10歳代後半から20歳代の消費者の約3割は、友達がSNSにアップ・シェアした情報を見て、その商品を購入したりサービスを利用したりした経験を持つ――。
消費者庁が6月9日に公表した「平成29年版 消費者白書」から、SNS上のクチコミが消費行動に与える影響が明らかになった。
「SNSで情報を見たことがきっかけで商品購入・サービス利用をした」経験に関する質問では、「友達がアップやシェアをした情報」を見て購入した経験を持つ割合は、15~29歳の年代では約30%を占めた。特に10代後半の女性は約37%と他の年代より高い。
年齢が上がるにつれて友人の投稿やシェアがきっかけで商品購入・サービス利用をしたことがある消費者の割合は低くなる。30~40代は約20%、50代は約15%、60代は約10%、70代以上は約5%。
「芸能人や有名人がアップやシェアをした情報」を見て商品の購入やサービスの利用をしたことがある消費者の割合は、15~29歳で約20%。こちらも年代が上がるにつれて割合は低下している。
「お店やメーカーの公式アカウントがアップやシェアをした情報」を見て商品の購入などを行ったことがある消費者の割合は、15~29歳で約20~35%を占めた。
![SNSで見た情報がきっかけで商品の購入又はサービスの利用をした経験](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2017/news-node4421-1.png)
SNSで見た情報がきっかけで商品の購入又はサービスの利用をした経験(画像は「平成29年版 消費者白書」から)
この結果について消費者庁は、「若者や女性は、商品購入やサービス利用について、友達や芸能人、有名人のSNSから得る情報やつながりをきっかけにしたり、多用したりしていることが分かります」と分析している。
10代後半の7割以上がSNSを毎日利用
SNSの利用頻度に関する調査では、「毎日利用している」と回答した割合が10歳代後半で72.7%、20歳代前半で69.4%。10代後半の女性は約8割が毎日利用している。男女別では30歳代までは女性が男性を上回った。
![性別・年齢層別SNS利用頻度](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2017/news-node4421-2.png)
性別・年齢層別SNS利用頻度(画像は「平成29年版 消費者白書」から)
オンラインとオフラインを問わず、「商品やサービスを検討するときにクチコミを参考にする」と回答した割合は、20代では71.4%を占めた。特に20歳代女性は82.7%に達している。
年代別では30代は約7割、40代は約6割、50代でも約5割が「参考にする」と回答している。
![商品やサービスを検討するときにクチコミを参考にする](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2017/news-node4421-3.png)
商品やサービスを検討するときにクチコミを参考にする(画像は「平成29年版 消費者白書」から)
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:SNSのクチコミを見て商品を買う消費者の割合は? 10代後半女性は約4割
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.