異なる文化、異なる感覚 ~英語でのタイポグラフィの問題 Part2~

2017年10月6日 10:03

※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。
また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

 

1

デジタルコンテンツや印刷媒体で使用される英文コピーライティングが、欧米での標準と照らして正しいのか否か。タイポグラフィの校正作業において、ネイティブ英文コピーライターが日本で直面している問題について。

前編に続き、今回は後編となります。



フォントサイズの多用

英語のコンテンツと比較すると、日本語のコンテンツはフォントサイズを多用する傾向があります。

英語のコンテンツでは、フォントサイズを多用すると、テキストは読みづらく、デザインはプロが仕上げたものとほど遠いものとなってしまいます。広告やWebページをひとつ取り上げてみても、その中にこのフォント問題は存在しており、さらには段落内ですら異なるフォントサイズが使用されています。これは、まさに悪夢以外の何物にも感じられません。一つのフレーズ、キャプション、ヘッドコピーに異なるポイント数が使用されることは、タイトなレイアウトをきれいに合わせていく上であり得ないことなのです。



ランダムな改行

もう一つよく目にする問題は、日本語では一見ランダムに改行を行う傾向があるということです。英語では、マージンまでのスペースが十分あるならば、同一パラグラフ中のセンテンスは同じ行位置に続けて置かなくてはなりません。あるセンテンスを行の途中から理由もなく改行してしまうことなどは読み手を混乱させてしまうのです。もし、そのテキストが英語の詩ということであれば、センテンスの終わりで次の行に改行することはあり得ます。しかし、そのコピーが通常の散文体であれば、それは自然な文章構造には見えません。こうした文章構造の日本語コピーを英語版に作成する場合には

▼詳しくはこちら▼

https://citrusjapan.co.jp/column/cj-column/l003_201710.html

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る