『愛されるアイデアのつくり方』(鹿毛康司著)を読んで感動した | ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. - 2012年6月18日(月) 09:31
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この週末、自分でも買っていたし、献本も頂いていた 『愛されるアイデアのつくり方』(鹿毛康司著・WAVE出版)を読んだ。そして感動した。

愛されるアイデアのつくり方愛されるアイデアのつくり方
鹿毛康司

WAVE出版
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ご存知の方も多いと思うけれど、鹿毛さんは、エステーの特命宣伝部長だ。一度見たら忘れられないCMを次々と世に送り出すことで有名な人だ。一昨年の「消臭力~唄う男の子編』で度肝を抜かれた方も多いのでは。

こちらは、CM総合研究所が調査しているCM高感度ランキングでNo.1となったT.M.Revolution西川貴教さん×ミゲル君のコラボCM。

鹿毛さんのことは、黄色い鳥の人として認識している人も多いかもしれない(鹿毛さんのTwitterアカウントはこちら @onetwopanchi

こんなサイトもある。

さて、話を戻して本の話。

鹿毛さんとはお会いして何度かお話したこともあった。いままで感じていた率直な印象は、「アクの強い人」というものだった。エステーの商材特性を、限られた宣伝予算で最大効果を上げるために、突飛かつ奇抜なアイデアで奇襲する戦略(いわゆるゲリラマーケティング)を得意とする人だと思っていた。

だから、この本にも、「いかに相手の裏をかき、世の中をアッと言わせるか」という戦術がまとめられていると思っていた。しかし、僕のその読みは540°(1回転半)見事に裏切られることになる。この本は、薄っぺらい戦術や結果論的な成功法則がまとめられた本ではない。また、エステーや鹿毛さんの過去の成功体験を結果論的に考察したものでもない。

一言で言えば、この本にはお客様への愛と、仕事人の心構えがぎっしりと詰まっている。

僕が勝手に感じた、鹿毛さんが重視している仕事の流儀には以下の3つがある。


(1) 想いこそが大切

企画や制作も大事。しかし、そこに仕事人としての「想い」をどう吹き込むか。これらはすべて掛け算。想いがなければ全てはゼロになってしまうエステー(企業)、社長、商品がお客様に伝えたいメッセージを徹底的に考え、企画と制作陣に落とし込む。エステーが送り出す一見奇をてらったCMの数々には、そんな「想い」がギッシリあふれていることに気づかされた。


(2) お客様がすべて

雪印の食中毒事件など、鹿毛さんが積まれてきたすべてのビジネス経験が、尋常ではない程の「お客様志向」をつくっている。想い、メッセージ、企画、キャスティング、絵(画)すべてに「お客様はどう感じるか」 「お客様に伝わるか」 「お客様を不快にさせないか」 「お客様をほっと笑顔にさせることができるか」という強い想いがあふれている。自分も常々口では「ユーザーはどう感じるか」と言ってるが、鹿毛さんの徹底ぶりの足元にも及ばないことを痛感させられた。


(3) 仕事人としての覚悟(プロフェッショナリズム)

読了して感じたことは(大変おこがましいけれど)「この人、本物のプロだ…」だった。社長や商品が、いま、お客様に伝えたいメッセージ。それを伝えるために、それこそ命を懸ける。納得がいかなければ、100回だって200回だって企画を練り直す。何回だって調査をやる。そしてそのすべての現場に行く。CMの撮影最中だって、超えてはいけない一線を感じたら「中止だ!」と叫ぶ。正直に言って、付き合う方の代理店や制作会社は大変だ。でも、だからこそ、いままでの「結果」があるのだな。。そう強く思い知らされた。これらはすべて、仕事人としての「覚悟」なんだろう。これこそ、プロの仕事なんだと頭を強く殴られた感覚を覚えた。


読了後すぐに、うちの全スタッフにも読んでもらいたい、そう思った。ということで、さっきAmazonで全スタッフ分、注文させて頂いた。トライバルメディアハウスの大切な大切な教育図書にさせて頂きます。

鹿毛さん、大切な気づきをありがとうございます。読んだだけじゃなく、しっかりと実行に移し、血肉に変えさせて頂きます。

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