今日はアクセス解析のネタ、特にGoogle Analyticsを使っている人向けの情報です。10月下旬に発表され、順次利用可能になっていた「アドバンスセグメント」と「カスタムレポート」の機能が、日本のアカウントの多くでも利用できるようになっているようです。
わかりやすく解説すると、それぞれ、Google Analyticsのデータを次のように操作しながらアクセス解析のデータを確認できる機能。
- アドバンスセグメント――特定のデータに絞り込む
- カスタムレポート――特定の指標をクロス集計する
どちらも、Google Analyticsにログインして左側のメニューに出ていれば、使えるようになっています。
いくつか使い方のサンプルを紹介します。実際に操作しながら試してみてください。
-
キーワード広告の広告グループやキーワードごとに、コンバージョンの価値や閲覧平均PV数と広告費のバランスをみるカスタムレポート
- [指標]には、左側の青い[指標]ボックスから次の3つをドラッグ&ドロップ
- [利用状況]>[平均ページビュー]
- [コンバージョン]>[目標の完了数]
- [広告]>[費用]
- [ディメンジョン]には、左側の緑色の[ディメンジョン]ボックスから次の項目をドラッグ&ドロップ
- [トラフィック]>[広告の種類]
- その[サブディメンジョン]に、左側の緑色の[ディメンジョン]ボックスから次の項目をドラッグ&ドロップ
- [トラフィック]>[キーワード]
- [指標]には、左側の青い[指標]ボックスから次の3つをドラッグ&ドロップ
-
直帰のユーザーでフィルタするアドバンスセグメント
- 左のボックス:[ユーザー]>[滞在中のページビュー]
- 条件:以下
- 値:1
-
非直帰のユーザーでフィルタするアドバンスセグメント
- 左のボックス:[ユーザー]>[滞在中のページビュー]
- 条件:以上
- 値:2
-
ビジネスアワーの訪問者にフィルタするアドバンスセグメント
- 左のボックス:[ユーザー]>[時間帯]
- 条件:以上
- 値:9
- 「and」ステートメントの追加
- 左のボックス:[ユーザー]>[時間帯]
- 条件:以下
- 値:18
※曜日ではフィルタできない模様 -
はてなブックマーク経由の訪問者にフィルタするアドバンスセグメント
左のボックス:[トラフィック]>[参照元]条件:正規表現一致値:(?!(d|r|a)\.)hatena.ne.jp
※少しおかしかったので修正しました(2008-11-11 23:33)
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:先頭が一致
- 値:b.hatena.ne.jp
- 「or」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:先頭が一致
- 値:hatena.ne.jp
- 「or」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:先頭が一致
- 値:www.hatena.ne.jp
-
Googleリーダー経由の訪問者にフィルタするアドバンスセグメント
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:正規表現一致
- 値:google\.(com|co\.jp)
- 「and」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照URL]
- 条件:先頭が一致
- 値:/reader
または、うまくいかなければ次の方法で(追記2008-11-11 23:33)
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:最後が一致
- 値:google.com
- 「or」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:最後が一致
- 値:google.co.jp
- 「and」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照URL]
- 条件:先頭が一致
- 値:/reader
-
iGoogle経由の訪問者にフィルタするアドバンスセグメント
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:正規表現一致
- 値:google\.(com|co\.jp)
- 「and」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照URL]
- 条件:先頭が一致
- 値:/ig
または、うまくいかなければ次の方法で(追記2008-11-11 23:33)
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:最後が一致
- 値:google.com
- 「or」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:最後が一致
- 値:google.co.jp
- 「and」ステートメントの追加
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照URL]
- 条件:先頭が一致
- 値:/ig
-
livedoor READER経由の訪問者にフィルタするアドバンスセグメント
- 左のボックス:[トラフィック]>[参照元]
- 条件:完全一致
- 値:reader.livedoor.com
アドバンスセグメントは、通常のレポート表示画面から、右上の「アドバンスセグメント」をクリックすることで、複数のフィルタを適用したり外したりができます。
フィルタやクロス集計のデータ処理は意外とスムーズに行われますが、実はそれには裏があって、50万セッション以上が対照となるフィルタ処理では、セッション数の統計サンプルから見積もられた結果が表示されるとのこと。
さて、楽しそうなGoogle Anlayticsのセグメントやカスタムレポートの機能、夢中になっていじるようだと、あなたも一流のアクセス解析マニアですね!
この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト 上に再掲したものです。
- この記事のキーワード