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【第4回】コンテンツ強化による新時代のSEO」 からご覧ください。
新しいSEOの時代の幕開け
パンダアップデート以前、外部リンクを謳っているSEO業者やアフィリエイターにとって、検索結果に上位表示させるということは、莫大な利潤を保障してくれるものと同義でした。そのため競争は激化し、巷には外部リンクを生成するための低品質なサイトやページが大量に乱立することになりました。当然、検索結果の質も低下し検索するユーザーにも不利益がもたらされてきたわけです。しかしこの数年のGoogleの努力により、パンダアップデートやペンギンアップデートが更新され、こうした低品質のサイトやページは検索結果から駆逐されつつあります。
従来のようにSEO会社に外部リンクを提供してもらえば希望する順位が得られるような時代ではなくなりつつあります。外部リンクに依存したSEOの時代は、この数年で終焉を迎えたと言っても過言ではありません。そしてこの外部リンクの終焉とともに、新しいSEOの時代、新しいSEOのレースが始まっています。その新しいレースこそが、コンテンツ強化によるSEOであるわけです。Googleがもっとも注力するのは、検索ユーザに妥当な検索結果を与えることです。つまり検索ユーザの顧客満足度を上げることにあります。そのためコンテンツ力の高いサイトやページを優先して上位表示させようとしているわけです。今回は、コンテンツ強化によるSEOの姿について話を進めたいと思います。
Googleが理想とするコンテンツとは
Googleがどのようにコンテンツ内容を評価しているのか、当然Google側はアルゴリズムについての正式なコメントをしていませんが、Google が考える良質なサイトとは何かについて、Google Webマスター向け公式ブログのなかに記載があります(日本版2012年9月7日金曜日)。大きな概念から枝葉な内容まで25行の箇条書きが掲載されています。以下、筆者なりに内容を整理し解説を加えてみました。
独自性
これこそパンダアップデートの趣旨と合致するものであり、外部リンク用の大量のページを駆逐するためにGoogleがとくに力を入れている評価軸です。機械的にコピーペーストされた質の低いページを排除することが目的であるため、とにかく重複しているコンテンツは嫌われます。大量生産を目的にしたコンテンツは評価を与えられません。もし重複の原稿があった場合、語尾を変える程度の調整ではなく、原稿を書き起こすぐらいの努力が求められるでしょう。
またGoogleは重複だけでなく、自身のコンテンツであるかということにも着目しています。つまりよそから拝借したようなコンテンツは評価しないということです。
Googleが掲げる評価軸は、重複という問題だけに留まりません。ユニーク(独自性)なコンテンツに対してより積極的に評価を与えようとする姿勢が見受けられます。新しい価値や表現を世に問うがごとく、独自性のあるコンテンツを評価したいというのがGoogleの考えのようです。
情報の信頼性
情報は間違っていないか、正しい情報なのか、信頼性に富む内容なのかということも大きなポイントになるようです。ネットの世界ではとかく安易に情報が公開されがちです。そこが雑誌や新聞などの紙分野の世界と大きく違うところです。紙の世界では、発信者(発行者)の責任として、しっかりした調査のもと丁寧に時間をかけて原稿づくりがなされています。それだけ責任が重いとも言えますし、コストをかけて情報発信していることは間違いなく、安易に情報発信できるネットの世界とは違います。
Googleのこの新しい評価軸は、発信者の責任が曖昧で安易に間違った情報が流通しやすいネットの世界を是正する、ひとつのきっかけになるかもしれません。
情報の品質
雑誌や書籍、新聞などの原稿は、編集者と作家との間で何度も推敲を重ねたうえで、最終稿がつくられます。ここも安易に情報発信できるネットの世界とは違うところです。Googleは、スペルミスなど稚拙な間違いにも注意してほしいと指摘しています。
専門性とオーソリティー(第一人者)
専門性も評価の対象になります。ユニークな情報に積極的に評価を与えたいというGoogleの意向に沿うものです。該当する分野におけるオーソリティー(第一人者)であれば、さらに評価が与えられるようです。検索ユーザーの顧客満足度を重視した場合、該当する分野における第一人者の情報に評価を与えられることは納得のいくものです。参考までに、Googleがあげたポイントを抜粋します。
「この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?」
ユーザーをターゲットにしているか?
これもパンダアップデートやペンギンアップデートにつながる重要なポイントのひとつです。ユーザではなく検索エンジンのアルゴリズムを相手にして作られたサイトやページは、当然評価の対象外になります。恣意的に評価を上げようとする行為を戒めるものです。
このように解説すると、一部の外部リンク業者やアフィリエイターだけが対象にあるように解釈されてしまうかもしれませんが、読者のサイトもその対象であることに留意すべきです。スパム行為を行っていなくても、過剰なSEOは嫌われます。ターゲットはあくまでもユーザであることを念頭に、マークアップやタグの設定を行うことが求められます。
ユーザの興味(検索ニーズ)に合致しているか?
前回のコラムで、検索ニーズと首尾一貫性をもたせることが重要性であることを述べましたが、Googleもこれについて言及しています。ユーザが検索したキーワードに、的確に応答するコンテンツを掲載することが求められます。Googleの最終ゴールは、検索ユーザの顧客満足度にあるので、検索ニーズと合致したコンテンツを提供することは、必須の条件と言えるでしょう。
コンテンツの内容の深さ/質の高さ
質の高いコンテンツ、深い内容のコンテンツは、検索ユーザの顧客満足度にそのまま直結します。Googleは、内容の薄い、当たり前の情報は評価しないと述べています。洞察力に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるかが求められます。当然質の高いコンテンツは、友人や仲間たちにリコメンドしたいという気持ちを高めることにつながります。そのようにリコメンドされる情報は評価の対象になります。
またGoogleは、評価のポイントとして、「この記事は物事の両面をとらえているか?」ということも挙げています。安易に結論を急ぎ偏向しすぎた情報は嫌われると読み解くことができます。
過剰な広告量のページ
アフィリエイト目的だけに特化したようなコンテンツは嫌われます。アフィリエイターの利益誘導のために大量のバナーが貼られているようなサイトは、ユーザにとって価値がないという見解です。アフィリエイターの最終目的は、提携先のサイトに誘導させることなので、思慮の浅いアフィリエイターは、リンクばかりのコンテンツを用意するわけですが、当然そのようなサイトには評価は下されません。今後はアフィリエイターも、検索ユーザに価値を与えられることができる良質なコンテンツづくりが求められていると言えるでしょう。
安全性
当該サイトで、ためらいなくクレジットカードを使うことができるかとGoogleは問いています。情報の信頼性だけでなく、しっかりとした運営体制が求められています。安心して利用できるようなサイトでなければ評価の対象にはなりません。
以上、これらの内容はGoogleのアルゴリズムの説明ではなく、Googleが理想とするコンテンツについて示したものですが、このようなコンテンツを評価できるようにGoogle側は、日々、アルゴリズムを開発・チューニングしているわけです。われわれがSEO対策としてコンテンツを強化するのであれば、当然上記の条件に適したコンテンツづくりが求められるということになります。
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