過熱するAI狂騒曲の「量産型・驚き屋」に注意。あおりやすい数字には騙されないで【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2025年5月27日(火) 08:00
このページは、外部サイト ネットショップ担当者フォーラム の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「過熱するAI狂騒曲の「量産型・驚き屋」に注意。あおりやすい数字には騙されないで【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」 からご覧ください。
ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年4月26日~5月23日のニュース

米国時間2025年5月20日、Googleの年次開発者向け会議「Google I/O」が開催されました。毎年この時期恒例となる本イベントが始まると、毎回SNS上には「スゴすぎる」「ヤバい」「革命」と言った感嘆の声を過剰にあげる「驚き屋」が出現します。「驚き屋」とは、最新のツールや技術を、その名の通り過剰に驚いて紹介して危機感をあおり、時には情報商材へ誘導していくような人々。今回も「ヤバい」「終了」「破壊」といった言葉が散見され、「Googleが自ら脱ググる」といった刺激的なタイトルの記事も見かけました。

20年近く前に『グーグルが日本を破壊する』という書籍が出版されたり、鳴り物入りで現れた「Googleキラー」と呼ばれたサービス・ツールも幾度となく登場しては消えていった過去を見たりしてきました。もちろん今回が「超ヤバい、ググるが終了するような革命的なこと」になるかもしれません。けれど、ひとまずは「スゴイ」と思いつつも言葉を飲み込んで浮足立たず、「百聞は一見にしかず」と玉石混交を見分けていく力を養いたいものですね。

見出しに踊らされず、記事の精査を心がけたい

アップル、ブラウザーでのAI検索を検討-アルファベット株急落 | Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-07/SVWD84DWLU6800

サファリでの検索数が4月に初めて減少したことに言及し、人々がAIを使うようになったためだと指摘。オープンAIやパープレキシティAI、アンソロピックなどのAI検索プロバイダーがいずれ、グーグルのような従来型の検索エンジンに取って代わるとの見解を示した。

GW明け、SEOに従事する人たちのなかで上記の記事が話題になりました。米司法省によるアルファベットを相手取った訴訟で、Appleのサービス部門責任者エディー・キュー氏が語ったとされる内容。この報道が出るとGoogle側は即反論を展開。

グーグル、「検索の利用は減っていない」と声明 | Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2012800.html

Googleではこの裁判に関する報道について、「検索における全体的なクエリの増加が続いている」と反論しており、Appleのデバイスやプラットフォームも同様としている。

SNS上でもGoogle、Appleの主張を引用し議論が交わされています。「Google I/O」でさらなる発表の予定を予告していたこともあり、注目度も高かったように感じます。

先述の件のポイントは「(2025年)4月に初めて減少」したこと、「Appleの人物が裁判で証言した」内容であることから、Googleの検索数が20数年伸び続けていたことを他社が証言したということだと思います。

ただ、その長い歴史のなかで「初めて減少した」ことは確かに起きており、「『ChatGPT』などAIの台頭による影響はあった」と認識して間違いないかもしれません。

変化と進化の過渡期にあることは間違いないとは思いますが、即座に従来のSEOがオワコンになるといったことは考えにくいですよね。

要チェック記事 マーケティング関連

ナイキはもうダサいのか ブランド力低下、王者が見失った原点 | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0200V0S5A400C2000000/

英調査会社のブランド・ファイナンスがまとめた「ブランド力ランキング」によると、ナイキの順位は2017~2025年の間に26位から66位にまで下がったこと、「箱根駅伝」では2021年に95.7%のシェアがあったものの、2025年には23.3%にまで減少したことも話題になっていました。確かに2024年12月~2025年2月期の売上高が前年同期比9%減と報じられてもいます。

しかし、市場の変化、新興ブランドの台頭などが複雑に影響していそうですから、これもAI、SEO同様、強烈な見出しに踊らされないようにしたいですね。

これと同様に、少し前に「パナソニックの認知度が半減した」という記事も出ていました。「そんなことが本当にあるのか?」という考察記事が興味深いので、あわせて紹介します。

20代のパナソニック認知度、たった4年で90%→53%になぜ激減? | 日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00921/00028/

これらの記事を受け、「Googleトレンド」で直近5年の「ナイキ」の検索指標を見てみると、「ナイキ」は減少傾向ですが、「NIKE」ではやや上昇傾向にあります。「ナイキ」だけのグラフを用いれば簡単に「オワコンのように見せること」が可能になりそうです。

新・ニュースまとめ ナイキとNIKEの検索数の推移

一方パナソニックはナイキと異なる面白い結果になります。こちらは5年比較で変化が見にくいので20年間に設定してみました。「Panasonic」は減少傾向でも、「パナソニック」は上昇傾向にあります。こちらも「Panasonic」だけのグラフを用いれば、認知度減少と関連付けたような資料を作ることができそうです。

新・ニュースまとめ パナソニックとPanasonicの検索推移

2社を見ると、「ナイキ:カタカナは減少、英語は上昇」「パナソニック:カタカナは上昇、英語は減少」と対象的な動きになります。現在の検索エンジンは「表記ゆれ」に関しても相当強くなっていますが「こうした言い方・書き方の違い」はユーザーによっても変わりますから、SEOでもLLMOでも大切であるのは変わりありません。

「数字はウソをつかないが、ウソつきは数字を使う」と言われたりもしますが、検索エンジン、AIの利用数やシェアも、こうした印象操作がされていないか見極めていかねばなりません。

SEO関連

グーグル社員も絶賛、検索で成果を出す優れたコンテンツの書き方【SEO情報まとめ】 | Web担当者フォーラム
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/05/09/49123

SEO界隈ではおなじみ、Googleのジョン・ミューラー氏がX上で「検索エンジンとユーザーの両方に向けてウェブコンテンツを作る方法を解説した、すばらしいまとめだ。」と称賛した記事があります。

コンテンツの考え方として、「コンテンツを作って公開することで達成する目標は、『専門知識』『独自の要素』『理解しやすい多様なマルチメディア形式』を通じて、『適切なオーディエンス』を引き付ける『価値ある体験』を創造すること。」とおすすめしています。

AIでカバーできそうなことも増えていますが、人間の知識や経験こそが評価される部分も直近のコアアップデートでも感じますね。

「ググる」→「AI検索」?若者の5人に1人が利用する“検索革命”に専門家「B to Bやお悩み系との相性がいい」 | ABEMA TIMES
https://times.abema.tv/articles/-/10176564

「検索革命」というタイトルだけ見ると、「ググる」が終わるような印象も抱かなくはないですが、最新のデータに基づいたり、本質なことを話したりしています。特に次のところ。

「AI検索やAIエージェントは、研究者にも仕組みが公開されていないのでわからない。わからないので、最適化しようがない。なので、AI最適化ができると言っている人や企業は怪しい」

SEO in an AI-powered world: What changed in just a year(AIが牽引する世界のSEO:たった1年で何が変わったのか) | Search Engine Land
https://searchengineland.com/seo-in-an-ai-powered-world-what-changed-in-just-a-year-455269

「AIツールが最後の手段ではなく、最初の手段になったとき、SEOはどのように変化するのでしょうか? 何が変わり、何が変わらないのかを見てみましょう。」

英文で非常にボリューミーな記事ですが、ブラウザの翻訳機能でも十分に内容が伝わります。AIが最初の手段や入口になる、その上でやることの本質は変わらないのかな? と思っています。

今、みなさんにお伝えしたいこと

ヤッホーブルーイング(軽井沢町)の野外イベントに1000人 群馬県のキャンプ場でビール飲み比べ | 信濃毎日新聞
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2025051700798

クラフトビール「よなよなエール」を販売するヤッホーブルーイングは、野外ファンイベント「超宴」を5月16日の前夜祭から、5月17日の本会、5月18日の閉会式まで3日間に渡り、キャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」で開催しました。

2024年に続き、私も「エア社員」として参加し、2025年6月に全国販売を控える新商品「有頂天エイリアンズ」の試飲プロモーションブースをお手伝いしました。17日は未明から大雨でしたが、悪天候にもかかわらず1000人のファンが全国から駆けつけました。

ブランディングやファンマーケの巧手として、メディアやイベントへの登場も多いヤッホーブルーイング。愛され力の強さを本イベントで改めて感じました。

ヤッホーブルーイング 代表取締役 井手直行さんのFacebookからも、その様子を垣間見えます。当日のダイジェスト動画からも、いかに同社がファンに愛されているブランドなのかをうかがい知ることができると思います。

ヤッホーブルーイング代表取締役 井手直行氏のFacebook
https://www.facebook.com/share/p/1HdiS3mAUk/

5月27日~28日に東京・渋谷で「ネットショップ担当者フォーラム 2025 春 ~ eコマースコミュニケーションDay ~」が開催されます。27日にはヤッホーブルーイングの通販事業ユニットディレクターの植野浩樹さんが登壇しますので、参加する人はぜひ受講してみてください。

ネットショップ担当者フォーラム 2025 春 ~ eコマースコミュニケーションDay ~
https://netshop.impress.co.jp/event/202505tokyo

それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:過熱するAI狂騒曲の「量産型・驚き屋」に注意。あおりやすい数字には騙されないで【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ルートサーバー
ルートサーバーとは、DNS(Domain Name System)における階層構 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]