PUBCON Las Vegas 2012の雑感 | CyberAgent SEO Information

CyberAgent SEO Information - 2012年10月24日(水) 08:24
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完全な状態のオリジナル記事は 「PUBCON Las Vegas 2012の雑感」 からご覧ください。

先週、アメリカはラスベガスで行われましたPUBCONに行って参りました。

SEOのカンファレンスとしては世界最大級のイベントだと思われます。
セッションはAからIまで実に9つのセッションが同時に行われます。
SEOのセッションを中心に、実に面白そうなものが並び一つの時間で聞きたい内容が重なってしまうなど、
その規模感たるや日本ではなかなかできないであろうものでした。

今回のPUBCONではいくつかキーになるネタがあったと思いますので
そのあたりについてさらっとですがまとめたいと思います。

1,Matt Cutts氏によってリンク否認ツールが発表

ご存知、Googleのマット・カッツ氏によってリンク否認ツールが発表になりました。
その場でURLが発表され、その時点ですでにツールが稼働しておりヘルプもできあがっているという用意周到さ。
このツールに対する思い入れと自信が現地では伺い知ることができました。
このツールに対しての詳細は別途書きたいと思います。
ひとまず、鈴木謙一さんの記事をご覧ください。
謙一さんがマット・カッツ氏を追いかけていく姿を弊社のメンバーが目撃しておりましたが、
そこで聞き出したと思われるネタも満載です。
リンクを無効化する「リンクの否認」ツールをGoogleが公開、よくありそうな13個の疑問に答えてみる from #PubCon Las Vegas 2012

2,ペンギンアップデート時代のリンクについての話

ご存知の通りペンギンアップデートによって人工リンクに対してかなり厳しい対処が行われています。
ペンギンだけでなく、目視による警告やペナルティも然りです。
こういう時代にどういうリンク対策をしていくのか?ということですが、
今回は所謂ブラックハットな手法を話してくれるセッションはなく、ほぼホワイトな話でした。
ユーザーからリンクを獲得できるようなコンテンツを作るという話がやはり中心になりますが、
このあたりの話は日本との文化の違いもありますが、あまり「リンク釣ろう」という意識にならず
まずはユーザーの知りたいことを確実に出しましょう。
というものが多かったと思います。

3,パンダアップデートの注意点

正直このあたりの内容はあまり深くなかったと思います。
日本で語られていること以上のものはなかったかなと思います。
オリジナルコンテンツが重要ということは百も承知のことですし、そのための情報設計の仕方やコンテンツの整理の話など、
多くは日本のいろいろなセミナーで話されたりブログで書かれたりしていることだと思います。
そういう意味では、今我々が考えている方向性が正しいであろうという確認にはなったと思います。

4,ツールの紹介が多数

ツールに関するセッションも多くありました。
そのあたりはさすがインハウスSEO大国アメリカです。
SEOmozのOpen Site ExplorerやMajesticなどはもちろん、Ninjaなどの日本ではあまり馴染みのないツールもたくさん紹介されていました。
このあたりは後日ツールだけまとめたいと思いますが、
キーワードツールからリンク管理ツールまでインハウスSEOを補助するありとあらゆるツールが紹介されていました。
これはインハウスが多いということもありますが、英語という多国籍に渡る言語であることから
日本でツール開発するのに比べて圧倒的に多くのユーザーが見込めるということが大きいと思います。
日本ではSEOに関するツールを開発しても日本語圏のみを対象としてサービス提供した場合、その開発費やインフラの負担が大きくなりすぎるきらいがあると思われます。
またアメリカに比べるとインハウスの比率も低めであることから、日本ではアメリカに比べてツールの発展が遅れているのではないかと思います。
今回、印象に残ったのはリンクを抽出し人工リンクとナチュラルリンクを振り分けるような「警告・ペナルティ対応ツール」です。
弊社でも社内でこのようなものは開発していますが、このようなものがASPで提供されているというところに
Googleのリンクへの対応がいかに効いているか垣間みることができました。

5,ソーシャルシグナル

ソーシャルシグナルの影響が大きいという話のセッションがいくつかありました。
データで実際に示されているものもあり、確かにソーシャルシグナルとランクの相関はあると言えそうです。
ただ、ここで「相関関係と因果関係は違うのではないか?」という議論があがるわけですが、
中には「相関関係は因果関係だ!」と言い切るスピーカーもいるくらいに、このあたりはソーシャルシグナルが絶対影響しているという論調が多かったと思います。
私もどちらかと言えばソーシャルシグナルの影響は大きいと思っているほうですので、こちらは京都大学と取り組みをしている産学協同の研究においても取り組めたらと思っています。
なお、どのセッションもソーシャルシグナルの影響は大きいとしながらも、“ではなにをすべきか?”というところについては残念ながらあまり触れられてはいませんでした。(ボタンを設置しましょうとかはありましたが。。。)
実際にFacebookでのシェアを増やそうとかGoogle+でたくさん言及してもらおうとしてもなかなか難しいものです。
人工的にやることは、(そもそもGoogleなら見破ることができるでしょうが)炎上するリスクもありますし、最悪ペナルティもあるのかもしれません。
やはり、自然に拡散するコンテンツ(≒リンクが集まるコンテンツ になるはずですが)をいかに作るかということに着地するのだと思います。

6,ネガティブSEOの存在

日本でも一部にそのような傾向が見られますが、人工リンクによってペナルティが科せられることを逆手に取って、競合サイトのランクを下げる(ペンギンや手動ペナルティにかかるようにする)いわゆる逆SEOが存在しているという話です。
今回のGoogleのリンク無効化ツールのリリースにはこのような背景があるのかもしれません。
かつてGoogleは第三者のサイトのランクを下げることはできないと言っていましたが、現実的には今できてしまうということになります。
確かにこれだけ人工リンクに厳しい対処をしていますので、あわせてこういうリスクもはらんでいるということだと思います。
ただし、オーソリティのあるサイトに対してはなかなかネガティブSEOはうまくいくものではないでしょうし、むしろ相手のランクを上げてしまうことすらあるかもしれません。

その他、解析系の話やLPOの話、ソーシャルメディア戦略、PPC戦略などの内容もありましたがまだまだ私もキャッチアップできていないものが多いので、これから資料や録音を確認していきたいと思います。
今回何よりも収穫だったのは、Matt Cutts氏自らがリンク否認ツールを発表する場に立ち会えたことと、
様々な情報を体系的に整理、確認できたことかなと思います。
ツール回りや否認ツールに関しては別の機会に状況報告含めまとめたいと思います。

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