユーで、店舗の在庫状況を確認して事前にオンラインストアで注文、最短2時間で購入商品を受け取れる「ORDER & PICK」を始めた。アプリで事前に店頭商品を注文し、レジに並ばず店頭で受け取れる“新しい買い物体験”としている。

ユニクロとジーユーで、店舗の在庫状況を確認して事前にオンラインストアで注文、最短2時間で購入商品を受け取れる「ORDER & PICK」をスタート
(画像はユニクロのECサイトからキャプチャ)

店舗・EC連動型のサービスの構築を進めたファーストリテイリングでは、在庫共有化を店舗・ECの在庫一元化を実現。「ECでお買い上げいただいた商品を、すぐに店舗で受け取ることや、店舗から商品配送することを含め、便利にお買い物をいただくためのさまざまなサービスを開始している」(ファーストリテイリング グループ執行役員 田中大氏)

また、日本でスタートしたセルフレジの導入はグローバルで順次導入を開始。O2O型店舗の開発を進め、スクラップ&ビルドも含めたグローバルでの出店を加速するとしている。

瀧川 正実
瀧川 正実

EC支援会社や医薬品EC会社など3社を買収、「酵水素328選」の通販会社ジェイフロンティア

4 years 6ヶ月 ago

酵水素シリーズの通販事業などを手がけるジェイフロティアは10月15日、医薬品のECサイトを運営するシーディ、医薬品の製造・販売を手がけるバイオセーフ、物流・アウトソーシング事業を展開するアルファランの3社を子会社化すると発表した。

ジェイフロティアはM&A(合併・買収)を戦略的に活用し、「SPM+Mモデル」というバリューチェーン(商品企画→製造→物流管理→EC販売→プロモーション)のワンストップ化をめざす方針を掲げている。

「SPM+M」とは製造小売(SPM)にジェイフロンティアの強みであるマーケティング(M)を追加したもので、2023年5月期までの実現をめざす。

EC支援会社や医薬品EC会社など3社を買収、「酵水素328選」の通販会社ジェイフロンティア
バリューチェーンのワンストップ化について(画像はジェイフロンティアが発表したIR資料からキャプチャ)

子会社化するアルファランは「ネットワーク型サードパーティロジスティクス」として、EC・通販事業者向けに、ダイレクトメーリング(DM)を中心としたオフライン広告、Webマーケティング、オンライン広告などマーケティング支援を展開。

DM配送に関しては、GMOグループなど大手決済企業を取引先に多数抱えており、決済系DM配送でも有力なポジションを構築している。2021年5月期の売上高は38億8400万円。

EC支援会社や医薬品EC会社など3社を買収、「酵水素328選」の通販会社ジェイフロンティア
アルファランの強みと想定されるシナジーについて(画像はジェイフロンティアが発表したIR資料からキャプチャ)

シーディは医薬品ECサイトを運営。「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」等のECモールで、「くすりのインディアン」等として一般医薬品および自社開発医薬品を取り扱うEC店舗を展開している。年間ベストストアといった多数の表彰を受賞している。累計顧客数は500万人以上で、2021年5月期売上高は8億4700万円。

バイオセーフはオリジナル医薬品の企画・製造・卸を展開、1000品種以上のオリジナル医薬品を企画・開発してきた。ジェイフロンティアの取扱商品である「ホワイピュア」などの仕入先でもある。バイオセーフの2020年10月期売上高は3億3100万円。

EC支援会社や医薬品EC会社など3社を買収、「酵水素328選」の通販会社ジェイフロンティア
シーディとバイオセーフの強みと想定されるシナジー(画像はジェイフロンティアが発表したIR資料からキャプチャ)

3社ともすべて100%の株式取得を計画しており、株式譲渡実行日はいずれも11月30日付までを予定している。

石居 岳
石居 岳

au Pay マーケット、dショッピング、Qoo10、3大モールの次に売れるモールはどこ?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

4 years 6ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年10月11日〜17日のニュース
ネッ担まとめ

コロナ禍でAmazon、楽天、Yahoo!の3大モール以外のモールの認知度も上がりましたよね。それによって各モールがユーザー獲得に力を入れ始めています。今のうちに各モールの特徴をつかんでおきましょう。

au Pay マーケットとQoo10は狙い目かも!?

【3大モールの“次”を探る】「携帯キャリア系」「外資系」の成長分析から「SNS」「Shopify」のモール化予想まで | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/4817/1/1/1

まとめると、

  • 4番手の筆頭はKDDI経済圏を持っている「au Pay マーケット」。「auスマートパスプレミアム」の会員に送料無料サービスを提供するなどauユーザーを取り込んでいる
  • 「dショッピング」は「客層が非常に良い。安値買いではなく商品の質をしっかりと見てくれる」という声もあり、品ぞろえやサービス強化でさらに成長しそう
  • 20代~30代女性に強い「Qoo10」、ローカライズで日本の顧客を取り込む「eBay.com」、SNSでのeコマースにも注目
https://netkeizai.com/articles/detail/4817/1/1/1 より編集部でキャプチャ

あるShopifyパートナーは、「『Shop Pay』を利用することで、裏側ではデータも統合的に管理されていることになる。『Shopify』がECモールを作るということはないかもしれないが、共通のポイントプログラムを設けたり、ユーザーの購買行動からショップをレコメンドしたりするかもしれない」と見ている。

私の周りでも3大モール以外で売れているという話をちらほらと聞くようになりました。個人的に注目しているのは「Qoo10」。あまり知られていないものの、若い次世代に強いのでジャンルが合えばかなり売れるようです。カートの使い勝手も他のモールと違っていてわかりやすいのが特徴。売上が頭打ちになってきたショップはこのあたりのモールを検討してもいいですね。Shopifyは疑似モールのようになってくるかも。

モールごとの個性をつかんで攻略しましょう

【「多モール化」成功のコツを聞く】森源商店、コロナ禍にEC売上倍増 「dショッピング」が「楽天」迫る勢い | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/4792/1/1/1

まとめると、

  • 海産物を扱う森源商店は、12年程前にヤフオクに出品してからAmazonや楽天など多数のモールに出店。2019年10月から「dショッピング」にも出店している
  • 「dショッピング」は選ばれた店舗のみが出店できるプレミアムモール。ユーザーが価値を認めてくれたら購入してもらえるが、「こんな商品なら別のモールで買う」と怒られることもある
  • 1つのモールに依存するのは良くない。主力モールに注力しながら他のモールにもしっかり取り組むことでバランスよく成長できる

注力したら伸びるモールがあるのに、「『楽天市場』以外はあまり売れない」と仲間内で話している店舗もあります。それは他のモールでの売り方が分かっていないだけだと思います。リソースを割いても売り上げが上がるか判断しにくいから、思い切って注力できないのかもしれません。当社はそういう店舗が多いからこそ、多モール展開にしっかりと取り組むことで競合に差を付けられると考えています。

私はauユーザーなのでdショッピングを利用したことがないのですが、かなりのプレミアム感があるモールのようです。ポイントや値引きがメインのモールとは買われ方が違っていて、品質が重要視されるのも特徴ですね。引用文にある通りでモールごとに強みがありますし、それによって集まっているユーザーも異なります。売り場を研究しないとモールがどんなに集客してくれても売れないという、基本がよくわかる事例でした。

丁寧すぎるぐらいの説明が必要

ウェブ接客で購入完了改善率を改善 リアル店舗同様の声かけ・案内でユーザーの“つまずき”を解消しよう | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9686

まとめると、

  • ECサイトには一見するとなんでもないところにフリクション(ユーザーのつまずき)がある。コロナ禍で不慣れなユーザーが増えたことと、能動的な情報収集をするユーザーが減少したことが原因
  • ハンバーガーメニューに「ココをクリックすると商品一覧が現れますよ!」という表示を入れたところ、購入完了改善率125%を記録した事例がある
  • ほかにも「どこに行って良いかわからない」「どんなサービスかわからない」「コンバージョンにあたって不安が解消できていない」などのフリクションがある
https://eczine.jp/article/detail/9686 より編集部でキャプチャ

自分たちが当たり前だと思っていることも、他の人には当たり前ではないことが多いです。YouTubeなどの動画をよく見ている世代は、文章よりもパッと見でわかりやすくないと気づいてくれないので、デザインやボタンは可能な限りわかりやすくしておきたいです。それでも難しい場合はWeb接客ツールを使ってサポートしてあげると良いですね。

EC全般

【取材】リピートされるギフト商品の設計とは? お客様に感動と信頼を届けるこだわりと工夫 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/9123

「ポップアップストアに出店した後、そこの地域に住んでいる方からの注文がすごく増える」。これは興味深いですね。

PayPayユーザーに実店舗の情報を配信できる「PayPayマイストア」とは?編集方法・集客につながる理由を解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9146

PayPay版のGoogle マイビジネスといった感じです。今のうちにやっておくと先行者利益があるかも?

DAISO、自社EC「ダイソーネットストア」開設 約3万点の商品を扱い税込1,650円以上で注文可能 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/10014

ダイソーの商品が通販で買えるようになりました。合計金額が税込で11,000円以上で送料無料なので、複数人で買うといいかも。

ケンミンの冷凍ビーフン スーパーで1日1個しか売れないのに、なぜ自販機で50個も売れるのか | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2110/14/news040.html

コロナで人気の自販機。餃子などに続いて冷凍食品も。

「A4」1枚アンケートを活用すると、アンケートを書いてくれた人と同じようなお客様が集まってきます。 | 「A4」1枚販促アンケート広告作成アドバイザー協会-公式
https://a4kikaku.com/blog/a41-23/

アンケートで意見を集めても、その先のアウトプットまで考えているショップは少ないです。何のためのアンケートをかを事前によく考えましょう。

Social Commerce:コマースの未来についてのレポート | メルカリエンジニアリング
https://engineering.mercari.com/blog/entry/20210927-social-commerce-report-on-future-of-commerce/

日本ではなかなか流行らないソーシャルコマース。2022年に期待でしょうか。

フリマ出品代行サービス「マカセル」、ヤマト運輸と連携し「匿名配送」を提供開始 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/9285

出品代行でも匿名配送が使えるようになりました。残るは梱包の手間だけですね。

今週の名言

ガンプラ好きにクルマ好きが多かったというのが、今回の嬉しい誤算のひとつでした。考えてみれば、クルマ好きの従業員を集めた会社だったから、その従業員たちが喜ぶことをやれば、クルマ好きのお客様に喜んでもらえるのは当たり前ですよね

「ガンプラを仕入れに行くぞ!」で“軽自動車1台分”の金額を投資…「自動車ディーラー兼プラモデル屋」が山形で花開いている話 | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/49113

スタッフが楽しそうだと楽しさが伝わります。反対に苦しそうであれば苦しさが伝わります。まずは楽しい職場づくりからですね。

森野 誠之
森野 誠之

「WEGO」や「d fashion」が導入。2か月でCVR272%達成したReproの「コンバージョン最大化サービス」とは

4 years 6ヶ月 ago
Web接客ツール「Repro(リプロ)」を展開する Reproの導入事例とサービス内容を解説
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Web接客ツール「Repro(リプロ)」を展開するReproは、企業の課題を分析し、PDCAを高速に回すことでコンバージョン率(CVR)を向上させる「コンバージョン最大化サービス」を提供している。

サービス導入後、CVR272%改善、ROI(投資利益率)863%を達成するなど、短期間で成果をあげる企業が多い。導入から運用まで一気通貫で支援するサービス特性から、「コスト面でも相場の半額程度」と競争力を発揮。導入事例とともにサービス内容を見ていく。

高速PDCAで機会を逃さない専門チームが伴走しCVRを向上

コロナ禍でECの利用が増加している。こうしたニーズ増大の波にうまく乗りEC売上を伸ばしている企業は、自社Webサイトのコンバージョン率(CVR)の改善に取り組んでいる。自然に増えた流入に対し、高速PDCAを実施することで、コンバージョン数と売り上げを掛け算で拡大しているのだ。

そうした環境の中、さまざまな企業のEC展開を支援し、売り上げやコンバージョンを伸ばす目的でReproが提供しているのが、「コンバージョン最大化サービス」。

Reproのコンバージョン最大化サービスの強み

同サービスでは、経験豊富なReproの専門チームが、企業のWebサイトの課題を分析。その上で、独自に開発したコーディング不要のサイト改善ツールを活用して、高速PDCAを実施する。

Reproの重崎竜一氏(Solution Sales Division Division Manager)は、このように人とツールの力を掛け合わせることで「結果的にコンバージョンや売り上げを最大化するのに一番適した体制を提供できる」と話す。

Repro株式会社
Solution Sales Division Division Manager
重崎竜一氏
Repro株式会社
Solution Sales Division Division Manager
重崎竜一氏

サービスを提供するプロセスとしては、最初の1か月間の「戦略フェーズ」で分析と改善に向けたロードマップを策定。その後の「運用フェーズ」でワンストップ型のサービス改善を実行する。

具体的にはWeb接客ツール「Repro」を使い、タグを入れるだけで、Webサイトやスマホアプリ上にポップアップや埋め込みバナー、吹き出し機能などを実装。制作会社やエンジニアを介さず、高速でPDCAを回すことができる。

Reproの「コンバージョン最大化サービス」は、ツール導入から設定、運用までをReproが一気通貫で提供するため、圧倒的なコスト競争力を実現している。同社によると、「相場の半額程度まで価格を抑えることもできる」(重崎氏)と言う。

サービスはスポットでの提供ではなく、基本的に1年以上の利用を想定している。というのもスポットの場合、一時的に改善ができたとしてもその後の外部環境の変化などによって売り上げが落ちることもあるためだ。

たとえば、競合ECの新規参入や大型プロモーションの反動で、短期的に売り上げが落ち込むなどが挙げられる。そうした外部要因への対応についても、Reproの専属チームが知見を提供。長期的に成果を出すために、企業と伴走する体制を整えている。

さらに、将来的に企業が運用内製化できるよう、OJTを通じて企業の担当者にノウハウを移管し、社内マーケターの育成支援も行う。

Reproと導入企業の役割分担

Web接客ツールの効果最大化にプロの知見が欠かせないワケは?

企業が単独でPDCAを回し、CVR改善に取り組むのは容易ではない。ノウハウやデジタル人材不足、あるいはトライ&エラーできる環境が整備されていないといった点が障壁となるからだ。Reproが「コンバージョン最大化サービス」を提供する企業の課題には、以下のようなものがある。

① ツールの効果に不満がある。あるいは、 使いこなせていない
② ツール導入後の成果不足に対する原因を特定できていない
③ デジタルマーケティングのノウハウを保有する人材がいない
④ PDCAを高速に回せるエンジニアリソースが不足している

Web接客ツールを導入しても、ツールを使いこなすために必要なリソースを確保できないと、①や②の状況が生じてしまう。そうした企業からReproに相談や依頼が寄せられることは少なくない。

また、③のケースでは、デジタルマーケティング人材の育成が難しいという背景があるようだ。エンジニア不足が原因で思ったように施策を実装できない④のケースも、 EC担当者なら誰もが経験があるだろう。

上記の①~④のような状況が生じると、 Webサイトやアプリが改善されないという状況に陥ってしまう。ユーザーは一度でも不快な体験をすると、いくらそのサイトや商品が素晴らしくても離脱してしまう。そうした事態を避けるためにも、スピード感のある改善が求められる。

「WEGO」「d fashion®」。サービス導入後、驚異的な成果へ

上述の課題に対して、Reproの「コンバージョン最大化サービス」を活用することで成果を出しているのが、アパレルブランド「WEGO」を展開するウィゴーだ。

「WEGO」のECサイトについてReproが分析すると、サイト内の店舗スタッフによるコーディネートコンテンツ「STAFF STYLE」経由のCVRが高いことが判明。そこで「STAFF STYLE」へのポップアップ導線を設置して誘導を図ったところ、全体のCVRが大幅に改善。サービス提供開始後、ECサイトのCVRはサービス導入前に比べて180%を記録した。

サイトを運営するウィゴーは、Reproのサービスの良さとして、スピード感を挙げる。「WEGO」のECサイトでは、限られた時間内に商品を訴求してマーケティング施策を打つことが求められる。そんなとき、チャットツールでReproに連絡するだけで、早ければ1時間以内に対応が完了したこともある。その速さが、販売機会のロス削減を実現しているという。

「WEGO」での成果はCVR改善だけではない。Reproの「コンバージョン最大化サービス 」により、Web接客ツールとしてのRepro」のROIは863%という驚異的な数値になっている。

Reproによる一貫支援により費用が大幅削減

マガシークとNTTドコモが展開するファッション通販サイト「d fashion」でもReproの「コンバージョン最大化サービス」が採用されている。

「d fashion」の場合、分析に基づく施策として、商品がカートに残っているユーザーへの購入促進や、商品詳細ページ閲覧時のクーポン通知などを展開。その結果、サービス導入から2か月で、CVRが272%という劇的な改善を遂げた。Reproの重崎氏は短期間で成果が出るポイントとして、「事業をしっかりと理解した上で改善戦略の設計を行う。導入先のサービスをどれだけ理解しているかが重要」と説明する。

Reproではサービスの導入が決まる前から、社内担当者が「d fashion」で商品を購入したり、ユーザーインタビューを行ったりして、事業の理解に取り組んだ。それが奏功し、即効性のある提案や最適な施策の実施につながり、2か月という短さながら圧倒的な成果を出した。

CVR改善のはじめの一歩に

Reproの「コンバージョン最大化サービス」は、「WEGO」や「d fashion®」のほかに、青山商事の「洋服の青山」通販サイトや、ふるさと納税サイト「ふるさと本舗」なども導入し、高い評価を得ている。

同サービスでは、Reproの専任チームが施策立案から成果創出まで伴走し、Web接客ツールを活用してデジタルマーケティング施策をスピーディに展開できる。また運用支援だけでなく、企業の内製化支援まで手がけるのも特徴といえる。そして、価格は他社サービスの半額程度と、コスト面での優位性も際立っている。

現在使っているWeb接客ツールで成果を出せていない、ノウハウが不足している、人材に恵まれていない、それでもCVRの改善は進めたい──。

そんな企業の担当者は、CVR改善のはじめの一歩として、Reproの「コンバージョン最大化サービス」をチェックしてみてはいかがだろうか。

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ライトオンの中期経営計画「価値ある顧客体験の提供をめざしたデジタルシフトの加速と進化」

4 years 6ヶ月 ago

ライトオンば中期経営計画(2021年8月期~2023年8月期)で、価値ある顧客体験の提供をめざしたデジタルシフトの加速と進化を掲げた。主な取り組みは「OMO施策の推進」と「デジタル基盤の整備」だ。

OMOを進めるライトオンの中期経営計画
デジタルシフトの加速と進化について(画像はライトオンの中期経営計画から編集部がキャプチャ)

ECビジネスについては、公式アプリのダウンロード数が累計430万を突破。デジタルチラシとの組み合わせにより、オウンドメディアとしての発信力が向上している。プッシュ通知と店舗受け取りの推進を背景に、2021年8月期のEC関与売上は前年同期比26%増に伸長。クリック&コレクトを含むEC化率は2.9%から3.8%に上昇した。

2021年8月期の全体売上は496億500万円だったため、EC売上は約18億8500万円と見られる。今後は、商品・サービスの「機能的な価値」の提供に加えて、購買体験を通じて得られる満足感や喜びといった「情緒的な価値」の提供に注力。早期にEC化率10%達成をめざす。

OMOを進めるライトオンの中期経営計画
購買体験を通じて得られる満足感や喜びといった「情緒的な価値」の提供に注力する(画像はライトオンの中期経営計画から編集部がキャプチャ)

全国に400店舗強を展開するライトオンは、自宅や勤め先からすぐに行ける生活圏に多数出店。デジタルと店舗スタッフの力で期待以上の体験、新しい顧客接点を創造する。

その一環としてアプリ機能を強化。お気に入り店舗の在庫確認、取り置きから試着予約、ボトムのプロ販売スタッフによる採寸・サイズ登録までをサポートする。「MY SIZE」をもとにネットで購入、丈直し済みのボトムを店舗で受け取れるようにする。

お気に入りのスタッフに“いつでも”“どこでも”コーディネートや買い足しの相談をできるようにするほか、“いつでも”“どこでも”好きなときにリアル店舗感覚の購買体験を楽しめるようにする。

OMOを進めるライトオンの中期経営計画
デジタルと店舗スタッフの力で期待以上の体験と新しい顧客接点を創造する(画像はライトオンの中期経営計画から編集部がキャプチャ)

店舗のデジタル化は、次世代型POS導入によって決済をスピード化、 顧客利便性の向上を図る。店舗ポータルシステム更新など店舗のデジタル化を推進、店舗オペレーションを効率化して店舗スタッフの活躍を促進する。

デジタル基盤の整備では、生産プロセスの可視化・データ連携によって、リードタイム短縮やコスト適正化を向上させるサプライチェーンのデジタル化に取り組む。在庫効率化と供給スピードアップのための基幹システム改修するほか、RFID導入によるバリューチェーンの効率化・コスト削減を図る。

OMOを進めるライトオンの中期経営計画
店舗のデジタル化とデジタル基盤の整備(画像はライトオンの中期経営計画から編集部がキャプチャ)

デジタルシフトへの投資額は約24億円を計画している。このうち、OMO施策の推進に向けた投資額が9億円。内訳は店舗のデジタル化に6億円、EC成長戦略投資に3億円。既存事業の成長に向けた投資額は8億円で、出店・移転・改装など店舗開発に充てる。さらにデジタル基盤の整備に向けた投資として7億円を予定。内訳はサプライチェーンの高度化に5億円、デジタル基盤の整備に2億円を充当する。

OMOを進めるライトオンの中期経営計画 にデジタルを中心にした投資を実施
デジタルを中心にした投資を実施(画像はライトオンの中期経営計画から編集部がキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

ファーストリテイリングのグループEC売上は約3800億円、EC化率は約18%【2021年8月期】

4 years 6ヶ月 ago

ファーストリテイリングの発表によると、2021年8月期におけるグループ全体のEC売上高は約3800億円に達した。

売上高にあたる連結収益は前期比6.2%増の2兆1329億円で、EC化率は約18%まで拡大したとしている。

グループEC売上高とEC化率の推移(画像はファーストリテイリングが公表したIR資料からキャプチャ)

国内ユニクロ事業のEC売上高は前期比17.9%増の1269億円。海外ユニクロ事業とジーユー事業はEC売上高の具体的数値は明らかにしていないが、海外ユニクロ事業(売上高は同10.2%増の9301億円)のEC売上構成比率は約20%、ジーユー事業(同1.4%増の2494億円)のEC売上構成比率は約11%だったという。

ファーストリテイリングは“EC本業化”を掲げている。全世界で自社開発の新コマースプラットフォームを導入し、各国EC組織の強化、世界最大の品ぞろえのデジタルフラッグシップの立ち上げを進めた。

エンジニアの内製化含め、新規サービス・機能開発のスピードが圧倒的に向上したという。

瀧川 正実
瀧川 正実

LINEミニアプリで利用できる機能、メリットやデメリットを解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

4 years 6ヶ月 ago
LINEミニアプリとは、LINEのアプリ内から利用できる、企業などのアプリサービス。利用するために新しくアプリをダウンロードする必要がなく、LINEのアプリ内で完結することが大きな特徴

企業や店舗による情報発信やサービス提供の窓口として、近年ではアプリを利用したものが多く見られるようになっています。その中でもLINEミニアプリは、個別のダウンロードが必要なく手軽に利用できるものとして利用者を増やしています。

この記事では企業や店舗がLINEミニアプリを利用することで得られるメリットや利用できる機能、導入の方法について解説します。

LINEミニアプリとは

SNSを活用したマーケティングは多く見られるようになっていますが、LINEミニアプリはその中でも利便性が高いことから注目を集めています。

ここでは、LINEミニアプリの概要について解説します。

LINEミニアプリとは?公式アカウントとの違い

LINEミニアプリとは、LINEのアプリ内から利用できる、企業などのアプリサービスのことです。利用するために新しくアプリをダウンロードする必要がなく、LINEのアプリ内で完結することが大きな特徴です。

よく似たものとして企業の公式アカウントがありますが、これはLINEの友達に追加することで利用できるもので、LINEのトークから情報を受け取ることを主としたものです。

公式アカウントは通知を利用することができますが、ミニアプリからは通知が行われません。

LINEミニアプリはどこに表示される?

ユーザーは、LINEミニアプリを以下の方法で検索・利用できます。

  • LINE公式アカウント
  • ホームタブ
  • LINEで探す(検索機能)

検索窓をタップすると開く「カテゴリーで検索」の一番右にある「おすすめサービス」を選ぶと、利用できるLINEミニアプリが表示されます。

LINEで「サービス」を選択
▲「サービス」を選択:LINE

アプリを選択すると認証画面が表示され、認証を済ませるとミニアプリが使えるようになります。

アプリの起動後、「サービス」のメニューの「追加」ボタンを押すことで、ホーム画面のショートカットメニューにアプリを追加することも可能です。

LINEホーム画面(一部加工)
▲ホーム画面(一部加工):LINE

LINEミニアプリのメリット・デメリット

LINEミニアプリを活用することで、ユーザーの消費行動を把握しやすくなるというメリットがありますが、その他にもユーザーから見た利便性など多くのメリットがあります。

ここではLINEミニアプリによるメリットとデメリットについて解説します。

メリット1. ユーザーの利便性が高く、使いやすい

LINEアプリの利点は、利用がLINEアプリ内で完結するためユーザーのスマートフォン利用を圧迫しないことです。

LINEミニアプリではない通常のスマートフォンアプリはダウンロードまでに手間がかかり、またスマートフォンの容量が圧迫されることや、ホーム画面にアイコンが増えてしまうことなどに煩わしさを感じるユーザーもいます。また、アップデートの管理も面倒になります。

LINEミニアプリはLINEのアプリ自体の中に機能が集約されているため、それらの心配がなく手軽に利用できることがユーザーから見たメリットです。このように利便性が高いことは、企業にとっても利用が広まりやすいというメリットにつながります。

メリット2. 独自のアプリ開発よりも費用を抑えやすい

独自アプリを開発する場合、多くのユーザーに利用してもらうためには、Android版とiOS版の両方に対応しなければなりません。この2つをカバーするにはそれぞれへの対応が必要となり、それにかかる開発費も大きくなります。

LINEミニアプリの場合はそのような対応は必要なく、開発費用を抑えることができます。

デメリット. 独自性が出しづらい、競合も多数

デメリットは、独自にアプリを開発する場合に比べてLINEミニアプリは機能上の制限が多く、他のアプリとの差別が難しい点が挙げられます。

また、同じLINEの中には競合する他社のミニアプリが多数存在しており、どんどんミニアプリを追加していくユーザーから見た場合、存在が埋もれてしまう可能性もあります。通知も使えないため、一度忘れられてしまうと再度利用してもらうことが難しいこともデメリットといえます。

LINEミニアプリで活用できる機能の例

LINEミニアプリからは、さまざまな機能が利用できます。すでにそれらを活用している企業も多数あります。

ここではLINEミニアプリで利用できる機能を、事例を交えて紹介します。

1. 席の予約/回転寿司

LINEミニアプリでは予約フォームとの連携によって、店の予約ができる機能が使えます。

たとえば回転寿司チェーンであるスシローのミニアプリでは「まいどポイント」機能から、来店受付や予約管理が行えます。ミニアプリを通した予約では、ユーザーが受付番号や呼び出しリマインドの通知をトーク画面から受け取ることができます。LINE上の別の友達に共有することも可能です。

飲食店だけでなく、美容院でも予約機能を活用している店舗があります。スタッフの指名やメニューの選択などが可能な店舗もあります。

2. 会計・ポイント/アパレル

予約だけでなく、LINEpayの決済機能を利用したLINE上での決済もミニアプリを通して可能です。これに会員証機能を組み合わせてポイントカードを連携させることもできます。

複数のアパレルブランドの商品を取り扱うショッピングサイトであるPAL CLOSETのLINEミニアプリでは、決済機能を利用したオンラインショッピングが可能です。アプリ内で完結するデジタル会員証などの機能や、ミニアプリの起動時に公式アカウントが自動で友達追加されるなどの仕組みも用いられています。

3. お知らせ・クーポンの配信、処方箋の画像を送信/調剤薬局

プッシュ通知やタイムラインの投稿を通してユーザーに発信する機能もあります。クーポンを配信したり、ユーザーにリマインドをすることで活用できます。

アイセイ薬局グループが提供する「おくすりPASS FAST」では、処方箋を撮影しアプリで送るだけで調剤予約ができ、さらに調製が完了するとそれをLINEメッセージで受け取れる機能があります。これによって、薬局での待ち時間を大幅に短縮できるようになっています。

LINEミニアプリを開始するには

LINEミニアプリをリリースするには、LINEによる審査を受けて承認を得る必要があります。

審査を通過したら開発を進め、リリース前に再度審査を受け、その後公開されます。開発にはLINEの提供するLIFF(LINE Front-end Framework)という技術を使う必要があります。

審査にあたっては、ユーザーの非効率を解決するものであるかどうかなどが基準とされています。

自社での開発以外にも、LINEによるTechnology Partnerに委託する方法もあります。

エントリーはLINE for Businessのページ上から行います。

ユーザーの利便性を高められるLINEミニアプリ

LINEミニアプリの大きな特徴は、新しいアプリのダウンロードが必要なく、普段から利用しているLINEの中で操作が完結することなど、ユーザーから見た利便性が高いことです。

LINEミニアプリでサービスを展開することにより、ユーザーにとってスムーズな購買体験の提供が可能になります。例えばスマホ会員証の展開や、住所・氏名の入力なしのキャンペーン参加などができるため、ユーザーがストレスを感じる手続きが軽減されます。

同時に、費用を抑えながらユーザーの目にとまりやすい形での発信ができます。反面、多くの競合がミニアプリを展開している中での差別化は必要になります。

ミニアプリからはさまざまな機能が利用できます。それぞれの企業や店舗にあった機能を正しく活用することが必要です。

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ
口コミラボ

熱狂的なファンを生むヤッホーブルーイング流「愛されるブランドの作り方」「ブランディング」「商品開発」

4 years 6ヶ月 ago
ヤッホーブルーイングの商品やプロモーションは、なぜ顧客を喜ばせることができるのか? 成功の背景にある緻密な計画をコンシューマー事業部門 事業統括の望月卓郎氏が語る

クラフトビールファンから「よなよなエール」などが支持され、18年連続増収を続けるヤッホーブルーイング。マスプロモーションではなく、長年続けているファン向けのイベント、時代の流れ、消費者ニーズに応じた独自の施策によって認知度を広げ、新規顧客を獲得、そしてファン育成を続けてきた。

コロナ禍においてもSNSを活用したオンラインイベントなどのファンコミュニケーションを継続。環境の変化に応じて綿密にニーズを汲み取り、ひたむきにファン作りに取り組んでいる。近年成長しているサブスクリプションサービスを含めたファンマーケティングの取り組みを、ヤッホーブルーイング コンシューマー事業部門 事業統括の望月卓郎氏が解説した。

ヤッホーブルーイング コンシューマー事業部門 事業統括
望月卓郎氏

ヤッホーブルーイング コンシューマー事業部門 事業統括
望月卓郎氏
人材ベンチャーの創業に携わったのち、2009年に成長前夜のヤッホーブルーイングに入社。EC店長となり、楽天市場店の10年連続SOY受賞のほか、多店舗展開・SNSの取り組み・バックヤード改革を推進。ヤッホーのEC事業の基盤をつくる。2018年より、コンシューマー向け事業全般の事業統括に就任。運営サイト「よなよなの里」は、2021年全国ネットショップグランプリを受賞。

99%を大手が占めるビール市場。クラフトビールブームによりクラフトビール事業者が急増

ヤッホーブルーイングは大変熱量のあるファンから支持されているが、ファンマーケティングのベースとなる業界の背景やポジショニングについて示したのが以下の2つのグラフだ。

ファンマーケティングのベースとなる業界の背景やポジショニングについて2つのグラフ

右の「クラフトビール ムーブメント」のグラフは、2010年以降、小規模なクラフトビール事業者が増えてきたということを表す。テレビや雑誌でもクラフトビールが取り上げられることが増え、米国のクラフトビールブームが引き金となって、2015年前後から急激に新しい事業者が増えているという。

左は国内のビールメーカーのシェアで、大手ビールメーカーとクラフトビールメーカーのシェアの差を表したグラフ。出荷量ベースでは市場の約99%を大手メーカーが占めているおり、クラフトビールメーカーは1.3%に過ぎない。「図には400社とあるが、直近の情報では約500社(500ブルワリー)と言われている。つまり数社の巨大メーカーと400社~500社の小規模なクラフトビールメーカーがひしめき合っている状況」(望月氏)

ヤッホーブルーイングのアドバンテージとは

そんな状況下、26期を迎えるヤッホーブルーイングが続けてきたこととは何か。それは消費者認知のための活動だ。

多数のファンに支持されるためには、前提としてまず商品を知ってもらい、認知されることが必要。そのためには消費者とのタッチポイントとして、目に触れて手に取って買ってもらえるような販路、国内では主にコンビニエンスストアやスーパーマーケットといった流通市場に採用されていないと、そもそもの消費者認知のベースが取れないという事情がある。(望月氏)

また、そういった流通市場に商品を出し続けるには、大きな製造設備が必要になる。大きな生産能力を持てないクラフトブルワリーが多い中、ヤッホーブルーイングのアドバンテージを示すキーワードに「装置産業」と「価格帯」があると望月氏は話す。

図:価格帯

図の右側は下から第三のビール、発泡酒、一般のビール、プレミアムビール、そしてクラフトビール類のおおよその価格帯を示している。ヤッホーブルーイングの主力商品である「よなよなエール」は店頭で220円〜240円台位で売られており、クラフトビールの中でも手に取りやすい価格となっている。「クラフトビールカテゴリの中で、顧客が買いやすく、飲まれやすい価格のポジションにいるというところも1つのアドバンテージと言える」(望月氏)

製品ブランド開発で目指すのは「圧倒的な差別化」

ブランディングについては「ファンマーケティングの前提として、そもそも商品が美味しくないと支持を得られない。また、その後のファン形成につながっていかない」と望月氏は説明する。大手と異なり、年間に何アイテムも製品開発をすることができないため、1つひとつの商品を大事に、市場投入する前に他との圧倒的な差別化を目指す製品ブランド開発を心がけているという。

圧倒的差別化を目指す製品ブランド開発

個性的なネーミングとパッケージデザイン、クラフトビールの中で最も高いレベルかつ安定した品質をねらって、ターゲットを狭く、コンセプトや飲用シーン、お客さんが飲む時のベネフィットなど、かなりこだわった製品開発をしている

そしてその少数のこだわりのブランドを息長く育てることで圧倒的な差別化につながり、コアターゲットに刺さって熱心な支持を得ることができている。尖った製品は市場で際立ち、結果として、ターゲット層の周辺まで含めた幅広い支持を獲得することができる。(望月氏)

「水曜日のネコ」のペルソナと副次的効果

たとえば、ヤッホーブルーイングの人気商品「水曜日のネコ」では、コアターゲットのペルソナを次のように細かく設定している(開発当時)。

「水曜日のネコ」のコアターゲットペルソナ

さらに飲用シーンにおいても次のように設定している。

「水曜日のネコ」のコアターゲットの飲用シーン

このペルソナと飲用シーンからパッケージデザインやビールの味はどういったものが良いのかといった質問を、ペルソナに該当する少数のモニターに聞きながら製品開発を進めていくといったプロセスを取っている

ここまでターゲットを狭く設定したことで、水曜日のネコは女性に大変評価され、きちんとねらった層に届いている、また、そうした女性像に憧れている層にも飲まれている。(望月氏)

さらに、あまり想定してなかったところで、パッケージにある猫のキャラクターから、猫好きからも話題になったり、製品名にある水曜日から「今日は水曜日なので、水曜日のネコを飲みます」といったSNSの投稿が増えるなど、副次的な効果もあったという。

ヤッホーブルーイング流のプロモーションが誕生した背景

ヤッホーブルーイングと言えば奇抜なプロモーションがたびたびSNSで話題になるが、そのはじまりは、2000年代初頭より楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤーを10年連続受賞した時期にさかのぼる。望月氏のお気に入りの事例として、2017年に政府の呼びかけで「プレミアムフライデー」が始まった頃、「早く帰れる夜をふやそう」というキャッチコピーのもと「定時退社協会」という架空の協会を立ち上げたプロモーションが挙げられた。

定時退社協会設立

代表取締役社長の井手直行氏がこの協会の理事長に扮して記者発表会を開催。同時に「定時退社訓練」という動画をリリース。ビアパブに集まったさまざまな企業の社員が早く帰るための訓練を行い、そのスピードを競うというもの。

この動画には多くの反響があったという。「このように、古くからお客さんに楽しんでもらうことを主眼に様々な企画を行っていたため、こうした姿勢を気に入ってくれる方には大変面白がっていただき、ファンの方に愛されるお店になった。それがスタート地点だった」(望月氏)

ファンの「情緒的ベネフィット」に寄り添うための施策

もちろん、こうしたイベントも思いつくままやっているわけではなく、「なぜこのようなイベントになったのかという背景がある」と望月氏は話す。

2000年代前半に実施した顧客調査の結果、よなよなエールのファンの特性として「ビール好きで、少し内向性がある、自分の判断力に自信を持っている、マイノリティ意識が高い」ということがわかった。また、消費の動機としては「味の良い物、クオリティの高いものが良いということはもちろん、何かに共感したい、アンチメジャー」といった動機が導き出された。

こうしたさまざまな調査結果から「よなよなエールの情緒的なベネフィット」として、「理想像の実現」「癒やされる」「自己確信」「共感する」「仲間をつくる」の5つを定義した。

情熱的ベネフィットから学び、交流、共創のサイクルへ

お客さんは「何かしら自分の理想像を実現したい。癒されたい。自分の決定に自己確信がある。共感して仲間を作りたい」といったことを考えていることがわかった。(望月氏)

こうした情緒的ベネフィットを感じてくれているのが「よなよなエール」の熱いファンであり、それを抽象化・具体化していくことで、顧客の潜在ニーズに対してヤッホーブルーイングが提供できる価値は「学び」「交流」「共創」だという仮説に至ったという。

「交流」の手段としてリアルやオンラインのイベント開催する。ブランドストーリーや製法のこだわりなどをイベントやサイトで表現することで「学び」の体験を提供し、顧客の自己確信を強めてもらうというように、実際の活動や施策に落とし込んでいった。

醸造所見学、交流、共創等の活動

たとえば、「醸造所見学ツアー」では、顧客をビール工場に招き、製造工程を見ながら社員の解説を聞き、実際にビールを飲んでもらうといったことを行う。ビールづくりの知識を深めつつ、顧客同士の交流・仲間づくりにもつながると考え、こうしたイベントに結びつけている。

ファンと作るプロモーション

今までは企業体力的にもマス向けの広告に頼れないため、口コミ中心のプロモーションを積極的に手がけてきたと話す望月氏。

マス広告にタウ寄らない口コミ中心のプロモーション

ローソンで販売している「僕ビール君ビール」という商品は、ビール離れが進む若者世代に訴求できるビールが欲しいというリクエストから製品開発を行ったもの。発売時には営業担当とSNS担当が一緒にプロモーションを考え実施した。

商品にカエルのマークが付いていることから、発売日に「カエル捕獲大作戦」と題して、Twitterで図のような投稿をした。

Twitterで実施したカエル捕獲大作戦

その夜、全国から届くお客さんからの「カエル捕獲ツイート」を肴に、スタッフと視聴者が生配信で盛り上がるといったイベントを実施した。その結果、全国から多数のSNS投稿が集まったという。こうした顧客参加型イベントも同社では定番のやり方になっている。

コミュニケーションをとればとるほどロイヤリティは上がる

ファンとのコミュニケーションは主に「よなよな編集部」というオウンドメディアを運用している部門と、お客様相談室の「おもいやり隊」のメンバーが担当している。記事を作成して公開するだけでなく、記事に対する反応を含む顧客の声を1つひとつエゴサ(エゴサーチ)して、“コミュニケーションを取りに行く”ということを全員で行うという。

よなよなエールについてつぶやいてくれた顧客に対してリプライをすると「公式からリプをもらって嬉しい」という反応がもらえたり、商品に関心のあるツイートをした顧客には開発秘話が載ったページを紹介することで製品理解を深めてもらえたり、実際に製品が購入されるといった行動にもつながる。さらに、製品や会社を気に入ってくれたファンが友だちに商品を勧めてくれるといった推奨行動も頻繁に起こっていると望月氏は話す。

これは自分たちなりの解釈だが、顧客と絆を深めるため、こちらから積極的に語りかけ、コミュニケーションをとればとるほど、顧客の反応が増え、SNSのフォロワーやLINEの友だちが増大し、サイトアクセス・PV数・登録会員も増え、認知度が向上し、顧客のロイヤリティも上がって”ファン”が増大していく。(望月氏)

アクセス数・会員登録数・売上などはコンシューマ部門のKPIになっているが、顧客とのコミュニケーションがこれらのKPIに大きな効果をおよぼし、より大きな経営課題の解決にも直結していると考えているため、スタッフにも「楽しくコミュニケーションをとることがヤッホーブルーイングの経営課題の解決に直接つながっている」ということを伝えているという。

ヘビーユーザーに熱烈な支持を得るサブスクサービス

最後に、ヘビーユーザーからの熱烈な支持を得ているのがサブスクリプションサービスだという。同社では「よなよな月の生活」というビールの定期宅配サービスを提供している。

ひらけよなよな月の生活

自分の好みで選べるヤッホーブルーイングのビールが24缶または48缶、毎月か2か月ごとに届くというサービスで、限定ビールを含むさまざまなビールをお得な値段で楽しめる。イベントの優先招待やビールの楽しみ方を紹介する定期会報誌もセットにしている。「ヤッホーブルーイングのビールを一番楽しめる、縦横無尽にクラフトビールのある生活を楽しめるようなサービスとして人気を得ている」(望月氏)

直近1年でサブスク会員数が約1.5倍増と好調。今までは年間契約しかできず価格のハードルが高いサービスだったが、それを解決するために最短3回の「お気軽コース」を導入した。また、大規模な設備投資を行ない、ラインを自動化して少数の人数で何千何万という単位の出荷に対応できる状況を整えた。

昨今、大手ビールメーカーも自宅で生ビールが飲めるサーバー貸し出しサービスを開始するなど、ビール市場でもサブスクリプションでビールが買えるという事がだんだん認知されてきた。「まだまだスタートしたてだが、大手の参入によりこれからサブスク市場がぐっと広がっていくだろうということで、この市場でも一定の存在感を出したいと思っている」(望月氏)

現在、年間の平均購入額は5万5000円を超え、継続率は90%超というサービスとなっており、今後はサブスクリプションサービスをECの柱にしていきたい考え。「商品魅力やCRMも強化し、大型のプロモーションも開始する予定」(望月氏)と言う。

大村 マリ
大村 マリ

約3人に1人が後払い決済サービスの利用経験あり。20~30歳代の半数以上が「30分以内に購入を決断」【メルペイ調査】

4 years 6ヶ月 ago

メルペイはが実施した「消費と支払手段の実態」に関してクレジットカードや後払い決済サービスの利用状況調査によると、約3人に1人が後払い決済サービスの利用経験があり、若年層になるほど利用率が高いことがわかった。

調査対象は全国18歳~59歳の男女800人、期間は2021年9月25日~26日。

後払い決済サービスの利用実態について

約3割が後払い決済サービスの利用経験あり

調査対象者に直近1年の後払い決済サービスの利用経験を聞いたところ、31.1%が「利用経験がある」と回答した。

年代別にみると、20代は35.6%、30代は33.8%、40代は30.0%、50代は16.9%で、若年層ほど利用率が高い傾向にあることがわかった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 後払い決済サービスの利用率
後払い決済サービスの利用率(n=800)

後払い決済サービスの平均月間利用金額は増加傾向

後払い決済サービスの平均月間利用金額は、2021年3月の同調査時と比べて「1万円未満」が9.0ポイント減少。一方で、「1万円以上3万円未満」「3万円以上5万円未満」「5万円以上10万円未満」は増加した。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 後払い決済サービス平均月間利用金額の推移
後払い決済サービス平均月間利用金額の推移

後払い決済サービス利用者のうち7割がクレジットカードを保有

後払い決済サービス利用者にクレジットカードの保有状況を聞いたところ、70.3%が「クレジットカードを保有している」と回答した。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 後払い決済サービス使用者のクレジットカード保有率
後払い決済サービス利用者のクレジットカード保有率(n=249)

20代~30代の消費と支払い手段の考え方とは?

20代~30代の回答者の結果を抽出し、消費と支払手段の実態について調査した。

半数以上が「30分以内に商品・サービスの購入を決断」

「モノ・サービス(3000円未満)の購入を決断するまでの時間」について、20代~30代の54.4%が「30分以内」と回答した。そのうち、22.8%は「5分以内」だった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 モノ・サービス購入を決断するまでの時間
モノ・サービス(3000円未満)の購入を決断するまでの時間(n=320)

「自分が欲しいときに購入」する人が6割以上

「モノ・サービスを購入するときの考え方」について、67.2%が「自分が欲しいと感じるときに購入する」と回答した。

理由としては、「いち早く利用したいから」(42.8%)が最多で、次いで「時間が経つと欲しいものが購入できなくなるかもしれないから」(40.5%)「購入せずに後悔する悔しさを感じたくないから」(32.1%)だった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 モノ・サービスを購入するときの考え方と購入理由
モノ・サービスを購入するときの考え方(n=320)と購入理由(n=215)

20代~30代の約半数がSNSきっかけで欲しいものと出会う

SNSを見て欲しいと思うモノやサービスに出会う割合は、40代~50代が21.6%だったのに対し、20代~30代は49.4%と2倍以上の差があった。

SNSで欲しいモノやサービスを「SNS」「ECサイト」「ネット上のフリーマーケット/オークション」で探す理由を20代~30代に聞いたところ、トップは「いつでも探すことができるから」(60.2%)で、「モノ・サービスの種類が豊富だから」(53.0%)「安く購入できるから」(45.9%)と続き、オンライン上の情報が購買行動を喚起している。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 SNSを見て欲しいと思うモノやサービスと出会う割合
SNSを見て欲しいと思うモノやサービスと出会う割合と「SNS」で欲しいモノやサービスを探す理由

後払い決済を選ぶ理由トップは「支払いタイミングを調整できる」

20代~30代の後払い決済サービス利用者にクレジットカード利用の課題について聞いたところ、約半数が「ついお金を使いすぎてしまう」(49.5%)と回答、約4人に1人が「利用金額を把握しにくい」(24.3%)と回答した。

一方で、後払い決済サービスを普段利用する人にサービス利用の理由を聞いたところ、上位は「支払うタイミングを調整できるから」(60.9%)「利用金額を把握しやすいから」(34.8%)「支払いの見通しを立てやすいから」(30.4%)だった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 クレジットカード利用の課題/後払い決済サービス利用の理由
クレジットカード利用の課題/後払い決済サービス利用の理由

後払い決済サービス利用者の特性

約4割が「月に使っても良い金額を超えても欲しいと感じたときに購入」

後払い決済サービス利用者の39.8%が、購入したいモノの金額が月に使っても良いと思える金額を超えていても、欲しいと感じたときに購入していると回答。理由の上位は「収支の把握をきちんとできている自信がある」(62.6%)「支払いの見通しが立っている」(49.5%)だった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 月に使っても良い金額を超えても欲しいと感じたときに購入
購入したいモノの金額がその月に使っても良いと思える金額を超えていても、欲しいと感じたときに購入するか(n=249)

後払い決済サービス利用理由のトップは「支払うタイミングを調整できる」

後払い決済サービスを普段利用している人に、サービスを利用する理由を聞いたところ、トップは「支払うタイミングを調整できるから」(54.0%)で、次いで「支払う前に商品を確認できるから」(42.0%)「利用金額を把握しやすいから」(32.0%)だった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 後払い決済サービスを利用する理由
後払い決済サービスを利用している理由(n=106/複数回答可)

収支を管理している人は約7割

収支を把握するために家計簿やアプリ活用など工夫を行っている割合について、後払い決済サービス利用者は71.4%、非利用者は55.0%で、サービス利用者の方が16.4ポイント高かった。

メルペイ 消費と支払手段に関する調査 収支把握のために工夫しているか
収支を把握するために家計簿やノートに記録するなど工夫をしているか(n=700)

今回の調査結果を受け、世代・トレンド評論家の牛窪恵氏は次のようにコメントした。

今回の調査では、20~30代の若者の約7割(67.2%)がモノやサービスを「自分が欲しいと感じるときに購入する」ことや、同半数以上(54.4%)が「30分以内に購入を決断する」こともわかりました。

スピーディな決断の背景には、SNSの影響や、彼らを中心とした「タムパ(タイムパフォーマンス/時間対効果)」志向があるでしょう。興味ある情報に、リアルの口コミや「ググる(ブラウザ検索)」より遥かに速くたどり着けるSNSは、「ググるより『タグる』(SNSのハッシュタグ登録で検索する)」行動を促し、購入までのスピードを高めます。

一方で、彼らは物心ついたときからずっと不況の時代を生きてきた世代。多くは堅実に貯金するほか、衝動買いなどでお金を使い過ぎないよう、スマホで常に収支をチェックしています。

買い物や月々の支払いも、スマホを見ながら、「今月はいくらまで(に留めよう)」や「今月はこの日に(支払おう)」など、自分なりにフレキシブルに考える傾向が強い。現代の消費者は若者を中心に、こうした「フレキシブル消費」が顕著なのです。(牛窪氏)

藤田遥
藤田遥

ヨドバシカメラのEC売上高は前期比60.3%増の2221億円/「メルカリShops」スタート【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 6ヶ月 ago
2021年10月8日~14日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
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    2021/10/12

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    国内ユニクロのEC売上は約18%増の1269億円、ジーユー事業の推定274億円【2021年8月期】

    4 years 6ヶ月 ago

    ファーストリテイリングが10月14日に発表した2021年8月期決算によると、国内ユニクロ事業のEC売上高は前期比17.9%増の1269億円だった。

    実店舗を含む国内ユニクロ事業の売上高は同4.4%増となる8426億円。通期のEC売上高は2年前と比べて約50%増加した。2020年8月期のEC売上高は前の期比29.3%増の1076億円、EC化率は13.3%。2021年8月期のEC化率は前期比1.8ポイント増の15.1%に拡大した。

    国内ユニクロ事業のEC売上とEC化率の推移

    ジーユー事業における2021年8月期の売上高は同1.4%増の2494億円。EC売上高は全体の約11%としており、約274億円だったと見られる。

    海外ユニクロ事業の売上高は同10.2%増の9301億円。EC売上高は同約20%の増収、売上構成比率は約20%に拡大したという。そのため、EC売上高は約1860円規模だったと見られる。

    なかでも中国市場の売上高は同16.7%増の5322億円。EC売上高は売上構成比の約25%だったとしており、EC売上高は約1330億円規模となる。

    2022年8月期の見通しについて、国内ユニクロ事業は通期で減収減益を予想。既存店売上は通期で前期比約11%の減収、EC売上高は若干の増収を予想している。

    今期は情報製造小売業の基盤としてECの拡大を加速させる方針。グローバルの店舗網を持つ強みを生かし、顧客の都合に合わせていつでもどこでも自由に商品購入できるよう、ECと店舗を融合した仕組みやサービスを拡大していく。

    海外ユニクロ事業においても、出店開発の体制を一段と強化。ECと店舗が融合した新しい店舗戦略を構築する。

    EC業界の専門誌『月刊ネット販売』が毎年実施しているEC実施企業の売上高調査の最新版では、ユニクロの最新EC売上高は5位に位置する数値。ランキングによるとEC売上高が1000億円を超えるのは6社となる。

    通販新聞 ネット販売実施企業の売上高上位30社
    ネット販売実施企業の売上高上位30社
    石居 岳
    石居 岳

    東京大学が多様な体形や姿勢に対応したアパレル向け仮想試着システムを開発

    4 years 6ヶ月 ago

    東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻の五十嵐健夫研究室が、リアルタイムで高品質な仮想試着を実現する手法を開発した。

    特定衣服の画像の生成に対象を絞って深層学習モデルを構築、さまざまな体形や姿勢に対応した試着画像の生成を実現。深層学習モデルの構築に必要な大量の訓練データを自動的に取得するために、体形や姿勢を自動制御できる訓練データ撮影専用のロボットマネキンを開発した。

    この手法を用いると、試着室で鏡を見ているような感覚で仮想的な試着をすることができるようになる。オンラインショッピングで好みに合った商品の選択、ビデオ会議で身体を動かしても違和感のないような仮想的な衣服を合成表示することが可能になる。

    東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻の五十嵐健夫研究室が、リアルタイムで高品質な仮想試着を実現する手法を開発
    仮想試着を実現する手法を開発

    開発したシステムのポイント

    • 顧客が計測用の衣服を着てカメラの前に立つと、商品の衣服を着た画像をリアルタイムで生成
    • ロボットマネキンを利用して体形と姿勢を変えながら大量の画像を撮影し学習、高品質な画像の生成を実現
    • 仮想試着の技術を生かし、オンラインショッピングでさまざまなサイズや種類の商品を試着し適切な商品を選択することなどが可能
    東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻の五十嵐健夫研究室が、リアルタイムで高品質な仮想試着を実現する手法を開発
    画像生成結果の例

    計測服を着た試着者の様子はディスプレイの前に置かれた深度センサ付きカメラによって撮影。計測服は体の部位を大まかに示す、いくつかの色によって構成されており、試着者の画像は深度と色の情報を元に、試着服の部分と試着者の体の部分にわける。

    抽出した試着服の画像を領域分割し、それぞれの画素の値を対応するラベルに変換。ラベル付けされた画像を入力として、深層学習モデルの一種である画像変換ネットワークを用いて、試着対象の衣服の画像を生成する。最後に、抽出された試着者の体の画像を、生成された画像に組み合わせることにより、試着した結果の画像を生成するという。

    東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻の五十嵐健夫研究室が、リアルタイムで高品質な仮想試着を実現する手法を開発
    提案システムの処理の流れ

    近年、オンラインでの購買や会議の機会が増え、オンラインショッピングで多くの衣類を仮想試着する、あるいはオンライン会議上で仮想的にフォーマルな装いに見える仮想着せ替えなど、オンライン上の仮想試着への需要が高まっている。

    石居 岳
    石居 岳

    EC売上目標は2023年度に400億円。J.フロントリテイリングが進める百貨店事業のOMO戦略とは

    4 years 6ヶ月 ago

    J.フロントリテイリングは百貨店事業について、コロナ禍で露呈したリアル店舗への集客に依存したビジネスモデルの脱却をめざし、リアルとデジタルを融合させたOMOによる新たな体験価値創造に取り組んでいる。

    J.フロントリテイリングの百貨店事業である大丸松坂屋百貨店はOMOを推進 リアルとデジタルの融合について
    リアルとデジタルの融合について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    J.フロントリテイリングの2020年度(2021年2月期)におけるオンライン経由の売上は100億円強。オンライン経由売上は、大丸松坂屋百貨店が運営する「百貨店WEB」DEPACO」などオンライン決済および外商のWebサイト「コネスリーニュ」、ライブショッピングなどの売上合計額。

    OMOによるデジタルシフトの加速で、2023年度のオンライン経由売上は400億円を目標に掲げる。

    J.フロントリテイリングの百貨店事業である大丸松坂屋百貨店はOMOを推進 デジタルシフトの加速によるオンライン経由売上の推移
    デジタルシフトの加速によるオンライン経由売上の推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    今期(2022年2月期)からスタートしている3か年の中期経営計画(中計)では、百貨店事業においてOMOの取り組みを推進。その一環として、アプリによるタッチポイントのデジタル化を進めており、シングルサインオンによる顧客情報・購買情報の一元管理とCRMの高度化を図っている。

    直近1年間の実績を見ると、アプリユーザーの売り上げは1750億円、稼働率は75.9%、顧客単価はアプリ未登録者と比較して2.5倍。今期上半期のアプリユーザー数は112万人。中計最終年度となる2023年度は240万人を目標に掲げる。

    J.フロントリテイリングの百貨店事業である大丸松坂屋百貨店はOMOを推進 アプリによるタッチポイントのデジタル化
    アプリによるタッチポイントのデジタル化(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    OMOショッピングサイトの構築準備にも取り組む。コスメOMOサイトを2022年2月までにローンチする予定。オンラインおよび店頭でも購入、販売ができるようにする。「人」の力をデジタルで拡張する独自のOMOを具現化する。OMOショッピングサイトで2023年度、オンライン経由売上目標50億円をめざす。

    J.フロントリテイリングの百貨店事業である大丸松坂屋百貨店はOMOを推進 OMOショッピングサイトの構築準備
    OMOショッピングサイトの構築準備(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    外商におけるオンライン活動も進化させる。外商顧客向けのプレミアムサイト「コネスリーニュ」では、20~40代の買い上げシェアが4.2ポイント上昇。2021年9月から、「コネスリーニュ」でのオンライン接客サービスを開始した。プライムな商品・サービス・体験価値をさらに拡充し、2023年度にはオンライン経由売上目標100億円を見込んでいる。

    J.フロントリテイリングの百貨店事業である大丸松坂屋百貨店はOMOを推進 外商オンライン活動の進化
    外商オンライン活動の進化(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
    石居 岳
    石居 岳

    満足度の高いECサイトの条件は?1000人の消費者に聞いた【カスタマーエクスペリエンス大調査】 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years 6ヶ月 ago
    カスタマーサービスは重要な差別化要因であり、ヒューマンタッチで小売企業を際立たせることが可能になる要素です

    米国のEC業界向け専門誌『Digital Commerce 360』のコンシューマー・インサイト・シニアアナリストであるローレン・フリードマン氏は、「ユーザーエクスペリエンス(UX)は常に変化しています。消費者の満足度が高い場合、それは小売事業者の努力の賜物と言えます」と話します。

    エンゲージメントの改善は売上向上の重要な要素

    消費者は毎日、企業との関りを持っています。そして多くの場合、企業はカスタマーエクスペリエンス(CX)の観点から、「良い」「悪い」「ひどい」のいずれかで評価されます。

    EC事業者は、顧客ニーズを考慮し、切磋琢磨して、何が有効で何が効果がないかを学んできました。このカスタマーエクスペリエンスを向上する取り組みは、どんなに優れた小売事業者にとっても継続的に改善をしなければならないプロセスです。

    EC消費者は、ファネル内の購入プロセスに消費者を素早く誘導できるよう、主要なWebサイトページの改善に重点的に取り組んでいます。それはコンバージョンと売上アップが目標ですが、エンゲージメントの改善も常に重要な要素となります。そう、小売業では、消費者への適切な対応が売上向上につながるのです。

    UXはデスクトップで高く、モバイルのアプリ&Webは改善が必要

    『Digital Commerce 360』は2021年9月、調査会社Bizrate Insightsと共同で、1000人のオンライン通販利用者を対象に、ユーザーエクスペリエンスに関する調査を行いました。

    全般的に満足度が高いものの、モバイルWebとモバイルアプリは満足度が低くなっています。調査結果をまとめると、デスクトップ、モバイルWeb、モバイルアプリという3つの異なるショッピング体験における満足度のパターンが明らかになりました。

    満足度デスクトップモバイルWebモバイルアプリ
    5以下6%14%14%
    6~837%47%41%
    9~1042%24%24%
    該当なし15%15%21%

    デスクトップの利用が長く続いているのは、ユーザーエクスペリエンスが時間をかけて開発されてきた証です。ほとんどの消費者はデスクトップに慣れ親しんでいるため、デスクトップを利用するのは自然なこと。ただ、モバイルWebは、まだ発展途上のメディアであるためより多くの改善が必要となりますが、これから大きく進化していくでしょう。

    同時に、消費者にとっては新しいメディアであるモバイルアプリに対して、小売事業者は改善努力を続けています。基本的な部分がさらに改善されれば、より高い満足度が得られるでしょう。

    カスタマーサービスなどで低い満足度

    調査対象者が2021年に利用したすべてのサイトについて、期待値を満たしているか、あるいは超えているかを調べました。

    消費者の期待は、商品を探す際の効率(59%)とチェックアウトプロセス(73%)に関しては満たされていましたが、「カテゴリーの概要がすぐにわかる」と答えた人は24%で、「ブランドや小売事業者の概要がわかる」と答えた人は13%にとどまりました。

    在庫の透明性は、ECサイト上でも、別のチャネル間でも確保されている必要があります。サイト上の商品在庫の確認に関しては、サプライチェーンの課題があるなかでも、55%が期待通り、または期待以上であったと回答。地元の店舗での在庫確認について満足している人は36%にとどまり、オムニチャネルの観点からは厳しい数字となりました。

    ECサイトの安全性を確保し、不正行為を防止するための対策を行うことは、継続的な課題であり、小売業事者は引き続き注意が必要です。回答者の40%が小売企業のサイトセキュリティへの取り組みに満足していますが、不正行為対策について期待通りだったと回答したのは22%でした。

    期待通りあるいは期待以上の満足度を得るには、商品からカスタマーサービスに至るまで、さらなる情報提供が必要です。「商品情報」に満足と回答したのは28%、「配送や返品に関する情報」は26%、「役立つ商品のレコメンデーション」は25%が満足と答えました。

    カスタマーサービスの観点からは、質問への回答に満足しているのは22%、登録したプロフィールの閲覧・更新に満足しているのは18%と低い結果となり、課題があるようです。

    カスタマーエクスペリエンス大調査 利用したECサイトについて、どの項目が期待通りまたは期待以上だったのか
    利用したECサイトについて、どの項目が期待通りまたは期待以上だったのか(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人のオンライン通販利用者に行った調査)

    消費者の不満を抑えることがビジネスの成長につながる

    小売事業者は、消費者の不満を抑えることがビジネスの成長に不可欠であることを知るべきです。今回の調査では、オンラインで買い物をした際、不満を感じたのは3人に1人だけだったため、ポジティブな結果となりました。

    購入の意思決定を促す商品情報は、充実したものでなければなりません。調査回答者の35%は、画像が十分でない場合に不満を感じ、33%は商品説明の文章が不足していると感じています。

    また、消費者は常に送料無料を求めているため、回答者の36%が懸念する不明瞭な送料情報にも対処する必要があります

    消費者は時間に追われているため、検索からチェックアウトまでのスピーディーな導線が求められますが、30%がサイトの読み込みが遅いと感じています。検索結果が適切に処理されれば、消費者の意思決定が容易になりますが、26%はサイト内検索の結果がまだ不十分であると回答。チェックアウトの問題は、オンライン通販利用者の20%が懸念しており、19%が過剰なスクロールを問題視しています。

    現在のサプライチェーンの制約もあり、チャネル間での在庫確認を可能にするニーズが強まっています。今回の調査でも、オムニチャネルの在庫との不一致(28%)、現地店舗の在庫が確認できない(24%)、サイト上の在庫状況がわからない(23%)、配送方法が明確でない(12%)などの不満があげられました。

    満足度の数字にも表れているように、消費者はモバイルでの買い物にまだ不満を持っています。オンラインショッピング利用者の22%が、モバイルアプリがない場合に不満を感じ、11%が失望を表明していることから、モバイルショッピング体験の改善は最優先事項と言えるでしょう。

    カスタマーエクスペリエンス大調査 半年間(2021年3月~8月)に利用したECサイトであがった不満点
    半年間(2021年3月~8月)に利用したECサイトであがった不満点(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人のオンライン通販利用者に行った調査)

    オンラインショッピング体験で重視する機能は「商品情報」

    ECビジネスをサポートするために必要なツールは小売事業者によって異なりますが、パフォーマンスの高いサイトには商品情報と画像が不可欠です。消費者の購買意欲を高めるためには、包括的な商品情報が必要になります。

    詳細な商品説明(76%)、豊富な商品画像(61%)、充実した商品レビュー(44%)、商品のおすすめポイント(41%)が、eコマースサイトに必要な情報の上位を占めています。商品ページ以外に掲載して欲しい情報では、以下があげられましたが、数字はやや低くなっています。

    • Q&Aセクション:33%
    • ハウツーガイドやビデオチュートリアル:26%
    • 商品紹介ビデオ:25%
    • 商品の共有機能:14%
    • 商品やブランドに関するブログコンテンツ:5%

    ビジュアルアイコンに関しては26%が必要と答えており、サステナビリティへの取り組みのなかで、より大きな役割を果たす可能性があります。

    オンライン通販利用者は、ツールを「あると便利」と認識していますが、「お気に入り機能」と「検索」はともに46%で第4位となっており、ショッピング体験にとって重要であると考えられています

    強力な検索機能が32%と意外に低かったのは驚きでした。しかし、もしこの質問が単独で行われていたら、もっと高い評価を得ていたでしょう。プロフィール分析機能など、消費者が正しい選択をするためのインタラクティブなツールが11%であることを除けば、その他の項目はすべて一桁台の重要度となっています。

    • プロフィール分析:11%
    • 試着ツール:9%
    • ライブカメラ検索:7%
    • 音声検索:5%

    小売企業は自社のブランドやビジネスの目的に照らし合わせて、ツールの役割を検討する必要があるでしょう。

    カスタマーエクスペリエンス大調査 オンラインショッピングの体験で重視する機能
    オンラインショッピングの体験で重視する機能(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人のオンライン通販利用者に行った調査)

    求めるパーソナライズ機能は「最近見た商品にすぐにアクセスできる」

    オンライン通販利用者は、時間を節約できるパーソナライズされた体験を特に高く評価しています。効率的なパーソナライゼーションとして、最近見た商品にすぐにアクセスできること(59%)、アカウント情報を保存・更新できること(55%)に期待。また、33%が買い物の際に購入チャネルを指定できることをあげ、30%が複数のデバイスからアクセスできる共有カートを希望しています。

    一方で、52%が「パーソナライズ機能を使わない」と回答しているため、パーソナライズ機能のオプトアウトも、重要な要素となっています。

    加えて、サイト上での閲覧・購入行動(32%)や、類似商品を購入した人のデータに基づいて表示される商品(23%)など、アルゴリズム主導の機能に価値が見出されています。

    カスタマーエクスペリエンス大調査 ECサイトに期待するパーソナライゼーション機能
    ECサイトに期待するパーソナライゼーション機能(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人のオンライン通販利用者に行った調査)

    カスタマーサービスで求められる問題のスピード解決

    オンライン通販を利用する消費者にとって、タイムリーで質の高いカスタマーサービスは最も重要です。

    48%の消費者が問題を迅速に解決してほしいと考えており、31%が返金などの問題解決能力に注目しています。

    スタッフとのやり取りの質は、オンライン通販利用者にとって非常に大切で、回答者の47%が重要視していると回答、26%が特に重視していると答えています。

    ライブチャットは連絡手段として好まれており、36%がお気に入りの連絡手段のトップ3に入れています

    ショップの連絡先情報がサイト上で簡単に探せることは、依然として最重要事項ですが、36%が連絡先情報を見つけられないと指摘しています。

    カスタマーサービスでは、人間的なやりとりを好むグループと、セルフサービスを重視するグループにわかれています。消費者のニーズは常に変化しているため、あらゆるニーズに対応できるよう、人を介したサービスとセルフサービスのツールを組み合わせて提供する必要があります。

    今回の調査では、FAQは13%にとどまり、ショッピングカートに組み込まれたカスタマーサービスもあまり注目されていませんでしたが、どちらも重要です。コンテンツとアクセシビリティの両方の観点で取り組めば、小売事業者にとってはコスト削減にもつながります

    カスタマーエクスペリエンス大調査 オンライン購入で最も重要なカスタマーサービスについて
    オンライン購入で最も重要なカスタマーサービスについて(上位3点を選択、出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人のオンライン通販利用者に行った調査)

    消費者はやはり人とのコミュニケーションを好むようで、Eメールが2位になっています

    ライブチャット(79%)と電話(58%)が「人間」によるリアルタイムのカスタマーサービスの選択肢のトップです。Eメールは、質問をすぐに送信し、それに対する回答を記録しておくことができるため、いまだに幅広く利用されており、67%の人が選んでいます。セルフサービスツールには魅力がありますが、人間が行うサービスに比べると見劣りするようです。

    カスタマーエクスペリエンス大調査 オンラインショップとコミュニケーションを取る際に好んで利用する方法
    オンラインショップとコミュニケーションを取る際に好んで利用する方法(上位3つ、出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが1000人のオンライン通販利用者に行った調査)

    在庫切れ情報をサイトの目立つ場所で表示を

    在庫切れを明確に表示し、潜在的な問題点を伝えることは、オンライン通販利用者にとって有益です。消費者は、サイト内の目立つ場所で在庫状況が示されることを望んでおり、以下のページで在庫状況を知りたいと答えています

    • 商品ページ:68%
    • 検索結果:63%

    また、その他に知りたい情報として以下があげられました。

    • オムニチャネルの明確な選択肢:49%
    • 1か月以上の待ち時間がある商品:45%

    また、61%の回答者が「在庫切れ商品の解消」を重要視していることも特筆すべき点です。オンラインで買い物をする人は、注文が遅れたり、在庫切れになったりしたときに、解決策の提案とともにタイムリーなコミュニケーションを期待しています。

    具体的には、注文が遅れた場合の連絡(64%)や、在庫切れの際に解決策をメールやテキストで通知(50%)を希望しています。小売事業者は、サイト上での在庫情報の表示が明確であれば、32%の消費者がさらに通知を受けることに興味がないという事実を理解すべきです。

    ◇◇◇

    ユーザーエクスペリエンスは常に変化しています。消費者の満足度が高い場合、それは小売事業者の努力の賜物と言えます。

    モバイルはデスクトップに比べてまだ遅れをとっていますが、消費者からは好意的な意見が寄せられています。

    消費者が期待するのは、効率性、商品詳細などの完全な情報、賢くパーソナライズされたコンテンツ、オムニチャネル環境に合わせた在庫の透明性であり、これらのバランスを取ることが大切です。小売事業者は、不満を最小限に抑えるために努力してきましたが、消費者の期待は常に高くなるため、やるべきことはまだあります。

    カスタマーサービスは重要な差別化要因であり、ヒューマンタッチで小売企業を際立たせることが可能です。重要なホリデーシーズンに向けて、『Digital Commerce 360』は、小売企業の行動を評価しつつ、その任務を果たしているかどうか、引き続き注目していきます。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    パルがECサイト「PAL CLOSET」にサイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入

    4 years 6ヶ月 ago

    ファッションブランド「CIAOPANIC」「PAPILLONNER」や、300円均一ショップの「3COINS」など複数の人気ブランドを抱えるパルは、運営するECサイト「PAL CLOSET(パルクローゼット)」に、ZETAが提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した。検索速度、精度を改善、検索機能の強化を実現している。

    サジェスト、人気ワード表示実装で商品探しをサポート

    「PAL CLOSET」は「CIAOPANIC」「Kastane」「mystic」「3COINS」など50以上のブランドを取り扱う直営ECサイト。多くのブランドを取り扱うため、ブランドを軸とした検索を強化した。

    「ZETA SEARCH」を導入することで、「もしかして検索」「サジェスト」「人気ワード表示」などを実装し、ユーザーの商品探しをサポートする。

    また、1つのブランドを指定したり、お気に入り登録しているブランドで絞り込んだ後、キーワード検索、その他の項目で絞り込み検索することが可能。探している商品にユーザーを最短で案内できるようになった。

    パル PAL CLOSET ZETA SEARCH 商品検索
    「PAL CLOSET」の商品検索画面(画像は「PAL CLOSET」からキャプチャ)

    「ZETA SEARCH」とは

    ECサイト内の検索における「絞り込み」「並び替え」の設定の自由度・柔軟性を追求したEC商品検索・サイト内検索エンジン。

    キーワード入力時のサジェスト機能や、もしかして検索、ドリルダウン式の絞り込み、事前に検索結果の該当数を表示するファセットカウントなど、多数の検索機能を有している。

    JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
    「ZETA SEARCH」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
    藤田遥
    藤田遥

    ecbeingが打ったクッキーレス時代のマーケティング対応。FacebookとInstagram広告対応のコンバージョンAPI標準オプション化

    4 years 6ヶ月 ago

    ecbeing(イーシービーイング)は、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」でFacebookやInstagramの広告に対応したコンバージョンAPI(CAPI)を標準オプション化すると発表した。

    ChromeブラウザではサードパーティCookieのサポートを2023年後半に完全終了する予定。2023年のクッキーレス時代に先手を打ち、継続的な広告運用をサポートするため、CAPIの標準オプション化を実施することにした。

    コンバージョンAPIの標準オプション化にあわせ、次世代マイクロサービス「ConnectiveService」を開発。さまざまな外部の仕様変更を「ConnectiveService」がコントロールする。自動バージョンアップで対応連携先を順次追加する。コンバージョンAPIは「ConnectiveService」連携先の第一弾。

    ecbeing(イーシービーイング)は、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」でFacebookやInstagramの広告に対応したコンバージョンAPI(CAPI)を標準オプション化する
    従前と「ConnectiveService」を利用した連携イメージ

    コンバージョンAPIは、Facebook社によるクッキーレス時代に対応した広告計測・最適化ソリューション。顧客のアクションや属性情報をFacebookのサーバーで直接共有するためのビジネスツールで、広告のターゲット設定の最適化や顧客獲得単価の削減、結果の測定を支援する。

    従来、FacebookとInstagramの広告には、広告主のWebサイトに「Facebookピクセル」というタグを埋め込み、それがブラウザ上で作動することにより広告プラットフォーム連携する仕組みだった。

    今後、本格的なクッキーの利用制限が各メディアで行われるため、データが正確に送られなくなる可能性がある。そのため、マーケティングパフォーマンスが悪化する恐れがある。

    クッキー利用ができなくなった場合の影響範囲 Facebook広告の顧客獲得単価(CPA)
    クッキー利用ができなくなった場合の影響範囲

     

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    商品価格はどう決めたら良い? 「カスタマーバリュー向上」「3段階価格」などポイントを解説【価格検討・設定フェーズ】 | 「卒塔婆屋さん」の「鬼塾」

    4 years 6ヶ月 ago
    卒塔婆のECサイト「卒塔婆屋さん」の谷治大典店長が自社の実例を踏まえてECサイト運営について解説。4回目はカスタマーバリューの上げ方や新商品価格の設定方法について 【「卒塔婆屋さん」の「鬼塾」:連載4回目】

    ECサイトで販売する商品の価格設定で重要となる「カスタマーバリューの上げ方」「新商品価格の設定方法」など、商品価格を決めるポイントを解説します。

    Contents
    1. カスタマーバリューを上げる方法
      • 丁寧な商品説明
      • 顔が見える
      • 利用シーンを容易に想像できる商品写真
      • 付帯機能の充実
    2. 新商品価格設定
      • スキミングプライシング
      • ペネトレーションプライシング
    3. 価格設定の上限と下限
    4. 価格帯
    5. 値入ミックス

    カスタマーバリューを上げる方法

    丁寧な商品説明を掲載

    自社製造の商品であれば、原材料へのこだわり、製造工程、製造している人の写真やコメントなどを掲載し、「これでもか」と言うくらい詳しく説明します。同業他社の同じような商品と比べてどんなメリットがあるのか、差別化ポイントをお客さまに理解してもらいましょう

    卒塔婆屋さん 丁寧な商品説明
    「卒塔婆屋さん」では製造過程などを商品ページに掲載しています(参考:「卒塔婆屋さん」の商品ページ

    注意するポイントは、ただの自己満足のこだわりではなく「お客さまにとってどんなメリットがあるのか」に軸を置いて説明することです。

    運営者(店長)の顔が見える

    ECサイトは、購入までの手続きが機械的で人気を感じにくい傾向があります。そこで、店長挨拶では文章だけではなく顔写真を載せると良いでしょう。

    挨拶文も堅苦しい感じではなく、商品の開発秘話や商品に対する思いなどストーリー性を持たせます。お客さまに「この店長から買いたい」と思ってもらえるような、読んでいて面白いコンテンツをめざしましょう。

    卒塔婆屋さん 店長(運営者)の顔が見える
    「卒塔婆屋さん」の例。挨拶とあわせて経歴なども掲載しています(参考:「卒塔婆屋さん」について

    店長の顔写真だけではなく、商品開発担当者の写真やコメントも載せるとさらに魅力がアップします。

    利用シーンを容易に想像できる商品写真

    商品単体の写真を掲載するのではなく、実際に商品を使用している写真や使い方の動画などを載せましょう。実際に商品に触れることができないECだからこそ、サイズ感や使用感などを視覚に訴えることが大切です

    写真は「多いかな」と感じるくらいでちょうど良いです。衣料品のECサイトを見ると、スタッフが商品を試着した写真、購入者が実際に着ている写真が多数掲載されています。

    付帯機能を充実させる

    複数の決済方法を導入する、配送日時の指定、返品や返金・交換保証制度を拡充するなど、初めてのお客さまでも安心して買い物できる機能を充実させましょう。

    卒塔婆屋さん 付帯機能
    「卒塔婆屋さん」で実施している保証制度(参考:「保証について」

    新商品価格設定

    ここからは、新商品の価格設定についてお話します。ここでいう新商品とは「現在、市場に存在しない商品」のことで、自社で新たに取り扱いを始める既存商品のことではありません。

    市場になかった商品だと、お客さまは商品の価値やカスタマーバリューの基準を持っておらず、一般的な商品に比べて価格設定は難しいでしょう。

    そのため、より戦略を明確にした上で価格設定は慎重に検討しましょう。新商品の価格設定には大きくわけて2つあるので、それぞれの特徴やターゲット層について説明します。

    スキミングプライシング

    スキミング(skimming)とは、「上澄みをすくい取ること」という意味です。

    ターゲット

    富裕層や新しい価値に対して敏感、新しいものが好きな人。一般大衆向けではなくブランドに価値を感じる人や、「新しい価値=今までにない機能性やデザイン」などに共感し、「いち早く手に入れて試してみたい」という人がターゲットです。

    価格

    ブランドイメージや開発費、こだわりの材料を使うことで、必然的に高くなり高価格帯になります。

    商品の特徴

    高級素材を使用する、開発の難易度が高い、専門的で圧倒的な機能性や性能を持っているなどの特徴があります。

    効果

    利益をいち早く確保し、商品開発への投資を早期に回収できるというメリットがあります。一方、最初は富裕層、流行や価値に対して敏感な人に支持されますが、ある程度商品が行きわたると売れにくくなるため、市場に商品が広まりにくいというデメリットがあります。また、競合が参入しやすいため低価格化していきます。

    パソコンのパーツなども、発売時点で史上最高の性能であることを打ち出すため、YouTubeのレビュアーや高性能な商品を欲しい人がこぞって購入します。しかし、更に高性能な商品が比較的すぐに出てくるため価格が下がっていき、一般大衆も手に入れることが可能になります。

    高級ブランドの場合、あえて規模を拡大せずに希少性を維持することで、価格が下がるどころか上昇し続ける場合もあります。特に高級腕時計の限定モデルなどは、どれだけ高価でも手に入れたい人も多く、発売時点の10倍以上の高値で取引される場合もあります。

    ペネトレーションプライシング

    ペネトレーション(penetration)とは、「浸透すること」という意味です。

    ターゲット

    一気に市場シェアを拡大することが目的のため、ターゲットが広くなり一般大衆が対象です。

    価格

    競合企業よりどれだけ低価格で商品を提供できるかが重要になるため、低価格帯となります。

    商品の特徴

    高級感はなく機能性も中程度以下ですが、低価格なので試しに使う分には充分な商品であることが多いです。

    効果

    一気に市場を席巻し、市場規模を拡大することで開発費などの投資を回収できるメリットがあります。一方で販売当初は赤字になりやすいというデメリットも。

    スキミングプライシングとペネトレーションプライシングを同時に扱う場合もあります。たとえば、同じブランドのパソコンでも、普段使いするには充分な性能で価格を抑えた入門モデルから、3Dなど専門的かつ高性能なパーツを搭載していないとできない用途向きのハイグレードモデルまでを一気に新発売する場合です。

    ペネトレーションプライシングの商品を試しに使ってみたら良かったので、次はスキミングプライスの商品を購入してみようというお客さまも多いでしょう。

    価格設定の上限と下限

    価格は製造コストや仕入れコストとカスタマーバリューの間で設定しますが、製造コストや仕入れコスト以下では、商品が売れるほど赤字幅が拡大してしまいます。

    前述の通り、カスタマーバリューを上げる施策によって価格設定の上限を上げることができ、利益も最大化することができます。

    価格帯

    「見せる価格」「販売したい価格」「下限価格」の3種類、松竹梅の価格帯を用意することで、意図的に「販売したい価格帯」の商品が売れるようにすることができます。

    人間には極端な選択を避けるという心理があり、一番高いもの、一番安いものは無意識に避ける傾向があります。その心理から、3つの価格帯を用意して中間価格を売れるようするという仕掛けです。

    たとえば、商品Aは9800円、Bは4980円、Cは2980円という3つの価格帯のシャツを用意します。Aは見せ筋、Bは一番売りたい商品、Cは下限の商品です。

    卒塔婆屋さん 3つの価格帯を用意する
    3つの価格帯のシャツを用意して、中間価格の商品が売れるようにします

    価格を設定する際、AとBの価格差は大きく取り、それと比べてBとCの価格差は小さくします。BとCの2つだけだとCが売れますが、Bより上位のAを用意することでBが売れるようになります。

    用意する価格は3つがベスト、多くても4つまでが良いでしょう。多すぎると、今度は選択する際の心理的負荷が大きくなり、結果、購入を辞めてしまうことが実証されています。

    スキミングプライシングとペネトレーションプライシングを組み合わせ、松竹梅の価格に分けて出す場合もあります。

    値入ミックス

    価格に関しては、できる限りカスタマーバリューを上げて利益が出る値付けをオススメします。しかし、「集客のために、価格をフックにした目玉商品を多く用意したい」という場合もあると思います。

    その時は、異なる値入の商品を組み合わせて、トータルで利益を出す値入ミックスという方法を用います。

    各商品のSKU(サイズや色違いなど商品の最小単位)ごとの粗利率に、各SKUの構成比をかけて出てきた数字(相乗積)をすべて足すと全体の粗利率が出てきます。なお、粗利率は「(売価-商品の仕入れ値)÷売価」または「売上原価÷売上」で算出できます。

    実際に計算してみます。一番右下の数値がトータルの粗利率となります。

    パターン1:高付加価値商品Aと通常商品Bの構成比を上げ、目玉商品Cは低めに設定した場合

    商品粗利率構成比相乗積
    A(高付加価値商品)50.0%30.0%15.0%
    B(通常商品)40.0%60.0%24.0%
    C(目玉商品)10.0%10.0%1.0%
      100.0%40.0%

    パターン2:目玉商品Cの構成比を上げた場合

    商品粗利率構成比相乗積
    A(高付加価値商品)50.0%10.0%5.0%
    B(通常商品)40.0%30.0%12.0 %
    C(目玉商品)10.0%60.0%6.0%
      100%23.0%

    いかがでしょうか、商品の構成を変えるだけでこれだけ粗利率に影響してきます。戦略的に商品構成を考えることがどれほど重要かわかるでしょう。

    ◇◇◇

    2回にわたり、商品戦略と価格戦略について解説しました。ECのノウハウというと、サイトのデザインや機能に関しては面白く、早く知りたいと思う方も多いかもしれません。しかし、そういった内容は、まず会社としての戦略、戦術、計画書などの基礎を固めた上で初めて意味を持ってきますので、もうしばらくデザインなどのお話までお待ち下さい。

    谷治 大典
    谷治 大典

    花屋から断食道場へ。酵素ドリンクで消費者と社員の幸せを追求するエリカ健康道場 | EC業界で活躍する女性の働き方に迫る“e-女”~Presented by売れるネット広告社~

    4 years 6ヶ月 ago
    売れるネット広告社の代表取締役社長 加藤公一レオ氏と、エリカ健康道場の森永 伶さんとの対談(連載第13回)

    売れるネット広告社の代表取締役社長CEOの加藤公一レオがEC業界で活躍する女性にフォーカスし、ネット通販(EC)に携わる経営者や担当者とさまざまなテーマについて対談する企画。13回目は、「楽天市場」のショップ・オブ・ザ・イヤーの「定期購入・頒布会賞」を受賞したこともある酵素ドリンク「優光泉」の通販を手がけるエリカ健康道場の森永 伶さんの登場です。

    今回の“e-女”

    エリカ健康道場の森永 伶さん
    エリカ健康道場の森永 伶さん
    佐賀県出身。新卒で株式会社エリカ健康道場に入社し、カスタマーサポートチームとして受注処理を担当。2019年のチーム編成により新たに発足されたPRチームに異動。LP作成、商品開発、新規獲得施策、モール運用、Instagram運用など幅広く担当。「お客さまファースト」をモットーに日々の業務に取り組んでいる。

    酵素の力に注目し、花屋から断食道場へ

    加藤公一レオ(以下 加藤):まずは自己紹介をお願いします。

    森永 伶:(以下 森永)佐賀出身で、大学では心理カウンセリングを学んでいました。新卒でエリカ健康道場に入社して4年目になります。入社後1年ほどはカスタマーサービスを担当していました。現在はPR部署の一員として、モールの立ち上げや管理、商品の開発や広告運用など、販促関連の業務に携わっています。

    加藤:心理カウンセリングが通販事業で役立った場面はありますか?

    森永:電話やイベントなどでお客さまとお話しするときに、お客さまに寄り添うことによって、相談や悩みを話しやすい空気を作ることができたのではないかと思っています。

    加藤:エリカ健康道場の企業理念を教えてください。

    森永:企業理念は、「honesty・healthy・happy ~幸せの創造~」です。「誠実で謙虚に感謝の心を忘れずに、関わるお客さま、関連企業、自社の真の豊かさを追求する」という意味で、「弊社の商品やサービスに出会って下さった、お客さまや関係者全ての人が幸せに」という想いが込められています

    加藤:すばらしい理念ですね。

    森永:創業の経緯もユニークなんです。当社の歴史は、現在の代表である北島の父が「エリカ園芸」という花屋を経営していたところから始まります。「もっと花にも環境にも優しい肥料がほしい」と考え、肥料についての研究を始めたところ、「発酵の力」に出会い、魅了されたそうです。さらに研究を続けるなかで、北島の父は人にとっての「酵素」や「断食」の重要性に気づき、昭和63年に断食道場の営業と「優光泉」の販売を開始しました。

    エリカ健康道場の森永 伶さん

    加藤:花屋から断食道場とは、すごい業態転換ですね。しかも、昭和63年に断食道場を始めたというのは先見の明ですね。

    森永:はい。現在当社の代表を務める北島は二代目で、曇った表情で実家の断食道場にやってきたお客さまが「ありがとう」と笑顔で帰って行かれるのを見て、「自分も人を笑顔にする仕事がしたい!」と跡を継ぐことを決意したそうです。

    加藤:素敵なエピソードですね。最近はとにかく「D2Cをやろう! 何か商品を作ろう!」と商売ありきで事業を始める会社が多いですが、御社は商品にストーリーがありますよね。そのストーリーはランディングページやホームページ、インタビューなどでどんどん伝えていくべきだと思います。 

    売れるネット広告社の代表取締役社長CEO 加藤公一レオ氏

    断食道場でも使用中の原液100%酵素ドリンク

    加藤:御社の主力商品について教えてください。

    森永:「優光泉」という酵素ドリンクです。60種類の野菜、果物、穀物、海藻類などが原料で、保存料や着色料、香料を一切使用していない身体に優しい商品です。100%国産原料で、うち90%は地元九州産の材料を使っています。

    また、当社は約30年以上前から実店舗の断食道場を運営しておりますので、通販も含めると10万人を超える方々にファスティングに取り組んでいただき、断食の指導もさせていただきました。現在も優光泉を使ったファスティングプランをご提供している断食道場を運営しています。

    エリカ健康道場のサイトより

    加藤:実は私も大量に購入していて、おかげさまで年明けから5kg痩せました(笑)。自然の甘みってすごいですよね。

    森永:いつもご愛飲いただきありがとうございます! 人工甘味料やハチミツを使わずに作っているのが自慢です!

    加藤:改めて、世のなかにはいろいろな酵素ドリンクがありますが、「優光泉」ならではの売りや魅力はありますか?

    森永:やはり、実際の断食道場で約30年間使われている商品という安心感と実績ですかね。それが商品開発に生かされていますし、コールセンターやメールでの情報提供を通して、お客さまの断食のサポートもできると自負しています。

    優光泉史上最強の新商品「優光泉濃縮和漢発酵ペースト」

    森永:また、9月1日より「優光泉濃縮和漢発酵ペースト」という新商品を発売いたしました。創業以来約30年間、累計150万本を超える優光泉をお届けしてきましたが、「ビンは重たいので扱いにくい」という声や「もっと手軽に持ち運びたい」というお声を数多くいただいておりましたので、お客さまのニーズにお応えするべく研究開発を重ねた結果完成したのが「優光泉濃縮和漢発酵ペースト」です。

    もちろん、ただ単に手軽なだけではなく中身も「さらに良いものを」というこだわりで開発したので、時間はかかりましたがバージョンアップしたより良いものが完成しました。おかげさまで販売開始から約1週間で目標の10倍となる約1000個を売り上げることができました。

    エリカ健康道場のサイトより

    18種類の和漢と108種類の野菜・果物、ハトムギ・発芽玄米をそれぞれ別に発酵させ、最後にその3つを混合・安定化発酵するという新たな製法で作り上げています。そのすべての工程には、8年3か月もの発酵期間がかかっているんです!

    ちなみに原材料は、すべて佐賀県産です。当社のスタッフに実家で和漢を栽培している者がいるので、女性に優しい18種類もの佐賀県産和漢を原材料として使用することができました。普段の生活にプラスしてお飲みいただくこともおすすめですし、16時間断食のサポートとしてもお使いいただけます。

    社員が健康でないとお客さまに健康を提供することはできない

    加藤:御社ならではの面白い取り組みや画期的な制度はありますか?

    森永:コロナ前はリアルイベントを積極的に開催していて、期間限定での百貨店への出店や、ヨガの愛好家が集まるイベントへの出展など行ってきました。そのような場で「優光泉を飲んでいます」「おかげで健康的な毎日が送れています」といったお声をいただくと、「この仕事をやっていてよかった!」と思いますね。

    社内での取り組みとしては、朝礼の後に皆でラジオ体操をやっています。健康促進の一環ですが、コミュニケーションも生まれますし、朝から体を動かすことで仕事へのモチベーションも上がります。

    加藤:高度成長期の日本企業は、大企業も含めて朝ラジオ体操をやっていたらしいですね。

    森永:朝からラジオ体操をすると、「頑張ろう!」という気持ちになりますね。初心を思い出しますし、団結力も生まれます。

    加藤:御社は社内に「優光泉」のカフェもありますよね。

    森永:はい。弊社は「健康オフィス」を意識してつくっていて、気分転換用の足つぼコーナーやぶら下がり棒がありますし、バランスボールに乗って仕事をしている社員もいます。社員が健康でないと、お客さまに健康を提供することはできないと思っています

    エリカ健康道場の社内

    本質的な理論に基づいた商品はロングセラーになる

    加藤:森永さんが感じる、この仕事の面白さと難しさはどんなところにありますか?

    森永:ECでは姿の見えないお客さまに対して商品を販売するので、それが面白いところであり、難しいところだなと感じます。お客さまがどんな気持ちで商品を買いに来るのかを想像してページを作らないと、潜在的に優光泉を必要としているお客さまに商品を届けすることができないですし、売れない商品になってしまいます。

    なので、買い物にいったときは、売れている商品のキャッチコピーを意識して見てみたり、自身がネットショッピングを利用する際は「どういうページだったら自分が欲しくなるか?」と考えたりして、日々研究しています

    加藤:どんなページだったらその商品を欲しくなりますか?

    森永:やはり、共感ができる部分が多かったり、その商品を使っているお客さまの声がたくさん載っていたりすると安心できるので、「買う」という行動につながると思います

    加藤:特に御社の商品は、ある意味効果が数値化できますからね。

    森永:薬機法の関係で広告には掲載できませんが、お客さまの口コミで「〇kg痩せた」というコメントを見ると、私たち売り手としては嬉しいですね。

    加藤:私は、「優光泉」は本質的な商品だと思っています。長年この業界にいますが、世のなかには「飲むだけで痩せる」などとうたっている怪しい健康食品がたくさんありますよね。でも、御社は「消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せる」というダイエットのシンプルな理論に基づいて、食事を「優光泉」に置き換えることを提案しています。置き換えダイエットをちゃんとやれば結果が出るのは当たり前で、その点で「優光泉」は本質的です。一次的なブームに乗ったものではなく、本質的な理論に基づいた商品はロングセラーになりますよね。

    当社は福岡が本社ですが、御社は佐賀で、どちらも地方が拠点です。地方にいながらにして、北海道から沖縄まで、日本全国のお客さまとつながれるというのも、ECの面白さですよね。

    森永:佐賀にいながら、いろんな都道府県のお客さまが当社の商品を購入してくださっていると考えると、楽しいですし面白いです。佐賀にいてもネットがあれば、本当に欲しいと思ってくださっている北海道のお客さまにもお届けできるって素敵ですよね。

    加藤:たとえばレストランなどは商圏が限られますが、ECは日本全国、ひいては世界各国、にまで商圏を広げていけるのが醍醐味ですね。

    森永:そうですね。当社のメイン商品「優光泉」はビンなので、重たいビンをお客さまが店舗から家まで持って帰るという負担も解消できていると思っています。

    エリカ健康道場のサイトより

    コロナ禍で健康意識の高まりが顕著に

    加藤:御社はECビジネスを始めて2年ほどになりますが、この2年間で感じている業界の変化などはありますか?

    森永:「健康」を意識しているお客さまがすごく増えていると感じています特にコロナ禍での外出自粛やリモートワークの普及もあって、運動不足を感じている方が増えているので、「健康を意識しないと」「自分は食べすぎかもしれない」と考えるようになった方が多いように思います

    加藤:本当にその通りで、最近、当社のクライアントのなかでも好調なのが置き換えダイエットです。特にここ1年伸びていますね。コロナ禍の影響はありましたか?

    森永:健康やダイエットへの意識が高まっているので、新たに当社の商品を購入してくださるお客さまも多いです。ただ、リアルイベントができなくなり、お客さまと直接お話できる機会や対面で当社の商品を紹介する機会が少なくなってしまいました。

    加藤:Zoomでイベントをやったらどうですか? 当社のクライアントでも、頻繁にZoomセミナーやイベントを開いている会社もありますよ。

    森永:Zoomなどを使えばそれこそ、佐賀にいながら全国の方とお話ができるようになるので、当社でも検討したいです。

    加藤:単品通販・D2Cというのは、商品を提供することだけが仕事ではないと思っています。商品だけでなく、同梱ツールやメール、LINE、Zoomイベントなどさまざまな手段やツールを通して、情報価値を提供することが重要なんです。

    御社の場合、「本当の健康って何だろう?」「何が正しい減量なんだろう?」といったことがお客さまにとって価値ある情報になります。ドラッグストアで買える商品と違って、単品通販・D2Cは、初回申し込みをきっかけに、半永久的にお客さまとコミュニケーションを取っていけることが強みであり価値であると思っています。

    森永:当社はそのあたりをもっと強化していく必要があると感じます。

    加藤:商品自体が素晴らしいですし、長年健康道場をやってきているので、御社なら本質的な価値のある情報が提供できると思いますよ。

    売れるネット広告社の代表取締役社長CEO 加藤公一レオ氏

    ツーステップマーケティングは「気づき」を与えられる

    加藤:ツーステップマーケティングをやってみてどうでしたか?

    森永:過去にツーステップマーケティングをやったこともやるすべもなかったので、ランディングページ特化型のクラウドサービス「売れるネット広告つくーる」で実際に行ってみて、「このやり方っていいんだな」と実感しました。

    加藤:D2C業界ではワンステップマーケティングが主流ですが、ワンステップの場合はニーズが顕在化していて、自ら「ファスティングしたい」と情報収集をしている人しか買わない可能性が高いです。

    一方、ツーステップはお客さまに「気づき」を与えられるところに特徴があって、「ファスティングなんて聞いたことがない」という人にも「1度試してみようかな」と思わせることができるマーケティング手法です。潜在層のニーズを強引に顕在化することができますし、ワンステップに比べ圧倒的に多くの見込客が集まります。

    新商品は広告よりもまずはPR

    加藤:何か課題に感じていることはありますか?

    森永:「優光泉濃縮和漢発酵ペースト」の発売に伴い、いままでの優光泉とは形も原材料も違う商品をどのようにお客さまにアプローチしていくかが課題だと感じています。

    加藤:商品にもよりますが、新商品はメディアが取り上げてくれる可能性があります。広告と違ってメディアが自主的に取り上げてくれるPRは無料なので、まずは広告ではなくPRに力を入れるといいです「食の大切さ」「世の中の間違ったダイエット」といったストーリー性を付加する必要はありますが、全国のテレビ局や雑誌社に、お手紙や商品サンプルとともにプレスリリースを送るんです。ダメもとで送ってみたら、どこかのテレビや雑誌が取り上げてくれるかもしれません。

    世のなかの通販会社はそのあたりが意外と下手です。メディアが無料で紹介してくれるかもしれないのに、いきなりお金をかけて広告を打つのではもったいないです。新商品の発売時は特に広報をうまく使うのが大事です。

    森永:これまで、テレビや雑誌でのPRという発想があまりなかったです。お金をかけない広告ってとっても素敵な響きですね!上手に活用してたくさんのお客さまへお届けできるように頑張ります。

    エリカ健康道場のサイトより

    対談を終えて

    社名にとてもインパクトのある「エリカ健康道場」さま。酵素の力に着目し、花屋から断食道場に転向したというエピソードはとても興味深いものでした。

    あらゆる会社があらゆる商品をネットで販売している昨今、商品自体の価値や魅力はもちろんのこと、お客さまの共感を得る「ストーリー」がますます重要になっています。

    とても印象的なストーリーを持っている同社は、共感を得るストーリーの発信を強化していくことで、さらに多くのファンを獲得できるだろうと確信しました。

    売れるネット広告社の代表取締役社長CEO 加藤公一レオ氏とエリカ健康道場の森永 伶さん

    加藤公一レオからのお知らせ

    日本で唯一のネット広告/ランディングページ特化型のクラウドサービス「売れるネット広告つくーる」は、登場した“e-女”が所属する企業さんも利用しています。

    【無料セミナーのご案内】

    売れるネット広告社は、「仮説ベース」ではなく「事実ベース」で、いかにクライアントの広告の費用対効果を上げていくか、いかに売り上げを上げていくかに特化し、“100%確実性”のある広告を追求してきました。無料セミナーでは、“最強の売れるノウハウ”、つまりは10社以上で広告の費用対効果が上がった成功の仕組みを大公開します。

    加藤 公一 レオ
    加藤 公一 レオ
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